魔法少女リリカルなのは ガンダムブレイカー 【リメイク】   作:文房具

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第5話 赤い彗星

 どういう事なんだ。

 

 俺がザクⅡを見たときに、最初に思ったことがこれだ。

 

 別にザクⅡの形や装備にはおかしなところはない。問題は、ヤツらがふわふわ飛んでいる所だ。1年戦争時のモビルスーツは、自由飛行なんてできなかったはずだけど。

 

 俺自身、そのことを考えてガンダムで飛ぼうとは思ったことがない。まあ、下手にジャンプしたら人目に着くという事もあるけど。

 

「なんだろう、あのロボットは……」

 

 ユーノも俺とは理由は違うが、首をかしげている。

 

 ユーノが知らないってことは、やっぱりこの世界にはいないはずの存在なのか。それとも、ユーノが知らないだけで、もともと存在するものなのか。

 

 神様はイレギュラーだって言ってたから、おそらくは前者だろうが。

 

 とりあえず、そんなことはどうでもいい。

 

 やっと撃破ポイントが稼げるのだ。サクッと倒してしまおう。

 

「え? ジュエルシードじゃないの?」

 

 今度は、なのはが首をかしげる。

 

 なのはの疑問はもっともだ。なのはは、ジュエルシードが現れたと聞いたからここに来たんだから。

 

「あ、うん。あの4本足の方は現住生物を取り込んだジュエルシードなんだけど、あそこにいるロボットは、違うっぽいんだよね」

 

 ん? 今のユーノの発言に気になるところがあったぞ。

 

「現住生物を取り込んだって、どういう意味だ?」

 

「えーっとね、簡単に言えば、その場所に住んでいる知能のある生物を取り込んだってこと」

 

「取り込まれると、なんかデメリットがあるのか?」

 

「強くなってるってことと、怪我をさせちゃうと、ジュエルシードを封印した後も身体に残るところかな」

 

「ち………そうか」

 

 俺は無意志の内に舌打ちしていた。状況は芳しくないな。

 

 怪我をさせちゃダメってことは、昨日みたいに風穴を開けて動きを止めることはできない。つまり昨日よりも格段に難易度が上がっているってことだ。

 

 ザクⅡがいることで、俺はそっちの対処に回らなくてはならない。

 

 よし、今回のジュエルシードはなのはとユーノに任せよう。この中で一番戦闘能力が高いのは俺だろうし、俺はジュエルシードの封印ができない。だったら、なのはの封印の邪魔になるであろうザクⅡは、俺が倒した方がいいはずだ。

 

「ユーノ。できるだけ、なのはのサポートをしてやってくれ」

 

「え? いや、いいけど、悠斗はどうするの?」

 

「俺か? 俺は……」

 

 不敵に笑いながら告げる。

 

「あの得体の知れないヤツらに、ご退場願うさ」

 

 

 

 

 

 

 

ユーノSIDE

 

「あの得体の知れないヤツらに、ご退場願うさ」

 

「え……でも……」

 

 僕は悠斗のその提案にすぐには賛同できなかった。

 

 最初は1人でもジュエルシードを封印しようと思っていた。

 

 でもそれは、実際には無理で、1回だけでもこの世界の人に手伝ってもらおうと思いであったのが、なのはと悠斗だ。

 

 なのははとてつもない魔法の才能、悠斗は不思議なロボットに変身できる。

 

 2人はこれからも手伝ってくれると言ってくれたが、まだ二人を危険な目にあわすのには抵抗がある。

 

 でも、実際、悠斗の提案は正しい。

 

 なのはは、昨日魔法を知ったばかりで、まだ封印しかできない。僕は体調が万全じゃないし、もし万全だとしても、僕には直接的な戦闘力はあまりない。

 

「……わかったよ、じゃあ、気を付けて」

 

 僕は悠斗を信じることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

悠斗SIDE

 

「じゃあ、なのは、ユーノ、ジュエルシード封印よろしく」

 

 さてと、行きますかね。

 

 俺はガンダムを展開してザクのほうに歩き始める。ある程度近づくと、ザクは俺の事をモノアイでとらえる。そして、そのままザクマシンガンを発砲してきた。

 

「おっと!」

 

 不意を突かれる形になったが、しっかりとシールドで防御する。

 

「そっちがその気なら容赦しないぜ」

 

 スラスターをふかして横に移動しながら、ビームライフルを立て続けに発射する。腹部を撃ちぬかれた3機のザクは、そのまま爆散する。

 

 ここで頭のパーツの機能について説明しておく。

 

 頭のパーツの内側には基本的にセンサーやレーダー、機体状況などが表示される。

 

 さらに、それらのデータをある程度機体に反映させることができるため、俺のような素人でも動きながら、さらに、目標が動いていても的に当てることができるというわけだ。

 

 もちろんこの機能は、性能のいい機体のものの方が精度が高い。

 

 あ、そうだ。

 

 ためしにスラスターを噴射しながら、上方向に飛んでみる。そして、そのまま低出力でふかし続けると、その場に滞空できた。

 

 なるほど、つまり、ザクⅡが飛べたのはおかしいことじゃなくて、この世界のMSは基本的に空を飛べるのか。これだと、可変機の意味がさらになくなる気がするな。まあ、変形しないとヤツらも飛べないけど。

