とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:姫「横入りは基本」妹「とりあえず危険を避けながら敵を潰していこう」


集められた強者達

 □■イベントエリア南西部

 

「……旦那様、開始からずっと隠れたままですけど私は使わないんですの?」

 

 イベントエリアの森にある茂みの中に身を潜めながら黒髪黒目で和装の小柄な少女──TYPE:メイデンwithアドバンス【憑器巫女 ツクモガミ】は少し不満そうな声音で肩を寄せ合っているパイロットスーツを着た青年に問いかけていた。

 

「いや、ツクモが今の戦闘形態になるとすっごく目立つ。今回はバトルロイヤルだから一人目立つヤツがいたら集中攻撃されるだろ。だから序盤は隠れながら敵の数が減るのを待つ作戦だ」

 

 彼女の問いに対して青年──<叡智の三角>特別戦闘員【戦車操縦士(タンク・ドライバー)】ジョージ・グレンはバトルロイヤルを勝ち抜く為に必要な戦術だと答えて、自分の活躍の機会がない事で機嫌を悪くしている相方を宥めていた。

 ……ちなみにツクモガミの方は外見が小学生ぐらいなので、茂みの中で男と一緒にいる光景は側から見ての犯罪臭が凄かったりする。

 

「……なんかどこかで凄く失礼な事を言われた気がするが……まあとにかく俺達の戦闘は目立つからな。戦力温存の為にも今は待ちだ」

「そう上手くいきますの? 私達どちらも操縦特化で隠密とか苦手ですし、旦那様も私に乗っていなければ雑魚じゃ無いですか」

「それはそうなんだが……流石に他の参加者に遭遇したら隠れるのは諦めるさ。どうせ一度戦闘に入ったら俺達は嫌でも目立つし、そこからは群がる敵を殲滅する方向にシフトするさ」

 

 そんな主人の提案に渋々ではあるが同意したツクモガミはメイデンとしての部分変化を応用する事で自身の機能の一つである【対生物索敵レーダー】を腕に展開、それを見ながら辺りを警戒しつつ身を隠した。

 それから遠方で【シャウト・ハンター】の叫び声や何かの戦闘音が聞こえてくる事もあったが、彼らは息を潜めながら茂みの中に隠れ続けていたのだが……。

 

「……旦那様、どうやら見つかってしまった様ですの」

「……まあ、こんな雑過ぎるかくれんぼが上手くいくはずもないよな。……ツクモ、戦闘準備だ」

 

 ツクモガミがレーダーにこちらへ真っ直ぐ向かってくる生体反応を感知した事で、ショージ曰く『雑過ぎるかくれんぼ』は終わりを迎えたと判断した彼らは茂みから出て敵手の迎撃に移っていった。

 

『GUUAAAAUUUU!!!』

「ヒャッハー! 見つけたぜェ! もう俺様の【ガルム】の鼻からは逃れられねぇぞ!!!」

 

 そんな彼らの前に現れたのは一匹の黒い大きな犬型のガードナーを連れたモヒカンの大男で、彼らは二人を見つけると犬の方は牙と爪で相手を引き裂こうとし、男の方は《獣心憑依》で強化されたステータスを活かして接近戦に持ち込もうと剣を構えて突っ込んで行った。

 最も考えなしに突撃している様に見えて実は男は必要なら撤退する事も視野に入れており、更にこの<エンブリオ>【追撃猟犬 ガルム】は匂いを記憶した相手の位置を把握するスキルを持っているので、仮に戦闘を仕切り直しても再び追跡して奇襲する事も考えているなど確かに彼はこのイベントに招かれるだけの実力を有していた。

 

「じゃあとりあえず【スモークディスチャージャー】をポイっと」

「む、煙幕か。……だが無駄だァ! 俺の【ガルム】の鼻の前ではその程度の目くらましは無意味! 行け!!!」

『GAAAAAAAAAU!!!』

 

