ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする   作:デンスケ(土気色堂)

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93話 その後の話と地球外での出来事

 レッドリボン軍は、王立国防軍の宇宙軍レッドリボン旅団となって無事に公の組織となった。

 レッドリボン軍の縄張りとされていた地域やジングル村は、治安維持を警察が担う事となり、形としては解放される事となった。……基地を移転する訳ではないから結局レッドリボン軍と関わって生きていく事になるはずだが。

 

 基地近くの町では、レッドリボン軍の兵士を主な客にしている店がいくつもある。それに、警察官とレッドリボン軍の兵士では強さが違うので、治安維持能力に雲泥の差がある。

 そのため、そうした町では変わったという程変わっていないというのが実情だ。

 

 スポンサーだったギョーサン・マネーは、レッドリボン軍の突然の方針転換と組織の変化に抗議するどころか、快く応援し、レッドリボン軍の縄張りだった町の開発事業等を援助するなど、様々な福祉や環境保護活動に乗り出している。

 ……彼に何があったのだろうか? まあ、面倒な事にならなくて良かったが。

 

 レッドリボン旅団に変化した事で、レッド総帥は将軍へ、ブルー将軍とホワイト将軍、そしてオレンジ将軍が大佐へ階級が下がった。

「去年やったトレーニングよりも厳しいメニューを半年でやれって!? それも全兵士に!? ……死人が出るわよ」

 それよりも儂の強化メニューを受ける事になった事の方が、ブルー将軍……ブルー大佐にはショックだったようだ。

 

「大丈夫じゃ、心配ない。万全の医療態勢を整えておる」

 レッドリボン旅団の将兵達は、軍としては地球最強だ。しかし、宇宙全体で見ればあまりにひ弱すぎる。

 もっとも、兵士がひ弱でもそれを補う兵器があればどうとでもなる。気功波の代わりに光線銃を、飛行の代わりに反重力装置を、肉体を強靭に鍛える代わりにパワードスーツを開発すれば、ある程度ならどうにかなる。

 

 だが、残念なことに我がGCコーポレーションの科学力でも、そうした高性能装備を量産するのは難しいのだ。

 

「それに、フラッペを演じていた時と違いブリーフやコリー博士の力も借りられる。また、GCGの隊員に教官を頼むことも可能だ。

 なにより兵士達も去年より強くなっている。より高度なトレーニングにも耐えられるはずじゃ」

 

 戦闘力が5と10では、耐えられるトレーニングの難易度が違う。それに、トレーニングもこれからはより設備を整えて行うので、今まで以上の成果が見込めるだろう。

 鶴仙人の監督に、0・1G刻みに負荷を上げる重力トレーニング、空気の濃度を調整して高山トレーニングと同じ環境を再現し、気の制御や感知技術の伝授をする。コリー博士が研究しているバイオ戦士の開発中に作り出した副産物を儂とブリーフ博士が監修した、バイオサプリメントの配布。

 

 フラッペを演じていた儂だけが行うトレーニングとは大きな差がある。

「それ、まさか俺も参加しないといけないんですかね?」

「オレンジ大佐、仕事に都合がつくなら参加した方が良いじゃろう。情報部での仕事より、汗を流してトレーニングをしている方が受けはいい」

 

 オレンジはグルメス王国軍のオレガノとしてやってきたことを償うため、二年間のボランティアをレッドリボン旅団でする事になっている。

「まあ、情報部は俺がいなくても回りますけどね。GCコーポレーションの……というか、あんたの人工衛星と情報を共有する体制づくりもブリーフ博士と部下がもうやってるし。

 しかし……ボランティアって言うよりただの修行なんじゃ? 俺も頭を丸めようかな」

 

 そう愚痴るオレンジ大佐。なお、ボンゴとパスタは言うまでもなく参加が決定している。

 

 また、訓練後にはサイヤ人の戦闘服を元にブリーフが開発したボディーアーマーを装備品として渡す予定だ。もちろん、今後は故意に性能を下げたりはしない。フリーザ軍の兵士が装着しているのと同等か、それ以上の性能のボディスーツの量産を目指す。

 

 原作ではピッコロ大魔王が動き出すまでにまだ約三年、ベジータ達が襲来するまで十数年の時間がある。しかし、二年前の『神龍の伝説』、そして『この世で一番強いヤツ』事件のように、原作よりも起きるのが早まる場合がある。

 さすがにフリーザが倒されてもいないのにクウラが地球に襲来する事や、界王様が四人とも生きているのにヘラー一族が復活する事は無いだろうが。……歴史改変者が他の歴史から連れてきた場合はともかく。

 

 来年までに全兵士の戦闘力を千以上に、というほど事態は切迫してはいない。だが、怠けていられるほどの余裕はない。

「もちろん、GCGの隊員達にも同じ訓練を受けてもらう。ローテーションを組んでな。あと、ロボットの開発も進める」

 

『開発というと、メタリックやバトルジャケットの量産か? それともまさか、8号を量産化する技術があるのか?』

 マッスルタワーから通信で参加しているホワイト将軍……大佐が尋ねるが、儂は首を横に振った。

 

「既存の兵器……メタリックやバトルジャケットでは、フリーザ軍や宇宙海賊相手に戦力として心もとない」

 3号がリモートで動かしていたメタリックだが、戦闘力5百相当の性能では悪名高きフリーザ軍の下級兵士すら止められない。また、ただの宇宙海賊相手にも戦力にはならないだろう。バトルジャケットなんて論外だ。

