魔法少女リリカルなのは ガンダムブレイカー 【リメイク】 作:文房具
「おお……」
俺たちは今、執務官さんにつれられて、彼らの拠点であるアースラというところに来た。
そして、その光景に感動を覚える。
なんというか、壁、床、天井全てが金属と思われる物質で出来ているのだ。
それはまるで、ガンダムの戦艦の内部の様だ。
ユーノに聞いたところ、これはマジで、時空航行船という時空管理局が他の次元世界に行く際に使われるものらしい。
つまり本物の戦艦の中である。
これに興奮を覚えないガンダムファンがいるだろうか、いや、いるはずがない。
「ここではバリアジャケットなどを解除してくれるとありがたい」
俺は悦に浸っていたが、執務官さんの声で現実に引き戻される。
そういえば、まだ装甲纏ってるんだった。
俺は即座に装甲を解除する。
と、いつもより疲れてる気がするな。
トランザムを使ったからか?
なのはもバリアジャケットを解除する。
「そこの君も」
……誰?
「そうですね」
なぜかユーノが返事をした。
あ、そうか、アルフさんみたいなのがいたんだから、ユーノが人型に慣れてもおかしくないか。
その予想は正しく、フェレットだったユーノは、髪は金に似た茶色、服は民族衣装を着た少年が現れた。
「ふえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
なのははその姿を見て絶叫する。
「たしか、この姿になるのは久しぶりだよね、なのは、悠斗」
「いや、俺は初めてだぞ」
「え? 最初に会ったとき、この格好だったよね」
「いや」
「なんで言ってくれなかったの!」
なのはは顔を真っ赤にしている。
ユーノははのはの部屋にいたからな。
なのはが恥ずかしがるのも無理はない。
「すまない。はやくしてくれないか?」
おっと、執務官さんに注意されちゃったよ。
「艦長、きてもらいました」
しばらく歩くと、艦長室と書かれた部屋に着き、クロノに続いて部屋にはいる。
そこにはたくさんの盆栽、大きな茶釜、さらには鹿威しが存在していた。
日本の文化を凝縮したような場所だな。
「お疲れさま」
赤い絨毯の上に正座している人は、この風景にはとてもミスマッチなエメラルドグリーンの髪をした、美しい女性だった。
この人はこの戦艦の艦長で『リンディ・ハラオウン』というらしい。
執務官さんはその人の息子の『クロノ・ハラオウン』だそうだ。
現在、どういう経緯でジュエルシード捜索にあたったのかをユーノが説明した。
「なるほど、あのジュエルシードを発掘したのはあなただったのですね、スクライアの一族とは聞いていたのですが」
お茶を飲みつつ、リンディさんがうなずく。
「はい、それで、僕が責任を持とうと」
「立派だわ」
「でも無謀でもある」
クロノさんは意外と正義感に燃えているんだな。
全てのことを理論的にこなす人かと思ったけど。
リンディさんはソフトな笑みを崩さないな。
自分たちのことをあまり知らない俺たちに、なるべくいい印象を与えようとしているのかな。
そして一通りの説明をして、リンディさんの出した答えは、
「これより、ロストロギア、ジュエルシードの回収については、時空管理局が全権を持ちます」
「えっ!? でも!」
「次元干渉が関わっているんだ。民間人が出る話じゃない」
「クロノさんの言う通り。専門の人が出て来たんだ、ここはこの人たちに任せよう」
「ああ、その通りだ」
俺の言葉にクロノさんが頷く。
「でも、急に言われても気持ちの整理がつかないでしょう? 一度戻って、三人でゆっくり考えて。後日、改めてお話しましょう?」
いや、後日も何も答えはもう決まっているんだけど……
この人たちは、俺達がやっぱり手伝いたいって言ったらどうするつもりなんだろうか?
手伝わせる? それとも、もう一回説得か?
