『んん…』
3日ぶりに目をさましてまず目に入ってきたのは無機質な蛍光灯の明かりだった。…あぁ実験は終わったのかと改めてそこで実感した。手足にも脳にも異常はないだろう。となればあとはテストだけである。
日野「起きたわね。それじゃあ試験場に行きましょうか。面白いことになってるわよ。」
仮にも娘の体を開発して面白いは結構失礼な気もするが、私の感覚も少しばかり狂っているのか自分の変化が気になってしまう。
そして試験場では思いっきり力を使える。それがまたたまらなくていつも少々暴れまわってしまうのだ。
日野「まずはいつもの試験よ。
から、とはどういうことだろうか。主に私にはこれしかないはずなのだが。まあいい。やってみようじゃないか。
まずは
そしてお待ちかねの
突然世界が歪み私は思わず能力を解除した。
『…っ!あああぁ!!!』
直前で
日野「成功するまで行くわよ」
『日野さんどういうことですか、実験の成果の説明を…!』
言いかけている間にも銃弾は止まらない。とりあえずは
日野「逃げないでちょうだい。大丈夫死ぬことはないわ」
仕方あるまい。もう一度
飛んでくる銃弾に手をかざせばやはり歪みが生じる。
『っ…あああああぁ!!』
歪みに負けずに力を指先にこめた結果。止められた。
『これで…どうしろと?』
その刹那。背後から何かの気配が近づく。
銃弾だ。間違いない。数は多くはないとはいえ今手が離せないしどうすることもできない。もう片方の手を…そう思った時だった。自分の記憶には、今までしたことのない計算式が組みあがり無意識に背後の銃弾が全て
日野「完璧ね。さすが、使いこなせていたわ。」
頭の中がぐちゃぐちゃでなにもわからない。私は無意識のうちになにをしたのか。
日野「今のは
わかるようなわからないような説明に興味はない。それに力が強くなったなら文句はない。
『…ほんとに歪み以外に副作用はないですか』
日野「今のところ確認できている範囲ではないわね。」
『そうですか。じゃあもうこのまま失礼します。止血もしたいので」
日野「止血もいいけれど…。あなたはお友達を助けに行かなくていいのかしら?」
なんのことだ。身に覚えは…
『…どこでやってるんですか、これもあなたの仕業ですか…!?私だけでは飽き足らずに一方通行にまで…!!』
日野「勘違いしないで頂戴。確かに協力はしているけれど主体になっているわけじゃないわ」
急がなければ。日野さんが関わるような実験はまともなはずがない。LEVEL6がまともなはずがない。そしてシスターズが死んだら
美琴は悲しむ。
どちらも助けなければいけない。これ以上闇の奥底へ美琴に踏み込ませやしない。日野さんに、研究者に苦しめられるのは私だけでいい。どうせこの実験の副作用だってもっと出てくる。
二人はまだ、まだ助けられる。これ以上私のような
絶対にさせるものか。