FAIRYTAIL -時の滅竜魔導士-   作:ANSUR

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お名前書いてくの大変になってきた感じなので書くのをストップしますが、皆様評価ありがとうございます。
そして、気がつけばお気に入り件数も100件を超えてて嬉しい限りです。とてもモチベーションになります。


第4話 駅での戦闘

「‥‥後は任せたぞ。闇ギルドの恐ろしさを見せつけてやれ」

 

「「逃げた!?」」

 

エリゴールは風の魔法で逃げた、か。放送をするためか?

 

「ナツ、グレイ。2人でヤツを追うんだ。お前たち2人が力を合わせればエリゴールを止められると私は信じている」

 

「あー、エルザ。この2人にそういうのは‥‥」

 

2人を見てみると案の定睨み合っていた。

 

「何を言う。2人であれば‥‥って、私の話を聞いているのか!お前たちは!」

 

「「あいさー!」」

 

あの2人、コイツと力合わせるとか無理だろ、とか思ってそうだな。

 

「あ!アイツら逃げやがった」

 

「エリゴールさんを追う気だ!」

 

「俺に任せろ!」

 

被り物をした男がムチのようなモノで移動する。

 

「このレイユールさまが仕留めてやる!」

 

「俺も行く!あの野郎だけは許せねぇ!てめぇはその後だ。白髪野郎!」

 

「お前じゃナツには勝てねぇよ」

 

「はっ!ほざいとけ!」

 

アイツらを追うべきなんだろうが‥‥エルザの援護をした方がいいだろうな。

 

「コイツらを片付けたら私達も向かうぞ!」

 

「おう!」

 

「この数を私達だけで?しかも男子は1人だけなのに」

 

「ほらほら、男の気概を見せてみろよ!」

 

「お前1人で守りきれるかな?」

 

ニヤニヤしながらこちらを煽ってくるな。と言うか、コイツらエルザのことを知らないのか?

 

「お〜、エルザ知らないってよっぽどのバカなのか〜?」

 

「下劣な。これ以上フェアリーテイルを侮辱してみろ!貴様らの明日は保証出来んぞ」

 

「魔法から剣が出てきた!それも魔法剣!」

 

「そんなの珍しくもねぇ!コッチには魔法剣士は大勢いるんだよ!」

 

やっぱり、エルザのこと知らないのか。いくら何でも世間に疎すぎだろ。

 

「はぁ!」

 

エルザが一瞬で敵を倒していく。流石だな。

 

「こいつならどうだ!」

 

「槍になった!」

 

「今度は双剣に!」

 

「この女、なんて速さで換装するんだ」

 

「換装?」

 

「ルーシィ、知らないの〜?」

 

「あー、あんまり魔法の種類には明るくないのよ」

 

まぁ、結構な数の魔法があるし、古代の物も含めると無数とも思える数があるからな。

 

「魔法剣はルーシィの星霊魔法に似てて、別空間にストックされてる武器を呼び出すって原理なんだ。でも、エルザの凄さはここからだよ」

 

「こんのぉ!」

 

「時竜の咆哮!」

 

エルザの背後から襲いかかるヤツらに気づき、それを防いだ。

 

「助かる、ルクス」

 

「なに、背後は任せろ」

 

「じゃあ私も!」

 

「え〜、今から2人の見せ場なのに〜」

 

「そうだよルーシィ」

 

「私だって何かしないと何のために居るのかわからなくなっちゃうでしょ!さぁ、行くわよ!開け巨蟹宮の扉、キャンサー!」

 

これまた独特な奴がでてきたな。と言うか、巨蟹宮って黄道十二門の一つだろ?‥‥なんかイメージと違うな。もっとこう、大きなハサミを持ってそうな感じだと思ったんだが。

 

「ルーシィ、今回も戦闘か?エビ」

 

え、エビって‥‥巨蟹宮なのにエビはどうなんだ?ってか意外と強いな。数十人はいたと思うが一瞬で勝ったな。

 

「え、エビ‥‥蟹座なのにエビ?普通カニとかじゃないの?」

 

「分かる、分かるよルビー。オイラも同じことを思ってるんだ」

 

ルビーがショック過ぎて口癖すら引っ込んでるよ。そこまで語尾がエビなのは許容できなかったのか。

 

