ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする 作:デンスケ(土気色堂)
諸君、気が付いたら前世を思い出して二十年以上が過ぎていた天才科学者のドクターゲロだ。
気が付けば長い年月が経っていたものだと思ったら、ふとあの世にいる妻の事が気になった。……生まれ変わったりしてはいないだろうかと。
記憶にある前世の地球での仏教では、地獄に落ちると短くても百年単位で罰を受けるそうだが、この世界ではどうか分からん。地獄行きでも、そんなに罪を犯していない魂は浄化装置で汚れを落とされ、それほど長くない時間で来世へ旅立つようだし。
だが、儂の妻アルマの場合は天国にいる可能性が高い。これは自惚れではなく、原作と違い妻はレッドリボン軍と関わっていなかったし、犯罪歴もない善良な女性だったからだ。
そして、天国にいる場合はどれくらいの期間で生まれ変わる事になるのか……原作では参考に出来る情報に心当たりはない。
少なくとも、原作開始前に大猿化した孫悟空に踏み潰されて死んだ孫悟飯が、占い婆編で五人目の戦士として現れた事から、数年は天国で過ごすはずだが。
ちなみに、死体を人造人間に改造して復活させた場合、肉体に宿る魂は本当に当人の魂なのか? と言う問題は神様に修行を付けてもらっていた頃に質問し、答えをもらっている。
対象の遺体を人造人間にした場合は、対象の魂が地獄か天国かは問わず、あの世に存在しているならその対象本人の魂が宿るそうだ。ドラゴンボールで生き返らせた時と同様に。
なんでも、心臓と脳が活動を停止した後、奇跡的に蘇生したケース……いわゆる臨死体験から生還した者と、人造人間化は同じ扱いらしい。
なお、クローンはオリジナルが既に死んでいる場合でも、「オリジナルとは別の存在」と見なされるため、基本的には別人の魂が宿るそうだ。その後、オリジナルの記憶や人格を再現したものを学習させればオリジナルっぽくなるのだろうが、あくまでもオリジナルではない。
「アルマを最強の人造人間にして復活させられたとしても、魂が別人では困るな。ふ~む、神様に聞いてみるか?」
知っていそうな心当たりは、やはり神様ぐらいだが……いや、面倒を頼むのも悪いから占い婆に金を積んで尋ねてみるか? 知っているかは分からんが。
(ゲロよ、聞こえるか?)
(この声は、神様。ご無沙汰しております)
そんな事を考えていると、神様からテレパシー……念話で話しかけられた。
特に緊急事態という雰囲気でもなかったので、近況報告でもしようかと思ったら、神様が思わぬ爆弾を放ってきた。
(実は三年ほど前から、お前達の前にカリン塔へ上ってカリンが修行を見た武天老師を神殿に呼び、修行をさせていた)
(なんと、あの武天老師を!?)
この時、儂は初めて武天老師こと亀仙人が神様に修行を付けてもらっていた事を知ったのだった。
(うむ、下界に在って仙人を名乗るだけあり、良い武闘家であった。……スケベなのが玉に瑕だがな)
原作ではなかった展開だ。何故、地球の神が亀仙人に修行をさせる事になったのか? 経緯は分からない。儂が危機感を煽ったのが大きな要因だとは思うが。
いや、それよりも……。
(っと、いう事はピッコロ大魔王の正体も?)
