絶対絶命の時、オーブに変身したカイが駆けつける。
オーブと龍は戦い、オーブは無事勝利する事が出来たのだった。
旅館で起きた事件から丁度二日が経ち、カイと子ども達は養育館に帰ってきてきた。
そして子ども達は今、養育館のリビングに置いてあるテレビでニュースを見ていたのだった。
[二日前に起きた海鳴市 温泉旅館
「また爆発事故って言ってるー」
「違うのにねー」
「うんうん」
テレビの内容に子ども達は頭を傾げる。
温泉旅館で起きたジュエルシード事件、オーブが龍を倒した後、警察や救急車が駆けつけ怪我人は病院に搬送され、無事な人には警察が事情聴取をおこなった、事情聴取を受けた人は起こった事すべて話したが、信じては貰えず旅館の炎上はガス爆発とされ、オーブや龍の怪獣は爆発の際に見た集団幻覚だと処理された。
テレビ等のメディアでもそう特集され、その結果に子ども達は若干納得できていなかった。
そして警察達から幻覚と処理されたオーブことカイだが、彼は今.....
「あぁー!?鍋から煙が!!? あぁ!!目玉焼きが炭になった?! 米もまっくろくろすけに!? なんでぇ!!?!?」
キッチンで悪戦苦闘していた。
理由は簡単、いつも料理を作っているかおりは怪我の度合いから入院する事になり、今この養育館に代わりの先生がいないためカイが朝食を作る事になったが、カイが作る物は料理とは程遠い物だった。
キッチンに軽い惨状を作りながらカイは頭を抱える。
「なんでだよぉ~、作れねぇよ料理ぃ....そもそも俺九歳だし、九歳の子供に料理なんて出来るわけ...」
カイがそう言ってると養育館の呼び鈴が鳴る、カイが玄関に向かいドアを開けると、フェイトにアルフがいた。
「フェイトにアルフさん!?」
「ど、どうも」
「よ!」
カイは突然の来訪者に驚くが、直ぐに冷静になる。
「えっと、何のようで来たの?」
「え.....何も聞いてない?」
「え?」
「「あ、フェイトお姉ちゃんだ!!! ねぇねぇ旅館のー」」
「! ちょちょ、ごめん中に入って」
「失礼するよ」
「え、ちょ」
フェイトとアルフはちょい強引に養育館に入る、中に入るとフェイトはカイに問いかける。
「えと、旅館のことでさ...」
「旅館? あ!」
カイはフェイトの言葉でふと子ども達が話してくれた事を思い出す。
~~~
それは二日前、旅館から養育館に帰ってきて子ども達がカイに話したのだった。
「フェイトお姉ちゃんが助けてくれたんだ」
「フェイトに...!」
「こう、ビューンて来てズバババババババって!! 助けてくれたんだ!!」
「!! そうか....フェイトに」
「うん! でも警察の人達は信じてくれない」
「...大丈夫、俺は信じるよ」
という話だった、もちろんの事警察には幻覚という事で処理されたが、カイはその話を信じていた。
もっとも、カイは既にフェイトの魔法を知っていたので、嘘だとは微塵も思ってなかった。
~~~
(あれの事か!!)
