ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする   作:デンスケ(土気色堂)

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Zじゃないけどサイヤ人襲来編
94話 大魔王に先んじるプリンス


 ナメック星である天才科学者が、歴史に残る偉業を達成しようとしていた。

「クックック、生育は安定したようだな」

「はい、ピラフ様! この通りです」

「おお……なんと……なんと言う事だ……」

 

 植木鉢を見て含み笑いをするピラフ大王と、誇らしげなシュウとマイ、そして声を震わせるツーノ長老。

 GCコーポレーションに入社し、ナメック星に赴任したピラフ大王は何かしでかしたのか?

 

「なんと言う事だ……異常気象で絶滅したと思われていたナバンが、最長老様から受け継いだ記憶の中にしか存在しなかったナバンが復活するとは!」

 しでかしたのかと思われたが、なんとピラフ大王は普通に偉業を為していた。

 

 ナメック星に赴任したピラフ大王は、ある時採取した土壌のサンプルの中に種子が含まれている事に気が付いた。仕事の片手間にその種子を分析してみると、その正体はナメック星を襲った大規模異常気象で絶滅した植物の一種である事が明らかになった。

 

 そしてピラフ大王は、研究の末に絶滅したはずのナバンを復活させるのに成功したのだ。

 

「はははっ、なあに、このピラフ大王様にとっては造作もない事だ!」

「……何日も徹夜したし、コリー博士に何度も相談してたクセに」

「ヨンに頼んでバイオテクノロジーに関する本を山ほど持って来てもらっていましたわよね」

「何か言ったか!?」

「「いえ、何も!」」

 

 高笑いを上げて胸を張るピラフ大王の後ろで囁き合うシュウとマイ。地球人より感覚が鋭いナメック星人であるツーノ長老には全て聞こえていたし、そもそもピラフ大王が苦労しながらも熱心に取り組んでいた事を知っている。

 そんな苦労をしながらも成し遂げてくれたピラフ大王に、ツーノ長老はただただ感謝していた。

 

「かつてナバンの実は嗜好品としてナメック星人達の生活を豊かにしたという。最長老様も、そして皆も喜んでくれるだろう。

 ピラフ殿、本当にありがとう。これなら、儂も、そして他の長老達もあなたのドラゴンボールの使用を認めるだろう」

 

 それはピラフ大王の目的が、ナメック星のドラゴンボールを使用して何処かの星を支配する事だと知っていても揺るがない。

 失われた種を苦労して復活させた彼なら、旅立った先の惑星をよりよく統治できるはずだ。

 

「な、なに、ワシもいい経験になった。役に立てて何よりだ。しかし――」

 ツーノ長老の純粋な感謝は、ピラフ大王にとってこそばゆいものだった。これまで世界征服のためにピラフマシンや乗り物を開発してきたが、研究結果で誰かに感謝される事は殆どなかったからだ。

 

「しかし、ドラゴンボールに願うのはまだ後にしようかと思っている」

「ええっ!? ピラフ様、世界征服を諦めるんですか!?」

「違うっ! 世界征服はするが、色々とワシも考え方が変わったのだ!」

 しかし、世界征服の野望には相変わらず燃えている。燃えているが、世界征服に至る過程を変更しようと思い直した。

 

「いいかっ!? まず、ワシらはナメック星に来てから地球がいかに恵まれた星であるかを初めて知った!」

「まあ、そうですね」

「私達、地球生まれの地球育ちですからね」

 地球ではゲロによって、ナメック星やヤードラット星の情報が知れ渡っている。ドキュメンタリー番組も放送された。

 

 しかし、実際に現地に行かなければ分からない事は多い。ピラフ大王達もその例外ではなかった。

 ナメック星の環境が悪いわけじゃない。太陽が三つあり、代わる代わる空を照らすために夜が無い事に慣れるまで時間がかかったが、それぐらいだ。

 

 それぐらいなのだが……やっぱり地球の方が食べ物は美味い。ナメック星でも試験的な農作物の栽培や、食用に適した水生生物の養殖にGCコーポレーションは取り組んでいる。それらを口にしたピラフ大王は思った。

 不味くは無いが、地球の食べ物のほうが美味いと。

 

 品種改良や養殖技術の向上、また調理法を工夫する事で差は埋まるかもしれない。しかし、ナメック星でこれだ。ドラゴンボールで向かう星の食べ物が、もっと不味かったらと思うと不安になる。

 願いには「地球に似ている星」と条件を付けるつもりだったが、どの程度似ているのかはナメック星の神龍に任せる事になる。

 

「それに、GCコーポレーションに入社してから知ったが、フリーザ軍や宇宙海賊なんかのならず者に狙われたらひとたまりもないからな。マイに倒せる相手だとも思えんし」

「あ、当たり前ですよっ! 私はナメック星人の子供にも勝てないんですからね!」

 

