東方鉄聖竜~ブロントクエスト11 時すでに時間切れになった過去を求めて 作:F.Y
(作者の他作品みたいに登場人物紹介でネタバレしないのが大人の醍醐味)
一晩明け、ついにブロントさんが旅立つ日がやってきた。村の人々が薬草や毒消し草、聖水など、様々な道具を差し出し、村で貯めていたお金まで渡される結果だった。
「俺は謙虚だからな。受けとるのは9Gでいい」
「何言っているんだい。それじゃ薬草一つ買えばすっからかんだよ。いいから持っていきな」
と200Gも渡される始末。だが、装備は銅の剣に皮の鎧、皮の盾というあるさま。ナイトが皮装備とかちょとsyレならんしょ?とは思ったものの、この小さく貧しい村で揃えられる武具はこれが限界というあるさま。まあ、許してやろう俺は優しいからな。
「それじゃ、一気に行くぜ・・・・・とんずらぁ!」
ブロントさんは白玉楼に向かって、猛烈な勢いで平原を進んだ。途中、スライムやズッキーニャ、マンドラが汚い粘着をしてきたが、銅の剣でバラバラに切り裂いてやった。
戦いの中、ブロントさんは新たな力を得た気がした。そんな時、再び魔物がやってきた。
「ほう。どうやらボコボコにされたいらしいな?」
ブロントさんは右手を空に翳した。
「行くぜ!生半可なナイトには真似できないホーリー!」
白い光がドラキーを包んだかと思うと爆発が起きた。空を飛ぶ魔物は皮膚を焦がしながら地面に墜落する。
「じゃあな、カス猿」
猿ではなくコウモリの魔物だが、そんな突っ込みを入れる人間はどこにもいなかった。
フロッガーやマンドラ、ももんじゃが更に現れたが、戦いの中でパワーアッポしたナイトの敵では無かった。ぽごじゃが沸いてきたモンスは、ナイトの剣で切り裂かれ、後にはアワレにもズタズタになった雑魚がいた。
ブロントさんはモンスを退け、北に向かった。まだ目的地に到着する気配は無い。そんな中、一人の小柄で太った男に出会った。その男は、何かを探すように、しきりに地面を調べている。
「おい、misu、おい。一体何をしているんdisかね?」
男はブロントさんに気付き、顔を上げた。
「おお、あなたは冒険者ですな。私は旅の商人です。ここで・・・・・・そうだ。いいことを教えてあげましょう。あなた、薬草や毒消し草は持っていますか?」
「む・・・・・・持っているぞ」
「実は、ですね。その薬草や毒消し草、その辺の原っぱや森の中に生えているのですよ。私はそれを集めて、これから白玉楼に向かおうとしているのです」
「ほう。経験が生きたな。ジュースを奢ってやろう」
ブロントさんはこれまた手品のように、ジュースが入ったコップを袖の下から取り出した。
「なんとまあ。これはありがたく頂いておきましょう」
「じゃ、白玉楼に向かう系の仕事があるから、これで・・・・・とんずらぁ!」
ブロントさんは走りだし、当初の目的地へと向かった。
ようやく白玉楼とおぼしき城塞が遠くに見えてきた。だが、モンスの粘着はとどまらず、人面蝶やスライムベスがブロントさんを見るたびに襲ってきた。
だが、いずれも剣の錆びとなり、そのまま骨(?)になるだけだった。成長がとどまることを知らないナイトにとって、この程度の魔物は既に敵では無かった。
「ふむ。村からかなり遠くまで来てしまった感。だが、あれが目的の白玉楼であることは確定的に明らか」
ブロントさんはその城塞を見上げた。
「確か・・・・・村長からの手紙をここのGMっぽい奴に見せれば良いんだったな。行くぜ!」
ブロントさんは城塞の門をくぐった。その先には、育った小さな村とはかけはなれた、賑やかな大きな町が広がっている。通りには様々な建物が並び、道は石畳で整備されている。
多くの人々が行き交い、店からは威勢の良い客寄せの声が聞こえてくる。子犬がブロントさんの右側を駆け抜けたかと思うと、その後を小さな男の子と女の子が追いかけて行った。
