プリンセスブレイド団体戦・個人戦優勝RTA_男子TSチャート_1時間15分33秒   作:にじくじゃく

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河内コーチ「お前を芸術品に仕立てや……仕立てあげてやんだよ(噛み噛み) お前をげいじゅつし……品にしたんだよ! お前を芸術品にしてやるよ(妥協)」
ほも君「ままええわ(寛容)」


Part15 イスカ信頼Lv.5~奏信頼Lv.4

                             目標:信頼レベル上げ

                                   &育成

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

    一年目                       高旗先輩outin   秘密特訓

     入部 春合宿①                 他校合同合宿  初詣 

月 :  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月  1月 ▼2月

    レギュラー選抜戦  S.H.I.N.E.!!           W.H.I.T.E.    

                                     バレンタイン♥

BP:            (4BP) (9BP)

:  0   1   2   3   4   5   6   7   8   8   9

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

       二年目

           春合宿②            選抜メンバー特訓

月 :  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12

      なびきin       S.H.I.N.E.!!        !!!

         レギュラー選抜戦

BP:                (33BP) (38BP)            (52BP)

:  9   10   11   12   13   14   15   16   16   17

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

     ▼=現在地点            BP=総獲得BP目安 =総休養回数目安

 

 

 

「…………ほも。明日、やるわよ」

 

 >イスカ。

 

 >放課後、部活へ向かう途中合流したイスカが小さく告げる。

 >あれから対策を話し合い、更に特訓を重ね……お兄さんと戦うための準備は整った。

 >彼女にとって、一つの決着の時が来たようだ。

 

 

 友達料徴収RTAパート15、もう始まってる!(ホモガキ)

 

 前回はほも君がおっさんと盛って真の力に目覚めた所まで。目覚めるってそういう……。

 今回はイスカちゃんの最後の信頼レベル上昇イベントからです。

 

 

 >翌日である休日練習日、の、終わった少し後。

 >事前に監督を説得し、関係者として呼び出したお兄さんを堂々と校舎内の迎え入れに成功。

 

「この中で戦うのか……?」

 

 >女子達が見守る中、白昼のヒロインバトル用フィールドにプロの忍者を引きずり出した。

 

 >はい。開始位置はこの白線を隔てた円の内側で向かい合って待機します。

 

 >ルールを一切知らないお兄さんに、簡単な説明をしていく。

 >彼の同意を得た上で、今回の勝負はヒロインバトルの形式で行う事になっていた。

 

 

 地力で勝るお兄さんにハンデマッチ吹っ掛ける事にしたほも君&イスカちゃん。

 ちゃんと許可取って合法かつ一方的に変身状態でボコるつもりの姿、俺にとっては一番忍者らしく見えるよ(賞賛)。

 

 

 >それと、これを胸に着けて下さい。

 

「……これは……?」

 

 >ヒロインバトルで使っている変身アイテム、の練習用の偽物です。

 >試合中普通に相手を倒すか、これを壊すと勝ちになります。

 

「そうか……」

 

 >ヒロインギアの模造品をしげしげと眺めてから、素直に服の胸元に着けてくれた。

 >イスカはすでに変身した状態で、自分の位置について黙って様子を見ている。

 

 >武器と飛び道具も、お互い先に選んでもらった練習用の物のみでお願いします。

 >周りの部員は全員変身してるので、流れ弾は心配しないで下さい。

 

 >バリア壁の展開装置は、変身していない人間を場外に弾いてしまうため使えなかった。

 

「わかった」

 

 

 しれっと言ってるけど、何気にこのバリア装置やばい……やばくない?

 これが平和な謎スポーツアニメのノリじゃなかったら他の技術共々軍事転用待ったなしですね。

 

 

「お兄さん頑張ってくださーいっ! キャー♪」「おい色目使ってんぞこいつ」「イスカもがんばれー」「何かよくわかんないけど強いの?」「さぁ? でもイスカの兄ちゃんだし……」

 

「………………」

「……あいつらは気にしないでいいから。マジで」

 

 >思わずといった風にイスカが口を開く。男性が混じる物珍しさで周囲はとても姦しい。

 >完全アウェーな空気だが、お兄さんの様子に変化は見られず。

 >流石、これくらいでは動じないようだ。

 

 

