ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする 作:デンスケ(土気色堂)
歴史改変者の一人、ドミグラはフリーザが地球にクラッシャー軍団を差し向けた事を知って、思わず目を丸くした。
「悪意ではなく善意で脅威となるとは、流石は宇宙の帝王だ! フハハハハ!」
そしてフリーザがそんな事を行った動機が、スラッグ一味から地球を守るためである事に大笑いした。
「ベジータの時のように、トワが裏で糸を引いているのでは?」
大剣を携えた魔人シャメルがトワの関与を疑うが、ドミグラは笑いながら「その様子はない」と答えた。
「トワだけではなく、メチカブラの配下も動いた気配はない。この歴史の住人であるフリーザが、己の自由意志で選択した結果だ。クックック、これではタイムパトロールは干渉できんだろうな。
もっとも、トワがベジータ達を地球に向かわせた事がきっかけと言えばそうだが」
「しかし、このまま静観するとドミグラ様が仕込んだ策まで不発に終わってしまうのでは?」
「ああ、それもそうだな。この歴史のクラッシャー軍団にも、ロベルに命じて神精樹の種を与えている。奴らがフリーザの命令通り行動するとは思えん」
シャメルの指摘通り、クラッシャー軍団が原作劇場版と同じように地球に神精樹の種を植えれば、そしてゲロ達が地球を守るのに失敗すれば、地球は滅亡する。ドミグラが歴史改変に利用しようとしている、ピッコロ大魔王やコーチンを巻き込んで。
「だが、そうなったとしても構わない」
しかし、ドミグラは自身の仕込みが無駄に終わる可能性を許容した。驚くシャメルにドミグラは説いた。
「ベジータ達が襲来した時、私が動いたのは裏にトワがいたからだ。発生するキリの大部分を奴らに取られるわけにはいかなかったからな。
だが、今回の裏には誰もいない。トワは去年の戦いの消耗からまだ回復していないだろう。発生するキリの大部分は、我々が確保できる」
つまり、コーチンとピッコロ大魔王を利用した策が成功した場合と同じぐらいのキリが手に入るのであれば、作戦が発動前に潰れても構わない。そうドミグラは考えているのだ。
「お前や、今も仕込みを行っているロベルには悪いがな」
「いえ、それがドミグラ様の覇権に繋がるのなら構いません」
「とはいえ、そうなる可能性は砂粒より小さいだろう。神精樹があっても、クラッシャー軍団の戦力は地球側が抱えている戦力には及ばない」
この歴史のクラッシャー軍団を率いるアボとカドは、アニメ『オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』で登場した時は、トランクスと悟天と戦った。フリーザと互角の力を持つまでになり、更にアボとカドが合体してアカになってからはゴテンクスとも渡り合う強さを見せた。
しかし、この歴史ではアボとカドが原作で登場する二十年以上前の段階だ。彼らがフリーザ並みの力を手に入れるずっと前。神精樹の実を食べていても、フリーザの最終形態には及ばないだろう。
今の悟空達には強敵でも、この一年でパワーアップしたベジータ達、界王拳を習得したターレス達、そしてゲロが改造した人造人間達がいれば対応できるだろう。
原作にはなかった、外宇宙からの侵入者を警戒するための衛星網もある事だし、不意を突かれる事はまずない。
「では、ある意味では安泰ですね」
「そうだな。……しかし、それもつまらん。そうだな、静観していてばかりではタイムパトロールとの交渉も進まない。奴らに我々と敵対し続けるのは得策ではないと、作戦が発動する前に教えてやるとしよう」
地球では、地球の神様の修行にチチも加わり、そして彼女とブルマ、悟空と三人で超神水を飲んで無事パワーアップした。
「良くやっただぞ、チチ! おめぇはオラ達の誇りだ!」
「カカロット、お前もだ! よく耐えた!」
パワーアップしたチチ達よりも、牛魔王とラディッツの方がやつれていた事については何も言うまい。
儂も超聖水と仙豆を準備して寝ずの番じゃったし。
そして例年通りあの世とこの世の交流試合が行われた。
「フハハハハハ! 実にめでたいな、バーダック! 祝いの品をこの世に持ち込めないのが残念だ! それで、おむつの替え方は上達したのか?」
大方の予想通り、ベジータ王はバーダックとギネの第三子誕生を大喜びで祝った。
「チッ、少なくともテメェよりはな」
「フッ、あのバーダックが赤ん坊のおむつの替え方の特訓をするとはな。そんなに手間ならゲロの会社が販売しているロボットでも使えばいいだろうに」
「悪いが、今暮らしている所にはそんな便利な物はないんでな」
