ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする   作:デンスケ(土気色堂)

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114話 地球丸ごと超決戦!

 会敵したタイムパトロールと歴史改変者は、激しい攻防を展開していた。

「どうした? やはり我々の手を取った方が得策なのではないかな?」

「ふざけるな!」

「気が抜けない戦いになりそうですね。手加減しないと殺してしまいそうですから」

「くっ! 俺もスーパーサイヤ人ブルーになれれば……!」

 

 タイムパトロールのベジータがドミグラ、未来トランクスがロベル、そして悟空がシャメルと戦っている。ゲロが放っておいたスパイロボットは、彼らの攻防で発生する衝撃波だけで吹っ飛ばされてしまうので近づく事も出来ない。

 

「チッ、まだ次元が違うって訳かよ」

 バーダックもまた、同じく戦闘に本格的に加わる事が出来ないでいた。

 

 老界王神によって限界以上に潜在能力を引き出したバーダックでも、素の戦闘力は7億9千万。アルティメット化しても3160億で、兆単位の戦闘力を持つスーパーサイヤ人ブルーや魔神達との戦いには加わる事が出来ず、離れて援護に徹するしかない。

 

 そして援護に徹したとしても、出来る事は限られている。今ももしもの時のため、仙豆を持って待機しているだけだ。

 しかし、いくら愚痴を零しても強くなるわけでは無い。気を引き締め精神を研ぎ澄ませて機会を伺っていると奇妙な、しかし懐かしい感覚と共に在りえない光景を幻視した。

 

 それはロベルが放った気功波を受けて意識を失った未来トランクスを助けに入った自分が、彼女が反射的に放った攻撃を受けて致命傷を負うという光景だった。「私とした事が、エレガントとは言えないミスを犯してしまいましたね」と言ったロベルに腹が立つ。

 

(なんだ? たしか、前にもこんな事が……そうだ、こいつは未来だ!)

「うわあぁぁぁ!」

 バーダックが幻視の正体に気が付くと同時に、未来トランクスがロベルの気功波を受けて悲鳴をあげた。死にはしなかったが、変身が解けて意識を失い地面に向かって落下していく。

 

 バーダックは彼に仙豆を食べさせるために飛び出した。それに反応したロベルが、反射的に気弾を放つ。

 彼女は他のタイムパトロールよりも格段に実力が劣る彼を、意識から外していたのだろう。そのため、急に動いた彼に対して、加減を間違えた攻撃を放ってしまったのだ。

 

「はっ! 太陽拳!」

 だが、未来を見ていたバーダックはロベルの放つ気弾の軌道を知っていた。そのためギリギリで回避すると、逆に太陽拳を放って彼女の視界を封じ、未来トランクスに肩を貸して素早く離れる。

 

「私とした事が、エレガントとは言えないミスを犯してしまいましたね」

 未来予知とは違う意味で、同じ言葉を言うロベル。それに構わず、未来トランクスに仙豆を飲み込ませるバーダック。

 

「っ! 助かりました!」

「へへ、気にするな。お前のお陰で、忘れていた特技を思い出したぜ」

 意識を取り戻した未来トランクスが困惑した様子を見せるが、バーダックは「後で説明する」とだけ答えて再び精神を研ぎ澄ませる。

 

 カナッサ星人のトウロの拳によって身についた、ゲロのそれとは違う本物の未来予知能力。バーダックはそれを戦闘にどう組み込むかに夢中で、援護に徹するしかない自分への不甲斐なさをすっかり忘れていた。

 

 

 

 

 

 

『『うおおおおおっ!? なんで貴様等はパワーアップした俺の攻撃を受けても平気な顔をしていられるんだ!?』』

「平気って訳じゃねぇよ、結構効いてるんだぜ」

 

 戦闘力にして約1憶5千万という、最終形態のフリーザのフルパワーを超えた力を持つアカダークの攻撃を、人造人間12号、トーマは何とか耐え凌いでいた。

 アカダークが放つ拳を掻い潜り、蹴りを回避する。どうしても避け切れない攻撃に対しても、防御してダメージを最低限に抑えていた。

 

「へへっ、真面目に修行してよかったぜ! 爺さん達には感謝だな」

 それを可能にしたのは、トーマが受けた鶴亀仙流の修行の成果だ。歴戦の戦士であるトーマの経験に、武道の達人達が伝授した無駄の少ない動きが合わさって、戦闘力以上に高レベルな体術を体現している。

 

『『はっ! そうか、テメェもサイヤ人! ラディッツと同じか!』』

 だが、いくら技があっても一匹のネズミが恐竜と真っ向勝負して勝つことはできない。トーマの素の戦闘力は1166万。アカダークの一割にも満たない。

 

 しかし、ベジータ王子が作った人工の月を見て戦闘力を十倍にする事でトーマの戦闘力は1億1660万にまであがっている。

「その通りっ! だが、俺だけに構っていていいのか?」

 

『『な――ぐおおおお!?』』

 突然背中に気功波が突き刺さり、アカダークは痛みに目を剥いて仰け反った。

「そうそう、背中ががら空きだよ」

 アカダークの背中にハンティングアローを打ち込んだのは、人造人間11号、セリパだった。戦闘力に換算して770万にまで強くなった彼女も、薬で理性を保ちながら力を十倍の7700万にまで高めている。

 

