「こいつらは一体」
その疑問に思いながら、神社の近くにある巻物に香我美町は目を向けた。
「ここって、妖怪の檮杌とかの記録が残されているけど」
「それが、あの虎という訳か?」
そう言いながら、尾上は見つめる。
「だったら、ここはやるしかないな!!」
「えっ、何を言って「おらぁ!!」えぇ!!」
尾上はそのまま虎へと向かって、飛び込む。
「何をしているのっ」
「悪いけど、力を貸して貰うぞ」
『ガアアァァ』
尾上はそのまま虎の腹部へと手を伸ばす。
「何をしているのか、分からないけど、始末してやる」
そう言いながら、メギドが虎へと攻撃を仕掛けようとしたが
「グルルッガァアアァ!!」
「ちぃ、こいつは」
そうしている間にも、メギドと暴走した飛羽真と戦いが始まっていた。
その中でも、尾上はそのまま地面に脚を付けて、そのまま虎の動きを止める。
「悪いが、こっちだって、土豪剣激土を普段から扱っているんだよ。
だから、負けるつもりはないぜぇ!!」
それと共に虎を持ち上げる。
「グルルルっ」
「悪いが、あいつは俺の大事な仲間だからな。
お前の力を借りたいんだよ」
「・・・」
そう尾上が叫んでいると、自然と虎は暴れるのが収まる。
同時に暴走した飛羽真はそのまま後ろに飛び上がり、その動きを止めた。
「なんだぁ?」
それにメギドは疑問に思っている間にも、虎はその身体を光に包まれ、それは尾上の手元には新たなワンダーライドブックが出来上がる。
【闘争に生き己の道を突き進んだ神獣の神話が大地に轟く!異伝檮杌神話!】
「なんとなく、分かるぜ、こいつの力がよぉ!!」
そう良い、手に持った異伝檮杌神話をそのまま土豪剣激土に蒼天する。
「変身っ!」
その雄叫びと共に尾上はそのまま土豪剣激土を振り下ろす。
【一刀両断!ブッた斬れ!ドゴ!ドゴ!土豪剣激土!
激土重版!絶対装甲の大剣が、北方より大いなる一撃を叩き込む!
闘争の化身が大地を踏み鳴らす!異伝檮杌神話!】
その音声が鳴り響くと同時に虎は咆哮を上げながら、尾上の周りを走りながら、尾上はバスターへと変身していき、虎はそのまま土へと変わり、バスターの身体に新たな鎧として装着する。
肩には虎の爪を模したブースターが装着されており、これまで以上に重厚感のある鎧で身に纏ったバスター。
その姿を確認したメギドは
「なっなんだ、その姿はっまぁ良い!
こっちには最強のパワーがある!!」
その言葉と共にメギドは真っ直ぐと剣を尾上に向けて放った。
それに対して、尾上もまた土豪剣激土で、その一撃を受け止めた。
地面が割れ、既に神社があったとは思えない程に崩壊したその場所でメギドは尾上の一撃を受け、吹き飛ばされた。
「ぐっ、なんだこれはっ」
「おいおい、この程度で、まさかもうギブアップなんて言うなよ」
その言葉と共に尾上は構えると、肩にあるブースターがまるで虎の咆哮を思わせる叫び声と共に、放たれた。
真っ直ぐと地面を削りながら迫る尾上。
「ぐっ」
それを見たメギドが行った行為、それは自身の腕を巨大な盾に変える事だった。
玄武神話が元々防御に優れたワンダーライドブックという事もあって、全てのエネルギーを使って作り出された盾は迫り来る尾上の一撃をなんとか弾き飛ばした。
「はぁ、取ったぁ!!」
その言葉と共に盾を大きく開き、尾上に向けて、自身の武器である火炎放射器、パイロディーラーを放った。
その炎に包まれた尾上の姿は一瞬で、その姿を消した。
「ははっ、なんだ、この程度の一撃だったら、簡単に受け止められたぞぉ!!」
そう狂気に包まれた笑い声と共に空を見上げた。
「そりゃぁ、腰に力が入っていなかったからなぁ!!」
「っ!!」
そこには肩にあるブースターで空を跳んでいる尾上だった。
尾上はそのまま装填されている異伝檮杌神話を土豪剣激土に読み込ませる。
【異伝檮杌神話ドゴーン!激土乱読撃!ドゴーン!】
その音声と共に巨大な土の虎が尾上の後ろで作り上げ、岩の猛虎を生み出すが如く刀を大きく振るい、咬みつくかのように敵を斬りつける。
「はっはっはあぁぁ!!」
その一撃を見ると、すぐにメギドもまた対抗するようにニッパーのついた籠手、ボルトクリッパーで対抗する。
だが、その一撃は瞬く間に崩れ落ち、身体は真っ二つに切り裂かれる。
同時にメギドは身体から溢れ出るように、メギドのアルターワンダーライドブックが落ち、尾上達の元にワンダーライドブックが戻っていく。
「戻ってきた、という事は」
そう言いながら、見てみると、そこには既にメギドの姿はなかった。
「勝てた?」
「あぁ、けど」
戦いを終えた尾上だったが、先程から少し落ち着いたのか、その場を動かない飛羽真の元へと向かう。
「おい、大丈夫か」
「ぐっ、なんとかっでも、そんなには」
そう言っていると、異伝檮杌神話がプリミティブドラゴンに反応した。
それを見ると、飛羽真の目の前にはまた別の光景が広がった。
『悪戯好きな蛙と一緒に過ごしていたドラゴン。
ある日の事、彼らの前に現れたのは怖い顔した虎でした。
無口な虎でしたが、怖がりなドラゴンを見ると、むすっとした顔をしながらも、木の実を取ってきてくれました』
「これは、もしかしてドラゴンの続き?」
そう言いながら、飛羽真は自然とその変身は解かれる。
「なんか分かったのか」
「いや、ただ、なんというか。
この本にある虎がなんというか、ドラゴンのお父さんのような感じなんだ」
「んっ?」
その事を聞いた香我美町は首を傾げるか
「なんというか、家族の話みたいな感じだね」
「だとしたら、やっぱりプリミティブドラゴンに必要なワンダーライドブックかもしれない」
「んっ?」
そう言っていると香我美町は何かに気づいたように周りを見渡す。
「どうしたんだ」
「アルターワンダーライドブックが消えている」
「いや、それは壊したからって」
そう言いながら、尾上も見ると、そこにはアルターライドブックの欠片もなかった。
「何が起きていやがるんだ」