とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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合流する者/潜伏する者

 □イベントエリア東部

 

 イベントエリア東部、この地区は荒れ果てた荒野が広がるエリアであり森林地帯や山岳地帯と違って身を隠せる障害物が無いので、この付近に飛ばされた<マスター>達はお互いの姿や戦闘中の他の参加者達をすぐに見つけてしまえていた。

 故に一度戦闘が始まるとその事は付近の参加者にも直ぐに知られてしまい、更に隠れて不意打ちも難しい拓けた場所なので必然的に正面戦闘が多くなり、それが複数の参加者同士で連鎖した結果今回のイベントで最も多くの<マスター>達が入り乱れる大乱闘が起きていたのだった。

 

「ギャァ⁉︎ か、身体が勝手に……!」

「これは【魅了】か⁉︎ マズイ避けてく……⁉︎」

「くっ⁉︎ ならば《心頭滅却》で精神状態異常耐性を……なんで俺に【惑乱】の状態異常が⁉︎」

「《不動心》とかも持ってるのに……ぐわぁっ⁉︎」

「おいこっちに来るんじゃない⁉︎」

「クソッ! 魅了攻撃を撒き散らしてるのは()()()()だ! 先にアイツらを……な、待てガハッ!!!」

 

 ……最もそれは少し前の話であり、今のイベントエリア東部の現状は【魅了】を始めとする複数の精神系状態異常に掛かった参加者達がお互いに殺しあうある種の地獄絵図と化していたのだが。

 

「アリマちゃん、とりあえず最優先で範囲攻撃を持ってそうな<マスター>を潰しますよ。その次ぐらいに精神異常に掛かっていない相手を狙います。《スライスハンド》」

「分かったよミュウちゃん。《精神分析》……《レーザーブレード》!」

「「ギャァァァァァッ⁉︎」」

 

 そんな光景を生み出した張本人達こそが混乱している参加者に紛れて危険な相手の首を後ろから手刀で斬り落としている【魔導拳(マジック・フィスト)】ミュウ・ウィステリアと、精神汚染を受けずに正気を保っている相手を発光する剣によって斬り捨てている【狂信者(ファナティック)】アリマ・スカーレットの二人である。

 尚、正確にはアリマの両手に持っている異様な形状の剣──右手に持った伝説級特典武具の二又の剣【音叉角剣 ヴァニフォーク】から発せられる精神耐性を減弱させる音色《ウィークネス・テノール》と、左手に持つまるで“魔法少女モノ”に出てくるアイテムの様にハートなどをあしらった剣【ラブリーチャーミングハートソード】から発せられる万民を【魅了】する波動《チャーミングウェーブ》の組み合わせによるものだが。

 

「だったら纏めて吹き飛べ! 《ラピッドファイア》《アグネヤストラ》ァ!!!」

「わっとと⁉︎」

「おっと、やっぱり範囲攻撃持ちは乱戦を一掃されるからダメですね」

 

 それでも未だに精神汚染を受けていない一人の参加者が手に持ったアサルトライフル型の<エンブリオ>から多数の炎弾を発射する事で、元凶二人ごと周りの参加者を撃破しようと試みたが、既に複数の狂化系スキルによって前衛系超級職に迫るステータスを得ているアリマとそのステータスをコピーしたミュウはその攻撃を超音速機動で回避してしまった。

 

「……ちょっと掠りましたし、そっくりお返ししますね」

『《攻撃纒装(アタック・テスクチャ)》解放《アグネヤストラ》』

「ギャァァァ⁉︎」

「なっ⁉︎ これは俺の……!」

 

 それに加えてミュウが滅多に使わない【ミメーシス】のスキル《攻撃纒装》の食らった攻撃のコストをそのまま支払う事で、自分がその攻撃を使用できる効果によってカウンターの炎弾を放つ事でアサルトライフルを持った男を含む何人かの参加者を蹴散らしてしまう。

 だが、それでもこのイベントに出られるだけの強者達だけあってまだ動ける者の中には後の副作用と引き換えに精神系状態異常を回復させ、更に一定時間精神状態異常を無効にする【高濃度覚醒剤】を服用して対抗する者も居た。

 

「後の副作用なんて考えてられるか! 《雲耀・疾風》《抜刀・千鳥》! チェストォォォォ!!!」

「む、速い……ですが太刀筋が単純です」

『《エンチャント・フィスト》《アンチウェポン・カースナックル》』

 

