ドクターゲロに転生したので妻を最強の人造人間にする 作:デンスケ(土気色堂)
その日、ソルベはたまたま惑星フリーザNo.79に滞在していた。
「なに? ベジータ様にラディッツ様、それにナッパ……様がこの基地に向かっているだと?」
「はっ! もうじき到着なさいます」
「こんな辺境の基地に何の御用だ? ベジータ様達が好む強敵がいる侵略目標の星があるとは聞いていないぞ?」
兵士の報告にソルベは内心で首を傾げた。非戦闘員ながら彼は参謀の職に任じられており、優れた頭脳と統率力を持つ。それもあって、本来の任地ではないこの宙域の情報もある程度把握していた。ナッパが中級兵士から上級兵士に昇進した事も知っている。
「ベジータ様達は、フリーザ様から褒美として休暇を与えられたと聞いています。それでこの辺境に来たのかもしれません」
髪のない卵型の頭部をした兵士の報告に、ソルベは「なるほど」と頷いた。フリーザ軍の兵士の休暇の過ごし方として、自分達で見つけた星を独自に侵略して売却し、金を稼ぐというものがあるからだ。
「ベジータ様達はサイヤ人だからな。戦闘を楽しむ気質の方々だから、長期休暇の過ごし方としては順当なのかもしれんな」
「はい。それに、ラディッツ様は昔から生き別れになった弟を探していたとか。もしかしたら、それも兼ねているのかもしれません」
「なるほど、サイヤ人の飛ばし子と言う風習か。しかし、貴様は随分と詳しいな」
「はい、我がフリーザ軍で唯一サイヤ人だけのチームで、有名な方々ですから」
そう答える兵士だったが、目にはベジータ達に対する尊敬や憧れのようなものが浮かんでいる。弱肉強食のフリーザ軍では、中級以下の兵士が上級兵士や幹部のファンになる事が少なくない。ソルベの目の前にいる兵士もその一人なのだろう。
(実際、ラディッツ様を目標にする兵士は多い。参謀である私としても、強い兵士が多くなるのは都合がいいからありがたいが)
ベジータチームの、特にラディッツの躍進は、フリーザ軍では有名だ。所属したばかりの頃は戦闘力1500程度だったのに、たった十数年と言う(寿命の長い宇宙人から見ると)短い時間で、戦闘力1万8千まで実力を高めて上級兵士の仲間入りを果たした。
フリーザ軍の兵士達から見て、それは異例の大出世だった。何故なら、フリーザ軍の有名な幹部の殆どが突然変異、その種族の中では特別な才能に恵まれた天才だからだ。
だから、上級兵士や幹部達はフリーザ軍に入った時からすでに強く、最初からその地位が約束されていた。ギニュー特戦隊も、アボとカドも、ザーボンとドドリア、そしてキュイも例外ではない。
しかし、ラディッツは違った。彼が上級兵士になれたのは、何度医務室送りになっても諦めなかったトレーニングの結果だ。最初は「無駄な努力だ」と冷笑していた兵士達も、彼が力をつけるのを目にしては笑っていられなかった。
そして兵士達はラディッツも特別だっただけだと思う者と、自分達もトレーニングを積めば強くなれるのではないかと考える者に分かれた。
ソルベの質問に答えた兵士は、後者と言う事だろう。
「貴様、名は?」
「はっ! タゴマと申します」
「そうか。よし、タゴマ。ベジータ様達のお迎えをするぞ」
「はい、ソルベ様」
(タゴマか。こいつは見込みがありそうだ。今の内に顔と名前を覚えておこう。ラディッツ様程強くなるとは思えないが、頭も悪くないと見える。何より、非戦闘員だからと言って参謀の私を侮っている様子が無いのが良い。
他の参謀や幹部が目をつける前に、私の部下に転属させよう)
そう考えをめぐらせながら、ソルベは数人の部下を引き連れて発着場に向かった。そしてしばし待っていると三つのアタックボールが自動操縦で無事着陸した。
そして敬礼をしてベジータ達が出て来るのを待つが……出てくる様子がない。
「どうした? 何故出てこない?」
「これは……生命維持装置を使っています!」
「ラディッツ様とナッパ様もだ!」
「医務室へ運べ! メディカルポッドの準備だ!」
ベジータ達が重傷を負って意識不明である事に気が付いたソルベ達は、急いで彼らを医務室に運んだ。
そして約一日後、ベジータはメディカルポッドの中で目覚めた。液体越しに外を見回すと、左右のポッドにナッパとラディッツが入っているのが見える。
(治療は間に合ったか)
そう思っていると液体が抜かれ、ポッドが開いた。
「おはようございます、ベジータ様、体に不調はありませんかな?」
「無い。ナッパとラディッツの具合は?」
「問題ありません。じきにお目覚めになるかと」
「そうか」
医療スタッフにそっけなく応じながら、受け取った着替えに袖を通す。そして着替えが終わる頃にはナッパとラディッツも目覚めてカプセルから出て来た。
「あれからどうなった? どうして俺達は生きているんだ?」
「知らん。気が付いた時には奴はいなかった。大方、俺達が死んだと思って何処かに行ったんだろう」
「そういや、あいつら誰もスカウターをつけてなかったな。へへ、間抜けな奴等で助かったぜ」
「そうか。……ベジータ、お前がアタックボールに乗せてくれたそうだな。助かった」
「フンッ、スパーリング相手がいなくなると困るからな。今回の件で、また戦闘力が上がったはずだ。貴様等に死なれると、相手がいなくなる」