「やるじゃないか。‥‥しかし、語尾がエビなのは有り得んな。せめてチョキとかにならんのか?」

 

エルザ、お前もか。まぁ、かく言う俺も気ならないかと言われれば気になるが。

 

「だ、ダメ出し‥‥」

 

「しかし、一々相手にするのは面倒だな。仕方ない、一掃する!」

 

どうやらエルザが全力を出すみたいだな。

 

「なんだ、鎧が勝手に剥がれていくぞ!」

 

エルザは美人だから色めき立つのは分からんでもないが、呑気なもんだな。

 

「エルザって何をやってるの?」

 

「魔法剣士は通常武器を変えながら戦うんだけど〜、エルザは自分の能力を高める魔法の鎧も換装しながら戦えるんだよ〜」

 

「それがエルザの魔法。その名は”騎士(ザ・ナイト)”」

 

「舞え、剣たちよ。循環の剣(サークルソード)!」

 

エルザが周囲に剣を浮かせ、背中に翼を持つ銀の鎧、天輪の鎧を見に纏い、複数の剣を円状に回転させて一撃を与えた。

 

「エルザ‥‥まさか、妖精女王(ティターニア)!?」

 

「クソっ、俺が相手だァ!」

 

「あんまりエルザに負担を掛けられないからな。時竜の鉤爪!」

 

「グハッ」

 

エルザに殴りかかった男を壁にめり込ませる勢いで蹴り抜いた。

 

「む、すまないな。気を使わせてしまったか」

 

「いや、単に俺が心配だっただけだ」

 

「こ、こいつらを相手なんて‥‥俺には無理すぎるー!」

 

最後に残っていた一人が猛ダッシュでその場から去っていった。

 

「ルーシィ、すまないがあいつを追ってくれないか。もしかしたらエリゴールと合流するかもしれない」

 

「えっ私が?」

 

「頼む!」

 

「はいいいいいいいいい」

 

エルザ、そんな睨みながら言っても頼んでるようには見えないぞ。現にルーシィがハッピーとルビーの手を掴んで走ってったし。

 

「くっ」

 

「っと。やっぱり無茶してたか」

 

ルーシィが居なくなると、倒れ込みそうになるエルザを支えるように肩を組んだ

 

「‥‥助かる。流石に魔導四輪を飛ばしすぎみたいでな。情けない話だが、正直魔力が回復しないとかなりキツイ」

 

「会話は何となく聞こえていたが、SEプラグが膨張する程魔力を送って魔導四輪を動かしていたんだろ?情けなくないから、倒れるような事はしないでくれよ。心配になるから」

 

正直言ってさっきの戦闘だってさせない方が良かったのだが、エルザの性格だと無理してでも戦っていただろう。何かと無茶をするからな、エルザは。

 

「ふふっ。前にもこうしてお前に支えてもらった事があったな。あの時といい今回といい、お前には何時も助けて貰ってばかりだな」

 

あの時、とはかなり前に一緒に仕事をした時のことだ。その時もエルザは無茶していた。2人揃ってボロボロでエルザに至っては魔力もないのに魔物に斬りかかっていくんだからな。

 

「そんなことはないさ。俺だってエルザに何度も助けられてる。おあいこだよ」

 

ナツ、グレイ。そっちは頼んだぞ

 

〇☆〇☆〇☆

 

エルザに言われてエリゴールを追っていた2人は丁度分かれ道に差し掛かっており、どちらがどの方向に向かうかを決めていた。

 

「よし、俺は右に行くぞ」

 

「なら俺は左だな。‥‥ナツ、相手は呪殺なんてヤバい魔法を使おうとする大バカ野郎だ。見つけたら速攻でぶん殴るぞ」

 

「それだけじゃねぇよ。俺たち妖精の尻尾(フェアリーテイル)に喧嘩を売った大バカ野郎だ。黒こげにしてやるよ」

 

「‥‥死ぬんじゃねえぞ」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「何でもねぇよ」

 

グレイとナツはお互いに走り出した。エリゴールをぶん殴るために

 

〇☆〇☆〇☆

 

グレイは通路を走っている時、目の前にあるスピーカーを見て、ある事を思いついた。

 

「‥‥そういえばアイツら、駅のスピーカーで流すって言ってたよな。だったら!」

 

