その姿を見てカイはフェイトが何か重大な戦う理由があると見抜く、そしてカイはもしもの時に対処するため強くなる事を決意した。
カイがフェイト達と戦い、一緒に食事をした日から二週間がすぎた。
カイはそのまま、音を立てないようにしながら静かに玄関にむかい、玄関の鍵を解除して外に出る、そして外にある門をよじ登って門を越える。
「さて、やるか」
カイは町に向かって走る。
カイはこれから『片道五キロのランニング』をするのである、カイはフェイトと交流をもった日からここ二週間、カイの考えたトレーニングマシマシの毎日を送っていた、そして1日の始まりにやるのが、この『片道五キロのランニング』である。
何故日も登ってない時間にこんな事をするのか、目的は主に三つ、
一つは、体力をつけるためである、ウルトラマンになれば活動限界時間が約三分なのは変わらないのに体力付けは必要か?とカイは勿論思ったが、やはり基礎体力は必要な物だと考えたカイはこうしてランニングを始めたのである。
もう一つは、海鳴市の見回りである、市内を走りながら朝から怪しい所は無いかを調べるのである、その為にオーブリングをリュックに入れて走っているのだ。
そして最後の一つは、市内の作りをより詳しく覚える為である、カイは海鳴市のどこで騒ぎが起きようと最速で現場に行けるようにするためと、オーブに変身する際の丁度良い隠れ場所を見つけるために海鳴市の作りを、走りる事で頭と足で覚えようとしていた。
カイは走りながら町を見渡す。
(うん、今回も特に怪しい所は無いかな)
カイは周りを見ながら市内を駆け抜ける。
午前五時半、カイは息を微かに切らしながら養育館前に着く、カイは出る時同様、門をよじ登り越え養育館の玄関を静かに開けて自分の部屋に戻る、部屋に入るとカイはリュックを机に置きジャージを脱ぎパンツ一丁になる、そして部屋に予め用意していた水を飲み床に座り休憩する。
十分後、カイは部屋の広い所で筋トレを始める、腕立て伏せ、スクワット等ネットで調べたあらゆる筋トレを百回ずつやる。
すべてやり終えると時間は、午前六時間二十分になっていた。
するとカイの部屋のドアが開き、かおりが顔を覗かせる。
「かおり先生か、おはようさん!」
「おはようってか、あんたまた筋トレしてたの?」
「まぁね、最近趣味なんだ!それより風呂入っていい?」
「ええ、良いけど....」
(ここ二週間カイ生活習慣がガラッと変わって、筋トレとかし始めるし...いったいどういう風の吹き回しかしら)
カイは風呂でシャワーを浴びて汗を流す、二十分後カイは風呂から上がり髪を乾かすと子ども達のいる部屋に向かい、中に入る。
「おーい、お前ら朝だぞー、起きろー!」
「「「う、うぅーん...あと少しぃ」」」
「駄目でーす!!起きろー!!あーさーだーぞー!!!」
「あぁーもう、うるさいよカイ兄!!!」
「「「そうだ、そうだ!!!」」」
「だってこうしないと起きないだろお前ら...」
「うぅん、そうだけど...ふぁぁぁあ」
「そら、全員顔洗ってさっぱりしてこーい!!」
「「「はぁーい」」」
カイに起こされた子ども達はぞろぞろと部屋を出ていき、洗面所に向かう。
二十分後、養育館のリビングには元気ハツラツの子ども達がいた。
「「「カイ兄おはよー!!!」」」
「おう!」
「はーい、みんな朝ごはんよー!!席についてー!!!」
「「「はーい!!」」」
かおりが呼び掛けると、子ども達は自分の席につき、かおりが子ども達の前に朝ごはんを出していく、この日の朝ごはんはご飯、味噌汁、鮭の塩焼き、漬物、といったメニューだった。
カイもご飯を大盛りにし、みんなの分が出終わるとみんなで食べ始める。
二十分後、みんなが朝食を食べ終えて幼稚園に行く準備をする、そしてカイは学校に行く準備の『ふり』をしていた。
午前七時間二十分を少し過ぎた頃、カイは養育館を学校に行くふりをして出る。
養育館が見えなくなると、建物の路地裏に入ってオーブリングを掲げ、カイが光に包まれる。
カイを覆う光が収まると、黄色に光る異空間に全身黒タイツで佇んでいた、そしてカイの前に二枚のカードが現れる、カイは慌てることなく二枚の内一枚のカードを取る。
「タロウさん!」
[ウルトラマンタロウ! トゥア!!!]
