-23時
ハーマイオニーはロン達を止めようとして談話室に向かっていった。
...私も透明呪文掛けてから行こうじゃないか。
それから、30分経ってからハリーとロンが談話室に降りてきた。
ハーマイオニーが止めようとしているが、ロンとハリーは気にせず、『太った婦人の肖像画』を押しのけ、その穴を乗りこえた。
ハルカはハーマイオニーを気にしながらも、穴を乗り越える。
ハーマイオニーも穴を乗り越える。
私も出るか。
出た時に丁度ハーマイオニーが目の前にいたから驚いた。
何故?と思い後ろを見ると、『太った婦人』は居なかった。
そう、この城の肖像画達は夜中は他の肖像画の所に行ったりしているのだ。
『太った婦人』も例外ではない。
《ハリー、私も居るから。援護出来るよう立ち回る。そして君にしか聞こえてないから》
〈わかった〉
月明かりが廊下を照らす中、ハリー達はトロフィー室にある4階へと駆け上がる。
ただし、抜き足差し足で。
マルフォイもクラッブも来てない中、壁を伝って歩く。
「遅いな、怖気付いたか?」
ロンが囁いた時、隣の部屋で物音がした。
ーーマルフォイでは無い。
「いい子だ、しっかり嗅ぐんたぞ。隅にいるかもしれないからな」
フィルチがミセス・ノリスに話しかけている。
『...みんな逃げて。最後尾から順番に魔法掛けるから』
「その声リーナ!?姿見えないけど...」
『透明呪文掛けてるからね』
全員分掛けたが、何回かの曲がり角でとロンは曲がり切れず、そのまま鎧へと突進していった。
城中のヒトを起こしてしまいそうな音がした。
ごめんなさいと心の中で謝り、鎧を『治し』ていく。
『ここ、『妖精の魔法』の教室の近くだ』
「なら、巻いたかな」
額の汗を拭いながらハリーは息がはずませていた。ヒロは体を2つ折りにして咳き込んでいた。
「だからーー言ったーーじゃない」
胸を押え息が絶え絶えなハーマイオニー。
「早く戻らなきゃ」
「マルフォイが告げ口したのよね...。そうじゃないとフィルチがいるのおかしい...」
「...行こう」
ハリーが先頭を歩き10歩もしないうちに教室から何がか飛びだしてきた。
ピーブズだ。幽霊だから第六感が働いてるのか私達を見て歓声をあげる。
「ピーブズ、お願いだから騒ぎ起こさないで...」
ハーマイオニーが静かに言う。
「真夜中にフラフラ出歩いてるのか?悪い子だ。フィルチに、言ってやろう」
目を意地悪に光らせながら言う。
「どけよ」
ロンが荒々しく言う。
だか、それが間違いだった。
「生徒達g...」
『『シレンシオ!』黙れ!』
ピーブズが言い切る前に呪文を掛けるが間に合わなかった。
ピーブズの声を聞いて、フィルチが全速力で走ってくる音が聞こえた。
廊下の突き当たりの扉目掛けて走る。
が、鍵がかかっているようで開かない。
「【アロホモラ!】〈解錠!〉」
『ナイス、ハーマイオニー』
ガチャと開き、パッと開く。
なだれ込んだ私達は急いで扉を閉めた。
みんな、ドアに耳をつけて聞いていた。
「どっちに行った?早く答えろ、ピーブズ」
「『どうぞ』と言いな。言わないとなーんにも言わないぞ」
「....どうぞ」
「なーんにも!はは、言ったろ?どうぞといわなきゃなーんにも言わないって。はっはなのだ!」
ピーブズが消える音とフィルチの怒り狂う声が聞こえた。
「フィルチは鍵がかかってると思ってる。もうオーケーだ。ロン話せy...」
ハリーのガウンの袖を引っ張ているロンの様子がおかしいと思い、その原因を探る。
はっきりと見た。
入った部屋は思ってた部屋じゃなく廊下だった。
ーーああ、ここが4階の『禁じられた部屋』なのだと悟った。
なぜなら、そこは何も無い廊下では無く、空間全体が犬で埋まっているからだ。
3つの頭と3組のギョロ目、3つの鼻が右、真ん中、左と匂いを嗅いでいる。
頭は3つなのに胴体から先が1つとなっている。
この
『皆、逃げて!!』
私の声にハッと驚いたハリー達は来た道を走っていく。
私は少しでも気を引くために、真ん中の頭に
『【ステューピファイ!】〈麻痺せよ!〉』
を打ち込む。
連続しては打てないので、1発打ったら翻し、ハリー達を追いかける。
フレッド達から貰った『忍びの地図』を異空間で開示させフィルチやその他先生の場所を探る。
ーー良かった。このままだと無事に獅子寮まで辿り着ける。
それが分かれば、『忍びの地図』を人に見れないように呪文を掛ける。
走りに走り続けて、やっと7階の『太った婦人』までたどり着けた。
『【フィニート・インカンターテム!】〈呪文よ終われ!〉』
透明呪文を終わらせる。
「...ハリー達。い、今急に現れたよね??なんで?でも、良いや。助かった」
急に声が聞こえた。
ネビルが獅子寮の前に座っていたみたいだ。
『ちょっと冒険してたんだ。ネビルは大丈夫なのかい?』
「うん、大丈夫だよ。ありがとね」
「とりあえず、入ろうよ。ここだと見つかっちゃうよ...。『豚の鼻』」
ロンがそう言うと肖像画がパッと開く。
私達5人(ネビル以外)は肘掛椅子に座り込む。
私達の疲労度に驚いているネビルは4人分の水を用意してきてくれた。
『ありがと、ネビル。ネビルはなんで居たの?』
ネビルが用意してくれた水を一気飲みをしてから質問をなげかける。
「えっと、寮に戻りなさいと言われたんだけど、合言葉が分からなくて...」
「ネビルらしいな...。にしてもあの怪物、先生達は何を考えているのかな?」
「怪物?」
ネビルの問いにはハーマイオニーが答えてくれた。
「運動不足の犬はあんな感じなんだろうね」
「貴方たち、どこに目をつけていたの?」
『あの犬、何か守ってる感じだったけど...』
「リーナ!貴女はそう言ってくれると思ったわ!。...ま、殺されなかっただけマシなのかもね。悪かったら退学になってたかもしれないのよ?。それでは私休ませていただくわ」
『...ハーマイオニーは真面目なのよ。ロン達、気を悪くしないでね』
「わかった。僕はもう寝るよ」
「あ、僕も部屋行くよ」
ロンとネビルが部屋に行ったのを確認して、
『ハリー、この鏡に異世界へと扉作ろうと思うのやけど良いかな?』
「良いと思うよ」
『了解。一応女子部屋にもあるんだけどさ、そうすると男子が行けないからさ...』
ハリーの了承を得た事で談話室の大きい正面鏡も異世界へと行ける扉となった。
『さ、私達も寝ようか。また明日ね』
ハリーにおやすみの挨拶をし、自室へと戻る。
*****
『禁じられた廊下』に居た怪物は何かを守っている。
その何かはなんだろう。
そういやハリーの誕生日の日にグリンゴッツに侵入されていたな。
それと関係があるのだろうか?
それとマクゴナガル先生が行ってた「ホグワーツは安全」という言葉。
人に狙われそうなものがホグワーツに置いてあるのか...?
そこまで推理をしたが眠気には逆らえず、いつの間にか夢を見ていた。
違い。
ネビルが付いてこなくて、終わってから合流。