精霊術師と乙女剣士の異世界旅   作:孤独なバカ

8 / 10
もはや原型がなくなっている。前の設定全部どこいった?
まぁアンケートをしているので更新は早めにします。
雫とイチャイチャさせるのが一番好きな孤独なバカでした
それでは本編へどうぞ


精霊族と最善策

浮遊感につつまれ光がやんだと転移された場所を見た瞬間絶句してしまう

クラスメイトの姿は見えない。いや見えるはずがなかった

俺と手を握っている八重樫が転移してすぐに見えたのは壮大な雲海。

空気は冷たくさらに青い空が広がっている。まるで竹田城跡から撮った写真と類似しているものがあった。

 

「「えっ?」」

 

しかし落下しているのではなく浮いている。

いや少しずつ落下はしているのだが上昇気流によって空中に浮いていると言った方がいいのだろう。

見渡すと俺たちの周りには色々な光が多く広がっておりするとふわふわと浮いている

恐らく数万規模の光が幻想的な光景をうつしだしていた

 

「……すげぇ。」

「えっ?どうしたの?」

「えっ?光の玉がかなり浮いているだろ?それがすげぇ綺麗だなって思ってな。」

「光の玉なら私にも見えているけど……少ししかないわよ?」

「……へ?」

 

俺はきょとんとしてしまう

 

「いや色々な色をした光が見えているだろ?」

「いえ。私は黄緑と白い光が見えるのだけど……渋谷くんは違うの?」

「俺には赤、黄色、黄緑に紫、白、茶色、水色以上に見えるんだけど」

『やっぱり見えるの?私たちのことが?』

「……えっ?」

 

どこかから声が聞こえる。改めて聞くと理解する。

この光は魔力でできた生命体だと

 

「お前らが俺たちを監視していたんだな。」

『そうなの〜まさか気づかれるとは思ってなかったから拉致させてもらったの〜。』

「拉致?えっちょっと私たちどこに向かっているのよ。香織たちは?」

「……恐らくまだオルクス大迷宮だろうな。てか一応聞いておくがハジメたちになにかあったら。」

『大丈夫なの〜少しだけ下級精霊を残してあるの〜ハジメって人と香織って人には精霊と相性がいいから残してあるの〜』

 

精霊と聞いて少しだけ思い浮かぶことがある

 

「つまりお前らって人間たちには妖精って言われている種族で間違いはないか?」

「えっ?」

『うんそうなの!!』

『渋谷さんは知っていたの?』

「……知っているつーか……またファンタジーみたいなものが出てきたな。」

 

妖精がこの世界では幻と呼ばれる種族であること、また実際に見たことがない人が多いので本当にいるのか不明とされた種族で間違いないだろう

……色々聞きたいことがあるけど、ここから落ちたら俺と八重樫も同時に死で間違いないだろうし。とりあえずは地上に連れてもらうしかないかと小さく息を吐いた。

 

 

「……綺麗。」

「……なんちゅう景色だよ。」

 

と俺たちが踏み込んだのはなんとも幻想的な景色だった。

妖精と呼ばれる精霊数千ほどの規模に及ぶだろうか?ほかに小さな子供も数百人ほどいるのだ

そのほかにもさっき空から見ていたがここは北の山脈地帯の一つにあるのだが……

恐らく10は数に超えていた。

奥に行くほど魔物が強くなり、現在では3つ目の山脈が過去最高到達地点だと言われているのだが

すなわち妖精はどれほど強いのだろうか

軽く身震いしてしまう。

 

「あら、あなたたちが我が子供達が言っていた人ね」

「「えっ?」」

 

目の前に俺より少し身長が低いが女子としては身長が高い八重樫よりも少し大きな女性が俺たちを呼んだが俺と八重樫はきょとんとしていた

八重樫はわからないが一応警戒と魔力感知は途切らせてなかったはずなのに

つい数十秒前には俺たちの前は誰も居なかったはずだ

それなのにの目の前には金髪でどこぞかの女神と呼ばれてもおかしくはないだろう。女性がただ俺たちのことを見つめている

 