「それと、我が社で販売しているお手伝いロボットはその辺りは不対応だ」
赤ん坊の世話をするのは法律的な問題が色々面倒だったからな。粉ミルクを適温にして哺乳瓶に入れたり、あやす手伝いは出来るが。
人間が育児をしている間は、育児以外の家事を行わせるのがお手伝いロボットの効率的な使用方法だ。
「まったく、呑気なお猿さん達だね。そんな事で本気でボクの子孫を倒せると思っているかい?」
一方、全く喜んでも祝ってもいないのがチルドだ。正直、儂は彼が今年もあの世チームの一員として現れるとは思っていなかったので驚いた。
「そう言うテメェの肩についているエンブレムはなんだよ?」
「クックック、今やチルドは我が地獄自警団の幹部の一人だ。そして、この儂の組手相手でもある」
チルドが着ている戦闘服のエンブレムについて尋ねるバーダックに対して、彼ではなくベジータ王が答える。しかし、チルド本人は不快そうに顔を顰めて舌打ちをした。
「チッ、君を倒してボクがトップに立つまでの間だけどね。せいぜい寝首をかかれないようにするんだね」
そうベジータ王を脅すチルドの目は本気だった。殺気も鋭い。どうやら、ツンデレではなく本気でベジータ王にとって代わろうと企んでいるらしい。
「それぐらいでなければ儂のライバルは務まらんからな」
ベジータ王はそんな様子なので、構わないようだが。まあ、チルドを更生させるのは至難の業だろうし、今の状態が安定した関係だというのなら、敢えて何も言うまい。
「おい、親父。まさか俺達がフリーザを倒したら、奴も配下に加えようとでも考えているんじゃないだろうな?」
「さてな。地獄に堕ちてきた後の奴の行動次第だ。それよりも倅よ、この地球の、新惑星ベジータの王に成ったそうだな! よくやった!」
「フリーザ共を騙すために騙っているだけだ。ゴッコ遊びと何も変わらん。それよりも、さっさと試合を始めろ!」
今日までの、一日目と二日目の交流試合は去年とだいたい同じような内容になっている。そして三日目も、ほぼ去年と同じ組み合わせで試合が行われた。
一試合目のターレス&タイツ対ミソカッツンの試合は、ターレス達が勝利した。ミソカッツンも強くなっていたが、ターレスとタイツの成長はそれ以上に著しく、更に二人が界王拳を習得していたのが大きかった。
「これなら一対一で戦っても勝てたな」
「まあね。ところでターレス、あんたって本当に来年には背が伸びるのよね?」
「信じられないか? 今だって去年よりは背は伸びたんだぜ」
今年十七歳になったターレスは、サイヤ人が一気に成長する時期がもうすぐそこまで迫っている。今はまだ年齢から考えるとだいぶ小柄で、十九歳のタイツと並ぶと姉と年の離れた弟か、弟の友達に見える。とても二歳差には見えない。
「まあ、これで来年からはしばらく悟空の役で映画やドラマに出るのはお預けになっちまうがな」
そう言いながら舞台から降りて戻って来たターレスに、ラディッツがハッとしたように尋ねた。
「おい、ならカカロットの役はどうする?」
「それこそどうにか誤魔化せるだろ。思ったより早く背が伸びたとか、なんとでも言える。何なら、ウーロンに化けさせても――」
「絶対嫌だ! フリーザ軍の基地なんかに俺は行かないからな! 俺の変化は三十分まで持つようになったけど、それを過ぎたら戻っちゃうんだぞ!」
断固拒否するウーロン。確かに、三十分しか持たない変化でフリーザ軍の基地にまで行くのは危険じゃな。彼が鍛えたのは役者としての舞台度胸であって、スパイのそれではないのだし。
「じゃあ、ターレス兄さんの背が伸びたら専用のミクロバンドを作ってあげましょうか。調整して、体を今の大きさに縮めるの」
「おいおい、ブルマ。そんな便利なもんが出来たら、カカロットの役は俺じゃなくて、バーダックでもよくなるだろ」
「勘弁しろよ。それに、顔の傷はどうするつもりだ?」
そうにぎやかに話している間に、亀仙人と鶴仙人、そしてナッパが舞台に上がる。
「キヒヒ!」
それを待ち受けるキシーメ。彼を真剣な顔つきで睨みながら、亀仙人は言った。
「ナッパよ、儂等、いらないんじゃないかの?」
「そうじゃな。界王様の所で修行したとか、そうした事はないんじゃし」
「お前らなぁ、やり返してやろうって気概はねぇのか!?」
揃って情けない事を真顔で言う亀仙人と鶴仙人に、ナッパは思わず怒鳴り返した。
「いや、儂も修行を怠けていた訳ではないが、向こうも去年より強くなっておる。差がいまいち縮んでおらんのでは勝ち目も薄いというか……」
「正直、お主だけで戦った方がいいと思う訳じゃ」