放送を流すといえば放送室だ!とグレイは放送室に向かい、そのドアを蹴破るがそこには誰もいなかった。

 

「居ない‥‥。てことは、放送が目的じゃないってことか?」

 

「オラァ!」

 

グレイは天井から現れたレイユールの攻撃を避ける。

 

「避けられたか。だが、少し感が良すぎるお前は計画の邪魔になるなァ!」

 

「なるほど。なにか裏があるみたいだな」

 

グレイは、レイユールの言葉で何故放送室にエリゴールが居ないのかを察した。

 

〇☆〇☆〇☆

 

一方ナツはと言うと、通路をひたすらに走り回っていた。

 

「そろそろ仕掛けるか‥‥」

 

影に潜みながらナツを追っていたカゲヤマは、ナツに攻撃をしようとしてた。

 

「オラァ!出てこいエリゴール!」

 

だがナツが部屋の扉がいくつもある場所にたどり着くと、扉の隣の壁を破壊しては中を見て次へ。破壊しては中を見て次へと、ハチャメチャな行動をしていた。

 

「あいつ、扉ってものを知らないのか?」

 

カゲヤマはナツの行動に困惑していた。

 

〇☆〇☆〇☆

 

「そろそろ、動くには問題ないくらいに回復してきたか」

 

エルザにもう大丈夫と言われ、エルザを支えるのを止めた。

 

「さて、先ずはこの街の住民を逃がさなければな」

 

「逃がすって言ってもどうやって伝えるつもりだ?」

 

「なに、私に考えがある」

 

エルザは駅の二階へと向かい、俺もそれに続く。

外に出るとそこには拡声器を持った駅員がいた。まさか‥‥

 

「少しソレを貸してもらうぞ」

 

「え、あ、ちょっと!」

 

やっぱり。駅員から拡声器を奪い取り下にいる野次馬に話をするつもりだったか。

 

「命が惜しいものは今すぐこの場を離れろ!この駅は今、邪悪な魔導士によって占拠されている。その魔導士はここにいる全ての人間を殺す事が出来る魔法を放とうとしている!今すぐできるだけ遠くに行くんだ!」

 

エルザの言葉で野次馬として集まっていた住民たちは叫び声を上げながら街の外側へと走っていった。

 

「君!何故そんなパニックになるようなことをしたんだ!」

 

「このまま大勢の人が犠牲になるよりかはマシだろう。君たちも早く避難した方がいい。万が一という事もある」

 

俺はエルザと駅員のやり取りを見ながら、今の状態にどうしても1つ疑問に思うことがあった。

 

「エリゴールが先に逃げて、ナツとグレイが追っているにしたってこれは余りにも‥‥」

 

エリゴールの魔法であれば、もう既に笛を吹かれていてもおかしくない筈だ。なのにそれがされていない。どういう事だ?

 

「何だこれは!」

 

エルザがこちらを向いた時、後ろから強い風の音が聞こえてきた。

 

「なっ!」

 

風のバリアか?これ。わざわざこんな物を駅に仕掛けたって事は、まさか!

 

「エルザ!アイツらは」

 

「どうやら感づいたみたいだが、1歩遅かったな」

 

「しまっ!」

 

俺とエルザは、エリゴールの風の魔法でバリアの中に押し込まれた。

 

「この!」

 

エルザが風のバリアを突破しようとするが、弾き飛ばされる。

 

「やめておけ、この魔風壁は外から中への一方通行だ。無理に通ろうとすると風で体をズタズタにされるぜ」

 

「これは一体なんの真似だ!」

 

「テメェらのせいでだいぶ時間を使っちまったからな。これで失礼させてもらうよ」

 

エリゴールはどこかへと飛び去って行った。

 

「ルクス、お前の力で先程の場所に戻ることは出来ないか?」

 

「‥‥流石に無理だな」

 

俺は対象の魔法の時間を停止、つまりその場に固定するようなことが出来るが、あくまで動かなくするだけ。その性質はそのままだから、結果は同じだろう。魔法を消し去る訳じゃないからな。

また、対象の時間を巻き戻す方法も結局はこのバリアに阻まれて使えない。

世界の時間に干渉するのは、今使えば確実に俺はお荷物になるし、使ったところでエリゴールに追いつけるとも思えない。

 

「そうか。しかし、ヤツは一体どこに向かって行ったんだ‥‥」

 