 

 最低でも戦闘力1千、出来れば数千相当の性能が無ければ量産する意味が薄い。

 そして8号は、確かに量産化できれば大きな戦力になるだろう。しかし――。

「8号を量産したら、我が社の屋台骨が傾く。それより8号のバージョンアップを含めた、人造人間の研究開発に力を入れたい」

 

 8号のボディのスペアを用意するだけならともかく、量産化となると今の儂の技術力ではコストがかかり過ぎる。それに、儂の目標は亡き妻を最強の人造人間にする事だ。人造人間研究のためのリソースを、地球の防衛力を上げるために全て注ぎ込むわけにもいかない。

 

 それに、儂一人が全てを投げ打って取り組まなくても、悟空やターレス達も順調に強くなっている。

「という訳じゃな。後はレッド将軍とブラック補佐に相談してくれ」

 

 ちなみに、ドラゴンボールは七つ全てを精神と時の部屋に収めて、内部で百年過ぎるのを待ってから、四星球を悟空達の家に、残りをそのまま地球の神様の神殿に安置する事になった。

 ……ブラック補佐に関する情報操作が失敗した場合は、彼の演説と宣戦布告について一般人が忘れるよう願う事になっただろうが、幸い今のところ上手く行っている。

 

 一方悟空達の方は……レッドリボン軍基地での戦いの後、それぞれの生活と修行に戻っている。

 悟空は四星球を孫悟飯に返した後、カリン塔へ上って僅か三日でカリン様の試練をクリアした。原作よりも難易度が上がっていた試練だったが、悟空も原作より強くなっていたため、結果的に原作とあまり変わらない短期間での試練達成となった。

 

 そしてそのまま神様の神殿に行き、サタンとジャガー、そしてギランに遅れる事十日ほどで修行に加わった。なお、ターレスが瞬間移動で連れて行ったため、如意棒は変わらず彼の背中にある。

 

 クリリンは約束通りラズリの買い物に付き合い……つまりデートしてから、悟空と共にカリン塔に登り、彼に先を越されても腐らず試練達成を目指して修行に打ち込んでいる。

 チチはカリン塔へ上らず、弟妹の世話を手伝いながら牛魔王の城に設置してある重力トレーニング室で修行を続けるそうだ。

 

 ヤムチャは付き合う事になったマロンとデートをしてから、やはり神様の神殿での修行に戻った。神様に指摘された弱点は完全に克服できたため、修行も捗っているようだ。

 

 タイツにブルマ、ターレス、そしてラズリとラピスには儂がフラッペだった事を散々からかわれたが、自業自得じゃから何も言えん。

 

 そして人造人間達は……ランファン、8号、マロンはそのままレッドリボン旅団で働く事になった。

「結構馴染んじゃったしね~。それに、ここでもドクターの所でもやる事に変わりはないんでしょ? 後、大尉にしてもらったし」

「俺も、出来たら皆のお手伝いをしたいです」

 

 サイボーグ1号からランファン大尉になった彼女は、宇宙軍となったレッドリボン旅団で大活躍をしている。何せ、人造人間なので生身のまま宇宙で活動が可能だからな。

 マロンと一緒に軍の広報イベントのキャンペーンガールをしたり、人工衛星のメンテナンスをしたり、彼女の存在に注目した雑誌の取材を受けたり、華々しい仕事とトレーニングの日々を送っている。

 

 悟空に「サイボーグじゃなくて8号だったんなら、ハッチャンだな」と改めてあだ名をつけられた8号は、そのままジングル村のマッスルタワーで働いている。

 時々データ収集のためギネやマロンとの模擬戦や、宇宙空間での活動、ナメック星でネイルとの模擬戦なども行っている。

 

 そしてマロンも大尉になったのだが、仕事は主にギネとの戦闘訓練である。

「楽しいけどぉ、思ってたのよりハードなんだけど!?」

「それくらいがちょうどいいのっ!」

 人間ベースの人造人間達の内では、マロンは最強だ。しかし、戦闘経験が圧倒的に少ないのでそれを補うためにはひたすら戦闘を繰り返すしかないのだ。

 

 そしてランチは気功砲の習得のために、鶴仙人や天津飯と修行している。……他意があるような気がするが、天津飯は真面目じゃから大丈夫だろう。

 

 こうして、気が付けば冬になっていた。

 

 

 

 

 

 

 地獄で開かれた第一回地獄一武道会は、選手たちの激戦によってこの世の天下一武道会に負けない盛り上がりを見せていた。

「いやー、地獄の悪人達もなかなかやるものですな、大界王様」

「まったくだね。まあ、私の所で修行している戦士達に比べればまだまだだが」

 

「そう言えばお前が最近弟子に取ったナメック星人はいないの?」

「ネイルはまだ死んどらんと言っただろう」

 観戦に来た大界王や界王達も、その健闘を讃えている。荒々しい地獄の悪人達の戦い方は、彼らの下で修行している戦士達では見られないから、新鮮に思えたのかもしれない。

 

