これ鈍感で成り立ってるんですかね?
なんかタイトル詐欺な気もするしどうなんでしょう…
それはともかく今回の話です、どうぞ!
「Dクラス代表平賀、討死!」
代表の戦死、それは戦争の終結を意味する。
ここで試召戦争について説明しておこう。
試験召喚召戦争、縮めて試召戦争はその名の通り戦争である。但し、生徒自身が戦うわけではない。生徒が召喚する召喚獣同士で戦うのだ。そして相手の代表を倒せば終戦となる。極端な話クラス50人のうち49人が倒されても残った1人が代表であれば負けないのである。そしてその召喚獣の強さを決める上で重要なのがテストの点数なのである。テストの点数そのものが召喚獣の体力となり、テストの点が高いほど戦死しにくくなるのだ。更に点数が高くなるほど召喚獣も強くなり、一撃で与えるダメージも多くなる。だからFクラスも最初は反対したのである。文月学園では振り分け試験の結果が高い方からAクラス、Bクラスというふうに振り分けられ、残った50人がFクラスとなる。すなわち、スペックの上ではAクラスが最強、最弱がFクラスとなる。そうなると逃げ続ければいいと思う方もいるかもしれないが、敵前逃亡や捕虜は戦死、つまりテストの点数が0になったとみなされ、西村先生に連れられて補修室に行かなければならない。この補修は鬼の補修と呼ばれ、長い時間補修室にいると「趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎」という風に洗脳されるという噂まで立つレベルなのだ。(これは西村先生が実際に言ったとされ、恐れられている。)また、試召戦争中は何度でも回復試験を受け、点数を回復することができる。
時を戻そう。
Fクラスほぼ全員が開戦に向けて準備する中、瑞希と真司は回復試験の会場にいた。
瑞希「いよいよ始まるね。」
真司「あぁ。ま、今回は俺出ないから気楽でいいんだけどね。回復試験もいる場所がないから受けているだけで受けなくても問題ないわけだし。それより今回の戦争は頼んだよ、Fクラスの主戦力さん」
瑞希「うぅ…そう言われると緊張するぅ。私なんかでいいのかな?」
真司「出た、瑞希のネガティブ病。大丈夫だよ。多分雄二はそれだけ瑞希を買っているんだ。多少のミスくらいはカバーしてくれるさ。戦争は1人が強くても勝てないからね。」
瑞希「それだと私が要らない子になっちゃうよ!シン君には私がこの3年でどれだけ成長したのか、たっぷり見せつけてあげるんだからね!」
真司「それは楽しみだ。さて、回復試験が始まるぞ。」
高橋「それでは回復試験を始めます。カンニング等の不正行為はもちろん禁止ですので疑われることのないようにお願いします。それでは、始め!」
カリカリカリカリ
明久「総員突撃ー!!」
「お姉様ァーーーー!!」
ピンポンパンポーン
「連絡いたします。船越先生、船越先生、吉井明久君が体育館裏で待っています。生徒と先生の垣根を超えた、男と女の大事な話があるそうです。至急体育館裏までお越し下さい。」
明久「須川ァーーーー!!」
カリカリカリカリ
瑞希「そろそろ時間ですね。高橋先生、採点をお願いします。」
高橋「わかりました。今、採点します。」
真司「俺ももうやーめた。飽きたし、だるいし、必要ないし、もう英語なんて見たくない。」
瑞希「やっぱりシン君は英語が苦手だったんだ。その調子だと国語の苦手も相変わらず?」
真司「その通り!」エッヘン
瑞希「シン君、威張ることじゃないよ。定期試験が近づいてきたら勉強会、しようね。」
真司「うぇっ、それ絶対俺強制参加のやつじゃん。しかも国語と英語しかできんやつ。俺は数学と日本史があるからいいの!それ以外はあんまりやりたくないの!」
瑞希「そうは言っても中学校の時はなんだかんだで国語と英語以外は上がったじゃないの!大丈夫だよ。やればできるから!」
真司「100%善意なのが辛い…わーったよ。やればいいんだろ、やれば」
瑞希「言い方は悪いけど、そういうこと!約束だよ?」プクッ
真司(あれ?瑞希ってこんなに可愛かったっけ?これは明久が惚れ込むのもわかる…ってなに考えてんだ俺!)カオマッカ
瑞希「どうかしたんですか?顔が赤いですよ?風邪ですか?」
真司「あぁ、いや、大丈夫だ。ちょっと昔の黒歴史を思い出しちゃってね、恥ずかしさで体温が上がっただけだ。」
瑞希「そうなんだ。あまり深くは聞かないでおきましょう。」
真司(あぶねー、なんとかごまかせた。)
瑞希(とか思っているんだろうなぁ。シン君の嘘を暴くのは朝飯前だし。なんてったって幼馴染だからね♪しかしなんだったのかは気になるなぁ。坂本君当たりに聞いてみれば聞き出すいい方法が見つかるかもしれないし、後で聞いてみよっと!)
