ハイスクールD×D 駒王学園の赤と緋の双龍   作:フレイムドラゴン

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Life.12 他でも待ち伏せ、されてました!

 

 

 明日夏がはぐれ悪魔を討伐した廃工場。夜刀神蓮火ことレンは、自分たちを監視していたはぐれエクソシストを斬り伏せ、槐を明日夏たちのほうへ向かわせると、一人でここにやって来ていた。

 

 

「オラ、のこのこやって来てやったぜ。とっとと、出てこいよ」

 

 

 レンは呼びかけると、陰からぞろぞろと人が現れた。

 

 

「あん?」

 

 

 現れた者たちを見て、レンは首を傾げた。

 

 はぐれエクソシストが現れると踏んでいたレンだったが、現れたのは野戦服を着た明らかに聖職者とは思えない風貌の男たちだった。

 

 

「おまえら、はぐれハンターか?」

 

 

 レンの問いかけに答えず、はぐれハンターたちはヒソヒソと話し始めていた。

 

 

「おい、こいつ・・・・・・」

 

「・・・・・・ああ、ガキのくせにBランクになんてなりやがった生意気な奴だ」

 

「『閃刃』なんて呼ばれて、調子づきやがって・・・・・・」

 

「しかも、あの『風の剣帝』の弟らしいぜ・・・・・・」

 

「生意気な奴の弟も生意気だな・・・・・・」

 

 

 ヒソヒソと小言を言うはぐれハンターたちをレンは冷めた目で見ていた。

 

 

「聞こえてるぞ。言いたいことがあるんなら、ハッキリ言やいいじゃねぇか。──このはぐれ共」

 

 

 レンの安い挑発に乗り、男たち捲し立て始める。

 

 

「うるせぇ! 俺たちがはぐれになったのは、てめぇらみたいな生意気なガキ共がいるせいだろうが!」

 

「そうだ! てめぇらさえいなければ、こんなことになってねぇんだよ!」

 

 

 みっともないことこの上なかった。

 

 罪を犯し、後悔も反省もするどころか、罪を認めず、あげくのはてには、その責任を転嫁し、あたかも自分たちは被害者だとのたまう始末。

 

 そんな情けない姿をさらす大人たちにレンは侮蔑の視線を向ける。

 

 

「──黙れよ、クズ共。ハンター界は実力主義。俺らが強くて、おまえらが弱かった。──それだけだろうが」

 

 

 明日夏たちの前で見せていたおちゃらけた雰囲気を微塵も感じさせず、レンは冷たく言い放つ。

 

 自分たちのような若手ハンターが台頭したせいで仕事にあぶれたことには同情するし、悪いなとは思っている。だが、だからといって、罪を犯していい理由にはならない。

 

 

「──おまえ、見覚えあるな」

 

 

 レンがはぐれハンターの一人を指差して言った。

 

 以前、資料でその男の顔を見たことがあったのだ。

 

 

「──おまえ、追っ手のハンターから逃亡する際、まだ幼い子供を人質にして逃亡したらしいな?」

 

「それがどうした!」

 

「──その子供、どうしたんだよ?」

 

 

 資料によると、その子供は行方不明となっていた。

 

 

「ああん、殺して、そのへんに捨てたよ。ギャーギャーやかましかったからな」

 

 

 予想どおりの言葉が帰ってきて、レンははぐれハンターたちを睨む。

 

 レンは腰に吊るした太刀の鞘を掴み、腰を落としながら言う。

 

 

「──てめぇらみたいなのを見てると、虫酸が走るんだよ。──とっとと消えろ!」

 

 

 啖呵を切ったレンに向けて、はぐれハンターたちは自動拳銃(ハンドガン)短機関銃(サブマシンガン)突撃銃(アサルトライフル)とさまざまな銃を各々で構えていた。

 

 はぐれハンターたちの持つ銃はどれもハンター用にと術式や特殊な加工を施されたものだ。その威力は表の世界で使われている一般的なものとは比べるまでもなかった。

 