 ナメック星人の、特に修行をしていない一般人の戦闘力の平均は300。対して、マイの戦闘力はサイヤ人とのハーフになり、最長老に潜在能力を起こしてもらっても30にも届かない。フリーザ軍はもちろん、宇宙海賊相手にも戦力としては頼れない。

 

「なので、地球の近くの星をテラフォーミングしてそこを支配するのが良いのではないかと思う」

 そのため、ピラフは地球に似た環境の星に行くのではなく、地球の近くの星の環境を地球に近づけた方が、後々都合がいい事に気が付いたのだ。

 

 失敗したら地球に帰還できるし、地球に近いから何かあればすぐに駆け付けてもらえる。

「そうですね、元々無人ですから誰にも迷惑をかけませんし」

「うむ、それにゲロが言った事を先にワシが手を付けるというのも、実現すれば小気味良い。将来的には、ワシがあのゲロにアドバイスしてやるのだ! フハハハ!」

 

「なるほど、実に素晴らしい志ですな」

「そ、そうですか?」

 そしてピラフ大王の計画をツーノ長老も心から称賛した。

 

「安易にドラゴンボールに頼らず、自らの技術で可能な事はどんな苦労も厭わず実現させる。そして目標となる人物に近づくため、経験を積む。

 ピラフ殿、このツーノもあなたの夢を応援させていただきますぞ」

 

「そ、そうか? うむ、長老達の応援があればゲロ、そしてあのやり手の副社長に企画を通すのも難しくないだろう」

 ピラフ大王の野望は、世界征服から異星テラフォーミングへと大きく変わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 その頃、地球のある場所では一人の少年がかつて追い出された学び舎で頭を下げていた。

「頼むっ、もう一度俺に変化を教えてくれ!」

「ウーロン君、でも君は先生のパンツを盗むような悪い子ですし……そう言ってまた先生のパンツを盗もうとか、エッチないたずらをしようなんて考えているんじゃないでしょうね?」

 

 ウーロンはかつて女の先生のパンツを盗んで追い出された南部妖怪幼稚園で、もう一度変化の術を学ぶために頭を下げていた。

「そんな事しません! 先生っ、俺の目を見てくれ!」

 顔を上げたウーロンの目は、澄んでいるように先生には見えた。そこにあるのは、スケベ心などではなく、純粋に術を学びたいという向上心だけだと。

 

(そうだわ、ウーロン君はあの時はまだ小さな子供で、私は先生なんだから、生徒の間違いを許すべきだわ。ウーロン君のやったことは、小さな子供のいたずらにしてはちょっと……かなり……とても度が過ぎていたけれど)

 当時の事を思い出すとだんだん許そうという気が萎えて来る気がする先生だったが、気を取り直して尋ねた。

 

「でも、どうして今から学び直したいと思ったの?」

「それはもちろん、俳優として成功するためには、変化の術を完全に身に着ける必要があるからだ」

「俳優として? そう言えば、ウーロン君は、俳優になったのよね」

 

 先生も世界的に有名な桃白白主演映画シリーズの事は知っていた。その映画のいくつかに、ウーロンは変化の術を活かした代役俳優として出演していた事も。

 

 変化の術を使えば、どんな姿形にも化けられる。人間であろうと動物であろうと、なんなら器物であろうとも自由自在だ。声は本人のままだが、声を真似るか撮影後に似た声の誰かがアテレコすればどうとでもなるだろう。

 しかも、ウーロンの場合は演技力も学んでいる上に、ドクター・ゲロが開発した声を変化させる小型変声機を使用しているらしい。

 

 これだけで引く手数多だろうと思うが、ウーロンには致命的な弱点があった。

「でも、五分間しか化けられないんじゃ限界があるんだ! プーアルみたいに、三十分ぐらい化けられるようになれば、俺にもっと重要な役を任せられるのにって監督が。それに――」

 

 そう、ウーロンの変化の術は五分で切れる。映画やドラマのシーンの長さは五分以下である場合も多いし、五分以上同じシーンに映る役の代役をウーロンに任せなければならない時は、監督達も工夫をして来た。カメラワークを駆使して、変化を解いたウーロンを再び変化できるようになる一分後まで映さないようにする等。

 

 しかし、それも難しいシーンもある。それを解決するため、ウーロンは変化できる時間を延ばすためにここにやってきたのだ。

「それに変化する時間が伸びたら美人女優とのキスシーンや……俺が大人になったらベッドシーンも任せられるかもしれないって。ゲヘヘ~」

 ……お目当ては、俳優としての成長ではなく女優とのムフフなシーンだったようだが。

 

「なるほど。ウーロン君はウーロン君ですね」

「はっ! しまったっ」

 狼狽えるウーロンを半眼でしばらく見ていた先生は、気を取り直していった。

「まあ、いいでしょう。変化の術についてもう一度教えてあげます」

 

「えっ!? いいの!?」

「構いませんよ。動機は不純ですが、不純なだけで悪い事ではないですし」

 俳優として、女優とムフフなシーンを演じたい。純粋な動機や目標とは言えないが、悪い事ではない。

 少なくとも、山賊を志す少年の相棒になるよりもずっと真っ当だ。

 

「ですが、これだけは誓ってください。もう女の子のパンツを盗んだりしないと」

「はい、もうパンツを盗んだりしません!」

(へへ、俺はもうそんな子供じゃないぜ。変化の術を完成させて、大人の階段を上ってやるぜ!)

