ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする   作:デンスケ(土気色堂)

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119話 つかの間の比較的平和な時とZ戦士の青春

 ギネの出産祝いのパーティーが終わった次の日、儂はバイオレット大佐に彼女の改造プランを説明していた。

「人造人間14号への改造では、シルバー大佐以上に複数の種族の良いとこ取りを目指そうと思う」

「今までも出来ていたのでは? と言うかあれ以上に?」

 

「うむ。シルバー大佐を基本性能として、さらにプラスしていきたいと考えている。例えば、大猿化が可能で、腕が伸ばせて、超能力や分身、他者との融合や合体も出来……魔術も使えるように」

 今まで採取した細胞の持ち主たちの力を同時に、そして余すところなく発揮するのが目標だ。クラッシャー軍団のメンバーや、去年採取したトワの細胞も解析して組み込んである。

 

 暗黒魔界人の細胞から、魔術や魔力についてわからないかと思ったが、まだ確かな結果は得ていない。ただ、暗黒魔界人の細胞は、儂等が気や戦闘力と呼ぶ生体エネルギーと同時に、他のエネルギーも作り出していた。そして、そのエネルギーは、儂のスカウターに魔力として計測されていた。

 

 だから、暗黒魔界人の細胞は気だけでなく魔力も同時に作り出している事は分かった。……その魔力をどう使えば儂が開発した魔術妨害装置を改良できるのか、他の魔術の再現や、逆に妨害や解除する事は出来ないかまではまだ分からんのが現状だ。

 

「なんだか、最終的にパワーを制御できなくなって暴走して理性を失ってモンスターになり果てるとか、自爆するとか、そんな事にはならないの?」

「はっはっはっは、まるで映画のようじゃな」

「いや、笑い事じゃなくて」

 

 不安そうなバイオレット大佐に、儂はシミュレーションの結果を示して安全性について力説した。

「大丈夫じゃ、何度もシミュレーションしたが、映画のお約束のような事は決して起きない。儂が開発した永久エネルギー炉、そして何より君の鍛え抜かれた肉体なら耐えられる」

 

 儂は既に十年以上、人間を人造人間へ改造し続けている。それも、異星人の細胞を移植する方法で。ただの一般人だったマロンにフリーザの細胞を移植して暴走させていないのだから、バイオレット大佐の場合も完全に成功させる自信がある。

 

「ただ、姿形に若干の変化が出るかもしれん。尻尾や角が生える以上の」

 しかし、外見の変化は嫌がるかもしれないと考え、前もって説明しておく。

「肌の色が変わるとか? だったら……まあいいわ」

 しかし、意外な事にバイオレット大佐は以前とは異なり、変化を拒否しなかった。

 

「気に入らなかったら、ドラゴンボールを使って肌の色だけ戻してもいいならね」

「なるほど。そう言う事なら、儂も全力で変化を抑え込むか、君が気にならない方向性で変化するよう努力しよう」

 儂の改造のせいでドラゴンボールを使わせるわけにはいかんからな。

 

「ところで、8号がいるみたいだけどメンテナンス中?」

 バイオレット大佐がふと、研究室のモニターの一つに視線を向ける。そこには、組み立て途中の8号の新ボディが映っていた。

 

「いや、あれはバージョンアップした8号の新しいボディじゃ。中身はまだ入っておらん」

 一部の超能力を機械で再現し、ある程度の自己修復も可能、魔術妨害装置も搭載している。いわば真8号だ。

「力は、戦闘力に換算して1億を超える予定だ」

 8号のプログラムを開発する前にナノマシン技術を完成できていれば、完全な自己修復と自己強化が可能になったのだが。それは設計を進めている16号で実現する事にしよう。

 

「1億を超える……私が人造人間になる意味って、ある?」

「ある」

 バイオレット大佐の質問に、儂は力強く断言した。

 

 

 

 

 

 

「かめはめは~!」

 舌足らずな口調で女の子が叫ぶと、彼女の手から光が放たれる、光の球になって前方に立てられた的を吹き飛ばした。

 

「あんれ?」

「スイ、すげぇな、もうかめはめ波を撃てるんか」

 不思議そうに自身が放った技が吹き飛ばした跡を眺める少女、スイに声をかける悟空。母のサンや姉のチチによく似た顔つきの彼女は、不満そうな顔をした。

 

「だども悟空にぃ、悟空にぃ達のかめはめ波と違う~」

 気功波ではなく、気弾になってしまったのがスイは気に入らないらしい。しかし、悟空は笑って答えた。

「出せるだけで大したもんだ。修行してれば、その内ちゃんと撃てるようになるさ」

 ベジータ王子なら、「サイヤ人の血を引いているなら当たり前だ」と言うだろうが、修行しなければ気の制御を習得できない地球人からすると「気を放てるだけで凄い」のだ。

 

