魔法少女に変身したなのはとオーブは暫く見つめ合う。
そしてオーブが満足そうに肩の力を抜くと、オーブは光に包まれて光が収まるとカイの姿が出てきた。
なのはは改めて驚くがすぐに魔法少女の状態を解いて私服に戻り、カイに向き合う。
「え....と...」
「流石に戸惑うよね...」
なのはは何をしゃべって良いか分からずに目を泳がせる、そのなのはを見てカイは申し訳なさそうにする。
カイはなのはとユーノを見ながら話し始める。
「まぁ、オーブの姿を見せたのは敵じゃないって事を伝えたかったからなんだ」
「キュウキュウ!」
「ユーノ君!」
「ちょっと待って、翻訳するから」
そう言ってカイはオーブリングを掲げ、光がカイを包み込む。
カイは青く光る異空間でウルトラマンコスモスのカードを手に取る。
「コスモスさん!!!」
[ウルトラマンコスモス! ハッ!!!]
カイはコスモスのカードを読み込ませるとオーブリングを起動させる、するとなのはとカイの間に等身大のウルトラマンコスモスが現れる。
なのはとユーノは驚き、カイはコスモスに話し掛ける。
「コスモスさん、ユーノ君の言葉の翻訳お願いします」
カイのお願いを聞いてコスモスはゆっくりと頷き、コスモスはユーノの方を向き、カイもなのは達に向き直る。
ユーノはカイを警戒しながら問いかける。
「僕が聞きたいのは....オーブ、君は敵か、味方かという事だよ...」
「....俺自身としては、敵のつもりは無いよ」
「じゃあ、何でさっきは僕達を攻撃したんだ!!」
「.....ただの言い訳だけど、さっきは暴走してたんだ」
「暴走?」
カイは少しだけうつむき、なのはとユーノに暴走した原因を自虐気味に話す。
「あの姿サンダーブレスターは光そして闇の力を持つ姿なんだ、それで俺はあの時俺の中にあった闇を制御出来ずに暴走....つまり、ただ俺が未熟だっただけだ...二人と、街の皆には酷いことをした...本当にごめん」
そう言ってカイはなのはとユーノに頭を下げる。
そんなカイを見てなのはは質問する。
「じゃあ、あれはカイ君が自分の意思でした訳じゃないんだよね?」
「そりゃそうさ、だって
「...信じるよ、私は」
「え?」
「! なのは!?」
なのはの発言にユーノとカイは驚く、なのはは驚いてるカイに笑顔を向けて語り掛ける。
「私信じるよ、オーブ...いやカイ君を、あの時私達を助けてくれたオーブさんの光は本物だって、あの暖かさは本物だって!」
「なのはちゃん...」
(そうか、今わかった...微かに覚えてる、俺が暴走してた時、俺に向かって叫んでくれていたあの声は、なのはちゃんだったのか...)
なのはの言葉を聞いてカイは表情が緩やかになる。
その間、ユーノはなのはに問いかける。
「なのは、そんな簡単に信じて...」
「大丈夫だよユーノ君、何となく分かるんだ、カイ君は良い人だって」
「なのは.....そんなあやふやな..」
「きっと大丈夫、だからユーノ君もカイ君を信じてあげて!」
なのははユーノに頼み込む。
ユーノは暫く首を捻るがもう一度カイを見直すと肩の力を抜いて話す。
「わかった、確かに君には助けられた事もあるし、敵では無いってことは信じよう」
「二人とも....ありがとう」
カイはユーノの言葉にまた驚きつつも安心した笑顔でなのはとユーノにもう一度頭を下げる。
それを見たコスモスは満足そうにし、カイの肩に手を置く。
「コスモスさん、ありがとうございます」
コスモスはカイに向かって頷くとカードに戻る。
ふと、なのはがカイの腕の傷が開いてる事に気づく。
「カイ君、腕の傷が!!」
「ん、ああ、これくらい大丈夫だよ」
「ダメだよ、包帯とか変えないとバイ菌が入っちゃう!」
なのははカイの腕を引き、腕の包帯をほどくと不良達が持ってきた薬品を使い傷の治療を開始する。
「いや、本当に大丈夫」
「それでもしなきゃ!...それに、これはお礼なの」
「お礼?」
「うん、その...さっき助けてくれた事の」
「いや、別にお礼なんて...俺一人でやった訳じゃないし」
「それでもなの!」
なのはの圧に押されてカイは折れる。
「わ、わかった、じゃあお願い」
(......この状況でティガとかの力で傷を治せるなんて言えない..)
