in厨房
厨房に入ると料理長のフーコという屋敷しもべが出迎えてくれる。
「ようこそおいで下さいませ、リーナ様。そちらの方は…?」
『ドラコだよ』
「ドラコ様……マルフォイ家のご子息!?」
どこからか、[デート?][デートだ!][楽しそう]という声が聞こえる。
話しているのは屋敷しもべでは無い。
厨房に居る小さな霊力のゴースト達だ。
『そこのゴースト達。言いふらしたりしたら成仏させるよ』
[ひぇ][それは勘弁][成仏嫌だ]
『……話がズレた。フーコよ、植物達は収穫可能か?』
「ええ、可能でしてよ。リーナ様が部屋に戻られてましたら他の屋敷しもべに言いましたのに…」
『だったら、次からそうしてもらおうかな。私の部屋の洗濯物を回収してくれる屋敷しもべさんに』
「仲良いんだな」
『まぁねぇ、屋敷しもべという存在を知らなかったからってのもあるけど、なかなかに便利だけど…』
『過労死はして欲しくないな』
小さく呟く。
厨房に来たのはお菓子取りに来たのもあるけど、ほんの少しの土地を借りていて、そこでハーブやら薬草やら育てていた。
あ、校長先生の許可は撮ってるよ。
新しい新薬の発明と称して。
ここの土地は栄養が高すぎるんだろうな。
普通植物って3ヶ月ぐらいかかるのに、ココは約1週間で収穫までに至る。
お陰様で思ったよりの量が手に入ったので全て1株ずつにしよう。
ある程度の量を摘み取り、異空間に投げる。
ドラコからは見えてない位置で。
ふと、ドラコの方を見てみると、チョコレートを両手いっぱい持っていた。
『それ、クラップとゴイルの分か?』
「ああ、僕だけここに居て自分の分だけ取ってたら怒られるだろうからな」
『…ドラコ本人の分は?』
「またいつかにでも」
『…夜届けに行くからドラコの欲しいものまとめな』
「ありがと」
『フーコ!!食材も何個かもらって帰っていい?』
「ええ、良いですよ!!」
遠くにいるフーコに食材を貰う許可を取る。
食材は…クッキーに使える、かぼちゃ、抹茶、リンゴや小麦粉、強力粉などを調達する。
異空間にもある程度食材は入っているのだけどね、ココは季節によって変わるというのが無いから凄い好きだ。
食材もget出来た、薬草達も手に入った。
「出来たぞ」
ドラコが選んだお菓子というのは、クッキーやスコーンといった紅茶に合いそうなものばかりだった。
『甘いもの苦手?』
ド「ああ」
『ダークチョコとかは?』
「食べれる…ってか、そんな事聞くんだ」
『んー、まぁいいじゃん』
もう、1月も終わり。
2月に入ると、節分とバレンタインだ。
ダークチョコ系の何かをドラコに渡そうとするか。
ドラコ希望のお菓子を麻袋に入れて、持ち帰る。
『ドラコ、先に寮戻りな。私と居るのパーキンソンに見られたら厄介だろ』
「ああ。届けに来てくれるのは何時だ?」
『23時ぐらいかなと。早すぎても同室の人ら起きてるでしょ?』
「助かる」
『大丈夫よ、転移先はドラコのベッドにするから』
「…叫んだらゴメン。またな」
『黙らせるから大丈夫。また夜に』
[逢瀬?][逢瀬!][ハレンチー]
ドラコが厨房から出たらゴースト達が騒ぐ。
確かに、夜、男性のベッドにお邪魔するから、そう見えるかもしれないが……。
『……違ぇからな』
逢瀬は否定する。
ドラコの麻袋を異空間に入れる。
談話室に戻ると、ハリーが胴上げされていた。
『おめでと、良い活躍だったよ、ハリー』
私の存在に気づいた、ハリーを胴上げしていた人達がソレをやめてくれた。
床に降ろされたハリーの頬にキスしながら言う。
「ありがと、リーナ」
「貴女どこにいたのよ」
ハーマイオニーに居場所を尋ねられる。
『厨房にね。欲しい素材あったから。ケーキやらお菓子達があるってことは…誰か行ってたのか』
「ああ、僕の兄貴達が取りに行ってたよ」
『フレッド達か』
ラベンダーが切り分けてくれるので、ソレを待つ。
ワイワイガヤガヤしながら楽しい一時を過ごした。
23時前。
約2時間弱、パーティを楽しんだ。
もちろん後片付けなどもして、だ。
自室にて、ハーマイオニーが予習をしている後に睡魔に襲われたようで机に伏せている。
あれは、完璧に寝ているな。
杖を使いハーマイオニーを起こさないように、ベッドに運び布団を被せる。
それが終わったら、ドラコの部屋に転移する。
もちろん透明術使ってから。
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in ドラコの部屋
クラップとゴイルは気持ちよさそうに寝ており、ドラコの天幕だけ閉じていた。
『ドラコ、来たよ』
「ああ」
天幕を静かに開けながら、入る。
『持ってきた物置いといたら良いかな?』
「ああ、頼む」
持ってきたものをベッドの横に置いて、腰掛ける。
「いつも、厨房から何か物取ってたりするのか?」
『ええ、仲良くしてくれてるし、私も色々と研究に使えるから結構重宝してるよ』
「研究?この前ドラゴンとかの素材欲しいって頼んできたのソレが原因か」
『まぁねぇ、どんな材料組み合わせて、どんな効果が出来るのか、未知の薬作るの楽しいんだ…!』
このハリポタの世界は、近代よりも中世よりだ。
だから、まだ未知の薬草とかあるはずだ…。
夏休みになったら薬草探ししに行きたいな…。
叔母様が許可してくれるかどうかだな。
「ほぉー、凄いじゃないか」
そんな他愛もない話をしてから、自室へ戻る。