精霊術師と乙女剣士の異世界旅   作:孤独なバカ

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アンケートの結果ミュウはケンタの娘になりました
レミアについてはまた考えます


契約の罠

「……ふぁ〜。」

「もうちょっと、だらし無いわよ。」

 

と翌朝俺は小さなあくびをすると八重樫がそんなことを言い出す。

俺たちは昨夜俺たちが来たから建てたというログハウスにユカリに少し仰天しながらも二人での共同生活を始めた。

始めたんだが

 

「腰がいたいんだよ。さすがに睡眠不足だし……」

「そ、それは。…私もそうだけど……」

「大丈夫か?初めてはかなり痛いって聞いていたし泣いていたから。正直下手だったよな?」

「大丈夫よ。相変わらず心配性ね。それに私から誘ったわけだし…それに痛みだけじゃなかったもの。」

 

話の内容から分かるように昨日八重樫と一線を超えた。

各自ユカリに部屋もあり、お互いに部屋も振り分けられたのだが結局あの後別れたくなくて

八重樫から誘われたのに断わるなんてことは一切考えなかった。

お互いがお互いを、その存在を確かめる求め合った。

恐らく何度も痛がっていたことだから上手くはなかったんだろう。

でも何度も繋がって、それはお互いに寝落ちをしてしまうまで行為は続いた

なお、シーツなどは全部纏めて早朝から魔法で洗浄してあるのだが…お互いに早朝から風呂で汗などを落としたのはいうまでもない

 

「そういえば回復魔法使わないの?香織ほどじゃないけど回復魔法を使うこともできるでしょ?」

「ん?使わないかな。今日は完全休養日で精霊と契約するってユカリが言っていただろ?……つーか少しだけこの痛みを覚えておきたいって思ってな」

「何よそれ。」

「…さぁ。俺にもようわからん。」

 

するとお互いに笑ってしまう。痛みがあるがそれがお互いに回復魔法すら使わない。

 

「あら、相変わらず仲がよいわね」

「あっ。ユカリさん。おはようございます」

「おはよう二人ともそれで契約精霊について説明したいのだけどいいかしら」

 

すると俺と八重樫は頷く。

 

「あら、それじゃあ契約について説明するわ。まず精霊との契約だけど。……二人とも世界樹の果実を食べたわよね?」

「昨日の果物だろ?あぁ。朝食としても頂いたしな」

「えぇ。それなら既に契約できるはずよ。基本的にその精霊の名前をつけてその名前を承諾したら契約されることになるわ。」

 

結構簡単なんだなと思いつつ精霊を見る。

 

「そういえば精霊の見分け方はどうなっているんだ?名前をつけたら人化する可能性が高いんだろ?性格面とかが気になるんだが」

「それは運としか言いようがないわね。話してその精霊を見極めるしかないわ」

 

と苦笑するユカリ。そして面白そうに俺を見る

やっぱり結構いい性格をしてやがるな

 

「えっと。どうしてそんなことを聞いたの?」

「いや。普通に契約精霊を契約した後について気になることがあったんだよ。んでお互いにそれを聞かないでいたからな。恐らく契約とはいってもそんな強制力はないんだろう。所謂契約をした後に襲われる可能性を考えたんだよ」

「どういうことかしら?」

「契約精霊は中位精霊になれる可能性が高い。だからちゃんと信用できる精霊を選ばないといけない。昨日上空から見たけどここ来たの山脈って呼ばれていて奥にいけば行くほど魔物が強くなると言われているんだよ。そんな山脈の奥深くで精霊族は暮らしているんだ。……正直精霊族単体だけでかなり最強と呼ばれる種族に入るはずだ」

 

そして一息吐き

 

「それにユカリは一度きりとて契約した精霊が協力してくれるとは言っていない」

「……っ!」

「所謂出世できるチャンスなんだよ。だから契約してもらおうと躍起になっている。下位精霊が中位精霊になるっていうことは実体を手に入れるということと同じくらいだからな。それに契約に必要な代償もまだ把握できてはいない」

「へぇ〜本当にあなたは頭がキレるわね」

 

すると精霊族の長であるユカリは面白そうに

 

「生憎これでも本を書いているもんで。……美味しい話には絶対に裏がある。でも契約しないとこの山脈は抜け出せない。それにあんたの子供なんだろ?それなら善意だけのクソ野郎なんかに子供を預けるなんてできないはずだ。ちゃんと精霊にとっての幸せを、精霊を守ってくれる契約者を探さなければならない」

「……ふふ。本当にあなたは面白がらせてくれるわね。」

 

嬉しそうなユカリ。恐らく長としてかなり腹黒い性格のようだ

 

「いいわ。それならいくつか補足してあげる。ほとんどあなたが言った通り契約したからと言って契約精霊が協力してくれるとが限らない。必要対価は魔力よ。名前をつけた時必要対価としてその精霊の強さによった魔力を抜き取られるわ。そして契約の最大の利点。精霊とステータスを共有できるというのは技能だけではないってこと。精霊から認められたらその精霊のステータスを上書きできるわ」

 

その一言に俺は少しだけホッとする。ユカリ自身は協力的であることは確かだ。

恐らく気まぐれでチャンスを与えてくれているのだろう。

 

「……魔力。」

「まぁ俺だろうな。……八重樫の魔力は……」

「私は50よ。迷宮いってから少し変化しているかもしれないけど。」

「どちらにしろステータスプレート一度見ようか」

 

と俺はステータスプレートを見ると

 

渋谷健太 17歳 男 レベル:30

天職 精霊術師

筋力 100

体力 100

耐性 100

敏捷 100

魔力 3000

魔耐 100

 

技能 全属性適性【+光属性効果上昇】【+闇属性効果上昇】【+氷性効果上昇】・複合魔法・高速魔力回復[+瞑想]・魔力感知・無詠唱・消費魔力軽減・魔法威力増加・家事【+料理の達人】【+洗濯】【+掃除】・世界樹の加護・言語理解

 

ステータスプレートが変化していた。天職自体が変化している

 

「どうだったかしら?」

「魔力が3000はあるから一応大丈夫だと思いたい。八重樫は?」

「私は100かしら。……魔力特化型とはいえ少し羨ましいわね。」

「ユカリ質問。二人で契約する場合ってどうなるんだ?消費魔力とかは」

「面白いことを聞き出すわね。でもそれは私も分からないわ。未だに二者契約をした人はいないから」

 

所謂実験をしないといけないってことか。でも八重樫がこの山脈の中で契約精霊と契約しないのは……死と一直線としか思えない

それなら今はリスクを負うしかないか

 

「命、風の精霊に絞れるな。ステータス共有の恩恵を得るためには少しだけ賭けにでるしかない」

「……それって。」

「あぁ。最初の契約精霊は二者同時契約にする。今の俺たちはステータスの余裕がない。まずステータスの問題からどうにかしないといけない。王都並みの訓練は望めないからな…レベル上げしている暇もないんだよ」

 

特に精霊との契約で魔力が足りなかった場合バッドエンドは確定。リスクを負わないと強くはなれない。

さらに契約しても協力してくれなければ意味がないのだ。

 

「……そうね。それならどの精霊にするのかしら。」

「できれば回復役やアタッカーがいいな。回復なら命、アタッカーは風だけど…まぁ命だろうな。基本的に回復役がいないと状態異常になった時対応できない可能性はある」

「……本当頼もしいわね。それじゃあ探しましょうか」

「今日じゃなくてゆっくり探そうぜ。焦らずすぐに決めるのは愚策としかいいようがない」

 

と俺は小さく笑う。そして3日間じっくりと剪定を行うのであった。

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