 

 そう内心で笑っているウーロンだが、彼は気が付いていなかった。監督は別に、ムフフなシーンの撮影を彼と女優がするとは言っていなかった事を。

 変化の術での代役は、当然男女分け隔てなく可能だからだ。

 

 

 

 

 

 

 そしてフリーザ軍の基地で、ベジータはラディッツとナッパを引き連れ、フリーザが基地に滞在中に使うオフィスに入り、恭しく膝を突いた。

「フリーザ様、ご命令通り惑星ドラアスを制圧いたしました」

 

「ホーッホッホッホ、よくやってくれましたね、ベジータさん」

 フリーザはベジータ達の報告を上機嫌で聞いていた。ザーボンはベジータ達が提出した報告書にざっと目を通してフリーザに耳打ちし、ドドリアはその間も険のある顔つきでベジータ達を睨んでいた。

 

「おや、たった一週間で制圧するとは流石ですね。あなた達でも三か月はかかると思ったのですが」

 惑星ドラアスは全土を氷で覆いつくされた極寒の惑星で、邪魔になる現地住民は存在しない。当然居住には適さない星なのだが、氷の下に大量のブルーオーラム……宇宙船の燃料などに使われるエネルギー資源が埋蔵されていた。

 

 それを手に入れるためフリーザは部下を差し向けたのだが、惑星ドラアスには現地住民がいない代わりに、全身が氷で出来た狂暴で巨大な魔物が存在していた。

 戦闘力数千相当の力を持ちながら、体が氷であるためスカウターに反応せず、しかも体を壊しても周りにある氷を吸収してすぐに復活してしまうという厄介な敵だ。

 

 そのため中級兵士に率いられたチームがこれまで何度も返り討ちに遭い、業を煮やしたフリーザはベジータ達を差し向けたのだ。

 

「はい。魔物どもは中々歯ごたえがありましたが……空に向かって放り投げた後全身を蒸発させれば難なく倒す事が出来ました。また、魔物どもの体内に妙な石があり、それを砕く事で倒せることが分かりました」

「フリーザ様、その石は既に科学者が解析を進めています。それによると、石の内部は精密機械で出来ており、これが惑星ドラアスの魔物達のコアだと推測されるようです」

 ベジータに繋げる形で報告するザーボンに、フリーザは鷹揚に頷いた。

 

「なるほど。それで、もう新たに魔物が発生する事は無いんですね?」

「はい。ドラアスのどこかにまだ石が無ければですが」

「そうですか。ならいいでしょう」

 惑星ドラアスの魔物の正体は分かったが、何者が魔物を創ってドラアスを守らせていたのかは不明のままだ。今は滅びた宇宙人が、ドラアスの資源を独占するために番人として配置したのかもしれない。

 

 しかし、フリーザは考古学には興味がなかった。

「科学者達にこのコアの位置を感知できる装置を開発させなさい。それがあれば、万が一新たに魔物が発生しても中級兵士で充分倒せるでしょう」

「畏まりました、フリーザ様」

 

「さて、ベジータさん、ラディッツさん、ナッパさん、実に良い仕事をしてくれましたね。それに、ナッパさんは最近上級兵に昇格したとか。

 実に頼もしい。優秀な部下がいて、私も鼻が高いですよ」

 

「身に余る光栄です、フリーザ様。これからもフリーザ様のために働かせていただきます」

「「働かせていただきます」」

 一層深く頭を垂れて唱和したベジータ達の言葉に、フリーザの高笑いが響く。

 

(チッ、いい気になりやがって。いつか見ていやがれ)

 忠誠心溢れる姿だが、プライドの高いベジータは内心ではいつかフリーザを倒し、己こそが宇宙の支配者になりサイヤ人こそ最強である事を宇宙中に思い知らせてやろうと考えていた。

 

 そのためにこそ強敵のいる惑星を侵略する仕事で戦闘経験を積み、トレーニングを行い、戦闘力を上げて来た。それでも天と地ほどの差があるが……ベジータはまだ十八歳。自らの可能性を信じて疑わなかった。

 

「さて、あなた達には長期休暇を取ってもらいましょうか。待機、と言い換えても構いませんが」

 しかし、いきなりストップがかかった。

「ありがとうございます。ですが我々サイヤ人は――」

「私の下で戦うのが喜び、ですね? それは分かっていますが、あなた達ばかり働かせるのも悪いですからね」

 

「ベジータ、お前達サイヤ人の働きにフリーザ様は大変満足していらっしゃる。だが、今侵略中の星や侵略予定の星で、お前達が希望する手応えのある敵がいる星が無い。それに、他の兵士を怠けさせるのもあまり良くないからな」

