オーブの力お借りします!!!!!   作:ゆにゆに

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オーブに変身したカイ。
茶髪の魔法少女 高町 なのはと金髪の魔法少女 フェイト・テスタロッサに出会い、内フェイトと戦闘をするがなんとか切り抜ける。
が、カイは疲労で一人草原で倒れてしまう。
そんなカイを見つけたのは、なんとカイと戦ったフェイト・テスタロッサだった!!




早めの再会

 フェイトとアルフは、カイの寝ている草原に降り立ちカイに駆け寄る。

 

「あ、あの大丈夫ですか?」

 

「zzzzzz」

 

「え....寝てる?」

 

「なんだ寝てんのかよ!!!」

 

 二人は寝ているカイを見て、フェイトは何でここで寝ているのかと不思議に思い、アルフは心配して損したと悪態をつく。

 そこでふとフェイトが、カイの両手のひらが切れている事に気がつく。

 

「アルフ、この人怪我してる」

 

「ん?あ、本当じゃん....何かで切ったみたいだね」

 

「治療してあげないとバイ菌が入っちゃう...アルフ、お願いできる?」

 

「ん、わかった....でもここまで気に掛ける必要は無いんじゃない?」

 

「でも....」

 

「フェイト....」

 

 アルフはカイの両手を治療しながら、一人の女性とフェイトの事を考える。

 

(こんな良い娘が、なんであんな『鬼婆』から生まれるかね.....)

 

 その顔はどこか悲しげだった。

 

 

 

~~~~~

 

 

 

「ーーたーーフ」

 

「めーーなーーフーーート」

 

「う、うぅん?」

 

 カイの瞼が微かに動きその目が徐々に開かれる、そしてカイの目に映ったのはカイを見下ろすフェイトだった。

 

「あ、起きた。 あの...大丈夫ですか?」

 

「うん?.......はぁ!?」

 

 カイはフェイトの顔にビックリして飛び起きるが、そのせいでフェイトと頭をぶつけてしまい、二人共おでこを押さえる。

 

「いったぁぁ...」

 

「イテテテ、ごめんなさい驚かせちゃったかな?」

 

「へ、いや、へ?」

 

 カイは突然の事に状況が飲み込めず混乱する、フェイトもアルフもそんなカイを見て頭を傾げる。

 

(ど、どうなってんだ!?て言うかこの娘、俺がさっき戦った娘だよな!?顔同じだもん!!!)

 

「ん?」

 

 カイは自分の手に巻かれている包帯に気付き、フェイト達に問いかける。

 

「これ....あんた達がやってくれたの?」

 

「それは私じゃなくてアルフが....アルフそう言うの上手いから」

 

「精々感謝するんだな....フェイトに」

 

「え、何で私?」

 

「? ?」

 

 カイは理解が追い付かず頭がこんがらがる、その主な原因はフェイトだった。

 カイはフェイトを見ながら考える。

 

(あれ、金髪の女の子ってこんな娘だっけ...?あの時俺に向けた殺気は?あの鋭い目はどこ、どこ?)

 

「....あの、私に何か?」

 

「へ?いや、あの.....」

 

 フェイトから質問が飛んできて、カイは戸惑うが閃いたのか目を輝かせると、笑顔でフェイトに話し掛けた。

 

「えっと、名前なんて言うのかな~って...え~俺の名前は白青 カイ! 君は?」

 

「あ、え~と」

 

「?」

 

 フェイトはアルフをちらっと見て黙り混む、カイはわかってないが、今フェイトとアルフは『念話』をしているのだ。

 

(アルフ、名乗って良いかな?)

 

(まぁ、良いんじゃない?こいつからは魔力を感じないんだろ...なら一般人だ)

 

(だよね...わかった)

 

 フェイトはアルフとの念話を終了し、カイに向き直る。

 

「私はフェイト、フェイト・テスタロッサ....よろしく」

 

「私はアルフだよ」

 

「フェイトにアルフか、よろしく」

 

 カイとフェイトは互いにお辞儀をする、そしてフェイトがカイに質問する。

 

「あの...どうしてこんな所で寝てたんですか?」

 

「へ?....あ、いや~....えっと」

 

 フェイトからの質問に、カイはまた戸惑うがなんとか言い訳を思い付き、冷や汗を流しながら質問に答える。

 

「実は俺、都市伝説とかUMAとかを探していて...その途中だったんだけど、ちょっと眠くなっちゃって...あはははは」

 

(これでいけるか...たのむ!!!)

 

「へー、都市伝説とかを...すごいね!」

 

(いったー!!マジか...もしかしてフェイトちゃんアh....天然なんじゃ)

 

 言い訳が通じた事に喜びながら、カイはフェイトの素と思われる性格をみて少し心配になる。

 そんなフェイトはカイを見ながら安心した用に微笑む。

 

「でも、元気になったようで良かった...じゃあ、私達はこれで」

 

「え?もう行くの?」

 

「うん、元気そうだから...」

 

 フェイトとアルフはその場を離れようとするが、カイは急いで二人を静止する。 

 

「ち、ちょっと待って、迷惑かけたし何かお礼をしたい!」

 

「へ?.....いやいいよお礼なんて」

 

「いや、ちゃんとお礼をしないと俺の気持ちが収まらないんだ...たのむ!!」

 

 カイはフェイトに頭を下げる。

 と言っても、この時のカイの気持ちは本音半分、嘘半分って所である、カイはフェイトと交流する事でフェイトの目的等を何とか見いだせないか考えたのである。

 フェイトはそんなカイを見て、またアルフと念話して話し合う。

 

(どうしようアルフ、頭下げられちゃった...)

 

(まぁ、この後にジュエルシード集めの予定は無いし...受け取って良いんじゃなか)

 

(そうだね....今日はあの戦いで疲れたし)

 

「えっと、あ......えっと」

 

「? どうしたの?」

 

「呼び名....を」

 

 カイはフェイトの疑問がわからなかったが、数秒後理解し笑顔でフェイトの疑問に答える。

 

「呼び名なんて何でも良いよ!まぁ、みんなにはカイって呼ばれてる」

 

「そう....じゃあ、カイ...」

 

「おう!あ、俺もフェイトって呼ぶけど良い?」

 

「うん、良いよカイ」

 

「...」

 

 カイとフェイトの会話をアルフは一歩ひいて見守る。

 

(これが....普通なんだろうね......フェイト)

 

「アルフさん!!!」

 

「ん、あたしの事かい?」

 

「あ、はい!アルフさんにもお礼と言う事で...」

 

「何やって欲しい、てさ」

 

「! つまり..」

 

「可能な限りなら俺が何でもします!!」

 

「ほほう、言ったな小僧」

 

 アルフは少し悪どい表情を作り、口角を上げる。

 

 