サイヤ人は死の淵から蘇る度に強くなる。今まで実体験してきたラディッツは、今回も体に力が漲っているのを感じていた。
「つまり、また差が開いたか。あと何年かで追い越せると思ったんだがな」
「サイヤ人の王子である俺に、そうそう簡単に追いつけるとは思わん事だ」
「そういやキュイのライバルも卒業だな、ラディッツ」
「ナッパ、それはお前に譲ると言っただろう」
「おお、ご無事で何よりです、ベジータ様、ラディッツ様、ナッパ様」
三人で話していると、部下を引き連れたソルベがやって来た。
「お前は……確か何処かで見たな」
「ベジータ、第三宙域の参謀のソルベだ」
「そうか。久しぶりだな。だが、何故第三宙域の参謀がこの基地に居る?」
強敵を求めて様々な星を侵略してきたベジータ達は、フリーザ軍の縄張り内をあちこち飛び回ってきた。フリーザ軍が第三宙域と区分している宙域も、その例外ではない。
「ご無沙汰しております。実は、この宙域の参謀が歳で引退しまして、それで私が臨時で――」
「そんなこたぁどうでもいいだろ。それより、俺達を襲った連中に関して何か分かったか?」
「はい、ベジータ様達がつけておられたスカウターに残っていたデータの解析作業に取り掛かったのですが、残念ながらベジータ様とラディッツ様のスカウターの破損は激しく、完全に解析できたのはナッパ様のスカウターだけでした」
話を遮られても気を悪くした様子も見せず、ソルベはナッパの質問に答え始めた。
「その結果、ラディッツ様の見解と同じく敵は十年以上前に滅びたはずのカナッサ星人とミート星人。そして正体不明の宇宙人と仮面を被った魔族である事が判明しました」
「魔族だと? なら、奴らの裏に居るのはスラッグ一味か」
「確か、奴らの幹部は魔族だったな」
「はい。仮面は太陽から身を守るための新しい装備だと思われます」
魔族=スラッグ一味。それがフリーザ軍での認識だった。スラッグ一味の幹部は自分達をスラッグ星人ではなく、魔族だと自称していたからだ。
そのため、ルシフェルが魔族だと知ったベジータ達が彼の背後にいるのがスラッグ一味だと考えるのは、無理もない事だった。
「奴等の中には妙な能力を使う奴等がいる。それだったのかもな」
「はい。またスカウターで計測できなかった力に加え、死体が残らず消えた事から、仮面を被っていた魔族以外は幻だったのではないかと言うのが科学者達の見解です」
カナッサ星人やミート星人には、宇宙船を建造して他の星に避難する科学技術はなかったはずだ。そのはずなのに、十数人以上の生き残りが十年程でフリーザ軍の上級兵士並みの力を獲得したとは考えにくい。
そのため、この基地の科学者達は最初から幻だったのではないかと推測したようだ。
アーリア星人の方はベジータ達も含めてその存在を誰も知らなかったが、過去にサイヤ人の誰かが「価値無し」と判断してフリーザ軍に報告せずに破壊した星の住人だろうと考えられていた。
無断で星を破壊するのはサイヤ人に限らず、フリーザ軍の兵士達の間では時折ある事だった。また、フリーザもそれが価値のある星や自身が支配している星、取引相手の星でなければ咎めるつもりはなく、野放しにしている。
「あれが幻……俺達は催眠術にでもかけられていたってのか? 俺の戦闘服はボロボロにされたんだぞ」
「それが、実態を持った幻、いわゆる幽霊のようなものだったのではないかと、科学者達は。正直、私も信じ難いのですが、現段階ではこれ以上の分析は不可能なようでして」
「おい、じゃああの仮面を被ったサイヤ人も幻だったのか?」
「は、はいっ、科学者達は幻か、何らかの方法でサイヤ人に変装した魔族だったのではないかと推測しているようです!」
ラディッツに凄まれたように感じたソルベが、声を上ずらせた。
ナッパやラディッツはまだしも、記録に残っているサイヤ人の中では最強のベジータを、抵抗も許さず戦闘不能にする存在が、サイヤ人のはずはない。その点は科学者の推測にソルベも同意見だった。
「あのサイヤ人の正体が魔族だと?」
「はい、スラッグ一味の幹部だったのではないかと思われます!」
「奴らの幹部の戦闘力は、ギニュー特戦隊に匹敵するんだったな。確かに、それなら俺達がやられたのも無理はねぇって事か」
仮面のサイヤ人(バーダック)の正体がスラッグ一味の幹部と聞いて、ナッパは納得したがベジータとラディッツは違和感を覚えていた。
(確かにスラッグ一味の幹部の戦闘力は、ギニュー特戦隊に匹敵する。だが、この俺が全く抵抗できずにやられるほどか?)
戦闘力の差は大きい。1千や2千ならともかく、1万以上の差を覆すのは難しい事を、ベジータは体感していた。しかし、抵抗も出来ず一瞬で瀕死にされるほどの差ではない。
例えば、相手がギニュー特戦隊の隊員……リクームやバータだったとしても、ベジータは一瞬で……それも明らかに手を抜いていると分かる攻撃ではやられない確信がある。
リクームの力やバータのスピードには勝てないだろうし、どんなにベジータが善戦しても、彼らに一矢報いる事が出来るかどうかだろう。しかし、一瞬ではやられない。それなりに食い下がれるはずだ。
(つまり、あの仮面野郎はリクームやバータの野郎以上の戦闘力を持っていたと言う事だ。そんな奴がスラッグ一味にいるのか? ……いるかもしれんが、何故サイヤ人に化けた?