(うむ。苦労をかけた事への詫びとともに伝えた。宇宙の悪の帝王についてもな)
これは原作からますます乖離……変化しそうな気がするが、仕方あるまい。神様も武天老師ほどの人物なら伝えても問題ないと考えたのだろうし、儂も「問題」と言う意味ではないと思っている。
……亀仙人の危機感が煽られた結果、海底でドラゴンボールを拾ったりせず、修行の旅に出たり、原作に登場しない弟子を大量にとったりしたら原作がさらに遠のくが……まあ、どうにかなるだろう。
もしかしたら、孫悟空が着る道着のマークが「亀」から「鶴」に変わるかもしれないが。
鶴仙人が我が社の警備部の顧問……より正確に言えば指導者に就任する事に応じる旨が記された手紙も数日前に来ているし。
あと、鶴仙人にもやはりピッコロ大魔王の正体は伝えておくべきだろう。
我が社に就職して他の社員よりも付き合いが深くなる可能性が高いため、4号の素顔についていつ知るか分からない。だから、元々打ち明けるつもりではあったのだが。
それに、そろそろ4号の正体を公にしてもいい頃だ。会社がゲロ・コーポレーションから世界一の超企業GCコーポレーションになった事で、他の企業が宇宙に勝手に進出する事を防ぐ事が出来るようになったからの。……宇宙開発関連の企業は、九割以上我が社の系列になっておるのでな。
系列外の企業が独自に宇宙進出を目指したとしても、太陽系の外に出られるようになるのは何十年先か分からん。
儂とブリーフが作った宇宙船の情報が洩れたとしても……並みの科学者では情報を見ても同じものは作れないはずだ。
(いやはや、まさか武天老師と二重の意味で兄弟弟子になるとは。出来れば一度お会いしたいものですな)
これは本音だ。原作ファンとしては、会えるなら会っておきたい人物である。
(それはちょうど良い。その武天老師だが、しばらく前に修行を終え家に戻ったのだが、一度お前のところに顔を出す事を勧めておいた)
うむ、口は災いの元じゃな。念話だから口に出してはいないのだが。
(お、おおっ? それは
(ああ、悪の帝王についてお前達から直接話を聞けばより危機感を共有する事が出来るだろうと思ったのだ。修行にも、良い刺激になるだろう。
何時そちらに向かうのか分からないが、時間を割いてやってくれ)
(分かりました)
そうして神様との念話は終わった。近々、亀仙人と犬猿の仲の鶴仙人が引っ越してくる予定なのじゃが……。
原作で「亀仙流の奴らは殺してしまえ」と叫んでいたのは、桃白白が悟空にやられていたのが大きかったじゃろうから、もっと穏便に済めばいいのじゃが。
その後、天国にいる妻に付いて神様に聞きそびれた儂は、日を改めて占い婆のところへ行く事にした。だが、依頼する方法は金を積むのではなく対戦を選ぶ事にした。
選手の先鋒は、儂ではなくターレス。これも修行の一環である。
「桃白白のおっさんが居なくなって物足りなかったところだからな。暇つぶしにはなるだろうさ」
「お爺ちゃん、あたしも出たーい」
「でたーい」
「タイツとブルマはまだ早いな。ターレス、油断してはいかんぞ」
タイツと、やはり興味を持って武道を始めたばかりのブルマは今回見学だ。中堅が儂で、4号が大将である。
「やれやれ、天下一武闘会優勝者の戦いが見られると思ったが。先鋒が子供とは。怪我をしても知らんぞ」
そういう占い婆が出した選手は、まだ生きている孫悟飯の代わりになる選手を除いて原作通り。
ドラキュラマンはターレスが瞬殺して勝利。だが、透明人間のスケさんには若干苦戦した。まだ気の感知が甘いからだ。
「クソっ、どこにいやがる? ……おい、爺、こいつらも人間か!?」
「人間じゃよ。と言うか、ここで人間じゃないと儂が答えたら気功波で絨毯爆撃するつもりじゃろう?」
「チッ」
絨毯爆撃を諦めたターレスは、音でスケさんの位置を察知しようとするが、原作通り占い婆が歌い出したことでそれも失敗してしまう。