『『クソっ、ちょこまかと……! なら、あれさえ壊せばいいだけの事だ!』』

 アカダークはワハハノ波を、空に浮かぶ人工の月に向けて放った。

 それを予想していた儂、天才科学者のドクター・ゲロは浮かべておいたドローンを操作し、バリアを発生させてワハハノ波を防いだ。

 

『『な、なにぃっ!? 誰だ、あのバリアを張った奴は!?』』

「どどん波!」

「魔口弾!」

 自身の技が防がれた事に衝撃を受けるアカダークに、シルバー大佐のどどん波とランファンのハート形の気弾が命中する。

 

『『うおっ!? お、驚かせやがって!』』

 だが、それらはアカダークにほぼダメージを与えられていなかった。

 

「あらら……やっぱり戦闘力が十倍になっても、あたしじゃ差があり過ぎたみたい」

 122万にまで戦闘力をあげたランファンは、移植されたサイヤ人の細胞を活用して戦闘力を十倍にしていたが、それでも1220万。

 

「チッ、せっかく人造人間に改造されてもこれでは格好がつかないな」

 そう舌打ちするシルバー大佐は、人造人間13号として目覚めて以来トレーニングを重ね、先日行われたあの世との交流試合でもチルドに挑んで戦闘経験を積んできた。それによって、目覚めた直後は100万だった戦闘力は310万にまであがっている。

 

 そしてやはり戦闘力を十倍に高めているのだが、それでも3100万。

 シルバー大佐はアカダークの二割、ランファンに至っては一割に満たない。二人に出来る事は、アカダークを攪乱してトーマとセリパをサポートする事ぐらいだった。

 

『『そうか、お前らの中には俺達を倒せるほどの攻撃が出来る奴がいないのか! はははっ、勝ったぜ!』』

 勝ち誇るアカダークの言う通りで、儂等の中にアカダークに一撃で致命傷を与えられる実力者はいない。この場にいないネイルですら、二十倍界王拳を使っても4千万ぐらいにしかならない。

 

 ベジータ王を生き返らせたとしても、同様だ。彼がスーパーサイヤ人に成っても、アカダークには及ばないだろう。

 

 なお、ネイル達は万が一の場合に備えてナメック星のドラゴンボールと最長老様を守っている。もし地球がどうにかなった時、ナメック星のドラゴンボールを敵に押さえられたらどうにもならなくなるからな。

 

「勘づかれたか」

「トーマがあと一回か二回、瀕死から復活すれば、あいつより強くなれるんじゃない?」

「ランファン、期待を裏切って悪いがそれは無理だ。戦闘力1千万相当を超えたあたりで、瀕死から復活しても劇的に強くなれなくなっちまった」

 

 サイヤ人は死の淵から蘇る度に強くなるが、ある程度強くなるとそれが不可能になる。原作では人造人間編の辺りからそうした描写がなくなっていたような気がしたが、どうやら戦闘力1千万前後が瀕死パワーアップの上限のようだ。

 

 後は地道なトレーニングや、精神と時の部屋での修行等で鍛えていくしかないだろう。

 

「仕方ない。連携して戦うしかないね」

 後は、バーダック達が早く歴史改変者を倒してこっちに来てくれるのを待つか、トーマ達がアカダークの体力を削り切るのを期待するしかない。

 しかも、アカダーク越しに巨大な神精樹ダークが地球に根を張っているのが……ん?

 

『おいっ、ジジイさん! 妙案を思いついたからしばらく待ってろください!』

 儂が神精樹ダークの実を収穫しているブランチ(金髪と青髪ランチが不完全融合した形態)とマロンに気が付いたと同時に、彼女からのテレパシーが届いた。

 

『まさか神精樹ダークの実を食べるつもりではないじゃろうな? それはいかんぞ! 絶対に止めておけ!』

 ターレスダークが魔神精樹の実と呼称した実は、ただの神精樹の実ではない。ドミグラの魔力やキリで効果を強化されてしまっている。

 

 もし食べれば強大なパワーと引き換えに正気を失い、アカダークの仲間になってしまうかもしれない。

『妙案があるって言ったじゃないですか、まあ任せな!』

 だが、ブランチはマロンと別れると、別々の方向に向かって飛んで行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 一方、ベジータ王子はターレスダークと戦っていた。

『ほう、俺の歴史の王子様と比べたら随分強くなったじゃないか』

「調子に乗るなよ!」

 

 ベジータ王子の戦闘力は、あの世との交流戦を終えて28万8千から、38万4千に高まり、更にパワーボールによって出来た人工の満月によって十倍の384万にまでなっている。

『つれないな。俺はお前を評価してるんだぜ?』

 だが、ターレスダークの戦闘力は1140万。ベジータ王子が繰り出す攻撃を全て片手で受け止めている。

 

『だからお前に提案してやる。俺について来ないか?』

「誰が歴史改変者の手下になんぞなるか! 正気を失って操られるなら、殺された方がマシだ!」

『おいおい、勘違いするなよ。新生クラッシャー軍団のナンバー2にならないかと言ってるんだ』

 渾身の力を込めた拳をベジータ王子が繰り出したが、ターレスダークはそれを片手で受け止めて答えた。

 

 その瞳には戦闘による興奮や冷酷さだけではなく、理性の光もあった。

「なんだと!? 貴様、正気を失っていないのか?」

『何をもって正気とするかによるが、少なくとも俺は俺。クラッシャー軍団のターレス様だ』

 ベジータ王子が驚いた様子で攻撃を止めると、交渉に脈ありと思ったのかターレスダークは彼の拳から手を放し、話を続けた。

 