両仙人は弟子の指導もしながら自身の修行も欠かさず行い、戦闘力を亀仙人は2万8千、鶴仙人は2万5千までのばした。
しかし、待ち受けるキシーメも去年より強くなっている。その戦闘力は12万9千。両仙人が戦闘力を1万程のばしても、キシーメの方が強くなっている。
「負けんなよ、じっちゃん達!」
「頑張れー! 武天老師様ー!」
「鶴仙人様負けないでーっ!」
しかし、当人達の気持ちとは裏腹に弟子達の応援は激しかった。悟空やサタン、それにユーリンからの声援が二人の背を押した。
「やれやれ、仕方ない。老骨に鞭打つとするか」
「と言う訳で頼むぞ、我が弟子ナッパよ」
「へっ、やっとやる気になりやがったか。去年と同じように前はこのナッパ様に任せな!」
そして始まった試合では、亀仙人と鶴仙人が残像拳を放ちながらキシーメの隙を伺い、前に出たナッパが驚きの技を見せた。
「萬國驚天拳! 去年のお返しをくらいやがれ!」
「ギッ!?」
キシーメが放つ電撃を纏った白い触手を、同じく電撃を纏った腕で払い除けたのだ。
バーダックとラディッツを笑ったため強制参加させられた育児修行で、ナッパは鶴仙人からオムツの替え方だけではなく萬國驚天掌まで学び取り、しかも応用までしてみせたのだ。
短気で直情的な性格のナッパだが、気を腕に纏わせての斬撃や衝撃波、そして口から放つデラックスボンバー等、様々な技を使いこなす器用な戦士でもある。
気の性質を電撃に変える萬國驚天掌も、短期間で使いこなしてみせた。
「オラオラ、どうした!? 動きがとろいぜ!」
「ギ! ガアア!」
白い触手を鞭のように振るう攻撃では、動きが大きくてナッパに対応されてしまう。それを認めたキシーメは触手を腕に巻き付け、電撃を纏った両拳で接近戦を挑んだ。
これなら地力で勝る自分が有利なはずだと。
たしかに、接近戦では電撃がぶつかり合って火花を散らしながらも、徐々にナッパが追い詰められていった。
「ぐおっ!?」
そして最初にヒットしたのは、キシーメのローキックだった。電撃を纏った拳に意識が集中していたナッパの隙を突いた、見事な一撃だった。
もちろんローキック一発でタフなナッパが破れるはずはない。しかし、これからはキシーメの拳だけではなく足にも意識を割かなければならないという衝撃が、さらなる隙を生む。
「させん!」
だが、そのキシーメを亀仙人と鶴仙人が襲った。しかし、キシーメも二人の事を忘れていなかった。すぐさま迎撃して叩きのめすが……叩きのめした亀仙人と鶴仙人が消えた。
「今じゃっ、かめはめ波!」
「どどん波ーっ!」
そして、掻き消えた亀仙人と鶴仙人の陰に、本物の二人がいた。彼らは残像拳に紛れて四身の拳を発動し、作った分身を目くらましに攻撃を仕掛けたのだ。
「ギギャ!?」
だが、キシーメと二人の戦闘力には大きな開きがある。予期せぬ不意打ちに驚かされても、キシーメは二人が放った気功波を拳と蹴りで弾き飛ばした。
「デラックスボンバー!」
だが、その僅かな隙にナッパの必殺技が決まった。閃光に飲まれ爆発に消えるキシーメ。だが、次の瞬間煙を引き裂くようにしてナッパに向かって飛び掛かって来た。
「ギッ――」
「去年と同じ轍は踏まねぇ!」
しかし、その顔面にナッパの拳が突き刺さった。彼は、まだ萬國驚天拳を解除していなかったのだ。そしてキシーメはナッパの拳の連撃を打ち込まれて地面に落下し、今年は亀仙人&鶴仙人&ナッパチームが勝利したのだった。
続くエビフリャー戦では、桃白白とアックマンが舞台に上がり、去年は助っ人として参加したラディッツは不参加だった。
「界王様の元で修行した我々なら、エビフリャーに勝てるはずだ」
「一緒にするな! 私はまだ弟子入りして一か月なんだぞ!」
そして三倍界王拳まで使用した桃白白は、アックマンの援護のダメ押しもあり、宣言通りエビフリャーに快勝したのだった。
その結果、この世チームが三勝先取したためあの世チームの敗退が決定した。
「おめでとう。ボクは君達の二連覇を心から祝福するよ」
独り舞台に上がったチルドが、満面の笑みを浮かべながら拍手でこの世チームの勝利を祝福する。その異様な雰囲気に、ベジータ王子やバーダックですら黙ったまま彼を見つめる。
「しかし、君達サイヤ人や人造人間は元気が有り余ってしかたないだろう? だから是非、去年のようにこのチルド様に稽古をつけてくれないかな。もちろんマラソンマッチでね。
……この一年、今日という日を楽しみにトレーニングを積んできたんだ。嫌とは言わさんぞ、このサル共が!」
案の定、怒号と共に巨体へと変身するチルド。去年は素の戦闘力が50万で、変身後が200万だった。しかし、今の彼は素の戦闘力が140万で、変身した今は560万にまで上昇している。