 その内の一人の男がAGI強化のジョブスキルと斬れ味を強化する刀型<エンブリオ>のコンボを使いながら、近くにいたミュウに向かって大上段から斬りかかる……が、その必殺の意思を入れた斬撃はあっさりと見切られて、素手による武器防御のスキル《ウェポン・パリング》と拳の強化魔法を込めた裏拳で刀身の横部分を殴られて捌かれた。

 更に彼女が装備している手甲【アンチウェポン・デモンズガントレット】のスキル、手首から上に触れた装備を呪怨系状態異常【呪物】とする効果で一時的に刀が使用不可能となり、それによって出来た隙を突かれて《攻撃纒装》でコピーした刀の斬れ味を上乗せした《貫手》によって心臓を貫かれて男は息絶えた。

 

「……1分経過。《伝播スル狂信》の判定時間です。ついでにクールタイムの終わった《チャーミングウェーブ》も」

「なっ、足が⁉︎」

「【高濃度覚醒剤】を飲んでるのになんで⁉︎」

「まさか精神耐性そのものに……⁉︎」

 

 そうした混乱によって時間が経つにつれてアリマの常時発動型パッシブスキル《伝播スル狂信》によって、彼女に掛かった狂化スキルの副産物である精神系状態異常、及び精神状態異常のデメリットがある装備による精神汚染を伝播されて同じ精神状態異常される<マスター>が次々と増えていく。

 更に《ウィークネス・テノール》を長時間掛け続けられていた事によって、此処にいる参加者達はジョブスキルや【高濃度覚醒剤》ですら効果が無い程にまで精神耐性が下がってしまっていた。

 

「身体が動かなくなって……!」

「スキルが発動しない⁉︎ これはなんの効果だ!」

「戦闘開始からもう3分経過、これでこの場の参加者の全てが私の術中に落ちたよ」

「明確な状態異常対策持ちが居なかったのが幸いでしたね。では迅速に気を付けつつ全員倒しましょうか」

 

 そうしてその場の参加者の全てが精神汚染によってまともに動けなくなった事を見た二人は、万が一<エンブリオ>などによる不意打ちや分からん殺しなどを受けない様に気を付けつつも一人づつ参加者を始末していった。

 側から見ていると外見少女の二人が動けない<マスター>を淡々と始末しているという中々ホラーな光景であり、此処で倒された<マスター>達の話から彼女達へ“処刑少女”や“認識災害”などの二つ名が付いたりするのはまた別の話だ。

 

「よし、蘇生したり自爆したりする様な能力持ちは無し。全員光の塵になる所も確認したしこれで大丈夫でしょう。念の為に《人間探知》も使って……姿を消している人とかは居ませんね」

「とりあえずバフを解除して……やっぱり狂化スキルをフルに使うとMPSPがキツイね。まあいきなり荒野に飛ばされて大乱闘だったから使わないとやられてただろうけど」

 

 尚、彼女達はイベントが始まった後に比較的すぐに合流出来たのだが、遮蔽物が無い荒野故その直後に大乱闘に巻き込まれてしまい、そこでアリマが広域魅了スキルを不意打ちで食らわせて主導権を握ってどうにか対抗出来たと言った所だ。

 実際こうしてぶじなのは精神系状態異常対策持ちが少なかったなど運に助けられた所も多い事は自覚しているので、彼女達はこれ以上拓けたこの場所に留まる事をよしとせず直ぐに西にある森林・山岳地帯へと進んでいった。

 

「仕方ありません、私達で範囲攻撃が出来るのはアリマちゃんの精神攻撃だけですからね。私はこういう乱戦には余り強くないですから負担を掛けてしまいますが……」

「いや普通に乱戦に紛れて首刈りしてたじゃん。しかも私を狙いそうなヤツから優先して。……それに新装備の【邪妖精】シリーズのお陰でMPSPにもまだ余裕があるし」

 

 そんな事を言ったアリマは回復ポーションを飲みながら首に着けられた黒字に白のハートがあしらわれた金属製の首輪──MPの割合上昇と自動回復の引き換えに精神状態異常耐性減弱と【服従】の精神状態異常を装備者に齎す新装備【邪妖精の首輪】に触れた。

 ちなみにこのアイテムは【ラブリーチャーミングハートソード】と同じく<魔法少女連盟>が作成に関わった一品であり、使用者含めて【魅了】してしまうあちらと合わせて彼女を能動的に精神状態異常にする事で《伝播スル狂信》の効果を高めながらデメリットを相殺している。

