とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:妹「初めて掲示板やってみたナウ」兄「それより宿題やれ」


PKとの遭遇

 □<ウェズ海道> 【斥候(スカウト)】レント・ウィステリア

 

 今日は7月20日月曜日、デンドロにログインした俺達は久しぶりにフィールドへと狩りに行っていた……土日は狩場が満席だった所為で王都内でのジョブクエストばかりだったからな。お陰で【魔石職人(ジェムマイスター)】のレベルは30ぐらいまで上がってしまったし。

 そして、今は【ルー】の《諸芸の達人》によるジョブスキルの制限解除を活かして、メインジョブを有用な汎用スキルや索敵スキルを多く取得出来る【斥候】にしている……え? メインジョブを選ばない汎用スキルメインなら《諸芸の達人》は意味が無いんじゃ無いかって? 

 ……いや、このスキルのお陰でメインジョブを【斥候】にしても魔法を問題無く使えるし、何だかんだ言って汎用スキルは覚えておいて損はないし、索敵スキルは妹達みたいにリアルスキルで超高精度の危険感知とか出来ない俺にとっては有用だし……。

 

「でも、お兄ちゃんが索敵系スキルを覚えてくれたお陰で、大分狩りもしやすくなったよね」

「私も上級職に転職出来て大分強くなりましたが、流石にモンスターと遭遇出来ないとどうしようもありませんし」

「……まあ、汎用ジョブとか呼ばれるだけあって【斥候】のジョブは有用なスキルをいくつも覚えるからな。役には立つんだよな」

 

 ちなみにミュウちゃんは条件を満たしたとかで【格闘家(グラップラー)】の上級職【武闘家(マーシャル・アーティスト)】に転職済みである……MPに特化したジョブに就くか悩んだそうだが、上級職の方がステータスの伸びも良いし【武闘家】でもMPはある程度伸びる事からこちらにしたとの事。

 ……まあ、ミュウちゃんは今回の狩りでも上級職になった事で覚えたスキルとかで活躍していたし、この選択は正しかったのだろう。

 

「……うーん、やっぱり上級職には早く転職した方が色々有利になるみたいだね。……私も【戦棍士(メイスマン)】はそろそろカンストしそうだし、そろそろ転職条件を満たす事も考えないと」

「俺も次は【魔術師(メイジ)】の上級職にでも就くかな。……確か、特定の魔法属性特化型上級職の転職条件は『その属性への適性』と『その属性の魔法を一定以上で使える事』とか、後は魔術師ギルドのジョブクエスト関係だったか」

 

 ……適性は<マスター>だから何とでもなるのだが、もう一つの『一定以上の魔法』には相応のMPとスキルレベルが必要らしいんだよな。

 更に【魔術師】直系の上級職は数が多いし、他にも魔術師ギルドのジョブクエストとかが関わる転職条件もあったりするから、色々とどうしたものか……。

 

「そういえば姉様は【戦棍騎士(メイスナイト)】にも就いていましたが、あちらの上級職はどうなのですか?」

「あー、騎士系統の上級職は転職条件に騎士団からの推薦とかがあるから今は保留かな。……まあ、戦棍士系統上級職【剛戦棍士(ストロング・メイスマン)】の方の転職条件は『【戦棍士】レベル50(カンスト)』『メイス装備で亜竜級以上を撃破』『メイスで生物に与えた合計ダメージが20万以上』だからどうにかなりそうだけど」

「狩りをしてる間に亜竜級モンスターとは何度か戦っているからな。……そういう連中と主に戦っているのはミュウちゃんだが」

 

 一応、転職条件的にはパーティー単位での討伐でも余程他のメンバーに負んぶに抱っこでもない限りは条件を満たせるらしい……後、戦棍士系統には条件が難しい方の上級職もある様だが『そっちは条件がちょっと面倒くさいから保留』との事。

 ……と、まあ、そんな感じで適当に妹達と駄弁りながら、俺は《魔物索敵》を使ってモンスターを探していた。

 

「とはいえ、さっき覚えたばかりだからレベルも低いし、あんまり広範囲は索敵出来ないんだがな。……使わなければスキルレベルも上がらないし、ガンガン使っていくべきだろうが」

