その後、特に問題なくゆっくり過ごせたカイだが、温泉から上がり部屋に戻るとそこには何故か子ども達と戯れるフェイトの姿があった。
今カイは机を挟み、かおりと一緒にフェイトとアルフの二人と面談していた。
かおりがお茶を入れてフェイト達に質問する。
「ひとまず、初めまして私はかおり、あなた達は?」
「私は、フェイト..です」
「アルフだよ」
「フェイトちゃんに、アルフちゃんね」
かおり、フェイト、アルフの軽い自己紹介が終わると、カイはフェイトに質問する。
「えーと、二人は何でこの部屋に?」
「! そのぉ....」
フェイトとアルフの二人で旅館に泊まっている設定で、フェイトは部屋を訪れた理由を伏せながら、養育館の子ども達に(強引に)誘われて部屋に入った事と、その後、カイとかおりが来るまでウルトラマンごっこしていた(されていた)事を話す。
「という訳です」
「成程.......つまりフェイトはウルトラマンごっこをしたかったって事だな!」
「いや違うでしょ!!!どう聞いたっていきなり巻き込まれたんじゃない!!!」
カイのボケにかおりがツッコミを入れ、かおりは申し訳なさそうにフェイトとアルフに向き直る。
「ごめんなさいね二人共、うちの子達のせいで」
「あぁ、大丈夫ですから、気にしないでください」
「フェイトが良いならあたしも良いよ」
「でも....あ、そうだ!!!」
突然かおりが手を叩き、二人に笑顔で言い寄る。
「これから私達ごはんなんだけど、お詫びも兼ねて二人も一緒に来ないかしら!!」
「え、あ私達やる事がー」
「そうと決まれば行きましょうフェイトちゃん、アルフちゃん!!」
「ちょまー」
かおりはフェイトとアルフを強引に養育館に用意された食卓に連れていく。
フェイトとアルフが連れられていくのをカイは後ろから暖かく見守り、同時に思った。
(子は親に似るものだね)
そう思いながらカイも食卓に着く。
数分後、養育館の子ども達も食卓に着てフェイトとアルフがいることに驚くが、一緒にごはんを食べる事を知ると、とても喜び、フェイトとアルフに駆け寄っていく、アルフはめんどくさそうにしながらも全員相手をし、フェイトも少し困った用な顔をしながらもその顔には確かに笑顔が生まれていた。
カイはフェイトの笑顔をじっと見つめていて、フェイトはカイの目線に気付く。
「か、カイ、そんなじっと見て...何かついてるかな?」
「え、あぁ」
フェイトの質問にカイは首を振り、笑顔で無意識に言ってしまう。
「いや、可愛いなって」
「か、可愛!?/////」
「ん、あ...」
カイの発言にフェイトは顔を真っ赤にし、カイも自分の発言を理解して顔を赤くし、テンパる。
「え、いやこれはその、あれ、口が勝手に、えっと、あと/////」
「//////」
「な、なんか、ごめん/////」
フェイトとカイの間に気まずい雰囲気が流れると、そこにかおりと旅館の係員がごはんを持ってくる。
「みんなごはんよー、ってカイにフェイトちゃんそんな顔真っ赤にしてどうしたの?」
「....な、なにも無かった////」
「/////」
「? そう」
カイとフェイトはそのまま座布団の用意された場所に着き、子ども達も続々と座り、料理は刺身が並べられていく。
カイはそれらをキラキラした目で眺めるが、ふとフェイトとアルフの方を見ると、二人共にポカーンとしていた。
「二人共どうしたの? あ、もしかして刺身嫌いだったかな」
「サシミ?」
「.....もしかしてフェイトにアルフさんって、刺身知らない?」
「私は初めて見た」
「あたしもだね」
フェイトとアルフが刺身を知らないという事実にカイは驚くが、カイは一度冷静になって考える。
(よくよく考えるとフェイトにアルフもバリバリの外国人顔に名前じゃん、刺身を知らないのも普通に考えられるな)
「よし!」
カイはフェイトとアルフの前に移動する、二人は不思議そうにするが、カイは得意気に二人に話しかける。
「二人には俺が刺身の食べ方をレクチャーしてやる!」
「う、うん」
カイは、自分とフェイトとアルフに用意された小皿に醤油を入れ、刺身を取り醤油につけて食べる。
「はい終わり」
「え、終わり?」
「うん、これだけ」
フェイトとアルフはその短すぎる動作に驚き、アルフはカイに質問する。
「え、本当にこれだけ!? 焼いたりしないのかい!?」
「しないよ」
「えぇ...」
「...私食べてみるよ」
「フェイト!?」
