ハイスクールD×D 駒王学園の赤と緋の双龍 作:フレイムドラゴン
追記:感想で禁手について指摘されたことを踏まえて、少し修正しました。
ドォォォオオオオオオオンッ!
学園の屋上のほうで閃光を伴って爆発が発生した!
『──っ!?』
閃光が止んでから目にした光景を見て、俺たちは息を飲む。
屋上を中心に学園の半分以上が消し飛んでおり、残っていた部分も爆発の余波で損壊していた。
「・・・・・・お、俺たちの学園が・・・・・・」
俺たちが通う学園の無惨な姿にイッセーは言葉を失っていた。
イッセーだけじゃない、俺を含め他の皆も同様の反応だった。
「派手にやったな、ジブラエル」
対するコカビエルは心底おもしろそうに学園を眺めていた。
その姿に俺たちはさらにコカビエルに対する怒りを募らせていく。
そんななか、けたたましい金属同士がぶつかり合う音が響き渡った。
そちらのほうを見れば、アルミヤさんがセルドレイの戦斧の一撃を両手の聖剣でいなしていた。
セルドレイはその大柄な体型からは想像もつかない速度で駆け回り、戦斧を振るう。
とても復讐心が原動力な理性なき死者とは思えないほど、洗礼された動きで戦斧を速く、かつ鋭く振るわれていた。
それをアルミヤさんは最小限の動きで躱し、あるいは双剣で受け流していた。
「ふッ!」
ズバッ!
アルミヤさんが双剣を滑らせるように戦斧を受け流しつつ、懐に飛び込んでセルドレイの脇腹を斬り裂いた。
パワーでこそ劣ってはいるが、それ以外のすべてはアルミヤさんのほうが優に上回っていた。
現にセルドレイの攻撃がアルミヤさんには一切当たっていない。それに対し、アルミヤさんは要所要所で確実に攻撃を当てていた。
にも関わらず決着がつかないのは、セルドレイが受けたダメージが即座に修復されるからだ。
おまけに──。
「──ッ!?」
アルミヤさんがセルドレイの腕を斬りつけるが、まともにヒットしたにも関わらずできた傷が浅かった。
そのことにアルミヤさんは苦々しい表情を浮かべる。
徐々にだが確実にセルドレイの肉体強度が上昇していた。少なくとも、腕と足の関節、首に関してはほぼ刃が通らなくなっていた。
「チッ!」
アルミヤさんが舌打ちをすると、傍らに聖剣を持った甲冑騎士たちが現れた。
「ほう、『
バルパーは最初こそ興味深そうに見ていたが、すぐさま興味が失せたような表情になる。
あくまでもエクスカリバーなどの伝説の聖剣にしか興味がないのだろう。
アルミヤさんが駆けだすと、甲冑騎士たちも一斉に左右に展開しながら駆けだす。
セルドレイは甲冑騎士たちを薙ぎ払おうと戦斧を振り回すが、甲冑騎士たちもアルミヤさんと同様に洗練された最小の動きで戦斧を躱していた。
アルミヤさんと甲冑騎士たちはそのままセルドレイに波状的に斬りかかるが、やはりほとんど刃が通っておらず、斬り傷が浅い。
「──なら」
甲冑騎士たちは振り回される戦斧を掻い潜り、セルドレイに組つく。
カッ!
そのまま甲冑騎士たちは閃光となって爆発する!
すかさず、アルミヤさんは聖剣を創りだして投擲する。
投擲された聖剣も爆発し、さらにアルミヤさんは休むことなく聖剣を創造しては投擲を繰り返す。
矢継ぎ早に投擲された聖剣が爆発し、普通ならもう相手は跡形もなくなるであろうほどに過剰にアルミヤさんは攻撃を止めない。
「──っ!?」
すると、爆煙の中からものスゴい速さで戦斧がアルミヤさん目掛けて飛んできた!