「そうだねー。……あ! お兄ちゃん、次からはアイテム回収優先にしよう。そろそろ初日に稼いだお金が無くなってきたし」

「私もMP自動回復のアクセサリーが高かったので、ちょっと心許ないのです……」

 

 俺は【魔石職人】のクエストでそこそこ稼いでいたからまだ余裕があるが、そろそろ装備とかも上位の物に買い換えたいと思っていたので《長き腕にて掴むモノ(エクスペリエンス・トランスレイション)》をオフにした……ちなみに【ルー】が第二形態になった際、このスキルをオンオフするクールタイムも地味に20時間へ縮まっていたりする。

 ……そうやって、俺は【SP回復ポーション】を飲みつつ《視覚強化》や《遠視》なども使って周囲を探っていたのだが……。

 

「! ……んー? ……お兄ちゃん、人間の索敵って出来る?」

「ああ、一応覚えているぞ。レベルは低いがな《対人索敵》…………特に反応は無いが、何か感じ取ったのか?」

「……兄様、さっきからこっちに殺気を飛ばしてくるヤツがいるのです。この粘っこい感じは多分()()ですね」

 

 俺の《殺気感知》には反応が無いが、まだレベルが低い以上はより上位の隠蔽系スキルがあれば誤魔化せるだろう……正直、ジョブスキルよりもこの天災児達の感覚の方が信頼できるからな。

 

「で、どうするんだ? スキルに対する隠蔽と姿も見えない事から光学迷彩とかも使ってるっぽいし……多分、複数の<マスター>によるPKとかだと思うんだが」

「ティアン……の可能性は低いですかね。こんなレベルの事が出来るなら私達程度を襲う必要は無いでしょうし」

「私の勘だとお兄ちゃんの言う通り“<マスター>のPK”かな。多分複数。……それで、何と無くあっちの森に行った方がいい気がするんだけど、どうする?」

 

 ミカが指差した方向には木々が生い茂った森があった……あちらには他に人気が無いし、何よりあの森は……。

 

「まあ、ミカが言っているならそれでいいだろう。……向こうに既に気付かれている事を悟らせない意味もあるしな」

「それに、乱戦に持ち込むなら障害物があった方が有利でしょうし」

「……二人ともありがとうね。……それじゃあ、より強いモンスターを求めてあっちの森に言ってみようか!」

 

 ミカが監視している連中に聞こえる様にした提案に従う様に見える感じで、俺達はその森の中に入っていった。

 

 

 ◇

 

 

 それから、俺達は森の中に入って時折出て来る低級モンスターを倒しつつ自分達を尾けてくる連中の様子を探っていた……のだが……。

 

(……モンスターを相手にしていればその隙に襲い掛かって来ると思ったんだがな。複数の人間の姿を隠すには相応のコストが掛かる筈だし、こっちが消耗するのを待っているのか?)

(……と言うか、踏み潰されている枝や葉の音で位置がバレバレですね。これでは姿を消す意味が無いです)

(うーん、なんか全体的に雑だね。……多分、この辺りで良いっぽいしそろそろ出て来て貰おうか)

 

 そのミュウの提案に同意する形で、俺は素早く発動した《ファイアーボール》を敵と思われる者達の所に放り込んだ……その火の玉はどうやら姿を消している誰かに当たった様で、虚空から火ダルマになった男が地面に転がると共に、同じ様に何故か手を繋いでいた五人の男性が姿を現した。

 ……全員、左手に紋章があるという事は<マスター>か、これなら()()()()()()()特に問題はないな。

 

「ぎゃああああ⁉︎ 火がぁ⁉︎」

「お、おい! スキルが解けたぞ!」

「クソッ⁉︎ ……テメェ、いきなり何しやがる⁉︎」

「姿を消してこちらを尾けてくる怪しげな連中を攻撃しただけだが? そっちこそ何の用だ」

 

 姿を現した者達の一人であるモヒカンの男がなんか訳の分からない事を怒鳴ってきたので、とりあえず適当に答えておく……その隙に懐から以前ちょっとだけ作った【ジェム】を取り出しておこう。