 

「向こうは鉄屑一本だ!」

 

「楽勝だぜ!」

 

「何がBランクだ!」

 

「くたばりやがれ!」

 

 

 はぐれハンターたちは太刀一本しか持たないレンを嘲笑う。

 

 剣と銃、普通に戦えば、勝負にすらならないのは誰もが思うことだった。普通ならばだ──。

 

 

『死ねぇぇぇッ!』

 

 

 はぐれハンターたちが引き金を引くと、廃工場内にけたましい銃声が響き渡る。

 

 だが──。

 

 

「ど、どうなってやがる!?」

 

「な、なんで当たらねぇ!?」

 

 

 はぐれハンターたちが放った銃弾は一発もレンにはかすりもしていなかった。

 

 レンは縦横無尽に駆け回り、すべての銃弾を躱していた。

 

 

「──師範の剣戟のほうが全然おっかねぇよ」

 

 

 銃弾の雨を掻い潜り、レンははぐれハンターの一人(子供を殺したと言っていた男)の横を走り抜けた。

 

 

 チン。

 

 

 鞘と鍔が当たる音が鳴り、レンが横を過ったはぐれハンターの首が宙に舞っていた。

 

 

『──っ!?』

 

 

 それを見たはぐれハンターたちは慌てて振り返って銃を構え直す。

 

 

「──次はてめぇらの番だ」

 

 

 レンの鋭い視線に射ぬかれ、はぐれハンターたちは萎縮してしまっていた。

 

 

「怯むんじゃねぇ! こっちにはあれがあるんだ!」

 

 

 はぐれハンターのひとりがそう言うと、はぐれハンターたちは武装指輪(アームズリング)からひと振りの西洋剣を取り出した。

 

 

「ん?」

 

 

 レンははぐれハンターたちが持つ剣を見て、視線を鋭くした。

 

 それを見たはぐれハンターのひとりが勝ち誇ったかのように言う。

 

 

「どうだ、見たか! こいつは聖剣だぜ! てめぇが持ってるなまくらとはわけが違うぜ!」

 

 

 はぐれハンターたちが持つ剣はすべて聖剣であった。

 

 なぜこんな連中が聖剣を持っている? そもそも、こいつらはどういう経緯で今回の件に荷担している?

 

 レンの頭の中は疑問しかなかった。

 

 はぐれになったハンターの取る行動は二つあり、ひとつは追っ手のハンターから身を隠すため、どこかに潜伏する。ひとつは非合法な犯罪組織などに雇われて行動するの二通りだ。目の前の男たちもちろん後者だった。

 

 だが、レンは解せなかった。

 

 後者の場合はある程度の実力がなければできない。実力の低い者を雇っても、役に立たず、報酬の無駄払いになるからだ。最低でも、下位ランク最高のDランクはなければ、たいていの組織ははぐれを雇わない。

 

 ましてや、こういう男たちは基本的に報酬は前払いを要求するため、後払いにして捨て駒にするというやり方もできない。

 

 レンの見立てでは、この男たちはよくてFランクと、最底辺の実力しかなかった。

 

 こうなってくるとやっぱり、今回の騒動は()()()()()()()()()──。

 

 考え込んで黙っているレンを見てはぐれハンターたちが言う。

 

 

「へっ、こいつビビってやがるぜ!」

 

「そりゃそうだ! なんせこっちは聖剣さまだからな!」

 

「しょせん、いい気になってたガキだってことだ!」

 

「クッソ、こいつさえありゃ、俺たちは今頃、上位ランカーの仲間入りしてたってのに!」

 

 

 まったく検討はずれなことを言うはぐれハンターたちに、レンは呆れていた。

 

 

「言っとくが、泣いて謝ったって、許さねぇからな! おとなしく、この聖剣さまの錆になっちまいな!」

 

 

 はぐれハンターのひとりのその言葉を皮切りに、はぐれハンターたちは一斉にレンに斬りかかる。

 

