ってえ?15000字?嘘だぁ…
雄二「行け、お前ら。相手を道連れにきっちり死んでこい!」
「「「オォーーーー!!!」」」
〜Bクラス
「来たぞ!Fクラスだ!」
「俺たちも行くぞ!」
「「「オォーーーー!!!」」」
康太「前衛部隊、接敵。」
雄二「了解。他にもわかったら連絡をくれ」
康太「了解」
瑞希「ハァハァ…」
「来たぞ、姫路だ!」
「家庭科にしろ!奴の弱点だ!」
瑞希「その情報は古いですよ?」
姫路瑞希 家庭科 293点
「何っ?奴は家庭科が苦手なんじゃなかったのか!?」
瑞希「家庭科は確かに苦手ですが、苦手科目をそのままにはしていません!」
「まずい!戦死しないうちに回復試験を受けろ!」
一方その頃Fクラスでは…
真司「また戦争できないの?なんとかしてよ、雄二ィ」
雄二「我慢しろ。お前はうちの秘密兵器だ」
真司「ふぅん。ま、秘密のまま負けなきゃいいけどね」
雄二「問題ない。隠せる戦力は隠した方が後のためだ」
「Fクラスの代表はいるか?」
雄二「俺が代表だが?」
「協定を結びたい。屋上に来てくれないか?」
雄二(真司、どうやら出番だ。護衛で全員連れて行く。階段に差し掛かったら教室に戻れ)
真司(了解)
雄二「わかった。向かおう」
〜階段前〜
真司「あ、ごめん。俺トイレ行ってくるわ」
雄二「お前何考えてんだ?戦争の結果とトイレどっちが大事なんだ?」
真司「(合わせてくれてありがとな)トイレに決まってる。漏らしたら一生の恥だからな」
雄二「はぁ…行ってこい。先に屋上向かってるぞ」
真司「すぐ追いつく」
Fクラス前
「ここだよな?」
「あぁ、戻ってくるとまずい。とっととやるぞ?」
ガラガラ
真司「いらっしゃーい」
「「え?」」
真司「Fクラスお…藤堂真司が、Bクラス5人に日本史で勝負を挑みます。試獣召喚(サモン)!」
「承認します!」
藤堂真司 日本史 750点
「「はぁ!?」」
「おいおい、おかしいだろ!なんでこんな化け物がFクラスにいるんだ!?」
「聞いてねぇぞ!Fクラスは姫路と島田を抑えればいけるんじゃないのか!?」
「やべぇ、逃げるぞ!」
真司「そんなことしちゃうと、ほら」ニヤニヤ
西村「戦死者は補習!」
「え?先生まだ俺ら戦ってすらいませんよ?」
西村「バカ者!敵前逃亡は戦死扱いだ!よって補習!」
「「最悪ダァ!」」
真司「ふぅ…何もしてないけど疲れたな」
ガラガラ
雄二「お、無事だったか」
真司「あいつら日本史の点数見たらビビって逃げやがった笑笑」
雄二「お前の点数見たらこの学校のほとんどは逃げるだろうな」
真司「そんなもんか。それより協定の中身って何だったんだ?」
雄二「あぁ、それは…
ガラガラ
ん?」
明久「雄二!…ってあれ?秀吉、何ともないじゃないか」
真司「お前ら何しにここへ来た?」
明久「いや、秀吉がね、Bクラスの代表が根元くんだって言うから教室に何かあったんじゃないかと思って戻ってきたんだ」
真司「さてはお前俺がなんで日本史の教師を携えてこんな所で止まっているのか忘れてるな?」
明久「あ、そうだった。すっかり忘れてたよ」
真司「どう言う目に合わせてやろうかなぁ」
明久「僕たちは戻るね!」
ガラガラ
真司「(チッ、逃げたか)んで、協定の中身は?」
雄二「あぁ、今日の4時までに終わんなかったら明日の9時から同じ状態でスタート。その間は試召戦争に関わる一切の行動を禁止という物だ」
真司「お前は瑞希のために受けたんだろ?こりゃ明日は瑞希なしで戦うのを念頭に入れておかなきゃなんないな」
雄二「問題ない。元から明日は姫路を使うつもりがないからな。姫路は今日だけ相手を殲滅してくれりゃいい」
真司「ほぅ、そう来たか。となると今日の瑞希んとこが明日は俺になるのか?」
雄二「そうなるな。最悪姫路と戦うことを念頭に入れておけ」
真司「流石にそれはないと思うけど。一応覚えておくよ。んじゃ、もう仕事もなさそうだし、今日は帰るわ」
雄二「おう、明日は頼むぞ、影のエース」
真司「任せとけ」
〜次の日〜
真司「おはよう」
美波「あ、真司来た。ちょっとこっち来てもらえる?」
真司「どうした?」
美波「朝から瑞希の様子がおかしいのよ。クラス全員に1人1人謝ってるし」
真司「変だな。瑞希に限ってはそういうことはしないだろうしな。こっちでさぐり入れてみるよ」
美波「任せるわ」
真司「おーい、瑞希。お前クラスメートに謝ってどうしたんだ?瑞希が謝ってる姿カメラに収めたいから俺にもやってほしいんだけど(今から屋上に来い。あそこなら盗撮、盗聴は問題ない)」
瑞希「シン君、なんてこと言ってるの!(わかった。行くよ)」
〜屋上〜
真司「時間もないから単刀直入に聞く。何のネタだ?」
瑞希「何のこと?」
真司「言葉が足りんかったな。何をネタに脅された?」
瑞希「流石はシン君、わかっていたんだね。でもこれだけは言えないよ。例えシン君やたっ君でも。」