 お前の図太さも大概なんだよなぁ……(違法入学二年目間近)。

 もっと罪の意識とかあってもええんやぞ。

 

 

 >説明は以上です。大丈夫ですか。

 

「ああ……問題ない」

 

 >最後に確認を終えてフィールド外に出る。

 >ここまで勝つために出来る事は全てやった。あとは本番次第だ。

 

「…………」

「…………」

 

 >それではイスカとお兄さんの模擬戦を行います。試合…………始め。

 

 

 ビーーーーーーッ

 

 

 オッスお願いしまーす! しまーす まーす ーす……(エコー)

 

 

 

 

 >特訓後にいつも使っていたファミレスへ、今日もやって来た。

 

「イエーーイ大勝利っ!! かんぱーーーい!!!」

 

 

 卍解~(KBTIT)。

 

 

 >満面の笑顔でジュースの入ったコップを掲げるイスカに、こちらも合わせる。

 >コップ同士が軽くぶつかり合い、二人で中身を口にする。

 >記念すべき祝勝会だ。

 

「ふへへ……ほら、見なさいほも。どうよこれっ!」

 

 >壊れたヒロインギアの模造品を、誇らしげにテーブルの上に置く。

 >すでに何度も見せびらかされたが、拍手を返すと本人は大得意に胸を張った。

 

 >良い戦いだった。おめでとう、イスカ。

 

「ふふん! あたしが本気になればこのくらい当っっ然よね!!」

 

 >勝負は短いながらも実に激しいものだった。

 >飛び道具の投げ合いから始まり、互いに目にも止まらぬ素早い攻防。

 >そうして間合いを詰められ掴まれる一瞬の隙を突いてお兄さんのヒロインギアを破壊。

 

 >うん。最後まで変身状態での全力を隠し通した作戦勝ちだ。

 

 >特訓の中で磨き上げた、まさに彼女の奥の手である。

 >あとは攻撃を耐えようとしたお兄さんが、ヒロインギアの脆さを知らなかった事も大きい。

 >次は通用しないだろうが、今回は確実に勝ちに行かせてもらった形だ。

 

「…………けど、ま、そうね。

 この成果の半分は、あんたのおかげって事にしといたげる」

 

 >イスカが片手で隠していた何かを目の前に飛ばしてくる。

 >反射的にキャッチしたそれは、ここでいつも作っているストローの紙袋で出来た鳥だった。

 >いつの間に折ったのか。

 

「真っ昼間の衆人環視で本気の技を出せなくして、武器も縛って、弱点まで作らせて。

 向こうがあたしを下に見てるのを良い事に、ほんっと図々しいくらい注文付けたもんよね」

 

 >プライドが傷ついたと言わんばかりの目で睨まれた。心外である。

 

 

 勝てばいい、それが全て(世紀末並感)。

 半人前が生意気言ってんじゃねぇよオラァン!

 

 

「癪だけど、認めるわ。

 ただ張り合うだけじゃなく、そういう形振り構わない所も兄貴に勝つために必要だったって」

 

 >少しふて腐れた顔でポテトを頬張るイスカ。

 >実際お兄さんの実力は凄まじく、特にその投擲術たるや威力・精度とも群を抜いていた。

 >おかげで試合後は部員の何名かが黄色い声を上げていたが、そこは割愛。

 

「それがあんたに送る今日の勝利の記念品よ。ありがたく受け取りなさい」

 

 >そう言われたので、手の中の精巧な折り鳥をしばし見つめる。

 >確かに、今日までの日々の象徴としてはおあつらえ向きかもしれない。

 

 >…………でもこれ、ちょっと材質しょぼくない?

 

 >元がストローの紙袋では、こう、どうにもチャチな印象が。

 

「るっさい! 丁寧に折ってやったんだから文句言うなっ!」

 

 >怒りつつ、何だかんだ上機嫌なイスカと二人で祝勝会を行った。

 

 

 >夕方、店を出てイスカと別れた先の曲がり角で男性が一人待ち構えていた。

 >お兄さんである。

 

「妹に色々付き合ってくれてありがとう……あー……」

 

 >ほもです。

 

「ほもちゃん。……おかげであいつも成長したし、親父にも良い報告が出来る」

 

 >相変わらず声にも顔にも感情が読めないが、何となく嬉しそうな空気は伝わった。

 >本人はああだが、やはり家族からはそれなりに大切にされている感じがする。

 

