ゴーストオブツシマの世界の侍がSAMURAIだったら。
頭空っぽにしてお読み下さい。
深く考えると狂気に呑まれます。

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SAMURAI=クールジャパン(適当)
間違いジャポンMAXの作品です。


SAMURAIの国

文永十一年、十月五日 

対馬、下島西岸の小茂田浜。

 

元の軍勢、船九百雙。対馬に攻め来たり。

圧倒的な人力をもて迫る元軍に対し、対馬の守護代、御家人。皆奮闘す。

僅かなる人員にて気力を振るい、元の大軍を一週間の間留めん。

 

しかし余りに多数の軍勢、奮闘虚しく対馬は陥落し…………

 

『イヤァァァァア!!!』

 

………なかった。

 

文永十一年、日本。

時を鎌倉時代、外人はこの国をこう呼ぶ。

特に、かつてのイクサにて攻め入った者は口を揃えて。

 

Land of SAMURAI________【SAMURAIの国】と。

 

対馬守護代、堺井一族。

その一人である堺井 仁。

彼もまた、SAMURAIの一人であった。

正々堂々の一騎打ちを好む一族の気質はBANZOKUの進化系であるSAMURAIの中でも異端、しかしその異端を認めさせる程の剣技が彼らのホマレであった。特に高いホマレを抱く者は異端であるという嘲罵と僅かばかりの敬意を込めてMONONOFUと呼ばれるのだった。

 

 

 

 

 

「叔父上、直に上陸かと。」

「左様か………どうした、仁よ。震えておるが、怖気付いたか?」

「ご冗談を。武者震いにございます。」

 

そう言って仁は獰猛な笑みを浮かべた。

 

SAMURAIとは乃ち死狂い。

死地を求めて戦いに暮れる狂人である。

ならば、SAMURAIの流れを汲むMONONOFUとて、死狂いであるのは当然であった。

 

月明かりのみが照らす深夜、元の先遣隊が接岸した。

船にしておよそ10隻。多くは港周辺の護衛と百姓を皆殺しにする為の兵。

上陸して半刻、違和感に気が付く。

家屋、街道は勿論、家畜小屋から畑まで人っ子一人としていない。

 

元軍は気が付かなかった。

襲撃への期待と愉悦に浸る故に。

SAMURAI達に背後を取られた事に。

元軍は知らなかった。

敵は今まで蹂躙してきた弱者ではなく、SAMURAIであると。

SAMURAIという存在を。

元軍には予想出来なかった。

全てはSAMURAIの周到な罠だと。

 

 

 

ほぼ全ての兵が降り立った所で、船に火が出る。

船からの出火に驚きふためく元兵だったが、振り返ったのが良くなかった。

 

『イヤァァァァア!!!』

 

前線の兵が背後から斬り殺される。

SAMURAIに卑怯という言葉は無い。

勝つ為に全てを尽くし、持てる全てによって敵を鏖殺するのだ。

 

突然の強襲にどよめきが広がるが、よく見ればSAMURAIは僅か数十人。

対する元は優に三百人を超える兵を連れていた。

元の隊長はほくそ笑む、

『奇襲をするとはやはり数は少ないのだ。白兵戦なら勝てる_____』

 

否、否!

これなるは一騎当千のSAMURAIぞ。

船を焼いた理由も単純明快。彼らから退路を奪い、皆殺しにする為だ。

 

元の先陣を切った巨漢の盾兵。

その盾は今までどんな刃も、鏃も防いできた最強の盾だった。

しかし、それはSAMURAIのカタナを防ぐには余りに頼りなく____

盾兵が命は盾と共に瞬き一つの間に斬り落とされてしまった。

 

それを狼煙とし始まった小規模な、しかし圧倒的なイクサ。

元は距離が近過ぎるとして弓ではなく各々の槍や剣、戦斧を構えた。

これに悦ぶはSAMURAI共、その中には仁らMONONOFUも居た。

仁を始めとしたMONONOFU達はSAMURAIの様に暗器や騙し討ちの外法は使わないがMONONOFUもSAMURAIも元々はBANZOKUの系譜であるが為にどちらも凄まじく荒々しい剣を扱う。下衆に落ちたSAMURAIとてやはり最後に信ずるのはオノレのカタナなのである。

 

おお!SAMURAIは強し!

異国の兵が奇っ怪な兵器にも怯むこと無く突撃する!

 

火と音とで腰を抜かせる軟弱な兵器など強靭な精神を誇るSAMURAIに効くはずも無かった。

鍛えの甘い元の鎧はカタナの前にまるで豆腐の様に裂け、命を奪われていく。

通常の人間を相手取る事を考えた鎧などSAMURAIの前には無駄に等しいのだ。

 

そもそもSAMURAIとは何者なのか、その疑問に答えるには時代を少々遡らねばなるまい。

 

時はヘイアン。

都の貴族がケマリと呼ばれるエクストリームスポーツに興じて居た頃。

地方に封じられた豪族は都への不満を天下に示す為に略奪や乱暴を繰り返した。

彼らは後の世に於いてBANZOKUと呼ばれ、SAMURAIの元となったとされる。

BANZOKUの要求は金銭や食料、そして妥当な地位であった。

丁度その頃武装したBOUZUが皇家に逆らい、僧兵となり、民を苦しめていた。

HAGE頭から繰り出される反射光線に目を痛めた皇家や貴族はこの討伐にBANZOKUを雇う事とし、

彼らはSAMURAIと呼ばれる様になった。尚、刀に秀でたSAMURAIはMONONOFUに、室町の末期頃に暗器を主とした武装で主に諜報を行うNINJA、武器を失った際に使用される組打を特化させ、飛行戦にも対応したSUMOUへと昇華させたRHIKISIなど多くの派生型が後に存在したがそれはまた別の話である!

 

流石に不利を悟った元軍。既に残り二割程になっていた兵は一目散に唯一残った船に逃げ込む。

人は命の危機を悟った時、限界を超える。

後方にて味方が切られる間に準備を完了させ出港する。

SAMURAI達が気付いた時には既に六十間弱(今の100m)の遠方へと逃げ果せた。

之を見てSAMURAI、大弓を構える。それは弓というより、弩。

十人張りの強弓をいとも容易く引き絞る。

それを止めたのは仁だった。

 

『否、あの程度の敵に矢を使うは惜しく。』

 

そう言って仁はカタナを納刀し腰だめに構える。

古人に曰く、弓や槍を扱うSAMURAIと違いカタナに全てを賭けるMONONOFUは永らく敵のまこと卑劣なる遠距離攻撃に悩まされていたと。しかし最強を誇るMONONOFUが例え刃の届かぬ間合いでも負けてはならぬと言う心意気の元、血の滲む様な鍛錬を積み、練達のMONONOFUは斬撃を飛ばす事に成功したのだと。

 

時にその伝承を嘲笑う者も居た。斬撃を飛ばすなどと。

 

しかし、それを見たSAMURAI達は皆こう語る。

極みに達した斬撃は最早飛翔したとて勢いを失う事無く_________

薄紙を切るように元の船を両断したのだと。

それはまさに飛ぶ斬撃にほかならなかったと。




一応続きます。

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