それに、あの仮面を被った魔族は地球に居たと言っていた。本当にスラッグ一味の幹部か? クソっ、訳が分からなくてイライラするぜ)
(あのサイヤ人はあまりにも親父に似ていた。それも、幻だったのか?)
ベジータは自身の強さを物差しにして、ラディッツは自身の直感から違和感を覚えていたが、どちらも口に出すほどの根拠には思えなかった。
「おい、この事はフリーザ様に報告したか?」
「いえ、何が起きたのか情報を分析してからと考えておりましたので、まだ……報告を遅らせた方がよろしいでしょうか?」
「余計な気づかいをするな。だが、『挽回の機会を頂ければ、次は必ず仮面野郎を倒してご覧にいれます』と伝えろ」
「畏まりました。それでは、新しいスカウターをお受け取りください」
「ああ」
戦闘力の操作や気の感知を習得していないベジータ達は、ソルベが引き連れて来た兵士の一人が差し出したスカウターを素直に受け取った。
「それで、今後のご予定は……?」
「明日にはラディッツの弟、カカロットがいるかもしれない惑星に向かう。おい、その星は他の連中に手を出させるなよ」
「は、周知しておきます。それでは失礼いたします」
ソルベが退室すると、ベジータ達は基地に用意された部屋に向かった。
「おい、結局地球に行くのか? あいつらの罠なんじゃないか?」
「だったら、今度は返り討ちにしてやるだけだ。俺達の戦闘力は上がっている、今度は負けん」
「地球と言う星があるのは、事実のようだから確認はしたいが……ベジータ、あの仮面を被った魔族から何か聞いているのか」
「ああ、気になる事を言っていた。あの時は命惜しさに喚いた出まかせかと思ったが、もしかしたらと言う事もある。確認に向かうぞ」
カカロット以前に飛ばし子にされたサイヤ人が地球にいて、それが地球人と交配して数を増やしているのかもしれない。だとすれば、手下に使える可能性もある。
そう考えている自分でも、そんな事はあり得ないと思ったが、期待は消せなかった。
そして翌日、再び地球へ向けて旅立ったベジータ達は、約十七日後、地球に到着した。
「この星にカカロットがいるのか。しかし、滅びてはいないようだな」
アタックボールの中で地球を見下ろすラディッツの目には、地球の青い海や緑豊かな自然が映っていた。
『ほう、高く売れそうな良い星じゃねぇか』
『周りに浮かんでいるのは、気象予報や通信のための人工衛星ばかりか。やはり文明の遅れた惑星らしいな』
「よし、そろそろ降下するぞ――なにっ!?」
地球の大気圏に突入しようと近づいた時、何か薄い膜のようなものを通過した。その途端、アタックボールの中から見える風景は一変していた。
さっきまでなかったはずの人工衛星と、三つの人影が出現した。そして、その人影の一つがラディッツのアタックボールに近づいてきた。
(馬鹿な、ここはまだ宇宙空間だぞ!? それに、この顔は……!)
「お、お袋?」
近づいて来た人影は、惑星ベジータの消滅で死んだはずの母、ギネだった。
「そんな馬鹿な、俺はまた幻を見せられているのか? だが……」
慈しむような微笑みを浮かべているギネは、まるで抱擁するかのようにラディッツのアタックボールに触れると……グルグルと振り回し始めた。
「おおおおおお袋ぉぉぉっ!?」
慣性の法則によって突如発生した重力に、ラディッツは思わず声を上げた。そして、そのまま地球に向かって投げ落とされた。
他の二つの人影が、ナッパとベジータのアタックボールを蹴り飛ばしているのが辛うじて見えた。
人工衛星の光学迷彩も無事に完成し、春を迎えたある日。天才科学者であるこの儂、ドクター・ゲロは地球に接近するベジータ王子達のアタックボールを発見した。
「このスピードなら明日には地球に着くな。4号、レッドリボンぐ……旅団に連絡じゃ」
「分かりました」
「儂は機材の最終チェックを行う」
ベジータ達の落下予定地点は、ラディッツと遭遇した農夫の死や、ナッパの「挨拶」を未然に防ぐため、無人の荒野に決めてある。人が侵入しないよう、王立防衛軍とレッドリボン旅団を動員して規制線も張る予定だ。
もちろん、ベジータ王子達がその荒野に降りるとは限らない。彼らは落下地点に牧場があろうが町があろうが、躊躇せず襲来するだろうからな。
「よし、俺達は光学迷彩の裏で待機して、王子様達が来たら予定地に向かってぶん投げるなり蹴り飛ばすなりすればいいんだな?」
そのため、力技でこちらの都合に合わせる事にした。名付けて、『どこに落ちたいですか? 答えは聞いてない』作戦だ。
「でも爺さんがアタックボールをハッキングした方がいいんじゃないかい?」
「いや、物理的に投げるか蹴るかした方が確実じゃ」
そして、人工衛星が発生させている光学迷彩の裏でトーマ、セリパ、そしてギネが待ち構える事になった。
「ラディッツ……あたしの顔を覚えていると良いんだけど。
それにしてもあの子が上級兵か。さすがバーダックとあたしの子だよ」
「うむ、それを聞いた時は驚いた」
原作では『弱虫』だったはずが、この歴史だと戦闘力1万以上の上級兵らしい。地獄経由でその話を聞いた時は驚かされたものだ。
「歴史改変者に瀕死にされたそうだから、今頃さらに強くなっているじゃろう」
「ああ、タイムパトロールって連中が助けたんだったか? しかし時の界王神様の手下もケチだな。治療ぐらいしてやっても良かったろうに」
「王子様が噂通りの性格なら、助けられた方が怒りそうだけどね」
そう話すトーマとセリパに、儂は「そのケチな界王神様の手下は、多分他の歴史のベジータ王子じゃと思う」と言うのを我慢した。
そして運命の日、トーマとセリパ、そして気を消したギネが地球の衛星軌道の外側でベジータ王子達が乗っているはずのアタックボールを止めた。
「これ、本当にあたし達の事が見えてないんだよね?」
