この回に追加点を加えリードを広げる事に成功なるか・・。
短めです。
~視察者:朱里&彩side~
6回裏の守る新越谷は、この回から登板の新越谷の3番手武田さんの暴投と内野ゴロの間の2点を返されにリードが1点差に迫られ・・。
「星歌達の新越谷念願の初勝利まではアウトは3つ、そしてリードは1点・・最終回の投手はどうするんだろう?」
(武田さんが続投か?、それとも他の誰かが登板?)
「えっとね会長から貰ったマル秘データによれば、新越谷投手陣は兼任も含めて5人でヨミちゃん・星歌ちゃん・2年生の藤原さん・息吹ちゃん・日葵ちゃん」
「ちなみに、ヨミちゃんは初対外試合の柳大川越戦の登板を含めて2試合共に先発だからリリーフ登板は初だよ」
(そのリリーフ初登板のヨミちゃんを含めて、残る登板可能投手はベンチの2年生の藤原さんと一塁を守備してる日葵ちゃんの3人・・)
「武田さんはこの試合で初中継ぎ登板か・・、改めてロングリリーフも出来る先発兼中継ぎタイプとしての適性判断のテスト登板・・あるいは今日の試合プランで武田さんの中継ぎ登板が決定してた・・」
(投手によっては、先発と中継ぎ(抑え)に適性がある選手とどちらかに適性がある選手に分かれるから・・)
そんな私は、河野会長からは朱里ちゃんはやや先発寄りの先発兼中継ぎタイプだからチームとしては有難いよって言われたけど・・。
ちなみに・・私がいる聖愛舞浜女子学院野球部の投手陣は6人で・・。
1人目は、柏姉妹で姉の2年生で投手兼外野手の麻衣先輩(左腕)。
河野会長いわく、麻衣は朱里ちゃんと同じ先発兼中継ぎタイプだけどどちらかに専念させた方が輝くタイプ♪。
2人目は、現エースで妹で2年生の投手兼内野手兼外野手の柚葉先輩。
河野会長いわく、柚葉を現すならjokerかな。先発・中継ぎ・抑え・それに野手としても完璧にこなす・・チームとしては切り札的存在にもなるし..起用に悩む子。
3人目は、河野会長自身で、河野会長は捕手がメインながら投手もこなす人。
河野会長曰く投手は、彩ちゃんを育成したい時と気分転換の時に登板する程度のレベルだよ♪って言ってたけど・・。
4人目は、私の従姉妹で投手兼一塁手兼右翼手の陳音姫(左腕)。
音姫は、河野会長と私の見解は同じで完全先発型左腕で立ち上がりが苦手なのと私と似て無意識に相手に対して手を抜く癖が難点かなって。
5人目は、妹さんもいる中等部からの進学組の外野手兼任の中野さん。
河野会長曰く、中野さんはどちらかと言えば先発向きかなと・・欠点は投手返しについ咄嗟に利き手を出す癖をなんとかしてと。
最後の6人目が私こと早川朱里。
私がいる野球部の投手陣の説明はこれで終了するとして・・。
グランドの星歌達の方に意識・視線を向けるとしよう。
新越谷の初勝利まであともう少しだよ。
~視察者:朱里&彩side終了~
延長戦を除けば、最終回となる7回の表裏...。
マウンド上の湾星高の投手は、6回から引き続き須田さん。
対して、星歌達の攻撃は3番の日葵ちゃんから。
「この回に追加点を入れて、ヨミちゃんや投げる予定の日葵自身の投球が楽になるように頑張るよ♪」
意気揚々と、先頭打者としてバッターボックスへと向かう日葵ちゃん。
カキーン
1Bからの真ん中低めストレートを捉えて、中堅オーバーの二塁打で出塁の日葵ちゃん。
続く4番の希ちゃんは、1・3からの5球目を選んで四球で無死1・2塁で5番の蓮華ちゃんが打席に。
蓮華ちゃんは、自身はアウトになるも進塁打になる一ゴロで1死2・3塁で6番の稜ちゃんが意気揚々と右打席へ。
「おっしゃー、ここで打って正遊撃手アピールだぜ」
《ボールフォア!》
対して、守備の湾星高側は稜ちゃんを敬遠気味の四球で出塁させてでも1死満塁にして7番の白菊ちゃんとの勝負に。
(先日の2試合の練習試合藤和戦、大鷲戦、そして本日の湾星高戦と攻守共に未だ良い結果を出せてません・・)
(この回の裏に投げるヨミさん、もしくは日葵さんの為そしてチームの初勝利為にも必ず打ち塁上の皆さんをホームへと返します)
自らの名前がコールされるまでにネクストバッターサークルで、精神統一していると思う白菊ちゃんにベンチから芳乃ちゃんが歩み寄り耳元で一言二言囁いて再びベンチへと。
(芳乃ちゃん、どんなアドバイスを白菊ちゃんにしたんだろう?)