 

「しかし【エアロ・タラリア】といい<魔法少女連盟>が作る装備は本当に性能が高いですね」

「あれでも<マスター>による魔法系アイテム生産クランとしてはレジェンダリア(魔法大国)でもトップクラスだから。女性専用アイテムしか作らないけど」

「レジェンダリアのアイテムって性能は高いけどキワモノが多いイメージがあるよ。……さて、とりあえずこのまま西に向かって森がある場所に入るよ。流石に遮蔽物がない場所で遠隔武器無しは辛いし」

「うん分かった。私もまだ連戦はキツイし精神攻撃の射程距離の外から攻められるのには弱いしね。《伝播スル狂信》は私を認識してればかなり離れてても大丈夫だけど準備期間がいるし」

 

 そうして彼女達は周囲を警戒しつつも急いで西にある山岳地帯の森林部へと向かっていったのだった……荒野の外側にはバトルロイヤルを勝ち抜く為にいち早く離脱した参加者や、未だに戦い続けている強者がいると覚悟しながら。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □イベントエリア北西部

 

「……だったらこっちよ! 《ハウンドアロー》《ブリザードアロー》!」

「氷の矢? でもそれじゃあ通らない。《熱体圏》」

 

 イベントエリア北西にある森林部、そこでは予備武装の【凍竜の魔弓】を手に宙を自在に飛翔する氷の矢を放つレジェンダリアの<マスター>【大魔弓士(グレイト・マギアーチャー)】ひめひめと、迫り来る氷の矢を特典武具のスキルで超高温のフィールドを自分の身体の周囲に展開して溶かし防いだアルター王国<月世の会>所属<マスター>【疾風拳士(ゲイル・ボクサー)】日向葵の姿があった。

 ……ひめひめはこっそり隠れながら漁夫の利を得る形で戦っている参加者を弾道を操って自分の位置がバレない様に狙撃し続けていたのだが、少しやり過ぎたせいで葵に見つかって【アマテラス】による光熱矢の攻撃を【カルナ】の光熱吸収で無効化されてしまいここまで追い詰められているのだった。

 

「予備武器も駄目か……って⁉︎ 《堅樹光球》!」

「遠距離攻撃ならこちらにもある。《ヒートブラスト・コンバージェンス》」

 

 相性の悪さに歯噛みするひめひめだったが咄嗟に嫌な気配を感じた為、光の防壁を張りつつ地面へと転がった……その直後、葵は【カルナ】内に蓄積された膨大な熱エネルギーをMPに変換して頭部に付けられたサークレット型逸話級特典武具【熱竜冠 ヒートライザ】から超高温の熱光線を発射した。

 放たれた熱光線は周囲の森を焼き払い炭化させながら突き進み、更に葵はそのまま首を振る事でひめひめが居た位置を薙ぎ払う様に熱線を移動させて前方一帯を纏めて焼き払ったのだった。まあそこは百戦錬磨のひめひめであるので光の障壁で防ぎつつ、射線を見切って薙ぎ払われた反対側に避ける事で長時間照射される事を防いで凌いだのだが。

 

(あっぶな、バリア使ってなかったら即死だったわね。しかし今ので蓄積した光もごっそり持っていかれたし。……さっきの動きからしてステータスとジョブビルドはおそらく前衛系なのにこの火力、コストのMPはどこから……さっき私の光熱矢が当たった瞬間に消滅した事から【ドラグリーフ】と同じ光熱の吸収蓄積かしらね。そこに熱攻撃のスキル持ちを組み合わせてこの惨状と。どっちがどっちかはわからないけど<エンブリオ>と特典武具のコンボ。それなら……)

「……仕方ない、本当はもう少し練習したかったんだけど……【アマテラス】第2形態」

【──FormⅡ 【Twin Bowgun】】

 

 それでもひめひめはその戦闘経験と明晰な頭脳からここまでの短い戦闘で相手の能力を大凡看破してみせ、その上で『このまま撃ち続けられれば負ける』と判断してこちらからも反撃を行うべく【凍竜の魔弓】をしまいながら左手の紋章より二丁の片手持ちボウガンを呼び出した。

