最近流行りの「男だと思ってた幼馴染みが」系が樹里ちゃんだった。   作:バナハロ

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異性への興味は人それぞれなのと同じで、相方が異性に興味津々かを許せるのも人それぞれ。

 暑い。いやほんとに暑い。太陽からのソーラービームが大地を焦がし、コンクリートに当たれば反射熱によって灼熱のハンバーガーと化される程、暑い。

 近所の並木道ではセミさん達の不協和音オーケストラが開催され、夏であることを実感させられる事により、さらに暑さが全身に響く。

 屋根のある椅子の下に座っているとはいえ、肌が剥き出しのまま表にほっぽり出されているので、額から流れる汗が頬を通って顎を通過し、ボディには止まらず膝で一度、停車し、さらに流れて終点のプールサイドに落ちる。

 そんな発汗電車が大量に流れ、止まり、脱水症状になる前に腕置きに置いてあるアクエリを口に含み、何とかミネラルをチャージする。

 ……暑い。もう冗談じゃねーよ……。なんで、俺プールの監視員なんかしてんだ……やっぱ、やめときゃ良かったかな……。

 この前、樹里が意外と……というか、普通に休みが少ないことが発覚したので、俺も空いてる日くらいはバイトする事にした。

 で、色々とまたバイトを探してたら、良い感じの所を発見。そこが、このプールである。

 規模はそれなりに大きく、屋外でありながら流れるプール、競泳プール、波のプール、ウォータースライダーが二つ、さらには複数箇所に飲食店まであるかなり大きいプールだ。

 決して、やましい気持ちはない。近くで女の人の水着が見れる、なんて思っちゃいない。

 ただ、前みたくバイト探しに苦労するのは嫌だったので、偶々、見つけた場所に電話したら一発OKもらえたのでお世話になることにした次第だ。

 けど……これ決して楽じゃねーな……。普通にハード。溺れる人なんて中々いないし、ルールを破って飛び込みするような奴も今の所いない。

 唯一、出てくるのは迷子の子供。でも、そういう子はこっちから別の係の人に連絡差し上げて、そっちに一任するからプールの中に浸かる事はできないんですよね……。

 支給されてるものはメガホン、ホイッスル、サングラス、飲み物、トランシーバー。これらで暇つぶしするには中々、厳しいものがある。

 

「はぁ……」

 

 なんでたくさんの人が水の中で楽しんでいるのを、こっちは指を咥えて見ていなきゃいけないのか……。

 だが、まぁやると言った以上は仕方ない。それに、これを乗り切れば秋というバイトが出来ない時期にも樹里と遊べるんだ。頑張らねば。

 ……でも暑い。

 

「はぁ……」

 

 思わずため息を漏らした時だ。茶髪の男達がプールサイドを歩いているのが見えた。目の前の流れるプールに入り、三人くらいのそいつらはスィーっと笑いながら遊ぶ。

 ……今の所、何の問題も起こしてないけど、ああいうのが面倒かけるんだよなぁ……。まぁ、起こしてからじゃないとこちらは何も言えないが。

 ま、存在だけでも気にかけておこう。他の監視員さん達にも伝えておくか。

 

「……」

 

 連絡を終え、再び、しばらく猛暑の中、耐え続ける。大丈夫……まだまだ全然、耐えられる……今日の勤務は14時までなんだから……。

 そんな事を思いながら、とにかく我慢していると、なんかやたらと人が集まっている所が見えた。その連中は私服のままで水着に着替えてもいないが、不審者であるとは思わなかった。何故なら、その人達はかなりでかいカメラやマイクを持っていたからだ。

 つまり、テレビの撮影なのだろう。そういえば、ミーティングでそんなこと言ってた気がする。今日は取材があるとかないとか。

 まぁ、それなら周りで問題起こすタコスケも少ないだろう。

 

「……ふぅ、暑い……」

 