 選手達は去年のウィローの反乱で活躍したサイヤ人達や、この世の武道会で優勝した経験があるアックマンを始め、フリーザ軍やコルド軍の兵士、スラッグ一味の幹部、宇宙を荒らしまわった宇宙海賊達。そして、地獄に落ちても反省しないどころか何度も反乱や脱走を企てたため、特別な独房に閉じ込められていた昔の極悪人。

 

 その中の一人がトーナメントを準決勝第二試合まで勝ち上がり、勝利を手に入れようとしていた。

 

「ぐっ、ちくしょうっ、フリーザそっくりな面と声をしやがって!」

 パンブーキンは立ち上がろうと足掻きながら、対戦相手を罵る。

「へえ、ボクにそっくりだっていうその子孫は中々いい仕事をしてくれたようだね」

 その対戦相手は、パンブーキンの言う通りフリーザとよく似ていた。特に、声はそっくりだ。

 

 左右の側頭部から生えた角に、小柄な体躯、長い尻尾と、フリーザ一族の特徴を持つ極悪人。彼の名はチルド。この地獄一武道会を開催するにあたって、特別に独房から出された罪人である。

「君達サイヤ人を絶滅させるなんて、褒めてやりたいぐらいだよ!」

「ぐぼっ!?」

 一気に駆け寄ってきたチルドに腹を蹴り上げられ、パンブーキンの体がボールのように宙を舞い、舞台に叩きつけられる。

 

「ず、随分、俺達が気に食わねぇみたいじゃねぇか。可愛がってでも貰ったのかい?」

「フンッ、減らず口を叩く元気があるようなら、もう少しボクの運動に付き合えそうだね」

 そう言いながらも、チルドの苛立ちは高まっていった。脳裏に浮かぶのは、自分を倒した尻尾を生やした奇妙な種族……サイヤ人の男の姿。

 

 最初はチルドにとって、取るに足らない雑魚だった。だが、突如髪が逆立ち金色に輝いたかと思うと、恐ろしいほどの力を発揮して逆転され、倒されてしまった。

 そして地獄に落ちた彼は自分の敗北と死を認められず、生前部下だった連中を集めて何度となく反乱を起こした。しかしそれは全て失敗し、挙句に独房に閉じ込められてしまった。そして久しぶりに出されたと思ったら、憎きサイヤ人達を大勢見かけた。

 

 驚くチルドに、彼の子孫であるフリーザの部下だった兵士達が駆け寄って来て、子孫の様子と最近の地獄の情勢について話してくれた。

 チルドが閻魔大王の指図に従って地獄一武道会に出たのは、その兵士から「彼の子孫らしいフリーザがサイヤ人をほぼ絶滅させたため、地獄には大勢のサイヤ人がいて閻魔大王が発足した自警団の主力となっている」と聞いたからだった。

 

 サイヤ人がほぼ絶滅したのは、久しぶりに聞いた胸がスッとするような良いニュースだった。だが、サイヤ人が閻魔大王の手下になって重用されているのは気に食わない。

 この地獄一武道会で優勝して、賞品の休暇を手に入れて自由になったら、再び手下を集めて反乱を起こし、閻魔大王もサイヤ人が大勢所属している自警団とやらも滅茶苦茶にしてやろう。……ある事に確信が持てたら。

 

『パンブーキン選手、戦闘不能と見なしますオニ! チルド選手、これ以上の攻撃をしたら失格にしますオニ!』

「チッ」

 しかし、審判役の鬼の指示には逆らえず、パンブーキンへ行おうとした追撃を取りやめる。

 

「パンブーキン、もう一度死ぬつもりかよ」

「無茶をし過ぎだよ、あんた」

 抽選の結果別ブロックだったためチルドに当たらなかったトーマとセリパが、パンブーキンに肩を貸して医務室へ連れていく。

 

 なお、姿の無いトテッポはパンブーキンより前にチルドに当たって半殺しにされ、医務室送りになっていた。

(どうやら、髪が金色になるのはあのサイヤ人だけだったようだね。サイヤ人の変異種か……ボクの子孫と違って、遺伝しなかったのは幸いだ)

 自身もフリーザ一族の変異種であるチルドは、バーダックの血が子孫に遺伝して彼と同じように変身する事で爆発的なパワーアップを可能とするサイヤ人がいるのではないかと、内心警戒していた。

 

 それは彼にとって唯一の懸念材料だった。もっとも、自身の子孫にほぼ絶滅させられたと聞いた時からその可能性は低いと思っていたが。思っていたが、安心する事はできなかったので試合で当たったサイヤ人達を執拗に攻撃し、追い詰めて金髪に変身しないか確かめた。

 

 ただのストレス発散とチルドの嗜虐趣味を満足させるという目的もあったが、審判に止められるまでやっても誰も変身しなかった。

 試合で当たったサイヤ人達は、たしかに全員強かった。特に、さっきまで試合で戦っていたパンブーキンと、その前に戦ったトテッポというサイヤ人はかなりの腕だった。あんなサイヤ人を一度に何人も相手にしたら、金髪に変身されなくても、簡単には勝てないかもしれない。

 

「それで、決勝戦は何時なんだ? ボクは早く優勝したいんだけどね」

 だから、さっさと大会を終わらせて、さっさとかつての部下と子孫の部下を纏め上げて再び反乱を起こそう。手ごわいサイヤ人が、医務室送りになっている間に。

 

