魔法少女リリカルなのは ガンダムブレイカー 【リメイク】   作:文房具

4 / 16
第3話 ガンダム大地に立つ

 俺は家を出たが、すぐに立ち止まった。なのはがどこに行ったのか、まるで分らないからだ。

 

 いや、落ち着け。

 

 あんな風に飛び出していったからには、何か理由があるはずなんだ。

 

 仮定の話として、たとえば怖いもの――――幽霊とかお化け?―――を見たとしたら、なのはの性格上、おそらく外じゃなくて、士郎さんか桃子さんのところに行くだろう。外に行く理由にはならない。

 

 ってことは、ほかの何かだな。

 

 最近、俺たちの周りで起きた変わったことと言えば、昼間のフェレットくらいだけど……行ってみるか、そのフェレットを預けた動物病院に。

 

 急いで病院に向かうと、そこには、白い服を着て杖を持った女の子……つまるところ、なのはがいた。それと、なんかもじゃもじゃした変な怪物も。

 

 そしてその怪物が、なのはの頭上に飛び込んできてる。

 

「展開!」

 

――頭部パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――胴体パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――右腕パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――左腕パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――腰パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――右足パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――左足パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――バックパックパーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証

 

――武装パーツ、ビームライフル コスト30 ガンダムシールド コスト30――認証

 

――装備可能総コスト500 選択パーツ合計コスト460――展開

 

 ガンダムのパーツ一式を認識して展開する。

 

 一瞬光りに包まれた俺は、次の瞬間にはRX-78-2ガンダムの姿になっている。

 

「ブーストタックル!」

 

 そのままEXアクションを使う。薄紅色のオーラを纏った俺は、一時的に出力が上がったブーストを生かし、体当たりする。

 

 薄紅色のオーラは触れたものを弾き飛ばす効果があり、多少の攻撃なら防げるため、距離を取りたいときにも使える。

 

「なのは、大丈夫か?」

 

「え……え? ユ、ユウ君?」

 

 なのはは目をぱちくりとさせている。無理もないか、こんなロボットが突然現れて、知っている人の声でしゃべりだしたら。

 

「まったく、とんだトラブルに首を突っ込んでくれちゃってさ。ま、とりあえず話はあの怪物を倒してから……」

 

「待ってください。それはダメなんです」

 

 アレ? どこから声が? もしかしたら、フェレットがしゃべったのか?

 

「あれはジュエルシードの魔力によってできた思念体です。いくら壊しても復活してしまいます」

 

 本当にしゃべってるし。あ、もしかして、原作が始まったのか?

 

 魔法少女になら、こういったマスコット的なやつも出てきそうだし。

 

 あ、また突っ込んできた。けど、直線的過ぎていい的だ。ビームライフルを発射して動きを止める。

 

 あ、ダメだ、風穴はあくけど、すぐに元に戻るな。

 

「じゃあ、倒す方法はないのか?」

 

 訪ねると、

 

「あります」

 

 そんなつぶらな瞳をしているくせに、あっさりと言ってくれるじゃないか。

 

「どうすればいいんだ?」

 

「彼女の持っている杖で封印をするんです。そうだ、あなたのそれは魔法ですか?」

 

 それ? ああ、ガンダムのことか。

 

「いや、これはMS。科学の力で作られた兵器だ。だから封印なんて出来ないぞ。そもそも、封印なんてどうやるんだ?」

 

「心の中に浮かんだ呪文で封印をするんです」

 

 なんだその抽象的な方法は。まあ、魔法少女っぽいっていえば、魔法少女っぽいけどさ。

 

「了解した。それじゃあ、なのは、封印しやすいように敵の動きを止めるから、からその隙に封印よろしく」

 

「わかったの」

 

 目の前の怪物の修復はもう済んでおり、いつでも飛び出せるように少し前かがみになっている。

 

 頭部のバルカンを撃ちつつ相手の行動を阻害する。威力は低く、牽制程度ではあるが、これで十分に動きを止められる。

 