「一年で、それも地道なトレーニングを積んだだけで戦闘力が三倍近く上がるとは、流石はフリーザの先祖と言ったところか」
「へっ、随分飛ばしているようだが、良いのか? 息切れしても知らないぜ」
「フッフッフ、いらない心配だよ、パンブーキン。トレーニングを積んできたと言っただろう? 君たち全員の相手をするために、スタミナは特に鍛えて来たんだ」
しかも、チルドの弱点である持久力まで鍛えているらしい。
「去年みっちり稽古に付き合ってくれたおかげで、ボクはすっかり弱点を克服できたからね。お礼に貴様等全員地面を嫌と言う程舐めさせてやる! 貴様もだ、ベジータ王!」
「いいだろう。さて、では去年と同様に乱取り稽古を始める! 参加資格はチルドに殺されない程度に強い事! 始め!」
そして始まった去年よりも激しい乱取り稽古で最初に挑んだのはパンブーキン、ついでトテッポ。そしてサン、ギネと続いて行く。だが、変身したチルドは次々に彼等を倒していく。
「手加減はしてあげるから、精々感謝するといいよ! だけど、あまりに弱かったらはずみで殺してしまうかもしれないけどね!」
止める間もなくパンブーキンが行ってしまったので拙いと思った儂だったが、チルドは意外な事に殺さないよう手加減しているようだった。
ただ、それは即死させなければいい、虫の息でも治療するまで生きていればいい、と言う普通なら手加減とは言えないものだ。
「しっかりしろっ、今治してやる!」
現に、例年通りナメック星から来てもらったツムーリが今治しているトテッポは、白目を剥いて動かない。
どうやら、去年自身が繰り返しナメック星人や4号の治療を受けた経験からその効果を学んだ結果が、この手加減(?)に繋がったようだ。
「ターレス、タイツ、桃白白、もし行くなら限界まで倍率を引き上げた界王拳を使ってから行くんじゃぞ。他の戦闘力10万未満の者は参加禁止じゃ」
「言われんでも私は遠慮する」
「ゲロのじっちゃん、オラは!?」
「カカロット、お前にはまだ早い! 絶対に行くなよ!」
「悟空、ラディッツの言う通りじゃ。絶対に止めておけ」
儂が見ている合間にサンが場外に弾き飛ばされ、ギネの分身が掻き消え、ランファンの片腕が吹っ飛んだ。
「これぐらいすぐ――」
「生えて来るんだよね? 分かってるさ!」
すぐさま再生させた腕で殴りかかるランファンだったが、チルドはそれを予想しておりあっさりと受け止めた。そしてすぐさま殴り返して場外に投げ飛ばす。
「次は君かい? ナメック星人にはこれでも感謝しているんだ。サービスに両腕を使わずに戦ってあげようか?」
「私ではそれが相応かもしれませんね。よろしくお願いします。……十二倍界王拳!」
戦闘力13万で成長した若い戦士タイプのナメック星人、ムデンが界王拳を十二倍まで引き上げてチルドに向かっていく。
「お、お爺ちゃん? 凄い事になってるけど大丈夫なの? 止めた方がいいんじゃない?」
「あのチルドって奴、去年みたいに何か企んでるんじゃないか?」
ブルマとラピスがそう訴えるが、儂やベジータ王はそう考えていなかった。
「大丈夫じゃろう。今年のチルドは、自分が口にした事以上の事をやるつもりはないはずじゃ。……まだ、バーダックやベジータ王には勝てないからな」
チルドは一年前と比べると、圧倒的に強くなった。だが、所詮は全力でも560万。サンやランファン、ムデンは倒せても、そこまでだ。
「それに、もし対戦相手を殺したとしてもドラゴンボールで生き返ってしまう。奴はフリーザよりも短気だが、それぐらいは理解している。
奴が何かするとしたら、貴様らがフリーザを殺してからだろう。地獄に堕ちた不甲斐ない子孫を自ら鍛え直し、共謀してこの俺を倒して閻魔に反乱を起こしてこの世に舞い戻る、とかな」
そう腕を組んで笑うベジータ王に、ベジータ王子は顔を顰めた。
「今の内に息の根を止めておくべきじゃないのか?」
「クックック、儂はこれでも自警団のトップだぞ? 危険そうだから、と言って亡者の魂を消滅させる事は出来ん。宮仕えの辛いところだな」
「何が辛いだ、楽しそうに笑いやがって」
「楽しいからな。なに、心配はいらん。儂もチルドを利用して強くなり、貴様らが地獄に堕としたフリーザを改めて倒して独房に叩き込んでやればいいだけの話だ」
自警団の一員になったベジータ王の立場では、フリーザが地獄に堕ちてきたとしても、もう一度殺して魂を消滅させる訳にはいかない。実際にフリーザが反乱を起こすか何かをしてからでなければ動く事は出来ないのだ。