 ……俺の質問に対してそのモヒカンが更に何か言い募ろうとするが、それを隣にいた黒服の男が制して何か語り始めた。

 

「俺達は所謂PKってやつだよ。<マスター>同士なら何をやっても罪にはならないのがこの世界でのルールらしいからなぁ。……しかしよく気付けたな、コッチの隠密には自信があったんだが」

「ネチっこい殺気がダダ漏れなのです。後、足音も消せて無いのでお話しになりません」

「おいっ! 《殺気感知》は無効に出来てるんじゃ無いのか⁉︎」

「そ、そんな筈は……ッ! 俺の<エンブリオ>のスキルは今も発動しているぞ⁉︎」

 

 ミュウちゃんが辛辣に言ったその言葉に後ろにいた男の一人が別の男に文句を言い、言われた方も慌ててステータスウィンドウを確認していた。

 ふむ、少し《看破》してみたがレベル差がある俺でも連中の全ての項目が黒塗りになっていたし、おそらくあの男の<エンブリオ>で感知系スキルが妨害されていんだろう……残念だが、ミュウちゃんのはただの技術だから意味ないが。

 ……だが、俺がそんな事を考えている間に何故か連中の言い争いは徐々にエスカレートしていった。

 

「せっかく俺の<エンブリオ>でMPを回復させてやったのに役に立ってねえじゃねえか!!!」

「うるせぇ! 俺の<エンブリオ>はちゃんと機能してんだよ! ……それに足音を立てたのは、そこで転がってるバカの<エンブリオ>が触れた物しか消せない所為で森の中をまともに歩けなかったからだろ! お陰で奇襲も出来なかったし!」

「んだとコラァ!!! そういう<エンブリオ>なんだからしょうがないだろ!!!」

 

 ……と言うか、後ろに居た三人がお互いを罵り合い始めたんだが……モヒカンと黒服の男も呆れた様に頭を抱えているし。

 

「…………随分と仲がよろしい様で」

「…………掲示板のPK板で募集した野良パーティーだからなぁ……。やっぱ、PK同士で仲良く連携とか難しいかぁ」

「…………次からはもっとちゃんとしたパーティーを組もう。……ほら、お前ら言い争いはやめろ。多分あの嬢ちゃんが感知系の<エンブリオ>でも持ってたんだろ。……それよりも向こうがやる気な以上はいつまでも言い争っていると殺されるぞ」

 

 その光景を呆れながら見ていた俺はモヒカンと黒服に皮肉をぶつけてみるが、その二人も何か疲れた様に頭を抱えながら三人を宥めていた……そして黒服の言葉でこちらの存在を思い出したのか、三人は言い争いを辞めて俺達の方に向き直った。あの黒服の男がリーダー格らしいな。

 ……しかし、さっきから最後ずっと黙り込んでこっちを見ている最後の一人が不気味だな。三人組の言い争いにも無関心だったし、一体何を考えて「……()()()()()()()()()()()?」…………へ? 

 

「…………えーっと……今一体何と?」

「お前達は両手に花のカップルかと聞いている!!!」

「「「いえ、三兄妹です」」」

 

 ……なんか、ずっと黙っていた最後の一人がいきなり訳の分からない事を叫び出したので、俺達はつい真顔になってハモりながら質問に答えてしまった。

 

「……ふむ、この私がカップル断罪の為に習得した《真偽判定》に反応が無いということは本当の様だな」

「いや、お前そんなスキル取っていたのか?」

「だが! 美少女な妹二人を侍らせてのデンドロなどこの私が認めん!!! そんなクソ羨ましい貴様の様な男はこのボッチーが断罪してくれる!!!」

「は、はぁ……そうですか……」

 

 その男──本人が言うにはボッチーと言うらしい──は俺の事を指差しながらそんな訳の分からない事を叫び出した……そのアレな様子に俺達はおろか、向こうのPK達もどうすれば良いのか分からず困惑している様だ。

 

「……あの人、どうしてそんなにカップルが嫌いなの?」

「……いや、この前付き合っていた彼女に振られたばかりでな。……その鬱憤を晴らすためにあんな感じに……色々済まない」

「また、随分と愉快な仲間達ですね」

「…………俺、この戦いが終わったらもっとちゃんとしたPKクランを作るんだ……」

 

 今もミカが疑問を訪ねるとモヒカンがやや申し訳なさそうに答え、ミュウちゃんが皮肉をぶつけると黒服の男は遠い目をしながら虚空に向けてそんな事を呟いた……後ろの三人も困惑している様だし、もうPKとかする雰囲気じゃ無くなってないか? 