「それに関して、俺に一つ心当たりがある。そもそも、鉄の森(アイゼンヴァルト)はなぜこのタイミングで行動を起こしたのか。そして、普通に考えれば即座に流されている筈のララバイが流されなかった」

 

「そうか、そういう事か!」

 

どうやらエルザも分かったみたいだな。

 

「そう、アイツらの狙いは今定例会で集まっているマスターたちだ。態々こんな事をしていったのは邪魔をさせない為だろうな」

 

「くそっ!マスターたちの居る街に繋がる交通手段はこの駅から出る列車のみ。しかもエリゴールは風の魔法で移動することが出来るから、ここさえ抑えておけば良いということか」

 

ララバイに気を取られ過ぎたみたいだな、これは。俺も気づいたのはさっきだし、完全に相手の術中に嵌ってしまったな。

 

「いや、まだだ。ホームに居るヤツらに聞きに行くぞ。ヤツらならばこの魔法を解く手段を知っているかもしれない」

 

「なら、一旦ホームに戻るか」

 

俺たちはこの魔風壁と言う魔法を解けないかをホームにいるヤツらから聞き出す為に、走って向かった。

 

〇☆〇☆〇☆

 

エルザたちがホームへ戻っている時、グレイもまた、レイユールから話を聞き出していた。

 

「つまりだ。お前たちをここに捕らえたのは今回の作戦には無かった臨時のこと。本来の目的はこの駅を占拠し、クローバー駅との交通を遮断するためだったのさ!」

 

「何?ララバイはそっちか!」

 

「クローバー駅に何があるか、よく考えるんだな!」

 

レイユールは複数のムチでグレイの全身を殴る。

 

「クローバー駅にある町。あそこは確か爺さんたちが定例会をしていた筈‥‥、本当の狙いはギルドマスターか!」

 

グレイは独り言のように、小さな声で情報を整理し、鉄の森(アイゼンヴァルト)の本当の狙いに気づいた。

 

「大胆なことをするもんだな!強力な魔法を持つ爺さんたちを狙うとはな!」

 

「何も知らねジジイ共に笛の音を聞かせるなんざ造作もないさ!エリゴールさんならきっとやってくれるからな!」

 

レイユールはムチでグレイを縛り付け、捕らえたつもりでいた。だが、グレイはムチを凍らせ、更にレイユールの四肢をも凍らせていく。

 

「止めてやるよ。そして俺たちのマスターを狙った事を後悔しやがれ。あんな爺さんたちでも俺たちの親みたいなもんだ!」

 

グレイはレイユールの顔を掴み、完全に氷漬けにし、一度合流する為にホームへ向かっていった。

 

〇☆〇☆〇☆

 

「おい、貴様はあの魔風壁とやらの解除方法を知っているか」

 

縄で縛って拘束しているヤツらに俺たちはエリゴールの魔風壁の解除方法を聞き出そうとするが、誰も知らないの一点張りだった。

この状況で嘘をつく必要も無いだろうから、本当に知らないのだろう。

 

「エルザ!ルクス!」

 

そんな時にグレイがやって来た。だが、グレイだけなのは何故だ?

 

「グレイ!ナツはどうした?」

 

「二手に別れた。それにそれどころじゃねぇ。鉄の森(アイゼンヴァルト)の本当の標的はこの先の町だ!爺さんたちの定例会の会場でララバイを使う気なんだ!」

 

どうやら、俺たちの推測は合っていたみたいだな

 

「あまり喜ばしくないが、推測通りだったな」

 

「あぁ。だが、推測が当たっていても魔風壁をどうにかしなければ」

 

「それは俺も見てきた。無理やり通ろうとするとミンチになるぜ、アレは」

 

「流石に解除(ディスペル)は俺たちの専門外だしな」

 

魔法を解除することが出来る解除魔導士(ディスペラー)は中々居ないし、俺達はディスペルをすることは出来ないからな

 

「ディスペル‥‥そういえば、鉄の森(アイゼンヴァルト)の中にカゲと呼ばれるヤツが居たはずだ。ヤツはたった一人でララバイの封印を解くと言っていた。ならば魔風壁の解除も可能なはず」

 

「なるほど。ディスペラー、解除魔導士か!」

 

「よし、そいつを探して捕まえるか」

 