カイがカードをオーブリングにリードすると、カードは赤い粒子になり、カイの左側にウルトラマンタロウとして現れる。
「メビウスさん!」
[ウルトラマンメビウス! セアッ!!!]
カイがもう一枚のカードをリードすると、カードは白い粒子となり、カイの右側にウルトラマンメビウスとして現れる。
そしてカイは力強く叫ぶ。
「熱いやつ.......頼みます!!!!!!!!!」
[フュージョンアップ!!!!]
[ウルトラマンオーブ!!! バーンマイト!!!!]
カイは、ウルトラマンオーブ バーンマイトに変身するとすかさず近くにあった電柱に触れる、するとオーブの身体が電柱、詳しく言えば電線に吸い込まれる、これはバーンマイトを形成しているタロウとメビウスの内、メビウスがもっている身体をデータ化する能力である。
オーブは電線を使い電脳空間を移動し、カイの通っている小学校のネットワークに侵入する。
そしてオーブは電脳空間から、カイの担任の電話に連絡を入れる、電話がなっている事に気付いたカイの担任は電話に出る。
「はい、こちら市立星空小学校」
「すいません、"峯元 かおり"ですけど」
「あ!かおりさんでしたか!カイ君の体調はどうでしょうか?」
オーブは、電脳空間から電話に流れる電波を弄り、かおりになりすまして担任と会話する。
「はい..それが今日も体調が悪いみたいで...」
「そうですか、しかしこの時期に体調を崩すのはそう珍しくないので、カイ君には安静にと伝えてください」
「分かりました..あとプリント等ですけど..」
「はい、施設には届けずそのままカイ君の引き出しに入れる、で良いですか?」
「はい、すいません本当に」
「いいんですよ、そちらにも事情があるようですから」
「本当ありがとうございます...では」
「はい、また」
そこで担任とオーブの会話は終わる。
「ふぅ、二週間同じ手で乗り切っているけど...さすがに罪悪感があるな...」
オーブはそう言いながら、電脳空間を移動し海鳴市外に出る。
県を三つ程跨ぐと、港が近くにある場所で等身大の大きさに実体化すると、オーブのカラータイマーから光が発せられオーブを包み込む。
[ウルトラマンオーブ!!! スペシウムゼぺリオン!!!!]
光が収まると、オーブの姿はバーンマイトからスペシウムゼペリオンに変わり、オーブはそのまま素早く海に潜る。
数百メートル程沈むとオーブは高速で海の中を進む、数分もしない内にオーブは目的地『中国』に着く。
オーブは陸に上がると光を発してカイの姿に戻る。
「ふぅ、よし着いた!早く『師匠』の所に行かないと」
そう言ってカイは目の前にある山を登る、数十分間カイは山を走り抜けると山頂に着く、そこには古くさい山小屋と人どうしが戦うには十分な広さを持つスペースがあった。
カイは山小屋の戸を叩く。
「カイ!今着きました!!!」
「....来たカ」
ギィと音を立てて戸が開くと、五十歳程で髭を生やした筋肉ムキムキの大男性が出てくる。
男はカイを見ると椅子を持ちながら小屋から出て、カイと向き合う。
「さて、カイ今日はいつもの『準備運動』をしたら、次に『熊の相手』、そして最後俺との組み手だ良いな?」
「押忍!!!」
そう言ってカイは山小屋に入って、カイよりも一回り大きいタイヤを出す、そしてタイヤと自分を縄で繋ぐ。