 それ故に彼はジョージが煙幕を焚いた事でその場から逃走する気だと判断して、視覚に頼らずとも敵を見つけ出して攻撃出来る【ガルム】に敵を噛み砕けて指示を出した。

 上級のガードナーである【ガルム】なら乗機に乗っていない操縦士など容易く倒せるとの判断であり、その狙い通りに【ガルム】はジョージに飛び掛かって……ツクモが()()()()()()()()に変形させて右腕に防がれて弾き飛ばされた。

 

『GAA!?』

「なに⁉︎ ……アレはまさかメイデン、<エンブリオ>が乗機のパターンだったか!」

 

 だがそれでも<マスター>が搭乗していない今なら倒せると男は考えたが、直後そこに見覚えのある僅かな揺らぎ──《瞬間装備》系統スキルの前兆が発生すると同時に腕部のハードポイントに大型の大砲が接続されてその砲口を彼らへと向けた。

 

「《四次元展開》【試作マルチプルカノン】セット散弾(ショットガン)、ラピッドファイアですの」

「うおおおおおお! 回避ィ!!!」

 

 その砲口から連写された散弾が彼らを襲うが、鳴り響いた《殺気感知》に従って咄嗟に全力で回避に専念した事で散弾の一部に被弾する程度の軽傷で済ませる事が出来た。

 ……だが、その間にツクモガミの肉体変容は一気に進んでいった……両手に花鋭い伝説級金属(オリハルコン)で出来た爪を、足は十メートル程の長さの鋼鉄の脚部に、背部からは複数の金属関節で構成された尾が生えて、頭部は竜を模した鋭い牙を持つ機械竜のそれとなり、胴体は人間が騎乗できるコックピットブロックを備えたものに変異してそこにジョージが乗り込む事で完成した。

 

『【メタルドライガー・スウィッチングカスタム】アクティブ。各種機能正常駆動、いつでもいけますの』

『了解だ。……では戦争の時間と行こうか』

「……なっ、巨大な機械の竜だとぉ⁉︎」

 

 そこに現れたのは身長15メテル、頭部か尻尾までの全長が30メテルに届き、全身にミスリル合金製の装甲と複数の銃火器を取り付けられた大型ドラゴン型の機械であった。

 これはかつてジョージが倒した古代伝説級<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>【殲葬鉄竜 メタルドライガー】の特典武具【換装機竜 メタルドライガー】へ、<叡智の三角>のメンバーが中々完成しない人型ロボットへの鬱憤を晴らすかの如く現在出来る限りの強化改造が施された機体【メタルドライガー・スウィッチングカスタム】である。

 

「くっ、ここは一旦引くぞ! 《チェイサー・ファング》を……!」

『逃す気は無い』

『《四次元展開》対人射撃装備セットですの』

 

 この【メタルドライガー】は【ツクモガミ】の『装備品に憑依してそれを自身の<エンブリオ>として扱う』スキル《神の宿る器》によってTYPE:アームズやチャリオッツの<エンブリオ>の如く自由自在に運用出来るので、男が逃げ出そうとするのを見て対応しようとする主人の意思を即座に、かつ正確に組みとって己の機能を行使するのだ。

 そうしてツクモガミは瞬時に右手のハードポイントにガトリングガン、腹部に対人用のマシンガン、背部と脚部にはミサイルランチャーを装備して、既に左手に装備していたカノン砲と合わせて逃げようとする男に照準を向けてジョージにコントロールを移した。

 

『《一斉掃射(フルファイア)》』

「グ、ぐわァァァァァァッ!!!」

『AAAAOOOOON!!!』

 

 それらの砲口はジョージの【戦車操縦士】が有する特殊装備品の砲撃威力強化スキルを受けて一斉に火を吹き、回避行動に移っていた男達にマシンガンとガトリングガンの掃射によって動きを止め、そこにミサイルランチャーから放たれた焼夷弾が降り注いで焼き尽くし、トドメに弾種を徹甲弾に切り替えたカノン砲の直撃してそのHPをゼロにしたのだった。

