☆7:神崎刹那 様
評価ありがとうございます!
鴉の指示通り、南西の小さな里に向かった俺。
その日のうちに着いたため、俺はすぐに里に入り辺りを警戒する。
──今の所敵の気配は無し。このまま捜索を続けるか。
その時、誰かが俺に声を掛けてきた。
「もしかして、鬼狩り様ですか?」
声のする方を見ると、白髭の長いお爺さんがいた。
「俺は確かに鬼狩りですけど……あなたは?」
「私はこの里の長をしている者です」
「里長でしたか。丁度良かった。少しお話を聞いても?」
「はい。こちらに」
そう言って俺は里長に付いて行った。里長の家に着くと、中には里長の奥様らしき人と、その子供がいた。
「それでは里長。近頃里の人達が行方不明になったというお話はありますか?」
「……はい。二日ほど前の事です。近くの山に遊びに行った五人の子供達が帰って来なくなったことが始まりでした。翌日、子供達を捜索しようと三人の大人が向かったのですが、その三人のうち、二人は帰ってきませんでした。そこから、あの山には近づかない様に言いました」
「なるほど。つまりその山に鬼がいるかもしれない、という事ですね」
「はい」
「その帰って来た一人にお話を聞いても?」
「分かりました」
そう言って里長と俺は一人で帰ったという人物の家に向かった。
「
そう言って開けてくれたのは、顔がやつれており隈も凄かった長信さんだった。
「この人は鬼狩り様だ。話が聞きたいと言っている」
「こんな餓鬼に何が出来るんだよ……言った所で何も変わらない……」
「あなたが俺の事をどう思おうが勝手だが、情報をくれないと、鬼だった場合退治しようにも出来ない。だから、あの日見た事を教えてくれ」
「……昨日の昼、行方不明になった子供達を探そうと山に入った」
そう言って長信さんはその時の出来事を鮮明に話してくれた。長信さん達は山奥に入ると、腕のようなものが見えたらしい。子供が寝ているのかと思って見てみると、そこには子供の姿が無く、腕だけだったそうだ。それを見て長信さん達は鬼が出たと急いで逃げるが、残りの二人がいつの間にかいなくなっていたらしい。怖くなった長信さんは急いで山を下りたそうだ。
「なるほど。腕以外に見たものは?」
「いや、腕だけだ。それにその腕触ったら、まだ温かかったらしいんだ。だから、子供達の腕だと思って……」
──という事は、鬼はその腕だけを残してあとは全部喰ったって事か? けど、何で腕を残して……ん? 温かかった
「長信さんは、その腕に触りましたか?」
「いや、触ってない。他の二人は触ったけど……」
「……そういうことか。長信さん。その腕に触らなくて正解でした。触ってたら今頃、ここにいないかもしれませんね」
俺がそう言うと、長信さんは震えてしまった。
俺はその山に向かうと言い、長信さんの家を後にした。
──長信さん達が見た腕は恐らく、鬼が用意した罠だ。その腕に触ると連れ去られる呪いか何かを仕掛けたんだろう。けど一つ疑問に思うのが、昼間向かったのにいなくなったって事だ。鬼は日の光が嫌いなはず。なのに何故、二人は消えたのか。答えは一つ。
俺は振り向き、地面に向かって刀を振った。すると地面から腕が生えており、その腕を斬った。
「地面の中にいれば、日の光を浴びなくても済む。そうだろ?」
「よく分かったな。俺の存在が」
「バレバレだよ。そんな殺気立てながら背後にいられたら、嫌でも気付くわ」
そう言うと地面から鬼が出てきた。鬼に足は無い。いや、地面とくっついていると言った方が良いだろう。口は裂けており、舌はもの凄く長い。まるで蛇だ。
「お前が仕掛けた腕。あれはお前が喰った子供の腕だな。その腕にある仕掛けをした。触れたものを地面に引きずりこむ。そうだな?」
「餓鬼の癖して頭が回るな」
「生憎、俺は中身が大人なんでね」
「お前の言う通り、餓鬼の腕にある血鬼術を施した」
「血鬼術?」
「俺達が持つ力の事さ。人を沢山喰った鬼に発現する、素晴らしい力さ」
「なるほど。お前は血鬼術が発現するほど、人間を喰ったんだな」
「その通りさ。美味いよなぁ人間は」
ホント、鬼は俺をイラつかせる。罪のない人間を喰って、その人の命を奪う。それが腹立たしくて仕方ない。
「お前も喰ってやるよ」
「喰えるもんなら、喰ってみな」
俺は構え、鬼の出方を窺った。
「血鬼術・引力」
すると俺の身体が浮き、鬼に引き寄せられた。
「くっ!」
俺は引き寄せられた力を利用して、鬼の頸を斬ろうとした。
だが鬼は地面に潜り、躱されてしまった。
「ハハハハハ。次は何処から来るかなぁ?」
俺は写輪眼を発動して辺りを見渡す。だが、鬼の気配は無い。
「完全に気配を断ってるのか……」
「よそ見してたら食べられるよぉ?」
──くそ……どうすれば良い。写輪眼でも見破れない。地面にいると頸を斬る事も出来ない……どうすれば引きずり出すことが出来る……
俺は考えた。その時、サスケさんの言葉を思いだす。
『この刀は千鳥を通電させることが出来る』
──そうか! ならやってみる価値はある。
俺は地面に刀を刺し、千鳥の印を結んだ。右手に千鳥を発動し、その状態で柄を握った。
すると千鳥は柄を伝って良き、刃まで流れる。
「千鳥流し!」
地面に流れた千鳥で、鬼が麻痺して出てくる。
「土は雷を通す。お前はまともに動けない」
「お前も、血鬼術使いか……?」
「鬼じゃない俺に血鬼術が使える訳ないだろ」
そう言って俺は鬼の頸を斬った。
辺りを捜索すると、大きな木があった。そこを調べると中が空洞になっており、そこには鬼が住んでいたような形跡があった。そしてそこには、喰われて腐敗した人間が二人いた。恐らく、長信さんと一緒にいた人達だろう。
「間に合わなくて、すみませんでした……」
俺は合掌し、死体を埋め山を下りた。
里長と長信さんに会うと、お礼を言われた。これでこの里に被害が出ることは無いだろう。
それから俺は様々な所に行き、鬼退治をした。最初は餓鬼だと馬鹿にされるが、実力を知られると手の平を返す様に態度が変わる。早く大人になりたいものだ。
そして十二歳になった俺は、階級が戊になった。
明治こそこそ噂話!
佐助のチャクラの性質は、雷らしいぞ!
サスケと一緒だな!