 まぁ、とにかく暑いのだが。せっかく暇だし、どの芸能人が来ているのか見てみた。

 カメラの一団の中、中心を歩いているのは……樹里だ……。それと園田と果穂ちゃん……。何でこうなるの……。

 

「っ……」

 

 慌てて目を背け、サンバイザーを深く被る。まだ距離があるとはいえ、樹里は変装した俺を一発で看破した奴だ。いつバレてもおかしくない……。

 ……ていうか、またパーカー着てるよあいつ……。どんだけ水着姿見せたくねーんだよ。

 あの一団は、少しずつ流れるプールに沿ってこっちに歩いて来る。その度に、俺は仕事をしているフリをした。主に、サングラスをかけてプールの様子を眺めたり、腕時計で時間を見たり。

 ……ダメだ、誤魔化せる気がしない。特に樹里相手じゃ尚更。

 あ、そうか! こっちを見られたら終わりなら、見せなきゃ良いんだ! 見たらやばい、と思わせれば良い。

 そんなわけで、俺は手に持っているメガホンを頭に被り、サングラスをかけ、トランシーバーのスイッチを入れずに口元に当て、ドラゲナイごっこを始めた。

 これなら絶対、カメラさんも軌道を逸すはず……! 

 

「あ……見てください、チョコ先輩、樹里ちゃん! 楽しい人がいますよ!」

「え……何あれ」

「は? ……あ、あい……いや、なんだあれ」

 

 普通に反応され、カメラもガッツリこっちを見た。樹里に至っては普通に正体まで見破って来たな……。

 

「ちょっとお話伺ってみましょう!」

「そうだね。なんか面白そう!」

「いや、やめとけって……近づかない方が……」

 

 唯一、気づいてくれている樹里が止めに入ったが、そんなもの二人には通用しない。

 パタパタと走って来て、当然、カメラマンも後からついてくる。その射程内にいるのは、俺だ。

 元気よく声をかけて来たのは園田だった。

 

「こんにちはー! 少し、お話聞かせてもらってもよろしいですか?」

「え、あ、は、はい……」

 

 メガホンをとって顔を向けると、そこで園田さんは固まる。多分「あれ? この人どこかで見覚えあるぞ?」と言った感じだろう。

 しかし、果穂ちゃんを率いてしまった以上は引き下がれない。

 いや、でも引き下がってくんねーかな……。だって何を聞かれてもなんて答えれば良いか分からないんだもん……。

 

「え、えーっと……何してるんですか?」

「あー……」

「もしかして……ヒーローですか? ヒーローですね⁉︎」

「……」

 

 何も気付かず目を輝かせる果穂ちゃんと「余計なこと言うなよ」てな具合に俺を睨み付ける樹里が、園田の後ろに控えている。

 

「……え、えっと……」

 

 何て答えたかは覚えていない。

 

 ×××

 

 数日後。

 

『え、えーっと……何してるんですか?』

『あー……』

『もしかして……ヒーローですか? ヒーローですね⁉︎』

『……』

『……え、えっと……あ、暑くて……その、とんがりコーンドラゲナイ的な……』

 

 そこで、動画はプツっと切れる。一緒にようつべを見ているのは樹里。その表情は、微妙に固い。

 

「おい……お前、何してくれてんの?」

「いや……わざとでは……」

「番組は好評だったから良いけどよ、てかなんでいたの? またプロデューサーの差し金か?」

「……いや、普通にバイトで、偶然……」

「あっそう。これ見ろよ。Twitter。『とんがりコーンドラゲナイ』だとよ。プチバズってるよ」

「……す、すみません……」

 

 あの番組、今流行りのプールを芸能人が紹介するもののようで、放クラのメンバーは有栖川さん、杜野さんのペアと、樹里、園田、果穂ちゃんのトリオ、と二手に別れて紹介することになっていた。

 で、カットしてくれれば良いものを、ハプニング扱いなのかガッツリ流されてしまった。お蔵入りしろよほんとに……。

 実際、サンバイザーにサングラスにメガホンをかぶったキテレツな奴がいたらおもしれーわな……。

 