(ここは人が見て無いから魔法で治癒した方が良いのではというのは無粋だから黙っておこう)
カイとユーノはふと思った事を心に押し止める。
カイは大人しくなのはの治療を受ける、その中でカイはなのはの手際の良さに驚く。
「なのはちゃん凄いな、まるでお医者さんだ」
「そうでも無いよ...まだまだ勉強途中」
「なのはちゃん将来医者目指したりしてるの?」
「いや夢はまだ無いかな、ただ覚えてたら皆の為になるかなって」
「ハハ、凄いななのはちゃんは!」
「へ?」
「誰かの為にその道を鍛えるって事は凄い事だよ!」
「そ、そうかな?」
「そうだよ」
カイは空いてる方の手でなのはの頭を撫でて優しく語り掛ける。
「やっぱりなのはちゃんは良い人だ」
「え、あ///」
突然の事になのはは驚き顔を赤くする。
その中でユーノは絶妙に居辛い感覚を覚えていた。
カイの包帯の交換が終わり(包帯はカイのジャージで代用した)、なのははユーノに向き直る。
「ユーノ君はどこか怪我無い?」
「僕は大丈夫だよ」
「それじゃ、薬品持ってあのテントに戻るか」
なのはとカイは薬品を持ってテントに向かう、その中でなのははカイに話し掛ける。
「ねぇ、カイ君はこれからどうするの?」
「ん、何を?」
「えっと、ジュエルシードの事とか...」
「ジュエルシードってあの宝石?」
「あ、うん」
「うーん、あの宝石に関してはなのはちゃん達に任せようと思う」
「え、じゃあカイ君はどうするの?」
「旅館の事もあって宝石については余り関わらないように決めたんだ、あ、でも絶対に関わらないって訳じゃないから、つまり宝石集めの大部分はなのはちゃん達に任せるって事、ほら俺宝石の事全然知らないし」
「! そういえばそうだね、カイ君ジュエルシードの封印とか出来ないよね」
「うん、ごめん...でもなのはちゃん達は安心して宝石を集めてくれ」
「え?」
カイはなのはの目を見て優しく言う。
「言ったろ絶対に関わらないって訳じゃないって、俺はなのはちゃん達の身に危険が迫った時には必ず助けにいく、そう決めてるんだ、だから安心してくれ、なのはちゃんは絶対に俺が守るから」
なのははカイの発言にドキリとし、そこでさっき不良から助けられた時に抱き止められた事を思い出して、顔を赤らめる。
その後、二人と一匹は医療テントに戻り、落ちていたと言う名目で看護士に不良が盗んできた薬品を渡す。
やる事をやり終えてカイとなのははテントから出ようとすると、一人の看護士が二人の前を通る、なのはと一緒にカイを治療した看護士だ。
看護士はなのはとカイに気づいて話し掛ける。
「あらさっきの子達じゃない、君はもう大丈夫なの?」
「あ、はい大丈夫です!」
「そう、あまり
「へ、彼女?」
「? あなた達付き合ってるんじゃないの?」
「え"!?」
看護士の発言にカイは驚き、なのはは顔を真っ赤にする。
カイはすぐに看護士の誤解を説く。
「いや、俺となのはちゃんは付き合ってませんよ!!友達です、友達!!」
「あら、そうなの? ふーん」
そう言いながら看護士はなのはを見つめる。
「わ、私とカイ君がつ、付き、付き合ってハワワワワ/////」
なのはは顔を真っ赤にし指を弄りながらブツブツと小言を言っていた。
いかんせんタイミングが絶妙だった、ついさっき見つめられながら「なのはちゃんは絶対に俺が守るから」なんて言われた後だから、色々考えてしまうのだ、なのはだってまだそう言うのに夢を持つ少女なのだからしょうがない。
そしてそんななのはを見ながら看護士はニヤニヤする。
「まぁ、そうねぇ、
「何ニヤついてるんですか...」
「何、こっちの事よ、君達も頑張ってね♪」
