添えた人差し指は無念にも弾き飛ばされ私は宙に浮いた。
『私ワンピースなのできちんと抱えてほしいです』
話す内容が内容なら人目につくところは避けたいのだろう。
彼の行き先はいつも決まって同じ廃ビルの屋上である。
一「チッ。離すんじゃねェぞ。」
彼が地面を一蹴りすればあっという間に屋上へ。
本当に便利な能力だと思う。私も日常生活で手軽に使える能力が良かったと思わず思ってしまう。
彼だけでなく多くの人が知らないだろう。
まああまり褒められた能力の身につけ方はしていないのだ。
『それで仕事ってなんですか。一方通行は最近お忙しいと聞きますけど』
一「知ってるなら話は早ェ。簡単に言えば調べてほしいことがある。
いきなり深いところを突いてくる。いくらなんでも中学生には重すぎる話であるというのに。調べたい事柄があるなら情報屋を当たればいいのに
なぜ私にわざわざ聞いてくるのか。私の能力についてどこまで知っているかは定かではないが正直ここで細かなことを答えることは私にはできないのだ。
『あなたが超電磁砲の
当事者のあなたが知らないことを私が知っているわけないでしょう』
彼にいつか聞かれるだろうとは思っていたが、まあ思ったより早くこの時が来たというところだろうか。そもそも彼は本当の私のことなど何も知らない。
一「そォか。まあ今はまだいいンだけどよォ。ちょっとオマエのことを耳に挟んでなァ?振り返ってみりゃオマエのことなンぞ知らねェんだよなァ?」
『それが中学生のか弱い女子にいう言葉ですか。
私はLevel0の
一「あァそうかよ。じゃあこれが仕事だ。もしどこかで絶対能力進化実験について聞いたらすぐに俺に伝えろ。やらなかったらどうなるかわかってんだろォな?」
彼は色々と勘違いしている。私は脅せば従うとか私は暗部の駒だとか。どれもこれも大間違いなのに。
『いいですよ。まあどんなに待っても伝えることは出てこないと思いますけどね。』
私なりの反抗。脅しに屈するつもりはない。とはいえ彼に死んで欲しい訳でもないので。
『私から一つアドバイス。思いもよらぬ方向からの隠し刃にどうぞ気をつけてください。』
一「あァ⁉︎俺が誰かに負けるとでも思ってンのかァ?」
『空を飛びたいです。連れてってください、一方通行』
一「勝手に落ちてろ」
強い風が吹いて
『もう月が出始めましたか』
一「オマエの余裕そうな顔が死ぬほどムカつくんだよなァ?」
『おねがいだから急降下しな、やめてくださいとってもこわ…あぁ』
その先は言わずともわかるだろう。
なんだかんだ言いながらもきちんと私の願いを叶えてくれる彼に私は死んで欲しくない。
ずっと
あの時美しいと思った月にもうすでに重たい雲がかかり始めてしまうことをこの時の私はまだ知らない。
はじめまして、Reiです!
勝手がわからずゆっくりのんびり投稿ですが
評価やコメントなどしていただけると嬉しいです!
私自身がかなり年齢も若いためとてもひどい文章になるとは思いますがどうぞよろしくお願いします。