 

 いくら愛されてても田舎以前の大自然で修行生活はいや~きついっす(素)。

 生まれと育ちの割に、イスカちゃんがなまじ普通の感性してるのが不運でしたね。

 

 

「あいつはおれ達ほど強くないけど、策でその差を埋めるのを嫌う……あと単純に向いてない。

 きっと今日も、ほもちゃんがいなければ負けていた」

 

 >それはまあ、はい。恐縮です。

 

「だからおれ達兄弟も、親父も、表舞台に生きる方が良いとあいつの家出を見送った。

 今やってる部活……あー……」

 

 >ヒロインバトルです。

 

「ヒロインバトル、あれは性に合ってると思う。

 ……実はあいつが出て行ってから、うちに女子の門下生が増えてて、その子達に示す進路として考えてみるのはどうだろうって話になってる……」

 

 >つまり、こちらに来ていたのはその取材調査みたいなものだったと?

 

「ああ。でも男がヒロインバトル……を学ぶのは難しいみたいで、今回のほもちゃんの提案はとても助かった……」

 

 >やや俯き気味にそう零す。どうやら慣れない苦労をしていたらしい。

 >何だろう、表情も声も平坦だが、段々とお兄さんの人柄がわかるようになってきた。

 

 

 いくら何でもその辺の書店で適当な専門誌買えば多少の知識は付くと思うんですが、ルールどころか競技名もちゃんと覚えられてないってどういうこったよ(疑問)。

 あの妹にしてというか、こっちはこっちで微妙に日常生活ポンコツ臭がしますね……。

 

 

 >あの、連絡先交換しませんか?

 >今後ヒロインバトルについて知りたい時、少しはお役に立てると思いますけど。

 

「……あー、それは……すごく嬉しい。ありがとうほもちゃん」

 

 >それと、もし今度イスカが里帰りする時はパフェ用意しておくと凄い簡単に喜びますよ。

 >後でなるべくお手軽な好みのレシピ送りますので、良かったら参考にして下さい。

 

「おお……」

 

 >お兄さんの表情が、初めてわずかに笑顔になった気がした。

 

「ありがとう、何から何まで……。妹の事、よろしくお願いします……」

 

 >そのまま連絡先を教え合い、互いに一礼して別れる。

 >帰り道、イスカと家族の不器用な信頼と優しさを思い、自分も少しだけ笑顔になった。

 

 >イスカとの信頼が最大まで高まった。

 

 >>イスカの信頼レベルが5に上昇した!

 >>敏捷がとても大きく上昇した!

 >>BPを2獲得した!

 >>イスカが≪心眼≫≪シャドウステップ≫を取得した!

 

LEVEL UP

LEVEL UP

LEVEL UP

LEVEL UP

 

 というわけで、イスカちゃんの信頼レベル5上昇イベントでした。

 ついでに、彼女が前世でほも君と戦った時の真の力を取り戻しましたね。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

◇≪心眼≫BP3 条件…精神9以上。

 視界悪化のデバフを受けず、攻撃時クリティカル判定が少し大きくなる。

 煙幕など広範囲無差別の視界悪化スキルと組み合わせると効果的。

 単純にクリティカル特化ビルドのお供にも。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

◇≪シャドウステップ≫BP3 条件…敏捷16以上、≪回避技術≫からランクアップ。

 ステップ中の喰らい判定が小さくなり、更にステップ移動の硬直が減る。

 元の≪回避技術≫に硬直減少が付いて格段に使い勝手が良くなった。

 

 なお、≪絶対攻撃≫は喰らい判定縮小を無視する。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 ≪心眼≫は煙幕などの影響を受けず、クリティカルも若干狙いやすくなる効果。

 ≪シャドウステップ≫は移動に良し、回避に良しのクッソ汎用性の高い優れモノです。

 高旗先輩のとき同様どちらも上級ランクの特徴で、特に≪シャドウステップ≫は通常プレイでもよくお世話になりますね。

 

 しかしそんな事より、本命はほも君が貰える2BPとステータス成長の方です。

 お前の事が好きだったんだよ!(現金)

 

 公式戦で勝つよりBP稼ぎの時間効率が良く、信頼レベル上昇イベントは狙わずとも勝手に発生してしまうので、テキスト分のロスを補うためにもこれを利用しない手はありません。