『歴史改変者、ドミグラとは取引をした。命を助けて他の歴史に連れて行ってやるから、そこで好きに暴れろ。後は自由にしていいってな。魔神精樹の実までくれて、全く太っ腹だぜ。

 別にお前達を殺せとは言われちゃいない』

 

「それで新生クラッシャー軍団を結成するつもりか。だが、その後どうするつもりだ?」

『どうするもこうするも、好きにするのさ。星々で魔神精樹を育ててその実を食らい、この歴史のスラッグもフリーザもクウラも倒して宇宙を自由にさすらい、奪い、殺し、滅ぼす! まさにサイヤ人らしい生活だ』

 

 そう語るターレスダークの目は力強く野望に輝き、儂にすらカリスマ性を感じさせた。その主張は明らかにアウトロー……フリーザ以上に多くの犠牲者を出す欲望の道だが、この男に付いて行けば死ぬまで悦楽に満ちた人生を送る事が出来るだろうと思わせられる魅力がある。

 

『王子様よ、お前はこの地球で暮らすようになって一年程度しか経っていないんだろう? たったそれだけの短い時間で改心なんてする玉じゃないはずだ。

 こんなちっぽけな星で過ごす退屈な生活で満足できるのか? 残虐非道なサイヤ人の生活が恋しいだろう? 俺と共に来い、ベジータっ!』

 

 ベジータ王子はさし伸ばされたターレスの手を見つめると、ニヤリと口の片端を吊り上げて笑った。

「クラッシャー軍団のナンバー2の椅子に納まって、フリーザ軍時代以上に宇宙を荒らしまわる悠々自適な生活か。確かに、悪くはないな」

 その言葉に、ターレスの笑みが深くなる。

 

「それだけに惜しい事をしたぜ」

『なんだと?』

「もう決めちまったのさ。貴様をぶちのめして、この歴史から叩き出すとな!」

 聞き返してきたターレスダークの顔面に、ベジータ王子が不意打ちで放った拳が入る。

 

『ぐっ、そいつは残念だ……ならば死ねぇ!』

 だが、ターレスダークはカウンターでベジータ王子の腹に拳を叩き込み、「ぐおぉっ!」と呻く彼を掴んで放り投げると、エネルギー弾を放った。

 

 体勢が乱れて身動きが出来ないベジータ王子にエネルギー弾が命中し、爆発に飲み込まれる。

『チッ、この歴史でも勧誘は上手く行かないか。まあいい、この歴史には他にも使えそうな手下候補はいくらでも――っ!?』

 殴られた頬に触れながら、ベジータ王子を諦めて気分を切り替えるターレスダーク。だが、小さくなりつつあったベジータ王子の気が、一気に増大した。

 

「はああああっ!」

 煙を割くようにし、全身からスパークを発したベジータ王子が現れると、ターレスダークに激しい攻撃を仕掛けた。

『くっ! 戦闘力が倍増しているだと!?』

 先ほどまでのようにベジータ王子の攻撃を軽くあしらえず、ターレスダークの顔から余裕が消える。

 

 回避できる攻撃が劇的に減り、防御しなければならない攻撃が増えた。

『いったいどうやって? まさか髪の色を変えないままスーパーサイヤ人にでもなったのか!?』

 ベジータ王子の髪は黒いままで、瞳も青くなっていない。だが、気は大猿化した時の倍以上、素の二十五倍の978万にまで高まっている。

 

 おそらく、劇場版『超サイヤ人だ、孫悟空』で悟空が一時的にスラッグを圧倒した時のように、不完全なスーパーサイヤ人となっているのだろう。

 

「偽りと言えど、俺は地球の支配者だ! 誇り高き戦闘民族サイヤ人が、二度も母星を破壊されて堪るか!」

 その理由は、やはりプライドを刺激された事で発した怒りによるものだろう。放った蹴りをターレスダークに防御されるも、そのまま強引に蹴り上げる。

 

「ギャリック砲!」

 そして強力な気功波を放つ。輝きの奔流がターレスダークを飲み込む、かに思えたが――。

『チッ! 調子に乗るなぁ!』

 ターレスダークは不安定な体勢のまま、暗い色のエネルギー波を放ってベジータ王子のギャリック砲にぶつけた。

 

 ベジータ王子が不完全スーパーサイヤ人に成っても、ターレスダークの方が戦闘力にして約200万は上だ。ベジータ王子の急激なパワーアップに驚き不意を突かれていたが、冷静に対応すれば正面からの力比べで彼が負ける事はない。

 

「クッ、クソッタレーッ!」

 ギャリック砲を押し返し、ベジータ王子が自身の放ったエネルギー波に飲み込まれるのを見届けたターレスダークは、額の汗を拭う仕草をして息を吐いた。

 

『ふう、流石はエリート様だ。俺のように神精樹の実や胡散臭い魔神の力が無ければ強くなれない、下級戦士とは潜在能力が違うってことか』

 その言葉からは、エリートに対する卑屈さが垣間見えた。だが、すぐにそれは消え好戦的な笑みが戻る。

 

『ギリギリでベジータを庇ったか。それで、次はお前か? たしか、ピッコロって名だったか?』

「それは人違いですよ。映画でピッコロ大魔王役を演じた事はありますが」

 爆発に飲み込まれたベジータ王子を瞬間移動で助けた4号が、ターレスダークの前に立ちはだかった。なお、ベジータ王子は気絶した状態で儂が背負っている。

 

 とりあえず仙豆エキスの注射を試すとしよう。

 

『言っておくが、貴様じゃ時間稼ぎにもならないぜ? それともベジータに代わってクラッシャー軍団のナンバー2に立候補するか?』

「いいえ、時間稼ぎの方です。界王拳、20倍!」

 界王拳で戦闘力を820万にまで引き上げた4号とターレスダークとの戦いが始まる。

 

 拳と蹴りの応酬を繰り広げながら、ターレスダークは内心で舌打ちをした。

(ベジータめ、しっかり俺の体力を削っていきやがった!)