そんな恐ろしい計画が始まったのに気づかず、真司は自分がおかしくなったのではないかと呑気に考え込んでいるのだった。
そして冒頭へと戻る。
平賀「まさか姫路さんがFクラスだったとは」
瑞希「すみません、本当に」
平賀「いや、いいんだ。これはFクラスだからと油断していた僕の責任だ。」
雄二「それでは戦後対談といこうじゃないか。」
平賀「あぁ、構わない。ただ教室の移動は明日でいいか?今日はみんな疲れているだろうし。」
明久「それでいいよね?雄二」
雄二「必要ない。教室の交換はなしでいい。」
「どうなってんだ、坂本!」
「俺たちが勝ったんだから当然の権利だろうが!」
雄二「お前ら忘れたのか?俺たちの最終目標はAクラスだ。中途半端なところで交換は必要ない。」
平賀「それはありがたいが、いいのか?」
雄二「代わりと言ってはなんだが、俺が指示を出したらあれを壊して欲しい。」
平賀「あれってBクラスの室外機か?」
雄二「そうだ。設備を壊すから多少は先生に睨まれると思うが、悪い話じゃないだろう?」
平賀「それだけで設備が守れるのであれば願ったり叶ったりだ。喜んで引き受けよう。」
雄二「それじゃあ対談は終わりだな。みんな!今日はお疲れさん!明日は補充試験だ!今日は早めに寝るんだぞ!解散!!」
平賀「それじゃあAクラスに勝てることを祈ってるよ。」
雄二「お世辞はいらん。どうせ勝てるわけないと思っているだろ?」
平賀「そりゃそうだけど社交辞令ってやつだよ。それじゃ」
真司「お疲れさん、雄二。次はBクラスかい?」
雄二「そうだ。次はお前にも頑張ってもらうんだ。明日はしっかり点を取れよ?但し、数学以外な。数学の本気はAクラスまで取っておけ」
真司「えぇ…仕方ないなぁ。大将がそういうのなら兵士は黙って従いますよ。」
雄二「物分かりが良くて助かるな。次は頼んだぞ」
真司「はいはい、んじゃな」
雄二「気をつけて帰れよ」
明久「あ、なら真司、一緒に帰ろうよ。久しぶりにさ」
真司「すまん、明久。俺ちょっと野暮用があってな。先に帰っててくれ。」
明久「仕方ないなぁ。じゃあまた明日ね!」
真司「おう」
真司(さて、屋上に行くか)
ガチャ
真司「やっぱりここには誰もいないな。それじゃあ今日もおっ始めますか。」
??「………何を始めるの?」
真司「誰!?」
翔子「………霧島翔子。で、何を始めるの?」
真司「霧島ってことは、あの親父さんのとこの1人っ娘か。大企業の娘さんがここには何の用で?霧島さん」
翔子「っ!なんでそれを?」
真司「霧島って言ったら有名な財閥じゃないか。誰でも辿り着ける話だよ。」
翔子「………そっちじゃない。あなたは今1人っ娘と言った。なんでそれを知ってるの?」
真司「そりゃあ簡単な話だ。あの時生き残った片割れが俺だからだよ。猛が世話になったみたいだ。ありがとう」
翔子「………納得。それから翔子でいい。猛とかぶるから。それであなたは何を?」
真司「(チッごまかせなかったか)屋上って1人になれるじゃないか。今は1人になりたくてな。翔子さんは?」
翔子「………優子が昼休みにあなたに会ってから様子が変だったから。理由を知らないかと思って追ってきた。」
真司「優子さんが?なんでだろう?わからないな。」
翔子「………でも今の話でわかった。もう十分。」
真司「?まぁいいや。それじゃあ翔子さん、また会おう。」
翔子「………また」
ガチャ
真司「ふぅ…ごまかせたか。しかしやっぱりあの一言だけじゃ伝わらなかったのか。まぁ心に刺さったみたいだから別にいいか。もう2度と俺のようなことが起こらないように、ね。よし、それじゃあ始めようか、"右投げ"の練習を」
ブンブンブンブン
〜1時間後〜
真司「そろそろ終わるか。ん?ペットボトル?誰が置いていったんだろう?手紙?…『今日のことは黙っておく』か。変な気遣わせちゃったかな?明日にでもお礼言いにいこう」
はい、ということでDクラス戦でした。
主人公が出てないので基本カットです。
と言うよりも、基本は真司君が関わらない話はこれからもカットしますんでよろしくお願いします。
前回言い忘れてましたが、真司君たちが中1までやっていたのは野球です。
と、言うよりも僕がよく知るスポーツが野球とテニスしかなかったので2択から選びました。
それでは次回予告
霧島翔子にお礼を言いに行く真司はそのことがきっかけでFFF団の餌食になってしまう…
しかしそれは怪我の影響で…
それを知るとき、彼らは何を選択するのか?
次回『改心と卑怯者』
つう事でどっすか?ゲッゲーロ