真司「お前昔から勉強はできても素直過ぎるからな。美波と雄二も気付いてた。汚れは俺がやる。どうせBクラスに寝返ろって言われたんだろ?」
瑞希「そうだったんだね。シン君はそこまでわかってたんだ。でも『俺がやる』ってどういうこと?シン君が、Bクラス側につくの?」
真司「いや、俺は脅されてないからな。Bクラスにはつかないが、お前を補習室に送る。お前のそばにいるから寝返るなら俺の側にいる奴を殺りに来い。俺が代わりに受ける。そうすればお前が根元に脅されたことは一部の人間にしかバレないし、その一部の人間も限定できる。お前はあの鉄人の補習に耐えることだけを考えろ」
瑞希「…そこまでしてなんで私をかばおうとするの?」
真司「幼馴染をかばおうとするのに理由なんかいるか?それに"あん時"のこともある。"あん時"俺は何もできんかった。無力すぎたんだよ。今は"あん時"とは違う。すぐそこに困っている人がいるんだ。今ならお前を助けてやれるんだ」
瑞希「まだ"花蓮ちゃん"のこと、自分を責めてたんだ…でもあれは!」
真司「あの後な、俺1人であいつの家に行ったんだ。あいつの母親にこっ酷く言われたよ。猛や明久みたいに矢面に立つ訳でもなく、瑞希みたいに影から支えた訳でもない。全ての原因を作った俺があいつを殺したってな。だからこれは俺の業だ。俺はあいつの分まで生きる義務がある。十字架を背負った俺がやらなきゃいけないんだよ」
瑞希「シン君…(偶然か今日は花蓮ちゃんの命日なんだよね…お墓参りをしたら帰ろうかと思っていたけど、予定変更だね。花蓮ちゃんのお家に行こう)」
真司「とりあえずお前はもう行け。クラスに迷惑はかけられない」
瑞希「シン君は?」
真司「少し風に当たっていたくてな5分くらいしたら行くよ」
瑞希「わかった。試召戦争には間に合わせてよ?」
真司「Take it easy.I can assure that everything will turn out fine.」
瑞希「DuOやってたんだ。もうだいぶ覚えたの?」
真司「んにゃ、ここまでしか知らん」
瑞希「それ例文2つ目とかだよね!?どんだけサボってたのさ!」
真司「英語なんて俺には必要ないもんね。言語は文字が読めて意味が分かればそれでいいんだよ」
瑞希「もぅ…仕方ないね。じゃあ先に行ってるから!」
真司「おう、後でな」
ガチャ
真司「行ったか…あいつがあそこまでしたんだ。おそらく自分のことじゃないな。だが一体誰のことなんだ?…わからんな。情報が足りなすぎる。…考えても仕方ないか…この話は後だ。根元、お前は俺を怒らせた。それがどういう意味なのか、体にしっかり教えてやるよ…さて、教室に戻るか」
ガラガラ
真司「雄二、Cクラスが随分と意気込んでAクラスに戦争仕掛けてたが、何かあったのか?」
雄二「あぁ、どうやらBクラスと協定を結んでたらしくな、こっちに飛び火しそうだったから秀吉に女装してもらってCクラスに発破掛けといた」
真司「そうだったのか。後で優子さんに謝っておけよ。身に覚えのない罪着せられてんだ」
雄二「お、おう。そうだな。宣戦布告しに行くときにそうするか。(あいつ何かあったのか?悪鬼羅刹と呼ばれた俺でさえもビビるレベルの殺気だぞ?)」
美波「真司、どうだったの?」
真司「島田さんか。脅されていたのは間違いなかったよ。中身までは教えてくれなかったが。」
美波「そ、そうなのね。あんた、今めちゃめちゃ怖い顔してるわよ?大丈夫?」
真司「そうか?自分では気づかなかったよ。すまない。でも少しの間我慢して欲しいんだ。今は抑えられそうにない」
美波「何があったかは知らないけどもう少し周りを頼りなさい。坂本辺りはその辺、わかってそうだしね」
真司「申し出はありがたいが、断らせてもらう。これは俺の問題だ。俺自身が答えを出さなきゃなんないんだよ」
美波「あんたが頼るのを待っているわ」
真司「それより島田さん。開戦したらちょっと協力して欲しいんだ」
美波「協力?何を?」
真司「開戦したらFクラス前で少し待ってて欲しい。大丈夫、戦死はさせない」
美波「瑞希のことね。わかった。そうさせてもらうわ」
真司「理解が早くて助かる」
雄二「さて、みんな!いよいよ再開だ!今日の戦いでも敵をBクラスの教室内に押し込むことが重要となる。前線部隊の指揮は姫路と真司だ!全員きっちり死んでこい!!」
「「「オォーーーー!!!」」」
「姫路さんにいいところを見せるぞ!」
瑞希「えぇと…みなさん、頑張りましょう!」
手を胸の前辺りで握る瑞希。その姿に真司は…
真司(グハッ…やべぇ、吐血しそう。まさか、いや、そんなことはない。俺が幼馴染を好きになるはずがない)
お前、それもう好きって気付いてんだろってレベルである。いい加減素直になれよ
雄二「9時だ!さぁ行け!」
「「「ウォォーーーー!!!」」」
真司「いよいよか」
美波「真司!ここにいればいいの?」