アルフはフェイトの言葉に驚くが、フェイトは刺身を一つ取り醤油につけて食べる。
アルフとカイはフェイトの反応を見守る。
「ん...」
「だ、大丈夫かいフェイト」
「どうだ..」
「アルフ....これ」
「なんだい」
「これ....すごく美味しい!!!」
フェイトの発言にアルフは驚き、カイは笑みを浮かべる。
アルフはフェイトの発言を聞き、尻込みしながらも刺身を一つ取り醤油につけて食べてみる。
「んん!! うめぇ!うめぇじゃねぇか!!」
「うんうん!!」
「二人の口に合ってよかったよ」
カイは二人の様子を見てほっとしたように微笑む、とそこでフェイトがカイに向き直る。
「カイ」
「何フェイト?」
「その...ありがとう」
「っっ////」ドキッ
フェイトは微笑んでカイにお礼を言う、フェイトの不意打ちの笑みにカイは赤面する。
「お、俺は食べ方教えただけだよ////」
(いきなりのあれはズルいよ、俺だって男なのに...ていうかさっきから顔真っ赤にしてばっかじゃねぇか俺)
フェイトとカイのやり取りをかおりは離れた場所から見守る。
(ふふ、カイもすみに置けないわね、いつの間にあんな可愛い娘と仲良くなったのかしら)
「青春ね~」
その後もフェイトとアルフを含んだ養育館面々の食事は進み、子ども達は楽しみながら、フェイトとアルフは初めての刺身を堪能しながら、カイはフェイトの無意識のお色気?攻撃を警戒しながら、かおりはそれをにやけて見ながら食事をしていた。
数十分後
「「ごちそうさまでした!!!」」
「ご、ごちそうさまでした」
「ごちそうさん」
ごはんを食べ終わると、かおりが皿をかたずけ始める、そこにフェイトとアルフが自分の皿を持ってくる。
「かおりさん」
「フェイトちゃん、持ってきてくれたの、ありがとう」
「そんな、お礼を言うのはこっちですよ、サシミありがとうございました」
「お礼なんて言わなくて良いわよ、お詫びのつもりだったんだから」
「それでもです、ありがとうございました、では」
「あぁ、ちょっと待って、せっかくだからフェイトちゃん達も聞いていってカイの演奏」
「フェイトー!!」
「お姉ちゃん達!!」
フェイトとアルフが声に反応して、カイの方を見ると、カイを中心に子ども達の囲みが出来ていた。
「演奏?」
「あいつに演奏なんか出来んのかね...ん?」
ふと、アルフが手のひらの違和感に気付き、手を見てみるとまだ囲みに入っていない子どもに掴まれていた。
アルフがチラッとフェイトを見ると他の子どもに掴まれていた。
「成程、行くしか無いのね...行こうか、フェイト」
「うん、そうだね」
そう言って、フェイトとアルフは囲みに入って行く、カイはそれを確認すると、懐からボロボロのオーブニカを出し、メロディーを奏でる。
フェイトとアルフはそのメロディーに聞き入る。
(こりゃたまげた、うまいじゃないか)
(カイのこのメロディー優しい感じがする...でも気のせいかどこか悲しいような)
数十秒後、カイの演奏が終わり拍手が起こる。
フェイトとアルフがカイに話し掛ける。
「すごいねカイ、びっくりしちゃった」
「そうかな、すげぇ練習したからな」
「いやぁ、まさかあんたにそんな特技があったなんてな」
「ふふん」
と言うやり取りを見ながら、かおりはお皿を片付ける。
「子どもはやっぱり笑顔ね」
そこでかおりは養育館に用意された荷物部屋にある、ある物に目が止まり、かおりは荷物部屋に入っていく、カイはそれに気付けなかった。
「何かしらってオーブリングじゃない、カイってば持ってきてたのね」
かおりは目に止まった物である、オーブリングを手に取り、その違和感に気付く。
「あれ、でも変ねこのオーブリング...おもちゃにしては重いし、ネジ穴も電源ボタンもないわ」
かおりがオーブリングを確認してると、つい
瞬間、オーブリングが光を発してかおりを包み込む。
「!!? 何これ、きやぁぁぁぁ!!!」
かおりの悲鳴と同時にフェイトとアルフはオーブの魔力を感知する、カイもかおりの悲鳴に驚く。
途端にフェイトとアルフは荷物部屋に向かって走り、カイもその後を追う。
子ども達は突然の事に困惑する。
フェイトとアルフ、そしてその数秒後にカイが荷物部屋に駆け付けると、そこには等身大に変身したオーブ スペシウムゼペリオンがいた。
フェイトとアルフは構えて、カイはオーブがいることにぎょっとする。
「アルフ気をつけて」
「成程、こいつが」
(なんでオーブが!?)