カイは完全に思い出すと、魔法を知らないふりをしてフェイトに話し掛ける。
「もしかして....ビューンてズバババババババってやつ?」
「やっぱり聞いてたよね」
「まぁ、しょうがないよフェイト、ここは正直に話そうや」
「アルフ.....そうだよね...ところでカイ?」
「ん、何?フェイト」
「この煙...何?」
「え?」
フェイトの言葉を聞いて、カイが上を見ると煙が充満しており、その煙はキッチンから流れ出ていた、ことを理解するとカイは顔を真っ青にする。
「あぁぁー!!!! しまった、火を切り忘れた!?」
そう言ってカイはキッチンに走っていき、フェイトとアルフはポカーンとする。
キッチンに移動したカイは急いで火を切るが、焼いていた目玉焼きは炭を通り越して
「うぅ、俺のアホ~何でこうなるぅ」
「だ、大丈夫カイ?」
カイが涙を流していると、フェイトとアルフが覗きにきて、アルフはキッチンの惨状をみて顔を歪める。
「うえぇ、何じゃこりゃ...食えたもんじゃねぇな」
「しょうがないじゃないですかぁ、アルフさん」
「カイ、ご飯作ってたの?」
フェイトの質問にカイは涙目で頷く、フェイトはキッチンを一通り見る、そこに子ども達がやって来てフェイトに話し掛ける。
「「ねぇねぇ、フェイトお姉ちゃん聞いてよー、カイ兄ったら全然ご飯作れなくてさー」」
「しょうがないだろぉ...」
子ども達の言葉にカイが意気消沈してると、フェイトがカイに質問する。
「えっと、冷蔵庫見て良い?」
「冷蔵庫? 別に良いけど...」
カイに承諾をいただくと、フェイトは冷蔵庫を開けて中身を確認する、しばらくするとフェイトはカイにある提案をする。
「料理....私が作ろうか?」
「あぁ、料理か....え??」
フェイトの発言にカイは一瞬混乱し、カイはフェイトに聞き返す。
「え、料理....フェイトが?」
「うん、私、少しだけなら料理できるから」
「!」
フェイトの話しを聞いてアルフがフェイトに念話を繋げる。
(料理って、フェイト急にどうしたんだ?)
(なんかほっとけなくて、ね)
(フェイト...)
フェイトの返答を聞いてアルフは微かに頬を緩める。
フェイトの提案にカイはしばらく考えて悩むが、キッチンの惨状を改めて見て、フェイトに向き直る。
「えと、じゃあ、頼んで良いかな?」
「わかった任せて!」
フェイトはそう言うと、キッチンにある暗黒物質や料理の出来損ないを洗い場に流し冷蔵庫から食材を出す、その間にフェイトは何を作るか考える。
(朝ごはんだから胃に不可の無い物が良いよね...あと日本食が良いと思うから、そうするとここにある物で作れるのは.....あの二つかな?)
「カイ、この中で何かアレルギー持ってる人っている?」
「いや別に無いぞ、そういうのは」
「わかった」
フェイトはそこまで聞くと、卵焼き用のフライパンとボールを取り出し、食材は卵、砂糖、白だし、みりんを用意する。
カイはそこでフェイトに質問する。
「なぁ、これ何作るんだ?」
「卵焼きだよ」
「卵焼き!? フェイト日本食作れたの!?」
「実は、刺身を見て日本食に興味を持ってね」
「成程!」
カイとの会話を終えるとフェイトは調理を開始する。
1.卵焼き
フェイトは卵焼き用のフライパンを用意して弱火で温め始める。
そして、ボールを用意して卵を三個割って入れていく、卵を入れたら砂糖をこさじ三杯入れ、さらに白だしを少し注いで、みりんも少し注ぐ、水をほんの少し入れたらよく混ざるようにかき混ぜる。
良い感じにかき混ぜられたのを確認すると、フェイトは最初に弱火で温めたフライパンに油を敷いて、かき混ぜた物を入れ始める。
しかし一気に入れるのでは無く、フェイトは混ぜた物の三分の一程度をフライパンに入れてまんべんなく焼いていく、ある程度焼けたらフェイトは菜箸を使って器用に卵焼きを巻いていく、巻き終わったら出来た卵焼きを奥に持っていき、フェイトはスペースが出来た部分にもう三分の一入れて焼いていく、一回目に出来た卵焼きの下にもちゃんと通して、ある程度焼けたら一回目に出来た卵焼きごと巻いていく、良い感じに巻けたら出来た卵焼きをまた奥に持っていき、また出来たスペースに全部注いでいき、二回目と全く同じである程度焼けたら二回目で出来た卵焼きごと巻いていき、巻き終わったら火を切って余熱で少し温める。
そして完成!!