とはいえ、悪人同士の喧嘩で怪我をする程度ならともかく、勝手に殺し合って消滅しないように閻魔大王が目を光らせているのは元々だ。
チルドを独房から出して自身の組手相手にした結果、ベジータ王が将来乗り越えるべき壁が大きくなったが、当人にとっては楽しみが増えただけなのだろう。
「つくづくサイヤ人は難儀な生き方を好む民族じゃな」
「そのサイヤ人の宰相になった地球人が言うじゃないか」
「いや、褒めただけじゃよ」
舞台では、善戦したムデンがチルドと気功波の打ち合いの末、間合いを詰められて破れている。さらに、ベジータ王子がパワーボールを空に打ち上げ、ナッパとラディッツが空を見上げる。
「おおおっ! よしっ、理性は失ってねぇ! ぶちのめしてやるぜ!」
「覚悟しやがれ!」
大猿に変身しないまま戦闘力のみ十倍にして、更に儂が開発した薬で理性を保ったナッパとラディッツは、連携してチルドに挑みかかった。
「フンッ、何が理性を失ってないだ。獣同然じゃないか、品のないサイヤ人共め!」
そして迎え撃つチルド。ナッパの戦闘力は106万、ラディッツの戦闘力は164万にまで上がっているが、チルドの560万という数字と比べると低い。
連携でしばらく持ちこたえ、ナッパのデラックスボンバーとラディッツのギャリック砲を同時に命中させる事に成功したが、チルドに大きなダメージを与える事は出来ないまま倒されてしまった。
「驚かせてくれたじゃないか、雑魚の割にはね。それで、次は誰だい?」
「は~い、お願いしま~す」
「おや、あなたは……どちらさまでしたかね?」
去年の乱取り稽古ではチルドはランチにも負けているはずだが……そうか、戦っている時前に出ていたのは金髪だったから、青髪の方は印象が薄いのか。
「人造人間9号のランチです! 行きます!」
そして、そう名乗るのと同時に青髪ランチから金髪ランチが分離する。それでチルドも彼女の事を思い出したようだ。
「貴様はあの時、二人がかりでボクを翻弄した女か! いいだろう、今度はボクが二人とも……何のつもりだ?」
ランチ達はチルドが見ているまえで、互いの手を握っていた。
「あれは、新しい技か? 鶴仙人様、何か聞いていますか?」
「はて? 儂も聞いておらんが……会長、何を教えた?」
「あれは、ナメック星人の融合を応用した技じゃよ。不完全で一時的なものにしているため、本物の融合とは比べるまでもないが、チルドとの試合には丁度いいじゃろう」
「フハハハハ! なんだそのバカバカしい動きは!? 悪いけどボクは君達のくだらないお遊戯に付き合っている暇は――」
「「はっ!」」
「なんだとっ!?」
掛け声とともに両手の人差し指を合わせた青髪と金髪、二人のランチから閃光が放たれ、一人に合体する。
「よし、成功だぜ」
現れたのは、髪が金と青の二色に分けられたランチだった。本来の融合は主体となる者の姿そのままのはずだが、不完全な融合だから外見に僅かだが変化が現れたようだ。
とりあえず、ランチとランチが融合した姿なので仮称でブランチとでもつけようか。
「な、なんだ、その姿は!? ま、まさか貴様も変身するのか!?」
スーパーサイヤ人に続けて敗北しているチルドは激しく動揺した。……実はそこまで劇的なパワーアップはしていないのだが。去年81万だったランチの戦闘力は、143万に上がっている。そして、不完全融合によって286万になっている。
完全な融合の場合の戦闘力は、推定で2860万なのでどれほど不完全融合の効果が低いか分かるだろう。もっとも、完全な融合をしようにも片方が四身の拳で作った分身であり本物の肉体はなく、魂も一つなので、完全な融合は不可能なのだが。
「会長、ランチはどうなったのです? まさか、第三の人格が!?」
「天津飯、慌てなくても大丈夫じゃ。あれは――」
儂は驚く天津飯に、素早くブランチの状態について説明する。不完全融合であるため、三十分ほどで元に戻ると。
「フッ、ただのコケ脅しか。気は今のボクの四分の一程度じゃないか。ボクが変身する前なら、いい勝負が出来たんだろうけどねぇ」
そうこうしている間に、チルドは驚きから立ち直って余裕の笑みを浮かべていた。フュージョンしたブランチの気が、金髪ランチの時と変わらない事に気が付いたのだろう。
「コケ脅しかどうか、確かめてみるといいぜわ!」
「っ!? 早い!」
しかし、チルドはブランチが想定より数段上のスピードで動いたことに、再度驚かされる事になる。
「ナメック星人の融合は、二人のナメック星人が行う事で効果を発揮する。四身の拳で作った分身は、本来同一人物なので融合を試みても二つに分かれた気が一つに戻るだけで何の意味もない。