看護士はカイとなのはの肩を叩いて現場に戻っていく、カイとなのははなんとも言えない空気間の中テントを出る。
テントを出てカイとなのはは向き合う、カイはもう平気だがなのはは若干まだ赤い状態で話し合う。
「一先ずここでお別れだね」
「う、うんそうだね...カイ君//」
「それじゃなのはちゃんまたー」
「! 待って」
「何?」
「えと、その、なのはって呼んで欲しい....なの//////」
「...ハハ、わかった..."なのは"また今度、宝石集め頑張ってね」
「! うん、カイ君もファイトだよ!!」
カイとなのはは握手をしてそこで別れる。
なのははカイと別れた後、握手をした手を見ながらカイの事を考える。
(カイ君と一緒にいると感じるこれは....胸が熱くなる....それだけじゃない、もっとカイ君の事を知りたい、カイ君と一緒に...いたい)
「今度あったら、その時はもっと...」
カイの事を考えながらなのはは歩いていく。
カイはなのはと別れた後、養育館の人間を探して歩く。
「かおり先生やちびっこ達は...」
「!! カイ!!」
カイを呼ぶ声がして、カイが声の方を向くとカイを呼んだ人物が思い切り突撃してくる。
長くツインテールで纏められた綺麗な金髪、カイよりちょっと小さい体、そして宝石の用な赤い目、フェイトである。
カイは突撃してきたフェイトに驚く。
「フェイト、どうして!?」
「どうしてじゃないよ、心配したんだよ!! 包帯してるけど、怪我したの、大丈夫?」
「大丈夫だよ、フェイト、心配してくれたの?」
「当たり前だよ!!」
「フェイト~!!」
「「フェイトお姉ちゃーん!!」」
フェイトの来た方から、アルフと養育館の子ども達そしてかおりがやってくる、子ども達はカイに気づくと一斉に駆け寄る。
「「カイ兄~!! 良かった~無事だった!!」」
「あぁ、心配かけてごめん」
「本当よ」
かおりがカイ話し掛ける。
「一時はどうなるかと思ったわ」
「ごめん、かおり先生..」
カイに戯れる子ども達とカイと話しているかおり先生。
フェイトは養育館の皆が無事ここに生きているのに安堵し、そのフェイトを見てその場についたアルフは笑みを溢す。
子ども達全員の相手をし終えると、カイはフェイトとアルフに話し掛ける。
「フェイトにアルフさんはどこか怪我してない?」
「私は大丈夫」
「アタシも大丈夫さ」
「そっか、良かった」
「カイの方こそ大丈夫?いっぱい包帯巻いてる...」
「ハハ、ありがとフェイト、でも大丈夫だよ、ちょっと擦りむいただけさ」
「そっか....カイ」
フェイトはそっとカイの片手を取って話す。
「カイ、何かあったらすぐに言ってね...」
「フェイト?」
「嫌なの...」
「え?」
「嫌なの、カイや養育館の皆が傷つくのは.....凄く嫌、だから」
「「フェイトお姉ちゃん....」」
「フェイトちゃん....」
フェイトの願いに子ども達やかおりは心がキュッとする。
ふとカイが、片手を掴んでいるフェイトの手をもう片方の手で包み、話し掛ける。
「ありがとう、フェイト...でもそんな心配しなくていいよ」
「でも、もし...」
「「大丈夫だよフェイトお姉ちゃん!!」」
「皆..」
「「カイ兄の言う通りだよ、それにもしもの時には来てくれる!!」」
「来てくれるって、何が?」
「「
「
「「うん!!」」
「....そうだな、フェイト!!」
「?」
「この世界には、ちゃんと居るんだよ
(別に俺がそうだとは言い張る訳じゃない、俺はまだまだ未熟なんだから、でも、未熟ながらでも、せめて養育館の皆や、フェイトや、なのはのヒーローに....俺はなりたい、ならなきゃいけない!!)