 ベジータ王子の猛攻によって受けたダメージは、ターレスダークの体力……正確に言うなら彼を強化しているキリを消耗させていた。

 

(チッ、このままじゃもたないか? 魔神精樹め、いつになったらこの地球の滋養で作った実をつける!?)

 キリで強化されていても正気を失っていないターレスダークは、この力が一時的な物である事を知っていた。キリでの強化が解ければ、戦闘力は50万に下がってしまう。用済みになった後も、ドミグラが彼を再度強化してくれるとは思えない。

 

 だからこそ、消耗した力を補う為に魔神精樹の実を食べる必要がある。魔神精樹をこの歴史に持ち込んだのは、この歴史のクラッシャー軍団だけではなく、彼自身の強化と補給のためでもあったのだ。

 もちろん、魔神精樹の実が寿命を削る事も承知の上だ。しかし、ターレスダークの人生設計に老後の心配をする事は含まれていない。略奪と殺戮の中で生き、いずれは自らも滅ぶ。破滅的な未来を迎える事も厭わないからこそ、彼の言うサイヤ人に相応しい生活が出来るのだ。

 

 しかし、その魔神精樹の実をブランチとマロンが持っていった上に、樹自体の発育が想定よりも遅れている。

 

 ブランチ達が魔神精樹の実を収穫しているのを見た時は、実を焼くのではなく集めていたので放っておいた。

 自分達も強くなろうと浅知恵で実を口にすれば、体内に入ったキリによって邪悪な心が増大する。それで彼女達がターレスダークの味方になれば都合がいいし、他の人造人間達と同士討ちを始めるだけでも彼の損にはならない。

 実も、キリで強化された魔神精樹がすぐに新しい実をつけるだろうから、多少減っても構わない。

 

 そう高をくくっていたが……。

『クソっ、この歴史の地球はどうなってんだ? 戦士が多すぎる』

 ターレスダークは4号が放った魔口弾を腕を振って弾き飛ばしながら、そう吐き捨てた。

 

 

 

 

 

 そして、戦いの規模は広がり続けていた。神精樹ダークが出現し、そのビルより太く長い根を大地に伸ばし、地球を蝕み続けているからだ。

 神精樹ダークの根は地球の滋養を吸収するだけではなく、その巨大さと貪欲さ、成長速度の速さによって山を砕き、街を蹂躙しかねない。

 

 実際、原作劇場版では巨大な根によって都が破壊される様子が描写されていた。

 

「王立国防軍出動! 全軍を以って神精樹……あのバカでかい根を刈り取り、人々を守るのだ!」

「GCG出動! 会長と若、お嬢達と同じように、我々も我々の戦場で戦うぞ!」

 

 しかし、この歴史は原作と違い戦う者達がZ戦士以外にも大勢存在した。

 

「空軍と海軍は、神精樹の根が及ぶと予想される範囲の市民の避難に集中せよ! 陸軍はバトルジャケット部隊を中心に、少しでも根の侵食を食い止めるのだ!」

「国王様っ、会見の準備が出来ました!」

 

「分かった。ここにカメラを繋ぎなさい。……国民の皆さん、今、地球は未曽有の危機に直面しています。ですが、心配する事はありません。この瞬間も、武天老師や鶴仙人殿、ドクター・ゲロ、そして桃白白率いる戦士達が地球を守るために戦っているからです」

 地球国国王は、王立国防軍を指揮し、国民をパニックに陥せずに落ち着いて安全圏まで避難させるための会見を開いていた。

 

 また、王立国防軍も出来る事を行っている。空軍と海軍は国民の避難に全力を注ぎ、陸軍はレッドリボン旅団から供与され、量産していたバトルジャケットで神精樹ダークの根を押し止める。バトルジャケットから放たれる熱線でも、ビルより太い根は焼ききれないが一部でも根の組織を焼けば成長スピードを緩める事が出来る。

 

『ダメだっ、ほとんど効果が無い!』

 しかし、バトルジャケットのオペレーター達にとってはその効果は焼け石に水にしか見えなかった。狼狽え、怯み、撤退の二文字が頭に浮かぶ。

 

『怯むな! 戦線を維持せよ! ブルー大佐、ホワイト大佐、バトルジャケット部隊を掩護せよ!』

 その彼ら叱責する頼もしい声が響き、バトルジャケット部隊の前に生身の人間達が降り立った。

 

「了解しましたわ、レッド将軍! どどん波ー!」

 ブルー将軍が放ったどどん波が、大蛇のようにうねる魔神精樹の根に直撃し、先端を吹き飛ばす。

「シルバー大佐に明け渡したレッドリボン旅団最強の戦士の座は、すぐに取り戻してやるわ! その前に地球を滅ぼされて堪るもんですか!