「兄ちゃん、今度はおらの稽古を見てけれっ!」

 そこにやってきたのは悟空よりも大きな、しかしつぶらな瞳をした少年だった。

「おう、いいぞっ! かかってこい、モウ!」

 少年はスイの双子の弟、モウだった。彼は父である牛魔王に似たのか、三歳にして既に背では悟空を抜いていた。将来は父と同じ巨体に成長する事が予想される。

 

「行くだぞ~!」

 そのパワーは見た目以上だ。まだ技も何もない駄々っ子が腕を振り回しているのと変わらない動きだが、当たれば岩でも砕け散るだろう。

 

「よっ、ほっ、そうそう、オラに集中しろ! 気の制御も忘れんなっ!」

 悟空はモウの拳を受け止めながら、そう教えていく。

「おらもっ! おらにも稽古つけてけれ!」

「スイもか? よ~し、いっぺんにかかってこい!」

 

 さらにスイまで加わって二対一で稽古が続き、モウとスイの息が上がりつつあった頃、大きな気の持ち主が近づいて来た。

「悟空さ~、スイ、モウ、弁当持って来ただぞ~!」

 

「お、チチだ! よし、一息入れてメシにすっか!」

「「わ~いっ!」」

 歓声をあげて稽古を中断した三人の近くに降り立ったチチは、さっそくホイポイカプセルを投げランチボックス代わりのコンテナを出した。そして弁当と言うには大量の料理を並べて、頂きますと手を合わせたら、夢中になって食べ始める。

 

「悟空さ、おらが作った中華粽だ、食ってけれ」

「うめーっ! チチの料理は相変わらず美味ぇな!」

 フライパン山周辺の、緑化されていない荒野で悟空とチチはスイとモウも加えて稽古兼ピクニックを楽しんでいた。

 

 

 

 一方、西の都ではベジータ王子が広場で腕を組んで立っていた。度の入っていない眼鏡をかけ、服もいつもの戦闘服ではなくシャツにスラックスと言う普通の格好をしている。

「やっほー、待った?」

 そこにブルマがやって来た。彼女も髪を左右で纏めたツインテールにして、Tシャツにホットパンツというラフな格好をしている。

 

「当たり前だ。待ち合わせの時間を三分すぎているぞ」

「あんたね……こういう時は『今来たところだ』って言うもんなのよ」

「それより、その恰好は何だ? 俺にもこんな格好をさせやがって」

「変装よ、変装。あんたもあたしも有名人なんだから。じゃあ、気を取り直していきましょうか」

 

 そう言って歩き出すブルマを追って、ベジータ王子も歩き出した。

「おい、何処に行くつもりだ?」

「複合型テーマパークよ。動物園と遊園地とプール、それにレストランとゲームセンターまであるから、あんたも楽しめるんじゃない?」

 

 水着は持って来てないけどねと言うブルマ。男女が二人きりで遊びに行くというとデートのようだが、ベジータ王子はそれに気が付いていなかった。

 

「本当にこんな事でスーパーサイヤ人に成れるんだろうな?」

 何故なら、ベジータ王子はブルマに「スーパーサイヤ人に成るために役立つかもしれない」と言われて、連れ出されたからだ。

 

「多分ね。お爺ちゃんが、スーパーサイヤ人に成るには、強くなる事と穏やかな心、そしてきっかけが必要だって言ってたもの。

 あんた、根を詰め過ぎなのよ。偶には一息入れなさいよね」

 

 そしてブルマがベジータ王子を誘って連れ出したのは、彼がカッチン鋼に変化したプーアルとの勝負に負けて落ち込んでいるのを見て、可愛そうに思ったからだった。

 

「ターレス義兄さんも時々出かけてるし」

「何? ターレスがか?」

「ええ、姉さんと出かけたり、孫君の所に顔を出したり、色々なところに行ってるわよ」

 

 二年前に瞬間移動を習得しているターレスの活動範囲は際限なく広がっていた。

「奴め、トレーニングをサボっていたとは……」

「いや、サボってるわけじゃないと思うけど。孫君の所に行った時は、孫君達と修行しているみたいだし」

 そう話しながらテーマパークに入ったブルマは、とりあえずベジータ王子を動物園エリアに連れて行った。動物を眺めて和めば、穏やかな心に近づくんじゃないかと思ったからだ。

 

「おい、これは何が面白いんだ?」

 しかし、ベジータ王子に動物を見て楽しむという発想はなかった。可愛らしい兎やモルモット等と触れ合う事が出来る「ふれあい動物コーナー」に来ても、「なんで小動物と触れ合わなければならんのだ」としか思わない。

 

「そっか、あんた色々な星を行き来していたから、地球の動物を見ても珍しくないのね」

「フリーザマウスのような珍獣がいるのは、この星ぐらいだろうがな。……まさか、混じってはいないだろうな?」

 ただ、例外はフリーザマウスだ。初めて見た時はフリーザそっくりのネズミの集団に驚いたし、笑いもした。後にゲロがフリーザの細胞を移植したネズミである事を知った時は、彼に対して「貴様、正気か?」と思わず尋ねるほど戦慄していたが。

 