俺たちはナツを追いかけているであろうカゲを捕まえる為にナツを探しに向かった。

 

「‥‥いつまでそこに隠れているつもりだ、カラッカ」

 

「す、すまねぇ」

 

「カゲが狙われてる。行け」

 

「お、俺には助太刀は無理だ」

 

「いや、もっと簡単な仕事だよ」

 

そんな会話をされていたとも知らずに

 

〇☆〇☆〇☆

 

「あーあ、完全に見失ったわね」

 

「あい」

 

「そだね〜」

 

ルーシィ、ハッピー、ルビーの一人と二匹は追っていたはずの相手を見失っていた。

 

「ねぇ、一旦エルザたちの所に戻らない?」

 

「「!!!!」」

 

ハッピーとルビーはルーシィの言葉に衝撃を覚える。

 

「なにそのリアクション」

 

「だ、だってエルザの頼みだよ?」

 

「あのエルザが追えって言ったのにルーシィってば凄いね〜。どうやったらそんな心臓に毛が生えたようなこと出来るの〜?」

 

「それよりもエルザにあんな事されるルーシィは見たくないな〜」

 

「そだね〜、エルザにあんな事されるなんて流石に可哀想な気分になるよね〜」

 

「えっ、ちょっ、私何されちゃうわけ?」

 

ルーシィはハッピーとルビーの畳み掛けるような言葉に不安を募らせ、何をされるのかと震える。

 

「よ、よーし。探す、探します!」

 

「ルーシィってころころ態度変わるよね」

 

「ルーシィって実は芸人だった〜?」

 

「どーしてそうなるのよ!てかなんであたしに懐いてるのこの猫たちは!」

 

「手を掴まれて勝手に連れてこられただけなんだけどね〜」

 

「あい!そもそもルーシィに懐く猫ってホントに居るの?」

 

「うるっさいわね、余計なお世話よ!」

 

一人と二匹はコントまがいのことをしながら捜索に戻るのだった

 

〇☆〇☆〇☆

 

「なぁ、さっきから聞こえる爆発音とかこの辺の壁の穴とか、これって確実にナツの仕業だよな」

 

「だろうな。アイツの事だから手当たり次第に穴開けて中を調べてんじゃねえのか?」

 

「全くアイツは‥‥、これを怒られるのはマスターなんだぞ」

 

それ以上に俺が修復する羽目になるんだけどな‥‥

 

「ってか、今思いっきり真上で爆発あったよな。って事は」

 

「その手があったか!貫け、羅貫!」

 

「アイスメイク槍騎兵(ランス)!」

 

「おい待てお前ら。特にエルザ!さっき怒られる云々言ってたお前が何率先してやろうとってあーー!!」

 

こ、コイツら‥‥確保優先で行動しやがった。毎度思うがもう少し穏便に出来ないのか?

 

「うぉぉおおおおお」

 

「ああああああああぁぁぁ」

 

丁度上の部屋の貫いた場所で戦っていたのか、カゲとナツが降ってきた。

 

「な、なんてデタラメなことしやがる」

 

「ん?エルザたちじゃねえか。こんなところで何してんだ?」

 

「お前を探してたんだ、ナツ。より正確に言えば、お前とやり合ってるカゲという男に用があるのだが」

 

(流石にこの人数を相手にするのは無理だな。ここは一時撤退をするか)

 

チラリともう1人の男の方を見ると今にも逃げようとしていた。逃がすか!

 

「逃がすつもりはねぇよ!時間停止(ストップ)!」

 

「ナイスだ、ルクス!アイスメイ‥‥っておい!」

 

「うおら!火竜の鉄拳!」

 

俺が動きを止めてグレイが捕らえようとしたが、グレイよりも僅かに早く動いたナツの鉄拳がカゲの土手っ腹に突き刺さる。それと同時に俺の魔法の効果が終わり、壁を突き破りながらカゲは吹っ飛ばされた。

 

「おいナツ!てめぇ俺たちの話を聞いてなかったのか!」

 

「あ”あ”?アイツが一発かましたら何でも協力するって言ったからかましただけだよ」

 

「知るかそんな事!大体アイツが無事じゃなきゃ唯一の突破口が無くなるんだよ、クソ炎」

 

「それこそ知らねぇ事なんだよ氷野郎」

 

「やめんか、馬鹿者」

 

喧嘩を初めかけた2人の頭にエルザが拳骨を一発かました。うわ、籠手で殴られるは痛いぞ。

 

「さて」

 

吹き飛ばされた先で壁に寄りかかっていたカゲを一瞥したエルザが剣を‥‥何故剣を構える?