 このボウガンは【アマテラス】が第五形態へと進化した際に追加されていた新形態であり、通常の和弓モードよりも魔法矢の威力と射程距離が減る代わりに二丁持ちによる手数の倍加と魔法矢の連射性・速射性が向上する事による近接戦に特化した姿である。

 

「さて、光や熱エネルギーは吸収するみたいだけど()()()()()()()()()()とかはどうかな? 《ヴァイパーアロー》《爆裂之矢》!」

「チッ、《クロスガード》!」

 

 そして瞬時にひめひめは両手のボウガンに爆発属性の魔法矢を5本づつセットしながら弾道を設定して発射、敵の360度全方位から時間差付きで襲い掛からせて葵を爆撃していった。

 咄嗟に腕を交差させて防御力を上げるアクティブスキルで防御した葵だったが、爆発によって発生した熱エネルギーは【カルナ】で吸収出来ても純粋な物理エネルギーである衝撃波は吸収出来ず、また《熱体圏》もあくまで熱エネルギーを纏わせるだけなので物理攻撃に対する防御には効果が薄くそのまま衝撃波によって吹き飛ばされてしまう。

 

「ふむ、やっぱり吸収可能なのは光と熱エネルギーだけか。このまま撃ち続けて押さえ込む」

「むむ、こっちが射撃しようとしたら潰される……見かけによらず戦闘技術オバケ枠?」

 

 そのままひめひめはボウガン形態の速射性を活かした絶え間ない連射によって爆撃を行いつつ、それによる衝撃波で葵の耐性を適時崩す事で遠距離攻撃手段である《ヒートブラスト・コンバージェンス》を撃たせない様に立ち回っていた。

 葵も反撃しようとするが全方位から襲い来る爆撃の回避と防御に手間取って、更に熱戦を撃とうとするタイミングでピンポイントに体勢を崩されて頭部の前方にしか撃てない特性からまともに相手の方向に撃つこともままならなくなっていた。

 

「でも威力はそんなでもない……突っ込んで接近戦に持ち込めば。《ストーム・ステップ》」

「チッ、やっぱりこっちじゃ威力が低いから仕留めきれないか。ストッピングパワーが足りない」

 

 しかし、それならばと葵は高速移動系のスキルを使いながら弾幕を避けつつ、避けきれない物には防御を固めて無理矢理に突破する事でひめひめに対して近接戦闘に持ち込む事で仕留める方に作戦を変更した。

 当然近づかせない様に応射するひめひめだったがボウガン形態の【アマテラス】では威力が低くなり過ぎ、加えて《爆裂之矢》は爆発の衝撃と熱エネルギーによる広範囲攻撃なので単純な威力は低く、その上で熱エネルギーは吸収されているので相手を倒すだけの火力を出す事が出来ずに接近を許してしまった。

 

「……止めきれないわね」

「捉えた。《インフェルノ・バーンナックル》《ストーム・ラッシュ》!」

 

 そして葵は両腕に装備した【インフェルノ・デモンズガントレッド】のスキルによって両拳に豪炎を纏わせながら、【疾風拳士】の奥義によって目にも留まらぬ速さのパンチのラッシュをひめひめへと打ち込……もうとしたが最初の一発が入った瞬間、ひめひめの身体はまるで霞の様に消えてしまった。

 

「えっ⁉︎ まさか転移⁉︎ ……いや幻術だったの? いったいいつの間に……」

 

 その光景に流石の葵も今までの冷静な表情を崩しながら慌てた様子で周囲を見渡すが、辺りは彼女達の戦闘の余波によって焼き払われた森が広がるばかりで誰かがいる気配は無かったのだった。

 

 

 ◇

 

 

「……ふう、流石に相性が悪過ぎるわね。だからこそバトルロイヤルなら“逃げる”一択よ」

 

 先程の戦闘地点から更に西へと進んだ場所にある森林部、そこまで全速力で走って逃げて来たひめひめは光学迷彩を解いて漸く一息吐いたのだった。

 ……実は彼女が【アマテラス】第2形態を出した時点で《イリュージョン・エイリアス》による幻影も一緒に展開しており、更に自分は光学迷彩で姿を消しつつ魔法矢の軌道を操作して一見幻影の自分が矢を放っている様に見せかけながら爆炎に紛れて戦闘地帯から離脱していたのだ。

 

(しかしMPを消費し過ぎた、ポーションだけでも完全には回復出来ないか。仕方ないから他のメンバーとの合流は後回しにしてしばらくは潜伏優先ね)

 