「大丈夫よ、フリーザマウスはお爺ちゃんが作った動物だから、動物園にはいないわ。じゃあ、あっちに行きましょうか」

 げっ歯類から離れた方がいいのかと思ったブルマが指差したのは、「爬虫類コーナー」だった。トカゲや亀、ワニ、そして様々な蛇が飼育されており、看板も大きな蛇がモチーフとなっている。

 

 それを見たベジータ王子は眉間に皴を刻むと、すぐに視線を逸らした。

「他にしろ」

「何? あんた爬虫類が怖いの? 戦闘民族サイヤ人の王子なのに?」

 

「勘違いするな! 俺はにょろにょろした物が生理的に好かないだけだ!」

「え? 本当に? 意外、あんたにも苦手なものがあったのね」

 ベジータ王子の意外な弱点を知り、ブルマは目を瞬かせた。

 

「チッ、好かないだけだ。倒せない訳じゃない。だが、言いふらすんじゃないぞ」

「いいわよ、二人だけの秘密ってやつね。じゃあ、恐竜コーナーにでも行きましょうか。もう少し経てばショーが始まる時間になるわ」

「ショー? 恐竜に芸でも仕込んだのか?」

 

 その後、恐竜コーナーでティラノサウルスやトリケラトプスを眺めた二人は、いわゆる首長竜、プレシオサウルスのショーを見学した。

 ベジータ王子にとってあまり面白いショーではなかったが、ブルマが機嫌よく見ていたので怒らせると面倒だと思い、黙って付き合った。

 

「おい、ブルマ、そろそろ腹が減った。飯にするぞ」

「そうね。じゃあ、レストランに行きましょうか」

「帰るんじゃないのか?」

「帰って食べたらせっかく遊びに来たかいが無いじゃない。偶には気分を変えて外食しましょ」

 

 そう言うものかと、ブルマに続くベジータ王子。その時、通りがかった植え込みの陰から、係員の制服を着たトラ、ゴリラ、イノシシの獣人型地球人の男達が飛び出してきた。

 そして、ゴリラがベジータ王子に向かってスタンガンを持って襲い掛かり、イノシシがブルマの口元を布で押さえようとする。

 

「よしっ、男は適当な茂みに転がしておけ、ガキを攫うぞ! 後で親から――」

「ほう、こいつは適当な茂みに放り込めばいいのか?」

「ちょっと、ガキってのはあたしの事じゃないでしょうね?」

「へっ?」

 

 トラの男が見てみると、そこにはベジータが片手でスタンガンを握り潰し、もう片方の手でゴリラの頭部を握り締めていた。一方、イノシシはブルマの念動力によって奪われた布で自分の鼻づらを押さえられ、眠りに落ちていた。

 

「それで、貴様はどうしてほしいんだ? 言ってみろ、その通りにしてやるぞ」

「ベジータ、殺しちゃだめだからね」

「こ、殺さないでください。降参します」

 トラの男は子猫のようにおとなしくなると、両手を上げて降参したのだった。

 

 そしてブルマとベジータ王子はテーマパークの警備員に三人組を引き渡すと、改めてレストランに向かった。

 

「変装なんてするもんじゃないわねー。次からはいつも通りの格好で遊ぶに限るわ」

 二人を襲った三人組は、営利誘拐を企てた犯罪者だった。入場料の支払いにカードを使ったブルマを金持ちの子供だと思って狙ったようだ。

 

 ちなみに、この歴史のブルマは悟空と同い年である上に、十二歳の時にサイヤ人ハーフになっているので同い年の地球人よりもだいぶ背が低い。そのため、三人組には実年齢より幼く見られたようだ。

 

 だが、もしもブルマとベジータ王子が変装していなかったなら彼等もそんな事はしなかっただろう。天下一武道会本戦に出場経験があるブルマに、つい先日地球を神精樹から救った英雄の一人であるベジータ王子を狙うには、彼らは力不足過ぎる。

 

 せめて、二人の腰にベルトのように巻き付いた尻尾をもっと注意深く見ていれば思い留まれたかもしれない。

「フンッ、暇つぶしにもならなかったな。せめてクラッシャー軍団の連中並みに腕の立つ奴等なら、貴様を追い詰める事が出来たかもな」

 

「まるであたしが攫われるのを期待していたみたいに聞こえるんだけど?」

「ああ、ターレスがスーパーサイヤ人に成ったのと同じ状況を再現できるかと期待したが、軟弱な奴等だ」

「ベジータ、さてはあんた最初からあいつらに気が付いてたのね!? 最低っ!」

「べ、別に助けてやらんとは言ってないだろうっ! それに、お前ならあの程度の連中にやられる訳があるまい!」

 

 そう喧嘩しつつも、料理を食べ続ける二人。

「じゃあ、せっかくだからゲームセンターにもよっていきましょうか。遊園地の方は興味ないでしょ?」

 そして、食べ終わる頃には普段通りに戻っていたブルマに、ベジータは呟いた。

 

「お、女は分からん」

 

 

 

