これは私が完全に趣味で上げているものです。もう一つの「幻想万華鏡」とは何の関係もないのであしからず。途中で変な設定が入ったり、突如として消すかもしれませんが、よかったら見ていってください。
青い空に白い雲。その空は俺の心の憂鬱を逆転するかのようにとても清々しかった。
「はぁ~~・・・」
溜息をつきながら寝転んでいた体を上げると、最初は夢かと思っていた大きな山脈が俺の前に現れた。その山脈は俗にいう『胸』という奴だ。もっと詳しく言えば乳房だ。おっぱいだ。
「やっぱり夢じゃないよな・・・」
ずっしりとした重さを持つ胸を感じながら後ろに眼を向ける。そこには天を衝くかに思える程巨大な建物があった。太陽に照らされて悠然と姿を見せているのは、WWⅡにて海の女王と呼ばれた戦艦の艦橋だった。しかし、従来の戦艦とは違って近未来風に改装されており、細部が違っている。前を向けば巨大な砲身がまっすぐ向いているのが確認できた。
「よっこいしょういち」
使い古された掛け声をあげながら副砲から降りると、その装甲に今の自分の身体が映る。艶やかな長い黒髪に女性として完成された抜群のプロポーション。体を護る様にインナーを着ており、その上から巫女服のようなものを着ている女性は、俺が身体を動かすと同じように体を動かした。
「オーケー。ここでしっかり状況を整理しよう」
俺は昨日、いつも通りに大学を終わらせて家に帰ってきた。ご飯を食べて課題を終わらし、蒼き鋼のアルペジオを見て自分が思う最強の装備を持った戦艦を考えて、眠くなったからシャワーを浴びて寝た。そしてやけに眩しいなと思って目を開けたら大海原のど真ん中に浮かんでいる戦艦の上にいた。
夢かと思ってもう一度寝たが、起きても状況は変わらない。しかも自分の名前が思い出せない事からパニックになってしまったが、この船の名前を使うことで落ち着きを取り戻していた。
「しっかし、この世界はどういった世界なんだろ。この体を見るに某巫女と魔女が弾幕をするゲームの中かと思ったが、あの世界に海はない。だとすると考えられるのは・・・」
そう言いながら白い電子サークルを広げると、自分の船体がどういうものか表された。最初は苦労した電子サークルの展開も今ではなんとなくできる様になっている。
「やっぱアルペジオの世界か・・・なんてこったい」
頭を抱えるが、示されているものは変わらない。画面には自分の体内にナノマテリアルとタナトニウム。コスモナイトを無限に作れる装置があることが示され、自分の身体がナノマテリアルとコスモナイトの混合物で作られていることを示していた。ナノマテリアルを使っている軍艦がいるのはアルペジオの世界だけだ。それ以外に考えられなかった。
「いや待て、まだ慌てるような時間じゃない」
落ち着け。冷静になれ。ク-ルになるんだ。いくら自分の身体が霧製と地球製のハーフだとしてもアルペジオの世界とは限らないんじゃないか? もしかしたら俺の知らない作品にいるかもしれないし、一見にそうとは言えないんじゃないか。
「それにしてもまさか紀伊型の駿河になるなんて思いもしなかったな。いや、考えたのは俺だけど」
船の縁から身を乗り出すと、船体に大きく「駿河」という文字が書かれていた。
その昔、八八艦隊として建造されるはずだった紀伊型戦艦だったが、ワシントン海軍軍縮条約の締結によってやむを得なく中止。その後、色々な建造案が出されたが空想上に終わってしまった架空兵器だった。この姿は改大和型のようで、大和の特徴が多数みられる。
船の名前が自分の出身地だった名前であったこともあり、なんとか活躍できる場を作ってあげたいなと妄想しつつ考えた軍艦になるとは思わなかったけど。
そんな回想をしている時、レーダーにあるものが映し出された。
「・・・ウソダドンドコドーン」
何故かオンドゥル語が出るがそんなことはどうでもよかった。レーダーに映っているのはどうやら潜水艦のようでデータベースが種類を特定して示していた。
「こんな時に限って400と402かよ・・・」
一番会いたくない二隻に再度頭を抱える。大戦艦コンゴウの武装をロックし、心理的大ダメージを与えてデススターにさせてネタへと変化させた二隻。大方おかしな反応を捉えた誰かさんが彼女たちに命令して確かめさせに来たのだろう。
「どーする、どーするよ俺!」
このままいけば間違いなく見つかるだろう。かといって逃げようものなら不審な船としてマークされるようになる。それだけは御免だ。俺は平和に過ごしたんだ!
「やるしかない・・・のか?」
幸いなことに駿河には対潜装備があり、それを使えば撃沈させることが出来る。しかし、俺はそれが出来ないでいた。平和に過ごしてきたからめったに喧嘩なんてしたことはないし、感情があるものを破壊するのは気が引けていた。でも、このままじゃ自分がやられてしまう。殺すのも嫌だったが、殺されるのも嫌だ。
「一体どうすればいいんだ!」
どうしようもない葛藤に悩まされていた時、俺の思いに応える様にあるものが表示される。
「これだ!」
俺は縋りつく様にしてその機能を発動させた。
はい。プロローグでした。
武装についてですが、ヤマトや他の作品から持ってきたいと思っています。
ちなみに、主人公の姿は東方プロジェクトの二次創作でつくられた先代巫女です。
どうか、生暖かい目でご覧ください。