 

「四の五の言わずに魔風壁を解いてもらうぞ!」

 

カゲの首にギリギリ当たらない場所で剣を寸止めし、脅迫もとい協力を要請をするエルザ。

 

「いいな?」

 

「わ、分かった‥‥うっ!」

 

その時、カゲの腹から手が生えてきた。

 

「な、何故だ」

 

倒れたカゲの後ろにいたのは、俺たちから逃げたヤツだった。

 

”簡単な仕事だ。カゲを始末しろ”

 

「カゲ!」

 

「くそ!唯一の突破口が!」

 

「仲間じゃねえのかよ。同じギルドの、仲間じゃねえのかよ!」

 

「敵に利用されるぐらいなら、自分たちが殺る。胸糞悪い考えだな!」

 

「「吹き飛べコノヤロウ!」」

 

俺とナツの2人で壁に逃げ込もうとしていた所を壁ごとぶん殴り、ぶっ飛ばした

 

「お邪魔だったかしら、私たち」

 

「あい」

 

「そだね〜」

 

〇☆〇☆〇☆

 

俺たちはカゲを治療し、目覚めた時を考えて駅の入口まで一緒に連れて来た。そして、道中ルーシィたちにエリゴールたちの狙いを伝えた。

 

「定例会会場が狙われてる!?」

 

「じっちゃんたちが狙われてるって事か!」

 

「魔導四輪車で追いかければ追いつけないことは無いが、この魔風壁をどうにかしねぇと駅の外に出ることすら出来ねぇ」

 

「そんな!」

 

「うおおおお!」

 

ナツが魔風壁に対して殴りかかったが、やはり壁に弾き飛ばされてしまった。

 

「無理に出ようとすればああなる」

 

「だからこそ、カゲを確保するつもりだったんだが‥‥」

 

「あれじゃあ流石に厳しいよね〜」

 

カゲは無事でこそいるが、意識を失って直ぐには目覚めそうもない。ナツは諦めずに殴りかかっているがやはりどうにもならないみたいだな。

 

「アンタの魔法で凍らせたりとか出来ないの?」

 

「出来たらとっくにやってるさ。ルクスも無理だったんだろ?」

 

「ああ。魔風壁を解除することは出来ないからな」

 

「ナツ!アンタもいい加減に止めなさいよ!バラバラになっちゃうでしょ!」

 

ルーシィが何度弾かれても止めないナツを強引に止めると、ナツが何やらルーシィをじっと見る。

 

「あーーーっ!そうだ、星霊!」

 

「え?」

 

「ほら、エバルーの屋敷で星霊界を通って移動できただろ」

 

「ナツ、お前そんな事してたのか」

 

「おう!あんときゃ何がなにやら分からなかったけどな」

 

「いや、星霊界だと人間は死んじゃうんだよね、息できなくて。そもそも、星霊は星霊魔導士がいるところでしか呼べないのよ?」

 

「??どういう事だ?」

 

「簡単に説明するなら、外に星霊魔法を使える星霊魔導士が居なきゃさっきの案は使えないってことだ」

 

「そういうこと。第一、人間が星霊界に行くこと自体が重大な契約違反なのよ?あの時はエバルーの鍵だったから良かったけどね」

 

へ〜、そんな決まり事があったのか。そもそも星霊界にどんな事をしたら行くことになったのか分からんが。

 

「エバルーの鍵‥‥」

 

「ん〜?どうしたのハッピー、何か引っかかったの〜?」

 

「そうなんだ。あと少しで‥‥あーーーーっ!」

 

今度はハッピー大声で突然叫んだ。

 

「ルーシィ思い出したよ」

 

「何を?」

 

「来る時言ってた事だよ!」

 

「あぁ、私が変とか、変とかってあれ?」

 

「これ!」

 

そこでハッピーが取り出したのは、金の鍵だった

 

「それ、バルゴの鍵!ダメじゃない勝手に持ってきちゃ」

 

「違うよ、バルゴ本人がルーシィへって」

 