~~~~~~~

 

 

 アルフとフェイトとカイは近くにあったファミレスに来ていた、アルフがカイにファミレスに行きたいと言いフェイトもそれに乗ってきたのだ。

 そして、フェイトは少し申し訳なさそうに、アルフは笑みを浮かべ、カイは唖然としながら、三人の前に並べられた五つ程の肉料理を見ていた。

 

「くぅ、映画とおもちゃは再来月に持ち越しか...」

 

「え.....と、なんかごめん」

 

「遠慮することないよフェイト、こいつが可能な限り何でもするって言ったんだからな!!!ハムッ、ウメェ!!!」

 

「あ、うん。フェイトは気にしないでじゃんじゃん食べて!!」

 

「じゃあ、いただきます....ン、美味ひい///」

 

「...!」ドキッ///

 

 フェイトの美味しそうに食べる仕草を見て、カイは顔が火照る感覚を感じる。

 カイは火照った顔を元に戻し小さなサラダを食べ始める。

 カイは、フェイトの事を知るため料理を食べながらフェイト達に話しかける。

 

「あ~、フェイトは何か趣味とかあるの?」

 

「ん、趣味....か、何で?」

 

「え、あ、気になったからかな?..ははは」

 

「.....趣味か」

 

 フェイトは少し考える、アルフは肉を頬張りながらもフェイトをじっと見ていた。

 

「んー、趣味じゃないけど棒術を少しだけ.....」

 

(棒術....十中八九あの鎌を扱うためか、もう少し詳しく聞いてみるか)

 

「棒術なんてめずらしいね、どうしてやってるの?」

 

「え...と『お母さん』に言われて」

 

「ッ...!」

 

 フェイトがお母さんと言うと、フェイトの顔に微かに影がかかり、アルフは食べる手を止めて苦しい顔をする。

 

「お母さん...」

 

(あの宝石の事にフェイトちゃんの母親が絡んでる?....それと気のせいかフェイトちゃんが暗い顔をした?)

 

 カイは、フェイトのお母さんと言う発言で色々考察する、そんな中でカイはお母さんと言った直後のフェイトの変化が気になった。

 カイがあれこれ考えていると、フェイトがカイに話しかけてくる。

 

「カイは趣味とかあるの?」

 

「え、俺? ふふふ、あるよ!」

 

「へ~、何なの?」

 

「それは、これだ!!!!!!」

 

 カイはそう言って鞄の中からウルトラセブングリッターverのソフビを取り出し、フェイトとアルフに見せつける。

 フェイトとアルフはそれを見つめ、カイは熱く語り始める。

 

「これはウルトラセブンのソフビの特別な奴で今日から二週間の間しか売られなく、あ~ウルトラセブンってのはねウルトラシリーズの記念すべき第二、あ、Q入れたら第三か? まぁ、ウルトラマンって作品の次に作られた作品で、主人公の宇宙人ウルトラセブンが光の国から地球にやってきて地球人の姿をしたモロボシ・ダンに化けてウルトラ警備隊と共にーー」

 

 カイはウルトラセブンについて語り、フェイトとアルフはそれを聞くが、アルフは途中で飽きたのか食事を再開するが、フェイトはカイが楽しそうに語る所を見ながらにこやかに話を聞いていた。

 十数分後、食事を終え語り終えたカイは歩きながら申し訳なさそうな顔をフェイトとアルフに向ける。

 

「ごめん俺一人で...はぁウルトラマンの話題になるとつい...」

 

「そんなこと気にしなくていいよ、カイの話とっても面白かったから!」

 

「そうか~?私は途中で聞くの止めたけど...」

 

「フェイト...」

 

 カイは今回の事で確信した事が一つあった、それは

 

(フェイト...彼女は間違いなく善人だ!....きっと、いや絶対戦う理由がある、それも彼女の中でとても大きな理由だ...じゃなきゃこの娘があんな顔出来るだろうか..)