 その頃、来年に天下一武道会の開催を控えたパパイヤ島では、マロンとヤムチャがデートを楽しんでいた。

「この前の天下一武道会は出られなかったから、大会前に一度来てみたかったのよね~。ほらほら、ドクターちゃんやヨンちゃんの石像が建ってる。可愛い~」

 

「か、可愛い? そ、そうだね」

 ヤムチャはマロンと腕を組み、優勝者の石像が立ち並ぶ通りを歩いていた。女の子を見ただけで固まって動けなくなるほどのあがり症は治ったヤムチャだが、気分屋なマロンには振り回されてしまう事が少なくなかった。

 

「見て、やっぱりヤムチャさんだわっ!」

「あの武天老師の弟子で、映画にも出たヤムチャ!? 本物!?」

「サインいいですか!?」

「一緒に写真撮ってください!」

 

 そこに、女性観光客のグループが話しかけて来た。以前ならたちまち固まっていたところだが……。

「もちろん、俺ので良ければ喜んで。サインはここでいいかな?」

 今ではキメ顔をして微笑みながら、彼女達のハンカチやシャツの背中にサインし、一緒に写真を撮るなどのファンサービスも余裕で行う事が出来る。

 

 それを見ていたマロンは、ふと近くを通りかかった男性客に声をかけた。

「ねえ、あたしこの島は初めてなんだけど、面白いところ知らない?」

「えっ? 俺?」

 突然声を掛けられた男性観光客は、驚いて聞き返す。マロンは彼の手を取って続ける。

 

「そうそう。教えて、お願~い」

「て、天下一武道会ミュージアムなんてどうかな? 今年から最新の立体映像で過去の天下一武道会の試合が上映されてるんだ!」

 

「わあ、面白そう!」

「ち、近くに美味しいレストランバーもあるんだ。良ければ僕と――」

「ありがとうっ! じゃあ、俺達はこれで!」

 そこで慌てて戻って来たヤムチャがマロンの手を引いて素早く去っていった。

 

「きゃっ。じゃーねーっ、ありがと~っ!

 ヤムちゃん、そんなに引っ張ったら腕が伸びちゃう」

「いや、マロンが何処かに行っちゃいそうだったからさ」

「だって、ヤムちゃんがあたしの事を放っておくんだも~ん」

 

「ごめんごめん、悪かったよ」

 あがり症が治ったヤムチャだが、その代わりに眠っていた軟派な気質が目覚めてしまった。しかし、彼が付き合っているのは原作とは違い、ブルマではなくマロンだ。

 

「ファンに優しいヤムちゃんも素敵だけど、あたしにはもっと優しくしてくれないとダメだからね」

 マロンは原作ブルマと違い、ヤムチャが自分以外の女にだらしない態度をとっても、怒りはしない。「じゃあ、あたしも好きにしよ~っと」と考え、躊躇いなく実行しようとしてしまうのだ。

 

 ヤムチャがプレイボーイなら、マロンはプレイガールなのである。

 

「分かってるさ、俺のガールフレンドは君だけだよ、マロン」

「あはっ。じゃあ、行こっ!」

 何事もなかったように再びヤムチャと腕を組み、機嫌が良さそうに尻尾をくねらせるマロン。

(ふう、危ない危ない、これは油断できないな)

 

 そう内心で安堵しているヤムチャは、他の女の子に思わず目が行く事はあっても、ガールフレンドはマロンだという思いは強い。

 一方、マロンの方も他の男の子よりもヤムチャの方がカッコいいと思っているし、好きだ。

 

 そのため、二人はお互いに対して「浮気させないよう気をつけないと」と考えている、奇妙なバランスで成り立っているカップルだった。

 

 

 

 一方、普通のバランスで成り立っているあるカップルは空の旅を楽しんでいた。

「早ーいっ! 空を飛ぶのってこんなに気持ちいいのね! 飛行機に乗るより気持ちいい~っ!」

「ミ、ミゲルちゃんっ、そんなにはしゃがないで、危ないからっ」

 ただし、はしゃいでいる少女が乗っているのはアフロヘアのやや小柄な少年だ。

 

 モデルから早くも女優として活躍しているミゲルの事が好きなサタンは、兄弟子のヤムチャや弟弟子の悟空やクリリンがそれぞれの相手とデートすると知った。

 悟空とヤムチャはそう珍しい事ではなかったが、クリリンまで……! 俺だって好きな女の子と夏の思い出を作りたい!

 

 そう思ったその日の内に、サタンは勇気を振り絞ってミゲルをデートに誘った。

「うん、いいわよっ! 丁度ドラマの撮影が終わったからスケジュールも空いてるから!」

 すると、なんとすんなりと約束を取り付けられた。ジャガーに邪魔される隙も無い。しかし、デート当日、サタンが練りに練ったプランは早々に無駄になった。

 

「ねえっ、私も空を飛んでみたいの! 私を乗せて飛んでみてくれない?」

 そうミゲルが言い出したからだ。

「えっ、でも危ないよ、ミゲルちゃん。もし落ちたら……」

「大丈夫、ちゃんとマークに摑まる。それでもダメ?」

 

(ミゲルちゃんが俺にしっかり摑まる……抱き着く……密着!)