だが、そこはサイヤ人。原作とは別の方法でスケさんを攻略して見せた。
「っ! へへ、捕まえたぜ」
なんと、スケさんに蹴られた瞬間、彼の足を掴んだのだ。
「は、放せ!」
「おう、望み通りに放してやるぜ! 飛んで行きな!」
「うわ~っ!?」
ターレスはスケさんの脚を掴んだまま空を飛び、リングの外へ放り投げた。飛べないスケさんに成す術は無く、そのまま場外負けとなった。
そして悪魔の便所に舞台を変えての三戦目。ミイラ君は、原作で孫悟空がしたように拳で瞬殺。
四戦目は原作には登場していない、魔女のジョーマ。姿は長い鷲鼻の昔話に出てくる悪い魔女そのままだった。
「ホ~ッホホホホ! この箒捌きを見切れるかい!? ぎゃぁ~!?」
箒にまたがって空を飛ぶジョーマだったが、ターレスは鼻で笑うと、加減した気功波を放って彼女を撃ち落としたのだった。ちゃんと悪魔の舌の上に。
ここまでは楽勝だったが、天下一武闘会で二度の優勝経験があるアックマン相手にはさすがのターレスも劣勢を強いられた。
「チッ、動きは見えるのに当たらない! てめぇ、何の術だ!?」
「フッ、術ではない、これが経験の差だ、小僧!」
気を探ったところ、アックマンの気はターレスよりも上だが、圧倒的と評すほどの差ではない。だが、アックマンは動きのコンパクトさでターレスの攻撃をギリギリで回避し、巧みなフェイントで彼のミスを誘っている。
「アクマイト光線とやらは使わねぇのかよ!?」
「使うまでもないという事だ!」
そして驚く事に、原作と違いアックマンはあくまでも武闘家として正攻法で戦う事に拘っているようだ。儂が「これは事前に行った情報収集の結果、過去に占い婆の戦士に挑戦した者が書き残した日記から判明した事だが――」と、言う名目でターレスに警告し、防ぐために教えた技もこれでは使いどころがない。
「貴様こそ出し惜しみは止めたらどうだ!?」
「そうするぜっ! フォトンシールド!」
使いどころがないと思っていたが、ターレスは対アクマイト光線用に儂が教えた、気でバリアを張る技、フォトンシールドを展開して強引にアックマンを自分から引きはがした。
「何っ!?」
「フォトンウェイブ!」
そして、距離を稼いだターレスはなんと片手に気を集中させ、フォトンウェイブを放った!
「なんとっ!?」
アックマンは咄嗟に避けようとするが、悪魔の便所の細い足場ではそれもままならない。
「う、うおおおっ! なんちゃって」
だが、アックマンはターレスのフォトンウェイブを受ける寸前、背中の翼を羽ばたかせて足場の外に逃げた。
「なにっ!?」
「私の翼を飾りだとでも思ったか!?」
「がっ!?」
フォトンウェイブをギリギリで回避したアックマンは、尻尾を切り離さないまま鞭として使い、ターレスの顎を掠める。
「こんな攻撃が掠った程度で……?」
そして、脳を揺らされたターレスはばたりと倒れた。そのまましばらく立ち上がれなかったので、アックマンの勝利が確定した。
「負けちゃったけど、凄かったじゃない。四連勝よ、ターレスお兄ちゃん」
「本当にね。あたしもまだ使えないシールドだけじゃなくて、一度見ただけのお爺ちゃんの技を、覚えちゃったんだもん」
ブルマとタイツが興奮したようでターレスの健闘を讃えているが、ターレスが行ったのはそれよりももっとすごい事だ。
儂が以前桃白白との試合で一度見せたフォトンウェイブ……と撃つ時に言い放っただけの気功波。ターレスはそれを技だと思い込み、独自に工夫して本当に技として昇華させたのだ。
見ればまだまだ気の集中が甘いが、中々の威力と速さ。極めればスーパーどどん波のような技になるのではないだろうか。
もちろん、既に儂の「なんちゃってフォトンウェイブ」よりも技の完成度が高い。
ターレスめ、気のコントロールが中々上達しないと心配していたが、やるではないか。
(ドクター、これは本当にフォトンウェイブを技として習得した方が良いのではないでしょうか?)