「卵焼き!!」
「すげぇぇぇ!!!」
カイは出てきた卵焼きに驚愕する、フェイトはそれを見てどや顔をするが、直ぐに切り替えて次の作業に入る。
「えと、用意するのは..あれと、あれと」
「次は何をつくるんだ?」
「お味噌汁だよ」
カイの質問に答えて、フェイトへ調理を開始する。
2.お味噌汁+a
フェイトは包丁とまな板を取り出して、食材に玉ねぎ、豆腐、大根を用意する。
そして慣れた手つきで玉ねぎ、豆腐、大根を一口サイズに切っていく。
切り終えたら鍋に食材を入れて水を注ぐ、そこに粉のだしを入れて、火をつけて鍋を煮る。
そこまでするとフェイトは、米を用意し卵の時とは別のボールを用意して、米を入れ水で研ぎ始める。
米を研ぎ終わると水を切って、土鍋に米を移して水に浸して蓋をする、そしてフェイトは魔法を使って瞬時に温める、フェイトは魔法の火力を調節して本来なら十分以上は係る所を五分で終わらせ、土鍋の中を確認する、米に水っ気は無く、まさに上出来だった。
そしたら次に、作った卵焼きを切り分け、冷凍庫からキャベツを取り出し素早く千切りにしていく、キャベツを切り終わると切り分けた卵焼きとキャベツそしてプチトマトを盛り付ける。
ついでに卵焼きが足りなくなったので同じ手順でもう二回作った。
と、そこで煮ていた鍋が沸騰する。
フェイトは火を切って、鍋にワカメを入れる、そして味噌を大さじ三杯分とく。
味見をして、味を調節したら完成!!
「うん、美味しくできた」
「す、すげぇぇ」
「「おぉぉぉお!!」」
カイは出来上がった料理に唖然とし、子ども達はその出来映えに興奮していた。
「「すごい、フェイトお姉ちゃん!! 美味しそう!!」」
「ふふ、さぁ食べて」
「「うん!!」」
カイと子ども達はフェイトの作った料理を食卓に並べ、カイが号令を掛ける。
「それじゃ、いただきます!!」
「「いただきまーす!!」」
「どうぞ」
カイは卵焼きを取り食べる、しっかりと味を噛み締めるように咀嚼して驚愕する。
「こ....れは」
「! カイ大丈夫?口に合わなかっー」
「美味すぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「へ?」
「なんだこの卵焼き!? 中がジュワっとして旨さが溢れる!!」
「そ、そうかな」
「その旨さもまた絶妙!!! しつこすぎないこの旨さもほんのりとした温かさとフュージョンアップしてバランスのとれたスペシウムゼペリオンになってる!!」
「うん、うん? なんか途中でよく分からない単語が...」
「とにかく美味い!! 美味いよフェイト!!」
「あ、その..そんな直球に...ありがとう///」
カイと子ども達はフェイトの作った料理を難なく食べ終えた。
「「「ご馳走さまでした!!」」」
「お粗末様でした」
料理に満足していると、カイはふとフェイトの用事を思い出す。
「そう言えば、フェイトにアルフさん、何か用があってきたんじゃ」
「あ...忘れてた」
「忘れてたの!?」
(やっぱフェイトはちょっと天然が入ってるな)
カイ達は一先ず食器をキッチンに移動させ、それが終わるとフェイトはカイ達をテーブルに集めて改めて本題に入る。
「えぇと、そうだね....実は私..」
「「ゴクリ....」」
「魔法少女なんだ」
「「魔法少女...ええぇぇぇえええ!!!?!?」」
「ナ、ナンダッテー(棒)」
フェイトの発言に子ども達は盛大に驚き、カイも(演技だが)驚くが、実はカイも別の意味で驚いていた。
(いやまさか、包み隠さずに言うとは、まぁ、直接見られたのだから下手に隠さない方が良いか)
カイが考えていると、フェイトは話しを続ける
「みんなには見られたからこの事を話すけど、本来この事は知られちゃ駄目な事なんだ...」