「ああ。爺さん、スカウターの通信機能は妨害できるんだよな?」
『できておるとも。おかげでお前さん達と連絡を取るのに、スカウターが使えん』
今、地球は儂が衛星に搭載した通信妨害装置による妨害網に囲まれている。地球上から宇宙へ通信するのは、儂が作ったスカウターでさえ不可能だ。
地球上での通信は出来るので、一般人に強いる不自由も最低限に抑えられているはずだ。
『落下地点はスカウターにあらかじめ入力しているから、ベジータ王子達をそこに落としてくれ』
「あいよ。ギネっ、積もる話もあるだろうが、地球に落としてからだ」
「分かってるよ。セリパとトーマは、力を込め過ぎてアタックボールごと王子達を潰さないよう気をつけて」
そして、地球の値踏みが終わったのかベジータ達のアタックボールが近づいて来る。そして、何も知らない彼らのアタックボールにギネ達は近づくと、それぞれの方法で地球へ向かって落とした。
「うおおおおおおおっ!?」
元々アタックボールは最低限の減速だけで、着陸する星に攻撃するように落下して着陸するよう作られている。そのため、頑丈さは見た目以上だ。
しかし、振り回された後投げ落とされて着陸した経験は無かったようで、悲鳴をあげながら地球に着地した。
「ぐっ……死ぬかと思った。この星の重力が弱くて助かったぜ」
そして、ラディッツは青い顔をしているものの無事にアタックボールから出て来た。
「死んだかと思ったぜ。誰だ、あいつら? サイヤ人のように見えたが……?」
「サイヤ人が宇宙空間で生きているはずが無い。また幻を見せられたに決まっている」
「いや、だがあの顔には見覚えが……ラディッツ、お前が見たサイヤ人はどうだった!?」
近くに着陸したアタックボールから、ナッパとベジータも出て来た。
「俺のアタックボールを落としたのは……お袋に見えた」
「お前のお袋って、非戦闘タイプだったよな? なら、惑星ベジータの消滅を生き残れたはずがねぇ。幻に決定だな」
「ああ、だろうな。んっ、スカウターに反応が! こっちに近づいて来る!」
身構える三人の前に、儂とパンブーキン、トテッポ、タロとリーク、ターレスと悟空が降り立った。
「ようこそ、地球へ。歓迎しよう、ベジータ王子」
「貴様等、サイヤ人!? いや、お前は違うな。おい、爺。サイヤ人ではない貴様が何故俺を王子と呼ぶ? それと後ろの連中は本物だろうな?」
「はて? たしかに儂はこの星の原住民の地球人だが、彼らが本物とはどういう意味かな? まあ、彼らは正真正銘のサイヤ人じゃが」
儂についてはともかく、ベジータは何故パンブーキン達が本物のサイヤ人かどうかまで疑っておるのじゃろう?
「証拠はあるのか?」
「証拠と言われても……まさか満月が浮かぶまで待つわけにもいかんし……何かないか?」
「いや、そう言われてもな。俺達下級戦士の事を王子様が覚えている訳もねぇだろうし……」
「尻尾でも触らせればいいのか?」
「あっちがバーダックさんの長男か。どうも、リークって言います」
「やかましいぞ! それと貴様っ、食うのを止めろ!」
それまで一応真面目な顔をしてベジータ王子をお出迎えしていたパンプーキン達の緊張感が、一気に切れる。ワイワイと好き勝手話し出した彼らに、ベジータ王子は早くも怒鳴り声をあげ、特にどこからか取り出したビーフジャーキーを食べだしたトテッポを叱責した。
「思い出した! そっちの二人はバーダックとチームを組んでいた奴等だ! それに、俺のアタックボールを蹴り落とした女もだ!」
「なにっ!? 本当だろうな、ナッパ!?」
「ああ、間違いねぇ! 下級戦士に似たような顔は多くても、流石にチームの顔まで同じって事はねぇからな!」
幸い、ナッパがバーダックチームのメンバーの顔つきを思い出してくれたため、このまま本物だと信じてくれそうだ。
「おい、ならこの星にカカロットってサイヤ人のガキが……ラディッツ?」
「ナッパ、カカロットならここにいる。お前がカカロットだ。そうだろう?」
カカロットについて尋ねようとするナッパを手で止めたラディッツが、パンブーキン達に隠れて見えづらかった二人の内、カカロット……悟空に視線を向けていった。
「おめぇが、オラの兄ちゃんなんか?」
「そうだ。お前の兄、ラディッツだ。思ったよりも大きく、そして強く育ったようだな。スカウターを使わなくても、動きが戦士のそれだと言う事は分かるぞ。
良く生きていてくれた。嬉しいぞ、カカロット」
ラディッツは再会の喜びを込めて悟空の頭に手を置き、撫でた。頭を打ってラディッツの事を殆ど覚えていないはずの悟空、ギネからラディッツの事を聞かされていた以外にも何か感じるものがあったのか、くすぐったそうに笑った。
「たった一人、見知らぬ星に飛ばされたお前が生き残れるか心配だったが、まさか仲間が出来ているとはな。お前がカカロットの友か?」
「まあな。しかし、よく俺と悟空を間違えなかったな」
「……ゴクウ? 仇名か何かか?」
「オラ、じっちゃんに孫悟空ってつけてもらったんだ。こっちはターレス兄ちゃんだ」
「じっちゃん? まさかカカロット、お前、頭を打ったのか!?」
「ああ、それでラディッツ兄ちゃんや父ちゃんの事は全く覚えてねぇんだ。ワリィ」
「そうか。それは残念だが、こうして生きて会えただけでも……ん? お袋の事は覚えているのか?」
「ラディッツ。気持ちは分かるがそれぐらいにしておけ。それとカカロット、貴様がゴクウと言う名を名乗っている時に、仮面をつけた魔族を倒さなかったか?」
「仮面をつけてる奴を倒した事はねぇ。でも、魔族だったら何度も戦ったぞ」
「そうか。……後で詳しく話を聞かせろ。
それより、俺が思っていたよりも多くのサイヤ人が生き残っていたとは都合がいい。大方、俺達のように帰還命令を無視したか、遠くの惑星を攻略していて帰還に間に合わなかったんだろう?