 ほら、あんた達も働きなさい!」

 

「言われなくてもやっている! どどん波!」

「ま。待ってくだされ! この技には集中が必要なので……!」

「出来た、気円斬!」

 そしてブルー大佐に続いて、ボンゴとパスタがどどん波を放ち、ムラサキ曹長達が時間をかけて気を操作し気円斬を放って根を切断する。

 

『根の成長スピードは衰えていない! 一本でも多くの根を焼き切り続けてくれ!』

「オレンジ、なんであんたは後方に居るんだよ!?」

『パスタの姉御、俺は情報部のトップだって知ってんでしょう!?』

 

『じゃれている場合か! イエロー、バイオレット、俺と8号が纏めて根を焼き切ったら、白兵戦を仕掛けろ! バトルジャケット部隊とビーム戦車部隊はシステムをリンクさせて、同時に一本の根を狙え! 攻撃を合わせれば効くはずだ!』

 そこに飛んで来たのが、ホワイト大佐が操縦するバトルジャケット改だ。

 

 レッドリボン軍基地に格納されていた元はレッド総帥用の機体を、「兵器を作るのは趣味に合わないけど、ゲロが忙しそうだから僕がやっておこう」とブリーフ博士が改造したもので、外見は変わっていないが装甲はウィロー合金製で出力も十倍以上に跳ね上がっている。

 

『8号、これは自然破壊じゃない。雑草駆除だ! 遠慮するなよ!』

「はい、ホワイト将軍!」

『今は大佐だ! お前は前から左、俺は右だ! 行くぞ!』

「はい! ヘルズフラッシュ!」

 

 人造人間8号の腕から放たれたヘルズフラッシュと、バトルジャケット改から放たれた熱線が魔神精樹の根を焼き払う。

 しかし、魔神精樹の根は尽きる事が無く、焼き払われた根の残骸を乗り越えて新たな根が迫ってくる。

 

『行きます!』

『ムラサキ曹長も続けっ! その名刀は飾りか!』

 そこに突っ込んだのが、パワードスーツを着用したバイオレット大佐とイエロー大佐だ。これもブリーフ博士に改造されており、着用者に戦闘力3千相当の力を与える。

 

 腕に装備したウィロー合金製ブレードで次々に根を切り払うバイオレット大佐とイエロー大佐の活躍を見て、時間をかけて気円斬を放つより効率が良いと気が付いたムラサキ曹長達も、名刀ササニシキ改を抜いて根に切りかかる。

 そしてレッドリボン旅団のビーム戦車……歩兵用のビーム兵器を戦車の主砲に換装した戦車部隊が援護する。一発では弱くても、数台が一本の根に攻撃を集中させることで焼き切る事が可能だ。

 

『やっぱりダメだっ! 切りがないぞ!』

 しかし、魔神精樹の根はレッドリボン旅団の奮戦にもかかわらず、変わらぬ勢いで迫り続けている。キリで強化されても魔神精樹は、あくまでも植物。痛覚だけではなく自我も無いため、怯む事も諦める事もなく生命力が続く限り根を伸ばし続ける。

 

『聞け、王立国防軍の栄えある将兵達よ!』

 それを見た陸軍のバトルジャケットのオペレーターが絶望的な声をあげたが、その時各機体に通信が入り、レッド将軍の力強い声が響いた。

 

『今、地球は危機に瀕している。だが、我々は戦う事が出来る。立ち向かう力が我々にはある。

 我々が踏みとどまれば、その分脅威を守るべき人々から遠ざける事が出来る。武道家達が、人造人間が、そしてベジータ王子達サイヤ人が、この樹を刈り取るための戦いに勝つまで踏みとどまれば、我々の勝利だ!』

 

 レッド将軍の声に鼓舞され、王立国防軍の兵士達が覚えた恐怖が収まり、士気が高まっていく。

『我々はたった一人で全ての悪を倒す最強の矛にはなれないかもしれない! だが、戦友と共に人々を守るために立ち上がる最強の盾になる事は出来る! 奮戦せよ! 迫る脅威を文字通り根絶やしにするのだ!』

 

『やるぞっ! 照準システムをリンク!』

『タイミングを合わせろ、熱線照射!』

 超人とは呼べない王立国防軍の兵士達は、レッド将軍の演説によって鼓舞され勇猛に立ち向かったのだった。

 

 

 

 そして、王立国防軍よりも数は少ないが、王立国防軍以上の勢いで魔神精樹の根を駆除しているのがGCGの面々だ。

「今回の護衛対象は地球全て! 敵は巨大なだけの雑草だ! 簡単な仕事だ、行くぞ!」

『確かに、簡単な仕事だぜ! 気功波も撃ってこない、ただデカいだけの根が相手だからな!』

 

 GCG部長のチューボの号令に応え、召集されたGCGの隊員達が魔神精樹の根に挑む。その先頭に立っているのは、戦闘服を着た大猿……ベジータ王子が挙げたパワーボールを見て変身したパンブーキン達サイヤ人だ。

『万が一の時のために、目薬を控えていた甲斐があるな』

『あの大きさの根っこを毟るなら、変身した方がやりやすいぜ!』

 

 薬で理性を保っているパンブーキン達は押し寄せる根をものともしないで突撃して引きちぎり、脚に巻き付いて来た根は蹴り上げる。

『この星にはこれからも世話になるんだ、樹の苗床にされて堪るかってんだ!』

『全くですよ、バーダックさんの子供も新しく生まれるんですから!』

 

