魔法少女リリカルなのは ガンダムブレイカー 【リメイク】 作:文房具
悠斗SIDE
「クソ、面倒だな!」
俺は、ストライクダガーのビームサーベルを左手に持ったビームサーベルで受け止めつつ、違う方からやってくる奴に向かって、けん制に引き金を引く。
倒せないことはないが、いかせん数が多い。
しかも集団なので囲まれると厄介だ。塵も積もればなんとやらってことだな。
今の攻撃でビームライフルを撃ち尽くしてしまった。俺は指先からダミーを射出して距離を取り、どうしたものかと思案する。
やはりランチャーストライクで滅却するのが早いだろうか? いや、割とばらけているから仕留めきれないな。
じゃあ、これだ。
コストを900まで上げる。
――GN-002 ガンダムデュナメス――パーツ解放
――頭部パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証
――胴体パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証
――右腕パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証
――左腕パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証
――腰パーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証
――右足パーツ、GN-002 ガンダムデュナメス コスト300――認証
――左足パーツ、GN-002 ガンダムデュナメス コスト300――認証
――バックパックパーツ、RX-78-2ガンダム コスト50――認証
――装備可能総コスト900 選択パーツ合計コスト900――展開
俺は足のみをデュナメス、それ以外をファーストガンダムのものにする。
コストが足りなくて変な形になってしまったが、これもガンダムブレイカーの醍醐味だ。装備しようと思っても、コストが足りないってこと、よくあることだよな。
そのため武装パーツは装備できない。攻撃手段はデュナメスの足パーツについているGNビームピストル二丁とビームサーベルのみだ。
しかし、これで十分。
「ミラージュショット」
銃身を分身させるEXアクション。これは二丁持ちで使用すると、その両方に効果が現れる。
「乱れ撃つぜ!」
連射性に優れているため、通常のビームライフルよりも高速で弾丸を吐きだす。
敵の数も多いため、適当に撃っても当る。これこそまさに弾幕だ。
事実、ミラージュショットの効力が切れた時には、敵は全滅していた。
「よし、早くなのはのところに……」
「ところがギッチョン!!」
突如、俺の耳に声が響き、レーダーに反応が出る。
あ、そういえば、頭部パーツって、MSのコクピットの機能を全て集約したものだから、その気になれば通信もできるってヘルプに書いてあった―――って、まさか今のセリフは……
俺はレーダーの反応がある方に体とビームピストルを向ける。
そこには俺の予想どうり、赤いGN粒子をまき散らしながら飛来してくる真紅の機体がいる。
アルケーガンダムが。
「さあ、始めようじゃねェか―――殺し合いをよぉ!!」
右腕のバスターソードをこちらに向けながら、楽しそうに言ってくるが、俺は全然楽しくない。
「行けよファング!!」
両腰のコンテナから、赤い軌跡がかろうじて見えた。
レーダーでも捕捉しきれない。
スラスターをふかし小刻みに動き回り、ファングによる攻撃を回避、と同時にビームピストルを連射する。
IフィールドやGNバリアなら防ぐことが出来るかもしれないが、アルケーガンダムにはその類の装備がない。
ミラージュショットはインターバルのせいで使えないが、この弾幕なら少しは足止めできるはずだ。
しかし、アルケーガンダムは全く怯まない。ローリング、急旋回で軽々と避けられてしまう。しかも、どんどん距離を詰めてくる。
時間を稼いで戦略を立て直そうと思っていたのだがその時間すら与えてもらえず、相手は間合いに入ってきた。
「ブーストタックル!」
バスターソードが当たる直前、最大出力で上方向に脱出する。
非常にまずい。このちぐはぐ装備ではまともに戦えない。
コストを上げたのでストライクの装甲を全て装備しても武器を装備るする余裕ができたし、それに変えよう。PS装甲ならバスターソードは防げるはずだ。
――頭部パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――胴体パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――右腕パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――左腕パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――腰パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――右足パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――左足パーツ、GAT-X105 ストライクガンダム コスト90――認証