 

 ザーボンが説明した通り、チームで最も弱い戦闘力1万のナッパを基準にしても「手応えのある敵」はそうそういない。フリーザ軍は惑星規模の地上げビジネスを行っているのであって、強い敵を求める戦闘集団ではないのだからなおさらだ。

 

 高値で売れそうな星に強い種族がいるとは限らない。

 これにはベジータも納得するしかなかった。

「……なるほど」

 しかし、抑えられなかった苛立ちが意味ありげな視線となってドドリアに向けられた。

 

「っ! て、テメェっ! 何が言いたい、ベジータ!」

「おいおい、ドドリアさんよ、急に声を荒げてどうした? 言いがかりは止めてほしいもんだな」

 それだけで声を荒げて怒りを露わにするドドリアに、内心では随分余裕がないなと訝しく思いながらも、とりあえず煽るベジータ。それぐらい彼はドドリアが嫌いだった。

 

 正確に言えば、ベジータが嫌っていないフリーザ軍の幹部は存在しない。その中でもドドリアが特に気に食わない理由は、彼が自分より弱いくせに大きな顔をして偉そうにしているからだ。

 フリーザの側近なのだから偉いのは当然なのだが、ドドリアの戦闘力は2万2千。ベジータの方が上回っている。

 

 ならザーボンの方はいいのかというと、性格によるものだろうがザーボンはベジータ達相手にも慇懃な態度を取り、分かりやすく見下した言動を見せないし、フリーザの命令の補足を行う等便利なので、あまり苛立ちは覚えていなかった。……そうなったのはベジータの戦闘力が2万を超えた頃からで、それ以前は彼もベジータ達に侮蔑や嘲笑を向けてきていたので、好感を覚えている訳ではないが。

 

「それとも何か? 怠けている心当たりでもあるのか?」

「そんな訳がないだろう、ベジータ。確かに改めて見ると、随分横にデカくなった気がするがな」

「デスクワークがお忙しいんだろうぜ。いやぁ、尊敬するぜ」

 そして、ラディッツとナッパもドドリアの事は気に入っていなかった。ここぞとばかりに煽り始める。

 

「て、テメェ等……サイヤ人の猿が調子に乗りやがって!」

 そして、ドドリアもベジータ達の存在を快く思っていなかった。強くなっていく彼らのせいで、自身の立場が危うくなるのではないかと焦っているからだ。

 

 ドドリアはフリーザの側近だが、ギニュー特戦隊のメンバーや、クラッシャー軍団を率いるアボとカドと比べると戦闘力では半分以下。それでもフリーザがドドリアを側近にしている理由は、彼が丁度良く使える人材だからだ。

 

 フリーザがドドリアに期待するのは、主に力を使って事態を解決するトラブルシューターとしての役割だ。下級や中級の兵では手に負えない問題が発生した時に、解決をすぐに命令できる便利な力自慢。それがフリーザにとってのドドリアである。

 

 そのため……戦闘力さえ高ければ、誰でもドドリアの代わりが務まってしまう。彼自身もそれを自覚していたが、それでも問題は無かった。

 フリーザ軍で彼より強い存在であるギニュー特戦隊やアボとカドは、彼のポジションに見向きもしなかったからだ。また、格下の部下がドドリアを超える力をつける事も無かった。ベジータ達が現れるまでは、だが。

 

 彼らが生まれる前から生きているドドリアにとって、僅か十数年で戦闘力を大きく伸ばしたサイヤ人達は脅威を覚えるのに十分すぎる存在だった。

 

「なんだ、運動不足のせいでストレスが溜まっているのか? だったらトレーニングに付き合ってくれよ」

「な、舐めた口をききやがって!」

 それに、戦闘力1万8千のラディッツとの差は圧倒的とは言えない。戦い方次第でドドリアが負ける事も十分あり得る。怒りに歪む顔つきに反して、ドドリアはラディッツの胸倉を掴み上げる事はもちろん、間合いを詰める事も出来なかった。

 

「いや、あんたの場合はそれよりダイエットが先か」

「フッ」

 ドドリアが自分と戦うのを躊躇っている事を察して叩いたラディッツの軽口に、思わずザーボンが吹き出す。それに気が付いたドドリアは、同僚に驚愕の表情を向けた。

 

「ザ、ザーボン、お前まで俺を馬鹿に――」

「そこまでにしておきなさい」

「はっ、失礼しました」

 突如始まった部下同士の言い争いを、フリーザは一言で抑え込んだ。しかし、彼が次に視線を向けたのはベジータ達やザーボンではなくドドリアだった。

 

「ですが、ベジータさん達の言葉にも一理あります。ドドリアさん、いくつか星の制圧を任せますからダイエットしてきなさい」

「フ、フリーザ様!?」

「おや、私のために働くのが嫌なんですか?」

 