しかし、ランチの場合は彼女本来の気と儂が移植した永久エネルギー炉、別々の動力源が体内に存在している」
「なるほど。それでランチは金髪と青髪、自分同士で融合しても例外的に強力な融合戦士になる、と言う訳か」
「しかも、永久エネルギー炉のエネルギーは気のように感知できないので、実力が正確に測れない。フフッ、また差をつけられてしまったな」
しかし、ブランチがいくら強くても戦闘力にして286万相当。チルドの半分程でしかない。彼がブランチの動きに慣れれば、すぐに逆転されてしまう。
「ぎえええっ!?」
そう思っていたが、舞台の上ではチルドが放った気弾の爆発で生じた煙を突き破って現れた巨大な拳が、彼を叩きのめしていた。
「くらいやがるといいぜ!」
そして、巨大な足でチルドを踏み潰した。何とブランチは彼女に移植したナメック星人の細胞を活かして巨大化し、パワーを倍増させてチルドの不意を突いたのだ。
「チックショオォォォ! このチルド様をよくも足蹴にしてくれたな!?」
「キャァァァ!?」
だが、意外に打たれ強かったチルドは踏み潰されて舞台にめり込んでもめげなかった。ブランチの足を渾身の力で持ち上げると、足首を抱えるようにして振り回し、場外に向かって投げた。
「デスレイザー!」
そして、油断せずに空中で体勢を整えたブランチにデスレイザーを放って撃墜する。場外に落ちた彼女に駆け寄る4号を一瞥してから、視線を儂等に向けた。
「さあて、次は誰だい?」
「チッ、調子に乗りやがって。次は俺がやる」
まだ空にある人工の満月を見上げ、戦闘力を十倍に高めたベジータ王子が舞台に上がった。戦闘力は約半年前からやや高くなって、28万8千。今は十倍になって288万だが、ブランチとあまり差はない。
「動きが鈍くなっているぜ、随分お疲れの様子だな?」
「フンッ、君程度に全力を出す必要はないって事だよ。調子に乗るなよ!」
しかし、ブランチと戦った時よりチルドの動きが鈍くなり、挙動に疲れが見え始めた。
「なるほど、この一年でチルドは随分強くなったようだ。弱点だったらしい持久力の無さが改善されている」
チルドが戦い始めてから五分以上が経過している。原作でフリーザは最終形態から筋肉が盛り上がった戦闘力1億2千万のフルパワー状態になった。しかし、その状態は体力の消費が激しいためになった瞬間から戦闘力が下がり始めていた。
チルドの巨体化も去年は同じ弱点を抱えていた。しかし、今の彼は五分以上たってようやく疲労し始めた。ブランチに殴られストンピングを受けた事も考えると、持久力不足の弱点はなくなったと言えるだろう。
「確かにそうだが、まだまだだな。十分は全力で戦えるようにならなければ、連戦になった時不安が残る」
もっとも、彼のライバルのベジータ王はそう評したが。
試合の方はベジータ王子とチルドの相打ちになったが、双方とも治療され、チルドは次の相手であるマロンと戦い始めている。
「ボクの一族の細胞を移植されているからと言って、容赦はしないぞ!」
「そんなこと頼んでないも~ん。やああっ!」
掛け声とともに、マロンの筋肉がパンプアップし盛り上がる。まるで女性ボディビルダーのようだ。
「この姿に成っちゃったら、あたしだって優しくできないからね!」
その力は、変身前で戦闘力に換算して170万。変身後は倍の340万。
「ボクこそそんな事は頼んでないよ!」
しかし、4号の治療で体力を回復させたチルドも再度変身し、560万にまで戦闘力を高めている。
そして激しいぶつかり合いを始めた。
「ところで息子よ、フリーザ軍のクラッシャー軍団と言うチームが地球の護衛にやってくるそうだな? なかなか悪名高い連中だそうだが、誤魔化せそうか?」
「知らん。目がフリーザ並みに節穴なら、どうにかなるだろうがな」
「どんな奴等か、会った事ねぇのか?」
「名前と顔を知っている程度だ。ターレス、フリーザ軍がそんな仲良しだと思うか?」
ベジータ王子達はクラッシャー軍団と面識は殆どなかったようだ。ギニュー特戦隊の方とは何度も顔を会わせており、グルドに絡まれた事も一度や二度ではないそうだが。
「じゃあ、爺さん達の仕込み次第か。どうなんだ?」
「フリーザ軍からの連絡は既に来ていて、あらゆるプランの準備を整えている。できればA、最悪でもBで済ませる予定だ。しかし一つ気がかりな点がある」
そう話している儂の見ている前でチルドが辛勝し、マロンとチルドの治療を行った4号本人が舞台に上がった。
「ボクの治療にも手を抜かなかったフェアな精神には敬意を表するけれど……勝つのはボクだよ?」
「去年はそうでしたが、今年は私も負けません。界王様の元での修行の成果を見せましょう。界王拳……十四倍!」