「くっ!」
ギリギリのところでアルミヤさんは飛んできた戦斧を躱すが、それによって攻撃が中断させられてしまった。
爆煙中からアルミヤさんから距離を取るように何かが飛び出した。
それはボロボロになったセルドレイだった。着ていた法衣はもう跡形もなくなっており、体のほぼ全体に火傷ができて、焼け焦げている箇所もあった。しまいには、左腕が肩から先がなくなっていた。
見た感じはかなりのダメージだが、あれだけやってこの程度ダメージしか与えられなかったことに俺たちは驚愕していた。
『アアアアアアアアアアアァァァァッッ!!』
セルドレイは耳をつんざくほどの咆哮をあげる!
それに合わせるように体の火傷が再生していく。左腕も新しく生えるように再生してしまった。
『オオオオオオオオオオオォォォォッッ!!』
セルドレイはなおも咆哮をあげる。
すると、セルドレイの腕や足、胴体が肥大化し、指も太くなっていく。一回りも二回りも巨大化した身体中には血管が浮き出ており、頭髪も一本残らず抜け落ちていた。もはや、もとの人間だったころの面影など皆無であり、その姿は禍々しくおぞましいものだった。
そして、背中から何かが生えだした。よく見ると、それは腕だった。それも四本。
両腕と新たに生えた四本の腕にそれぞれ
『アルミヤァァァァァァァッッ!!』
絶叫をあげ、巨大化したにも関わらずさらに速くなったスピードでセルドレイはアルミヤさんに斬りかかる!
アルミヤさんは六本の戦斧による斬擊を躱すと、セルドレイの脇腹を斬りつける。
だが、アルミヤさんの聖剣は儚い金属音を立てて砕け散った。
刃が通るどころか、まったく歯が立っていなかった!
「くっ!」
アルミヤさんは即座にバックステップで距離を取ると、聖剣を投擲する。
聖剣がセルドレイに命中すると同時に爆発するが、セルドレイは無傷だった。
セルドレイが再びアルミヤさんに接近しようとする。
アルミヤさんはさせまいと聖剣の投擲爆破で対応しようとするが、セルドレイはまったく意に介してなかった。
ダメージどころか、怯みもしてなかった。
あっさりとセルドレイの接近を許してしまったアルミヤさんだったが、セルドレイの嵐のような斬擊の雨を紙一重で躱していた。アルミヤさんの表情から多少の余裕も感じられた。改めて、アルミヤさんの実力の高さを痛感する。
・・・・・・だが、状況は極めて最悪だった。
いくら攻撃が当たらないといっても、アルミヤさんの攻撃も通用しないんじゃ意味がない。このまま行けば、アルミヤさんのスタミナが切れて、その瞬間に勝負がついてしまう。
ここはもう加勢するべきだ。現状、最大戦力であるアルミヤさんをやらせるわけにはいかない!
現に、すでに木場とゼノヴィアが動いていた。
「「はぁぁぁぁぁぁぁッ!」」
左右から木場とゼノヴィアがセルドレイに斬りかかる。四本のエクスカリバーを統合した聖剣に打ち勝った聖魔剣とエクスカリバー以上の聖剣であるデュランダルなら、いまのセルドレイにもダメージは与えられるはずだった。
そして、部長と副部長もそれぞれ魔力と雷で攻撃を行っていた。
だが、セルドレイは容易く木場とゼノヴィアの斬擊を戦斧で受け止め、部長の魔力も副部長の雷も戦斧で振り払い、木場とゼノヴィアをそのまま力任せに薙ぎ払ってしまう!
クソッ! 腕が増えたことで手数も増え、対応力が上がってやがる!
セルドレイは薙ぎ払った木場目掛けて駆けだした!
「──ッ!?」
木場は持ち前の足の速さをもってセルドレイの斬擊を躱す。
だが、戦斧に気を取られていた木場はセルドレイの蹴りを脇腹にくらってしまう!
「がはっ!?」
木場は血を吐き、吹き飛ばされてしまう。
「はぁッ!」
セルドレイの背後からゼノヴィアが斬りかかるが、セルドレイは最小の動きでデュランダルを躱し、六本の戦斧を一斉にゼノヴィアに叩きつける!
「ぐっ!?」
ゼノヴィアはデュランダルで戦斧をガードするが、力負けして木場のもとまで吹き飛ばされてしまう。
セルドレイは二人目掛けて駆けだすが、その眼前にアルミヤさんが現れた。
シュッ!