「い、いえっ! 早速行ってまいります!」

 悲鳴のような声を上げて、ドドリアは逃げ出すように部屋から駆け出していく。

「さて、ベジータさん、ドドリアさんがあなた達の分まで働いてくれますから、報酬を受け取って休暇を楽しみなさい。下がって構いませんよ」

 

「はっ! 失礼いたします」

 そしてベジータ達も退室した。扉の向こうから彼らの気配が消えてから、ザーボンはフリーザに進言した。

「フリーザ様、ドドリアに同調する訳ではありませんがベジータ達サイヤ人をこのまま放置するのは危険ではないでしょうか?」

 

 ザーボンはベジータ達が強くなりつつあることに、ドドリア程焦りは覚えていなかった。それはザーボンが実は変身タイプの宇宙人だからだ。変身後の姿は彼の美意識から外れるのでできればやりたくないが、変身すれば戦闘力が2万3千から2万9千へ上昇するため、まだ「いざとなれば奥の手がある」という余裕を維持していた。

 しかし、このままベジータが強くなればすぐ失われる程度の差だ。ベジータから嫌われている自覚のあるザーボンとしては、不安に思わずにはいられない。

 

 ……それでも、ザーボンにとっては外見が醜いドドリアよりはベジータやラディッツの方が好感を持てるのだが。

 

「確かに、サイヤ人は戦闘民族ですからね。ザーボンさん、あなたの心配も分かります。ですが、何か手を打つ必要はないでしょう」

 しかし、フリーザはザーボンが考えている事を見透かしているのかいないのかは不明だが、あまりベジータ達を危険視はしていなかった。

 

「そうでしょうか? たしかに、ベジータはフリーザ様に対して忠実ですが腹の底で何を考えているのか分かりません」

「ホーッホッホホ! 良いじゃありませんか、強くなることに貪欲で。それに、ベジータは父親よりも賢いようですからね。私に逆らうような真似はしないでしょう」

 

 それは、これまでベジータ達がフリーザに対して常に忠誠心があるように立ち回ってきたからだ。

 そして、フリーザ軍がそうであるようにフリーザは実力と成果を重視する主義だ。戦闘力を高めたベジータの方が、長く側近を務めて来たドドリアよりも部下として「使える」と評価している。

 

 それに、幼い時は下級兵士だったのにトレーニングを重ねて上級兵士にまで成り上がったラディッツの存在も便利だと考えていた。彼に触発され、トレーニングを重ねれば強くなって出世できるのではないかと考えた兵士達が、訓練に打ち込むようになったからだ。

 ラディッツ程の成果を出した者はいないが、それでも戦闘力を1千以上高める事に成功した兵士は少なくない。

 

「それに、もしベジータが何か企てたとしてもザーボンさん、あなたが変身してベジータと戦ってドドリアさんがラディッツとナッパを殺せば始末できるじゃありませんか。

 たしかに、サイヤ人の集団で戦うと戦闘力が上昇するという特性は厄介ですが、奴らはもう宇宙に三人しかいないんですからね」

 

 そう言うフリーザだが、自身がほぼ絶滅させたはずのサイヤ人が、ある辺境の星でも生き延び、それどころか若干数を増やしているとは思いもしなかった。

 

「は、その時はお任せください」

「頼みますよ。ああ、そう言えばサイヤ人の厄介な能力はもう一つありましたね。大猿になった場合は……まあ、ギニュー特戦隊にでも始末を命じればいいでしょう」

 

 戦闘力が十倍になる大猿化を使えば、ベジータの戦闘力は27万。フリーザ軍の兵士の中で最も強くなる。ギニュー特戦隊でもまともに戦えば歯が立たない。

 しかし、大猿化を武器にフリーザに反乱を起こすには大きな問題がある。変身できる状況と、維持できる時間が限られている事だ。

 

 ベジータ達が大猿化して宇宙に広大な縄張りを持つフリーザ軍の基地の一つを潰すのは、容易い。しかし、そのまま他の惑星の基地に侵攻する事は出来ない。サイヤ人はフリーザと違って宇宙空間では生きられないからだ。

 もちろん、その場合でも基地一つ分の損失や被害が出るが……それは裏切ったのがベジータ達サイヤ人でなくても同じだ。

 

 基地を破壊するには、戦闘力が数千もあれば十分なのだから。

 

 そのため、フリーザはベジータ達が忠実な部下でいる間は、手を打つ必要は無いと考えていた。

「とはいえ、そろそろベジータさんにも教えておくべきかもしれませんね」

「まさか、ベジータ達の前で変身するおつもりなのですか?」

 

「ええ、私は部下思いですからね。ベジータさんが思いあがって己の分を見失わないよう、休暇明けに教えてあげましょう。私が変身タイプの宇宙人だとね」

「それは……素晴らしいお考えです、フリーザ様」

 