 ……この【メタルドライガー・スウィッチングカスタム】はそれだけでも純竜級に匹敵する性能を持つ古代伝説級特典武具に、<叡智の三角>謹製の装備品による改造とジョージのジョブスキル、そして憑依した装備を使い込む程に強化する【ツクモガミ】のパッシブバフスキル《神へと至りうる器》によって上位純竜級に匹敵する総合戦闘能力を有するのだ。

 

『目標の撃破を確認しましたの。次はどうしますの?』

「このまま森を抜けるぞ。騒ぎを起こした以上は他の参加者も寄ってくるだろうし、流石に障害物が多い場所は戦い難い」

『了解ですのー。《四次元格納》』

 

 ツクモガミは主人の指示に従い一旦装備品をコックピット内部に備え付けられたアイテムボックス型逸話級特典武具【四次元箱 ケイオスキューブ】にしまい込むと、周りの木々をなぎ倒しながら南側にあった平原部へと向かっていった。

 尚、この特典武具はハロウィンの時に現れた【予次元箱 ケイオスキューブ】を<叡智の三角>メンバーと共に倒した際に獲得した特典武具であり、機能としては大容量の物体の収納やダメージ置換による不壊、中身を特典武具の一部とする事による盗難防止と自在かつ瞬時に物品の展開・収納を行うという普通のアイテムボックスの延長線上にある地味なものである。

 

『とりあえず頭部装備を【有線偵察用ドローン】に、脚部・腕部装備に【シールド型伝説級金属追加装甲】に変えておきますの』

「いくらコイツでも複数の<マスター>から必殺スキルを受ければ流石に倒されるしな。索敵と防御重視でいこう」

 

 だが、その【ケイオスキューブ】を【メタルドライガー】の《換装機構》を活かして【ツクモガミ】の一部として組み込み、自在に運用出来る<エンブリオ>とした上でスキル《四次元展開》と《四次元格納》及び《換装機構》を連動させる事で内部に収納した数々の装備を自由に付け替える事が出来る様になったのだ。

 故にその名は【スウィッチングカスタム(装備変更特化型改修機)】であり、<叡智の三角>の技術者達が(趣味とロマンと実用性とロボット開発が進まない鬱憤を込めて)開発した様々な装備を使い分ける事で高い汎用性を発揮出来る様になっているのだ。

 

『ドローンに反応あり、他の参加者ですわ。登録してある<叡智の三角>メンバーでは無いですの』

「背部装備を長距離攻撃用の大口径キャノンに変更、遠距離攻撃で先制する。……どのみちこの姿を晒した以上は向かってくる他の参加者を殲滅するしか無いからな。AR・I・CAとかの他に参加したクランメンバーと合流出来ればいいんだが」

 

 そうして最初に隠れていた森から見て南側にあった平地に出た彼らは、騒ぎを聞きつけて寄ってきた参加者達に対してロボットマニア達が作り上げた数多の武装による圧倒的な攻撃力による洗礼を与えていったのであった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □■イベントエリア中央部

 

「この痴女! しつこい! 召喚(サモン)【グレーター・ウッドゴーレム】【ロックゴーレム・トルーパーズ】!」

「違います、これは日本のクノイチの正式な衣装です。《裂雷神剣》」

 

 イベントエリア中央部の山岳地帯、そこではゴシック調のローブを纏い手に持った本から複数のゴーレムを召喚している少女と、全身を身体のラインがモロに出ているぴっちりスーツを纏い手足に僅かな装甲を付けて両手には小刀を持っているぶっちゃけ痴女にしか見えない女性が激しい戦いを繰り広げていた。

 ……少女の方はレジェンダリアクラン<魔法少女連盟>の一員である【高位契約者(ハイ・コントラクター)】“契約の魔法少女”ティア・ラメント、女性の方は天地からの参加者【雷忍(サンダー・ニンジャ)】退魔・忍である。