 

「うーん、なんかぐだぐだになって来たし、何もせずに立ち去るなら見逃すけど?」

「ふっ、悪いがそれは出来ない相談だなお嬢さん。……この世から全てのカップルを撲滅するまで我らは戦い続けると誓ったのだ! そうだろう、我が同士モヒカン・ディシグマ、シュバルツ・ブラックよ!!!」

「え? いや一緒にデンドロやるとは言ったけどそんな事は誓って無いだろ」

「……俺は普通にPKプレイがしたいだけなんだ……」

 

 流石に呆れた様な表情になったミカがそう提案したが、未だになんかハッスルしているボッチーはそれを拒絶した上で近くにいた二人に声を掛けた……が、その二人はそんな感じの塩対応だった。

 ……後ろの三人も及び腰になってるし、このまま行けば向こうは空中分解するかな? ……と思ったのだが、黒服の男──シュバルツ・ブラックは紋章から自身の<エンブリオ>であるらしい木製の槍を取り出した。

 

「生憎、ここで引く様なら俺はそもそもPKなんてやろうとは思って無いしな。……それに、俺は強者を倒す為にこのゲームを始めたんだよ。だから、“見逃してやる”なんて上から目線の言い分に従う事は出来ないな!」

「……まあ、今更ここで引く方が阿呆らしいしな。悪いが付き合ってもらうぞ嬢ちゃん達」

「あら? 逆効果だったかな?」

「その様ですね」

 

 どうやらミカの提案は向こうのやる気を出させるだけの結果に終わった様で、シュバルツの方は手に持った槍をこちらに向かって構えて、モヒカンの方も紋章から盾の<エンブリオ>を取り出した。

 ……しかし、本当に残念だ。ここで逃げていれば()()()()()()()()()()()()のに。

 

「ふっ、流石は我が同士達だ「「違う」」……まあいい、ならば私も己が<エンブリオ>を呼び出そう! こぉい! ベンヌゥゥゥゥ!!!」

『KIEEEEEEEEEE!!!』

 

 それに(やや締まらない形で)続いたボッチーは左手を天に掲げると、そこから翼長1メートルぐらいの燃え盛る鳥型モンスターを呼び出した……どうやらTYPEガードナーの<エンブリオ>の様だな。

 ……それに応じる様に俺達も各々の武器を構えると、槍を持ったままのシュバルツが周り全てに聞こえる様に大きな声を上げた。

 

「それに俺はお前達の事を色々調べていたからな! たった三人で亜竜級モンスターを何体も討伐している<マスター>だとな! ……つまり、それだけ多くのレアアイテムを持っているという事だ! 6対3なら勝てる!」

「そ、そうだな。こっちの方が数は多いんだ!」

「よくも燃やしてくれたなクソ野郎! 美少女二人を引き連れたにやけ顔をぶっ飛ばしてやるよ!」

「ケケケ、アイテムは山分けだぜぇ!」

 

 そして、そのシュバルツの言葉にこれまで及び腰だった後ろの三人も、それに釣られる形で戦闘態勢を取った。

 

「ほう、よく調べているな。……それに、その情報を後ろの連中を釣るダシに使うとは頭もキレる様だ(アイテムは俺が殆ど経験値に変えてるんだがな)」

「やれやれ、また面倒ですね(ミメによるとあの連中は全員下級職一個目ぐらいのステータスっぽいのです)」

「それにちょっと情報収集が足りてないね。……ここが()()だか分かってる?」

「何?」

 

 前に出たミカが言ったその言葉にシュバルツは怪訝な表情を浮かべる……それに対してミカはニヤリと笑いながら更に言葉を続けた。

 

「ここはアルター王国にある<自然ダンジョン>の内の一つ<狂乱の森>……()()()()()()()()()()()()()()()()()が多数生息している王国でも結構難易度の高い危険なダンジョンなんだよねー。……ほら、もう来たよ」