「ここは精霊族隠れの里よ。人間族がくるなんて数982年ぶりじゃないかしら。我が子たちがさらってしまいごめんなさい。私は精霊族の長。世界樹の苗を受け継ぎものユカリというわ」

「精霊族……。本当に妖精さんたちなの?」

「妖精さん?あら可愛い言い方ね。そちらのお嬢ちゃんのいう通り私たちは妖精と呼ばれているという認識で間違ってはないわ」

 

クスクスと笑うユカリと名乗る女性。でもその上品さの裏側に少しだけ警戒してしまう。

 

「まぁ八重樫の可愛い言葉遣いは置いといて、攫った理由について納得のいく説明はできるんだろうな。」

「それはもちろん。一応あちら側にも伝えてあるはずだわ」

 

そしてユカリに警戒をしながら俺たちは事情を聞き出す

簡潔にまとめるなら

 

精霊族という種族は外気の魔力により生存している種族であり、人間と契約することにより精霊と人は技能を共有することになる。

精霊族は精霊術という魔法を使い、妖精自体には基本的に魔力が存在しないため空気中の魔力を使い魔法を打つことができる。

精霊族は基本的に魔力を失うことが死となるのだが、中位妖精以上、すなわち人間と契約したことがある一部の妖精は自らの魔力を持つことになるので基本的には不死である

精霊族は火、水、闇、土、風、命属性の精霊がいて、俺は全属性、八重樫は風と命の精霊と契約ができるらしい。

俺たちを攫ったわけにはユカリの技能である運命視が原因である。どうやらクラスは同じ場所に転移されたらしいが俺たちがあのまま転移していた場合俺と八重樫が壊れてしまう可能性が高かった。

それがどういう意味を持つのか。それは二人にとっての親友であるハジメと白崎に何かあったのだろう。

 

「……とりあえず謝罪を。あなたたちがいれば二人を助けられた可能性はあったの。だけどハジメさんと香織さんを二人を助ける場合、その場合、ケンタさんが最初の犠牲者になる可能性が高かったんです」

「…渋谷くんがですか?」

「その前にあの後あなたたちの友達が何をあったのか説明をしましょう。あの直後オルクスの大迷宮の地元では勇者と呼ばれる人たちはオルクスの大迷宮65層に転移されました。ちょうど下は奈落になっていて落ちたら即死と言ってもいいでしょう」

 

65層。過去最高到達点であったことを思い出す。

 

「その転移先であったのは魔物部屋と呼ばれる自動的に魔物が生成されるトラップです」

「……魔物部屋?」

「モンスターハウスのことだろうな……そこで出てきた魔物に囲まれるとなると……相当被害にあうな。犠牲者が出てもおかしくはない」

「……えぇ。それに香織さんとハジメさんはここでお二人がいないことに気づきます。しかしそう甘くはいきません……モンスターハウスが発動し二種類の魔物が現れました。まず上層に上がる階段側には〝トラウムソルジャー〟と呼ばれる魔物です。」

「骸骨戦士みたいな魔物だな。何体くらいだ?」

「100は超えていると思います。」

「ひゃ」

 

100という数字に八重樫は驚くがそこまで強くない魔物ではないので天之河たちが全力で攻めれば突破できると思っていた

 

「……反対側にはどんな魔物が現れたんですか?」

 

 

そう。そのたった一つが気になった。トラウムソルジャー100体以上の魔物と対抗できる魔物

そしてその言葉は俺の予想通りの最悪と呼ばれる魔物だった

 

「ベヒモスです。」

 

……なるほど。確かに最悪だ。そしてその逃げるための最善解がハジメがキーマンになるということも

 