 あれほどの怪我を負わせたのだから、しばらくは出てこないだろう。再生ポッドが存在しなかった時代出身のチルドはそう考えていた。……そもそも地獄の死者なので、バンブーキンとトテッポは明日には五体満足な状態に戻るのだが。

 

「大した自信だな。閻魔大王、儂は今すぐ始めても構わんぞ!」

「いいだろう。本来なら十分の休憩を取る予定だったが、両選手の希望を叶えて今すぐ決勝戦を行う!」

 そしてチルドの希望通りになったが、彼は不機嫌そうに舌打ちをした。何故なら、決勝戦の対戦相手も彼の嫌いなサル……サイヤ人だったからだ。

 

「どうした、顔色が悪いぞ。自分が敗北するのを早めてしまったと、今更気が付いたのか?」

 トーマやセリパを下して決勝まで勝ち上がったサイヤ人、ベジータ王は傲岸不遜な態度でチルドに相対した。

「生意気なサルめ! そのセリフをそっくりそのまま返してやるよ!」

 

 そして試合が始まると同時に、チルドはベジータ王に殴りかかった。だが、彼の拳がベジータ王に届く前に彼は顔面に衝撃を受けて吹っ飛ばされた。

「なっ!? ボ、ボクを殴っただと!?」

 ベジータ王の拳の方が早くチルドの頬に届いたのだ。彼にとってあり得ない事態が起きた事で驚愕し、頬を抑えて動揺に震える。

 

「随分とつまらんことで驚いているな。なら、もっと驚かせてやろう!」

 ベジータ王は小手調べを行わず、最初から本気でチルドを殴り、蹴り、気弾を叩きつけた。何故なら、チルドがフリーザそっくりだから……というわけでは無く、彼が強いと見抜いていたからだ。

 

 試合開始直後は油断と動揺からベジータ王の攻撃を受けてばかりだったチルドだが、次第に盛り返し始めた。

「少しはやるようだけど……このチルド様を舐めるなぁーっ!」

 ベジータ王のこの時の戦闘力は、35万。対して、チルドの戦闘力は第一形態のフリーザとほぼ同じ50万。油断が無くなり、本気を出せばチルドの方が優勢になるのが当然だ。

 

 怒りと興奮で痛みが薄れ、ベジータ王の攻撃で受けたダメージをチルドの体が忘れる。動きも目で捉えられるようになり、彼の攻撃をかわし、逆に反撃を命中させる回数が多くなっていった。

「止めだぁーっ! ――なにっ!?」

 紫色の禍々しい気功波を放って試合を終わらせようとしたチルドだったが、ベジータ王の姿は掻き消えてしまった。

 

「フッ、やはりフリーザの祖先なだけはある。まだこのままでは勝てんか」

 残像拳でチルドの気功波から身をかわし、間合いを取ったベジータ王が改めて身構える。

「このまま? 噂の大猿にでもなるつもりかい? それとも、その姿のまま力だけ十倍にするつもりか? どちらにしても無駄だよ」

 パワーボールを撃とうとしたら、すぐに撃ち落としてやる。そうチルドも身構える。

 

「クックック、どうやら、貴様は儂に関して碌に話を聞かされていないらしいな。もっとも、大会が始まる五分前まで独房に閉じ込められていたのだから、無理も無いだろう」

「何がおかしい? まっ、まさか!?」

 

「こういうことだ。はぁぁぁぁぁ!」

 動揺するチルドを睨みつけたまま、ベジータ王が全身に力を漲らせる。彼の黒い髪がさらに逆立ち、髭と共に金色に輝いた。

 

「き、貴様! 貴様も金色に……あのサイヤ人の子孫だったのか!?」

 バーダックと同じスーパーサイヤ人に成ったベジータ王を、チルドは彼の子孫だったのかと驚愕のあまり勘違いしてしまった。

 

「貴様の言うサイヤ人がどこの誰だかは知らないが……これが伝説のスーパーサイヤ人。貴様が子孫に警戒するよう遺言を遺した戦士だ。

 どうした、腰が引けているぞ?」

 

「だ、黙れぇっ! ボクは宇宙に君臨したチルド様だぞ! このボクの子孫に皆殺しにされたサル風情に、負けるはずがない!」

 恐怖を怒りで塗りつぶしたチルドが、そのまま激高してベジータ王に向かって全力を込めた必殺技、デスレイザーを放つ。

 

 ベジータ王はチルドの姿に、惑星ベジータを滅ぼそうとするフリーザの姿を幻視した。

「その程度か」

 その幻ごと、ベジータ王はチルドが放った気功波を片手で弾き散らした。

 

「なっ!?」

「今度は儂の番だ。くらえ!」

 ベジータ王はチルドが消滅しない程度に手加減して、しかしそれ以外の容赦は一切せずに彼を叩きのめした。

 

 超スピードで空中を飛び回ってチルドをピンボールのように上下左右に叩きのめし、尻尾を掴んで玩具のように振り回して舞台に叩きつけ、気弾の連打で滅多打ちにした。

「がっ、は……!」

 一分も経たずにチルドはズタボロになった。先ほど彼が叩きのめしたパンブーキン以上のダメージに、意識が薄れる。

 

「た、助けてくれぇ……」

 そして、か細い命乞いを発してそのままリングに倒れ伏した。

「覚えておけ。サイヤ人は皆殺しになどされていない。生き残った次代を担うサイヤ人達も遠くない未来、儂と同じようにスーパーサイヤ人に至るだろう」

 

