[尖り]
1週間後にちゃんと防衛省の職員をチェックすると鷹岡の名前はなかった。
「あ"ッぢ〜」
「地獄だぜ…今日びクーラーのない教室とか…」
まだ本格的な夏の暑さはまだまだなんだが暑いものは暑い。僕もかなり汗をかいている
「凄い汗ですよ。どうぞ」
「あ、ありがとう…」
律さんがタオルを渡してくれた。タオル精製出来るようになってたんだ…
「律さんは大丈夫なの?」
「私はこのぐらいの気温なら、冷却出来てるので問題ないですよ」
「今日からプール開きなので、それまで頑張って下さい!」
それを聞いた大半の顔が暗くなる
「いや…そのプールが、
「何故でしょうか?」
本校舎にしかプールは無く、炎天下のなか山道を移動し、特にプール疲れからの帰りが地獄ならしい
「うー…本校舎まで運んでくれよ〜殺せんせー」
「んもーしょーがないなぁ…」
前原の要望に殺せんせーが某青ダヌキのような返答をする
「…と言いたいですが。先生のスピードを当てにするんじゃありません‼︎いくらマッハ20でも出来ない事はあるんです‼︎」
まあ超生物が本校舎まで行っちゃダメだしね
「…ですが、気持ちはわかります。仕方ない全員水着に着替えてついて来なさい。裏山の小さな沢があったでしょう。そこで涼みましょう」
そう言って殺せんせーは教室を出ていたため、僕たちも着替える。着替える際に律さんと攻防戦が行なわれ、皆から哀れみの目を向けられた…解せぬ
「沢なんてあるんだね」
「…一応な、っつっても足首を冷やせる程度だぜ」
千葉がなんとも言えない表情で答えてくれた。まあ水が流れてるだけで少しは涼しいだろう…
「さて皆さん!さっきマッハでも出来ない事の一つは君たちをプールに連れて行く事、それは一日かかってしまいます」
プールに連れて行くのに1日ってどこまで連れて行く気なんだ?
「一日って本校舎のプールなんて歩いて20分…」
「おや誰が本校舎に行くと?」
皆の疑問を磯貝が尋ねたら、近くで水の音が聞こえて…
そのにはプールがあった
「小さな塞き止めたので、水が溜まるまで20時間!バッチリ25mコースの幅も確保。水を抜けばもと通り、水位を調整することも可能」
いや、本当に凄いな…
「制作に1日移動に1分、後は1秒あれば飛び込めますよ」
「「「い…いやっほぉう‼︎」」」
「おーい!飛び込むな〜!危ないぞ〜!全く…」
僕も上着を脱いでプールに入る
「あ"〜〜キモチイイ〜」
「フフ、なんかおじさんみたいだね」
「うるさいな〜丁度いい温度なんだもん」
僕はプールで漂っていると
「あんた…やっぱりエロいわね!」
中村さんがジロジロ見られる…なんか気持ち悪いな…
「はぁ〜全く…」
エロいって言われてどう言う反応すればいいんだろう…
潜水して逃げようとすると、神崎さんに捕まった…
「ほらほら〜逃げないで〜」
「ちょ⁉︎やめ!アヒャ!」
身体を触ってきて反応する度に神崎さんの息が荒くなってきてる…なんか最近怖いんだけど⁉︎
「ピピピッ‼︎」
「木村君!プールサイドを走っちゃいけません!転んだら危ないですよ!」
殺せんせーが監視台から注意をするが、飛び込みを強要した人が何を言っているんだろ?
「原さんに中村さん‼︎潜水遊びは程々に!長く潜っていると溺れたかと心配します!神崎さんと尖り君!イチャつかないで泳いで下さい‼︎」
潜水と溺水は見分けつくでしょう…まあお陰で拘束から離れたから感謝なんだけど…
「岡島君のカメラも没収です‼︎狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい‼︎菅谷君‼︎ボディーアートは普通のプールなら入場禁止ですよ‼︎」
なんか鬱陶しいな…
「カタいこと言わないでよ殺せんせー、水かけちゃえ‼︎」
「きゃん!」
ほぉ…もしかして…
カルマ君が監視台を揺らして
「揺らさないで水に落ちる‼︎」
殺せんせー…水に弱いのか?
