☆6:ニュン 様
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カナエとしのぶが家にきて二日が経った。カナエとしのぶはじいちゃんの家事の手伝いをしている。
すると、玄関が勢いよく空いた。
「ただいま~!」
「鱗滝さん、ただいま戻りました」
真菰達が帰って来たのだ。三人は所々汚れているが、大した怪我は見当たらなかった。三人はじいちゃんから貰ったであろうお面を頭に付けている。
「おかえり。良く帰って来た」
じいちゃんは三人を抱き締める。
「帰りを待っていたのは、儂だけじゃないぞ」
そう言ってじいちゃんは真菰達から離れる。
「おかえり、三人共」
「お兄ちゃん!」
真菰は俺を見るやすぐに飛び込んで来た。俺はそれを受け止める。
「帰ってたんだね、お兄ちゃん」
「あぁ。ちょっとこっちに用事があってな。錆兎と義勇もおかえり」
「ただいま、兄さん」
「兄さんもおかえり」
「おう、ただいま」
「ん~久しぶりのお兄ちゃんの匂い~」
そう言って俺の匂いを嗅ぐ真菰。知らない間に真菰が変態にジョブチェンジしてしまったようだ。
「真菰、離れろ。兄さんが困ってる」
「また止めないといけないのか……」
「苦労掛けるな、二人共……」
錆兎と義勇は大きく溜め息をついた。
「真菰、取り敢えず離れてくれ。お前達に大事な話があるんだ」
「大事な話?」
「あぁ。帰ってきて早々悪いが、そこに座ってくれ」
三人は俺と対面する形で座った。カナエとしのぶを呼び、俺の横に座らせる。
「俺達に新しい家族ができた」
「胡蝶カナエです。宜しくお願いします」
「妹の胡蝶しのぶです。宜しくお願いします」
二人は頭を下げて挨拶をする。
「二人は俺の任務先で知り合った。両親を鬼に喰われ、この二人が狙われていた所に俺達が助けたって感じだ。行く当てもなくなった二人を、ここに住ますことにした」
「そっか。辛い目にあったんだね……」
「はい。もし佐助君が来なかったらと考えるだけで、震えが止まりません。本当に、佐助君には感謝しています」
「そういう訳だから、三人共よろしく頼む。聞くところによれば、カナエはお前達と同い年だそうだ」
「私は真菰。私も親を鬼に喰われちゃって、住む所が無かったんだ。そこで鱗滝さんが拾ってくれたの。宜しくね、カナエちゃん、しのぶちゃん」
「俺は錆兎だ。ここに来たのは真菰と同じ理由だ。宜しく頼む」
「冨岡義勇だ。俺も拾われた身だ。宜しく頼む」
この日初めて、家族が全員揃った。カナエとしのぶは同じ女子と言うのもあってか真菰とすぐ仲良くなった。
──最初はどうなるかと思ったが、この様子なら大丈夫そうだな……
「それでね! その時お兄ちゃんがね!」
「あらあら~」
「そんな事が……」
──……余計なことを吹き込んでないか心配だ。
別の心配事が出来た瞬間だった。
「兄さん。これで俺も鬼殺隊に入れた。漸く兄さんと肩を並べて戦える」
「そうか。いつかお前達と一緒に任務をする日が来ることを楽しみにしてるよ」
弟弟子でもあり、鬼殺隊の後輩ともなる三人の姿は、とても頼もしく見えた。
数日後、三人の隊服と日輪刀が届く。日輪刀を握ると、三人共青く光る。水の呼吸が適している証拠だ。
そして俺達は任務へと出る。四人全員バラバラになるが、必ず生きてここに帰ってくる。そう約束して。
だが一年後。悲劇は起きた──。
明治こそこそ噂話!
佐助が最終選別の時に付けていた面は、今でも大事に持っているそうだぞ!
次回
「血を撒く者」