 

 カイは色々考えながらフェイトを見つめる、フェイトはカイの目線に気付き不思議がる。

 するとカイは突然フェイトの前に立ち、フェイトを真っ直ぐに見る、その行為にフェイトもアルフも不思議がるが、カイが口を開く。

 

「フェイト...」

 

「な、何?」

 

「俺、フェイトの味方だぜ!」

 

「え?」

 

「何か辛い事や困った事があったらここに来てくれ、絶対に力になる!」

 

 そう言ってカイはフェイトに、月村養育館の名前と場所を書いた紙を手渡す。

 

「月村、養育館...」

 

「俺が住んでる施設」

 

「施設って....あんた親は?」

 

 施設と言う発言を聞いて、アルフがカイに問いかける、カイはアルフからの質問に笑顔を作りながら答える。

 

「両親は一年前に交通事故で死んじゃってね..」

 

「!? そ、そうなのかい何か...」

 

「ああ、気にしないでアルフさん、俺も気にしてないから」

 

「そう...か」

 

 カイから出てきた言葉に、フェイトもアルフも驚き、次はフェイトがカイに質問してきた。

 

「カイは...」

 

「ん?」

 

「カイは、辛くないの?」

 

「辛くないよ」

 

「!」

 

 カイはフェイトからの質問に即答する。

 そして、カイは柔らかい笑顔をフェイトに向けながら、月村養育館の事を話し出す。

 

「あそこは暖かいんだ、あそこにいる全員が生まれた場所はバラバラだけど、血は繋がってないけど...」

 

(「カイ兄!!」)

 

(「カイ!あんたまた..」)

 

「確かに皆、俺の家族だ!!」

 

「家族...」

 

「おう、自慢の弟と妹達だぜ!!先生はちょい厳しいけど..」

 

「そっ....か」

 

 カイの話しを聞いてフェイトは顔を少し落とすが、すぐに顔を上げてカイから貰った紙をポケットに入れる。

 

「今日はありがとうカイ...楽しかった」

 

「え、いや俺は只君たちにお礼を..」

 

「それでも、ありがとう」

 

「え、あ、うん」

 

「そうだな、あんがとよ」

 

「アルフさんまで..」

 

「じゃあ、これで」

 

「! ああ、そうだった..()()()()()()フェイト...」

 

「!........」

 

 フェイトとアルフは、そのまま自分のマンションに帰っていき、カイも養育館への帰路に付く。

 

(何かあったらいつでも来いよ...フェイト)

 

 そう思いながらカイはカバンから出した、オーブリングを見つめ、強く握り口を開く。

 

「その時は...もう一度力を借してください..」

 

 カイがそう言うと、反応したのかオーブリングのリング部分が鈍く光る。

 カイはオーブリングをカバンに入れ、考える。

 

(只今のままじゃダメだ...分からない事が多いとは言え、オーブリングを、オーブの力を使いこなさなきゃいけない)

 

「使えるのなら使う、ウジウジしてる時間は無い....この力をより扱うためには、修行するしか無い!」

 

 カイは拳を強く握りしめる。

 

 

 

 その日、強くなろうと決めたのはカイだけでは無い。

 

 夕暮れ時、茶髪の魔法少女高町 なのはは、緑のフィレットユーノを肩に乗せながら、家に帰っていた。

 なのはがユーノに話し掛ける。

 

「ユーノ君、お願いがあるの..」

 

「何、なのは?」

 

「明日から魔法の訓練をより厳しくして欲しいの!」

 

「! なのは、もしかして今日の事を」

 

「...私、止めたかった...オーブさんとあの娘の戦い...でも無理だった」

 

「しょうがないよ、あの魔法少女もオーブって人も強かったから...」

 

「だから、私も強くなりたい...もしもの時、手が届かなかったって事だけは、したくないの!!何より私は、あの娘を止めたいの..!!」

 

「なのは...でも君は」

 

「ユーノ君、お願い!」

 

「....わかったよ、でもなのはキツい時はキツいって言ってくれよ?」

 

「わかった!!!ありがとうユーノ君!!!」

 

 なのはは、輝く笑顔をユーノに向ける。

 

 

 

 

 三人を取り巻く運命は動き始めたばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 




カイ「97...98...99..100!!」
かおり「カ、カイが筋トレしてる...一体どういう風の吹き回しなの?」
子供達「かおり先生温泉行こー!!」
かおり「え、何...ああ温泉ね、そうねー最近行ってないし明明後日ぐらいに行こうかしらね」
子供達「やったー!!」
カイ「ランニング行ってきます!!」

次回「行こうぜ温泉旅館!! 前編」
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