真司「あぁ、そろそろだ」
瑞希「Fクラス姫路がFクラス島田さんに音楽で勝負を挑みます!試獣召喚(サモン)!」
真司「Fクラス藤堂が受ける!島田さん、先に行け!」
美波「どういうことかわからないけど、わかったわ」
姫路瑞希 音楽 268点
VS
藤堂真司 音楽 357点
真司「音楽にしたのか。別に化学でも良かったんだぞ?」
瑞希「私もそう思ったんだけど、化学の先生も国語の先生も英語の先生もいなかったの。だからシン君が苦手だった副教科で勝負に来た」
真司「それなら仕方ない。だが、俺が言語以外の苦手をそのままにすると思うなよ?お前に勝ち続けるために勉強したんだ。行くぞ!」
瑞希「余計な一言のおかげで残念な感じになってるよ…でも負けない!」
真司「久々に本気のケンカといこうか。お前にビンタされて以来だな?」
瑞希「あれは…その…秘密にして欲しいというか…」
真司「だが、あれで俺は救われた。俺にとっては大事な思い出だ」
瑞希「そこまで言うなら仕方ないね。でも、私たちだけの秘密だよ?」
真司「分かっているさ。では始めよう」
勝負は直ぐには終わらなかった。お互いの手の内を知り尽くしている分、お互いに攻めあぐねていたのである。しかし点数が上の分、真司が少し有利だった。
姫路瑞希 音楽 83点
VS
藤堂真司 音楽 102点
真司「ハァハァ、次で最後にしないか?」
瑞希「ハァハァ、そうだね。これが最後の攻撃だよ?」
真司「俺は防御はしない。攻撃を当てることにだけ神経を集中させる」
瑞希「やっぱりそこは変わってなかったんだね。じゃあ、行くよ!」
決着は簡単にはつかなかった。お互いの武器が交差したためである。数十秒後、立っていたのは…
姫路瑞希 音楽 0点
VS
藤堂真司 音楽 7点
真司「俺の勝ち、だな?」
瑞希「悔しいけどそうみたい。それじゃあ補修室でシン君の活躍を祈ってるよ?」
真司「ありがとう」
「Fクラス姫路、戦死!」
その知らせはすぐに前線へと伝えられた。
明久「え?なんで?姫路さんが?」
秀吉「何があったと言うのじゃ?」
美波「…真司、あんた1人で抱え込みすぎよ」
根元「あの女、しくじりやがったか。まぁいい。これで相手の戦力でまともにうちとやれるのは島田の数学だけだ。数学の教師は全員別のとこにいるし、姫路を戦死させた奴も姫路相手に削られて大した戦力にはならんだろう。それに回復試験でしばらくは戻ってこれまい」
このとき、総合科目の先生を自分のクラスの前に固めず、国語の先生や英語の先生を配置しておけば彼の、根元の策略は上手くいっていたのかもしれない。
真司「前線部隊!被害を報告しろ!」
明久「真司、遅かったじゃないか。何してたのさ」
真司「瑞希を討ったのは俺だ」
明久「何してんの!?姫路さんは数少ない大事な戦力なんだよ!?」
真司「うるせぇ。俺の指揮に文句があるならここから去れ。ほんでもって雄二にでも文句言って来い」
明久「そうさせてもらうよ!」
ダッ
真司「…これでいいんだ、これで。瑞希に降りかかる火の粉は全部俺が受ければいい」
美波「本当にやったのね、真司」
真司「島田さんも迷惑をかけたな」
美波「ウチはいいんだけど、あんたはこれで良かったの?」
真司「いいんだよ、俺は。これしか知らないからな」
美波「ならウチは何も言わないけど、心配してる瑞希のこと、少しは考えてあげなさい」
真司「あぁ、わかっている。皆んな!今から俺がBクラス全員に勝負をかける!流れ弾に注意しろ!」
「なんだと!?」
「Bクラスを舐めるな!」
「よっしゃ!やっと秘密兵器の出番だな!」
「秘密兵器だと!?」
「あいつ、ただのバカじゃないのか!?」
真司「Fクラスお…藤堂がBクラス全員に日本史で勝負を挑む!試獣召喚(サモン)!」
藤堂真司 日本史 750点
「なんだ、あの点数は!?」
「まずい!社会特化タイプか!」
「奴に社会科目で挑むな!理系か副教科の先生を呼んで来い!おそらく苦手なはずだ!」
真司「一気に行くぞ!腕輪発動!」ゴゥッ
Bクラス10人 戦死
「まずい!もう近衛部隊しか残ってない!」
「Fクラス如きが調子に乗るな!」
「魔王だ!魔王がいるぞ!」
「魔王をうちのクラスに近づけるな!」
真司「後は前線4人と近衛10人、それと根元だけか。残りの前線部隊も消し飛ばす!腕輪発動!」
「「ヤメロォーーー!!」」
真司「ふぅ…これで前線は片付けたか。後は雄二次第だな」
雄二「俺ならここにいるぞ?」
真司「来たか。で、最後はどうするんだ?」
雄二「Dクラスに室外機は壊させた。もう窓が開いているはずだ。真司は近衛部隊全員を相手取れ。最後のトドメはムッツリーニが指す」
真司「わかった。科目は?」
雄二「そう言うと思って倫政の先生を用意した。あぁ、それとこいつが何か言いたいそうだ」
真司「ん?明久?なんの心変わりだ?」
明久「真司、ごめん!姫路さんが脅されているなんて知らなかったんだ!」