 ビームライフルをかまえ、EXアクションを始動。

 

「ミラージュショット」

 

 その言葉と共に、手に持っているビームライフルに変化が現れる。半透明の分身体が3つほどあらわれ、それらは自分の持つ本体に連動して、ピンク色の光線を吐きだす。

 

 さらにもう一方の足も切り裂き、完全に動きを止める。

 

「いまだ、なのは!!」

 

「う、うん、いくよ!! リリカルマジカル………ジュエルシード、封印!!」

 

 なのはが、その呪文を唱えた瞬間、杖から桃色の帯が発射され、怪物を包み込んだ。

 

 怪物が消えて、青い石が出てきた。あれがジュエルシードってやつなのかな。その青い石がなのはの持っている杖に吸い込まれる。

 

 俺はガンダムの装甲を解除してなのはに近寄る。

 

「お疲れ、なのは」

 

「あれ、終わった……の?」

 

「はい、あなた達のおかげです」

 

 と、ここで気づいた。パトカーの音が聞こえてくる。俺たちの周りには、何が起こったんだという惨状が広がっている。地面は陥没し、塀は壊れ、電線は引きちぎれている。

 

 明らかに自然災害じゃない。

 

 極めつけは、さっきの爆発音。

 

 これは少し拙いかな?

 

「ユウ君、これってまずいんじゃ……」

 

「確かにそうだな。俺としても、この年で警察に目をつけられたくはないかな。よし、早いとこ逃げよう」

 

 俺たちは急いでその場を後にする。

 

 後に残ったのは、めちゃめちゃに破壊された道路だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから少したち、家に帰っている。

 

「すいません、ご迷惑をおかけして」

 

 フェレットが口を開いた。まぁ、迷惑……ではあったかな。

 

「うんうん、そんなk「まったくだよ」ユウ君!?」

 

 やっぱりという感じでうつむいている。

 

 だってそうだろ。もし俺がいかなかったら、なのはは、大怪我をしていたかもしれないのだ。あれ? そういえば。

 

「なのは、なんでこのフェレットが助けを求めてると思った?」

 

「えっと、今日見た夢の中とあの林の中で聞こえた声が同じだったの。それでその声と同じ声が部屋の中で聞こえてきて……それで……」

 

 分かりにくいな。まあ、簡単に言えば、

 

「要するに、夢と林の中と部屋の中で聞こえた声が一緒だったから、部屋を飛び出したってことだな?」

 

「うん、そうだよ」

 

 林の中で声が聞こえた時にあのフェレットを見つけたから、部屋の中で聞こえた時もあのフェレットだと思った、ってとこか。

 

 んで、問題は……

 

「なんでなのはに助けを求めたんだ?」

 

 問題はそこだろう。

 

「あの……言い訳に聞こえるかもしれないんですが、別になのはさんに助けを求めた訳ではないんです。ただ、なのはさんの魔法の才能が大きかったみたいで……」

 

 つまり、なのはを狙っていたわけではない、ってことか。ここら辺にしておこうかな。

 

「まぁ、いいや、もう済んだことだし。俺の名前は櫻井 悠斗。そっちは? あ、ちなみに敬語はやめてくれ」

 

「あ……僕の名前は、ユーノ・スクライアで……だよ。ユーノが名前」

 

「ユーノ君かぁ、私の名前は高町なのは、なのはだよ」

 

「うん、よろしくねなのは、悠斗」

 

 これからどうなることやら。

 

 ここまで考えたところであることを思い出す。

 

「そうだ、なのは」

 

「何?ユウ君」

 

「俺もだけどさ、こんな時間に家を出たから、多分帰ったら叱られるぞ」

 

「え……そんな……みんな気づいてたの?」

 

「気づかないわけないだろ、あんなには派手に家から出といて」

 

 俺たち2人の足取りは重くなったとさ。

 




装備可能な総コスト 500

使用可能な機体のパーツとコスト

ガンダム 50


撃破ポイント 0

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。