 倒れ伏したチルドに、ベジータ王はそう語ると変身を解いた。

 こうして第一回地獄一武道会優勝は、ベジータ王に決まったのだった。また、チルドは治療が済むなり自ら独房に戻って閉じこもったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 銀河パトロールのスーパーエリートとしてこの日も大活躍だったと、ジャコは本部の廊下を満足げに歩いていた。

「おい、ジャコ。ちょっとこい」

そんな時、不意に同僚に呼び止められた。

 

「ん? なんだ、私はこれから帰るところなんだ。残業なら手伝わんぞ」

「違う。お前がしばらく前に行った、地球という辺境の星について話がある」

「地球? あ、ああ、何か聞きたい事があるのか?」

(もしかして、タイムマシンを研究している科学者がいる事を黙っていたのがばれたのか? あいつめ、重罪だぞと言っておいたのに、何かやらかしたんじゃないだろうな!?)

 

 そう冷や汗をかきながら尋ねるが、同僚は幸いな事に首を横に振った。

「聞きたい事じゃなくて、話があるんだ。こっちへ来い」

「分かった。……ほっ、ばれた訳じゃなかったのか」

 そう胸を撫でおろしたジャコだったが、安堵するには早かった。

 

「これを見ろ」

 同僚に連れて来られた情報室で、同僚はジャコにある映像を見せる。それは彼も見た事がある地球を宇宙から撮影した物だった。

「見ろと言っても、地球じゃないか。私が行った時と何も変わら……なんだこれは!? ただの人工衛星じゃないな?」

 

 画面に映し出された地球の周囲には、ジャコには見覚えのない人工衛星が浮いていた。それも、気象衛星や通信衛星ではない。監視衛星、それも地球上ではなく宇宙空間を監視するための物だ。

「遠距離から解析したところ、かなり高性能だ。我々が使っている物とそう変わらない性能がありそうだ」

 

「馬鹿なっ、私が地球に行った時はこんなもの無かったぞ!」

「本当か?」

「もちろんだ。私が行った時の地球は、辺境にある科学力が未発達な星に過ぎなかったはずだ。何年か前に何とかって会社の社長をしている科学者が、宇宙に行って何処かの星の石や土を持ち帰って喜んでいたような星だぞ」

 

 ジャコは自分が地球に行った時に見たニュース番組や新聞の記事を思い出しながら、そう答えた。

 しかし、その社長をしている科学者であるドクター・ゲロは、実際にはナメック星とヤードラット星に行き、宇宙人と接触していた。ただ、当時は世間に向けて宇宙人との接触については公表しておらず、ナメック星で拾った化石や土でお茶を濁していた。

 

 ただ、詳しく調査をしていたわけではないジャコは世間に公表された表向きの情報しか知らなかった。

「実は、ズノー様の星で地球人という種族がいたという噂を聞いてな。気になって調べてみたんだ」

「っ!? 地球人がズノー様の惑星に? いったいどうやって……もしかしたら、私が地球を去った後に急速に科学力を発達させたのかもしれないな。もっと詳しい事は分からないのか?」

 

「これ以上探査機を近づけると、察知される。ただ、地球で放送されている映像を断片的にだが手に入れた。問題はその映像に映っている奴等だ」

 ジャコの同僚がモニターに移した映像は、何かの催し物のようだった。屋外の広い舞台の上で、一組の選手が身構えて向かい合っている。

 

「これは、ナメック星人!? 何故地球に!? もう一人は、地球人の女か?」

「いや、地球人じゃない。女の腰から生えている物を見てみろ」

「なっ!? さ、サイヤ人じゃないか!」

 

 なんと、女には猿の尻尾が生えていたのだ。その特徴を持つ種族を、ジャコは一つしか知らない。

「宇宙を荒らしまわる残虐非道な戦闘民族、サイヤ人。あいつら、絶滅したんじゃなかったのか? なんだって地球に?」

「お前が飛ばし子を見逃したんじゃないのか?」

「そんな事は無い」

 本当は地球に飛来した当時まだ赤ん坊の悟空に気が付かず、結果的に見逃している。

 

「それに、歳が合わない。私が地球を去ってから十年とちょっとしかたっていないのだ。その時に飛ばし子がきていたとしても、まだ大人にはなれないはずだ」

「それもそうか。だとしたら、こいつはいったいどうやって地球に?」

 

「うーん、分からん。ところで、地球はどうなったんだ?」

「とりあえず、慎重に調査と監視をする事になるだろう。もしかしたら、フリーザ軍に侵略されている可能性もある。あいつらの所には、サイヤ人の生き残りがいるらしいからな」

 

「そうか……ところで、これって私の責任にされたりしないよな?」

「それは知らん」

 モニターに映し出された映像……ギネと4号が戦った前々回の天下一武道会エキシビジョンマッチの再放送の一部は、試合が開始されたところで止まっていた。

 

 こうして地球は銀河パトロールの重要調査対象として監視される事となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 フリーザに侵略され、本来の名を奪われ惑星フリーザとなった内の一つ。その基地の廊下を歩く禿頭の大男に気が付いた二人組の下級兵士がハッとして廊下の端に寄って挨拶をした。