「な、なぁ...あ」
瞬間オーブの身体が光に包まれ球体になり部屋の出口向かおうとし、フェイト達に突っ込んでくる。
「フェイト、アルフさん!!」
「きゃあ!!」
「ちょ」
カイはフェイトとアルフを、後ろに引き下げ受け止める事で球体を避けさせる。
球体は物凄いスピードで部屋を出ていく。
カイはそれを見ながら考える。
(ここは荷物部屋、そしてさっきのオーブにかおり先生の悲鳴、考えられるのは.....)
(かおり先生がこの荷物部屋でオーブリングを見つけて、オーブに変身した!!)
「最悪だ」
「あの、カイありがー」
「俺ちょっとトイレいく」
「え」
カイはそう言い残して部屋を走って出ていく、フェイトとアルフは置いてけぼりを食らうが、直ぐに切り替えフェイトはまず子ども達の元に向かう。
「えっと、聞いてみんな」
「「何~?」」
「今からお姉ちゃんが言う事をしっかり守ってね、良い?本当に大変な事が起きない限りこの部屋から出ちゃだめだよ、わかった?」
「「わかった!!」」
「いい子達」
フェイトはそう言って子ども達に微笑み、アルフの方を見る。
「行こう、アルフ」
「ああ」
そう言って、フェイトとアルフは走って部屋を出ていく。
カイは勿論トイレには行かずに、旅館を駆け回ってオーブ(かおり)を探していた。
(やっぱ旅館にはもう居ないか!? 早く見つけて止めないと、万が一フェイトやなのはちゃんと戦ったらオーブに変身してるとは言え、かおり先生じゃどうやっても勝てない!! そこでかおり先生が負ければ最悪オーブリングは破壊される可能性がある!!!)
「それだけは避けなくちゃいけない!!」
(フェイトやなのはちゃんに合う前に先生を見つける!!)
そう思いながらカイは旅館の外に向かう。
フェイトとアルフは部屋を出た後、素早く窓から空に飛び立っていた。
フェイトはオーブの発する魔力を探知して追っていた。
「速いけど.....追い付ける」
「! フェイトこの方角!!」
「?」
アルフがフェイトに話し掛けると同時に、フェイトの向かっている方から光の柱が空に向かって伸びた。
「!? そうか、この方角さっきジュエルシードがあった川の方角!!」
フェイトがそう言うと同時に、フェイトは旅館から出てきた一つの魔力を感知する。
「この魔力は、あの時いた白い娘の」
フェイトが旅館の方を見ると白い影がフェイトのいる方角にむかって飛んできていた。
白い影の正体である、高町 なのはと肩に乗ったフィレットのユーノもフェイトの存在を探知する。
「これはあの時の」
「気をつけてなのは」
「うん」
なのははそのまま空を飛び、フェイトの元にたどり着き、話せる距離までくると空中で停止する。
なのははそのままフェイトに話し掛ける。
「私は戦闘をしにきた訳じゃないの! お願い、私とお話しよう!!」
「あーあ、おいあんた!!」
なのはの発言にアルフが反応する、実はなのはとアルフは旅館で一度会っており、その時アルフは念話でなのはとユーノに殺気を放ちながら『子どもはお家で遊んでな』と脅しの用に通信していたのである。
アルフはなのはに向かって言葉を続ける。
「あたしは言ったよな、子どもはお家で遊んでなってさ」
「それでも、私もやらなきゃいけないの!! お願い、私はあなた達と話し合いたいの!! そうすれば争わずにすむかもしれない!!」
「...言葉だけじゃきっと何も変わらない、伝わらない」
「そう言う事だ、お嬢ちゃん!!」
そう言ってアルフは1メートルちょいの狼に変身し、なのはに飛びかかる、それをユーノが障壁を発動する事で防ぎ、それと同時に魔方陣が展開されアルフとユーノはその場から姿を消す。
フェイトは焦らず状況を分析する。
「成程、転移魔法....うまく戦力を分散した、いい使い魔を持ってる」
「ユーノ君は使い魔じゃない、家族だよ」
「! 家族...」
(「みんな俺の家族だ!」)
なのはの家族と言う発言に、フェイトは無意識にカイと養育館のみんなを思い浮かべるが、直ぐに振り払い戦闘態勢を取る。
「...いくよ」
「こうするしか、無いの?」
なのはも苦い顔をしながら戦闘態勢を取り。