アルミヤさんは手に持っていたナイフ状の聖剣をセルドレイの両眼に投擲する。
完全に虚をつかれた投擲にセルドレイは反応することができずにセルドレイの両眼に聖剣が突き刺さった。
肉体強度が上がっても、さすがに眼球の強度までは上がってなかったのか、セルドレイは眼を押さえながら後ずさる。
セルドレイは眼に刺さった聖剣を抜くと乱雑に投げ捨てた。
そして、再び咆哮をあげると、左右それぞれの眼の上下に新たな眼が生えた!
六眼六腕の異形となったセルドレイはまた咆哮をあげる。
「なるほど。ダメージを受けるたびにその都度再生と同時にそのダメージに対応した肉体改造が施されていくというわけか。これは時間をかけすぎた私の判断ミスだな・・・・・・」
自嘲するアルミヤさんをバルパーは嘲け笑う。
「フン、『錬鉄の剣聖』と言われていようとその程度か。貴様が教会の保有する伝説の聖剣を持っていれば、もっと速く終わっていたろうに。『
バルパーの嘲りを聞いてもアルミヤさんは眉ひとつ動かさない。
ただ黙々と聖剣を二振り創り構えるだけだった。
そして同時に、セルドレイがアルミヤさんに向けて駆けだした。
そんななか、アルミヤさんが口を開く。
「──バルパー・ガリレイ。キミはいろいろと勘違いをしている」
「・・・・・・勘違いだと?」
セルドレイがアルミヤさんに接近し、戦斧を振るおうとした瞬間──。
「──私の因子の保有数値レベルは
アルミヤさんの聖剣のオーラが膨れ上がり、輝きが増した!
あの現象は、廃屋でフリードがやった!
そして、アルミヤさんが聖剣を振るう。
ドォォォォォォォン!
凄まじい衝撃音が発せられ、アルミヤさんの聖剣がセルドレイの戦斧を砕き、腕を斬り飛ばし、そして衝撃によってセルドレイが後方に吹き飛ばされた!
-○●○-
「な、何が起こったのだ!?」
いましがた起こった出来事にバルパー・ガリレイが驚愕していた。
「──そんな難しいことはしていない。インパクトの瞬間に剣に膨大なオーラを乗せることで斬擊の威力を高めただけだ」
「そんなことを言っているのではない!」
バルパー・ガリレイは表情を強張らせながらアルミヤさんの聖剣を指差す。
「なんだその輝きは!? その波動は!? エクスカリバーに匹敵するだと!? あり得ん! そんなことはあり得ない!?」
バルパー・ガリレイの言う通り、アルミヤさんの持つ聖剣の輝きや発せられる波動がエクスカリバーに迫るものだった。
だが、それはあり得ないことだった。僕やあのヒトが持つような創造系の
・・・・・・僕自身、つい先日にそれを思い知っていた。
聖魔剣がエクスカリバーに打ち勝てたのは、それが聖と魔の融合という本来ならありえない奇跡によって生まれたものだということと、何よりエクスカリバーが本来のエクスカリバーじゃなかったことが大きい。
「先程も言ったが、私の因子の保有数値レベルはゼノヴィアと同等だ」
「バカな! それだけでその現象の説明はできん!」
フリードが刀身に因子を込めることでエクスカリバーの力をパワーアップさていたが、それでも、あそこまでの上昇ではなかった。
まだ何か秘密があるみたいだ。
「そもそも、仮にそこの小娘と同等の、デュランダルを扱えるレベルの因子を保有しているというのなら、なぜ教会が保有する伝説の聖剣を所持していない!?」
バルパー・ガリレイの疑問はもっともだろう。
アルミヤさんの剣技と体捌きは一級品だ。そこに伝説クラスの聖剣が加わるというのなら、鬼に金棒とはまさにこのことだ。
「──その理由はこれだ」
そう言って、手に持つ聖剣を掲げた瞬間──。
バギィィィィン!
アルミヤさんの聖剣が弾けるように砕け散った!