「つまり秘密にしておいてくれって事か」
「うん」
「「なんでそんな凄い事出来るのに秘密にするの?」」
「まぁ、色々問題があんのさ」
子ども達の質問にアルフが答え、子ども達はその意味を理解出来ずに頭を傾げる。
ふとカイがフェイトに話し掛ける。
「大丈夫だ」
「え?」
「絶対に言わない、秘密にする」
「ほんとに!?」
「嘘は言わないよ、子ども達にも俺が言っておく..それに言ったろ」
そこで言って、カイはフェイトを真っ直ぐに見て、優しく語り掛ける。
「俺は...フェイトの味方だって」
「! カイ.....ありがとう」
「それはこっちのセリフだよ」
カイはそう言って、フェイトとアルフに頭を下げる、突然の事にフェイトは驚くが、カイは言葉を続ける。
「旅館で、子ども達を守ってくれてありがとう!!」
「ちょ、カイ頭を上げて..」
「フェイト達がいなかったら、子ども達は龍に踏み殺されてたか、食い殺されていたか....本当にフェイト達のおかげだ!!」
カイの行動にフェイトがあたふたしていると、子ども達が急に自分の部屋に向かっていく、フェイトとアルフは突然の行動にまた驚くが暫くすると手を後ろに回した状態で帰ってくる、フェイトとアルフが不思議に思っていると、子ども達のうちの一人がフェイトの前に来て、後ろに隠してあったクレヨンで書かれたフェイトとアルフの絵を差し出す。
「フェイトお姉ちゃん達へのお礼!!」
「私に?」
「うん!!」
フェイトはその絵を受け取る、所詮幼稚園児が書いた絵バランスが崩れていてぐちゃぐちゃな絵であるが、絵を受け取りフェイトは何とも言えない幸福感に胸が熱くなる。
(何、この気持ちは...凄く、暖かい)
「フェイトお姉ちゃん!!」
ふとフェイトに声が掛けられる、フェイトは声が掛けられた方を見ると子ども達が柔らかい笑みで、ぬいぐるみや絵や可愛いカチューシャetc.様々な物をフェイトに差し出していた。
「「これ全部フェイトお姉ちゃんへのお礼!!」」
「全部!?」
「.....!」
フェイトがその量に驚き、横から見ていたアルフも驚くが、ふとアルフの裾が引かれ、アルフが引かれた方を見ると一人の子どもがいた。
「何のようだい?」
「これ、アルフお姉ちゃんに」
「なんであたしだい、フェイトはこっちに」
「アルフお姉ちゃんも助けてくれた」
子どもはそう言って子犬のぬいぐるみをアルフに渡す、アルフがそれを受け取ると、アルフの元に子ども達の半分がやってくる。
「「これ、アルフお姉ちゃんにも!!」」
「あたしにもあんのかい!?」
「「うん! フェイトお姉ちゃんとアルフお姉ちゃんにあったらお礼が出来るように昨日みんなで用意したんだ!!」」
子ども達の言葉を聞いてフェイトとアルフは驚く、フェイトは不思議に思い子ども達に質問する。
「ど、どうしてそんなに」
「「どうしてって、当たり前だよ!!フェイトお姉ちゃんとアルフお姉ちゃんは助けてくれたし、遊んだりしてくれた、そのお礼だよ!!」」
「....みんな」
子ども達の言葉を聞いてフェイトは笑みを作る、子ども達はそれに気づいてか気づかずにかどんどんフェイトとアルフに物を渡していく。
「はい、どうぞ!!」
「ありがとう、可愛い」
「はい、これ..着けてみてアルフお姉ちゃん!!」
「ん、おおふかふかだ」
「フェイトお姉ちゃんこれはね、こう使うんだよ...すぅー、ぷー!!」
「どれどれ、すぅー、ぷー!!ふふ面白い」
「でしょー!!」
フェイトとアルフは子ども達とのやり取りで笑顔を浮かべる、その笑顔は見てるこっちさえ嬉しくなるような物だった。
カイはそのやり取りを、フェイトとアルフの笑顔を見て思う。
(アルフさんも...フェイトも、あんな良い笑顔を..守りたい、いや守らなきゃいけない!! 俺の...ウルトラマンの力はその為にある筈だ!!)