二人の魔法少女は空でぶつかる。
フェイトとなのはが戦っている場所とは正反対の場所にカイはいた、そしてカイは光の柱を確認した。
「ありゃ、なんだ...く、なにかあるかも、行ってみるか!!」
カイは走って光に向かう。
なのはとフェイトが戦っている場所から少し離れた木の影にオーブ(かおり)は座り込んでいた。
「何なのよ、いきなり光ったと思ったら、ハァ、ハァ、この姿、もう何よ」
瞬間空が爆発し、オーブ(かおり)は驚く。
「今度は何よ!?」
オーブ(かおり)が爆発した方を見ると、二つの物体が飛んでいるのが分かった、オーブ(かおり)はオーブの力によってその二つの物体が分かった。
「あれって、フェイトちゃんになのはちゃん!? どうして空を飛んでるの!?」
余りにも唐突な事が起こり過ぎてかおりの頭はパンク寸前になる。
森の中、ユーノの転移魔法によって移動してきた、アルフとユーノが戦っていた。
だが、基本はアルフが攻めてユーノが防御するという事が繰り返されていた。
戦いの中でユーノはアルフに問いかける。
「どうして君たちはジュエルシードを集める!! あれは危険な物だ、それこそ下手をすれば
「.....」
「答えてはくれないか」
アルフとユーノの戦いは尚も続く。
空中では、なのはとフェイトの戦いが激化していた。
「ディバイン シューター!!」
なのはは持っている白い杖の先端に着いている桃色のクリスタルから、桃色の光弾をフェイトに向かって発射する、フェイトは回避行動を取り、当たりそうな弾は持っている黒い杖から展開した刃で切り伏せる、なのはの光弾をすべて対処すると、フェイトはなのはに向かって金色の光弾を発射する、なのははフェイトの放った光弾を障壁を展開する事で防ぐ。
フェイトは攻撃の手を緩めずにそのままなのはに斬りかかる、なのはは、なんとか反応し障壁で防ぐがフェイトの勢いを殺せず、吹っ飛んでしまう。
なのはは急いで体制を建て直し、杖の先端クリスタルをフェイトに向ける、それを見たフェイトは刃を収納し杖の先端をなのはに向ける。
「ディバイン バスター!!!」
「サンダースマッシャー!!!」
二人が叫ぶと同時に、なのはの杖からは桃色の、フェイトの杖からは金色のビームが発射され、空中でぶつかり競り合う。
「う、ぐぐぐ...」
「っっ...」
フェイトとなのはは互いに空中で踏ん張り、暫くするとなのはの放った桃色のビームがフェイトの金色のビームを押していき、そのままフェイトを飲み込んだ。
「ハァ、ハァ、勝った?」
なのははフェイトのビームに競り勝ち、フェイトを負かしたと
フェイトはビームに飲み込まれそうになった瞬間、上に飛びビームを避けていた、なのはがそれを理解したのは上空から高速で切り迫ってきているフェイトを見てからだった。
そしてなのはは同時に防御が間に合わない事も理解した。
(駄目、間に合わない)
フェイトの刃がなのはに差し迫った瞬間、なのはとフェイトの間に一つの影が割り込んだ。
「ちょ、ちょ、ストーップ!!!」
「!?」
「え!?」
フェイトはそれを確認すると、空で急停止しなのはから距離を取る、なのはもその影をみて驚く。
「オーブさん!!」
「え、オーブ?」
なのはの発言にオーブ(かおり)は困惑する、フェイトはそんなオーブを睨み、オーブ(かおり)もそれに気付き狼狽える。
(あ、あれフェイトちゃんこんな顔怖い顔して、まるで別人)
「そっちから来てくれましたか」
「ふ、フェイトちゃん」
フェイトは殺気を放ちながら金色の刃をオーブ(かおり)に向ける、オーブ(かおり)はそれを感じて尻込みしてしまう。
「次は勝つと言いました」
「ま、待って」
フェイトはオーブ(かおり)の静止を聞かずに高速で斬りかかり、オーブ(かおり)は咄嗟に腕をクロスさせるが左の二の腕を斬られてしまう。
「ぐぅあぁぁ!?」
オーブ(かおり)の左の二の腕からは血では無く、光の粒子が流れ出る。
オーブ(かおり)にぶつかりその場を離れてしまったなのはは、フェイトの出した速度に驚愕した。
(今の速度、私と戦っていた時よりもずっと速かった、私と戦っている時は手を抜いていたの!?)