 変身したフリーザの姿とそれを見たベジータの心が折れ、あの生意気な顔が恐怖と絶望に染まるのを想像したザーボンは、思わず笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 フリーザの前から下がったベジータ達は、休暇の過ごし方を相談していた。

「どうする? 適当な星を侵略して売った金を元手に旅行にでも行くか?」

「フンッ、下らん。だが、重力の強い星に行ってトレーニングをするのもマンネリだな」

 フリーザ軍の兵士達の休日の過ごし方は、稼いだ金で飲みに行くか、ナンバーを割り振られた惑星フリーザの中のリゾート開発された星で過ごすか、適当な星を侵略して金を稼ぐかのどれかが多い。

 

 ザーボンのように己の美を磨く者や、映画や音楽を観賞して過ごす者もいるし、ひたすら食べて寝る者もいる。

 そして、ベジータ達の休暇の使い方はトレーニングだ。しかし、最近はマンネリ化して飽きが来ていた。模擬戦も仲間内だけを相手にしていては新鮮さが無い。

 

 そして、今回ベジータ達に与えられた休暇は地球の暦に換算してなんと約一年。

 アタックボールで何日も、場合によっては何カ月もかけて宇宙を旅する仕事だ。それに、フリーザや軍の幹部達は地球人やサイヤ人と比べると寿命がかなり長い。

 

 フリーザはもちろんザーボンやドドリア、ギニュー特戦隊のメンバー等はベジータ達が生まれる前から今の地位にあったが、外見に変化は全くない。時間の感覚が地球人とは違うので、長期休暇ならこれぐらいはおかしくない。

 しかし、与えられた方は一年も何をして過ごせばいいのかと悩む。一年中遊び惚けて腕を鈍らせるわけにはいかないのだから。

 

「重力が強い星って言っても、惑星ベジータと同じくらいの星しかねぇからな。おい、ラディッツ、おめぇは何か案はねぇのか?」

「……そうだな。なら、俺はカカロットを探したい」

 

 問われたラディッツは、記憶の中に残る弟の名前を口にした。彼は数年前から、惑星ベジータが滅びる寸前に両親が飛ばし子にして脱出させた弟を本格的に探すようになった。見つけた弟が弱くても、彼が強くなるまで守れるぐらい強くなったと思ったからだ。

 

 仕事の合間にフリーザ軍の情報部に酒や金を贈って情報を集めていた。また、邪魔ものである銀河パトロールが発表しているニュース情報も手に入れ、カカロットが殺されていないかも調べていた。

 

「お前の弟か。手がかりでもあったのか?」

「いや、さっぱりだ。分かっているのは、カカロットが飛ばされた星はフリーザ軍の縄張りにはない事。銀河パトロールに殺されていない事しか分かっていない」

 しかし、その甲斐なく今のところ手掛かりらしい手掛かりは全くなかった。

 

「フリーザ軍の縄張りの外の星か。よほどの辺境の星に飛ばされたようだな、貴様の弟は。だが、見つけても弱くて戦力にはならんどころか、足手まといにしかならなかったらどうする?」

 飛ばし子にされるサイヤ人は弱く、潜在能力が劣っているのが常だ。将来フリーザを倒して自身が宇宙の支配者になる野望を秘めているベジータにとって、弱いサイヤ人は同類だったとしても必要なかった。

 

「かもしれん。だが、保育器の中に浮かんでいたカカロットは、親父によく似ていた。弱くても、きっと親父のように強くなるはずだ」

「バーダックか。確かにそうかもな。ベジータ、もしカカロットが弱かったとしても、早めに見つけて休暇いっぱい鍛えてやれば、使い物にはなるんじゃねぇか? 面倒はラディッツに見させればいいんだしよ」

「フン、そうだな」

 

 しかし、ナッパもベジータもラディッツに反論しなかった。最初は弱くても、地道なトレーニングを重ねる事で大幅に戦闘力を上げる事が出来るのはラディッツ自身が証明しているからだ。

 

「今となっては数少ないサイヤ人の生き残りだ、探すのも悪くないか」

 そう口にするベジータだが、自身の弟でカカロットと同じように飛ばし子にされたターブルについては探そうとは思っていなかった。

 

 ターブルも王族の血を引いているので鍛えればそれなりに使えるようになるだろうが、明らかに非戦闘タイプだった彼をフリーザ軍の一員にするのは気が進まなかった。それに、彼はラディッツ程弟に執着していなかったので、探すのも見つけた後に世話を焼くのも面倒だったのだ。

 

「空振りだったとしても、探しに行った星の原住民どもで遊べば退屈しのぎにはなるしな」

「二人とも……世話をかけて悪いな」

 美しい友情……三人が訪れる事になる星の原住民にとっては、ただの災厄だが。

 

「なら、さっそく情報部によって候補になりそうな星を見繕うか」

「あ、ラディッツ様、ここにいたんですか」

 その時、情報部に所属するフリーザ軍の非戦闘員がラディッツを探しにやってきた。

 

