(まったく、えらく手のかかる話になったものじゃな)
本来なら
(生贄の代わりというと、あ奴か。これで何度目じゃ)
さぁ? 十より先は覚えていないよ。
(最近は減ったと思っておったが、まだまだ需要があるんじゃな。役目を終えるまでの期間が短い故、すぐ戻ってくるからというのもあるんじゃろうが)
本当にね。
それにしてもまさか生贄が意味のない状態になっているとは思わなかった。
まぁ、
(これで三度目。もう良いじゃろ)
ああ、これで条件は揃った。
このくらいを目途に、そうだね、この日にしよう。
この日に、タケル君に直接会おう。
(ま、タケルがお
何を言うのさ。
誰か一人の人間に魅入るなんてことはあり得ない。
よしんば何体かの妖怪が魅入ったとして、全体の意思が変わる事はない。
(あぁ、そうじゃったな。自覚が無いんじゃった)
何がだい?
(それぞれの妖怪に個別に聞いてみるがよかろう。タケルの事をどう思っておるかとな)
……?
まぁ、いいけどさ。
……。
……。
……!?
(ようやく気付いたか)
こ、これって。
まさかこんな事が。
(全体の意思が変わる事はない。確かにその通りじゃ。ならばその逆もあり得よう。タケルに魅入った妖怪の方が多ければ、それがお主等の意思となる)
え? こんなにもタケル君に魅入っている妖怪が
(魅入った事でどう思うかは個々の妖怪によるからのう。様々な感情が混ざり合った結果、逆にそうだとは思わんかったんじゃろ)
そういう事かぁ。
でもいくらタケル君が妖怪の本質に触れることが出来る
(そりゃぁ、
うぅ。
(まぁ、この辺は今更の話しじゃな。今までもそうじゃったのだから変に意識せねば良いだけじゃ)
君が意識させといて何を言うかぁ!
(かかかっ。それは良いとして、お
いきなり話題を変えないで。
そうだね、そのつもりだ。
そっちも構わないよ。
元々そいうい条件で協力してもらっていたんだし、既にマヨイガに稲荷神社があるんだから今更さ。
それに、
(それはお互い様じゃな。では、そういう事でな)
ああ、その日を楽しみにしているよ。
(あ、そうじゃ。ミコトは
何が!?
最後のはコンがからかっているだけです。でも言っている事は本当。
気分屋の里様、誤字報告ありがとうございます。