 

「はぁ・・・・・・」

 

 

 レンは嘆息すると、居合の構えをとる。

 

 

「鬼刃一刀流・四の型──」

 

 

 レンの腕が一瞬ブレた瞬間──。

 

 

「──落葉切り!」

 

 

 廃工場内けたたましい金属同士がぶつかり合った音が響き渡った。

 

 はぐれハンターたちが持つ聖剣が弾かれ、はぐれハンターたちは皆、驚愕の表情で尻餅をついていた。

 

 

「な、なんで、聖剣がただの鉄屑に負けんだよ!?」

 

「クソ! あの野郎、騙しやがったな!」

 

 

 はぐれハンターたちは自分たちの持つ聖剣が偽物だと思い、乱雑に床に叩きつけていた。

 

 そんなはぐれハンターたちをレンは呆れた表情で見下ろしながら言う。

 

 

「安心しろ。そいつらは全部聖剣だぜ」

 

 

 それを聞き、はぐれハンターのひとりが捲し立てる。

 

 

「嘘つくんじゃねぇ! だったら、なんでてめぇの持つなまくらに負けんだよ! なまくらに負けるってことは、偽物ってことじゃねぇか!」

 

 

 はぐれハンターの言葉にレンは嘆息し、はぐれハンターたちに冷たく言い放つ。

 

 

「まさかとは思うが、強力な剣を持てば、それだけで強くなれると思ってんのか? ──剣の世界をなめてんじゃねぇぞ」

 

 

 剣は持つだけでは意味がない。それを使いこなす技術があって初めて意味がある。

 

 ろくに剣の扱い方を知らない素人であるはぐれハンターたちが強力な聖剣を持とうが、剣術を極めているレンに剣で勝てる道理など初めからなかった。

 

 ましてや、はぐれハンターたちがさんざんバカにしたレンの持つ太刀──『暮紅葉(くれもみじ)』はただの刀ではなかった。異形を切り裂くことを目的に鍛えられた『鬼斬り』、『異形殺し』の異名を冠する名刀たちの中のひと振りであり、その強度と切れ味はそこいらの並の聖剣に劣らないものだった。

 

 はぐれハンターたちはここに来てようやく、自分たちとレンとの間に圧倒的な実力の差があることを認識したのか、皆一様に戦慄していた。

 

 

「鬼刃一刀流・十の型──」

 

 

 レンは静かに呟きながら、居合の構えをとる。

 

 それを見たはぐれハンターたちは必死に命乞いをする。

 

 

「ま、待ってくれ!? お、俺たちが悪かった!」

 

「反省してる! だ、だから、命だけは!?」

 

 

 レンはそれを一切聞き入れず、なんの躊躇いもなく刀を握る。

 

 

『ク、クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』

 

 

 それを見たはぐれハンターたちは一斉に銃を取り出し、レンに向けて撃つ。

 

 だが、レンはそのすべての銃弾を躱し、流れるような斬擊ではぐれハンターたちを斬る。

 

 

「──斬り嗣ぎ舞」

 

 

 チン。

 

 

 刀が鞘に収められた瞬間、廃工場内に鮮血が舞い、一人を除いて男たちは皆一斉にくずおれた。

 

 

「──懺悔は地獄の閻魔の前でしてな」

 

 

 レンは息を吐き、一人だけ生き残った、いや、あえて斬らず生かしておいたはぐれハンターに向き直る。

 

 

「こんな奴らを雇わなけれならないほど人手不足ってことは、冬夜さんの読みどおり、今回の騒動は()()()()()()()()なのかねぇ? そこんところどうなんだ?」

 

 

 レンははぐれハンターに問いかけた。

 

 レンに問いかけられたはぐれハンターはぶるぶると震えるばかりで、何も答えなかった。

 

 

「──今後の振る舞い次第では命は取らないでやるぞ」

 

 

 レンにそう言われた途端、はぐれハンターは慌てて答えだす。

 