「まだまだ」
フェイトは攻撃の手を緩めず、オーブ(かおり)に連続で斬りかかり、オーブ(かおり)はそれを全部くらってしまい、身体のあちこちから光の粒子が流れ出ていた。
フェイトはそんなオーブ(かおり)の戦い方に違和感を持つ。
(明らかに前より弱くなっている? 罠かな...いやでもこんな一方的にやれる物なの?)
「ぐ、ぐぅ....」
(どういう事、魔力は前と変わらない...なのになんでこうも違う)
フェイトは不思議に思いながらも手を緩めず斬りかかる、そんな中オーブ(かおり)は襲い来る痛みに耐えていた。
(ぐぅ、痛い痛い..何なのよ本当、訳のわからない事ばかり...本当なんなのよぉ)
そして遂にクロスさせていた腕は弾かれてオーブ(かおり)は胸を大きく切り裂かれる。
「グゥゥアアァア!!!??」
切り口からは流れる用に光が漏れ、胸にあるリング型のカラータイマーがけたたましく鳴り始める。
フェイトはそんなオーブ(かおり)に向かって、刃を収納し黒い杖の先端を向ける。
「随分呆気なかったけど....これで終わり、ジュエルシード封印」
そう言ってフェイトは杖の先端にエネルギーを集める、それを見たオーブ(かおり)はヤバいと思い無意識に両腕で十字を構えた。
それを見たフェイトはその意味を理解し、焦る。
(まずい!!あの腕の組み方は....あの時の!!!!)
咄嗟にフェイトが飛ぶと同時に、オーブ(かおり)の右手から光線が発射された、スペシウム光線である。
「わ!?わわわぁぁ!?」
オーブ(かおり)反動にふらつきスペシウム光線はあらぬ方向に飛んで行き、その方向はジュエルシードがある川に向かい、スペシウム光線は川の中の
瞬間、光の柱は太くなりさらに大気が揺れ地震が発生し星が輝く夜空は黒い雲に覆われる。
カイは突然の地震に驚き、近くの木にしがみつく。
「地震だと!?」
(いま空に水色の光線が見えた、あれは多分かおり先生が放ったスペシウム光線だ!! でも何でいきなり地震が起こる!?)
カイの額から汗が流れ落ちる。
この異常はユーノとアルフも勿論感じていた。
「な、何だいこれは!?」
「た、立ってられない」
アルフとユーノはその場に踏ん張る、その中でユーノは何かを感じた。
(何だ、これは何か嫌な予感がする)
空中にいる、なのは、フェイト、オーブ(かおり)も突然の事に驚く。
「な、何なの!?」
「こ、これは...!!?」
「???」
この異常事態に、誰もが困惑していた。
ここは川の中、激しく輝くジュエルシードに一匹の鯉が近づき、
瞬間、光の柱に雷が落ちる、そして光の柱はその輝きを強めた。
空中から見ていたなのは達はその強すぎる輝きに目を覆う、数秒後光が収まりなのは達が目を開ける。
そこに広がっていた光景は、遥かに想像を絶する物だった、なぜならそこには.....
「何.....あれ」
フェイト「何なの、こいつ...!!」
なのは「ダメ、そっちにはみんなが!!」
カイ「こりゃ想像以上にヤバい事態になりそうだ」
アルフ「あたしが、フェイトを守らなきゃなのに..!!!」
ユーノ「なのは、やっぱり君をジュエルシード集めに巻き込むんじゃなかった..!!」
次回「行こうぜ温泉旅館!! 中編3」