「もちろんだよ、ミゲルちゃん! 君のためならこの世の果てまで飛んでみせる!」

 師匠のスケベ心が乗り移ったのか、サタンはそう即答すると、ミゲルを背負って空を飛んだのだった。

 

(本当は都で映画を見て、流行りの喫茶店でお茶にするつもりだったんだけど……この後どうしよう。ずっと空を飛び回っている訳にもいかないし)

 サタンの戦闘力は8千を超えている。舞空術で空を飛ぶ程度なら、ミゲルを背負っていても一日中続ける事が出来る。しかし、ずっと空を飛んでいるだけではデートとしては味気ない。

 

「ねえ、そう言えばどこに向かってるの?」

 しかも、ミゲルもミゲルでノープランだった。実は彼女も彼女で、サタンとのデートで舞い上がっていたのだ。

 もっとも、それは「好きな人とデートできるから」と言うより、「この前の事件で地球を救った英雄の一人とデートできるから」だが。

 

 サタンがミゲルにとって「英雄の一人」のままで終わるのか、それとも「英雄である前に、特別な人」になるのかは、今後にかかっている。

「じゃ、じゃあ……グルメス公国のレストランでご飯にするのはどうかな?」

 都に戻るのもなんだしと、サタンは兄弟子達の活躍で救われた王国から公国へ変わった国に行くのはどうかと提案した。

 

 グルメス公国は、今では美食家の王がいる国ではなく、一流の料理人が店を出すグルメな国として有名になっている。

「グルメス公国!? 私、一度行ってみたかったの!」

「よ~しっ! 摑まっていてミゲルちゃん! 行くぞ~っ!」

 サタンはそう掛け声を上げながら、グルメス公国へ向かったのだった。

 

 

 

 一方、クリリンはラズリをデートに誘ったわけではなかった。

「クリリン、今度の日曜日空いてるだろ? ちょっと付き合いな」

「えっ?」

「なんだ? 予定があるなら別に――」

「行きます行きます! 何処へでもお付き合いします!」

 

 ラズリから声をかけられたクリリンは、喜んで誘いに応じたのだった。多分、デートと言うより買い物の荷物持ちに呼ばれただけだろうけれどと、思いながら。

「お、俺、夢を見てるのかな?」

 しかし、日曜日にクリリンがいたのは衣料店ではなく大規模プール施設だった。ギョーサン・マネーが経営するドーム状の屋内プールで、天候に関わらず様々なプールで泳いだり、水着のままで利用できるレストランやバーで飲食を楽しんだり、様々なアトラクションやアクティビティを楽しむことができる。

 

「言っておくけど、空を飛んだりするんじゃないよ。目立って遊ぶどころじゃなくなるからね。GCGの連中がいないところを選んだのが無駄になる」

「あ、ああ」

 そして二人はプールの上にウレタンやビニールの足場を並べた水上アスレチックや、水鉄砲を利用したサバイバルゲームに興じて楽しい時間を過ごした。

 

「あの~、ラズリさん。今日はどうして俺を誘ってくれたんだ? 何か訳があるんだろう?」

 そして施設内の喫茶店で一息ついている時に、クリリンはそう切り出した。

「別に訳なんてないさ」

 

「ウソだ。だってラズリさん、いつもと違う感じだったし……俺で良ければ聞くからさ、話してみてくれないか?」

 クリリンが重ねてそう尋ねると、ラズリはやや躊躇った後答えた。

「実は……来年の夏はずっと眠ったままになるだろうから、その分楽しんでおこうと思ったんだよ」

 

「ずっとって……まさかっ!」

 まだ発病していないと思っていた病気が、そんなに悪くなっていたのかと、思わず息を呑むクリリン。

「ああ、来年の天下一武道会やあの世との交流戦が終わった頃に、あたしとラピスの改造手術をやるってパパが。手術が終わるまで短くても半年ぐらいかかるだろうから、来年の初夏から早くても年末までは眠ったままだ」

 

「あ、そっか。ええっと、病気は?」

「病気? ああ、発病はまだしてないよ。でも、パパが発病する前に手術を行った方が、成功する可能性が高いし早く終わるって」

 そう聞いたクリリンは、ほっと胸を撫で安堵のため息を吐いた。ラズリの遺伝性の心臓病が発病して、危機が差し迫っているのかと思っていたからだ。

 

「別に人造人間になるのが怖いわけじゃない。今更だし、シルバーも人造人間になる前から強さ以外は何も変わっていないように見えるしね。パパは『成功率は100パーセントに限りなく近い』なんて言っているけど、失敗する事なんて無いだろうしね」

 

「それは、確かに」

「でも、短くても半年、長ければ一年以上意識が無いって言うのは気が乗らなくてね。浦島太郎になるようで、ゾッとしない。ラピスはけろりとしていたけどね」

 人造人間になる事に抵抗はなく、改造手術の完全な成功を疑っていないラズリだったが、その間眠り続ける事は若干不安だった。

 