「バルゴ?ああ!あのメイドゴリラ」

 

「エバルーが逮捕されて契約が解除されたんだって」

 

メイドゴリラってまた強烈な個性だな。いや、ゴリラ見たいな人にメイド服着せるってどんな趣味してたんだそのエバルーってやつは。

 

「それで、今度はルーシィと契約したいってオイラの家来たんだ」

 

「へ〜、それってどんな姿だったの〜?」

 

「あい!すっごい大きいんだよ、ルビー」

 

「嬉しい申し出だけど今はそれどころじゃないでしょ。早く脱出する方法を探さないと」

 

「でも」

 

「でももへったくれも無いわよ。猫は黙ってにゃーにゃー言ってなさい」

 

ルーシィも、時々ああなるのか。メチャクチャハッピーのほっぺた引っ張ってるし。

 

「だって、バルゴは地面に潜れるし、魔風壁の下を通って出られるかなって思ったんだ」

 

「「「何!」」」

 

ハッピーの言葉に俺たちは驚愕した。新しい突破口が見つかったかも知れないその事実に。

 

「そっか!も〜、やるじゃないハッピー。何で直ぐに言わないのよ〜」

 

「ルーシィが抓ったから」

 

「ゴメンゴメン、後でお詫びをします。させていただきます。だから早く鍵を貸して」

 

「あい!お詫びヨロシクね」

 

「流石ハッピー、抜け目ないね〜」

 

「それじゃあルーシィ、頼む」

 

「うん。‥‥我、星霊界との道を繋ぐ者。汝、その呼び掛けに答えゲートを潜れ!開け、処女宮の扉!バルゴ!」

 

ルーシィによって呼び出されたのは‥‥普通のメイド?いや、手首に手錠が付いてる時点で普通じゃないが、ゴリラでは無いな。

 

「お呼びでしょうか、ご主人様」

 

「えっ、誰?」

 

「よう、マルコ。激ヤセしたなお前」

 

「バルゴです。あの時はご迷惑をお掛けしました」

 

「痩せたってか最早別人よ!」

 

「お〜?別人ってどういう事〜?」

 

「私は、ご主人様に忠実な星霊。ご主人様の望む姿にて仕事をさせていただきます」

 

「前の方が強そうだったぞ」

 

「そうですか。では」

 

ナツの一言でバルゴがゴリラへと変身した。本当にメイドゴリラだな、あの姿。

 

「余計なことしなくていいの。さっきの姿でいいから」

 

「承知しました」

 

「おお、元に戻った」

 

「とにかく、時間が無いから契約は後回しでいい?」

 

「かしこまりました、ご主人様」

 

「ねぇ、そのご主人様は流石にやめてもらえないかしら」

 

「では‥‥女王様と」

 

「却下」

 

今確実に腰にある鞭を見て考えたな。

 

「では姫と」

 

「そんな所かしらね」

 

「そんな所なのか」

 

「あい。お姫様になりたいとかそんな願望を持ってたんだよきっと」

 

「つか急げよ」

 

「では、行きます!」

 

バルゴは本当に穴を掘り進めていく。

 

「よし、あの穴を通って行くぞ」

 

「よっと」

 

「ああ?何してんだ、ナツ」

 

「俺と闘った後に死なれると後味悪いんだよ」

 

「ナツらしいな」

 

「じゃあ、俺が先に行くから遅れずに来てくれ」

 

グレイがまず先に穴へ入っていき、ナツ、ハッピー、ルーシィ、ルビー、エルザ、俺の順番で穴を通ってようやく外へと出ることが出来た。




書き終わって長くなったから2話に分けたのに偏りのある文字数になってしまった。
ジャンプでアクタージュ読んでて単行本欲しいと思ってる今日この頃。しかし金欠で買えぬ。

今回、エルザが七つの大罪の技を使いました。アレは、魔力を増幅させる専用の魔法剣を用いることで一直線上にビーム的な魔法をぶっぱする風にアレンジしたものです。原作ほどの効果は無いです。代わりに破壊力はエルザが使うことで同等になります。

クロスオーバーとしてますが、他作品のキャラとかって出した方がいいですか?作者自身迷ってるんですけど、どちらの場合でも書けるので気軽に答えてもらって構いません。期限は鉄の森編が終わるまでです

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