それで、バーダックはいるのか?」
ベジータは複数のサイヤ人が生き残っている理由を、そう推測したようだ。そして、その推測通りなら、確かにパンプーキン達のリーダーであるバーダックも生き残っている可能性がある。
「いや、バーダックは別行動だったんだ。って言うのも――」
「そうか。それで爺、お前とこいつらはどういう関係だ? こいつらがこの星を支配している……と言う訳じゃないのは様子を見れば分かる」
事情を説明しようとしたパンブーキンの声を遮って、儂を脅すように睨みつけるベジータ。無視されたパンブーキンのこめかみが痙攣し、トテッポが彼の肩を叩いて「まだ抑えろ」と宥めている。
「儂は爺ではなく、ドクター・ゲロ。この星で天才科学者兼会長兼サイヤ人の宰相をしている者じゃ」
「宰相だと? 何のジョークだ? 何故サイヤ人でもないお前が、王子である俺が知らない間に宰相を名乗っていやがる」
「経緯を説明すると長いのじゃが――」
と話していると空からトーマ、セリパ、そしてギネが降りて来た。
「なんだ、まだ説明が終わってないのかよ」
「トーマ、お前、なかなか降りて来ねぇと思ったら、こいつらへの説明を俺達に押し付けるつもりだったな!?」
「いいじゃねぇか。宰相閣下がいるんだ、俺やセリパの出番じゃねぇよ」
「お、やっぱりバーダックチームの連中だったな。おい、ラディッツ、あの女がお前のお袋そっくりな女か?」
ナッパが降りて来たギネを指さして尋ねるが、ラディッツは答えなかった。
「ラディッツっ!」
ギネが彼の反応速度を上回る速さで接近し、彼を抱きしめたからだ。
「ぐぉっ!?」
(速いっ! なんてスピードだ、この俺が反応するどころか、目で追う事も出来なかった! だが、これは……やはり……!)
「お袋、なのか?」
他のサイヤ人の母親とは違い、よくラディッツに声をかけ、頭を撫でた母。その声と温もりが、彼女が同じ顔の他人ではなく、本人だとラディッツに訴えかけていた。
「そうだよっ! 大きくなったね、ラディッツ。あんたは自慢の息子だよ」
「お袋……!」
「いや、ちょっと待て! まさか本当に本人かよ!? おい、どうなってんだ!?」
「それについても、おそらくここに書いてあると思う。ベジータ王子、君の父ベジータ王からの手紙だ」
「親父のだと?」
儂がベジータ王から預かっていた手紙を差し出すと、ベジータ王子は胡乱気な顔つきでだが一応受け取ってくれた。
「随分新しいようだな」
「去年書かれた物じゃからな。まあ、中身を読んでみてくれ。多分、儂についても書かれているじゃろう」
「去年? 訳が分からん事を……チッ、ナッパ、俺が手紙を読んでいる間この爺が妙な事をしないか見張っていろ」
「お、おう」
ベジータ王子は手紙の封を切ると、中身に目を通し始めた。儂はベジータ王が書いた手紙の内容を知らなかったが、後日ベジータ王に聞いたところによると……ベジータ王は息子に手紙が本物である事を証明するために、自分と息子の数少ない思い出について書いたらしい。
スーパーサイヤ人の伝説を語って聞かせ、「お前こそがスーパーサイヤ人になるのだ」と言った時の事。そして破壊神ビルスに足蹴にされている時に、幼き日のベジータが「パパを苛めるな!」とビルスに食ってかかった事。
「……確かにこの手紙を書いたのは親父らしいな。おい、俺以外にこの手紙を読んでいないだろうな!?」
後者はベジータ王子にとって良い思い出ではなかったのか、単に子供の頃の事を知られるのが恥ずかしかったのか、不機嫌になるベジータ王子。
「もちろん、誰も読んでおらん。父から息子に託した手紙を盗み見るような事はせんよ」
……ベジータ王子の知られたくない過去については、前世の記憶がある儂は知っているのだが。
「フンッ、命拾いしたな」
しかし、知らないふりをしていた方が穏便に済みそうなので黙っておこう。
そして手紙は惑星ベジータが滅んだのは隕石の衝突ではなく、フリーザによる攻撃だった事。自分達は死に、地獄に落ちた事。しかし、特殊能力を持つ地球人の占い婆によって年に一度この世に戻って来られる事。地球には他の星にない強くなるのに有用な技の使い手や施設、装備、薬剤、不思議な特殊能力の使い手、そして何よりフリーザ軍の科学者を遥かに凌駕する天才科学者達がいる事。その中心にいるのがこの儂、ゲロである事。
そして、儂等と知り合った経緯について書き、儂の事を宰相に任命した理由について語った。
『この手紙を託したゲロは、間違いなく有能だ。やると決めた事は、絶対にやり遂げる男だ。息子よ、貴様にゲロを信じろとはまでは言わん。
ゲロを利用しろ。奴と組んで力を蓄えフリーザを倒し、サイヤ人の復興を成し遂げるのだ!』
(あの親父がこんな事を俺に託すとはな)