「話をすればだな。おい、ラディッツに何の用だ」

「はい、ベジータ様。ラディッツ様に探すよう依頼されていた弟君が飛ばされたらしい星について、手掛かりが見つかったのでご報告に――」

 

「なんだと!? 本当か!?」

 あまりにもタイミングが良い展開に、ラディッツは思わず兵士に詰め寄ると両肩を掴んた。

「ほ、本当です! 銀河パトロールの情報をハッキングした時に手に入れた情報の中に、ある星にサイヤ人の子供が飛来したかもしれないという……」

 

「おい、ラディッツ、放してやれ。話を聞き終わる前に気を失っちまうぜ」

「す、すまないっ! それで、その星の場所は分かっているのか!?」

「は、はい。場所はここに。サイヤ人の子供については、現地にいた銀河パトロールの隊員は発見できなかったのでガセだろうと判断されたようですけど」

 

 非戦闘員からデータが入った情報媒体を受け取ると、ラディッツはそれをスカウターで読み取り、ざっと目を通した。

「その銀河パトロール隊員が、ヘマをやって気が付かなかったという事もあり得る。あの銀河パトロールだからな」

「とりあえず他に手掛かりも無いから、その星に行ってみるか。それで、この情報は――」

「もちろん皆さん以外には話していません。その星、中々高値で売れそうですから、邪魔が入ったら面倒でしょう?」

 

「分かってるじゃないか。よし、さっそくその星に行こうぜ!」

「よく教えてくれた、心から感謝する。帰ってきたら酒でも金でも好きなだけ払うから期待していてくれ」

「はい、弟さんが見つかると良いですね!」

 

 足早に自分達のアタックボールがある発着場に向かうラディッツ達を見送った非戦闘員は、彼らの後ろ姿が見えなくなると……数秒の間硬直した後、目を瞬かせた。

「あれ? 俺、何をしてたんだっけ?」

 誰かと話していたような気がするが、思い出せない。疲れているのかな? と首を傾げつつ、彼は仕事場に戻っていった。

 

 その様子を魔術で姿を消したまま見守る白い髪に青鋳肌をした女がいた。

「お前の弟は必ず見つかる。だけど、お礼の酒も金も要らないわ。キリを十分に稼がせてもらう予定だから」

 歴史改変者トワは、魔凶星に続いて今回の企みも上手く行きそうな予感に唇の片端を吊り上げて笑みを浮かべる。

 

「ただ、地球にたどり着けるかはお前達次第よ。暗黒魔王を恨むのね。もっとも、奴らはお前達に恨まれたところで痛くもかゆくもないでしょうけれど」

 彼女が本来の歴史(原作)よりも十年以上早い時期にベジータ達が地球に向かうよう仕向けたのは、地球で暗黒魔王メチカブラ一味がこの歴史にも手を出していることが分かったからだ。

 

 ……悪の宇宙人の一人として、魔神サルサの姿がテレビ放送されたので、気が付かないはずが無い。

 そのため、時期が来るまで大人しく待っているだけではキリを稼ぐ機会を逃す事になると、急いで動いたのである。

 

 そして、この頃のベジータ達を利用して最も簡単に大量のキリを稼ぐ歴史改変は……ベジータ達が地球につく前に抹殺する事だ。

 

 ただ、そうした簡単だが影響が大きい歴史改変はタイムパトロールに察知されやすい。だからトワも成功するとは思っていない。

「せいぜい利用させてもらうわ。……あの三人、仲が良いだけで微量なキリが発生するから、利用し甲斐があるのよね」

 そう独り言を呟いて、トワは基地から姿を消した。

 

 一方、ベジータ達は特に止められる事も行き先を尋ねられる事すらなく、アタックボールに乗り込んでさっさと基地から旅立った。

 フリーザ軍は「軍」と呼ばれていても、兵士の管理はかなり緩かった。

 

「データを送信したが届いたか?」

『ああ、問題ねぇ。しかし、随分辺境の星だな』

『飛ばし子が飛ばされる星は、文明も強さもたいした事がない星が選ばれると決まっているからな』

 ラディッツはナッパやベジータと打ち合わせを進めていた。

 

『そういや、カカロットを見つけたとしてどうやって連れ帰るんだ?』

 ナッパがふと気が付いて尋ねた。彼らが乗っているアタックボールは、見た目通りの一人乗りだ。

「カカロットは俺より五つ年下だ。まだチビのままだろうから、俺の膝の上に乗せていく」

『膝の上にか? ガハハハッ、もうすっかり兄貴だな!』

 

『カカロットを見つけた後、一番近い基地からアタックボールを一つ送らせればいいだろう。

 さて、そろそろ睡眠をとるとするか』

「ああ、この辺境の星……地球まで四か月少々か。待っていろよ、カカロット。この兄が迎えに行ってやるからな」

 

 惑星ベジータが滅亡し、母から弟を託されて十数年。ようやく迎えに行ける。

 ラディッツは睡眠装置を作動させ、まだ見ぬ弟との再会を夢見ながら瞼を閉じた。

 