真司「雄二、お前全部喋ったのか?」
雄二「あぁ。別に減るもんでもないだろ?それにクラス内の軋轢は少ない方がいい」
真司「迷惑かけたな」
雄二「気にするな。気にするならお前はもっと他人を頼ることを覚えろ」
真司「ハハッ、それ同じことを島田さんにも言われたよ笑笑」
雄二「それだけお前が突っ走りすぎてるって話だ。これに懲りたのなら少しは考えてみるんだな」
真司「戦争がひと段落ついたら考えることにするよ笑笑」
雄二「是非そうしてくれ」
真司「さて、それじゃあケンカ売りに行きますか。Fクラスお…藤堂真司がBクラス代表根元に倫理政経で勝負を挑む!試獣召喚(サモン)!」
「まずい!Fクラスに社会科教師をとられていた!」
「勝てる相手じゃないぞ!どうする!根元!」
根元「うるさい!あいつに数の力を思い知らせてやれ!時間を稼げば勝てる!」
「だよなぁ…チクショー!こうなりゃやけだ!その勝負、近衛部隊全員で受ける!」
根元「ハハッ、転校生クンよ。これで奇襲は失敗だ!どうやら負け組代表もノコノコと出てきたみたいだしこれで終わりだよ、お前らは!」
雄二「負け組代表って俺のことか?ならすぐにお前の称号になるがな。それよりこの部屋暑くないか?俺はもっと涼しいところだと思っていたんだが、これじゃあうちのクラスと変わらんなぁ」
根元「負け惜しみに時間の引き延ばしか?付き合ってやってもいいが、生憎この後予定が入っているんだ。とっとと終わらせようじゃないか」
雄二「そうか?それなら仕方ない。すぐに終わらせてやろう。ムッツリーニ!」
根元「何!?」
スタッ
ここで先生の特徴を説明しておこう。
先生は科目によって特徴が異なる。例えば数学の教師は点数計算が速く、回復試験が終わってから戦線に復帰するまでが早い。
では保健体育はどうか。保健体育はその科目の特殊性ゆえに体育教師が担当することが多い。それはつまりどういうことか。もうわかった読者も多いだろう。圧倒的に身体能力が高いのである。つまり屋上から窓の開いた教室までロープで下ることは容易なのだ。
康太「…Fクラス土屋がBクラス代表根元に保健体育で勝負を挑む。」
根元「ムッツリーニィィィ!」
土屋康太 保健体育 441点
VS
根元恭二 保健体育 203点
勝負は一瞬でついた。
雄二「さて、嬉し恥ずかしの戦後対談だ、負け組代表さん?」
根元「クッ」
雄二「本来なら教室を交換してお前らに素敵な卓袱台を送ってやるところだが、ある条件を飲んでもらえば免除してやらんこともない」
「「「なにっ!?それは本当か!?」」」
雄二「本当だ。その条件は真司に任せる」
真司「俺でいいのか?」
雄二「間違いなくお前が今回のMVPだ。構わん」
真司「わかった。それじゃあ根元、俺から出す条件は3つだ」
根元「3つ?」
真司「1つ目は謝罪だ。但しこれは俺の目の前で、過去に起こした罪全てに対して、だ。次に2つ目は女装してAクラスに戦争の準備があることだけを伝えて来い。宣戦布告はするな。3つ目は女装写真集撮影だ。これは上2つの内容が守られなかったときに世間にばらまく。それでいいな?」
根元「却…「「「Bクラス全員で必ず成し遂げよう!」」」なぜだっ!?」
真司「これが今まで君がやってきたことの報いだよ。それじゃあ頑張って。」
「そんなことで許してもらえるならすぐにでも女装させよう!」
「おい、衣装はどこだ!?」
「オェェェェ!これは今日は寝られそうもないぞ!」
「よし、根元、逝ってこい!」
〜補修室前〜
真司「瑞希、ごめんな。これしか思いつかなかったんだ」
瑞希「大丈夫だよ。補修もわかりやすかったし」
真司「そう言ってもらえるとこっちも救われる。なぁ、瑞希。」
瑞希「どうかした?」
真司「俺ってそんなに1人で抱え込んでんのかな?」
瑞希「うん!それはもちろん!」
真司「そうだよな…って、え?」
瑞希「シン君は抱え込みすぎ!私たちってそんなに信用できない?」
真司「いや、そうじゃないんだけど、迷惑はかけたくないじゃん」
瑞希「それだよ!その考え方が信用してないって言われるんだよ!友達なら迷惑かけてもいいんだよ?むしろ迷惑かけたくないって言われた側の気持ち考えたことある!?自分はいいのかもしれないけど!言われた側は悲しいんだよ!あぁ信頼されてないんだなって!」
真司「そうだったのか…ごめんな、瑞希。俺もう少し人を頼ってみるよ」
瑞希「そうしてよ。でもなんで急にそんなこと思ったの?」
真司「雄二と島田さんにも言われたんだよ。今日のことで」
瑞希「(もしかしてシン君は美波ちゃんのことが…ん?)にもって他の人も言ってたの?」
真司「瑞希と花蓮だよ。覚えてないの?」
瑞希「あの時のこと、まだ覚えてたんだ…」
真司「瑞希、今日、文月公園に行かないか?まだ約束、果たしてないだろ?それから花蓮の墓参りだ」