 

 各キャラ毎に対応する得意ステを底上げしてくれるわけですが、イスカちゃんは敏捷が得意なので中々のうまあじ。

 ランダムキャラ枠は魔力、敏捷得意のどちらか一人いると安定します。

 

 イベント完走まで一人あたり二分ちょい掛かる友情ごっこの手間もこの報酬あってこそ。

 お菓子もゲームも無いならお前んちなんか行かねえよ!(子供時代特有の残酷さ)

 

 本チャートでは仲間四人分のボーナスを勘定に入れてるため、残りも早めに回収したい所。

 

 

 ヌッ! 言ってるそばから今度は奏ちゃんの信頼レベル4が来てリーチです。

 おうさっさと友達料払うんだよあくしろよ(1,145,141,919円)。

 

 

 

 >HRも終わり、放課後のチャイムが鳴る。今日も部活の時間だ。

 

「ほもさん……一緒に、行こ?」

 

 >一足先に支度を終えた奏さんが、笑顔でこちらに寄って来る。

 >最初の頃は常に遠慮がちだった彼女も、今ではヒロインバトル部にすっかり馴染んでいた。

 >明るい表情もよく見せるようになり、毎日楽しそうで何よりだ。

 

「……ぁ、みーこ…………」

「…………」

 

 >しかし、二人で教室を出ようとした所で奏さんの顔に陰りが差した。

 >少し緊張した面持ちで、出入口を半ば塞ぐように立った一人のクラスメイト。

 >彼女は確か吹奏楽部の部員で、以前は奏さんと仲良くしていた相手だった。

 

 

 女同士の痴話喧嘩かな?

 はぇ~、やっぱ女子校だとそういうのも盛んなんすかね(偏見)。

 

 すいませ~ん、部活行きたいんですけどぉ(緊急脱出)。

 

 

「カナっち……吹奏楽、もう戻ってこないの?」

「…………」

「中学でもカナっちあんなに頑張ってきたじゃん。本当にこのまま辞めちゃっていいの?」

「それ、は……」

 

 >話しぶりから、何やら二人はそれなりに長い付き合いの模様。

 >迂闊に口出しするのは躊躇われる雰囲気だ。

 

「合わない先輩なんて今までもいたんだし、そんなの無視しちゃえば良いんだよ!

 どうして急に辞めるなんて言い出しちゃったの!?」

「! ……それは、私が決めた事だから……みーこには関係ない」

「はあ!? 関係なくないしっ! アタシがどれだけ心配……」

 

 

 ちょ、すいません! すいません! ちょっと止めてもらっていいすか?(必死)

 (教室内で修羅場は)まずいですよ!!

 

 

 >あの。

 

「何!? ……あっ」

 

 >激しい口論の予感に横から声を掛けると、みーこさんはこちらに気付き止まってくれた。

 >放課後になったばかりの教室はまだ人気も多く、取り巻く空気が非常に気まずい。

 

 >ここでは何だし、とりあえず別の場所できちんと話し合った方が良いのでは?

 

「ご、ごめん……」

 

 >奏さんも、今日はこっちで監督に説明しておくから……。

 

「…………うん……」

 

 >周囲の注目を集めながら少し肩を落とした二人が出て行くのを見送り、小さく息を吐く。

 >奏さんの退部の経緯はよく知らないが、どうやら彼女達の間では未だ尾を引いているらしい。

 >自分も仲間として多少は力になれるかもしれない、後で話を聞いてみよう。

 

 

 >その日の練習が終わり帰る準備をしていると、スマホのチャットに履歴がきていた。

 >奏さんからである。

 

『あれから二人で話しました。今駅の近く。出来れば練習が終わった後で相談したいです』

 

 >丁度あちらの方から頼ってくれたので、了解の返事を出しすぐに駅へ向かう事にした。

 

 

「……ぁ、ほもさん……」

 

 >待ち合わせ場所にした駅前のファミレス店内で、奏さんと合流する。

 >ホットココアの入ったコップを両手で抱え、俯いたまま気付かないので声を掛けた。

 >先にドリンクバーだけ頼ませてもらい、自分の分を持ってテーブルへと戻る。

 

 >お待たせ。それで、どんな話を?