「ナッパさん、帰ってたんですね! 今回の仕事の首尾はどうでした?」

 歩いていたのはその基地の下級兵士達にとって顔なじみの男、ナッパだった。それで二人組の内一人は親し気に話しかけたのだが、もう一人に脇を肘で小突かれた。

 

「馬鹿野郎っ、ナッパ様だ! 失礼しました、ナッパ様!」

「っ!? し、失礼しました!」

 同僚の態度から察した彼は、慌てて背筋を伸ばして敬礼をした。

 

「フッ、なあに、気にするな。昇進したのはつい最近だからな、知らなくても仕方ないぜ。まあ、次からは気をつけてくれよな。

 ガハハハハ!」

 ナッパはそんな下級戦士達の態度に気分が良くなり、鷹揚に笑うと特に叱責せずに通り過ぎた。

 

 レッドリボン軍以上に実力主義のフリーザ軍では、兵士達の階級は軍歴や功績より戦闘力によって決められる。

 戦闘力2千未満は下級戦士、そして戦闘力2千以上1万未満の中級戦士。ナッパはつい先日までこの階級に属していた。

 だが、厳しいトレーニングと数々の死線を乗り越えて来た事で、やっと戦闘力1万に到達して昇進が認められたのだ。

 

 これから給料も上がり、様付けて呼ばれるようになると思うと気分が良かった。

「よう、ご機嫌だな、ナッパ」

 そんな彼の名を呼び捨てにする者が現れたが、ナッパの機嫌は悪くはならなかった。

 

「おう、ラディッツか」

 何故ならそれは今では数少ない同じサイヤ人にして、チームメンバーのラディッツだったからだ。

「どうだ、上級戦士になった気分は?」

「悪くねぇな! サイバイマンの種の支給も待たされなかったしよ。飯も美味くなるって噂は本当か?」

「いや、残念ながらそれは嘘だ」

 

 すっかり背が伸びてサイヤ人としても大人になったラディッツは、なんとナッパを越えて彼よりもずっと早く上級戦士になっていた。

 より過酷なトレーニングを、より強い敵との実戦を求めて強くなったラディッツは、彼の知る父親の強さを超えたのだ。

 

「上級戦士の食う飯が美味いのは、高い給料に物を言わせて高い飯を食っているからだ。ナッパ、お前もザーボンみたいに音楽とワインを楽しみながら、お上品にコース料理を食ってみるか?」

「なんだ、そうなのかよ。だったら俺はこれまでと同じように食堂で質より量だ。ちまちま食ってたんじゃ、いつまでたっても腹が膨れやしねぇ」

「違いない」

 

 二人は任務を終えてこの基地に帰還したばかりだった。アタックボールから出てシャワーを浴び、消耗品の補給等を済ませたばかりだった。

「よう、ラディッツ、ナッパ。任務帰りか?」

 そんな二人に声をかけたのは、紫色の肌にゴツゴツとした突起がある頭部をした細身の宇宙人だった。

 

「キュイか」

「ああ、最近景気が良いらしいじゃないか。その内フリーザ様から星の一つも貰うんじゃないかって噂になってるぞ。羨ましいぜ」

 紫色の肌をした宇宙人、キュイはそう馴れ馴れしく話しかけ続けるが、ラディッツは無表情になり、ナッパもあまり会話に応じようとはしない。

 

「用があるなら後にしろ。これから任務の報告に行くんでな」

「おいおい、つれないな。ライバルの俺にあんまりな態度じゃないか?」

「何? お前がライバルだと?」

 さっさと先に行こうとしたラディッツだったが、キュイの言葉が彼の癇に障った。

 

「お前のライバルはベジータだったんじゃないのか?」

 ラディッツの背が急激に伸び出す数年前まで、キュイはベジータのライバルを自称していた。ベジータもそれを否定しなかったし、実際にこうして絡んできて、制圧した星の数などの手柄をベジータ相手に自慢していたのを彼は覚えていた。

 

 しかし、ラディッツは知っていた。ベジータが否定しなかったのは、キュイをライバルだと認めていたからではない。相手にするのが面倒だから、取り合わなかっただけだ。自慢話も有益な情報が含まれている事があるから、聞いてやっていたに過ぎない。

 

「そ、それは……まあ、昔の話さ。ベジータは今やドドリアやザーボンに匹敵する強さじゃないか。だが、お前は俺と戦闘力も互角だ。ライバルに相応しいだろ?」

「戦闘力が互角だからライバルか……笑わせてくれるぜ」

 背だけではなく実力も大きく伸びたラディッツの戦闘力は、1万8千。キュイと、そしてかつてのベジータと同じ数値に達していた。

 

 だからこそ、キュイに対する苛立ちと嫌悪は大きかった。

「キュイ、ベジータが強くなっていく間に貴様は何をしていた? 何人の強敵を倒した? どんなトレーニングをした?」

 それはキュイが強くなろうと努力した様子が一切ないからだった。

 

「なっ!? お、俺程の強さの戦士が苦戦する相手がそうそういるはずないだろう! トレーニングだって……ロボットじゃあるまいし、貴様らのように毎日同じような内容をやっていられるか!」

 しかし、キュイにもそれなりの言い分がある。様々な星を侵略しているフリーザ軍でも、中級戦士までならともかく、上級戦士のキュイが苦戦するような敵がいる星はそう滅多にない。平均的な星の種族は、キュイにとって舌だけで殺せる程度の雑魚ばかりなのだ。