手紙に書いてあるのは、ベジータ王子にとって王の遺言も含めて信じ難い事ばかりだった。例外は惑星ベジータを消滅させたのがフリーザであると言う事ぐらいだっただろう。
普段は家族への情など持ち合わせていないベジータ王子だったが、手紙を読んでいる彼は幼き日に見た父の姿を思い浮かべているように見えた。
『それと、まだ妃が決まっていない場合はゲロの身内から選ぶように。だが、どうしても気に入る女がゲロの身内に居ない場合は、弟のターブルを使え。ターブルを飛ばした星の座標は――』
しかし、手紙を読み進めるうちにベジータの機嫌が再び悪くなった。
「余計なお世話だ、クソ親父が!」
手紙をその場に叩き落とすと、エネルギー弾を撃って燃やしてしまった。そして鼻を鳴らした後、気を取り直したのか顔を上げた。
「おい、サイヤ人の死体を人造人間とやらに改造したというのは本当か?」
「本当じゃ。ギネは人造人間6号、セリパは11号、トーマは12号じゃ」
「っ!? なんだと!? お袋を改造したのか!?」
「ラディッツ、貴様から見て、貴様の母親の様子はどうだ?」
「……俺が覚えているお袋のままだ。姿も何もかも」
「そ、そうだよ。確かにこの爺さんに改造されたけど、操られていたり、爆弾が埋め込まれたりはしてないよ」
「その通りだ。何なら改造手術の様子を映した映像資料もあるが――」
「爺さん! そんな物この子達に見せたらぶっ殺すよ!」
「ぶっ殺されたくないので、勘弁してくれ。書類なら渡そう」
ちなみに、セリパとトーマの改造手術を映した映像資料もあるが、黙っておこう。
「……良いだろう、信じてやる。だが、地球人の貴様が何故そこまで俺達サイヤ人に肩入れする? 利用するにしても、ここまでしなくていいはずだ」
「そう聞かれるだろうと思っておったから、答えは用意してある。儂にとって、都合が良かったからじゃ。諸々の意味でな」
サイヤ人に肩入れする理由は、儂にとって都合が良かったからだ。サイヤ人の特性、人造人間研究への利用価値、原作を知っている故に分かる彼らの可能性、個人的な思い入れ、実際に会って競い合い、拳や議論を交わした時間。
儂は別に、無理をしてサイヤ人に肩入れしている訳ではない。無理なく、肩入れしたいからしているに過ぎない。
「納得できなければ、ベジータ王に上手く乗せられたとでも思ってくれて構わん」
最初は一方的に宰相を任命されただけだったというのに、気が付くと「否定しても説得力がない」と諦めて認める程度には宰相をしているのだからな。
……儂、ベジータ王に一銭も貰っていないのだがな。データの提供を受けているから、給料は現物支給と言えるかもしれんが。
「親父の手紙には、貴様は見た目に反してお人好しだから、利用できると書いてあったぞ」
「むう、否定できんな」
「そこまでの力と頭脳があって、自分がこの星を、そして宇宙を支配したいと思わないのは何故だ?」
「そう言われても儂の本分は科学者だ。宇宙を支配したら、研究開発にかけられる時間が著しく減るじゃろう? なのに何故、儂が宇宙を支配しようと考えると思うのかね?」
質問を質問で返して悪いが、儂は本心をそのまま語った。
「理解に苦しむ答えだが、納得してやる。それで、貴様と組んでフリーザを倒せと書いてあったが……」
「ベジータっ! お前、なんて事を!」
「フリーザ様を倒すだと!?」
ベジータの口から飛び出した爆弾発言に、ナッパとラディッツが色めき立つ。もっとも、ラディッツはギネにまだ抱擁されているので動けないが。
「狼狽えるな。妨害装置のせいでこの星ではスカウターでの連絡は不可能だ。そうだろう?」
「それも手紙に書いてあったか。その通りだ。信じられないなら、試しに最寄りのフリーザ軍の基地にでも連絡してみるといい。通じないはずだ」
「……マジだぜ、ベジータ。新しくしたはずのスカウターから、ノイズしか聞こえてこねぇ」
「なら、お袋たちが生きている事もフリーザ様達には知られずに済むと言う事か。だがベジータ、本気でフリーザ様を倒すつもりなのか?」
「当たり前だ。もっとも、まだまだ先の話だと思っていたがな。だが、惑星ベジータを滅ぼしたのが奴だと知った以上、黙ってはいられん。
それとも貴様達はフリーザの手下のままでいるつもりか?」
ベジータに聞き返され、ラディッツとナッパは迷った。フリーザは自分達サイヤ人の仇らしい。しかし、その力は強大だ。自分達が逆らったところで、勝てるわけがない。
「おいおい、バーダックとギネの倅が一生フリーザにこき使われて終わるつもりか?」
しかし、躊躇しているラディッツにトーマがそう言って離反を促す。
「フリーザの指図に文句を言う事も出来ず従って、星から星に移動する間何か月もアタックボールの中で眠り続け、起きれば戦闘とはいっても自分より確実に弱い相手を皆殺しにするだけ。
お前ら、そんな生活で満足できるのか?」