 

「う、うん……」

 

 >どうにも歯切れが悪い。やはり気の重い話なのだろう。

 >良く見ると顔は少し赤らみ視線もぼんやり移ろい、考えすぎて軽い熱を出しているようだ。

 

「………………えっと、ね」

 

 >それから、友達のみーこさんと二人で話し合った内容を教えてくれた。

 >聡明な彼女にしては珍しく、説明が妙に長くわかりづらかったので要約する。

 >曰く、奏さんはヒロインバトル部を辞めないし、吹奏楽部にも戻らない。

 >みーこさんはそれを一旦認めつつ、では奏さんと自分の仲の良い様子を見せてみろ、との事。

 

 >…………

 >………………??? ごめん、どうしてそんな話に?

 

 

 とぼけちゃってぇ……(ラブコメ特有の鈍感)。

 こんな時だけ都合よく察し悪くなってんじゃねぇよおめぇよぉ!

 

 

「へぇっ?! そっ、れはあの…………ぃ、今の部に馴染んでるって、証拠に……?」

 

 >思い切り上擦った声を出す奏さん。なぜ疑問形なのか。

 >しかしそんな条件で良いなら簡単な話だ。

 

 > ▪明日二人で自撮りデートをしてみよう。

   ▪軽く何枚か写真を撮ろう。

 

「ン”ッ! ゴフォ――ッ!!」

 

 >緊張を誤魔化すようにコップの中身を呷った奏さんが盛大にむせた。

 >彼女の制服とテーブルにココアが飛び散り、中々の惨状である。

 >とりあえずお手拭きを使いテーブルを拭き取りつつ、もう一つを奏さんにも渡す。

 

「ごっほ、ぇほっ……ぁ、ありがと。…………えっ、ほんとに、いいの? その……」

 

 >いかにも、自撮りデートである。

 >写真ももちろんだが、仲良く遊ぶ様子をしっかり動画にすればきっと文句も無いはず。

 

 >明日は都合よく部活が休みだし良い考えだと思うんだけど、どう……

 

「やる……っっ!!」

 

 

 やりますやります(食い気味)。

 当たり前だよなぁ(チャンスを逃さない女の子の鑑)。

 

 

「やろう、ほもさん……! その、でっ、デート……っ!!」

 

 >言い終える前に即答された。

 >どうやらお互い予定は空いてるようで何よりだ。

 >そうと決まれば早くここを出て、今のうちにあれを買いに行ってしまおう。

 

「え、何を……?」

 

 >言わずもがな、自撮り棒である。正直ちょっと使ってみたかったのだ。

 

 

 >翌日。

 >絶好の外出日和となった昼の賑やかな街に、奏さんと二人で立っていた。

 

「いっ、いぇーーい……みーこ見てる……?

 …………

 ………………ご、ごめんなさい今のなしっ! も、もう一回……っ!」

 

 >否。この動画にNGは無く、ただありのままを写すのみ。

 >自撮り棒の先に取り付けたスマホが、赤面する奏さんを容赦なく捉え続けている。

 

 

 ここ完全にNTRビデオレター。

 ウッスみーこ冷えてるか~?(煽り)

 

 

「どっどうしよう、ほもさん……これ、思ってたよりはっ、恥ずかしい…………!」

 

 >一度やると決めた以上、どうもこうも無いのである。

 >前置きも済んだので、通行の邪魔にならないように次の場所へ行こう。

 >外付けバッテリーの充電は万全なので安心して欲しい。

 

 

「あの、食べる所撮られるのは落ち着かないっていうか……うう」

 

 

「ちょっ、こ、このゲーム難しい……わっ、笑わないで……っ!」

 

 

「ここの通り、路上演奏者がいっぱいいるね……ふふ、私も持って来れば良かったかも」

 

「え? 演奏してる所を撮ってて欲しい……? あの、すみません、これは配信するわけじゃ…… ……ほもさん? う、うん。はい、大丈夫です……」

 

「……………………あ、上手…………」

 

 

「お疲れ様でした。…………あのっ、演奏、凄く良かったです! これからも頑張って……

 え、えっ? 皆でポーズ? あ、ほもさん…………い、いぇーーいっ、ぴーす……♪」

 

 

  v(・ω・)v

 堕ちたな(確信)。

 

 

 >夕方。

 >二人であちこちを歩き回り、少し足が疲れたので広い公園のベンチで休憩となった。

 