『リーク、そう言うお前の所はどうなんだ? バーダックの所だけ気にしてられるのか!?』

『お、俺とメーネはまだそう言う事は……』

『タロ! あたし達の事はどうでもいいだろ!? お前とコレンこそどうなってんだよ!?』

『メーネっ、こんな人前で話す話題じゃありません!』

 

 痴話喧嘩を始めながらも、巨大な手で根を引きちぎり、口から気功波を放って焼き払うサイヤ人達。全員大猿化しているため、その様子は微笑ましさよりもシュールさを感じさせた。

 

『いいなぁ……俺もいつかミゲルちゃんと……そのためにも地球を好きにはさせんぞ! ローリングアタックサタンパンチ!』

 大猿の一人が前転を繰り返して根との間合いを詰め、その勢いを利用したパンチで打ち砕く。彼が誰なのか、言うまでもないだろう。

 

『ピラフ様ーっ! やっぱり私では無理がありますーっ!』

 そして、同じく大猿化したマイは妙な鎧を着こんで根に立ち向かっていた。口からは雄々しい咆哮ではなく、泣き言がほとばしっている。

 ハーフとはいえ戦闘民族にあるまじき様子だが、それも仕方ないだろう。普通の筋力トレーニング程度しかしていないマイの戦闘力は、100未満。大猿化しても千に届かず、他の大猿と比べると一頭だけ小猿の赤ん坊が混じっているようなものだ。

 

「情けない事を言うな、マイ! この儂が作った新作ピラフマシン、大猿用パワードスーツの性能を信じろ!」

 そんなマイが装着しているのは、ピラフ大王が作り上げた彼女専用のパワードスーツだった。

「火星のテラフォーミングは一段落したが、まだまだ開発には時間と金がかかる! 今、地球に滅びられると困るのだ!」

 

「マイ! 所詮は根っこだ、絡みつかれる前に引きちぎれば平気だ! もしも絡みつかれても、その時は尻尾を切って元の大きさに戻って脱出しろ!」

「シュウ、それは私に裸になって逃げろって事!?」

 なお、パワードスーツを装着するために彼女だけ大猿化しても破れない、脅威の伸縮性を持つ戦闘服を着ていない。……同じ素材のインナーを用意すれば問題なかったのだが、ピラフ大王がそれを忘れていたのだ。

 

「あ、しまった。そ、その時は……どうしましょう、ピラフ様!?」

「うー、うーむ……頑張れ、マイ!」

『何を頑張ればいいんですか!?』

 そう悲鳴をあげるマイだが、パワードスーツの性能が優れているのか魔神精樹の根を腕に装備したブレードで次々に切断していく。

 

「まったく、あいつらの方がよっぽど怪獣じゃねぇか」

 マイも含めて、サイヤ人達の奮戦を眺めてギランはそう愚痴っぽい口調で呟いた。

「だが、元祖怪獣はこのギラン様だ! 行くぜ、ギラン砲!」

 翼で空を飛んで、上空から根に向かって口から必殺の気功波を放つギラン。

 

「やっと豊かになった故郷を、再び砂漠にさせはしない! スーパー天空×字拳!」

 そのギランと同じく、ナムも上空から根を狙っていた。ただし、彼は上空から勢いをつけて急降下し、地面に潜って地中深くに伸びる根を断ち切っていく。

 腕に気を纏わせて、ドリルのように回転しながら大地をも穿つこの技は、天下一武道会ではルールの問題があるので使えないが、魔神精樹の樹に立ち向かうには有効だ。

 

 そして、真面目に戦っているのは彼だけではない。

「やーっ!」

 チャオズはどどん波ではなく、拳を魔神精樹の根に何度も叩きつけている。与えているダメージは僅かだが、それ以外にも彼には狙いがあった。

 

「やったっ! 嫌な気が分離した! 鶴仙人様!」

「おお、スピリットパワーの強制分離がキリにも効いたか! これは今後役に立つかもしれん、でかしたぞ、チャオズ!」

 

 その狙いとは、スピリットパワーの強制分離がキリにも有効かどうか確かめること。魔神精樹の根は、それを安全に実験するには格好の相手だったのである。

「よし、チャオズはそのまま根にスピリットパワーの強制分離を仕掛け続けろ! 僅かだが続ければ効くはずじゃ! その間、儂等がチャオズを守るぞ!」

 

「イエーイ、全国のファンの皆、武天老師こと亀仙人じゃよー!」

「おい、亀っ! 貴様は何をはしゃいどる!? まさか酔っ払っとるんじゃあるまいな!?」

「飲んどらんわ! テレビの視聴者の皆さんに、儂等が戦っている姿を見てもらっておるんじゃ!」

 

「桃白白さんの近くは、戦いが激しすぎてカメラが近寄れませんからね。やあ、ファンの皆! 僕達も頑張るから、応援よろしく!」

「おめぇらっ! あられとサワークリームとお餅をついて避難しろよ!」

「ジャガー君、それを言うなら『慌てず騒がず落ち着いて』、だよ」

 

 山より巨大な魔神精樹の出現は、クラッシャー軍団との戦場になっている荒野から遠く離れた村や町からも確認できたので、地球の人々が受けたショックは大きかった。

 それを抑え、避難活動を滞りなく行うために亀仙人や、アクション俳優でもあるパンプットやジャガーが戦っている様子をテレビ放送しているのだ。

 

 なお、カメラマンはロボットなので危険はない。

 

「久々に聞いたな、ジャガーの迷言」

「あんたもパンプットみたいにファンサービスしてきたらどうだい?」

「そう言うのはあいつらに任せる。お前こそやってきたらどうだ?」

 