カイの手に熱が籠る。
カイはフェイトに笑顔を向ける。
「だから、大丈夫...そんなに心配しなくて良いよ、フェイト」
「....わかった」
カイとフェイトが話をしている最中、アルフは正義のヒーローと言う単語を聞いて考える。
(正義のヒーローねぇ......んな者がいるなら今すぐフェイトを救ってくれってね...)
アルフは強く握り拳を作る。
暫く微妙な雰囲気が辺りを漂う、ふと、かおりがフェイトにニヤニヤしながら話し掛ける。
「いや~、にしてもフェイトちゃんって本当にカイが好きね♪」
「は!?///」
「ちょ、かおり先生!?///」
かおりのいきなりの発言にフェイトとカイは驚き、カイはかおりに詰め寄る。
「ちょ、いきなりなんでそんな!!?////」
「だって、さっきの空気間なんかねぇ、って感じだったし」
「だからって何でフェイトが俺の事をす、すすすすす好きなんて話題になるんだよ!!?///」
「あら~、でも事実だと思うわよ~、ね、フェイトちゃん♪」
「へ、いや、えっと/////」
突然の事にフェイトがテンパってる内にかおりはフェイトの後ろに回り込んで耳打ちする。
「あら、違った?でもフェイトちゃん私達の所に来たときカイが居ないって分かったらソッコーで探しに行ってたわよね?」
「そ、それは友達だから///」
「友達にしてはさっきの距離感近かったんじゃないの?それに.....本当に友達って思ってるならここまで顔を赤くしなくて良いんじゃないのかしら?」
「いや、これは//// アルフ助けてぇ///」
「!....まぁ、頑張れフェイト」
「アルフ!?」
「フフ、残念だったわねフェイトちゃん、で、本心は?」
「いや、その、えっと/////」
「からかいが過ぎるぞかおり先生!!////」
「あら~、そんな顔真っ赤にしなくて良いじゃないカイ、ね、皆そう思うでしょー♪」
「「カイ兄顔を真っ赤かー!!」」
「生理現象!!あ~もう!!かおり先生ぇ!!///」
「わぁ!!赤鬼から逃げろー!!」
「「アハハハハハ」」
「誰が赤鬼じゃぁぁぁ!!」
突然カイが鬼の鬼ごっこが始まり、それにフェイトもアルフも巻き込まれる。
カイから逃げてる途中アルフがかおりに話し掛ける。
「ありがとな、かおりさん」
「いきなりどうしたんですアルフさん?」
「..フェイトの事さ」
アルフふと、子ども達と逃げ回ってるフェイトを見る、その顔は笑顔に溢れていた。
「さっきのヤツ、雰囲気どうこうじゃなくて、フェイトを思ってやってくれたんだろ?」
「.......フェイトちゃん、張り詰めすぎだわ」
「ああ、分かってる」
「理由は言えない?」
「すまん」
そう、かおりはさっきのカイとフェイトのやり取りでフェイトが精神的に張り詰めた状態だと理解した、伊達に大多数の子どもを相手にする仕事についてないと言う訳だ。