完全に肯定しているような言い訳をして皆確信したようだ
「あ、ヤバ!バランスが…うわっぷ‼︎」
あ、これ、溺れる…壁を蹴って加速して、茅野さんを身体の上に乗せて呼吸を確保させる
「大丈夫、安心して」
落ち着かせて、浅いところに向かう
「うん…ありがとう尖り君」
茅野さんが溺れそうになる時殺せんせーが焦って何も出来ていなかったからやっぱり水に弱いんだ…
放課後集まって作戦会議が始まった…
「まず殺せんせーが本当に泳げないのか」
「生徒の危機に動かなかったから、流石に泳げないんじゃない?…まあ誰も助けられない状況なら変わってくるかもだけど…」
「さっきの倉橋が水かけたところだけ、ふやけてた」
皆の考察の結果、全身が水でふやけたら、死ぬまではいかなくても、動きが遅くなり決定的な隙が出来るんじゃないかと言うものだった
「だからね、私の考える計画はこの夏の間、どこかのタイミングで殺せんせーを水の中に入れて、ふやけて動きが悪くなった隙に水中で待ち構えた、生徒がグサリと‼︎」
「でも高度な水中戦が出来るのが私と尖り君だけだろうだから、少しでも確率を上げるためにやるならもっと人数や連携を整えてからやろうと思う」
「まあでも僕のこれは生き残る為のものだから結構練習しないと」
「そうなのか?結構速かったと思うんだけど…」
さっきのは判断が速かっただけで泳ぎがうまい訳ではないってことを説明した
「まあ夏は長いわ!じっくりチャンスを狙ってこう!」
「「「おうっ‼︎」」」
片岡さん主導で作戦が組まれてた
そのあとプールで練習を始めた
「自、タイムは?」
{片岡さんは26秒08。尖りさんは26秒17です。尖りさんはわかりませんが片岡さんの50m自己記録には0.7秒届いていません}
「ブランクあるなぁ。やるって言った以上は万全に仕上げておかないとね」
少し気合を入れ直した片岡さん、見学者として渚、茅野さん、殺せんせー、計測係に自さん(律さんは一美の所に遊びに行っているらしい)
「やっぱり尖り君、速いね」
「まあ水中任務もなくはないからね」
でもやっぱりガチでやってた人には負けるな…
しばらく練習してると自が多川さんと言う人のメールが届いて読み上げる
{めぐめぐげんきぃ〜じつゎまたべんきょ教えて欲しんだ〜とりま駅前のファミレスしゅ〜ご〜いぇ〜}
「なんか頭も性格も悪い人っぽいね」
「こらこら」
要点をまとめて、分かり易く文を書けないのかな?
{はい、知能指数がやや劣る方だと推測します。このような方はあまり好きではないと…
「二人とも…」
僕と自の反応に苦笑いだが、二人も似たような印象を受けたようだ。
「『すぐいく』ってって返しとして。ごめん、ちょっと、用事ができちゃったから」
「片岡さん、大丈夫?」
「ん?」
「いや、なんでもないよ」
片岡さんは暗い顔で帰っていった
「気になりますよね、皆さん。少し様子を見に行きましょうか。皆に頼られる人は…自分の苦しみを一人で抱えてしまいがちですからね」
「………」
※※※※※
[渚]
その場にいた皆んなで駅前のファミレスに移動した
「ほら、そこの文法が違うんだってば、正しくは…」
「あーそっかぁ、繋がったぁ‼︎」
片岡さんと呼び出した人の会話を聞いている。なんか勉強会ってよりかは片岡さんが一方的に教えてる感じだった…そして一息ついたところ、片岡さんがその人に、『やりたいことがあるから、呼び出すのは控えてほしい』って言ったとき
「…ひどい、私の事を殺しかけたくせに。あなたのせいで私怖くて水にも入れないんだよ。支えてくれるよね?一生」
な、なんなんだあの娘⁉︎
横の尖り君は少し睨んだように見ている…
そしてその娘は友達の約束に遅れるということで、帰っていった…
「はぁ〜……で、そこの不審者4人組は何か御用?」
「「「ギクッ」」」
あはは、やっぱり気付いてたよね…
その後、片岡さんが何でこんな状況になったのか話してくれた
「…去年の夏にね。同じ組だったあの娘から泳ぎを教えてくれって頼まれたの。好きな男子含むグループで海に行く事になったらしくて、カッコ悪いとこ見せたくないって。1回目のトレーニングで…何とかプールで泳げる位には上達したんだけど…」
「なるほどね、海はプールと違って潮の流れが常に変わるから、プールとは難易度が違う…もしかしてそれで…」
「そう…尖り君が言った通り、海で泳ぐにはまだ危険だったから…その後何回か教える予定だったんだけどさ、彼女は反復練習が大っ嫌いな子だったから、練習に来なくなって…で案の定、海流に流されて溺れちゃって救助ざたに…」
「それ以来、ずっとあの調子。『死にかけた大恥かいてトラウマだ』『役に立たない泳ぎを教えた償いをしろ』って。テストの度に呼び出されて、私が苦手科目拗らせちゃってE組行きよ…」
そんな…片岡さんは全然悪くないのに…
「なんだ、それは。逆恨みにも甚だしい!個々の訓練と生徒のやる気を出させるのは教官の役目、でも片岡さんは教官ではないし、自分から出た慢心によって失敗したのを他人の責任にするなんて話にならない‼︎」
「いいのよこういうのは慣れっこだから…」
「いいわけない‼︎」
尖り君が片岡さんの肩を掴んで真っ直ぐに見る
「君の面倒見の良さや責任感は美徳だ。でも責任がない事まで責任を背負うなんて間違ってる!それによって自分が潰れてしまっても、同情はされるかもしれないけど、そこに感謝や褒められるような事はない!」
(…………?)