「じゃあ、その間俺がラズリさん達の分も頑張って――」

「そう言う事はもっと強くなってから言いな。調子に乗るんじゃないよ!」

「は、はいっ! 気円斬!」

 ラズリに怒鳴られたクリリンが、気円斬を迫りくる根に向かって次々に放つ。

 

 幸いなことに、魔神精樹は生命力こそ膨大だが、再生力は持っていない。一度切断された根はその場でしばらく動いているが、切断面が繋がって元に戻る事はない。

 

「アクマイト光線っ! ……チッ、やはり植物には効かんか」

 しかし、やはり樹なのでアックマンのアクマイト光線は効果が無かった。

「効けばそれで終わったんだがな。いや、あんな巨大な樹が一度に破裂したら、地球もただでは済まなかったからよかったのか?」

 チャパ王はそう言いながらも、相変わらず舞のような、しかし無駄の無い動きで伸び続ける巨大な根を掻い潜り、気の刃で次々に切り倒していく。しかし、その顔には憂いがあった。

 

「……これでは作業だな。相手が巨大でも、こちらを認識してもいない根では戦いとは呼べん」

「仕方ねぇべ! だけんど、巻藁を打つよりはやりがいがあるべさ!」

 牛魔王が同じく王と呼ばれる弟弟子をそう励ます。

 

「はあ、やっぱり改造してもらう時、おらも尻尾を生やしてもらうべきだったべ。あんときはとんでもねぇと思って会長さんに生えないように頼んじまった。後悔先に立たずだべ」

ただ、叱咤激励を必要としていたのはチャパ王だけではない。牛魔王の妻、人造人間5号、サンもだった。

 

 人造人間組で一人クラッシャー軍団との戦いに参加せずここにいるサンは、改造される際サイヤ人の尻尾を生やさなかった事を今になって後悔しているようだった。

「サン、おめぇもそっだら事は気にしなくてもええべ! 大猿にはなれなくても、スーパーサイヤ人にはなれるかもしれねぇ! そうしたら大猿になるよりずっと強くなれるべ!」

 

「おっとう……そうだなっ! おら、皆のためにも頑張るべ!」

 立ち直ったサンがそう言いながら放った気功波が、岩山に巣くっていた魔神精樹の根を山ごと吹き飛ばした。

「牛魔王、この辺り一面更地にならないだろうな? まあ、人は住んでいないが」

「は、励まし過ぎたかもしれねぇべ」

 

 地球の戦士達の奮戦によって魔神精樹の根の侵食は、魔神精樹が降り立った荒野一帯に抑え込むことに成功していた。

 しかも、次々に切断される根を伸ばすために魔神精樹の活力が割かれ、新たな実をつける事がほとんどできなくなっていた。彼らの奮戦は、ターレスダークを確かに追い詰めていたのである。




〇ターレスダーク

 『地球丸ごと超決戦』が起きた歴史から、ドミグラによって死ぬ寸前に神精樹ごと連れて来られたターレスが、キリで強化され連れて来られた、原作通り生活に拘りがある人物。
 キリで強化されているものの正気は失っておらず、ドミグラには「他の歴史の地球で好きに暴れた後は、そのまま自由にしていい」と言う条件で従っている。

 ターレスダーク個人の思惑としては、地球で魔神精樹を育てて滅ぼした後は、この歴史のクラッシャー軍団の生き残りと自分に寝返った地球側の戦士を引き連れてフリーザ、そしてクウラを倒して宇宙に君臨するつもり。そして、彼の考える『サイヤ人らしい生活』を送る事を考えている。

 戦闘力はキリによって強化された事で1140万(原作劇場版で神精樹の実を食べた後の二十倍)にまで強化されている。また、本来は持っていない気の感知技術も身についている。



〇バーダック

 素の戦闘力は6億8500万から、7億9千万に上昇。アルティメット化すると戦闘力が四百倍になり3160億にまで上昇する。
 しかし歴史改変者、魔神化しているメチカブラ一味やドミグラ一味との戦いでは援護に徹する……主に仙豆係に徹する事しかできなかったが、未来を見る能力が発動した事で出来る事の幅が広がった。

 この作品でのバーダックの未来予知は、基本的に不幸な未来しか見る事が出来ない。トワに洗脳されている間はバーダック本人の人格が眠っていたので発動しなかった。そして洗脳が解けてからは家族や仲間と再会した上に三人目の子供ももうすぐ生まれるという充実した日々を送っていたため、予知できる不幸が無かった。
 また、何をもって不幸とするかはバーダックの主観による。

 なお、おむつの替え方等を修行するついでに太陽拳を習得している。



〇戦闘力推移

・アボ:13万5千 → 魔神精樹の実 → 270万
・カド:13万5千 → 魔神精樹の実 → 270万

・アカダーク:270万 → 5400万 → キリで強化 →1億5400万

 単体でもフリーザ第三形態を上回るようになったアボとカドがアカに合体し、更にドミグラによってキリで強化された存在。本当にフリーザを倒せる強さ。

・トーマ:478万 → 1166万 大猿化すると1憶1660万と、最終形態フリーザのフルパワー時に匹敵する強さに至る。しかし瀕死パワーアップが出来なくなってしまった。

・セリパ:308万 → 770万 大猿化すると7700万。最終形態フリーザを超える強さ。
・シルバー大佐:100万 → 310万 大猿化で3100万 現在レッドリボン旅団最強の戦士。
・ランファン:98万 → 122万 大猿化で1220万