そして、そんなフェイトの張り詰めた状態を何とかしようと、かおりはあんな風にフェイト(ついでにカイ)をからかったのだ、そしてアルフはかおりの意図を組みフェイトが助けを求めた時にわざとそれに答えなかったのだ。
そしてアルフはフェイトをそうさせる原因を養育館の皆に話せない事を辛く感じた、もっともフェイトの問題は養育館程度じゃどうにもならないのは事実だった。
そんなアルフにかおりが声を掛ける。
「....大丈夫です」
「え?」
「さっき言っていたじゃないですか、もしもの時には
「そんな物は嘘に決まってー」
「そうですかね?」
かおりはフェイトと子どもを追いかけているカイを見て話す。
「ヒーローっていうのは案外近くにいるかも知れませんよ? まだまだ頼りないですけど、ふふふ」
「は?」
「アルフさん、カイがこっちに来てる!!逃げましょう!!」
「へ、あ、ああ」
それから小一時間カイ達は鬼ごっこをしまくった。
かおりは膝に手をついて肩で息をする。
「ぜぇ、ぜぇ、こんな、走ったの、久しぶり、だわ、ぜぇ、ぜぇ」
「あの、大丈夫ですか?かおりさん?」
息を全く切らしてないフェイトがかおりに話し掛ける。
「いやー、若いって凄いわね、全く息を切らしてない」
「いやー、それほどでも..」
「フェイト、かおり先生!」
そこにカイがやってきてフェイトとかおりに水の入ったペットボトルを渡す。
「ありがとうカイ」
「ありがとね、カイ」
「いいさいいさ」
「ごくごく、ん」
フェイトがペットボトルのフタを開けて水を飲む、その姿を見てカイはフェイトに何か妙な物を感じる。
(何だ? フェイトがさっきとは何か違う用に見える、これは、さっきより爽やか?)
「! そういう事か!」
「カイ?どうかしたの?」
「ああ、何でもないよ、フェイト」
(かおり先生なかなか回りくどいが、あんたの意図今わかったぜ、とは言え俺が気づけなかったのは悔しいな、確かに思い返せばさっきのフェイト何か鬼気迫る物を感じた....聞いてみるか)
「なぁ、フェイト今週とか何かあるか?」
「え、えっと......っ」
途端にフェイトの顔に影が差す、カイはマズッたか?と思いつつ話しを続ける。
「何かあるの?」
「...来週、お母さんの所に帰るんだ」
(! フェイトの母親!?)
カイはフェイトの母親について食いつく。
フェイトの母親、未だ謎の人物という粋を出ていないが、カイはフェイトの母親に会えばフェイトが戦う理由が分かるのではと考えていた。
ならこれは絶好のチャンスだった。
「来週の何時に家を出るの?」
「? 何でそんな事聞くの?」
「あ、えっと、もし時間に余裕があったら遊びたいなーって思って、アハハハハハ」
「そっか、でもごめん、朝6時には出るから遊ぶ暇はないかな」
「うん、分かった、残念だけど、お母さんによろしくって言ってて」
(朝6時か...)