違和感を持ったが、その時の
「そうです片岡さん、しがみつかれる事に慣れてしまうと…いつか一緒に溺れてしまいますよ」
殺せんせーは紙芝居を片岡さんに見せた
ダメ男に振り回されて、一緒に落ちぶれる所までの最悪の未来が描かれていた。それは自分自身も依存される事に依存してしまう共依存というらしい
「時には相手の自立心を育てる事も必要です。"こいつなら、どんなにしがみついても沈まない"そう思うと人は自力で泳ぐ事をやめてしまう。それは彼女のためにもなりません」
「…どうすればいいのかな殺せんせー」
片岡さんが少し悩んだ顔で殺せんせーに聞いた
「決まっています、彼女が自力で泳げるようにすればいい。一人で背負わず先生や仲間に頼りなさい。このタコが魚も真っ青のマッハスイミングを教えてあげます」
(泳ぎを教えれるって事は…殺せんせーってやっぱり泳げるの⁉︎)
※※※※※
[尖り]
「…どこ…ここ…?」
「…ああ、夢か…」
多川心菜は起きて、現実逃避をし、夢と誤解させる事に成功した
「目覚めたみたいだね」
多川が振り返り、魚人の格好した人物がいた
「えーと、ここは魚の国‼︎さぁ私達と一緒に泳ごうよ!」
「…あんた、めぐめぐに似てない?」
「…違うし、めぐめぐとか知らないし…
「何その居酒屋みたいな名前⁉︎」
「堂々と魚を演じなさい、片岡さん夢の中だと思わせなければ我々ので行為は拉致監禁です」
小声で片岡さんに注意する殺せんせー
「僕の名前は
「私の名前は
「魚子は魚なのに浮き輪なの⁉︎」
「僕は
「海栗なのに全然刺々してない!寧ろ髪とかサラサラしてるし⁉︎」
よし教官と名乗ったからには全力でやってやろう!
「私は
「タコかよ‼︎」
「素晴らしい連続ツッコミ、良い準備運動になってますね」
そう言って殺せんせーがストレッチと着替えをさせた。そして入水させて
「ぎゃあ‼︎みっ、水ゥ⁉︎」
水に入った多川がパニックになり、片岡さんが諭し指導に入ろうとすると
「い、今更いいわよ泳げなくて‼︎それを逆手に愛されキャラにーー」
「煩い!そんなので人間社会を生きられると思うな‼︎」
「では、まず歩け!それすらしないなら貴様を世間から消す!」
「は、はい、海栗り」
「僕を呼ぶときは教官だ‼︎愚か者!」
「はい!教官!」
そういい、歩かせて、体を温めさせる。そして殺せんせーが入ってきた
(え?殺せんせーは水が苦手じゃないの?いや、これは⁉︎)
殺せんせーが完全防水性の水着を着ていた、その状態でバタ足をし流れるプールにする
「ちょうどいい、海での泳ぎ方を教えよう。基本はプールと同じ。手のひらに負荷を感じながらクロール!そして自分の現在地が分からなくなりやすいから時々平泳ぎに変えて確認!またクロールに戻る!フッ、中々やるじゃないか…その調子だ!」
「は、はい!教官‼︎」
「と…海栗りって鬼教官みたいだね…」
片岡さんが鬼教官というがこんなの全然優しい方である…本当の鬼教官は人間扱いされないのである。
殺せんせーが今度は生身で入った…いや、高速で周りの水を掻き出している…やっぱり水に弱いんじゃないか…そして流れるプールから波のプールになる
「な、何これ‼︎波がこっちに来てんのに引きずり込まれる‼︎」
「落ち着いて行動しろ!泳ぐ方向こっちに変えるんだ!」
こっちに泳ぐ方向を変えて、流れが止まった事に気がつく
「離岸流って言ってね。岸に反射して沖に出ていく流れがあるの。前に心菜が溺れた原因はこれじゃないかな?」
「そういう時は無理に岸に向かわずに、岸と並行に泳いで流れから抜ける。とにかく絶対パニックにならない事!」
「魚魚〜」
片岡さんが優しく教えるから多川が目を輝かせてる…もっと厳しくでいいと思う
そうして、体力が尽きるまで練習させて、効率の良い休憩方法を教えて、練習をさせる。それを繰り返し行い、次の日の水泳の授業で多川が教師や生徒などに褒められるぐらいまで成長した。これで片岡さんの呪縛は解かれたようだ
「皆さんの察しの通り先生は泳げません。水を含むと殆ど身動きとれなくなります。弱点としては最大級と言えるでしょう」
水に浸かって膨張した触手を見せながら言った。まああんな露呈の仕方すれば誰でもわかるだろうからね
「とはいえ先生は大して警戒してない。落ちない自信がありますし、いかに水中でも片岡さんと尖り君の二人程度だったら相手に出来ます。ですから皆の自力も信じて、皆で泳ぎを鍛えて下さい。そのためにこのプールを作ったんですから」
こうして、夏のE組に専用プールがオープンした…それが大きな火種を呼ぶ結果になるとは……
主人公やオリキャラの設定?プロフィールは書いた方がいいのでしょうか?書くとしても完結後になりますが
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書いた方がいい
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別に書かなくてもいい
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どっちでもいい