「お待たせ、ほもさん。……はい、これコーヒー……と、こっちがチョコクリーム」

 

 >すぐ近くにクレープ屋台があったので、ジャンケンに負けた奏さんが買って戻って来る。

 >隣に座り一息ついてから、袋に残った自分の分も取り出した。

 

「いただきます。…………ん、うん……ふふ、おいしいね」

 

 >もうカメラの存在にも慣れたのか、自然体のままにこやかにクレープを頬張る。

 >こちらもそれに倣うと、解放的な空気の中、程よい疲労感に甘味が効いてくるのが分かった。

 >どうやら向こうはラズベリークリームらしい……中々美味しそうだ。

 

「ん”んっっ!! ……?! ぇ、ひっ、一口交換……っ?」

 

 >むせそうになり、再び最初のような動揺ぶりを見せた奏さんに頷く。

 >仲良しアピールをする丁度良い機会だろう、そんなに驚くほどの事でもないと思う。

 

「そっ、そ、そう……だよね。うん……うん……友達ならこれくらい普通……」

 

 >と言うわけで、それをちょっとだけ食べさせて欲しい。

 

「ん、うん………………どっ、どうぞ……」

 

 >おっかなびっくりクラッカーを鳴らす人みたいな姿勢で、奏さんがクレープを差し出した。

 >口を開け、遠慮なくかぶり付く……クリームの甘さにほのかな酸味が効いてて美味しい。

 

「おっほ、ぉ……ほぁあ……」

 

 

 健全ゲーでなんつう声出してんだこの娘は(ドン引き)。

 こんなの絶対フィニッシュされて深イキしてる時の喘ぎ声じゃん(エロゲー汚染脳)。

 

 

 >隣でじっと見つめて変な声を上げている奏さんへ、お返しにこちらのクレープも差し出す。

 

「……い、いただきます…………ぁー」

 

 >意を決したように目を閉じて、ぱくりと、断面から控えめに一口食べた。

 >……咀嚼がやや長く感じる。あまり味が合わなかっただろうか。

 

「……ん、んっ。

 …………えっと、味、味はその……チョコ……チョコが甘くて……クリームも甘くて……

 チョコとのハーモニーがあの、とても良い美味しさを生み出し……チョコで……」

 

 >何やら要領を得ない食レポを披露された。

 >このチョコは程よい苦さが合ってると思うのだが、本人がそう感じるなら良しとしよう。

 

「……ふふっ…………ねえ、ほもさん。またこうやって一緒に遊びたいね」

 

 >クレープを食べながら満足そうに呟く奏さん。全く同感である。

 >自撮りしながらでは入れない場所も多かったし、今度は屋内メインもありかもしれない。

 

「うん。……行こう、絶対」

 

 >目を合わせて、二人で笑みを交わす。

 >アクシデントから思い付きで始まった一日だったが、おかげで楽しい時間を過ごせた。

 

 >>管崎 奏(かんざき かなで)の信頼レベルが4に上昇した!

L E V E L  U P

L E V E L  U P

L E V E L  U P

L E V E L  U P

 

 ちょっと熱いんじゃないこんなとこで~?(休日公園)

 んなわけで、奏ちゃんレベル4でした。

 お兄ちゃーん、俺らもちょっと混ぜて欲しいんだけど~。ワー

 

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 

 




■キャラ紹介

◇イスカ

 ツンデレ家出娘。自称している名前の由来は冬の渡り鳥。
 交喙(交差したくちばし)とも書き、古語でねじれてかみ合わないという意味。

◇ほも君

 公文書偽造罪。公衆道徳違反。プロ指導者との癒着。反社会的勢力への関与←NEW!!
 主人公特有の大胆な行動力で周囲を振り回しがち。

◇奏

 見た目は大人しいがかなりのムッツリスケベ。レズ。
 色惚けピンク指希先輩と並び、音咲の風紀を乱しがち。


■この辺の敵

◇イスカ兄

 忍者。複数いる。闇系の仕事をしているらしい。
 実家では兄弟揃って末っ子である妹を甘やかしていた(当社比)。

◇みーこ氏

 奏ちゃんの元・親友。
 多分そこまで要求したつもりじゃなかったのにNTRビデオレター送られた可哀想な人。

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