「わ、悪かったよ……邪魔するつもりはなかったんだって……」

「んなことはいいんだよ!」

 

 良いんだ。いや、実際、なんかやたらと人気出て、うちのプールも忙しくなったからな。

 

「ただな、アタシはそのとんがりコーンドラゲナイの彼女だぞ⁉︎」

「有名人カップルって事で」

「そんな有名人は嫌だ!」

 

 やっぱり怒ってんじゃねーか……。

 

「し、仕方ねーだろ! そもそもお前らがうちのプールに来るなんて予想外だし、その上で俺の事がバレたら、果穂ちゃんの事だから絶対に声かけてくると思ったしよ!」

「だからってもっと目立つ真似してどうすんだよ‼︎」

「か、返す言葉もないです……」

 

 ちなみに果穂ちゃんは最後まで俺だということを見抜けませんでした。

 

「とにかく、悪かったっつーの……」

「ったく……」

 

 現在、ファミレス。

 今日は、今度一緒に行くプールに持っていく物を買いに来た。例えば、浮き輪とかビーチボールとかボートとか。……まぁ、ぶっちゃけ建前で、本音は普通に一緒に買い物したかっただけである。

 午前中は樹里が仕事で、午後から買い物することになった為、昼を一緒に食べることになり、現在に至る。ついでに怒られた。

 

「で、今日はこの後どうする?」

「買い物だよ」

「何か欲しいもんあんの?」

「一応な」

 

 そんなわけで、飯を終えて店を出た。

 飯屋を出た先にはショッピングモール。要するに、バカでかいお店だ。

 樹里が返事をはぐらかすのは珍しい。来てる場所と言い、そんなに大量に買うつもりなのか。まぁ、男は女の荷物持ちをさせられるモンだし、何の問題もないけどね。

 

「にしても、ほんとにうちのプールで良いのか?」

「ああ。前からあそこのでっけーウォータースライダー、滑ってみたかったんだ」

「ふーん……けど、勢い大分あるよ。浮き輪に乗って滑るタイプだから尚更」

「その方が面白いし、平気だ!」

 

 まぁ、お前ならそう言うと思ったよ。

 

「でも、紐で結ぶタイプの水着を着るなら気を付けろよ。ちゃんと締めないと流されるから」

「う、うるせーよ! いきなり何の心配だ⁉︎」

「や、ほんとに。この前も流された人いたもん」

「なっ……み、見たのか⁉︎」

「うん。一番下に到着した時にゆらゆらと漂ってたよ。浮き輪に引っかかって抜けた紐と、それによって緩んで脱げた海パンとフルチンが」

「男かよ!」

「や、女でも気を付けろってこと」

 

 ちゃんとウォータースライダーの係員が「水着の紐はしっかりと締めて下さい」って忠告してるのに、聞かない奴がいるんだよな。「俺らは平気」じゃないの。

 

「……ちなみに、女の人で流された人は……」

「今の所、いないね。残念ながら」

「あ?」

「冗談です」

 

 ビックリした……すごく低い声出てた……。

 冷や汗を浮かべていると、隣の樹里がジト目で俺を睨んでいるのに気付いた。

 

「な……何?」

「お前……まさかとは思うが、エロ本とか持ってねえだろうな?」

「うえっ?」

 

 ……え、ダメなの? 

 

「持ってたら許さねーからな!」

「許さないの?」

「許さねーよ! そんな……え、えっちな奴……アタシは嫌いだ!」

「……一冊も?」

「一冊も!」

 

 ……大丈夫、親父の部屋に隠しておいたエロ本は無事に母親に見つかり、軽く夫婦喧嘩に発展し、近くのイト○ヨーカドーでナ○コポイントと交換して来たし、今は持っていない。大丈夫……! 

