魔法少女リリカルなのは ガンダムブレイカー 【リメイク】 作:文房具
さて、二個目のジュエルシードを封印して3日が経った。
あれっきり何か起こるわけでもなく、平和な日々が続いている。
今日、士郎さんたちはサッカーの試合。なのは、アリサ、すずかはその応援に行っている。
本当は俺も行く予定だったが、今朝ドタキャンした。
理由は、これからに備えて少しでも訓練しておきたかったからだ。
この前はザク程度だからよかったものの、もっと強い奴らが出てきたら、今の俺じゃ対処
できない。
パーツも、まだまだコストが低すぎてガンダム以外はまともに装備できないし。
あの後確認したところ、撃破ポイントがいっきに100も増加していた。おそらくエース
機を倒したからボーナスが入ったのだろう。
俺はそのポイントの内、90をコスト上昇に使い、現在の総コストは600だ。残りの1
0は、もしもの時のために残しておいている。
ストライクガンダムを使えるようにしたので、どの距離でも戦うことが出来るが、まだ、
全てのパーツをストライクのものにできるわけではない。油断は禁物だ。
そして今日は、射撃の訓練をしている。
練習方法は、頭部パーツのシステムアシストを切って、アーチェリーの的のようなものを
狙って撃つというシンプルなものだ。
この練習を始めて早3ヶ月。だいたい30mくらい離れたところにある的になら簡単に当
たるようになった。
もっとも、これは止まっている物を狙っているため、実践で当たるかは保証できないけど。
「うーん、いい加減に動いてるものを狙う練習もしたほうがいいかなぁ」
そんなことを考えていると、携帯が鳴っていることに気付いた。どうやら熱中しすぎて気
づかなかったらしい。
「ん? 誰だ……って、なのはか。もしもし、どうした?」
「出るの遅いよユウ君!! ジュエルシードが発動したの!!! だから早く来て!!」
電話口から、なのはの怒鳴り声が聞こえてくる。
「え、あ、ジュエルシードね。マジか、いったいどこで?」
「町!! とにかく町の方向に来て!!」
そのままなのはに通話切られてしまった。
ずいぶん焦ってたな。よっぽどひどいことになっているのか。だったら早くいかないと。
俺は、なのは言われた通りに、町に向かって全力で走りだした。
「うーん………流石にこれは焦るよな」
予想していた通り………いや、予想していたよりも大変な事態になってるな、これは。
むちゃくちゃ大きい木が何本も生えていて、地面やビルに枝や根が張り、車を破壊している。
早くなのはと合流して対処しないと。いや、その前に、だ。
「あいつらを倒しておかないとだな」
前方約50メートルほどのところには20機ほどのドムがいる。
先手必勝、卑怯汚い何それ食えるの? の精神を持って俺は持っている武器を構える。
ちなみに俺の今回の武装はガンダムの装甲に、ハイパーバズーカの両手持だ。
「トリプルブラスト!」
さっそく強化されたバズーカ弾を発射する。EXアクションによって強化された弾丸は追尾能力が追加され、爆発力も強化されている。
周りのビルは、すでに木の根っこでかなりのひびがはいっている。今更被害が増えたところで、さしたる問題はないだろう。
両方のバズーカから発射された計6発の弾は、相手のほとんど中心に到達すると一斉に起爆し、直径5メートルほどの火球になる。
宅目を終えたバズーカを消して結果を確認する。ほとんどのドムはそれに巻き込まれ爆ぜる。が、全機撃破とはいかない。残りは2機ほどだ。
いまだに距離があるので、今回は砲撃で行くことにした。
――バックパックパーツ、GAT-X105 ストライクガンダム(ランチャーストライカーパック) コスト90――認証
――装備可能総コスト600 選択パーツ合計コスト440――展開
パーツ変換によって顕現した超高インパルス砲『アグニ』を残機に向ける。連射は出来ないが、今の俺にとっては最強の砲撃装備だ。なんといっても、コロニーの外壁も一撃で貫くことが出来る。MS程度なら掠っただけで吹き飛ばせる。
頭部パーツが、俺が砲撃の体制を取ったのを検知してアシスト機能を作動させる。それに従い照準を合わせ、引き金を引く。
高圧縮されたビームは残りの2機をまとめて消し去る。
これで終わってくれれば楽だったのだが、今回もそう簡単にはいかなかった。
「マッシュ、オルテガ、敵MSにジェットストリームアタックをかける!」
今度は黒い三連星か。
黒い三連星とはガイア、マッシュ、オルテガからなるチームで、ジェットストリームアタックとはガイア、マッシュ、オルテガの順に機体が重なるように目標に接近し、後続の機体が何をするかわからなくして、攻撃するという彼らの連携攻撃の事だ。
劇中、アムロはこれをギリギリのところで撃退する。しかし、その際マチルダさんが戦死してしまうというエピソードがある。
とはいえ、みすみすジェットストリームアタックをやられるつもりはない。
やられる前に蒸発させてやる。
「ハイパーキャノン!」
これはどこかしらのパーツに砲撃系武器を、もしくは、手持ちの武器が砲撃系のものだった場合使用できる特殊EXアクションだ。
効果は、威力上昇という実にシンプルなものだが、その威力の上がり具合が尋常ではない。
再度発射されたアグニは、先ほどのものの約5倍の威力がある。
今使うことが出来るEXアクションとしては少しインターバルが長い(5分ほど)けど、それを補ってあり余るほどの効果がある。
さらにジェットストリームアタックはその攻撃の特性上、一直線に並ぶ必要がある。すると、一発しか撃てなくても3機同時に狙い撃つことは十分に可能なのだ。