 

「あの痴女の足を止めなさい! 《多重同時召喚》【ライトニング・ストライクバード】【ブレイズ・ワイバーン】!」

 

 迫る忍に対してティアは()()()()()()()()()()()のゴーレムを前に出して壁にすると共に、手に持った本から更に亜竜級クラスの雷を纏った怪鳥と炎の力を持つ翼竜を召喚して上空から敵に攻撃の指示を出した。

 これだけ強力なモンスターを多数召喚出来るのは彼女が持っている本──召喚触媒の<エンブリオ>【契約法典 ゲーティア】によるものだ。この【ゲーティア】は最大72体の召喚モンスターと契約出来る召喚触媒であると共に、ここから召喚したモンスターにステータス上昇と召喚時MP軽減のパッシブ効果を与える事が出来る召喚師垂涎の<エンブリオ>。

 そしてティアはそれと召喚師系統のジョブスキルを組み合わせる事で、複数人亜竜から純竜クラスのモンスターを自在に使役しながら戦う事が出来る強力な<マスター>である。

 

「成る程、強力な召喚モンスターの物量で戦うスタイルと……ならば全て正面から押しつぶせばいいわね。《デュアル・スラッシュ》!」

『KISYAAAA⁉︎』

「なっ⁉︎ 純竜級の【ウッドゴーレム】を一撃で⁉︎」

「まだまだ行くぞ……《雷遁・雷撃波》!」

 

 ……だが、そんな強力な召喚モンスターの軍勢であるにも関わらず忍の雷を纏った双剣による斬撃で【グレーター・ウッドゴーレム】はあっさりと斬り裂かれ、群れを成して迫っていた【ロックゴーレム・トルーパーズ】も彼女が超音速で武器をしまうと共に印を結んで放たれた大威力の雷によって粉砕された。

 その理由は彼女が纏っているぴっちりスーツの<エンブリオ>【迅雷薄衣 ヤクサイカヅチ】の《火雷神熱》──『戦闘時間5秒毎にSTR・END・AGI・DEXが1%づつ上昇する』継続バフスキルの効果によるもの。そしてこの戦いに至るまで彼女は【シャウト・ハンター】を利用するなどして十分以上は戦闘時間を稼ぐ事で、自身のステータスを前衛系超級職クラスにまで引き上げていたという訳である。

 

「次は飛ぶ鳥を落とす! 《鳴雷神撃》!!!」

『KIEEEEE⁉︎』

「くッ⁉︎ ワイバーンは撃って!」

「悪いが防がせて貰う! 《黒雷神壁》!」

 

 更に彼女は雷属性に耐性のある【ライトニング・ストライクバード】に対しては蹴りと共に放たれた衝撃波によって粉砕し、ティアの指示によって放たれた火球に対しても帯電する黒雲を自分の前に展開する事で全て防いでしまった。

 これらは【ヤクサイカヅチ】のスキルであり、それぞれ強力な効果を持っているが発動条件として『《火雷神熱》の使用時間が1分毎にスキルが順番に一つづつ使用可能になる』という条件が付けられている。

 それ故に【ヤクサイカヅチ】は本来なら戦闘開始から数分経たなければ全力で戦えないデメリットを負った<エンブリオ>なのだが、今回の様なバトルロイヤルでの連戦であれば事前に準備さえ整えれば初手から全力で戦う事も出来るのだ。

 

「なら追加召喚「させん。モードチェンジ【テンペストシューター】」あぐっ⁉︎」

 

 次々と配下の召喚モンスターが倒されていったティアだが尚も諦めずにアーチャー達を盾にしつつ新たな召喚モンスターを呼び出そうとするが、それよりもAGIで圧倒的に上回る忍が再び手に持った双剣──伝説級特典武具【錬鉄双刃 ジンオーガ】の片方が()()()()()し、そこから放たれた雷を纏う風の弾丸に肩部撃ち抜かれた事によって召喚は中断されてしまう。