「──私の因子は少々特殊でね。先程のように聖剣のオーラと力を何倍にも増幅させる特性があるのだよ」
「特殊な因子だと!? そのようなものがあったのか!?」
聖剣についての造詣が深い自身ですら知り得ていなかったことにバルパー・ガリレイは驚愕する。
「・・・・・・だが、欠点として聖剣に多大な負荷をかけてしまい、最終的にこのように芯から砕け散ってしまう。以前、教会が保有する聖剣を一本ダメにしてしまったことがあってだな。芯も砕けてしまったので錬金術で鍛え直すこともできなかった」
なるほど。だからアルミヤさんは教会が保有する聖剣を持っていないのか。
戦いのたびにダメにされてはたまったものではないだろうからね。
そう考えると、自前で聖剣を創りだせる『
「──ゼノヴィア、木場祐斗」
アルミヤさんはこちらを見て言う。
「コカビエルとの戦いに備えて手札を温存しようと手を抜いていたせいで余計な心配をかけてしまったようだ。ご覧の通り私一人で問題ない。コカビエルに備えて体力を温存しておきたまえ」
僕とゼノヴィアは無言で頷き、皆のもとまでさがる。
「さて──」
アルミヤさんはセルドレイ・スミルノフのほうに向き直る。
セルドレイ・スミルノフはもうすでに腕を再生させており、新しい戦斧を手にしていた。
二人は一瞬だけ睨み合ったあと、同時に駆けだした。
セルドレイ・スミルノフが戦斧を振るうが、アルミヤさんは最小の動きでそれを躱し、すれ違いざまにセルドレイ・スミルノフの脇腹と腕を一本斬り裂いた。
セルドレイ・スミルノフはすぐさま反転して背中を向けているアルミヤさんに斬りかかるけど、アルミヤさんは背を向けたまま即座に聖剣を投擲する。
カッ!
聖剣が爆発し、セルドレイ・スミルノフが後方に吹き飛ばされた。
斬れ味やパワーだけじゃない、爆発の威力も桁違い上がっていた。
アルミヤさんは聖剣を手に反転し、一瞬でセルドレイ・スミルノフに肉薄すると、さらに二本の腕を斬り飛ばす。
セルドレイ・スミルノフも負けじと戦斧を振るうけど、アルミヤさんに真っ向から戦斧を砕かれ、さらに二本の腕を斬り飛ばされる。
セルドレイ・スミルノフは残る腕で戦斧を振るうけど、アルミヤさんにはかすりもしない。
戦斧を躱したアルミヤさんはセルドレイ・スミルノフの体に両手の聖剣を突き刺す。
それにお構いなく腕を再生させながら戦斧と拳による攻撃するセルドレイ・スミルノフ。
アルミヤさんはそれをすべて最小の動きで躱し続け、セルドレイ・スミルノフの体の至るところに聖剣を突き刺さしていく。
十本近くの聖剣を突き刺したアルミヤさんはセルドレイ・スミルノフの両足を斬り裂き、セルドレイ・スミルノフが体勢を崩した隙に距離を取った。
そして──。
カッ!
一際眩い閃光をあげ、セルドレイ・スミルノフに突き刺さっていた閃光が一斉に爆発した。
あまりの波動に結構な距離を離れているにもかかわらず肌が焼けそうだった。
閃光が止むと、そこにいたのは下半身が完全に消し飛んだセルドレイ・スミルノフだった。
残った上半身も左側がほとんど消し飛んでいた。
再生は始まっているけど、そのダメージの大きさからなのか、再生速度は遅かった。
そんな状態でもまだセルドレイ・スミルノフは動こうとしていた。アルミヤさんを睨みつけ、手を伸ばしていた。
アルミヤさんはとどめをさそうと三本の聖剣を指に挟めて手にすると、それを一斉に投擲した。
投擲された聖剣はセルドレイ・スミルノフを貫き、そして閃光をともなって爆発した。
『オオオオオオオオオオオォォォォッッ!?』
セルドレイ・スミルノフは断末魔の絶叫をあげる。
聖なるオーラに身を焼かれながらもセルドレイ・スミルノフはアルミヤさんを睨む。
次の瞬間──。
『──っ!?』
セルドレイ・スミルノフの体が膨張し、聖なるオーラをかき消しながらあっというまに首から下が巨大な肉塊に変わり果ててしまった!