 

 一方、トレーニングをキュイは軽んじているが、それは彼だけではなくフリーザ軍全体の風潮だった。

 地球人と比べて圧倒的な力を持つ彼らは、普通の筋力トレーニングでは意味をなさない。また、地球のように重力を人工的に操作して負荷をかけるトレーニング室も発明してはいないし、伸縮性に富んだ戦闘服を応用して装着すると動くだけで体に負荷がかかるトレーニングスーツも無い。

 

 また、フリーザ軍の兵士の多くが元々は宇宙のならず者達で、弱肉強食の気質が強い。そのため、戦闘技術の伝承を顧みる者が殆どいない。亀仙人や鶴仙人のような、優れた師など望むべくもない。

 

「フンッ、言い訳は見苦しいぞ」

 しかし、それはラディッツも同じ事。彼らはフリーザに自ら強敵がいる星を侵略する仕事を任せるよう願い出て、仕事がない時期は重力の強い星でトレーニングをして過ごしていた。

 

「こ、この、ベジータのサンドバッグ風情が!」

「そのサンドバッグに追い付かれた挙句、ライバル面をして馴れ馴れしく話しかけてきたのはどこの誰だ?」

 ラディッツとキュイの環境の違いは、組手相手がいなかった事だろう。だが、それもキュイが本気で探せばすぐ見つかるはずだった。

 

 ライバルと言っていたベジータに頼めば、時間があって気分が乗れば応じてもらえただろう。ベジータ以外の上級兵士に声をかけても良かったし、部下の中級兵士を組手に付き合わせる事は出来たはずだ。その中から素質のある者を育て、技を磨き合えば、何年か後にはそれこそ良いライバルに育ったかもしれない。

 

「ぐっ!」

 キュイは、そうした苦労を……安いプライドを守る事を優先し、部下を育てる手間を惜しんだ。その自覚があるか、無くても薄々理解しているからか、彼はラディッツに言い返す事が出来なかった。

 

「安全な基地でのうのうと過ごすか、ザコばかりの星を征服して悦に入るばかりで、貴様は一歩も進もうとしていない。そのくせ自分と同じくらい強くなった奴のライバルを自称して、周りに自分をデカく見せようとする。

 貴様のような『弱虫』なライバルなんて、俺には必要ない」

 

「っ! き、貴様ぁっ!」

 怒りが頂点に達したのか、目を血走らせたキュイは思わずラディッツに向かって殴りかかった。だが、怒りに我を忘れた彼の動きは乱れており、力が十分に乗っていない。そのため、ラディッツに容易く受け止められてしまう。

 

「ぬるい拳だ。この分じゃあ、どのみちすぐ追い越せるな。そんなにライバルが欲しいんだったら、ナッパのライバルを名乗るんだな。もっとも、それもほんの少しの間になるだろうがな」

「……!」

 キュイの発する怒気がいよいよ高まり、居合わせた下級戦士達が我先にと逃げ出す。しかし、逆に彼らに近づく人影があった。

 

「ラディッツ、ナッパ、何をしている。もうすぐフリーザ様がこの基地に視察に来る。ご挨拶ついでに報告に向かうぞ」

 それはベジータだった。

 

「べ、ベジータっ……!」

 戦闘力2万7千に到達したベジータの登場に、キュイの怒りは恐怖と焦りに変わる。しかし、彼はキュイに視線も向けなかった。

 

「ああ、分かった」

 それまでの様子がウソだったかのように、ラディッツはキュイの拳を放し、その横を見向きもせず通り過ぎる。

「これから俺が追い越すまでよろしく頼むぜ、ライバルさんよ」

 そして、硬直しているキュイの肩をナッパがポンポンと軽く叩いてそれに続く。

 

 三人の姿が見えなくなった後、廊下に一人残されたキュイは怒りと屈辱のあまり拳を握り締めて叫んでいた。

「チクショウっ! サイヤ人のサル共がぁーっ!」




〇戦闘力推移

・トーマ:14万2200 → 15万 地獄一武道会では、運悪く早い段階でベジータ王と当たって敗退した。
・セリパ:8万8千100→ 9万2千 地獄一武道会では、準決勝まで勝ち進んだがベジータ王に負けて敗退した。

・トテッポ:12万9300 → 13万6千 地獄一武道会ではチルドに負けて医務室送りに。
・パンブーキン:11万6千 → 12万2千 地獄一武道会では準決勝まで勝ち進んだが、チルドに負けて同じく医務室送りにされた。

・ベジータ王:33万6千 → 35万2千 スーパーサイヤ人化すると1760万 チルドにバーダックの子孫だと勘違いされている。

〇ベジータ

 主にラディッツ、たまにナッパを相手にトレーニングをした結果、ドドリアやザーボン(変身前)を越える力を手に入れた。その戦闘力は2万7千。
 他のフリーザ軍に対しては原作通りだが、ラディッツ、ナッパに対しては原作よりも友好的。

 ナッパが動けなくなるほどの重傷を負っても、空に放り投げて吹っ飛ばしたりはしない。「先に戻って頭を冷やしておけ」とアタックボールの中に放り込んで、治療を受けさせるために基地に帰還させてくれる。