 

「し、知らねぇよ! お、俺らはカリスの野郎に連れられてやって来ただけだ!」

 

 

 はぐれハンターの言葉を聞き、レンが鋭くはぐれハンターを睨むと、はぐれハンターは後ずさりながら言う。

 

 

「ほ、本当に何も知らねぇんだよ! 堕天使どもが何をたくらんでようが、俺たちにはどうでもよかったからな。今回の騒動に手を貸せば、報酬をたんまりくれるって、カリスの野郎に言われたんだよ! 前金の段階でもたんまりもらえたから、いざってときは、そのまんまとんずらしようと思ってたんだよ!」

 

 

 必死にしゃべってるさまから、嘘はついていようだった。

 

 

「カリス・パトゥーリアはなんらかの組織を率いてる、あるいは所属してるのか?」

 

「あ、ああ、なんかの組織に所属してるみたいだったぜ!」

 

「その組織の名は?」

 

「え、えっと、たしか、C──」

 

 

 はぐれハンターが答えようとした瞬間、はぐれハンターの胸部が背後から見えない何かによって貫かれた。

 

 

-○●○-

 

 

 リアスたちグレモリー眷属と明日夏たちが協力してはぐれ悪魔を討伐した廃工場。

 

 廃工場内では、あたり一面に血が飛び散っており、大勢の神父たちが倒れ伏していた。

 

 その中心にアルミヤが立っていた。

 

 倒れている神父たちは皆、コカビエルに協力していたはぐれエクソシストであり、全員が聖剣を持っていた。

 

 一人でやって来たアルミヤを待ち伏せ、一斉に襲いかかったのだが、アルミヤはそのことごとくを返り討ちにしたのだった。

 

 

「──私たちを待ち伏せていたにしては、ただただ有象無象を配置するだけとはな」

 

 

 アルミヤたちを監視し、この場所に来ることを予期していたにしては、はぐれエクソシストを大量に配置するだけの雑な配備をしていたことにアルミヤは訝しげにしていた。

 

 統率もとれておらず、それをする立場の者もいない。あまりにもお粗末だった。

 

 

「・・・・・・いや、()()()()()()か──」

 

 

 突然、アルミヤの背後から何者かが戦斧を手に飛びかかってきた。

 

 

 ガンッ!

 

 

 振るわれた戦斧が工場の床とぶつかり、けたましい金属音が廃工場内に響いた。

 

 襲いかかってくる者の気配を察知していたアルミヤは危なげなく戦斧による攻撃を躱していた。

 

 

「む?」

 

 

 だが、完全に避けきれなかったのか、着ていたローブの端が斬れていた。

 

 

「──おひさしぶりですね、アルミヤ殿」

 

 

 突然現れた謎の人物がアルミヤの名を口にした。

 

 アルミヤは謎の人物を視界に捉える。

 

 二メートル近い大柄な体躯に法衣を纏い、片目に眼帯をした金髪を短く刈った男だった。眼帯の下には、剣で斬りつけられたような縦長の傷痕があった。

 

 そして、アルミヤも男の顔に覚えがあった。

 

 

「キミは──セルドレイ・スミルノフ」

 

 

 セルドレイ・スミルノフ――元教会の戦士(エクソシスト)の敬虔な信徒であり、数多の悪魔を屠ってきた凄腕の戦士だった。

 

 とある問題行為を咎められ、教会を追放されたあと、神の名のもとに断罪されたはずだった。

 

 

「・・・・・・番場樹里のもとでキミの写真を見たときはにわかに信じがたかったが、本当に生きていたとはな」

 

「かろうじて、どうにか。・・・・・・あなたにつけられたこの目の傷、いまでも疼きますよ」

 

 

 そう、セルドレイに手をくだしたのは他でもない、アルミヤであった。眼帯の下の傷もアルミヤがつけたものだった。

 

 

「まさか、キミが堕天使に協力しているとはな・・・・・・」

 