4号は界王様の元で修行した事で、戦闘力が41万まで上昇した。
そして、十四倍界王拳を発動させた今の戦闘力は574万。チルドの戦闘力をやや超えた。
「まだ倍率を挙げる事は出来ますが、これぐらいに抑えた方がお互いのためになるでしょう?」
「チィ! 舐めやがって!」
そして再び始まる激戦。今度は僅かだがチルドの方が戦闘力は低いため、マロンが相手だった時よりも必死さが伺える。
「気がかりな点だと? クラッシャー軍団に何かあるのか?」
「地球に近づいて来る彼らの宇宙船が、フリーザ軍で一般的に使われているアタックボールではない大型の丸い宇宙船だった。フリーザ軍の情報によると、鹵獲した宇宙船をそのまま使っているらしいが……それにしては船が新しい。新造船のように見えるし、戦闘の損傷を修理した痕跡も見当たらない」
もっとはっきり言えば、原作劇場版『地球丸ごと超決戦』でクラッシャー軍団が乗っていた宇宙船に似ている気がする。
あの宇宙船は、原作ターレスが辺境の惑星で発見した化石に神精樹の実のエキスをかけて復活させた古代人種ビーンズ人であるレズンとラカセイが建造した船だ。そのため、逆に言えば神精樹の実が無ければ存在するはずないのだが……。
「確かに、ギニュー特戦隊すらアタックボールを使っているのに、奴らが専用の宇宙船を持っているのは妙だな。フリーザがくれてやったのか?」
「そうした情報もフリーザ軍の情報にはなかった」
「そのクラッシャー軍団の連中に、腕の良い技術者なり天才科学者なりがいるって事は?」
「それも無さそうじゃな。メンバーは、リーダーのアボとカド以下、元犯罪者のアモンド、サイボーグのカカオ、カボーチャ星出身のダイーズ。新しいメンバーが入ったと言う情報はない」
なお、遠距離から気を探ろうとしても上手く行かなかった。おそらく、宇宙船に外部から気(戦闘力)を測定するのを妨害する機能があるのだろう。
「考え過ぎなんじゃねぇか? 運よく無傷で宇宙船を鹵獲したってだけでよ」
「かもしれんな。だが、警戒はしておこう。奴らが地球に来る日は、念のためにアックマンやチャパ王も地球で待機するよう頼まなくてはな」
何らかの理由でこの歴史のクラッシャー軍団が神精樹の種を手に入れており、地球に植えられてしまったら対処するのに人数が必要になるかもしれん。
「ギエェェェェ!? ヂ、ヂクジョォォォッ!」
舞台の上では4号がチルドからギリギリの勝利をもぎ取っていた。その後、トーマ、セリパ、シルバー大佐、とチルドは連敗を重ねていた。
その後はベジータ王やバーダックが試合を行い、その後は宴会となった。去年と違うのは、チルドも宴会に参加した事だったが、それが彼にとっての不幸につながる。
「なんだって!? 飲むだけで強くなる事が出来る水だと!?」
「でもよ、飲んだら――」
「貴様等、そんな物を自分達だけ……ズルイぞ! ボクにも飲ませろ!」
悟空達が超神水を飲んだ時の感想を話しているのを、偶然チルドが聞いてしまい騒ぎ出したのだ。
「いや、だからただの水じゃなくって――」
「いいでねぇか、悟空さ。本人が飲みてぇって、言ってんだべ」
「そうよ。ねえ、お爺ちゃん、チルドさんにも飲ませてあげましょうよ」
「……まあ、カリン様が良いというのなら構わんが」
悟空はともかく、チチとブルマはチルドが嫌いらしい。あれだけサイヤ人をサル呼ばわりしていたら、サイヤ人ハーフになった二人から良い印象を持たれるはずもないので、自業自得だが。
「ぎやぁぁぁっ!? よ、よくも騙したなぁ……! うぐぐぐっ」
そして、呆れ顔のカリン様から受け取った超神水を一気飲みしたチルドは、床に倒れてのたうち回る事になった。
「いや、騙してねぇって。我儘な奴だなぁ」
「フハハハハ! 苦しそうだな、チルド。教えてやるが、我々サイヤ人は全員その超神水に耐え切ったぞ!」
「な、なんだと!? こ、この戦闘狂共め! 貴様らが耐えられて、ボクが耐えられない訳が無い! 今に見ていろ~!」
そして、無事チルドは朝までに超神水を乗り越え、パワーアップを果たしてあの世に戻っていったのだった。
〇戦闘力推移
・ターレス:8万5千 → 9万 フリーザ軍の基地に行った時から約六カ月で少し強くなった。
・タイツ:2万5800 → 7万5千 北の界王様の修行で界王拳を習得。
・ナッパ:10万1千 → 10万6千 ターレスと同じくほんの少しパワーアップ。さらに鶴仙人からおむつの替え方と萬國驚天掌を習得し、応用技である萬國驚天拳を開発した。
・亀仙人:1万9千 → 2万8千 変身後のザーボンに匹敵するまで強くなった亀仙人。