 そう考えたひめひめは【ドラグリーフ】のフードを被ると共に光学迷彩と比べて消費MPが少ない体色変化の幻術で森林柄の迷彩を自分に描いて森の中に溶け込み、更に周囲を警戒しながら木々の間を音をなるべく立てない様に移動するというゲリラみたいな動きをし始めた。

 彼女は追い込まれた事によってこれまで少しあった油断を消して今までの参加者を積極的に減らす方針から、可能な限り戦闘を避けながら潜伏して生き残る事を優先する方針へとシフトしたのであった。




あとがき・各種設定解説

【ラブリーチャーミングハートソード】:安心と安全の<魔法少女連盟>製
・ジョブスキルである《雄性の誘惑》《雌性の誘惑》を参考に魔法少女が男女問わず【魅了】出来る様になる装備として作られたが、いざ作ってみると使用者すら【魅了】してしまう無差別装備スキル《チャーミングウェーブ》が発現したのでお蔵入りになった代物。
・だが、無差別故に効果は非常に高く能動的に自分と敵を精神状態異常に出来る武器という事でアリマとの相性が非常に良く、更に見た目によらず武器としての性能もそこそこ高いので彼女の戦闘能力向上に一役買っている。

【邪妖精】シリーズ:実は名前の通り昔の邪妖精が作った物
・MP割合上昇の代わりに他者からの命令を聞かなければならなくなる精神状態異常【服従】を付与する【邪妖精の首輪】、SP割合上昇の代わりに他者への攻撃を一定確率で不可能にする精神状態異常【萎縮】を付与する【邪妖精の手枷】、HP割合上昇の代わりに【恐怖】を付与する【邪妖精の足枷】のセット装備。
・それぞれアクセサリー・腕部・脚部の装備枠を使い、全て同時装備するとHPMPSPの自動回復と精神状態異常耐性大幅低下のセット効果が付与される主に奴隷にスキルを使わせ続けてこき使う為に作られたものらしい。
・結構前に何処からか流れ着いた物がバザーに投げ売りされていたのを見たアリマがまとめて買い取った物であるが、デザインが『ザ・奴隷用』と言った感じでしかも手枷足枷は鎖で繋がれていたので戦闘に不向きだと判断されて死蔵されていた。
・しかし効果は自分と相性が非常に良かったので<魔法少女連盟>に所属する『装備品の効果をそのままにデザインや外観を自由に変える<エンブリオ>』の持ち主に依頼して仕立て直された事で戦闘に使える様になった。

【アマテラス】第2形態:二丁拳銃ならぬ二丁ボウガン
・外見は【アマテラス】と同じ色合いのボウガンであり、形成される魔法矢の威力と射程の減少と引き換えに連射性と速射性が上昇するモードで、スキル的には形態変化のスキルが追加されたのではなく各魔法矢のスキルに『弓の形態に応じて性質変化』効果が追加された感じ。
・第2形態と言っているが実際には紋章内部に第一形態の弓と第2形態のボウガンが一緒に入っており必要な方を取り出して使っているイメージ(別形態の同時展開は不可能な制約あり)
・なので片方の形態が破損しても別の形態は無事なので継戦能力も上昇しており、魔法弓を犠牲に火力を引き上げる【大魔弓士】の奥義も使いやすくなった。
・ちなみに今まで使わなかったのは流石に現実でボウガン二丁持ちの経験はなかったので、まともに使いこなせる(神クラスの技術があるひめひめ基準)様になるまで実戦では使う気がなかったから。

日向葵:アルター王国の参加者
・蓄積したエネルギーを運用出来る【ヒートライザ】を手に入れたので魔法系ジョブをリセットして、代わりにAGI型格闘系ジョブをセットして自分自身に装備スキルによる高熱を纏わせて殴りかかるスタイルになった。
・戦闘時は超高温を発し続けるので近接戦闘ではかなり強く、熱戦による遠距離攻撃もあるので蓄積したエネルギーをフルに使って良い状態ならば準超級レベルの戦闘能力がある。
・当然ながら今回のイベント参加において<月世の会>のバックアップがあり蓄積エネルギーは十分なので、この後戦闘の気配を察知した他の参加者を返り討ちにしつつ他のクランメンバーを探しに行った模様。


読了ありがとうございました。
ようやく展開がまとまった(様な気がする)のでバトルロイヤル編を再開。ボチボチ投稿していきます。
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