・ベジータ:28万8千 → 38万4千 チルドとの試合で瀕死になったためにパワーアップした。大猿化(未変身)で384万。また、ターレスダークにプライドを刺激された怒りで不完全スーパーサイヤ人化した事で、戦闘力が978万までアップした。

・ブルー大佐:2105 → 3400
・ボンゴ:1330 → 2130
・パスタ:1040 → 1630
・ムラサキ曹長ズ:430 → 630
・バイオレット大佐:581 → 850
・イエロー大佐:365 → 530

 レッドリボン旅団のメンバー。ムラサキ曹長ズは、気円斬が巨大な手裏剣っぽく見えたためクリリンに頼み込んで教えてもらった。ただ、気の操作に時間がかかるため技を討つまで一分近くかかる。

・チューボ:6430 → 7800 後進の指導や部長としての職務に重きを置くようになったGCG部長。実は原作劇場版の頃の天津飯より強い。
・パンブーキン:86万 → 107万5千 フリーザの第二形態より強くなった。大猿になると1075万
・トテッポ:96万 → 120万 ナメック星編でネイルと融合したピッコロより強くなった。大猿になると1200万

・タロ:5万7千 → 11万1千 大猿化時111万
・リーク:3万6千 →6万8千 大猿化時68万
・サタン:1661 → 4200 大猿化時4万2千

 それぞれのパートナーと上手く行っているらしいタロとリーク、そして原作ナッパより強くなったサタン。この頃、ローリングアタックサタンパンチを開発したが、ジャガーからは「突撃して攻撃するってのは、ダイナマイトキックと同じでねぇか」と突っ込まれた。

・ギラン:1039 →1519 原作ラディッツ並みに強くなったドラゴンボールの元祖怪獣。
・ナム:2420 → 3540 腕に気を纏わせてドリルのように回転しながら対象を貫くスーパー天空×字拳を編み出した。殺傷力が高すぎるため、試合では使えない。

・チャオズ:900 → 1750 ヤードラット星でスピリットパワーの修行を修めた事で、原作のサイヤ人襲来編のピッコロより、ちょっと強くなった。もし原作ナッパ相手に自爆したとしても、多少はダメージを負わせられるはず。

・鶴仙人:1万6250 → 2万4千 バーダックやラディッツ、そしてナッパに育児を教えた師匠。他にも技を幾つか指南している。
・パンプット:1191 → 1743 順調にファンを増やしている格闘家兼アクションスター。ドラマで共演しているジャガーの言い間違いを、キャラクター性としてやや羨ましく思っている。

・ジャガー:1337 → 2150 瀕死パワーアップが出来ないのでサタンに差をつけらえてしまった。ドラマの撮影が終わったら、スピリットパワーの修行をしたいと考えている。
・亀仙人:1万6250 → 2万8千 変身後のザーボンに匹敵する強さに至った。

・クリリン:1400 → 2250 悟空と同じく、実は原作劇場版の自分より弱い。ムラサキ曹長ズに気円斬を教えた。
・ラズリ:984 → 1440
・ラピス:984 → 1440

・アックマン:1万5200 → 2万4千 サイバイマンのような植物型生物ではなく、完全な植物の魔神精樹にアクマイト光線は効かなかった。まだ界王拳は習得していない。
・チャパ王:1万6百 → 1万5500 同じくまだ界王拳を習得していない。

・サン:38万5千 → 77万2千 大猿化できないのでそのまま。
・牛魔王:2万1千 → 3万6百 将来親戚になるバーダックやラディッツに、鶴仙人と同じように育児について教えている。

・孫悟飯:2万2千 → 3万2100 対魔神精樹の根戦には参加していないが、実は都で、ブリーフ博士達や身重のギネの本体を守っている。



〇サイヤ人の瀕死パワーアップ

 超で瀕死からの復活によってパワーアップするのに、潜在能力を出し切った事による上限がある事が明らかになったサイヤ人ですが、原作ではもっと前……人造人間編に入ったあたりから瀕死から復活しただけで劇的にパワーアップしている様子は殆どなくなり、精神と時の部屋での修行や実戦を繰り返す事でパワーアップをしていたように思います。

 サイヤ人の細胞を移植したセルが、自爆を試みた後復活してパーフェクトセルになった事は除きますが。
 そのため、この作品では素の戦闘力が1千万を超えたサイヤ人は瀕死パワーアップが出来なくなる、とします。



〇不完全スーパーサイヤ人化

 劇場版『超サイヤ人だ、孫悟空』で悟空がスラッグに対して一時的になった形態。一旦はスラッグを圧倒したものの、不完全故に不安定だったためか直ぐに解けてしまい、逆転されてしまった。
 この作品では、この形態になると戦闘力が二十五倍になるとします。



〇バトルジャケット改

 フラッペ博士と正体を偽っていた頃のゲロが開発したロボットのオリジナルを、ブリーフ博士が改造した機体。
 本来はレッド将軍かブラック補佐用だが、指揮官とその補佐が前線に行くのは憚られたので、ホワイト大佐が登場した。

 装甲はウィロー合金に置き換えられ、出力は十倍以上に増強された。フリーザ軍の兵士とも互角以上に戦える。




 ダイ⑨様、PY様、佐藤東沙様、gsころりん様、泡銭様、ヴァイト様、にぼし蔵様、麦茶太郎様、コダマ様、クウヤ様、汁ダーク様、ハゲネ様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。
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