「勘違いしないでもらいたい。罪深き悪魔を滅ぼすために苦汁をなめる思いに耐えながら一時的に組んでいるに過ぎません。悪魔を滅ぼしたあとは、同じく罪深き彼ら堕天使も滅ぼすつもりですよ」

 

 

 過激なことを口にするセルドレイ。

 

 そんなセルドレイにアルミヤは訊く。

 

 

「なぜ、彼らを見捨てた? 志を共にする仲間ではないのかね?」

 

 

 セルドレイはアルミヤとはぐれエクソシストたちの戦いを陰から一部始終を見ていた。

 

 やられていく神父たちを、セルドレイは助けようとも、指示をすることもなく、ただただ傍観していただけだった。

 

 

「彼らは本来滅ぼすべき堕天使になんの罪悪感も持たずに与した。そのような罪深き者たちのことを助ける義理などありません」

 

 

 さも当然のように言うセルドレイはさらに続ける。

 

 

「悪魔と堕天使、この二種族を滅ぼすことこそ、我々神の信徒が成すべき正義。私はそれを忠実に行ってきた。だが! 上層部は私を異端扱いにし、私を教会から追放した!」

 

 

 自身に異端の烙印を押し、追放した教会に怒りをあらわにするセルドレイにアルミヤは言う。

 

 

「・・・・・・罪のない人々を殺すことが、主に仕える者の正義だとでも?」

 

 

 セルドレイが教会を追放されることになった問題行為、それは、悪魔と契約を交わしていた一般人を手にかけたことだった。しまいには、その家族、親族にまで手にかけた。

 

 そのことが問題視され、異端の烙印をおされ、教会を追放されたのだった。

 

 

「悪魔と契約するなど万死に値する大罪! むろん、その家族、親族も同罪! 等しく断罪されるべき者たちなのだ! 上層部はそれをわかっていない!」

 

 

 強く持論を語るセルドレイ。その表情は憤怒の形相となっていた。

 

 

「そもそも、この停戦状態も気に入りません! 上層部はこれ以上の犠牲を考えて、やむを得ずそのような方針にしたそうですが、そのような振る舞いこそ信徒として恥ずべき行為! 数多の犠牲を出し続けてでも、悪魔、堕天使、特に悪魔を滅ぼすまで戦争を続けるべきだったのだ! それこそが、主のお望みであり、我々のなすべきことなのだ! 私はそれを、軟弱な者どもと違って、教会を追放されたいまの身でも変わらず果たしているのだ!」

 

 

 セルドレイは自分の行いは間違いではない、それを咎めた教会の者たちこそが間違っていると叫ぶ。

 

 

「キミのやっていることはただの身勝手な殺戮だ」

 

「黙れ!」

 

 

 アルミヤの言葉にセルドレイは怒気を込めて答えた。

 

 

「もはや問答は無用! この目の傷の借り、返させていただきます!」

 

 

 セルドレイは戦斧型の武装十字器(クロス・ギア)を掲げる。

 

 それに対し、アルミヤはローブを脱ぎ捨てる。

 

 ライニーと同じ戦闘服を着たアルミヤは両手の手の平を開く。すると、アルミヤの手元に二本の剣が出現した。

 

 アルミヤは両手でそれぞれ出現した剣を握り、二刀流で構える。

 

 『聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)』──アルミヤが持つ神器(セイクリッド・ギア)。その能力はあらゆる属性を付与した聖剣を生みだせるという木場の持つ『魔剣創造(ソード・バース)』の聖剣バージョンとも言うべきものだった。

 

 一度対峙したことのあるセルドレイはその光景に驚きはせず、不敵に戦斧を構える。

 

 

「我に主のご加護があらんことを!」

 

 

 そう叫び、セルドレイが駆けだした。

 

 それに合わせて、アルミヤも駆けだす。

 

 アルミヤの聖剣とセルドレイの戦斧が交差し、廃工場内に火花が散った。

 

 

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