 

 戦闘中だし、このことを考えるのはもう少し後でもいいか。

 

「グラウンドシェイカー!」

 

 EXアクション、グラウンドシェイカーを発動。このEXアクションはブーストタックルのように、薄紅色のエネルギーを纏うものだ。ただしその部分は足限定で、エネルギーの出力もブーストタックルのものより格段に上である。

 

「セイハー!!」

 

 空中に飛びあがった俺は地面付近にいるザク、合計10機の中心に向って、某仮面のヒーローのようにキックを放つ。

 

 地面への着弾の瞬間、足に収束していたエネルギーを開放。俺を中心とし、全方位に拡散して、周りにいた10機を残らず吹き飛ばす。

 

「よし、武装変更だ」

 

――武装パーツ、ガンダムハンマー コスト30――認証

 

 俺の手に、鎖つきのとげとげハンマーが現れる。

 

 敵は残り7機。

 

 俺はシールドを消して、自身の体を回転させて勢いをつけ、鉄球を叩きつける。頭を吹き飛ばされたザクを、すかさずビームサーベルで突き刺す。

 

 その時警告音が鳴り、後ろからヒートホークで切りつけようとしているのが分かる。俺はそれをかがんでよけ、相手はそのままサーベルにつっこみ腹から両断される。

 

 残る5機は固まっている、良い的だ。

 

 バルカンを連射しながら近づき、ハンマーのフルスイング、からのビームサーベルで撃破する。

 

「とりあえず終わ……ってないみたいだな。全く初戦闘でこの機体とか」

 

 警告音に従いそちらを見ると、ザクⅡがいた。ただし、ただのザクⅡではない。ボディーカラーがピンクとワインレッド。頭部にはアンテナブレードがそびえたつ。ガンダムファンでこの機体を知らないものはいないだろう名機。

 

 シャア専用ザクⅡである。

 

「見せてもらおうか。連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」

 

 名言ありがとうございます……じゃなくて、なんでシャアボイスが聞こえてくるんだ!? もしかして、専用機にはエースパイロットのAIが積んであるとかそういうやつか?

 

 そんなことを考えている場合ではない。シャアザクはかなりのスピードで俺に近づいてきている。余計なことを考えてしまったせいで、ビームサーベルを振り下ろすのが遅くなってしまった。

 

 中途半端に振り下ろされたサーベルは、ヒートホークで受け止められ、腹部に重いけりが入る。それはさながら、劇中のあのシーンを再現しているようだ。

 

「ぐぅ……!」

 

 そんなシーンまで再現してもらわなくてもいい。その反動でガンダムハンマーもビームサーベルも手放してしまった。持ってさえいれば自在に武器の変更はできるが、手放せば無理だ。

 

 すかさず俺はブーストタックルで距離を取る。

 

 さて、さて、さて。どうしようか。相手はシャア専用ザクⅡ、ザクとはいえ、先ほどとは段違いの強さだ。

 

 撃破ポイントは20ほどある。せっかくだ、何かパーツを開放してみるか。なるべくどの状況でも対応できる機体……あれがいいな。

 

――GAT-X105 ストライクガンダム――パーツ解放

 

 ストライクガンダムのパーツを開放。残りの撃破ポイント10を使い装備可能なコストを上昇させる。これで装備できる総コストは510。ガンダムハンマーの30の分を差し引いても、2つまでストライクガンダムのパーツに変更できる。

 

――左腕パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証

 

――バックパックパーツ、GAT-X105 ストライクガンダム(ソードストライカーパック) コスト90――認証

 

――装備可能総コスト510 選択パーツ合計コスト510――展開

 

 初の実戦でのパーツ変更。それに伴い、俺の背中、左腕に変化が現れる。背中には身の丈を超える大きさの刀『対艦刀 シュベルトゲベール』。左肩には『ビームブーメラン マイダスメッサー』腕には小さい青いシールド。

 

 ソードストライクの武装のみを取り出した特殊形態である。

 

 背中からシュベルトゲベールを取り外し、ビーム刃を形成。一気に近好き横なぎに振るうがあっさり避けられてしまう。

 

 当らなければどうという事はないってか? だったら、当たるように近づいてもらうまでだ。

 

 青いシールドの内臓兵器であるアンカーを射出し、シャアザクの足に絡め、そのまま引き寄せる。

 

 あせるな、シュベルトゲベールはザクⅡ相手にはほとんど一撃必殺だ。確実に当てることのできる状況を作り出せ。

 

「ハンマーブロウ!」

 

 これはグラウンドシェイカーの拳版。殴って、殴って、殴り飛ばす。

 

「なにぃ!」

 

 シャアが焦った声を出す。

 

「らぁぁぁぁ!」

 

 体勢を崩したシャアザクをシュベルトゲベールが貫く。

 

 その一撃が決定打となり、爆発する。

 

 終わったな。

 

 装甲を解除すると、ちょうどなのは達もジュエルシードを封印し終えたところだった。

 




装備可能な総コスト 510

使用可能な機体のパーツとコスト

ガンダム 50、ストライクガンダム 90

撃破ポイント 100
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