うーむ、分からん。
「前の場所に転送するということでいいかい?」
有無を言わさぬクロノの言葉に、なのはは黙らざるをえなくなった。
俺は上記の事を考えていたため、もともと黙っていた。
クロノSIDE
今僕は、先ほどの戦闘の映像を見ている。
「二人ともすごいねぇ。魔力量だけならクロノ君を上回るんじゃない?」
エイミィの言葉に僕はムッとする。
「魔法は魔力量だけで決まるものじゃない。状況に合わせた応用力と、的確な判断力も大切なんだ」
「はいはい、そうだよねぇ~」
まったく、もう少し真面目に分析してほしいな。
「で、問題の兵器だね」
画面をみると、あの時突然現れた巨大なお顔を持つ兵器と、櫻井悠斗だと思われる人型のロボットが空戦を繰り広げている。
「魔力の反応はゼロ。完璧に質量兵器だね」
「ああ」
そして画像は櫻井悠斗だと思われるロボットが赤く発光した場面になる。
「うわ、凄いスピード……」
このエイミィの言葉には、何も言い返す気にはなれなかった。
このスピードには、正直反応できる気がしない。
彼は一体何者なんだ。
夕食を食べ終えて、俺となのはとユーノはこれからどうするかを話し合っていた。
「えっと、ユウ君はどうするつもりなの?」
そんなのはとっくに決まっている。
「俺はなのはに任せる」
正直、もう俺となのはが手を出す必要はないと思う。
時空管理局はこういうことを専門に扱っている。
素人が下手に引っ掻き回すより、よほどうまく事態を収拾してくれるだろう。
ただしそれは『MS』というイレギュラーが存在しなければの話だ。
リンディさんが言ったのはジュエルシードの事だけだったので、MSが出た場合はこっちで勝手に狩らせてもらうが。
あ、そうだ、いいこと思いついた。
「私はここで止めたくない。やっとフェイトちゃんと対等に戦えるようになったのに、こんなところで終わりたくない!」
決まりだ。
しかし、簡単に協力させてもらえるとは思えない。
ここは俺の事をダシに使ってみるか。
「……というわけで、なのはの魔力の事もありますし、そちらにとっては悪い話ではないかと」
「いやしかしだな、やはり民間人を協力させるというのは……」
現在、俺は再びアースらに赴き交渉をしている。
当たり前だが、正義感が強いクロノさんは、してダメだと言ってくる。
これは想定内なので、今度は向こうにとってのメリットである、戦力的な面での増強の話をした。
なのはとフェイトを止めるためにクロノさん1人しか来なかったことから考えて、今のアースらには闘える人物が少ない、もしくはクロノさん以上の実力者がいないのだと俺は考えた。
何故なら昨日、ジュエルシードはとても危険なもので、その確保は最優先で行われると言っていたからだ。
最優先のものに出し惜しみする必要はない。
どう考えても、なるべく多くの人員を割いて対処したほうがいい。
それをしなかったことで、戦力不足はほぼ確定事項だ。
俺の言葉を聞いたクロノさんは渋い顔になったが、横にいるリンディさんの顔は輝いて見える。
「わかりました。あなた達の乗艦を認めましょう」
「母さ……艦長!?」
よし、第1段階クリア。
続いて第2段階、なのはとフェイトの決闘の邪魔をしないでもらう、という事だ。
「それとお願いがあるんですが、なのはとフェイト……あの金髪の女の子の決闘は可能な限り邪魔しないでもらいたいんです」
「それはダメだ。あの子も重要参考人であることには変わりない。なのはさんだけには任せられない」
これはかなりの難問だった。
何しろあっちが正論だからな。
しかし、策はある。
「この条件を飲んでいただけるのなら、この前、出て来た奇妙な機械がなんなのかを説明したいともいます」
「……なんだと?」
基本的に会話しているのは俺とクロノさんだ。
リンディさんはじっと何かを考えている。
「そのままの意味です。俺はあの機械がなんなのか知ってますし、次にあの類の機械が出て来たときは、それについての情報も教えましょう」
「……次にあの機械が出てくるとは限らない」
「では、もしも出てきたら、僕達だけが身を守るという事でいいんですね?」
つまり俺は、MSの情報を流す変わりに、少しばかりの行動の自由権を渡せと言っているのだ。
俺たちが協力するのは、あくまでもジュエルシードの事のみ。
MSのことをしゃべる義務はない。
MSという存在はこの世界にはないものだろうし、あちらとしても情報が欲しい所だろう。
問題は、俺の話を信用してもらえるかだ。
少々ゲスいが、今回はこの方法を取らせてもらう。
「分かりました。その条件をのみましょう」
「母さ……艦長!?」
「ですが、それ以外については基本的にこちらの指示に従ってもらいます。いいですね?」
第2段階クリアだな。
「もちろんですよ」
こうして俺たちは、アースらと協力関係を結んだ。
フェイトSIDE
「フェイト、管理局まで出て来たんじゃもう無理だよ!」
アルフが必至な顔でそう告げてくる。
しかも泣きながら。
「そんなこと言わないで。母さんのために、どうしてもジュエルシードは必要なの」
「でもそれじゃあ、フェイトはあのオニババの言いなりになっているだけじゃないか!!」
「ありがとうアルフ。でも、これは自分で決めたことなんだ。だから、ついてきて欲しい」
私はアルフの頭をなでながら、微笑みかける。
「……わかったよ……でも、一つだけ……一つだけ約束して。フェイトは自分自身の幸せのためにやるんだって」
「もちろんだよ、アルフ」
母さんの幸せが今の私の幸せだから。
あの白い服の女の子とその使い魔、それとあのロボットみたいな姿になる男の子には負けられない。
あ、でも、この前逃げる時に、男の子が助けてくれたっけ?
次に会ったらお礼を言わないと。
装備可能な総コスト 1300
使用可能な機体のパーツとコスト
Sガンダム 300、ガンダム 50、ガンダムエクシア 300、ガンダムデュナメス 300、ストライクガンダム 90、戦国アストレイ頑駄無 400、リ・ガズィ 80
撃破ポイント 225