しっかり短いです。
『僕ね、お別れしなきゃいけないみたいなんだ。』
『え?◯◯君と離れるのなんて嫌!』
『じゃあ約束しようよ、××ちゃん。』
『約束?』
『そう、約束。この木に誓うんだ。僕たちはまたこの木の下で必ず会うって。』
『そしたら◯◯君とまた会える?』
『きっとまた会えるよ。××ちゃんと僕が望んでるんだから。』
『じゃあ約束だよ?』
『『ゆーびきーりげーんまーん嘘つーいたーら針千本のーます』』
『『指切った!!!』』
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キーーーン
「ふぅ…やっと着いたか…」キリッ
たった今かっこつけようとしたこのバカが今回の主人公、藤堂真司その人である。
「…って地の文でなんてこと言ってくれてんの!?」
地の文なんだから突っ込むな
閑話休題
さて、舞台となるこの文月市だが、真司にとっては中1の終わりまでを過ごした思い出の地である。
そして高校2年になるこの春、再びこの地に戻ってきたのだった。
閑話休題
「さて、俺ん家はここか。あのババア散々人を振り回しやがって…。」
親に向かってなんと躊躇のない罵倒だろう…。この子には親を気遣う心ってもんがないのだろうか…。
ガチャ
「おぉ、広い広い。至れり尽くせりじゃん、あのババア」
…掌を返すのが早過ぎやしませんかね?
「さて、振り分け試験は受けらんなかったし、強制でFクラスか…。先が思いやられる…。」
ここら辺で藤堂真司が転入する高校について説明しよう。
名を文月学園と言う。今話題の試験校であり、年度末の振り分け試験の成績でクラスが決まる完全実力主義の学校である。
ちなみにこの振り分け試験、遅刻、途中退席は0点扱いなんだそうな。…入試本番でも流石に途中退席はそこまでの試験結果くらい使うぞ…。
そんな大事な振り分け試験であるが、なぜ真司が受けていないのか。理由は簡単である。この男、まだ文月に帰ってきたばかり。そもそもテストを受けられるような状態になっているわけがない。
しかし、元々は間に合わせるつもりはあったのだ。ここに来るまでいた北海道が季節外れのホワイトアウトにさえ、なっていなければ…。
「ホワイトアウトで3日動けないのは流石に痛すぎたよ…。なんで3月にもなって一面の雪景色を見にゃならんのよ…。ちったぁ自重しろや、冬将軍!」
こんなことを言いたくなる気持ちもわからんでもない。
「まぁ明日は始業式らしいからとりま早く寝ちまうか。」
これはそんな頭が良くてバカでその上お人好しな男のある一年を追った物語である。
いよいよ本編スタート!
え?呼び出し?初日から?嘘だろ?
嘘だと言ってくれーー!!
次回『転入!問題だらけのクラスへ』
デュ◯ルスタンバイ!