瑞希「そうだね!花蓮ちゃんもきっと喜ぶよ!」
真司「そうだといいな」
〜文月公園〜
真司「ここも久しぶりだな。約束した以来だ」
瑞希「そうなんだ」
真司「ここだったよな、ここのブランコ。俺が左で瑞希が右、指定席じゃないのにいつも同じだったよな笑笑」
瑞希「そうだったね笑笑」
真司「なぁ、いつ告白するんだ?」
瑞希「はい?」
真司「明久だよ、明久。お前好きなんだろ?」
瑞希「違う!私の好きな人は別にいるの!」
真司「(明久、ドンマイ笑笑)よし、引っかかったな?それじゃ、お前の好きな人、当ててやるよ笑笑」
瑞希「っ!いいよ、絶対当たんないから!」
真司「秀吉か?それともムッツリーニか?」
瑞希「どっちも違います!」
真司「(ホッ)雄二はやめた方がいいぞ?」
瑞希「違います!でもなんでですか?」
真司「ん?あいつにはどうやら心に決めた相手がいるっぽい」
瑞希「ちなみに誰なんですか?」
真司「流石にそこまでは俺もわからんよ。ただクラスだけはわかってる。Aクラスだ」
お前ら、猛の自己紹介のとき聞いてなかったのかよ…
瑞希「なんでわかったんですか?」
真司「戦争するって言った日あったろ?あん時の雄二の顔は好きな人に何かを見せたいって顔だったんだよ」
だからお前ら、(以下略)
瑞希「(なんで人のことはそこまでわかるのに私の気持ちには気づいてくれないんだろう?)そうだったんだ。でもなんで戦争しようと思ったの?理由はそれだけじゃないでしょ?」
真司「そこに明久が提案してきたんだ。瑞希がこんな環境にいるのはおかしいって。そこに関しては俺も同意だ。瑞希には高いレベルで切磋琢磨する方が合ってると思ってな」
瑞希「そうだったんだ。でもそれだと試召戦争で勝ったところで変わらなくない?」
真司「だからAクラスに勝っても設備交換はしない。雄二が交渉してくれてな、勝ったらFクラスだけ再振り分け試験をしてくれるらしい」
瑞希「そうなんだ。でもシン君はAクラスに行く気はないんでしょ?」
真司「よくわかったな。俺Aクラスみたいなタイプ苦手なんだよ。蕁麻疹が出る。優等生は瑞希だけで腹一杯だよ…」
瑞希「(私はいいんだ…よし!少し積極的になってみよう!)さっきの私の好きな人だけど、あと3回で当てられたら今日の夕飯は私の家で私が作ってあげる!当てられなかったら花蓮ちゃんのお墓参りのお花はシン君が全額出してね?」
真司「それ俺にメリットあるか?悪いがそこまでお前の好きな奴に興味がないんだが…」
瑞希「へぇ、逃げるんだぁ。逃げるならこっちにも考えがあるんだよ?」
真司「喜んでやらせていただきます(即答)」
瑞希「(よし!乗ってきた!)じゃあ20の扉っぽくやろう?質問してもいいよ?」
真司「じゃあ1つ。それ本当に男だよな?」
瑞希「当たり前!シン君は私をレズにしたいの?」
真司「いや、ただの確認だ。質問は20も要らないからな。じゃあ答え行くぞ。猛か?」
瑞希「違う!」
真司「ほう、いつものメンバーじゃないのか。そんじゃ須川か?」
瑞希「(どんだけ鈍いの!?)違う!あと1回!」
真司「ほんじゃうちのクラスでもないか。あ、わかったぞ!Aクラスの久保だな?これで俺の知ってる中で瑞希のお眼鏡にかないそうなのは全部だ(なんだ?なんで俺は誰かの名前を出す度に心が痛むんだ?)」
…もう気付けよ!焦ったい!
瑞希「違います!これで3回、当てられなかったからお墓参りのお花は全額シン君だよ?」
真司「(ホッ)チッ、じゃあ誰なんだよ?」
瑞希「それは秘密!当てられなかったからね」
真司「じゃあなんでやったんだよ?」
瑞希「シン君が当てられるとか言うから…」
真司「なんだそれ笑笑」
瑞希「もう!お墓参り行くよ!」
真司「そんじゃ行くか」
??「お墓?そこに行けば彼が何を思ってアタシにあんなことを言ったのか、わかるかもしれないわね。そうとなればこのままそこまでついていくわよ」
??「なんでわしまで付いて行かねばならんのじゃ…」
??「うるさいわよ、秀吉。ほら、さっさと行くよ!」
秀吉「姉上、待つのじゃ!これ以上わしはこんなことで知りたくないのじゃ。真司がいつか話してくれるまで待ちたいのじゃ!」
優子「それは…そうなんだけど。でも知りたいじゃない!ここまで来て引き下がれないわよ!」
秀吉「姉上!これは最後通告なのじゃ。ここから先は生半可な気持ちや好奇心で聞いていい話ではないと思うのじゃ。だから、わしは真司を信じるのじゃ。わしはもう帰るぞい」
優子「チッ、秀吉のくせに生意気言ってんじゃないわよ!アタシはね、あんなこと言われてから腹が立ってんのよ!意味わかんないし、これじゃあ勉強に集中できないじゃないの!」
秀吉「姉上が何を言われたのか、わしにはわからぬ。しかし、姉上はその言葉の重みを、隠された真司の思いを何かしら感じたのではないのか!?ここまで言って姉上に何も響かなければわしはもう止めぬ。ただ、自分の行動には責任を持つのじゃ」