「まずは百周!うおぉぉぉぉお!!!!!!」
カイはタイヤを引きずりながら山小屋の隣にあるスペースを走り抜ける、ついでにタイヤの重さは百キログラムである。
四十分後、百周走り終えたカイに老人は水の入ったペットボトルを投げる、カイはそれを受け取り汗を拭きながら水を飲む。
五分程休むと、カイは老人の元に駆け寄る、カイをチラッと見ると老人は山の中間を指差し話し始める。
「あそこに俺が捕まえた熊がいるネ、二日は何もあげてないからすぐにでも食べにくるだろうネ....檻の鍵はこれ、全部カイ用に俺が特注したやつネ」
「押忍!!!お気遣い!ありがとうございます!!!」
「...さぁ、行ってくるネ...俺はここにいるヨ」
「押忍!!」
カイは老人から鍵を受け取り、『オーブリングを持たずに』山の中間に向かう。
老人はその後ろ姿をじっと見つめる。
~二週間前~
老人がカイに出会ったのは二週間前、老人は元々拳法家だった、またその強さは同じ拳法家から『超人』と言われる程強かった、道場も開き、その強さに惚れ弟子達も多く集まったが、彼の行う訓練はあまりにも過酷だった、その過酷さ故に集まった弟子三百人中二百八十七人が道場からでて行き、内十三人は全員一生立てなくなる怪我を負ってしまう事態になった。
結果、老人は町を追い出され拳法家ですらなくなり、老人は山に引きこもった。
これが八年前の話である。
そして二週間前、カイが老人の山小屋を訪ねてきたのだ、そしてカイは老人に
「俺を弟子にしてください!」
と言った。
老人は自分の過去を話しカイを追い返そうとするが、カイからは老人の予想外の答えが帰ってくる。
「その過去を聞いてここに来たんです!!」
その時、老人の頭はフリーズした。
自分の過去を知っていながら、尚自分に教えをこう事に驚いた、しかし、老人はもう誰にも指南を入れるつもりはなかった。
だから老人はカイに無理難題を出した。
「二日間、隣の山で生き残ったら弟子にしてやるヨ」
「本当ですか!?」
老人は暮らしている山の隣にある山を指差す。
老人の指差すこの山は、足場は最悪、肉に餓えてる狂暴な熊や、無駄に頭の良い狂暴な猿や、たくさんの毒キノコ、美味しい果実なんて何処にもなく、食べれるとしたなら虫それも殆どが害虫だろう。
老人はその山の情報をすべてカイに話した。
老人は考えた、この過酷さを知ればきっと怖じけずいて逃げ出すと。
実際に、この時老人は隣の山で無事生き残れるのは自分と日本人の友人である『高町 士郎』ぐらいだと考えていた、それほどまでに過酷な山だった。
しかし、ここでもカイは老人の予想外の事を言ったのである。
「わかりました!あの山で二日間生き残れば良いんですね!!」
「そうそ....へ?」
「丁度週末だしラッキー」
カイは携帯のメールを打つと、携帯を持ってきていたリュックに入れて、リュックを老人に渡す。
「....これは?」
「それ持っといてください、必ず戻るんで!!では、行ってきます!!!」
「え、ちょ....」
そう言って、カイは隣の山に走って向かう。
完全に置いてきぼりを食らった老人はポカンとするが、すぐに頭を冷静にさせる。
(落ち着け、落ち着け、振り回されるな俺...まぁ、意気はあるが半日もすればここに逃げてくるはずか..)