「ベヒモス?確か」

「一度も人類は討伐したことのない魔物だったはずだ。かつて、最強と言わしめた冒険者をして歯が立たなかったと言われている。」

「……それって。」

「死者がでてもおかしくはない。……でも俺はハジメだけが俺以外で唯一ベヒモスの動きを止められる奴ってことを知っているんだ。」

「南雲くんが?」

「あぁ。恐らく自分の身を危険に犯してベヒモスを錬成で動きを止められるんだよ。あいつ迷宮で慣れない剣で魔物を倒すのではなくて錬成で確実に魔物を動けなくしていたんだよ。でも……無茶としかいいようがない。でもハジメは恐らく同じ行為をやるはずだ。怖いと思っても本当に必要なとき行動をためらわない。……どれだけ怯えていようと、絶対に背を見せないって」

 

俺の言葉に頷くユカリ。

 

「えぇ。もしあなたたちがいた場合サポートには」

「絶対に俺が入っているな。元々俺の魔力は二千近くある、いくら何でも魔力を消費が多いとはいえ結界は破られないだろう。トラップの影響からクラスメイトは混乱状態になっているはずだ。俺よりも天之河やメルドさんを加えた方がトラウムソルジャーを殲滅できる可能性が高い」

「えぇ。ハジメさんも同じことを考えていました。……そして結論から伝えると結界の役割は香織さんが行いました。」

「香織?」

「えぇ。……回復魔法をハジメさんに掛けながら結界の維持を続けている香織さんもハジメさんを助けるために……。そしてその作戦は功をなしその間に平常心を取り戻した勇者たちによって」

「南雲くんも香織もすごいわね。」

「はい。実はこれには」

「いいから話を続けてくれ。……これでハッピーエンドで終わるんじゃないだろ?いや何かあるからこそ俺が死ぬ可能性があった。……いや大体予想はついているけど……それを本当にやったのかと思うと信じたくないんだが」

 

すると八重樫も俺の顔を見て少しだけ危機感を覚えたらしい。

 

「どういうことよ?」

「……八重樫覚悟だけはしておいてくれ。最悪の展開はないとはいえ……恐らく聞きたくないこと。信じたくないことがある。……ユカリ一つだけ聞かせてくれ。……俺があの時言ったことは白崎にとって最悪の運命に動いたのか?」

 

俺は聞きたくないことを先に聞いておく。八重樫はその言葉に俺をじっと見る。

もし白崎がそのトラブルにあった場合

するとユカリは首を横にふる

 

「いえ。確かにあなたの選択は運命を大きく変えました。だけどいい方にです。実はあの言葉がなければ、香織さんとハジメさんが死亡する可能性がありました。いえ。死亡とはいいませんがお互いが壊れてしまう可能性が高かったです」

「そうなのか?」

「えぇ。なので辛いことは多いでしょうがオルクスの大迷宮を抜け出す未来は必然となりました」

「でも、それじゃあ何がいけないのよ。というより渋谷くんはあの時香織と何を話していたの?」

「……ハジメのことを白崎に頼むって頼んだんだよ。反対に白崎に八重樫のことを頼むって頼まれた。」

 

でも。それがいい運命に傾いたのは少しだけホッとしてしまう。

 

「……それじゃあ続きを頼んでいいか?」

「はい。そして錬成を解き、ハジメさんと香織さんは逃げ出そうとした時です最後の錬成後メルドさんの指示により、魔法を一斉攻撃を行いました」

「魔法を?」

「恐らく足止めだ。ダメージを与えられなくても衝撃は与えられるってこと。それで逃げる香織とハジメのサポートをしたんだろうな」

「えぇ。その通りです。……あの、私の説明……」

「いや。さすがにどんな意図でやったのかは理解できる。というよりも予想できていたかな。上手くいかなかった時以外に俺が死ぬ可能性がある。俺は隠していたけど俊敏をあげる身体強化『神速』っていうのを持っているんだよ。だから…基本的に逃げれるはずなんだ」

 

即ち本当に危険性が上がった時に使う切り札として残したことだがそれができない。いや予想できなかった悪意があったということ

 