・鶴仙人:1万6250 → 2万4千 ユーリンの育児をしながらも自身の修行には手を抜かず、変身前のザーボンを越えた。
・アックマン:1万5200 →2万4千 北の界王に弟子入りした正義の悪魔。だが、まだ約一ヵ月しかたっていないため界王拳の習得には至っていない。
・桃白白:5万 → 5万2千 ベジータによる一方的な恋のさや当てを受けても順調に修行を続けている。
・ミソカッツン:9万7千 → 11万7千
・キシーメ:10万7千 → 12万9千
・エビフリャー:11万8千 → 14万3千
・チルド:50万 → 140万 巨体に変身すると560万にまで上昇。一年間地道なトレーニングを行い、ベジータ王と組手を行ってきたことで、一年で三倍近く強くなり、持久力も大幅に向上している。
・サン:38万5千 → 77万1千 フリーザの第一形態を越えた。
・ギネ:58万3千 → 101万 フリーザの第二形態を僅かに超えたが、現在妊娠中であるため四身の拳で作った分身以外は戦えない。そのため今回も瀕死になる事はなかった。
・パンブーキン:43万 → 86万
・トテッポ:48万5千 → 96万
・ラディッツ:15万6600 → 16万4千 フリーザ軍の基地に行った後、修行で若干強くなった。
・ランファン:54万1千 → 98万 吹き飛ばされた片腕を直ぐに再生させてチルドに反撃を試みるが、失敗してしまった。
・ムデン:5万1千 → 13万 悟空達の幼馴染の若い戦士タイプのナメック星人。界王拳と元気玉を習得している。
・ベジータ王子:27万5千 → 28万8千 フリーザ軍の基地に赴いた時より若干強くなった。
・マロン:84万 → 170万 フリーザやチルドと同じように筋肉をパンプアップあせた形態になる事が出来、そうなると戦闘力340万相当にまで力が上がる。なお、永久エネルギー炉搭載であるが、普段以上の出力を強いられるので一時間程しかパンプアップ状態を維持できず、一度解除するとしばらく休憩する必要がある。
・4号:17万2千 → 41万 北の界王神様の所の修行で大幅にパワーアップした。界王拳、元気玉を習得し、界王拳は無理をすれば20倍まで使う事が出来る。
・ベジータ王:44万5千 → 95万5千 大猿化で955万、スーパーサイヤ人1で4775万。フリーザの最終形態の6千万までもう少し。
〇ブランチ
金髪と青髪、二人のランチが不完全融合した事で誕生する融合戦士。本来、四身の拳で分身を作って増えても、それは一人の人間が分裂しているだけで二人にはならない。そのため融合をしても、50パーセントに分かれた状態から100パーセントに戻るだけなので、意味はない。
しかし、ランチの場合は自身の気とゲロによって移植された永久エネルギー炉の二つの動力源を持つため、事情が異なる。普段は人格が変わると切り替わる動力源が、融合する事で両方とも表に出ている状態になるため同時に発揮され、気が二倍になる。そのため、ランチは例外的に四身の拳で作った分身と融合してもパワーアップする事が出来る。
さらに、永久エネルギー炉から生成されるエネルギーは気と違い感知やスカウターでの計測が出来ないため、専用機器を用いなければ実際の半分程の戦闘力しか感知できない。
フュージョンではないので服装がメタモル星人の衣装に変化すると言う事はない。また、完全に融合した訳ではないので、髪の色や口調が金髪と青髪の何方ともつかない状態になっている。
ちなみに、完全融合は金髪と青髪のランチ同士ではできない。片方が四身の拳で作った分身であるため、本物の肉体が無く、魂も一つであるためだ。
そしてスピリットの強制分離で分離可能と言う弱点がある。
戦闘力は去年の81万から上昇して143万。ブランチになると、その倍の286万相当になる。
〇気の感知の妨害機能
劇場版でクラッシャー軍団やスラッグ一味、クウラと機甲戦隊等が地球に来ても、気を感知できるはずの悟空達がすぐには気が付かない事が時折あります。
なので、そうした敵達が全員気を消す事が出来るとは思えないので、「宇宙には戦闘力(気)を感知するのをある程度妨害する技術がある」のではないかと推測しました。
完璧に気を隠すのではなく「ある程度」なので、近づけば分かったり、過去に気配を覚えて気だったら隠せなかったりする、と言う事にこの作品ではします。
名無しの過負荷様、佐藤東沙様、KJA様、Mr.ランターン様、ヴァイト様、excite様、麦茶太郎様、クウヤ様、gsころりん様、tahu様、都庵様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。