 

「まさかお前、持ってんじゃねーだろうな?」

「も、持ってねーよ! 俺もそう言う女の人の体を本にして売るとかマジ一番嫌いだから。そんなん見つけたらビリビリに引き裂いて暖炉にくべてやるよ!」

「わ、わかったよ……」

 

 ふぅ……危ない危ない。誤魔化すのが上手くて良かったぜ。

 すると、樹里がお店の前で足を止める。目的の店に着いたのか、と思って看板を見ると、水着屋だった。

 

「え……」

「よし、行くぞ!」

「え、水着選ぶの?」

「わ、悪ぃーかよ!」

「や、悪くないけど……」

 

 どう見ても女性専門じゃないの……。男が入るのは勇気がいるというか……。

 

「旅行に行った時とか水着着てたんじゃないの?」

「き、着てたけどよ……あれ、去年のだし……」

 

 ……悲しいかな。去年の水着が入ってしまうんですね、あなたは。

 

「安心しろ、樹里。俺はお前の体が目当てで付き合ってるんじゃない。多少、小さくても全然、気に……」

「死ね!」

 

 ……的確に鳩尾にブローが入った。うん、まぁ……何にしても俺はいない方が良いよな……。

 表で待ってるよ、と言う前に、俺の手首を控えめに掴んだ樹里が、微妙に上目遣いになって言った。

 

「……お、お前には……おにゅーの水着を、見せたいんだよ……」

「……」

 

 あー……ダメだ。こんなん言われたら行くしかないじゃん……。

 

「……わ、分かったよ……」

「い、良いのか⁉︎」

「良いよ……」

「じ、じゃあ、一緒に選んでくれよ!」

 

 ……まぁ、こんな笑顔が見れただけでも、女性用水着店に入る価値はあるというものだ。

 二人で入店し、壁やマネキンに飾られている水着を眺める。流石にニプレスやスリングショット、マイクロビキニと言った変態的なやつは無かった。

 

「女性モノの水着って、男性用よりも種類あるよな」

「ん、ああ。そうだな。まぁ……上半身と下半身で別れてるからな」

 

 まぁ、そらそうか。水着なのにズボンやスカートみたいなのも用意されてるしな。

 

「あのスカートみたいなのあるじゃん」

「あ? ……ああ、パレオか?」

「あれは付けたまま泳ぐのか?」

「さぁ……アタシも、着たことねえからなぁ……。てか、そもそも水着とかあんま好きじゃねえし」

「まぁ、嫌でも女っぽさみたいなの強調させられるしな。樹里でも好きそうな水着って……あの辺の、ジーパンっぽい奴でしょ。私服に見える上に、動きやすいから」

「わ、悪かったな! 男っぽくて!」

 

 いや、俺お前より可愛い女を見た事ないんだけど……あの辺が好みだと思ったのだって、単純に似合うと思ったからなんだが……まぁ良いか。

 

「……じゃ、たまには樹里っぽくない水着姿も見たいな」

「え……?」

「パレオとは言わんけど……あの辺のフリフリなミニスカートみたいなのとか……」

「は、はぁ⁉︎ ふざけんなよ! あ、ああああんなの……む、無理だ!」

「じゃあ、こっちの……あれ。片方の肩にしか掛かんない奴」

「ワンショルダーのことか? 無理だって! ……あ、あんなセクシーなの……アタシに、合わねえだろ……」

「ならあれ。あの……胸の間で結んであって、肩に何もかかってないの」

「バンドゥビキニかよ! あんなのも無理だって! ……か、肩剥き出しは……恥ずかしいし……!」

 

 ……あれ? なんかおかしい。

 

「じゃ、それ。胸の間とか横を紐だけで繋げてる奴」

「レースアップは絶対に嫌だ! ああいうのは、胸が大きい奴が似合う奴だろ⁉︎」

「じゃ、えーっと……そっちのは? ビキニじゃないけど……脇腹が空いてるの」

「モノキニもヤだ! ぶ、部分的に露出は普通のビキニより恥ずかしい!」

「……」

「な、なんだよ! 全部嫌がってるだろって? お前が巨乳専門みたいな奴しか選ばねーからだろ!」

「や、そうじゃなくて」

 