(そうじゃな……こっそり特訓しておこう)
しかし、ターレスの成長を喜んでばかりはいられない。儂のフォトンウェイブがお粗末だと、格好がつかんからな。ターレスのせっかくの努力にも、妙なオチが付いてしまうし。
「ふぅ、全く末恐ろしい小僧じゃ。壁に穴を開けおってからに」
そう話していると、占い婆が話しかけてきた。
「あれでまだ五歳とは……信じがたいわい」
「ええ、儂の自慢の息子の一人です。もっとも、感覚としては孫のようなものですが」
「そうか。まあ、いいわい。小僧とアックマンの試合は見応え抜群じゃったからな。
しかし、アックマンもまだまだじゃな。桃白白へのリベンジを狙っているようじゃが……お主の見立てはどうじゃ?」
「ほう、桃白白へのリベンジを?」
占い婆に話を聞いたところ、以前天下一武道会の決勝戦で桃白白に敗れてから、武道家としての修行を再開したらしい。
そして三年後の天下一武道会に出場して、桃白白ではなくチャパ王との決勝戦でも楽な勝利とは言えない試合内容だった。
ここ最近の生者は強くなっている。このままでは、将来自分は占い婆にバイトとして雇ってもらえなくなるかもしれない。そう危機感を覚えたアックマンは、武道家として自分を鍛え直す事にしたそうだ。
当たれば必殺の技に頼るから、それ以外が疎かになるのだ。そう考えてアクマイト光線を封印し、更に武器に頼るのもやめて、武術をここ十年以上鍛えてきたらしい。
うーむ、バタフライ効果とはよく言ったものじゃ。一つ変わっただけで終わらず、その影響を受けて次々に物事が変わっていく。
「では、次の試合じゃ。長話の間にアックマンも休めたじゃろ」
占い婆がアックマンの身の上話をしたのは、彼の体力回復のための時間を稼ぐ事が狙いだったらしい。
とはいえ、儂がアックマンに苦戦するはずもなく、日常モードである三割の力でもアックマンを圧倒して倒すことが出来た。
「さ、三年後! 約三年後の次の天下一武道会に貴様も出ろ! 桃白白や、さっきの小僧もだ!」
だが、倒れた後そんな要求をしてきた。そこでリベンジしてやる、という事だろう。
「まあ、儂は構わんが桃白白は修行の旅に出たからそれまでに帰ってくるか分からんぞ。ターレスも本人の意思し――」
「ああ、出てやる! 首を洗って待っていやがれ!」
脳震盪から復帰したターレスがそう応じているので、本人の意思は問題ないようだ。
「あ、それならあたしも出ようかな。ターレスが出られるなら、年上のあたしが出場できないはずないもの」
「あたしも出たーい!」
「タイツもブルマも、もっと強くなったらにしましょうね」
そして、三年後には十歳になるタイツと六歳になるブルマも出ると言い出した。今のところ出場に年齢制限はないが……ブルマはまだ厳しいんじゃないかの? 4号も遠回しに止めておるし。
だが、その4号の正体を公にする舞台として天下一武道会は使えるかもしれない。詳しい段取りは4号と相談するが。
さて、こうして勝利した儂は占い婆に占いではなく天国についての質問と、妻に宛てた手紙を渡した。
「占いの代わりは良いとして、二つになっておらんか?」
「次の天下一武道会のプレミアチケットを贈るので、それで勘弁してくださらんか? 儂等もアックマンの要求に応じるのじゃし」
要求が二つになったが、占い婆は儂がそう言うとしばらく考え込んだ後、「高級ホテルの部屋も取ってもらうぞ」と言って応じてくれた。
格闘技ファンの彼女としては、優勝経験者が複数集まった天下一武闘会の試合は多少のサービスをしても生で見たかったようだ。
そして、「しばらく待っておれ」とあの世に向かった占い婆の帰りを待つ事しばし。彼女は付き合いのある閻魔に質問をし、天国にいるアルマに手紙を届けて、返事ももらってきてくれた。これは飛行機もチャーターするべきじゃな。……それでも金で占いを頼むより安く済んでしまうのじゃが。
そして質問の答えだが、天国に魂が存在する時間はその魂ごとに変わる。だが、短くても半世紀ほどは天国で過ごすそうだ。例外は、その霊が早く生まれ変わりたいと希望する場合だ。逆に、生まれ変わりたくないと希望する場合は百年以上天国に留まる場合もある。