 大人にとっての半年と、十代の少年少女の半年の感じ方は大きく異なる。ラズリにとっては、ちょっとしたタイムスリップも同然だろう。

「起きたらフリーザがとっくに倒されていたり、ターレスとタイツが結婚していたり、色々変わっているかもしれないしね。

 でもまあ、実際にはたいした事ないかもしれない……なんだい?」

 

 話し続けるラズリの手を、クリリンは両手で握り真剣な顔つきで言った。

「ラズリさん、ラズリさんが人造人間になって目が覚めたら、また一緒に遊ぼう! 今度は、俺から誘うからさ!」

 ラズリが不安がっている事を感じ取り、同時にラズリが目覚めるまでにどれだけの時間がかかっても、自分は変わらないと伝えたかったクリリンは、そう力強く訴えかけた。

 

「クリリン……別にいいけど、さっきも言ったけど手術は来年だよ。それまで遊ばないつもりかい?」

「えっ? いや、そんなつもりじゃ、な、何回でも誘うよ、俺!」

「あははっ、分かった分かった、楽しみにしてやるよ」

 そう笑うラズリの中にほんの少しあった不安は、いつの間にか消えていた。

 

 

 

 一方、デートと呼べるかどうか微妙な事をしているカップルもいた。

「ランチ、この畑で最後だ!」

「おう、さっさと済ませちまおうぜ!」

 天津飯と金髪ランチは、畑を手で耕していた。

 

「いや~、助かりました。耕運機が故障してしまって、困っていたんです」

「なあに、修行で使わせてもらった礼じゃよ」

 天津飯と金髪ランチが畑を耕す事になったのは、亀仙人が弟子達の修行で世話になった農家から手伝いを頼まれたからだった。

 

 その場に偶然居合わせた天津飯が、「なら俺にやらせてください。良い修行になります」と言い、ランチが「じゃあ、あたしも久しぶりにやってやるよ」と言い出したのだ。

 この歴史のランチはカメハウスで暮らしていただけではなく、亀仙流の修行も受けている。そのため、彼女も畑を素手で耕す修行を経験していた。

 

「お陰で今年も良い野菜が育ちそうです。秋になったらまたおすそ分けしますよ」

 畑を耕し終わった天津飯と金髪ランチは、笑顔の農夫からそうお礼の言葉と野菜を受け取って亀仙人と共に歩き出した。

 

「さて、儂の用は終わったがこの後二人はどうする? 飯でも食っていくか?」

「よし、じゃあ腕によりをかけて作ってやるよ。青髪の方のあたしが」

「いやいや、儂は見ているだけじゃったからな。礼に儂が作ってやろう」

 

「そっか、じゃあ頼んだぜ。いいよな、天津飯?」

「ご馳走になります、武天老師様」

「それと、飯の後なんだけどよ……」

 金髪ランチは一旦言葉を切ると、視線を彷徨わせて恥ずかしがるような仕草を見せてから続けた。

 

「ちょ、ちょっと付き合ってくれないか?」

 それに対して、天津飯は力強く頷いた。

「ああ、俺で良ければどんな修行にも付き合うぞ」

「いや、修行じゃ……まあ、いいや。じゃあ、頼むぜ!」

 

 二人のやり取りを聞いていた亀仙人は、「こりゃあ、悟空どころかクリリンにも先を越されるかもしれんな」と誰に言うでもなく呟いた。

 

 

 

 悟空達がそれぞれつかの間の平和を楽しみ、青春を謳歌している頃、天才科学者である儂は周囲の期待に応えるべく研究開発に取り組んでいた。

 バイオレット大佐の改造手術、8号の新ボディのテスト、16号の設計、そして来年に行う予定のラズリとラピスの改造プラン、そして神精樹の加工法の開発。やる事は多い。

 

 しかし、最後にあげた神精樹の加工法の開発は目途が立った。

「加工自体は、電動ノコギリ等従来の機器にウィロー合金の刃を取り付ければ、なんとかなる。その代わり重くなるので普通の職人では持ち上げる事も出来なくなってしまうが。

 しかし、これなら大丈夫じゃろう」

 

 儂は試作品の、神精樹製電ノコを作業員達が試している姿を見ながら開発成功を確信していた。

 当時戦闘力数千から数万だった原作劇場版の悟空達Z戦士の気功波による一斉攻撃を受けても、ビクともしなかった神精樹。その木材の硬さは鋼鉄を超え、ウィロー合金に迫る。

 

 しかし、木材なので鋼鉄よりずっと軽く、弾性がある。それを活かして、電ノコ等の部品に使用したのだ。

 神精樹から取った木材を高圧力で圧縮して強度を増したり、ウィロー合金のヤスリや、ヘルズフラッシュを応用したレーザー装置等を使った加工機器を用意して。

 