「なんだと? ならそんなにこの辺境の星での生活が上等だって言うのか? とてもそうには見えねぇがな」
ナッパはターレスにそう言い返しながら、周囲の荒野を見回す。まあ、ここの周りだけ見れば、とてもフリーザ軍の兵士より良い生活が出来るようには見えんだろうな。
そんな彼に、トテッポが懐からビーフジャーキーの包みと、酒が入っているらしい瓢箪を取り出してナッパに差し出した。
「試してみろ」
「……不味かったらぶっ殺すぞ」
面食らった様子だったが、ナッパは結局トテッポからビーフジャーキーと瓢箪を受け取った。そしてまず瓢箪の栓を開けて、グビリと煽る。
「っ!?」
そして目をかっと見開くと、更に瓢箪を煽り、ジャーキーを一気に噛み千切って咀嚼する。
「こ、こいつは美味ぇ! フリーザ軍の食堂でここまで上等な酒を飲んだことはねぇ! この燻製肉だってそうだ!」
「なんだとっ!? 本当か、ナッパ!?」
「ああ、マジだ。おい、この酒と燻製肉はこの星で手に入るのか!?」
「この星の大衆酒とただのツマミだ。どこの店でもだいたい手に入る」
「なん……だと……!?」
トテッポの答えに、衝撃を受けた様子のナッパとラディッツ。そんな二人に、再びターレスが話しかける。
「こっちに付けば、この程度の飯は食い放題だ。しかもトレーニング施設にフリーザ軍より進んだメディカルポッド、強い奴等が大勢いて組手相手に不自由する事はねぇ。ただ敵以外殺さず、この星と同盟相手の星を守る必要があるが、戦闘民族の俺達サイヤ人にとっちゃ悪い話じゃねぇだろう?
普段はトレーニングをするだけで、美味い物を食い、美味い酒を飲み、時たま現れる敵に磨いた力と技をぶつける。金の面倒はこの爺さんが見てくれる。こんな楽しい生活はないぜ」
「お、おう。そうだな。フリーザの野郎が惑星ベジータを滅ぼしたんなら、都合が悪くなれば改めて俺達を始末しようとするかもしれねぇ。だったら、俺も力になるぜ。
ラディッツ、お前も来るだろ?」
「そうだな。フリーザ様……フリーザに敵うかは分からんが、地球の事を知られればまた星ごと俺達サイヤ人を滅ぼそうとするかもしれん。
二度も家族や仲間を殺されるのは御免だ」
そしてナッパとラディッツの協力を取り付ける事に成功した。とはいえ、これはまだ第一歩、これからドラゴンボールについて知った時にトラブルを起こさないよう誘導したり、地球や他の星で悪さをしないよう徐々に丸くなってもらったりと、難関は多い。
何せ儂等、ベジータ王子を誘う時に「改心しろ」だとか、「悪い事はもうするな」とは言っていないからの。ベジータ王子達の感覚としては、ただ所属している組織がフリーザ軍から対フリーザ連合に変わっただけだろう。
しかし、当座はそれで問題はないはずだ。フリーザ軍では弱肉強食の組織だったとはいえ、味方同士で頻繁に殺し合いが起きていた訳はないだろうし、ベジータ達が主に暮らすのは一般社会ではなく我が社が管理する生活施設だ。
地球が侵略対象ではなく自陣の星となれば、ナッパも無暗に「挨拶」したり、ベジータも星を消し飛ばそうとはしないはず。戦闘力5の農夫のように銃で攻撃してきた場合は別だろうが、そのためにも一般人と接しない環境を用意した。
後は、焦らず年単位の時間をかけて生き方を変えてもらえばいい。そのための方法も、ベジータ王子より強い者が両手の指でも数えきれないほどいるため、豊富に用意できる。
しかし、妙な事にここまでトワ一味の横槍がまだない。時の界王神様によると、ベジータを原作より十年以上早く地球に差し向けたのは彼女達のはず。なら、何かしら仕掛けて来るだろうと予想して備えておいたのだが……。
まあ、来ないなら仕方がない。
「では、ベジータ王子達には儂等の戦力や、トレーニング施設や薬剤、技術の説明が必要じゃな。その後に、今後の方針を話し合おう。
それとも、スカウターの通信が切れた事に関して誤魔化す方が先かの?」
「奴らも四六時中俺達の通信を盗み聞きしている訳じゃないはずだが、一応連絡しておくか。……地球に落とされた時の声は聞こえていただろうからな」
ベジータがそう言って睨むと、トーマとセリパは「細かい事は気にするなよ」と笑い、彼らに指示した儂は視線を逸らした。
「丸く収まりそうなところで恐縮なのだが――」
その逸らした先に、いつの間にかオレンジ色の髪を逆立てた杖を持った男が立っていた。
「私の計画のために歴史を少しでもあるべき形に修正しなければならない。そのために、戦ってもらおうか」
そして儂等が何かする前に、ドミグラが杖を振るうとこの場に居ないはずの者達が次々に現れた。
〇年齢
・各キャラクターの誕生日などは考慮しておりません。今年〇〇歳になるという表です。
・現在:原作開始から約二年後、原作のレッドリボン軍編と占い婆編の一年後。
・19歳