 ……特典武具【ジンオーガ】は装備スキル《武装合成》によって手持ち武器を最大4つまで自身に融合させる事が出来て、更に形状と能力を融合させた武器へと自由に変形・変更させる事も出来る。今回は融合させた風属性の魔弾を放つ魔力式銃器【テンペストシューター】へと片方の剣を変形させて武器に雷を纏わせる《裂雷神剣》の効果と合わせて銃撃したのだ。

 

「これでトドメよ、モードチェンジ【十文字手裏剣】《迅雷飛刃》!」

 

 そうして忍はもう片方の【ジンオーガ】を大型の十字手裏剣へと変化させて投擲、雷を纏いながら飛翔した手裏剣はワイバーンを斬り裂きながらティアの胴体を真っ二つにしてそのHPをゼロにしたのだった。

 戻ってきた手裏剣をキャッチした彼女は両手の武器を再び双刃へと戻しながら、直ぐに次の敵を探す為に周囲を索敵し始めた。《火雷神熱》の効果は戦闘終了から300秒程で効果が解除されて再び一からやり直しになってしまう為である。

 

「さて、バフが切れない内に次の参加者を探さないとね……《土雷神波》」

 

 そう言った忍から電磁波が全方位に放たれる……この《土雷神波》は一種のレーダーであり電磁波の反射によって物体の位置を探る他、電磁波が当たった対象に距離を無視して《看破》などの解析系スキルを使う事も出来る強力な索敵スキルである。

 そうして周辺を索敵して敵か【シャウト・ハンター】のどちらかを見つけ出して戦闘すれば……と考えていた忍だったが、その電磁波が“何者か”の反応を察知するとほぼ同時にそいつから()()()()()が自身に向けて超音速で放たれた事を感知してそれを慌てて斬り払った。

 

「重っ⁉︎ しかもこの強度は……!」

 

 咄嗟の斬撃とは言え今の強化された自分の攻撃……しかも【ジンオーガ】の『戦闘時間に比例して自身の性能を上昇させる』もう一つのスキル《戦刀錬刃》による強化、及び《武装合成》の『元の双刃形態では合成した武器の装備攻撃力・防御力の合計の半分が加算される』効果を合わせて各形態の中でも最大の攻撃力となっている筈の剣でも完全には斬り裂けなかった鎖を見て彼女は警戒心を強めていく。

 

「……へぇ、この強化された【紅蓮鎖獄の看守】を斬るのか……やっぱり世界中から<マスター>が集まるイベントだけあって強い人が多いね」

「お前は……何者だ?」

 

 そして鎖が引っ込むと同時に恐らくは特典武具らしき青いロングコートを羽織り、一目でかなりの業物だと分かる軽鎧や小手などを身に付けた実に楽しそうな雰囲気の青年が超音速機動で忍の前に現れた。

 ……その全体的なコーディネイトはチグハグだったが、彼女はそれが天地でもよく見る『特典武具を中心にとにかく性能の高い装備を付けまくっている』タイプだと看破し、何より男の雰囲気から()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()であると見なして戦闘態勢を取った。

 

「僕はフィガロ、アルター王国所属の<マスター>だよ。……さぁ、やろうか」

「天地所属<マスター>退魔・忍……参る!」

 