優子「………やめとくわ。藪を突いて蛇が出てきたら堪ったもんじゃないわ。それに秀吉がどれだけ彼を信頼してるかわかったしね♪」
秀吉「言って損した気分じゃ。姉上はここまで読んでいたのかの?」
優子「当たり前じゃない。ここまでしないとあんたの思いが聞けないと思ったからね」
秀吉「ならば姉上は不器用すぎるのじゃ…」
優子「ひ〜で〜よ〜し〜?」
秀吉「すまなかったのじゃ!あ、姉上!わしの関節はそっちには曲がら…ウギャー!!」
優子「さて、スッキリしたし、帰りましょうか。秀吉、あんた今日は何が食べたい?」
秀吉「今日は姉上が作るのかの?ならば肉じゃがが食べたいのじゃ」
優子「肉じゃがね。それなら買い物してから帰るわよ。あんたは荷物持ち!」
秀吉「わかっておるのじゃ」
〜文月寺前〜
真司「ここって…」
瑞希「そう、花蓮ちゃんのお墓とおじさんたちのお墓って同じお寺なんだよ?どうせシン君のことだからおじさんたちのお墓参りもしてないんでしょ?」
真司「だから花多めに買ったのか」
瑞希「そういうこと!さ、行こ?」
真司「あぁ…ん?」
瑞希「あ!」
花蓮父「君たちは…」
花蓮母「今更何しにきたの?」
瑞希「私が強引に連れてきたんです。そうでないとシン君…真司君は一生花蓮ちゃんのことを罪と思い込んで生活することになりますから」
花蓮母「思い込むも何もそこのブ男の罪でしょ?この人殺し!あんたが死ねばよかったのよ!」
花蓮父「まだそんなこと言っていたのか!」
花蓮母「だって事実でしょ!そこんとこどうなのよ!人殺し!」
真司「っ!…瑞希、やっぱり俺帰るよ。俺は一生花蓮ちゃんの罪を背負って生きなきゃならないから」
花蓮母「あら、人殺しにしては殊勝な考えじゃないの。そう思うんなら2度とここに来ないで!」
花蓮父「あれは彼のせいじゃない!お前ももうそれはわかっているんだろ!」
瑞希「そうです!花蓮ちゃんはそのことはシン君にバレないようにいろんなところで口止めしていたんです!シン君が気づくはずありません!」
花蓮母「そこじゃないわ!こいつが花蓮の気持ちに気づいていればこんなことにならなかったはずよ!」
真司「気持ち?」
瑞希「確かにそうかもしれません!でもそうじゃなかったかもしれません!確かにシン君は鈍感で朴念仁でどうしょうもないですけど!花蓮ちゃんも私もこのままのシン君が好きなんです!」
真司「ゑ?ゑ?」
花蓮父「別に鈍感でもいいじゃないか。僕は花蓮が好きになったのが彼で良かったと思ってる。きっと彼が彼だから花蓮も好きになったんだよ。」
花蓮母「それは…」
真司「花蓮と瑞希が俺のこと好き?ゑ?それまじ?」
瑞希「シン君は1回黙ってて」
真司「アッハイ」
瑞希「それでもシン君が悪いと言えますか?こんなにも優しい人にこれ以上罪を背負えと本気で言えますか?」
花蓮母「………」
花蓮父「君ももう心のどこかで許してたんじゃないかい?彼はもう十分花蓮のために苦しんだんだよ?」
真司「おじさん、もういいんです。おじさんも瑞希もこんなに俺のことを想ってくれた、それでいいんです。おばさん、僕はここに来なければならない理由があります。ここに両親の墓があるからです。長男として両親の墓は墓参りをしなければならない。でも花蓮の墓には一生近づきません。何があってもです。それじゃダメですか?」
花蓮父「両親の墓?」
真司「俺が背負わなければならないもう一つの罪です。あの時俺がわがままを言わなければここに来ることも兄弟が離散することもなかったと思っています。だからこの寺だけは許して欲しいんです。親不孝な息子がただ一つだけ親のためにしてあげられることをしてあげたいんです。それでもこの3年間、向き合えなくて親を待たせたんです。俺はどうしても自分の罪を、3人に増えた十字架を背負う勇気が持てなかった。それを彼女が、瑞希が向き合わせてくれた。勇気をくれたんです。その想いも無駄にはしたくないんです。よろしくお願いします!」
花蓮父「彼の想いに答えてあげて?」
花蓮母「………わかったわ。なら約束しなさい。1つは毎年ここへ来て花蓮に1年間何があったのかを報告すること。もう一つは花蓮の分まで長く生きること。これが今の私にできる最大限の譲歩よ。あなたがどれだけ謝ろうと私はあなたを憎み続ける。これはこれからも変わらないことよ。おそらく一生ね。だからここで誓いなさい。花蓮の分まで生きると」
真司「っ!ありがとうございます!」
花蓮母「それじゃあ私たちはもう行くわ。私の気が変わらないうちにとっとと行きなさい」
真司「はい!」
タッタッタッタッ
花蓮父「あれでよかったのかい?」
花蓮母「彼は無意識なのか意識的なのかはわからないけど自分を責めて欲しがっている。それは危なっかしい精神状態なの。本当は今すぐカウンセリングを受けて欲しいレベルだけどそれはおそらく彼が拒否するでしょう。ならば彼を責めてあげるほうがまだ精神を保っていられるのよ。それにしても辛かったわ。本当は私も許してあげたいんですもの。あなたも損な役回りさせてごめんなさいね。姫路さんにも後で謝っておきましょう」