 そして、モーターやバッテリー以外のほぼ全てが神精樹で出来た工事用機器を開発。おかげで、ウィロー合金は刃や穂先の部分に使うだけで済み、重量も製造コストも抑えて開発できた。

 ……まあ、それでも作業員は体にかかる負担を軽減するためのパワードスーツを着用しなければならないが。

 

「使ってみた感想はどうかね?」

『いけますよ、会長! これならあの木を町にするって言うバカげた開発計画を現実に出来ます!』

「おや、馬鹿な事をするのは嫌いかね?」

『いえ、大好物でさぁ! 嫌いだったら田舎に帰って大工をしてますよ!』

 

 そうパワードスーツを着たまま上機嫌で答える作業員。馬鹿な事をするのは楽しいからな。なお、いわゆる「愚行」は除く。

『ですが、そう言えばこの電ノコって火花が散ってますが、燃えたりしないんですかい? ニュースでは、あの樹の根っこが巨大ロボットに焼かれてましたけど』

 

 木製の刃を指して、作業員がそう尋ねて来る。しかし、その心配はない。

「安心してくれ、木材を圧縮する際に薬剤を浸透させてある。鋼鉄が溶ける高熱にさらされても、焦げ目もつかんよ」

 神精樹も樹である以上、燃える危険性がある。そのため、儂は木造建築に使う木材にしみこませる薬剤を応用し、神精樹用の薬剤を開発していた。

 

「それに、神精樹そのものも通常の樹よりずっと熱に強い。枯れた今でも、バトルジャケットが熱線を集中させなければ燃える事はないだろう」

『そりゃあまた、改めてとんでもねぇ樹ですね。いや~、よく退治できたもんだ』

 

「まったくじゃな」

 その神精樹も、これから星を犠牲にせずに実を収穫できるよう改良するのだが……まあ、もう少し後でいいだろう。

 

「ドクターっ!」

 そこに4号が慌てた様子でやって来た。

「キリの反応が検知されました!」

「なんじゃと!?」

 このつかの間の平和な時期に何故!? 驚いて聞き返す儂に、4号はさらにスカウターを手渡してくる。

 

「それと、ラピスから通信が入っています。キリの発生源の近くです」

 ラピスはちょっとした理由から、今日はブリーフの研究を手伝っているはずだ。ある村にあるらしい珍しい植物のサンプルを取りに行っていると思ったが、そこで何かあったのだろうか?

 

「ラピス、聞こえるか?」

『爺さんか。悪いが、ちょっと助けてくれないか? 今俺がいるのは気を感じ取れない場所らしくて、ヨンだとすぐに来られないらしいんだ』

 スカウターから落ち着いた様子のラピスの声が聞こえてくる。それと、近くに誰かいるのか赤ん坊の泣き声と若い女の声もする。

 

『気は遮断するのに、スカウターの通信が届くのは奇妙だな。それとも、スカウターが高性能なだけなのか?』

「ラピス、検証は後でするとしてどんな状況じゃ? 差し迫った危機はなさそうだが」

『ああ、生きたまま全身を溶かされて殺されそうになっているところだ。後、赤ん坊と女の子がいる』

「分かった、今すぐ行く!」

 

 儂はスカウターの位置情報を頼りに、ラピスの元へ瞬間移動した。




〇戦闘力推移 『地球丸ごと超決戦』事件後、神精樹の実の試食会をしてしばらく経った頃の戦闘力

・ゲロ:16万2500 → 32万3千 まだ悟空より強い生身の天才科学者。今年も忙しいので北の界王様の修行はパスする予定。
・4号:41万 → 81万6千 フリーザの第一形態より強くなった。二十倍界王拳を発動すると、戦闘力は1632万。まだ最終形態のフリーザの背中に埃をつける事は出来ない程度の強さ。

・悟空:2万 → 5万4700 ギニュー特戦隊隊員並みに強くなった。もちろんキュイは超えている。大猿化すると54万7千で、フリーザ第一形態も超える。
・チチ:9700 → 21200 こちらもキュイを越えている。来年嫁に貰うというのは誤解だと分かったが、やっぱり四身の拳の習得を目指して修行を始めている。

・ベジータ:38万4千 → 100万 フリーザ第二形態と互角に戦えるまでに強くなったが、プーアルに負けたサイヤ人のプリンス。人生で初めてデートを経験したが、本人はあまり実感していない。しかし、敗北からは立ち直った。

・ブルマ:10500 → 2万3千 ドドリアに匹敵する実力の天才科学者少女。ベジータに対しては、第一印象は悪かったが、後に彼が自分を見返そうとしていると知って、「そうなの? へぇ、あいつってあたしに夢中なんだ~。へぇ~」とちょっと優越感をくすぐられている。名前を呼ぶようになったし、実はそれほど悪くない奴かもしれないと思っているが、度々ぶつかる。

・ヤムチャ:1万3千 → 3万2800 原作ザーボン(変身後)を越えたヤムチャ。
・マロン:213万 → 366万 パンプアップしてフルパワー形態になると732万。
・サタン:4180 → 8340 サイヤ人襲来編でベジータと戦っている時の悟空と互角になったサタン。大猿化すると8万3400。世界チャンピオンではないが、地球を救った英雄の一人として認知されている。