『…………GAAAAAAAAAAAA!!!』

 

 ミカの説明が終わるとほぼ同時に俺達から見て右方向から身長3メートル程で筋骨隆々の鬼型モンスターが現れたのだ……その鬼の頭上には【亜竜狂鬼(デミドラグ・ベルセルクオーガ)】の文字があり、血走った目で周囲に居る人間達を見回していた。

 ……突如現れたそのモンスター相手にPK連中は相当動揺しているのか、全員かなり浮き足立っている。

 

「な! 亜竜級モンスターだと⁉︎」

「クソッ! どうする……」

「お兄ちゃん壁よろ」

「ハイハイ……【ジェムー《アースウォール》】を地面にそい! そんで《アースウォール》!」

 

 そんな動揺しているPK達を尻目に、俺は準備しておいた【ジェム】と魔法を駆使して自分達と【亜竜狂鬼】の間に土の壁を展開した……まあ、亜竜級モンスターにとっては容易く壊せる程度の壁ではあるが、()()()()()()()()()()()()程度の事は出来る。

 ……そして、俺達は直ぐにその場から距離を取った。

 

「それじゃあ後は頑張ってねー!」

「程よくお互いに消耗してくれるとありがたいのです」

「あそこで逃げ帰っていれば助かったのにな」

「ッ⁉︎ ……まさか、MPKだとォォ!!!」

『GAAAAAAAAAAAA!!!』

 

 いち早く俺達の目的──モンスター・プレイヤー・キルに気が付いたシュバルツが叫ぶものの時すでに遅く、タゲをPK達に移した【亜竜狂鬼】は彼等に襲いかかって行ったのだった。

 ……しかし、側から見てると俺達の方が完全に悪役なんだよなぁ。ま、だからと言って敵対を選んだ相手に容赦をしてやる義理も無いが。




あとがき・各種設定解説

三兄妹:PKもデンドロの遊び方の一つではあるよね
・……それはそれとして自分達に仕掛けてくるなら容赦はしないけど、というスタイル。
・戦闘に関しては人道に反しない限りエグい戦術にも躊躇がない。

《魔物索敵》《対人索敵》:【斥候】で覚える索敵スキル
・それぞれSPを消費して周囲にいるモンスター・人間を感知するスキルで、スキルレベルに応じて精度・範囲が決定する。
・MP消費の《生態探査陣》などとの違いは、受動的な感知なので逆探知され難く燃費とクールタイムに優れる事で精度・範囲では劣る。
・索敵系は狩人系統・盗賊系統など幅広いジョブで覚えられるスキル。

《遠視》《視覚強化》:それぞれ視力を強化するスキル
・《視覚強化》は視力を上昇させるスキルで単純に目が良くなり、視野や動体視力にも補正が入る。
・《遠視》は望遠鏡の様に遠くの物にピントを合わせられるスキル
・遠くを見るスキルには、MP消費で遠くの映像を視覚に表示する《千里眼》と言ったスキルもある。

シュバルツ・ブラック:PKメンバーのリーダー格
・リアルではクラス内カースト低めの小学生で『せめてゲームの中でぐらいは強いヤツを倒したい』と思ってPKを始めた人。
・デンドロでは基本的に罪に問われない<マスター>狙いのPKであり、ティアンを狙おうとは考えていないのでPK<マスター>の中ではまだ善良な部類。
・機転も効き実力もあり不意打ちや奇襲にも躊躇いがない事もあって、これまでソロで何人かの<マスター>をキルする事に成功している。
・だが、思い付きでパーティープレイをやってみようかなとか考えて掲示板でメンバーを募集したらご覧の有り様である。

ボッチー:愛を捨て哀に生きる戦士
・カップルを確実に裁くためにメインジョブを《看破》《鑑定眼》《真偽判定》を高レベル覚える【裁判官(ジャッジ)】にしている。
・本来は理知的な性格なのだが、現在は失恋のショックで暴走気味。

【爆炎再誕 ベンヌ】
<マスター>:ボッチー
TYPE:ガードナー
到達形態:