花蓮父「君が選んだ道なら僕は何も言わないよ。黙って背中を押すだけさ。それにしてもあれはどこまでが君のシナリオだったんだい?」
花蓮母「瑞希ちゃんの暴露大会以外は全てよ。あの子があそこまで誤爆するのは流石に予想外だったけど笑笑」
花蓮父「でもよかったんじゃないかな。彼には花蓮の分まで幸せになってもらわないと」
花蓮母「そうね。今夜は花蓮が好きだったカレーにしましょ?」
花蓮父「僕らもしっかり向き合わなきゃね。それじゃあ材料を買って帰ろうか」
花蓮母「ええ」
一方走っていった真司と瑞希
真司「瑞希、ありがとうね。あんなに心配してくれてるとは思わなかったよ」
瑞希「(ーーー///)大丈夫だよ?全て本心だから」
真司「ゑ?じゃあ瑞希と花蓮が俺のこと好きだっていうのも…?」
瑞希「女の子にそんなこと聞かないでよ!もう!あんな形で言うつもりじゃなかったのに…」
真司「ゑ?ゑ?」///
瑞希「あのー…せっかく女の子が勇気を出して告白したのに何もないの?」
真司「あ、いや、そんなわけじゃないんだけど…」
瑞希「じゃあ、どういうわけなの?」
真司「いや、瑞希とか花蓮とかは別の誰かのことが好きだと思っていたし、俺なんかはそうは思われることはないと思っていたし、そもそも好きってのがわからんし…」
瑞希「それならシン君が答えを出すまで待つよ!」
真司「いいのか?俺がお前を選ぶとは限らんぞ?」
瑞希「それでもいいよ?私は私にできることをやったし、その上でダメなら諦められるよ」
真司「すまない…迷惑をかける」
瑞希「このくらい、迷惑とは思わないよ?それじゃあお墓参り、しよ?」
真司「そうだな。まずは花蓮か」
瑞希「花蓮ちゃんはお墓の中で暴れまわってる気がするね笑笑」
真司「あぁ、それが一番しっくりくる笑笑」
パンパン
真司「花蓮、あれ以来か。もう5年も経つんだな。あの時気づいてあげられなくてごめんな?ここにも来てやれなかったし。随分と待たせたな」
花蓮「本当だよ。罰として瑞希にしっかり向き合いなさい。泣かしたらぶん殴るわよ」
真司「ハハッ、お前らしいや。大丈夫だ、どんな結論になっても瑞希は俺が守る。織田家の血に誓おう」
花蓮「それなら大丈夫そうね。また来年も来てくれるんでしょ?しっかり上から見守ってあげるからあんたは幸せになりなさい。これがアタシの最後の願いよ」
真司「ウッ…ウゥ…ごめんな、ごめんな。あの時守れなくて本当にごめんな…」
花蓮「泣くな、バカ。アタシが見たいのはそんな縮こまった姿じゃないよ。もっと笑ってどっしり構えてなさい」
真司「あぁ、そうする。だから今は、今だけはここで泣かせれくれ…」
花蓮「あんたが泣くのは珍しいからここで出し切りなさい。あんたの親の前で泣いたりしたら呪い殺すわよ?」
真司「ウゥ…ごめんな、ごめんな」
瑞希(シン君…今は泣いていいんだよ?花蓮ちゃんの前で思いっきり泣いて全部吐き出そ?)
真司「ふぅ…ありがとな、花蓮。おかげで憑き物が取れた気がする」
花蓮「そういうのはオネェサンに任せなさい!アタシが全部受け止めてあげるから」
真司「お前…やっぱりバカだろ?笑笑」
花蓮「可愛くて聡明なアタシに向かってよりによってバカ、ですって!?気が変わったわ。今すぐぶん殴る!絶対によ!」
真司「そういうとこだよ笑笑」
花蓮「ムキーーー!!!」
真司「じゃあまた来るよ」
花蓮「あ、待ちなさい!今すぐぶん殴るから!…ってもういないか。サヨナラ、アタシの初恋…あいつが幸せになれないなら、カミサマ、あんたを呪うわ」
瑞希「随分と話し込んでましたね」プンプン
真司「あぁ、悪い。5年ぶりなんだ、そんなに怒るなよ笑笑(そんなに頬っぺた膨らまして…お前はリスかよ…)」
瑞希「次はおじさんとおばさんのとこだね」
真司「うえぇ…あの2人絶対怒ってるよ…」
瑞希「3年間来なかったシン君が悪いんだよ?たっ君は月命日の度に来てたのに…」
真司「それは悪かったと思ってる…」
瑞希「さ、とりあえずお参り、しよ?」
真司「あ、あぁ」
パンパン
真司「とーさん、かーさん、元気してっか?この3年間来れなくてごめんな。後、あの時わがまま言ってごめん。本当はわかってたんだ父さんが決勝には来てくれるって。カレンダーのその日は赤く、でっかく丸してあったから。でも決勝の先発は俺じゃなかった。だから俺が投げる準決勝を見に来て欲しかったんだよ。だから…だから、もう弱音は吐きたくないし、人に迷惑をかけることは許されない、そう思ってたんだけどなぁ…今日学校の友達にも、瑞希にも言われたよ。もっと人を頼れって。まぁ瑞希には昔から言われてたけどさ。だから少し、弱音を吐いてみるよ。それがどんなことであっても、ね」