 ……そうして、このバトルロイヤルというルールの中で<エンブリオ>のスキルによる最高に近い戦闘能力を有する事の出来る二名の戦いが始まったのだった。




あとがき・各種設定解説

【憑器巫女 ツクモガミ】
<マスター>:ジョージ・グレン
TYPE:メイデンwithアドバンス・ウェポン
到達形態:Ⅴ
能力特性:装備品への憑依・<エンブリオ>化
固有スキル:《神の宿る器》《神へと至りうる器》《神器の担い手》
必殺スキル:《九十九の年を経て只一時のみ神へと至らん(ツクモガミ)
・モチーフは日本に伝わる、長い年月を得た道具などに宿るとされる精霊・霊魂『付喪神』。
・メイデンではあるがデフォルトだと<エンブリオ>形態を持たず、マスターが所有する装備品の一つに《神の宿る器》で憑依してそれを<エンブリオ>形態として扱う。
・《神の宿る器》を使った装備品は通常のアームズ・チャリオッツ系<エンブリオ>と同じ様にメイデン体からの変身・部分変形、紋章への収納、自動再生、通常の方法ではロストしないなどの特性を得る。
・また、通常の装備品に様に改造・修復も可能であり<エンブリオ>と違ってデスペナを得ても改造はそのままなので、現在は古代伝説級特典武具の【メタルドライガー】に憑依して<叡智の三角>による魔改造を施す事で並みの上級チャリオッツを超える能力を得ている。
・《神へと至りうる器》は【ツクモガミ】が憑依して装備を使い込んだ時間に応じて憑依した装備品への永続バフを掛けるパッシブスキルで、装備品の格と現在の到達形態に応じて上限は設定される。
・ただし永続のバフ故に効果が増すまでには非常に時間がかかり、更に憑依している装備の格に応じて必要な時間も変わるので現在憑依している【メタルドライガー】へのバフ効果は3%程度しか無く上限には程遠い。
・《神器の担い手》は【ツクモガミ】仕様時にマスターへ掛かる反動・重量などを軽減するパッシブスキルで、これにより上位純竜レベルの【メタルドライガー】を問題なく運用出来る。
・必殺スキルは【ツクモガミ】が憑依した装備の使用時間に応じて限界を超えたステータス上昇を10分間だけ齎すと言うものだが、使用後に憑依していた装備品がロストするので【メタルドライガー】に憑依している現状ではほぼ使えないスキルとなっているのが悩み。

【迅雷薄衣 ヤクサイカヅチ】
<マスター>:退魔・忍
TYPE:エルダーアームズ
到達形態:Ⅴ
能力特性:雷・自己強化
固有スキル:《火雷神熱》《裂雷神剣》《伏雷神速》《黒雷神壁》《若雷神恵》《鳴雷神撃》《土雷神波》
・外見は肌にぴっちり吸い付いている薄手のラバースーツで上半身と下半身装備枠を使っており、モチーフは伊邪那美命の体に生じた8柱の雷神の総称『八雷神』。
・基本スキルである《火雷神熱》は継続自己強化と効果時間1分毎に上記の固有スキルが左から一つずつ使用可能となる重要スキルで、第五形態現在での最大強化値は500%までとなっている。
・二つ目の《裂雷神剣》は手持ちの装備に自身のAGI分の攻撃力を持つ電撃を纏わせて強化するアクティブスキルで、三つ目の《伏雷神速》は自身の思考速度をAGIの二倍とするパッシブスキル。
・四つ目の《黒雷神壁》は自身のEND分の強度を持つ雷が宿った黒雲の壁を展開する防御スキルで、四つ目の《若雷神恵》は《火雷神熱》のバフ効果がHP・MP・SP・自身の雷属性ジョブスキルにも及ぶ様になるパッシブスキル。
・五つ目の《鳴雷神撃》は脚部から自身のSTR分の攻撃力のある衝撃波を放つアクティブスキルで、六つ目の《土雷神波》は自身のDEXの十分の一メテルの範囲まで電磁波を発して索敵するスキル。
・これらのスキルや特典武具の【ジンオーガ】の能力から忍は長期戦や連戦に長けた<マスター>だが、今回は同じく長期戦・連戦が得意なバトルロイヤル禁止カード枠と遭遇してしまったので……。


読了ありがとうございました。
ちなみに忍氏は露出狂という訳ではなく間違った忍者感+ゲームでは装備性能優先の戦闘狂なので格好を気にしてない感じです。大体どっかの脳筋と同じ天然枠。
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