・クリリン:2250 → 4480 原作ナッパよりも強くなった。
・ラズリ:1439 → 2860 改造手術が一年後に迫っているラズリ。気円斬を習得済み。
・天津飯:1万3千 → 2万9千 原作ザーボン(変身後)と互角。瀕死パワーアップが出来ないので、ヤムチャに抜かされてしまった。

・ランチ:182万 → 312万 ブランチになると624万。
・亀仙人:2万8千 → 55800 ギニュー特戦隊隊員並みに強くなった。
・鶴仙人:2万4千 → 47800 スラッグ一味の幹部と互角以上に戦えるようになった。



〇人造人間14号

 原作劇場版「極限バトル!! 三大超サイヤ人」に登場。13号はもちろん、15号と比べても人間的な言動が無い機械ベースの人造人間。フリーザやセル、ブウですらしなかった急所攻撃を悟空に行う等、恐ろしい攻撃性を誇る。

 この作品の14号はバイオレット大佐が改造される、人間ベースの人造人間になる予定。



〇スイとモウ

 チチの双子の姉弟。三歳になり、元気に成長中。

 68話で永久エネルギー炉は遺伝しなかったと書かれていたが、遺伝しているつもりで書いていたため68話を永久エネルギー炉も遺伝していると修正しました。

 スイは母親や姉に似ており、かめはめ波を撃つことが可能。モウは牛魔王似で、背が伸びる前とはいえ悟空を三歳にして背で抜かしている。
 武道の修行を始めたばかりで、戦闘力は10のまま。



〇ベジータの苦手な物とブルマの怒り

 ベジータがにょろにょろした物が生理的に苦手と言うのは、アニメから。魔人ブウ編でブウに吸収された悟飯達を救出するために、ブウの体内に入った時に、ブウの体内に生息しているワーム上の寄生生物を見て本人が語った。

 ブルマは怒りが長続きしない、と言うのはゲーム「ドラゴンボールファイアーズ」のストーリーモードのヤムチャの証言。ブルマを怒らせたら謝り、時間が過ぎるのを待つしかない、怒りが長続きしないから安心しろ、と語っていた。……単にヤムチャがブルマに呆れられていただけと言う可能性もあるように思えるが。
 尚、同じゲームでベジータは「喚かれると未だにどうしていいか分からん」と語っていた。



〇トラ、ゴリラ、イノシシ

 コン吉と言う狐の獣人型地球人の少年に金を貸していたかもしれない、悪人達。営利誘拐を企てるが、相手が変装していたブルマだったので軽く返り討ちにされてしまった。
 なお、トラの男はイエロー大佐との血縁関係ではない、と思う。

 原作アニメでは、天下一武道会の会場があるパパイヤ島から見て丁度地球の反対側にある、ヤッホイと言う町で悪事を働き、その罪をコン吉に背負わせようとしていた。



〇ヤムチャとマロン

 互いにプレイボーイ、プレイガールの気質がある二人なので、「よそ見をすると浮気される」とお互いに思っていれば上手く行く組み合わせなのではないかと思いました。



〇サタンとミゲル

 ミゲルに関してはほぼ私の妄想による産物です。どんな人だったのかも知らないので、「この作品のミゲルはこういう人なんだ」と思っていただければ幸いです。



〇ラズリとクリリン

 人造人間への改造手術が約一年後に迫り、若干改造手術ブルーになっていたラズリがクリリンを誘った理由は、ラピスによる推薦。「俺は特に何とも思ってないが、悩んでいるなら誰かに打ち明けたらだろうだ? 爺さんとかヨンとかタイツとか……ああ、それにクリリンでも良いんじゃないか?」と。

 なお、ゲロに相談した場合「精神と時の部屋で手術する」とか、「ラズリのクローンを作り、ドラゴンボールで手術の間ラズリの魂をクローンの肉体に憑依させ、手術が終わったら再びドラゴンボールで本来の体に戻す」等をやりかねないため打ち明けなかった。

「あたしはともかく、パパの『精神と時の部屋』の使用時間が減るのは良くないだろ。それに、あたしのちょっとした悩みを解決するためにドラゴンボールを二回も使うのはやり過ぎだ。クローンを作られて、双子から三つ子にされても困る」

 なお、普通の四身の拳は本体が意識不明になると解けてしまう。



〇天津飯とランチ

 原作ではランチになかった農業への適性を、この作品のランチは亀仙流の修行の過程で手に入れているので、多分上手くいく組み合わせ。ランチが天津飯の朴念仁ぶりに愛想をつかさなければ。




 ふふふ様、ユーズファー様、ダイ⑨様、ぱっせる様、変わり者様、excite様、クラスター・ジャドウ様、佐藤東沙様、ヴァイト様、KJA様、太陽のガリ茶様、tahu様、gsころりん様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。
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