真司父「お前はそんなこと気にしなくてもいいんだよ。あれは俺の不注意が起こした事故、だったんだよ。今はまだ無理かもしれない。でもいつかでいいんだ。それを克服するのなんて。その時はきっと気付かせてくれた学校の友達や瑞希ちゃんが助けになってくれるさ。」
真司母「そうよ。真司は誰かに似て不器用さんだから少し難しいかもしれないけど、何かあったらここに来なさい。話くらいは聞いてあげるからね」
真司「うん、うん、ごめんね、とーさん。ごめんね、かーさん。ウゥ」
真司母「真司、男の子で猛のお兄ちゃんなんだからこんな時くらい教えたこと守りなさい?こういう時はごめんて謝るんじゃなくて何て言うの?」
真司「うん、とーさん、かーさん、ありがとう。ここまで息子は成長しました!ウゥ」
真司父「俺たちにとって真司と猛はいつまで経っても可愛い可愛い息子なんだ。このくらいさせろ」
真司母「もう!あなたったら本当不器用ね!なんで不器用なところも鈍感なところもあなたに似たのかしら?遺伝の力って怖いわね笑笑」
真司父「かーさん、俺は恥ずかしくて死にそうだ」
真司母「あら、私たちもう死んでるのよ?笑笑」
真司父「そういえばそうだったな笑笑」
真司「とーさんとかーさんが元気そうでよかったよ。また来るから」
真司母「今度は彼女の1人や2人くらい連れてきなさいよ笑笑」
真司父「いや、かーさん、2人はまずいだろ」
真司母「あら、そうね笑笑」
真司「じゃあね笑笑」
瑞希「随分話し込んだみたいだね笑笑」
真司「俺は何を難しく考えていたんだろうな笑笑」
瑞希「本当だよ。不器用なんだから笑笑」
真司「お前までかーさんと同じことを言うのかよ…」
瑞希「もちろん♪」
真司「………いよいよ、だな」
瑞希「次はAクラスだもんね。どんな人たちなんだろう?」
真司「関わりあるのが2人しかいないからな、なんとも言えん」
瑞希「へぇ、誰?」
真司「お前も知ってるだろ?秀吉の姉と猛の義姉だよ」
瑞希「木下優子さんと霧島翔子さんだっけ?」
真司「そうだ。学校の中案内してもらったりしたからな」
瑞希「そうだったんだ。じゃあ、帰ろっか」
真司「(なんかそっけない?)あ、あぁ、そうだな。遅くなったし家まで送るよ」
瑞希「いや、さすがに申し訳ないよ」
真司「どの道今はあの家の隣のアパート住んでんだ。帰る道、一緒だろ?」
瑞希「そうなの?じゃあ一緒に帰ろ?」
真司(おじさん、おじさんが言ってたこと、なんとなくわかりましたよ…この笑顔は…反則だ…)タラー
お前もう完全に好きじゃん!まじで!イライラするわぁ…
〜瑞希の家前〜
真司「お前ん家ここだろ?どうした?入んないのか?」
瑞希「まぁまぁちょっと待っててよ笑笑」
真司「?」
瑞希父「瑞希と一緒に帰るなど言語道断!なんだ君は…真司…君?…え?」
瑞希「お父さん?そういうことはやめてって言ったよね?」ニッコリ
瑞希父「瑞希?落ち着いてくれないか?こ、これはだな、瑞希に近寄る羽虫を…黙らせ…ようと…」
瑞希「お父さん?そんなことをするお父さんは嫌いだよ?」
瑞希父「え?嫌い?嫌いって…うぁぁぁん」
ガチャバタン
真司「家ん中入るの速っ!」
瑞希「もう!あれだけやめてって言ったのに続けたお父さんが悪い!」
真司「まぁまぁ、おじさんも悪気があったわけじゃないんだからさ。そこはわかってあげて?」
瑞希「それでもお父さんは過保護過ぎるよ!」
真司「過保護でもいいじゃないか…それでも会えるんだから…」
瑞希「シン君、ごめん」
真司「いいんだよ。さ、おじさんと話してきな?」
瑞希「うん。シン君、また明日」
真司「おう、また明日」
〜真司家前〜
ガチャ
真司「おーい、クソババア、帰ったぞ。」
カヲル「何だい?随分遅かったじゃないか、クソジャリ」
真司「墓参りに行っててな」
カヲル「そうかい。これでも私は忙しいんだ。とっとと飯食って寝な」
真司「クソババア、その口癖、直せって言ったよな?」
カヲル「私はクソババアなんて呼ぶクソジャリの言うことなんぞ聞かないよ。黙って飯食って寝な」
真司「そうかい。そっちがそのつもりならこっちにも考えがある」
カヲル「おや、私を脅すつもりかい?暇なこったねぇ」
真司「わかった。あんたはしばらく飯抜きだ。とっととくたばれ、クソババア」
カヲル「悪かったさね」平身低頭
真司「わかればいい」
カヲル「仕方ないね。ま、とっとと寝な」
真司「そうさせてもらう」
こうしてAクラス戦宣戦布告前最後の夜が明ける。
…これまでの平均が3000字くらいだったのになぁ
ということで魔王モードと後に名付けられる状態の初出しでした。
これはAクラス戦は余裕では?(圧倒的フラグ
それでは次回予告!
ついにここまで来た!"最強"のFクラスが奇跡を起こすのか、それともAクラスが奇跡を否定するのか、いざ宣戦布告!
次回『挑め!"最強"のFクラスの集大成』
次回はネタ、てんこ盛りです