だが、そんな暢気な雰囲気の中、刀を持った男女が時折、街中にいるのが見えた。彼ら彼女らは、まるで警戒するような目で町を見回している。
「おいィ?あれは侍なんdisかね?」
「あんた、知らないのかい?あれは白玉楼が誇る最強の戦闘部隊、庭師団だよ」
「む?」
話しかけてきたのは、太った中年の男だった。
「なるほど。あんた、冒険者だね。ここには宿を取るために来たのかい?」
「いや・・・・・俺はここのトップに会いに来たんだが?村長が手紙を渡せと言って・・・・」
「そうかい。西行寺のお嬢様に用があるとは、珍しい人がいるもんだね」
「む?その猿行事っていうのは・・・・」
「猿行事じゃないで、西行寺だよ。まあ、気さくでおっとりした方だから、あんたみたいな余所者でも会って貰えるかもな」
ブロントさんは、町の奥にある屋敷を目指した。まずは、ここのGMっぽい人に手紙を渡す系のクエを達成しなければならない。門の前には先ほどの男が"庭師"と呼んでいた、ネガ侍っぽい人間が二人、立っている。
「おいィ?俺は南の村から村長から、はやく行ってー、はやく行ってー、と言われて、このはくぎょくんろにとんずらできょうきょ手紙を届けにきたナイトなんだが?」
無反応。
「おいィ?おもえの目は節穴ですか?見えていないなら、後ろから破壊してやろうか?」
二人の庭師はブロントさんを見て、何やら小声で相談していた。やがて、こう言った。
「ちょっと待て、その手紙を見せろ」
庭師はブロントさんから有無を言わせる間もなく手紙を奪い取り、屋敷の中へと入っていった。
「お前、そこで待て」
「おいィ?届けものを勝手にサポシするとか、常識的に言った考えられないでしょう?汚いなさすがネガ侍きたない」
しばらく待っていると、屋敷の中から先ほどの庭師が現れた。
「失礼いたしました!西行寺様がお呼びです!ブロントさんですね、どうぞお通り下さい!」
ブロントさんは白玉楼の中へと通された。中は、故郷の村では、まず、見ることができなかった、豪華な装飾で彩られている。
ブロントさんは、庭師の案内で玉座の間に通された。左右には庭師が並び、奥にはここのGMっぽい奴がいる。そして、その右側には、小柄な短い銀髪の少女がいた。彼女は、その背丈に似つかわない程長い刀を腰に差している。
そして、通路を挟み、少女の反対側には黒装束に身を包み、黒い目線を装着した茶髪の男がいた。
「あら。あなたが"白夜の騎士"なのね。歓迎するわ」
白玉楼の主は西行寺幽々子、と名乗った。
「ところで・・・・あなた、名前は?」
「む?俺の名はブロント。謙虚だからさん付けで良いぞ」
「そう、ブロントさん、ね。あなたはどこから来たのかしら?」
「俺は南の村で静かに過ごしていたんだが、キングベひんもすとの戦いで、LSメンがはやくきてー、はやくきてーと・・・・・」
「そう。そんな所に村が・・・・・忍者、わかっているわね?」
「へっへっへっ!任せておけ、幽々子さんよ・・・・み、じ、ん、隠れの術!」
忍者は爆発したかと思えば、その場から姿を消していた。
「妖夢」
「はい。幽々子様」
妖夢と呼ばれた少女はブロントさんの目の前に立つと、いきなり刀を抜いた。他の庭師も刀を抜き、ブロントさんを取り囲む。
「おいィ。こるは一体・・・・・・?」
「みんな、知っているでしょ?白夜の騎士は英雄などではなく、破滅を呼ぶ悪魔なのよ!とりあえずは、そうね。地下牢に閉じ込めておきなさい!」
「ちょとsyレならんしょこれは」
確かにブロント話さんは大柄だが、同じくらいの体格の庭師複数人に囲まれてはどうすることもできない。ブロントさんはそのまま地下へと連行される。閉まる玉座の間の扉の向こうで、白玉楼の主は、不気味な笑みを浮かべていた。
主要キャラクター置き換え その1
デルカダール王→幽々子
グレイグ→妖夢
ホメロス→汚い忍者
となります。