そして、肉塊の膨張はなおも続く!
あれはまさか! カリスが死人を自爆させるときと一緒の!
「くっ!」
アルミヤさんは聖剣による爆撃で攻撃するけど、肉塊の膨張スピードがあまりにも速く、正直焼け石に水だった。
『アルミヤァァァァァァァッッ!! 悪魔ァァァァァァァッッ!!』
セルドレイ・スミルノフは怨嗟の叫びをあげていた。
アルミヤさん、ひいてはこの場にいる悪魔である僕たちをなにがなんでも滅ぼす──それだけの憎悪があの叫びに込められていた。
セルドレイ・スミルノフと悪魔の間に何があったかはわからないけど、あの憎悪、おそらく、大切な何かを悪魔に奪われてしまったのだろう。・・・・・・僕と同じように。
・・・・・・もしも、イッセーくんたちが僕を止めようとしてくれなかったら、僕もあんなふうになってしまったのだろうか?
いや! いまはそんなことを考えている場合ではない!
肉塊の膨張は続いている。その勢いは学園のすべてを飲み込まんとする勢いだ。もし、あれがなおも際限なく膨張し、そしてそれが弾けてしまったら、周囲にも甚大な被害が出かねない!
でも、どうすれば!
「・・・・・・できれば最後まで伏せておきたかったが──やむを得まい」
そう呟いた瞬間、アルミヤさんは一度瞑目し、力強く開く。
「──
アルミヤさんから発せられる波動がより一層強まり、手元に一本の聖剣が生みだされていた。
「その聖剣はまさか!?」
その聖剣を見たバルパーが目を見開いていた。
「先の三大勢力の戦争によって失われたとされていた七本の中で最強とされている最後のエクスカリバー、『
最後のエクスカリバーだって!
「バカな!? 教会が最後のエクスカリバーを発見したという情報はなかった! なぜ貴様がそれを持っている!?」
バルパー・ガリレイの言葉にアルミヤさんは答えることなく、そのエクスカリバーを肉塊へ向けて投擲した。
エクスカリバーが肉塊に突き刺さると、肉塊の膨張が停止した!
「・・・・・・『
ゼノヴィアが最後のエクスカリバーの能力と目の前で起こったことについて説明してくれた。
あらゆるものを支配・・・・・・確かに、最強の名にふさわしい能力だ。
「・・・・・・アルさん、どうしてあなたがその聖剣を・・・・・・?」
ゼノヴィアからも説明を求められ、アルミヤさんは淡々と答える。
「──『
そう言うアルミヤさんの手には新たな聖剣が握られていた。
その聖剣を見た僕たちは『
なぜなら、その形状はゼノヴィアが持っていた『
僕たちはゼノヴィアのほうを見る。
『
つまり、これが意味することは──。
バルパー・ガリレイが驚愕の表情でそれを言う。
「貴様、『
そう、それしか考えられなかった。
「──『
「バカな!? 貴様の
「そこから本来持つ『創造』の能力を突き詰めたのが私の
なんてヒトだ。
「・・・・・・もっとも、複製した聖剣はオリジナルより性能がワンランク劣るがね」
既存の聖剣の複製。オリジナルより性能が劣るとはいえ、伝承に残るほどの伝説クラスの聖剣であれば、多少の性能の低下は気にはならないだろう。
いや、その性能の低下も──。
カァァァァァアアアアアアアアアアアッッ!
アルミヤさんの持つエクスカリバーから激しく輝き、膨大なオーラが発せられた!
アルミヤさんの持つ因子は聖剣の力を何倍にも増大させる。それがエクスカリバークラスとなれば、その力は計り知れない!
アルミヤさんはエクスカリバーを大きく振りかぶる。
それに合わせて、輝きがさらに増し、発せられるオーラも増大した!
「──セルドレイ・スミルノフ。犯した罪ゆえに、愛する妻のもとへは行けぬだろう。せめて、来世で再会できることを心から祈ろう。──だから、もう楽になれ」
そう言い、アルミヤさんはエクスカリバーを振り下ろした。
刹那、輝きとオーラが収束し、光の奔流となって一気に放たれた!
ラストの部分、脳内で『約束された勝利の剣』が流れそう。