――バックパックパーツ、GAT-X105 ストライクガンダム(エールストライカーパック) コスト90――認証
下から繰り出されるバスターソード。それは獣の牙のようだ。
しかし今度の装甲は一味違う。PS装甲とブーストタックルのエネルギーバリアの二段構えの防御、簡単には破られない。
バスターソードを受け止めたことで一瞬でも気を抜いてしまった。
まだ相手の攻撃は終わっていない。
「ちょいさぁ!!」
ローリングしながらのつま先のビームサーベルによって、腕の装甲、胸の装甲が持って行かれる。
「グッ!」
バランスを崩しつつもビームサーベルを抜こうとするが、背中からも衝撃が伝わる。
ファングだ。
しまった、バスターソードの対処に気を取られて、ファングを忘れていた。
しかし、気づいた時にはもう遅かった。
俺はバックパックを破壊され、なすすべなく落下していく。
何とか起き上がるが、機体のあちこちにガタが来ているためうまく動けない。
このまま追撃を受ければやられる、そう思ったが、
「っち!まだまだ面白くねェな。次はもっと格を上げてろ」
そう言ってアルケーガンダム、もとい、アリー・アル・サーチェスは見逃してくれる。
「はあ、はあ、早くなのはのところに……」
俺は、このことを考えるのはあとにして、装甲をリ・ガズィのものに戻し、レーダーに従って飛行を始めた。
なのはSIDE
「……魔法?」
ユーノ君もびっくりしている。
金髪の女の子は再び、魔力弾を猫さんに撃つ。
あれじゃあ猫さんが可哀相だよ。
猫さんを助けてあげなくちゃ。
背中に飛び乗ろうと思い、魔法を発動させる。
〔flier fin〕
綺麗な桃色の羽が足に生えて、猫さんの背中に飛び乗ることができた。
〔wide area protection〕
そして、大きなプロテクションを張って、猫さんを守ります。
弾自体は防げると思った時でした。
女の子が狙いを変えて、足を撃ったせいで、私も背中から落ちてしまいます。
私はゆっくりを地面に降りて、レイジングハートを構えます。
金髪の女の子は近くの木に降り立ちました。
「同系の魔導師……ロストロギアの探索者か?」
「え? 何を言ってるの?」
【なのは、気を付けて。あの子は僕と同じ世界の住人みたいだ】
ユーノ君が念話で話しかけてきます。
【同じ世界の住人? じゃあ、あの子もジュエルシードを?】
「ロストロギア、ジュエルシード……」
〔scythe form set up〕
彼女が持っていたデバイスが鎌のような形になります。
「申し訳ないけど、頂いていきます」
そういうと同時に、女の子が私に向かってきます。
私はとっさに空に飛びあがり、その攻撃をかわします。
でも、女の子はすぐに、刃の部分になっていた魔力刃を飛ばしてきました。
それをレイジングハートは、何とか防御してくれる。
少女が距離をとる。
私も地面に降りてレイジングハートをシューティングモードにする。
二人とも砲撃の構えになる……砲撃なら……
私たちは、デバイスを構えたままにらみ合います。
でも、私は、猫さんに気を取られて一瞬そっちの方を向いてしまいます。
「ごめんね」
猫さんに気を取られていた隙の砲撃……避けられない。
私は空中に放り出され、そのまま意識を失った。
悠斗SIDE
すぐになのはは見つかった。
……ユーノのすぐ横に倒れている状態で。
「ユーノ!!! なのは!!!」
「あ、ゆ、悠斗!!!」
なのはは意識を失っているようだ。
特に外傷は見あたらない。
周りを見ると、ちょうど封印し終わって帰ろうとしている金髪の女の子がいた。
「あの子がなのはを?」
「……え?」
「なのはを倒したのはあの子なのか?」
「……うん」
「分かった」
俺は、女の子のところに歩いていく。
「待ってくれ」
女の子はこちらを向く。
大きな赤い瞳の顔には一切の表情がない。
「君はだれで、なんでこんなことをしたんだ?」
しばらく無言でいる俺達。
すると、突然、
「フォトンランサー……ファイア!!!」
金色の魔力弾を撃ってきた。
「うわ!!!」
俺はその魔力弾を受けて倒れる。
不意打ちだったせいもあるけど、アルケーガンダムにボコボコにやられたことが大きい。
話をするなら早くしないと。
なんにしても、少しおとなしくしてもらわないと。
そう思った俺は、逃げられないように腕部のグレネードを発射しようとする。
「フェイト!!」
「ぐあ!!」
しかし、横からの不意打ちで木に叩きつけられ、装甲が解けてしまう。
見ると、赤髪に猫耳……ではなく犬耳をつけた女性が立っていた。
「なんだい、意外に弱いじゃないか。ほらフェイト早く帰るよ」
すぐに言い返してやりたいセリフだったが、もはやその力も残っていない。
そのまま俺は意識を失った。
目を覚ますとすずかの家のベッドで横になっていた。
なのはも同様に。
2人には木の根っこで転んで気を失ったという少々無理がある言い訳をして、何とか納得してもらった。
そして今は、帰りのバスの中。
なのはは暗い表情をしている。
いや、俺もそうなんだろうな。
もっと……もっと強くならないと。
息抜きになるかを思った休日は、俺たちに、これからの事についての不安と、無力さを味あわせてくれた。
装備可能な総コスト 900
使用可能な機体のパーツとコスト
ガンダム 50、ガンダムデュナメス 300、ストライクガンダム 90、リ・ガズィ 80
撃破ポイント 40