老人はそう考えてカイのリュックを山小屋の戸の横に置いて中に入る。
が、カイはまた老人の予想外の事をしでかした。
二日後、血を流し身体中ボロボロになっているカイが老人の住んでいる山小屋に戻ってきたのだ。
これには老人も唖然とした、自分の出した無理難題をカイは乗り越えたのだ、こんな事は老人の人生で一度もなかった。
「生き、残り、ハァ、グフッ、ました、ハァ、よ」
「....!」
しかし、カイは老人の目の前で倒れてしまう。
老人はわかってしまう....いや、素人目でもわかる程、カイの身体はボロボロだった、身体中の出血、外からでもわかる骨折、熊にやられたと思われる切り傷、明らかにカイの身体は限界を越えていた。
それでも、カイの目からは光は消えてなかった。
「すいま...せん、そのリュック...俺の、近くに置いてくれ....ますか」
「あ、ああ」
「グフッ、ありが...と、うござい...ます」
「...」
「あと、一つ...ちょっと目を瞑って......くだ、さい」
「? ?」
老人は困惑しながら目を閉じる。
数秒待つと、カイの声が聞こえてくる。
「良いですよ!!」
「?....!?」
老人は目をギョっとさせる、何故ならさっきまで死にかけだったカイが、ピンピンしていたのだ、身体に小さな傷はあるものの全く気にならない程でカイは元に戻っていた。
この時カイがした事は、
まずオーブリングを掲げ異空間に飛ぶ、ウルトラマンティガのカードだけをリードし、オーブリングを起動させ等身大のティガを呼び出したのだ、そしてそのティガにかつて『映画 ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』でダイナを蘇らした光のエネルギーをカイに打ち込ませたのである、実はこればかりはカイも賭けで、フュージョンカードで呼び出したティガのエネルギーで復活できるか、そもそもウルトラマンのエネルギーで人間は復活できるか不確定だったが、カイはティガのエネルギーを受け取り大きな傷は癒され無事復活出来たのだ。
しかし老人はそんな事もちろん知らないので、カイの変化に唖然としていた。
「でも、これで弟子にしてくれますよね!!」
「え、あ...」
カイの言葉を聞いて老人はなんとか頭を回転させる、そこで老人に単純な疑問が浮かんだ。
「何故...そこまでして、強くなろうとするネ」
「....詳しい理由は言えません...けど」
「...!」
カイは力強い目で老人を見る、老人はそこに光輝く強い意思を垣間見た。
「これだけは言えます!ここで付けた力は必ず人の為、大事なものを救うために使うと!!!」
(こ、この少年は!?)
この時、老人はカイの放つ光ともとれる『ナニか』に気圧されるのを肌でビリビリと感じていた。
そして、老人はついに折れた。
「わかった...稽古をつけてやる、だが決して容赦せんぞ...良いな?」
「押忍!!!」
~~~~~~~~
思えば本当に変なやつだったな、と老人は改めて考えていた、どんなにキツくても決して心は折れず、大きな怪我をしても次の日には完治していたりと、優しさでカイの秘密は無理に聞いてないが正直聞きたい事が山のようにあった、そんな謎の多いカイをかつて超人と謳われた老人は本当の超人だと思っていた。
(実際にカイはまさに『努力の天才』ネ...彼が背負っている物が何なのかわからないガ、彼は決して折れず、カイはそれを乗り越えようとしてる...なら俺はカイの師匠として...俺の持っているすべてをカイに教えるネ...カイにはその価値が十分にあるネ)
場所は変わり山の中間、カイは熊が入っている檻の前に来ていた。
檻には涎を垂らした
カイは熊のでかさに驚きの声をあげる。
「でっか、師匠...特注とは言ってたけど、でかすぎだろ...」
カイはそう言うが、すぐに頭をふり両頬を軽く叩く。
「ふぅ、待て落ち着けカイ....ウルトラマンはもっと大きい怪獣と戦っているんだ、これぐらい乗り越えなきゃ...俺が光を手にいれた意味が無い...よし!」