 ラディッツは部下兼トレーニング相手。現状で「ライバルは誰?」と聞かれたら、考えた後強いてあげるなら彼の名前を出すぐらいに認めている。
 もしラディッツが死んだ場合、仇ぐらいはとってやるかと考えるし、ナッパに「ラディッツを生き返すんだな?」と聞かれたら「フンッ、手間をかけさせやがって」と言って頷く。

 キュイに対しては、うざったい奴だが時々情報源として役に立つので、適当に相手をしてやっていただけ。基本的には眼中に無い。

 なお、極悪さは若干マシになったが善人になった訳ではないので、いくつもの星を侵略してきた。ただ、フリーザに手応えのある敵がいる星や敵対勢力の相手をさせるよう申し出ているため、ザコしかいない星の侵略を任される機会が減ったため、原作より滅ぼした星の数自体は減っていると思われる。



〇ラディッツ

 父親同様に何度も死にかけて戦闘力1万8千に到達。誰も彼の事を弱虫とは呼ばない。
 ベジータは目標、ナッパは背中を預けられる関係。弟(カカロット)の事もしっかり覚えていて、飛ばされた星が分かったら迎えに行ってやろうと考えている。

 また、ベジータの影響を受けており、原作よりもだいぶ誇り高い性格になった。



〇ナッパ

 戦闘力1万に到達した名門でのエリート。ベジータは上司で、ラディッツは背中を預けられる戦友(ダチ)。



〇キュイ

 原作ではベジータの自称ライバルだったフリーザ軍の兵士。この作品ではベジータ達が強くなっているため、情けない奴扱いされてしまった。
 原作のナメック星編では、まだ互角の戦闘力(だと思い込んでいた)のベジータに挑みかかっているので、度胸がないわけではないと思ってはいますが。

 なお、アニメ版では、悟飯達がナメック星に移動中の出来事として、キュイらしいフリーザ軍の兵士が星を滅ぼしている描写があったので、全く戦闘をしていなかったわけでもないかもしれない。

 戦闘力は原作と同じ1万8千。



〇バイオサプリメント

 バイオ戦士を開発する研究中にコリー博士が作った副産物を、ゲロとブリーフで改良を重ねた変異強化補助食品。飲み続けても人外になる事は無いし、肌の色が変色したり、スキンヘッドになる事も無い。
 ただ、トレーニングと併用して飲み続けると筋肉組織の密度や骨の発達を助ける効果がある。

 現在一般への流通はしておらず、GCGの隊員や王立国防軍(レッドリボン旅団含む)の希望者に配布されている。



〇チルド

 エピソード・オブ・バーダックに登場した、宇宙海賊の首領。外見と名前からして、確実にフリーザの先祖だと思われる。
 スーパーサイヤ人化したバーダックに敗れるが、死に際に金色に輝くサイヤ人に対して警戒するよう、一族に言い残した。

 外見はフリーザの第一形態とにている。しかし、性格はフリーザよりも幼く短気。実力は、スーパーサイヤ人化したとはいえ素の戦闘力は1万台だったバーダックに負けた事から、多分第一形態のフリーザと同じか、それより低いと思われる。

 この作品では死後、地獄に落ちてからも悪さばかり繰り返していたので、地獄の独房に閉じ込められていたためベジータ王や他のサイヤ人の存在を知らなかったという設定になっています。



〇銀河パトロール

 ズノー様の星が管轄内だったため、隊員の一人が地球人(ゲロ)が訪れていた事を小耳に挟んで調べたところ、地球の現状に気が付いた。
 ただ、ゲロが地球の周囲に地球外からの脅威を警戒するために配置した人工衛星によって気づかれずに探る事が困難であるため、正確な情報は手に入れられていない。

 なお、ジャコ達が見た映像は前々回天下一武道会のエキシビジョンマッチ、4号対ギネの対戦。



〇フリーザ軍

 作中の上級兵、中級兵、下級兵の区分は適当につけたものです。
 イメージとしては、下級兵=二等兵から伍長ぐらい? 中級兵が率いるチームの一員に成ったり、上級兵に大勢率いられたりする、いわゆる雑兵。ナメック星編で登場した雑多なフリーザ軍の兵士はだいたいこの階級なのではないかと思います。戦闘力を1千に抑えていたナメック星人の若者(マイーマ)達相手には自信満々でかかっていき、実力を現して戦闘力3千になったナメック星人の若者達には一方的にやられていたので。

 中級兵=下士官ぐらい? この階級の兵士がリーダーを任されているチームが、さほど脅威が存在しない平均的な惑星の侵略を受け持つイメージ。また、上級兵の直属の部下もこの階級ではないかと思われる。

 上級兵=上級士官 いわゆる幹部はこの辺りからではないかと。ベジータやクラッシャー軍団のように、フリーザからの命令以外でも星を侵略や破壊を行えるある程度の裁量を与えられていたり、中級兵士では失敗の可能性がある強い種族のいる星の侵略を任されたりする。
 また、この辺りからフリーザが顔と名前を一致させている事がある。(キュイは例外)

 また、トレーニングを軽んじる風潮は、原作でキュイやドドリアがベジータに腕が訛っている事を指摘されていたので、多分そうなんじゃないかなと推測しました。




 ノリの人様、-SIN-様、辻井真夏様、佐藤東沙様、佐藤浩様、変わり者様、
Paradisaea様、excite様、太陽のガリ茶様、gsころりん様、Acoknight様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。
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