 その点に関してはごめん。でも誓って言えるのはわざとじゃない。

 真っ赤になってぷんすか怒る樹里に、あくまでも自然に聞いた。

 

「お前……水着めっちゃ詳しいじゃん」

「え……?」

「何が『好きじゃない』だよ。早押しクイズ出れるレベルで名前、ポンポン出てんじゃん」

 

 すると、カアァァッ……と、頬を真っ赤に染め上げる樹里。色が赤くなっていくに比例して、眉間にシワがより、目尻に涙が浮かんだ。

 

「う、うっ……うるっせぇっ‼︎ 悪いかよバ────ーカッ‼︎」

「や、悪くねえけど」

「い、良いだろ! 憧れたって! で、でも……着るのは恥ずかしいし、どうせアタシには似合わねえんだよ‼︎」

「や、恥ずかしいかは知らんけど、似合わないかどうかは分からんだろ」

「はぁ⁉︎ ……え、そ、そう?」

 

 急に冷静になるなよ……。

 

「そうでしょ。……俺が言っても説得力ないかもしんないけど、お前、自分が思ってる以上に女っぽいからな。見た目も中身も」

「な、なんだよ急に⁉︎」

「憧れてんなら、一回くらい着てみりゃ良いだろ。別に似合わなくても笑わねえし、写真も撮らねえから」

「っ……」

 

 頬は赤く染めたまま、黙り込む樹里。眉間にシワを寄せたままなのに、さっきまでとは全く形相が違った。本当に可愛い奴だよ、お前は。

 とにかく、そういうわけで俺は別にお前を馬鹿にしたかったわけじゃない。いや、正直、からかい三割みたいなとこはあったけど、せっかく一緒に選ぶなら樹里が気に入った物を着て欲しいから。

 

「……な、なら……お前が選べよ」

「え?」

 

 相変わらずな表情のまま、樹里はポツリと呟く。や、でもそれはアレだし……ほら、そこまで信用されても困るっていうか……。特に、女性の水着を選ぶのなんか初めてだし……。

 

「お、お前が選べって言ってんだよ!」

「い、良いのか?」

「良いの!」

「わ、分かったからこれ以上、怒鳴るなって……周りの客の視線がすごい」

 

 さっきからすごい睨まれてる。しかもそいつら、樹里や俺が何か話すたびに一喜一憂しやがるから余計に腹立つ。見せもんじゃねーぞこの野郎。

 そんなわけで、俺もとりあえず店の中を見回す。……と言っても、俺が好きな水着って単純な事に露出度高めな奴だし……でも、ちゃんと樹里に似合う奴にしないとだし……。

 その上で、偉そうに言ったからには、樹里が憧れていそうだったにも関わらず、着れなかったものを選ぶしかない。

 まぁ、良い意味でも悪い意味でも、樹里の憧れと俺の趣味は一致している。

 

「うーん……」

 

 女の子の水着を自分の好みで決めるって、それはそれで恥ずかしいんだが……。

 そんな中、たまたま目についた物を手に取った。

 

「あ、じゃあこれは?」

「……クロスデザインか……」

 

 見せたのは、黒と青の布が片胸ずつ隠すようになっていて、それらが交差しているビキニ。あえて左右対象を乱す事で巨乳でなくても色っぽさを出せるものだ。……まぁ、こういうビキニを着た人を見たことがないから、あくまで主観だが。

 

「じゃあ、あとは試着だな」

「じゃ、俺表で待ってるよ」

「いや、なんでだよ。試着した奴見ろよ」

「え、な、なんで?」

「その質問がなんでだよ⁉︎ 当たり前だろ! お前が選んだんだから!」

 

 そ、そういうもん、なのか……? まぁ、そうだと思う事にしよう。

 そんなわけで、試着室に向かった。とりあえず、その日から俺はエロ本もAVも見ない事を誓った。

 

 

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