「……えぇ。でも逃げることは叶わなかった。なぜならクラスメイトから火球が飛んできたからです」

「っ!」

「その火球は最初はベヒモスを目指しまっすぐに飛んでいました。しかし軌道が変わった。……ケンタならその意味が理解できますね。」

「……軌道を変えるには絶対に意思のある攻撃。即ち、悪意によってどちらかが狙われた」

 

つまりハジメか白崎を恨んでいる人間。そしてその人物はその日の行動を見ていたらすぐに理解できてしまった。

 

「えぇ。ハジメさんにめがけて放たれた火球は避けることには成功しました。しかし三半規管をやられ平衡感覚が狂ってしまった。……ケンタはこの状況になったらどうしますか?」

「……そうだな。やっぱりそうだよな。俺が唯一死ぬ可能性があるのは……大切な誰かが死にそうになった時最後まで戦うこと。」

「えぇ。そこが全ての分岐点です。そしてその場合……ハジメさんと雫さんが壊れてしまいます。ショックでお互いに動けなくなってしまい。」

「……うん。そうなるな。……死ぬ気はない。ただその分俺はどれだけ逆境であっても全員を助けるために行動してしまう。」

 

辻褄が完全にあう。恐らく本気で勝つ気でベヒモスに挑んで、…勝手に死んで人に不幸を届けるのだ。

 

「でも香織と南雲くんは死んでないんですよね?」

「はい。その後香織さんがハジメさんのそばで結界魔法をはり1度目の攻撃を逸らすことができました。しかし、あらゆる戦闘で石畳の耐久限度が限界を迎え奈落に……」

「……それでもいきているのか?」

「はい。運良く水流に流され二人とも無事です。今は気絶をしていますが…これから先は二人で支え合って攻略をすることになります。落ちたのがハジメさんだけであれば、生きて地上にあがることは奇跡が起こらない限り不可能でした」

 

俺と八重樫は同時にホッとしたように息を吐く。

 

「……即ち大丈夫ってことでいいんだな。」

「えぇ。質問があればどうぞ。」

「……俺たちはどうなる?一応拉致として連れてこられた訳なんだが。」

 

俺の質問にユカリは微笑む

 

「私たちのところで客人として過ごしてみるのはどうでしょうか?この精霊の隠れ村は教会は関与できません。人里離れていますが……」

「そうだな。まぁそうするのが妥当か。ハジメたちも強くなっているだろうし、精霊術についても俺は興味があるからな。八重樫は?」

「私もいいわよ。光輝たちのことは気になるけど。でも、渋谷くんが死なないくらいに私も強くなりたいから」

 

すると八重樫が少しだけ決意を決めたような、そして目が少し地球に居た時の時ににているがどこか頼りになるというよりも離れたくないという感覚があれからずっと繋がっている手から想いが繋がってくる

そういうとユカリはどこかに消える。魔力の反応もない。

恐らく寝床の準備に取り掛かってくれたのだろう。

すると言葉がすっと流れ出るように呟いた

 

「よかったよ。拉致られて」

「えっ?」

「……多分死んでいたら後悔していたと思う。想いも全部無駄になっただろうし、それに八重樫が壊れることになるのは分かっていた。地球に帰るって約束も全部果たせないままで、最後までいい気分にはならなかっただろうから……」

 

だから少しだけ不安になってしまった。

もしかしたら、どこか寂しがり屋なのかもな

 

「強くなりたい。自分が死なないだけの、誰かを守るだけの力が欲しい」

「そうね。でも二人で一緒にでしょ?あなたが私を、私があなたを助ける。そして香織に会いにいきましょう」

「あぁ。今度は俺たちの関係も話さないとな」

 

八重樫が寄りかかってくるのを支え二人で顔を見合わせる

視線が重なるとどこか不思議な雰囲気が流れ自然と顔が近づいていく

もう。一人で悩まなくてもいい

最愛の女性とともに同じ道を歩んでいくのだ




アンケートをとっています。
期限は今日までとします。詳しくは前話参照。

ミュウについて

  • ハジメの娘
  • 主人公の娘
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