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第十一話 鬼殺隊・早島佐助
最終選別を終えて数日。俺の元に隊服が届いた。
届いたのだが……
「……サスケさん。本当にこれが隊服なんですか?」
「お前は忍術を使う。普通の隊服じゃ耐えきれないと思い、俺が用意した」
「……確かに背中に『滅』の文字はありますけど……」
サスケさんに鬼殺隊入隊祝いとして、隊服を届けて貰った。いや、貰ったの方が正しいだろう。
「これ、胸元丸見えじゃないですか……」
「カッコいいよお兄ちゃん!」
「流石だ兄さん」
真菰は目を輝かせ、錆兎は憧れの目で見ている。義勇は錆兎の言葉に頷いていた。
「まぁ動きやすいから良いけどな」
そう言って腰に巻いてある縄に草薙剣を通して腰に付けた。
「まさか十歳で鬼殺隊に入るとは、お館様も黙ってはいられないだろうなぁ」
「お館様?」
「お前達鬼殺隊の当主だよ」
──鬼殺隊の当主ねぇ。確かに、今回の最終選別の事はそのお館様に情報が行き渡ってもおかしくない。ただ、俺の情報がどう伝わってるかだな。
俺は外に出て辺りを見渡す。すると一匹の鴉がこちらを見つめていた。
──呼吸が使えず、忍術を使う俺を監視と来たか。ま、予想はしてたけどな。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「……いや、何でもない」
そう言って中に入ろうとした時だった。
「佐助。指令ダ」
俺の鴉が言う。俺の鴉は比較的おとなしい。付き人に似るのだろうか?
「南東ノ街ニ向カエ。ソコデ子供達ガ多数行方不明ニナッテル」
「了解」
俺は鴉を肩に乗せ、じいちゃん達に指令に行く事を伝えた。
「気を付けてな」
「早く帰ってきてね!」
「帰ってきたら稽古だからな」
「待ってる」
「おう。じゃあ行ってきます」
そう言って俺は出発した。
鴉の案内により、俺は半日足らずで目的の街に着いた。
──さてと、早速聞き込みと行きましょうか。
俺はまず、近くの大人に声を掛けた。
「すみません」
「あ? 何だ餓鬼?」
──が、餓鬼か……まぁまだ十歳だもんな……
「最近ここらで怪しい人影とか、噂を聞いてませんか?」
「怪しい人影? さぁ見たことないけど。でも、近頃子供がいなくなるって事が多いみたいだな」
「なるほど……」
「丁度お前ぐらいの子供がいなくなるらしいぜ。お前も気を付けな」
そう言ってその人は離れていった。
──俺ぐらいの歳の子を狙ってる……なら、この指令は俺にもってこいって感じだな。
近くの団子やで一服する。すると、何やら話し声が聞こえた。
「おい。聞いたかよ。昨日は佐々木さんちの子供がいなくなったらしいぜ」
「怖いねぇ。しかも女の子でしょ?」
「って言うか、女の子が次々いなくなるって話だろ? 怖くてうちの子は外も出せねぇよ」
──十代くらいの女の子がいなくなるケースが多いのか。なら、あれを試してみるか。
「おばちゃん、ご馳走様」
「毎度ありぃ」
俺は人の気の少ない所に行き、周りに人がいないのを確認する。
「よし。変化の術」
印を結び、俺は真菰に変化した。こうすれば、犯人は俺を狙うと見込んだのだ。
──あとは、その時を待つだけだな。
そして辺りが真っ暗になった時、俺は街を散策する。噂が出回っているのか、人の気配が全くない。
そんな時だった。俺の後を誰かが付けていた。
──さて、この作戦が吉と出るか凶と出るか。
俺は走り出し、曲がり角を曲がる。すると俺を付けていた奴も走り出し、曲がり角を曲がって来た。
けど、そこに俺はいない。俺は曲がった後すぐ近くの家の屋根に乗り、身を潜めていた。辺りが暗いため、俺は写輪眼を使ってそいつを見る。見た目は人間、だが……
──間違いない。鬼だ。
俺は写輪眼でそいつの正体を見破った。写輪眼で鬼を見た時、その鬼から赤いオーラが出ているのが分かる。普通の人は青いオーラだ。
俺はすぐに頸を斬ろうとしたが、話を聞くために屋根から降りて鬼の背後に回った。
「お兄さん。私の事を探しているの?」
俺は鬼に声を掛ける。すると鬼はいきなり声がしたことに驚いたのか、ビクッとしてからこちらを見た。
「……君。こんな夜遅くに何やってるの? お兄さんがお家に返してあげるよ」
「なるほどな。そう言って数々の女の子供を攫ってきたのか」
「……なに?」
「お前が鬼って事は知ってんだよ。人間のフリしやがって」
「……貴様、何者だ」
「鬼狩りだよ。君が嫌いな」
するとその鬼は唸り声をあげて豹変した。すると身体から一体、また一体と分裂した。
「おいおい……お前分裂すんのかよ」
「喰ってやる……貴様を喰ってやるぅううううう!!」
「威勢がいいこって。さて、俺もやりますか」
俺は変化の術を解いて、一気に鬼に向かって走って行った。
「貴様! 姿を変えていたな!?」
「だから何だよ。俺は呼吸は使えないが、忍術は使えんだ。それくらい普通だろ」
「黙れぇええええ!!」
更に分裂して、鬼は十体になった。
「おいおい多すぎだろ。一人で相手すんの? これ」
俺は草薙剣を抜き、一体の頸を斬った。だが、そいつを斬った感覚は無かった。
──なるほど。分身の術みたいな感じか。なら、本体をやった方が良さそうだな。
俺は一旦距離を置き、写輪眼を発動する。九体の鬼の中で、一体だけオーラを纏った鬼を見つけた。
「貴様……何だその赤い眼は?」
「お前は知らなくても良い事だよ。それより、お前が攫った子供たち、どうした?」
「そんなものもういねぇよ。全部腹の中だ! 美味かったなぁ……」
そう言って涎を垂らす鬼。
──もういい。こいつに用はない。
八体の鬼分身が、俺に襲い掛かる。俺はあっという間に全員斬った。あまりの速さに、鬼は何も出来ずにいた。
「……何か言いたいことは?」
「ど、どうか命だけは……!」
「無理」
そう言って俺は鬼の頸を斬った。頸を斬られた鬼はそのまま灰になり、消滅した。
「次ハ南西ノ小サナ里ダ。ソコデハ次々ニ人ガ喰ワレテイルラシイ」
「了解だ」
俺はそのまま南西方面に向かった。
明治こそこそ噂話!
佐助が来ている服は、サスケが蛇の頃に来ていた服だぞ!
唯一違う点は、うちはのマークが滅の文字になっただけかな。