〇ナバン

 数百年前に起きた大規模な異常気象の影響で絶滅していたナメック星の植物。昔のナメック星人は、葉や実を嗜好品にしていた。……というこの作品の独自設定。
 ピラフ大王が土壌のサンプルから復活させた。

 名前の由来はカタツムリの好物らしいナバンナから。



〇科学者の得意分野

 この作品では以下の通り。

・ゲロ:人造人間(医療、バイオ科学、機械工学) オカルト(魔術、神力、キリ)、
・ブリーフ博士:機械工学
・ブルマ:機械工学 得意という程ではないがバイオ科学も齧っている。
・コリー博士:バイオ科学
・ピラフ大王:機械工学
・モロコ、シトウ、ニオン:数少ない科学者系非戦闘タイプだったので、任されていた分野が多く、幅広い知識と技術を持っている。

・コーチン:気象学、医療(改造)、バイオ科学、機械工学



〇惑星ドラアス

 この作品の独自設定。ベジータ達が侵略した、極寒の惑星。大量のブルーオーラムを埋蔵しているが、星に侵入すると氷で出来た魔物が襲い掛かって来て、今までは採掘する事が出来なかった。



〇フリーザ

 悪の帝王にしてフリーザ軍のトップ。ベジータ達の事は使える部下として重宝しており、実力主義であるためドドリアよりも評価している。かといってドドリアを排斥しようとしているわけではなく、今まで通り使える者をより評価しているだけ。

 大猿化したら変身していない自分の数値より戦闘力が高くなる数値にベジータの戦闘力が近づいているので、彼が思い上がらないよう自分が変身タイプの宇宙人である事を教えてあげようと思っている。



〇ドドリア

 原作通りに腕が鈍っている状態で、戦闘力でベジータに追い抜かされて焦っていた。フリーザが自分よりベジータを評価している事も察していたのも、追い詰められた原因の一つ。
 現実では軍のトップの側近を務めている人物が実戦から遠のき、腕が鈍るのは不自然な事ではないと思うが、ドドリアが所属するフリーザ軍では、側近こそ邪魔者を追って始末してくるようトップから命じられる事がある。

 そのため、腕の鉛や勘が鈍る事は非難されて然るべきだろう。結果、フリーザの命令でダイエットを兼ねてベジータ達の休暇が明けるまで馬車馬のように働かされる事になった。

 戦闘力は原作と同じ2万2千。



〇ザーボン

 ドドリアと同じく最近実戦、特に強敵との戦いから遠ざかっているが、ドドリア程腕は鈍っていない……と思われる。ベジータ達からは嫌われているが、ドドリアの方がより嫌われていたため煽られはしなかった。
 ザーボンもベジータ達の事は好きじゃないし、内心では所詮サイヤ人と馬鹿にしている部分があるが、ドドリアよりはマシだと思っている。

 しかし、ベジータがこのまま強くなったら父親のように反抗的な態度をとり、フリーザに逆らおうとするのではないかと危惧していた。
 戦闘力は原作と同じ2万3千、変身すると2万9千。



〇カカロットをどうやって連れていくのか

 原作ではどうするつもりだったのかは、謎。少なくとも、私は知りません。伝説のサイヤ人もこの話を聞いたら、「一人用のポッドでか?」と尋ねずにはいられないはず。
 原作では、ラディッツがカカロットを迎えに行こうと思いついたのは地球から片道で約一年かかる位置にある星を侵略中の出来事だった。なので、カカロットの分の宇宙船を用意するのは最初から無理だったという事情もあると思われるが……。

 一応、地球から片道半月ぐらいの距離にフリーザ軍の基地があるので、首尾良くカカロットを見つけたらその基地からアタックボールを一つ遠隔操作で送ってもらうつもりだったのかもしれない。

 この作品では、カカロットの背がまだ伸びる前だろうと見当をつけていたラディッツは自分の膝の上に乗せて帰るつもりでした。



〇アーリア星

 アニメオリジナルの星。男は人型の蠅、女は蝶の姿をしているアーリア星人が暮らしている。
 アニメでは地球に向かう軌道上にあったために、ベジータとナッパが襲来したが……この作品では彼らのスタート地点がアニメとは違う為に助かった。

 アニメでは独裁者モアイによって支配されてしまった事で環境が荒廃していた。……ベジータが以前調べた時は金になりそうな星だったらしいが、二人が襲来した時には商品としての価値無しと見なされるほど荒廃していた。

 アーリア星人の寿命にもよるが、長くても十年を越えないだろう統治の間に惑星全体を荒廃させた独裁は恐ろしい。……アニメを見たところ、文明は地球の中世ぐらいに見えたのに。



 佐藤東沙様、PY様、Mr.ランターン様、ステルス兄貴様、ヴァイト様、KJA様、kageraw様、たかたかたかたか様、太陽のガリ茶様、gsころりん様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。
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