教師への道を歩む   作:主義

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ついに就任へ②

司や竜胆と別れてからは他にも校舎内を見渡し外が暗くなって来ているのを見て一度理事長室に戻る事にした。

 

 

そして戻ってみるともう堂島さんは帰ったのか居なかった。

 

「やっぱりここは良いですね。校舎を見て回ると昔の事を思い出しますよ」

もう10年近く経っているのに未だに鮮明に思い出せた。

 

「それは良かった。それでお主は今日はどうするんじゃ?堂島を呼びつけて家まで送ってもらうか?」

 

「いや、大丈夫です。今日は久しぶりに寮で寝ようと思います。まだ、ここに来た挨拶もしていないですし寮の方も今、どうなっているのか見てみたいですから」

 

「そうか。お前の顔を見れて喜ぶじゃろう」

 

「それはどうだか分かりませんよ。ふみ緒さんは案外、お前か見たいな感じかもしれないませんよ」

あの人とももう10年近く会ってないからどんな風になったんだろう。

 

「まあ、それは会ってみれば分かるじゃろう。それで寮までの道は憶えておるのか?」

 

「それがお恥ずかしながら忘れてしまいまして...さすがに10年という月日は長かったみたいで」

 

「では...十傑の中で今、この学校内にいる者を呼ぶか」

 

「そんな事のために十傑を呼んでもらわなくても大丈夫ですよ。それぐらい地図を書いてもらうか口頭で教えてもらえれば....」

 

十傑の人たちもそんなに暇な人達じゃないし十傑に入るような人は個性の塊みたいなものだ。だからものすごく扱いに困る。

今、さっき会った....確か..司...と竜胆はそこまで個性たっぷりという感じでは無かったが..。

 

「だが悪いな。どうせお主の事だから場所を忘れているだろうと思って呼んでおいたのだ。この時間に残っている生徒は少ないからな。先に声を掛けておいたのだ。入れ」

総帥がそう言うと理事長室の扉が少しずつ開いて行く。そして扉の先に居たのは.....背の低い幼女見たいな人だった。もし、制服を着ていなければ小学生だと思ってしまっただろう。

 

「総帥。この子は?」

 

「十傑第4席の茜ヶ久保もも。お主がどうせ寮の場所を憶えてないだろうから呼んでおいた。では、これ以上暗くなる前に寮へと行ってこい。茜ヶ久保はこ奴の案内を頼んだぞ」

 

「はい...」

 

 

そして理事長室を出て今は寮への道を二人で歩いている。二人で歩いていると言っても茜ヶ久保さんが前を歩いてその後ろに俺が付いて行っている感じだ。

 

だけどさっきから空気が重い。理事長室を出てからこの子も一言も声を発していない。

さすがにこのまま寮まで行くまで無言というのも悪いかと思い僕は自ら話題を振ってみることにした。

 

 

「茜ヶ久保さんの得意料理は何なの?」

 

「.........スイーツ」

 

「そうか....スイーツか。今度、暇があったら食べさせてくれないかな?」

初対面の相手に食べさせてと言うのは少し気が引けたけど僕の周りの料理人の中にスイーツ専門は居なかった。だからこそ食べてみたい。

 

「................」

やっぱりまずかったか。

 

「いや、別に嫌だったら別に大丈夫だよ。初対面の人にこんな事を言われたら僕でもさすがに躊躇するしね」

 

これは引かれたかもしれないな。さすがに最初の会話にこれを選んだのはかなりの間違いだった。これはもう何も言わない方が良いかもしれない。

長い沈黙が続きこのまま寮まで行くのかと思った瞬間に茜ヶ久保さんが口を開いた。

 

「良いよ...」

 

「え?」

 

「だ・か・ら良いよ!別にそんなにもったいぶるような品でもないしね。だけどその代わりにあなたの料理を私に食べさせて。それだったらももの料理を作ってあげても良い」

僕は少しの間、唖然としてしまった。茜ヶ久保さんの口からこんな事を言われると思ってなかった。てっきり引かれたのかと思ってたから。

 

 

「あ....うん。僕の料理なんかで良ければ作っても良いけど...」

 

「本当に良いの!???」

茜ヶ久保は後ろを振り向き僕の方を少しずつ近づいて来ながら言った。少し食い気味に。

 

「..う..うん。良いですよ。別に学校側から生徒に料理を振舞っちゃいけない何て言われてないしね」

正直に言うとどうなのだろう。先生が生徒に自分の料理を食べさせているところ何て見た事がないからもしかしたら、ダメなのかな。そこら辺の事に関しては明日にでも総帥に確認してみるか。

 

「じ..じゃあ、二日後に第三料理室で良い?」

 

「何が?」

 

「場所と時間!!料理を作るんだったらキッチンがあるところじゃないとダメだし寮とかは下手に誰かに見られると面倒」

 

この子は案外、頭が回る方なのかもしれない。これこそ人を外見で判断しちゃいけない典型的な例な気がする。

 

「そうだね....それで二日後に第三調理室でやるという事で良いかな?」

 

「うん。それで良い」

そしてそれからはたまに話したりしながらたまに無言だったりしたけど寮に着いた。普通に来るより時間が倍以上に感じてしまったりしたけど無事についたならそれだけで良い。

 

「案内してくれてありがとう。俺の性で態態、寮まで案内させて悪いね」

 

「別にいいよ...そんなに手間が掛かる訳じゃないから。それに.......」

 

「それに?」

 

「いや、何でもない・それじゃ二日後に」

 

「うん!分かってるよ」

 




またまた中途半端ですみません!続きに関してはなるべく早く投稿できるようにします。
今はアンケートもあるのでご協力してくださると嬉しいです!

番外編としてその人の視点の話を一つ書こうと思っているんですがどのキャラが良いと思いますか?

  • 四宮小次郎
  • 乾日向子
  • 水原冬美
  • 司瑛士
  • 木久知園果
  • 茜ヶ久保もも
  • 小林竜胆
  • 薙切えりな
  • 堂島銀
  • 薙切アリス
  • 幸平創真
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