「....カイ」
「ん?」
「見て」
フェイトがふと地平線を指差す、カイがフェイトの指の先を見ると綺麗な夕焼けが見えた。
「綺麗」
「ああ、そうだな」
カイとフェイトは夕焼けを観察する、ふとカイはフェイトの方を見る。
そこにいたのは控え目に言って女神だった、綺麗な金髪はきらびやかに髪の毛一本一本が光り、元々整っていたフェイトの顔は夕焼けに照らされてより一層美しく見えた。
その姿を見てカイは目が釘付けになる。
「カイ?」
「はっ!?」
フェイトに釘付けになっていたカイを元に戻したのは、その釘付けになった相手であるフェイトだった。
「えっと、何?」
「その、さっきの楽しかった」
「そうか?」
「そうだよ.....私、あんな事したの初めてだから」
「え?」
「.....」
ふとしたフェイトの発言にカイは驚く、フェイトはそれには気づかずに話を続ける。
「また、こういう事...したいな」
「.......フェイト.........出来るさ!」
「! カイ」
「しよう、いっぱい!!! 次はもっと人数増やして、色々な事をしよう!!」
「色々な、事...出来るかな?」
「大丈夫、人生長いんだ、まだまだ遊べる!!」
「.......そうだよね」
「フェイト!!」
そこにアルフ、そして養育館の皆がやってくる。
フェイトはそれを見ると立ってアルフの隣に向い、カイはかおりの隣に行き、フェイトが養育館の皆に話し掛ける。
「じゃあ私達は帰ります」
「おう」
「フェイトちゃん」
かおりがフェイトに話し掛ける。
「いつでもいらっしゃい、養育館はあなた達を感激するわ」
「ありがとうございます」
「「またねー!!フェイトお姉ちゃん、アルフお姉ちゃん!!」」
「またな、フェイト、アルフさん」
「うん、またね皆」
「あばよ」
そうしてフェイトとアルフは養育館組と別れる。
一週間後、午前0時
養育館の皆を起こさない用に移動したカイが外に出ていた、まだ辺りが暗闇の中カイは天に向かってオーブリングを掲げ、光がカイを包みこむ。
黄色に光る異空間に移動したカイはタロウのカードを手に取る。
「タロウさん!!!」
[ウルトラマンタロウ! トゥア!!!]
カイがカードをオーブリングにリードすると、カードは赤い粒子となり、カイの左隣にウルトラマンタロウとして現れる。
カイは続いてメビウスのカードを手に取る。
「メビウスさん!!!」
[ウルトラマンメビウス! セアッ!!!]
カイがカードをオーブリングにリードすると、カードは白い粒子となり、カイの右隣にウルトラマンメビウスとして現れる。
そしてカイは熱く叫ぶ。
「熱いヤツ.......頼みます!!!!!!!!!」
[フュージョンアップ!!!!]
[ウルトラマンオーブ!!! バーンマイト!!!!]
カイはオーブ バーンマイトに変身すると近くの電柱から電脳空間に入って海鳴市内を移動する。
(フェイトの部屋を探して......あった!!)
オーブは電線の中からとあるマンションの一室に入る、フェイトとアルフが暮らす部屋である。
事前にカイはウルトラの父のカードを使い、父の宇宙の情報をキャッチするウルトラホーンの力でフェイトとアルフの暮らす部屋を見つけていたのだ。
オーブは部屋にあるコンセントから等身大で実体化し部屋に入る。
(うぅ、何か気持ち悪いストーカーみたいだな...)
オーブはそう思いながらリビングのソファーで寝るフェイトに近づきその寝顔を見る。
(フェイト、こんな所で布団も掛けずに)
オーブは近くに落ちていた布団をそっとフェイトに被せる。
「良い夢見ろよ、フェイト」
「ん」
オーブはそう言ってフェイトの頭を優しく撫でる、そして周りに電子機器が無いか探す。
(スマホとかケータイがあればそれに入ってこっそりフェイトに着いていく算段だけど...)
「誰かいるのかい!?」
「い!?」
ふと部屋にアルフの叫び声が響く、オーブは急いで何か無いか電子機器を探し、ふと三角のネックレスに手が触れる。
(!? これ、電子機器だ!! でも、ネックレス型の電子機器なんて..)
オーブが困惑していると、アルフがこっち向かってくる足音がする。
オーブは更に焦る。
(や、ヤバイ、一先ずこれに避難だ!!)