カイはそう言って一匹の熊が入っている檻の鍵を開ける。
瞬間、鍵が開いた事を理解した熊は扉ごとカイに突っ込んでくる、カイはそれを横に飛ぶことで避ける。
檻から出た熊はのそっと動きカイを見る、カイも熊と正面から向き合う、熊とカイは一定の距離を取りながらジリジリと動く。
痺れを切らした熊がカイを食おうと真っ直ぐに突っ込んでいき、カイは
避けられた熊は急停止し後ろに振り返り後ろ足で立ち、飛んだカイの着地と同時に前足を振り抜くが、カイは着地した瞬間地面を蹴り、熊の攻撃を横に避ける。
カイは老人から教わった言葉を思い出す。
(「極限まで反射と思考のラグを無くせ!!五感を研ぎ澄まし、頭を決して止めず常に考えろ!!!反射と思考を両立させろ!!!」)
「反射と思考を両立...どんなに反射神経が良くても思考が追い付けなかったら意味が無い!!」
それからも続く熊からの攻撃をカイは軽快か動きで避ける、攻撃を繰り返し、熊は息切れを起こすがカイは一切息を切らしていなかった。
「どうした、バテたかい熊さん?」
カイが熊を挑発すると熊はばか正直にカイに突っ込む、カイは腰を落として右手を腰に持ってきていた握りこぶしを作る。
熊はカイに向かって口を開けて食べようとするが、カイは身体を右に反らす事で避ける、熊はすぐにカイの方を見ようとするが、それより先に
「イヤァ!!!!!」
カイは息を目一杯吸い、熊を
数秒の静寂の後、熊は白目を向いて倒れる。
カイが熊に対して行った事は中国拳法の一つ『発勁』でその一つ『浸透勁』である、これは名前の通りで拳から発せられる力を相手の体内に長く伝える技で、さっきカイの拳から放った力は熊の皮膚と頭蓋骨を伝わり熊の脳を強く揺らしたのだ、結果熊は脳震盪を起こし倒れたのである。
カイは倒れた熊を見ながら右手をグーパーする。
「発勁、なんとか上手くいったな...よし師匠の所に戻るか」
カイは山を登っていく。
カイが山小屋に着くと、そこには道着に着替えた老人がいた、カイはすぐに戦闘態勢を取るが老人はそんなカイを見て呆れた顔をする。
「ハァー、カイそう急ぐな小屋で五分間やすメ、俺は準備運動するから」
「あ、はい!すいません!!」
「やれやれネ」
そう言って老人はカイの使ったタイヤよりも三倍は大きいタイヤを自分と縄で繋ぎ小屋の隣にあるスペースを走る。
五分後、老人は百周を終えて走ったスペースには休憩が終わったカイが入ってくる。
「...さぁ、くるネ.....カイ」
「ハァ、フゥ........押忍!!!!!」
カイは叫びながら老人に蹴りを放つ、老人はそれを難なく避ける、それからもカイの攻撃は続ける、蹴り、突き、凪払い、足払い、アッパー、と多種多様な攻撃をするが老人はすべて避ける。
そして、カイが突きを放つと同時に老人は左足で足蹴を繰り出す、カイは咄嗟に防御するが、老人の放った足蹴は寸前で止まり、老人は右手で突きを繰り出し、こっちもカイはガードしようとするが、これも寸前で止まり、瞬間老人が放った右足での蹴り上げがカイの顎に直撃しカイは空中で一回転し地面に倒れる。
「っあ、フェイントか..!!」
「反応が遅いナ、カイ...人間は動物とは違うネ!只突っ込んでくるとは思うなと言ったはずネ!!!」
「押ぉぉぉ忍!!!」
カイは立ち上がり老人との模擬戦を続ける、それから数十分間カイと老人の攻防は繰り返される、しかし状況はカイが圧倒的に不利だった、カイの攻撃は老人には当たらず逆に老人の攻撃はほぼカイに直撃していた。
「グッ、ヌゥ、ハァぁぁぁぁぁぁ!!!」
「.....」
端からみれば一方的な戦い、しかしそんな一方的な戦いの中老人はカイに恐ろしい物を見ていた。
(カイ、昨日より突きの速さや身体の動きが良くなっている....全く恐ろしい奴ネ)
そう、カイは成長していた。
死ぬような訓練を受けながら、カイは一日毎に確実に強くなっていった、それはカイ自身の努力の賜物でもある。
(たった二週間でここまで強く...カイは将来きっとすごい大物になるネ!!)