照射されたそれは、俺の狙い通り、ドムを消し去る。ただし先頭の1機、つまりガイアのドムは、すんでのところで回避している。
そういえば、今回は撃破ポイントかなり稼げるよな。あの3機全員エースパイロットだし。
じゃあ、機体をグレードアップさせるか。
そう考えた俺は、現在230ほどある撃破ポイントの内200を使って、装備可能コストを800まで引き上げる。
――RGZ-91 リ・ガズィ――パーツ解放
――頭部パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――胴体パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――右腕パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――左腕パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――腰パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――右足パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――左足パーツ、RGZ-91 リ・ガズィ コスト80――認証
――バックパックパーツ、GAT-X105 ストライクガンダム(エールストライカーパック) コスト90――認証
――武装パーツ、ビームライフル(ストライクガンダム) コスト30 シールド(ストライクガンダム) コスト30――認証
――装備可能総コスト800 選択パーツ合計コスト710――展開
今回新たに解放したパーツはリ・ガズィだ。この機体はZガンダムの量産化を目的として作られたもので、逆襲のシャアの最初の戦闘にてアムロが搭乗した機体だ。
量産化を目指して作られた機体のため、Zガンダムの変形は簡略化され、専用のオプションパーツを装備することで疑似的に再現している。
もっとも、変形機能自体が俺の能力では廃止されているので、関係ないけど。
しかし、変形できないとしても、この機体の性能は高い。
エールストライクのバックパックのおかげで機動性はさらに高くなっている。
エースパイロットの乗る機体だとしても、ドムごときに後れを取るようなことはない。
ブーストタックルと、ミラージュショットを併用し、高速で動き回りながら、ビームの雨を降らせる。
効果が切れる直前、ドムはビームに撃ちぬかれ爆発した。
それを確認した俺はすぐさま、なのはとユーノのもとへ飛んだ。
「済まない、遅くなった!!」
「「ユウ君(悠斗)!!」
「とんでもないことになったな……」
俺は一度装甲を解除して、腕を組んで話しかける。
「……うん……私のせいで……」
私のせい? どういうことだ?
「私、見かけていたのに、あの子が持っていたのを」
なるほど、それを見間違いだと思って、そのままにしちゃったってことか。
「大丈夫だよ、なのは。人間、誰にだって間違いはある。今回は悪い偶然が重なってこんなことになっちゃったけど、だからこそ、今するべきことをしよう。というわけで、ユーノ、この場合どうやって封印すればいいんだ?」
「え、あ、これだけ大きければ、どこかに核があるはずなんだ。それを見つけて封印すれば……」
問題はどこに核があるか、か。しょうがない、面倒だけど地道に探すか。
「わかった。じゃあ、俺が探してくるから「ちょっと待って」なのは? どうしたんだ?」
「ユーノ君、何かそういうものを探す魔法ってないの?」
ああ、そっか、魔法で探せるのなら簡単だな。
「えっと、ワイドエリアサーチ……一応WASっていうのがあるけど」
「レイジングハートできる?」
〔Yes,my master〕
「じゃあ頑張ろうレイジングハート、リリカルマジカル、探して災厄の根元を!!!」
なのはは意識を集中させて探している。
1分ほどたち、
「見つけた!!」
「どこだ?」
「あそこの大きな木……ここから封印する」
本気……みたいだな。
「無茶だよなのは」
「まあ、落ち着いてユーノ、なのは……出来るんだな」
何時になく真剣ななのはをしっかりと見据える。
「……出来る」
「よし、もし何かあったら俺がどうにかする。だから、なのはは全力で封印してくれ」
「うん!! いくよレイジングハート!!」
杖が、変形する。
「いって、捕まえて!!」
ピンク色の粒子が杖に収束する。そして次の瞬間、ものすごい光の奔流が発射される。これ、当たったら大変なことになりそうだな。
「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩ封印!!」
お、一気に木が消えた。
「いろんな人に迷惑かけちゃったね……」
確かに、俺たちは今回油断していたな、もっと気を引き締めないと。
「ま、さっきも言った通り、誰にだって間違いはあるから。気にするなとは言わないけど。次、こんなことにならないように頑張ろう」
「そうだよなのは、元気だして」
「ユウ君、ユーノ君……ありがと」
少しだけ笑って、なのはが答えた
「うん……じゃあ、帰ろうか」
そうして俺らは家に帰った。
俺は静かに、己の甘さを再確認しながら。
装備可能な総コスト 800
使用可能な機体のパーツとコスト
ガンダム 50、ストライクガンダム 90、リ・ガズィ 80
撃破ポイント 130
すみません、機体のコストのばらつきを防ぐため、コストは作者が決めることにしました。