また、神様が付き人や世話役として死者の魂をスカウトする場合もあるらしい。……原作アニメで 八卦炉の管理人であるアンニン(太上老君)の世話役を孫悟飯がしていたが、それだろうか。
そして、なんと閻魔はアルマをしばらく……少なくとも儂が研究開発を続ける限り、彼女の転生を先送りする特別な措置を取ってくれるという。
閻魔的にはまだ功績も何もない儂を何故そこまで優遇してくれるのか? そう疑問に思ったが占い婆がすぐに教えてくれた。
「その代わり、クローン人間を増産するようなことは非常時以外しないで欲しいそうじゃ」
「む、あの計画が閻魔様にばれていたとは驚きじゃ」
もし原作から外れてフリーザ等の強敵が地球にやって来た場合、ネイルクローンを増産して、ナメック星から呼んだネイルに融合してもらって倒してもらう、スーパーネイル計画。そのための準備をしていたのが、何故か閻魔様にばれていたらしい。
ちなみに、アルマ達の遺体やサンが仮死状態のまま眠っている秘密研究所を含め、複数の施設でネイルクローンを製造可能だ。培養促進剤を使えば、三日で十二体のネイルクローンを創り出す事が出来る。
「元々非常事態以外では、それこそ地球かナメック星の存亡にかかわる事態でなければ実行するつもりはなかったので、構いません。お約束しましょう」
「よし、ではこれがお前の妻からの手紙の返事じゃ。……おぬしら、かなりの似たもの夫婦じゃな」
「なにっ? お爺ちゃんの奥さんからの手紙!?」
「そういや、ポッドの中で浮いてるのと手紙しか見た事なかったな。どんな奴なんだ?」
「ドクター、私も興味があります」
「うむ、手紙を読むぞ」
儂は占い婆から受け取ったアルマからの手紙を開いた。まぎれもない彼女の筆跡に、思わず目じりが下がる。
手紙には、こう書かれていた。
『お久しぶりですね、ゲロ。あなたが来るのはまだ先だろうと思っていたら、お婆さんがあなたの手紙を持って来てくれたので驚きました。
そして手紙を読んでさらに驚きました。私が死んでから、大変な事が地球で起こっているみたいですね。
さすが天才科学者である私が認める夫であるだけはありますね。でも手紙を届けてくれたお婆さんから聞きましたが、閻魔様が微妙な顔をしていたようですよ。
科学の発展のためには仕方がないとか言って、人を攫って人体実験をしたり、危険な実験生物を作ってバイオハザードを起こしたりしていませんか?
こっちに来られなくなるような事はやっちゃいけませんよ。
私の方は天国で楽しくやっています。地球の歴史に名を遺した発明家や科学者以外にも、宇宙人の科学者もいて、全く退屈していません。自分達と話せるピチピチギャルは珍しいって、結構人気なんですよ。
沢山教えてもらっているので、あなたが私を最強の人造人間に改造して復活させてくれたら、今度は私があなたを人造人間に改造して見せますからね』
後は天国で思いついたアイディアや得た知識を纏めて書き写したものだった。
実にアルマらしい。
「なんていうか、お爺ちゃんの奥さんになるだけあるわね」
タイツ達の感想は、占い婆同様似たもの夫婦というものだった。実際、馴れ初めも儂が大学の臨時講師をした時に受け持ったクラスに彼女がおり、そのまま儂の研究所に出入りするようになった、という経緯じゃしな。
「ドクター、フリーザマウスの一件は不味かったのでは?」
「いや、バイオハザードは起こしておらんからセーフじゃ」
絶海の孤島の研究所で作り、二重三重に逃げ出さないようセキュリティを強化。それでも止められなかったときは研究所諸共爆破して葬る最終手段も用意してから作ったからな。
こうして占い婆の宮殿での一日は、たいへん有意義なものになった。帰りは儂の個人的な目的に付き合わせたターレスを労う意味で、高級レストランによって食事をして西の都に帰ったのだった。
・ターレス
戦闘力百二十。占い婆の戦士達に挑戦して四人まで倒すも、アックマンに経験の差で敗れてしまう。