「カイ?」
フェイトに声を掛けられて、カイは思考の海から抜け出す。
「あぁ、ごめん考え事してて..うまく持ち帰れる用に袋持ってくるよ」
そう言ってカイは物置からデカめの袋を二つ持ってくる。
「俺が入れるから、ゆっくりしててよ」
「いや、手伝うよ」
「「アルフお姉ちゃん遊ぼー!!!」」
「元気だなお前ら...ったく、しゃぁないな」
「「やったー!!」」
アルフと子ども達はリビングに行って遊び、それを見ながらカイとフェイトは袋に物を入れていく。
ふとカイがフェイトに話し掛ける。
「二回目だけど...本当にありがとうな、フェイト」
「良いよ、それに最終的にみんなを救ったのは私じゃない...オーブだよ....私は何も」
「そうかもしれない、でもそうじゃない」
「え?」
「フェイト達がいなかったらあの場にいた命はたくさん消えていた、あそこでフェイト達が頑張ったから、あの場にいた命をオーブに繋いでくれたから、
「...そう、かな」
「そうだよ! フェイト達が頑張ったから、俺は二度も家族を失わずにすんだんだ」
「! そうだった、カイは..」
「だから本当に感謝してるんだ!! フェイト達にはね」
カイはそう言って、フェイトを真っ直ぐに見る、そして暖かい優しい笑顔で言った。
「フェイト.....ありがとう」
「っっ/////」ドキッ
フェイトはカイの笑顔を見て何故か顔を赤くし、そっぽを向いてしまう、フェイトはそんな自分の状況に混乱していた。
(なんで、心臓がバクバクして、顔が熱い....こんなの初めて)
カイはフェイトの反応を見て、少し不安になる。
(フェイト、急にそっぽ向いて...俺なんか悪い事言った!? やばい)
カイとフェイトがお互い混乱しながら、物を袋に入れようと手を伸ばすと、二人の手が重なる。
「!? わ、悪いフェイト////」
「///へ、いや別に大丈夫だよ!!////」
二人は顔を赤くしながら物を袋に積める、その間にカイは思考の海に浸かっていた。
(また俺顔を赤くして、ドキドキする...でも)
カイはふとフェイトを見ると、目が合ってフェイトはやはりそっぽを向いてしまうが、カイはそこである可能性を考える。
(あれ、見た感じフェイトも顔を赤くして、もしかしてフェイトもドキドキしてる!? そう考えると相手は...いやいやそんな訳、落ち着け、落ち着けクールになれよ白青 カイ!!)
「あ、落ち着いてきた」
暫くして子ども達のお礼の品を袋に積め終え、カイは袋をフェイトに渡す。
「はい、これ」
「ありがとう、カイ」
「良いさ」
「じゃあ、お願いもしたし私達帰るよ」
「ん、わかった」
フェイトはアルフを呼んで帰る準備をする、その途中フェイトはカイに話し掛ける。
「カイの言う通りだった」
「ん?」
「ここは、暖かいね」
「だろ、俺の第二の家で家族だ」
「家族......ねぇ、カイ?」
「何、フェイト?」
「また、来て良いかな?」
「来て良いさ、何時でも来いよ、俺達は何時でもフェイトを受け入れるよ」
「カイ...ありがとう」
帰る準備が終わると、カイはフェイトとアルフを玄関に案内し、カイと子ども達はフェイトとアルフを見送る。
「帰りは気をつけて」
「うん」
「じゃあな」
「「またねー、フェイトお姉ちゃん、アルフお姉ちゃん!!」」
「!」
子ども達の言葉にフェイトは少しだけ驚くが、直ぐに満面の笑みをカイ達に向ける。
「うん、またね!! カイ、みんな!!」
「! あぁ、またな!!!」
フェイト達は手を振って、帰っていく。
フェイトとアルフの帰り道、アルフはフェイトに話し掛ける。
「ふぅ、魔法の事言うだけだったのに..色々やったなフェ....」
「~♪~~♪」
アルフは袋を抱いてにこやかな笑みを浮かべるフェイトを見て、言葉を止め、それと同時に考える。
(フェイト..こんな良い顔を...再来週にはあの『鬼婆』の所に行かなきゃならない...あたしとしてはフェイトにはあの『鬼婆』の所じゃなく、あの
アルフはフェイトに気づかれないように歯ぎしりをして、手を強く握りしめる、強く握りすぎてアルフの手には血が滲み出ていた。
カイ「動きだしたなフェイト!!」
なのは「お願い話を!!」
アルフ「あんたにフェイトの事は理解できないよ!!!!」
ユーノ「こっ、これは!?」
カイ「アレを、アレを使うしかない!!!!」
次回「暴走」