時間は流れ、午後四時半。
カイは地面に仰向けに倒れていた、その身体はボロボロだったがカイは笑みを浮かべていた。
そこに、老人が水とカイのリュックを持ってきてカイの横に座る。
「はぁー、やっぱ強いな師匠は!!!」
「そんなのは当たり前ネ....まぁ、カイの動きも悪くわなかったネ」
「そうっすかね!!!ありがとうございます!!!!」
「フン.......どれ、もう時間だろう帰った帰った」
「え、あ、わかりました」
カイはリュックから服を出して私服に着替えて、老人の方を向き叫ぶ。
「今日もご指導!!ありがとうございました!!!!」
「.....フン」
カイはにこりと笑い山を降りる、山小屋から数メートル離れて茂みに入ると盛大に倒れる。
「ごっ、ふぅ、やべぇ死ぬぅ」
カイは顔面蒼白にしながらそう言う、カイは手を震わせながら何とかリュックからオーブリングを取り出し掲げる、するとオーブリングが光を発しカイを包み込む。
紫色に光る異空間に飛んだカイは自分の前に現れたウルトラマンティガのカードを取る。
「ティガ...さん!」
[ウルトラマンティガ! ジャ!!!]
「お願いします!!!」
カイがティガのカードをリードし、オーブリングを起動させるとオーブリングから光が発せられ、茂みで倒れているカイの前に等身大のウルトラマンティガが現れる。
そして、ティガは頭部のクリスタルから光を発生させて、カイに光を流し込む、するとカイの顔色は段々良くなっていき、数秒後カイは完全に元に戻った。
「いやー、ヤバかったなー!やっぱ師匠の修行はキツいやアハハ、あティガさん今回もありがとうございます」
「ジャ!」
ティガは満足したように頷くと黄色の粒子となってオーブリングの中に消えていった。
そして、カイは続けざまオーブリングを掲げ、光がカイを包み込む。
カイを覆う光が収まると、今度は青色に光る異空間に全身黒タイツでたっており、カイの前にカードが二枚現れ内一枚をカイは手に取る。
「ジャックさん!」
[ウルトラマンジャック! シュア!!!]
カイがカードをオーブリングにリードすると、カードは緑色の粒子となり、カイの左側にウルトラマンジャックとして現れる。
「ゼロさん!」
[ウルトラマンゼロ! エェィヤ!!!]
カイがもう一枚のカードをリードすると、カードは青色の粒子となり、カイの右側にウルトラマンゼロとして現れる。
そしてカイは語るように言葉を発する。
「キレの良いやつ.......頼みます!!!!!!!!!」
[フュージョンアップ!!!!]
[ウルトラマンオーブ!!! ハリケーンスラッシュ!!!!]
カイはウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュに変身すると、海に素早く潜り日本に向かって海中を高速で動く。
数十秒後、オーブは日本の何処かの港に着き陸に上がるとオーブのカラータイマーが光りオーブを包み込む。
[ウルトラマンオーブ!!! バーンマイト!!!!]
オーブはハリケーンスラッシュからバーンマイトに変身すると、側にあった電柱から電脳空間に入り、電脳空間から海鳴市に向かう。
数分後、海鳴市に着いたオーブは路地裏にある電線から実体化し、オーブから光が発せられて光が収まるとカイの姿が現れる。
「ふぅ、養育館に帰るか」
カイは路地裏から出て養育館に向かう。
数分後、カイは養育館に着く。
「ただいまー!!」
「「お帰りーカイ兄!!」」
「おう、どうだったお前らー幼稚園楽しかったかー?」
「「楽しかったー!!」」
「そうか!」
「ねぇねぇカイ兄!!」
「ん?」
「明明後日ねー、温泉行くことになったよー!!」
「温泉かー、良いね!」
「でしょー、かおり先生もみんなで行くんだよ!!!」
「そりゃ楽しみだな!!!」
(明明後日か、明日はオーブの技の練習で明後日が師匠との修行だから...師匠に言って一日休みを貰うかな)
この時カイは思ってもなかった、明明後日行く温泉旅館でこの子ども達ふくめ民間人が巻き込まれる『大事件』が起こるとは考えてもなかった。
カイ「ふぅ、ひさびさにゆっくりできるぜ!!」
かおり「あら、この子カイの知り合い?」
フェイト「へ、カイ?」
カイ「うぇ!?フェイトなんでここに!?」
なのは「わぁ、これ可愛い」
カイ「あれ、なんか見覚えがある人が....」
次回「行こうぜ温泉旅館!! 中編」