ゲロからアクマイト光線対策に教えられたフォトンシールドに、文字通り見て盗んだフォトンウェイブを習得している。
三年後の天下一武闘会へ出場予定。
・フォトンウェイブ(ターレス版)
ゲロが気功波に名前を付けただけの、なんちゃってフォトンウェイブを一度見ただけのターレスが、「きっとこんな技だろう」と推測して習得した技。気の集中がまだまだ甘いが、完成すればスーパーどどん波並の威力と貫通力を兼ね揃えた技になるかもしれない。
既にゲロのなんちゃってフォトンウェイブより技としての完成度は上。
・フォトンシールド
ゲロが編み出した防御技で、バリアを展開する。エネルギーを節約して小さな盾状に展開する事も、球形に展開して全身を包むことも、大量のエネルギーを消費するがドーム状に展開してより広範囲を守る事もできる。
イメージとしては原作十七号のバリア。
相手の攻撃がよほど弱くなければ、もしくは小さな盾状以外の形で連続使用するには、よほどのスタミナか仙豆のような強力な回復手段、もしくは永久エネルギー炉が必要。
・閻魔様
ゲロがクローンを大量生産すると、色々扱いに困るあの世の管理者。それを防ぐために、アルマの転生の時期を遅らせる措置をとった。
ゲロは医療分野の発展や、西の都を中心に治安の向上に貢献しているので、功績がないわけでもない。……のだが、地球に危険な戦闘民族のサイヤ人を連れ込んだりと、閻魔を悩ませることが多い人物。
やっている事自体は「子供を助ける」等善行であるのは間違いないが、手放しには称賛できない事をやる奴、と言うのが閻魔の評価。
地球の神等各惑星の神より上の立場で、死者に対する絶対的な権限を持っている。そのため、明らかに自分より強い死者(フリーザやセル等)も地獄に落とすことができる。ただ、その力が何らかの原因で発揮できなくなると死者が勝手に現世に行くなど、死者と生者の秩序が崩れてしまう。
強面だが色々融通が利き、多大な功績を挙げた者にはサービスする場合もある。若い頃には蛇の道を踏破し、北の界王に弟子入りした事もあるようだ。
また、その際に蛇姫(アニメオリジナルキャラ)に惚れられたらしい。
なお、この作品の閻魔様の管轄は第七宇宙全てとします。その方が書きやすいので。
・アルマ
口調は「ドラゴンボールファイターズ」のストーリーモードの人造人間21号(善)をイメージしました。
性格は、ゲロと結婚するぐらいなので、きっとこんな感じだろうと考えた結果、明るく正しいマッド風味な女性科学者になりました。
現在天国で歴史に名を遺した発明家や科学者、そして異星人の科学者に色々教わって楽しく過ごしている。
また、彼女が一回り以上年上だったゲロと結婚した理由は、ゲロ以外に話の合う異性と出会わなかった事と、ゲロが彼女に妻としての役割(料理や家事)を求めなかったから。そして何より、ゲロが天才科学者だったからである。
・占い婆
天下一武道会優勝経験者と準優勝経験者が子連れで来たから、これは見応えのある試合が見られるかもしれんとホクホクしていたら、子の方に戦士を四人まで倒されてしまった。
でもアックマンとターレスの試合は見応えがあったし、次の天下一武闘会のプラチナチケットとホテルの部屋がキープできたので、プラスだと思っている。
・アックマン
天下一武闘会で桃白白に敗れた事と、次の大会でチャパ王相手に圧勝とは言えない勝利をした事で、武道家として火が付いたアックマン。天下一武闘会では使えないアクマイト光線や槍を封印して、己の武を磨いている。
戦闘力は百三十。原作より一段強くなっている。
そして三年後の天下一武闘会でリベンジを目指している。
・天国
アンニンが孫悟飯を世話役にしていた事以外は、作者の捏造、言葉を飾って書けば独自の設定です。
酒井悠人様、楓流様、路徳様、ヒロシの腹様、あんころ(餅)様、六四様、Paradisaea様、gsころりん様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。