芳乃ちゃんのアドバイスを受け、気迫漲るオーラを漂わせ白菊ちゃんが右打席へ。
相手の内野・外野の守備シフトは、共に前進守備を。
内野手の間を抜ければ1点は確実、外野手の頭上を越す打球を放てば塁上の走者のみんなが帰還できるチャンス。
気迫漲り闘志が溢れ、威圧感バリバリの右打席の白菊ちゃんへマウンド上の須田さんが初球を投げ・・・。
(ガキーン)
須田さんが投げた初球を捉えた凄い打撃音・金属音をグラントに響かせ放った打球は・・・。
(ドン!!)
相手外野手が一歩も動けない、打った瞬間に本塁打と分かるセンターバックスクリーンの電光表示板の一部に直撃する記念すべき新生新越谷野球部チーム第1号となる満塁本塁打に。
三塁走者の日葵ちゃん・二塁走者の希ちゃん・一塁の走者の稜ちゃんがゆっくりと歩きながらホームベースを踏んで、ホームベース付近でこの回の一塁ベースコーチの息吹ちゃんと一緒にヒロインの白菊ちゃんを待つ。
白菊ちゃんは、本塁打の感触を確かめながらゆっくりと一塁・二塁・三塁とベースを踏んでこの回の三塁ベースコーチの星歌と軽くタッチして日葵ちゃん達が待つ本塁へと。
「白菊ちゃんの本塁打がチーム記念の第一号♪」
「白菊ちゃん飛ばし過ぎ」
「チーム第一号が満塁弾って、白菊は何かを持ってるよな」
「私にはあんな飛距離にパワーは無理ね」
「やっと、チームと皆さんの役に立てれました」
本塁付近で日葵ちゃん達からの祝福のヘルメット叩き等を貰いながら日葵ちゃんと会話しつつ、ベンチへと凱旋してくる白菊ちゃん。
今度は、ネクストサークルにいる菫ちゃんやベンチのみんなや監督とタッチしながら、言葉と祝福のヘルメット叩きを貰う白菊ちゃん。
「白菊ちゃんナイス一撃だよ」
「白菊、チーム第一号おめでとう」
「今日のヒロインは白菊ちゃんね」
「初本塁打おめでとうございます」
「大村さんには満塁女神の加護があるのね」
「失点した分を取り戻してくれてありがとう!」
「大村さんの本塁打で、チーム初勝利がぐっと近づきました」
「白菊ちゃん本塁打おめでとう」
恥ずかしそうにそれでいて嬉しそうにベンチに戻り、給水をしながら息を整える白菊ちゃん。
白菊ちゃんに満塁弾を浴びて動揺してると思われる須田さんは、次の菫ちゃんに安打を許すも続くヨミちゃんを投併殺にとって3アウトに。
残すは7回裏の3つのアウト攻防のみ。
6回に続きヨミちゃんが続投か、それとも日葵ちゃんが予定通りに登板か・・・。
芳乃ちゃん・藤井監督の判断は・・・。
~続く~
星歌「原作より速い白菊ちゃんの本塁打で新越谷のリードが5点に」
蓮華「大村さんの1発でよりチームの初勝利を手繰り寄せれそうです」
陽奈「中村さんじゃないけど、あんな飛距離を飛ばすパワーが羨ましいわ」
日葵「む~記念すべきチーム本塁打第一号を白菊ちゃんに取られた」
ヨミ「7回裏も投げるよ」
珠姫「ヨミちゃんは1イニングだけじゃ?」
光先輩が加入するのは
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夏大会前(姉妹揃って)
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原作通り