ベジータ、ラディッツ、ヤムチャ
・18歳
タイツ、天津飯
・16歳
ターレス、ラズリ、ラピス
・15歳
クリリン、サタン、ジャガー
・14歳
悟空、チチ、ブルマ
・13歳
チャオズ
・4歳
ユーリン
・2歳
モウ、スイ
〇戦闘力推移
・ベジータ:2万7千→3万6千
・ラディッツ:1万8千→2万2千5百
・ナッパ:1万→1万2千5百
バーダックに瀕死にされた後復活した事でそれぞれパワーアップ。
・トーマ:242万→478万 ナメック星編のフリーザ戦時の悟空よりやや強い。大猿化すると4780万。スーパーサイヤ人に成る事が出来れば、2億3540万。フルパワー時のフリーザの倍近い強さになる。
・セリパ:136万→308万 スラッグが若返っても殴り倒せる強さ。大猿化すると3千80万、スーパーサイヤ人化できるようになると1憶5400万。フリーザ戦時の悟空にはやや及ばない。
・ギネ:23万7500→58万3千 フリーザの第一形態をやや上回る強さ。大猿化すると583万、スーパーサイヤ人化できるようになると2915万。まだ最終形態のフリーザには勝てない。
・ゲロ:6万1100→10万7千 精神と時の部屋での修行の結果、ギニュー隊長に匹敵する戦闘力に到達。実はすでに人造人間へ改造済みなのではないかと疑う者が、周りにちらほらいる。
・パンブーキン:22万8千→43万
・トテッポ:25万5千→48万5千
・リーク:1万4700→3万6千
・タロ:2万3600→5万7千
復活後、精神と時の部屋での修行や潜在能力覚醒等で強くなったサイヤ人(未改造)。全員不死鳥に触れており、寿命は数百年単位で伸びている。
・ターレス:1万170→3万2200 精神と時の部屋の修行と超神水を飲んだことで、変身したザーボンを上回り、原作劇場版の自分(3万8千)に匹敵する戦闘力に達した。
・悟空:826→6840 精神と時の部屋での修行と、潜在能力解放の結果、フリーザ軍の中級兵士並みの実力に。しかし、まだ十四歳だった事から超神水を飲むことが出来ず、原作のサイヤ人襲来編当時の戦闘力には及ばなかった。界王様に修行をつけてもらっていないので、界王拳と元気球は仕えない。
〇ソルベ
劇場版『復活のF』と、アニメ版ドラゴンボール超で登場。コアラに似た顔をした小柄な宇宙人。非戦闘員であるが卓越した知能と統率力を持ち、参謀の任にある。
本来はフリーザ軍が第三宙域と呼称している宙域担当だが、この話ではたまたま惑星フリーザNo.79に臨時で赴任していた。
性格は狡猾で、強い者には媚びる傾向にある。また、参謀と言う地位にあるためフリーザとも面識があるが、「見覚えがある」程度にしか認識されていない。
ベジータやラディッツ、ナッパを様付けで呼んでいるのは、劇場版等でザーボンやドドリアを様付けで呼んでいた事から、フリーザ軍の参謀の地位は中級兵士より上だが、上級兵士よりは下、だと推測したためです。
〇タゴマ
劇場版『復活のF』とアニメ版ドラゴンボール超で登場。紫色の肌に卵のようなつるりとした頭部を持つ宇宙人。
フリーザ亡き後のフリーザ軍ではソルベの片腕兼秘書のような立場にいた。
原作では復活したフリーザにソルベがザーボンやドドリアと同等のように紹介したが、フリーザはタゴマの顔と名前を知らなかった事から、この頃は中級兵士以下だったと思われる。
しかし隠れた天才であり、アニメ版ではフリーザに修行相手(孫悟空を殺さずにいたぶる練習台)に指名され、四カ月ほどで孫悟飯やピッコロと戦って勝る力を手に入れるまでに成長する。
当時の孫悟飯は修行を止めており、アルティメット化はもちろんスーパーサイヤ人に成るだけで体力を大きく消耗するような状態だったので比較対象として微妙だが、神様と融合したピッコロ相手に優勢に戦っていた事から、タゴマの戦闘力が億単位にまで上昇していたのは確実。
……ソルベが「ギニュー隊長のようだ」と言うような事を言っていたが、それは彼の中での強さを示す目安がフリーザの次に強いのがギニュー隊長だった事から、他に言い表しようがなかったからではないかと思います。
でないと、人造人間編の17号どころか、ナメック星編で戦ったフリーザの第二形態(戦闘力約100万)よりも、圧倒的に弱いギニュー隊長並みの相手に、ピッコロは悟飯達と一緒に挑んで勝てなかったことになるので。
現在は辺境とされる宙域の基地に務める中級兵士。下級兵士から上級兵にまで成り上がったラディッツを尊敬しており、任務の間に彼なりのトレーニングに打ち込んでいる。
クラスター・ジャドウ様、赤い羊様、佐藤東沙様、PY様、ずわい様、リースティア様、クロスオーバー大好き侍様、AKATSUKIYAMI様、麦茶太郎様、太陽のガリ茶様、gsころりん様、誤字報告ありがとうございます。早速修正しました。