オーブは身体をデータ化してネックレスに入りこむ。
と、そこにアルフがやってくるが、何もいない事に驚き首をかしげる。
「あれ、確かに第三者の匂いがしたはずだけど...」
ネックレスの中に入ってオーブは更に困惑した、そこは異質だった、その場所を説明するなら劇場番ウルトラマンジード 繋ぐぜ願い! に出てきたサイバー空間を明るくした感じだ。
「なんなんだ、ここは...」
オーブが困惑してるとそこに金色のレーザーが雨の用に降ってくる、オーブは咄嗟にバリアを張って防御する。
「なんだ!?」
[Confirm intruder(侵入者を確認)]
という英語の音声と共に黄色に光る球体がオーブの前に現れる、オーブは球体に問いかける。
「何者だお前!!」
[There is no reason to make an intruder stay longer(侵入者を長居させる義理はありません)]
球体がそう言うと、オーブの身体がどんどん消えていく。
「なっ!?これは消えて、違う、データ化した身体が、身体のデータが外に!?止まらない、身体が勝手に外に....!!まさかハッキング!!!??」
[That's right,I'll have you go out as it is(その通り、そのまま外に出てもらいますよ)]
「ぐぁ、駄目だ、メビウスのデータ化能力じゃ、こいつのハッキングは弾けない、なら!!!!」
カイは異空間でオーブリングを掲げる。
カイは黄色の異空間から紫色に光る異空間に移動して、ギンガのカードを手に取る。
「ギンガさん!!!」
[ウルトラマンギンガ! ヘアッ!!!]
カイがカードをオーブリングにリードすると、カードは水色の粒子となり、カイの左隣にウルトラマンギンガとして現れる。
カイは続いてエックスのカードを手に取る。
「エックスさん!!!」
[ウルトラマンエックス! イィィサァァ!!!]
カイがカードをオーブリングにリードすると、カードは黄色の粒子となり、カイの右隣にウルトラマンエックスとして現れる。
カイは声を尖らせて叫ぶ。
「痺れるヤツ.......頼みます!!!!!!!!!」
[フュージョンアップ!!!!]
[ウルトラマンオーブ!!! ライトニングアタッカー!!!!]
オーブが光に包まれると球体のハッキングは弾かれる、球体は突然の事に驚く。
[What happened?(何が起きた?)]
光が収まるとそこにいたのは、
赤と白を基調とし、頭、両腕、両足、に水色に輝くクリスタルあるメカの用な姿、ウルトラマンオーブ ライトニングアタッカーがいた。
オーブは球体に向かって高らかに叫ぶ。
「電光雷雨 悪を討つ!!!!」
[Evil is probably you who have invaded(悪はどちらかと言うと侵入してきたあなたでしょう)]
「えっと......」
[?]
「日本語で、お願いできますか....」
[.......]
オーブの思わぬ願いに球体は呆気を取られたのか黙り、オーブも何とも言えない申し訳なさにかられた。だが許してやって欲しい彼はまだ九歳だ。
暫くして球体が喋りだす。
[Adjust language program(言語プログラムを調整)]
「え、なんて?」
[これで分かりますか?]
「うわぁ!!いきなり喋った!?」
[さっきから喋ってます]
「ああ......えっと、一先ずあなたは誰ですか?」
[....まず自分から名乗るのが礼儀でしょう]
「あ、すいません、俺ウルトラマンオーブって言います」
[知ってます]
「知ってんのかよ!!」
[まぁ、ボケるのはこの位にしましょう...]
「!....で、あんたは誰なんだ?」
[私は、フェイト・テスタロッサ専用インテリジェントデバイスに搭載されているAI『バルディッシュ』です....もっとも、こんな形で他人と話す事になるとは思わなかったですよ、とはいえあなたは侵入者、排除させてもらいます、ウルトラマンオーブ!!]
「インテリジェントデバイス......だと!?」
前代未聞のサイバー空間での戦いの幕が今降りた。
オーブ「待て!!!俺は戦うために来た訳じゃ!?」
バルディッシュ「問答無用だ、ウルトラマン...」
オーブ「っっ!? こいつ!!強い!!」
バルディッシュ「このサイバー空間で私に勝つことは出来ない!!」
オーブ「サイバーウルトラマンの力見せてやる!!」
次回「サイバー空間の激闘」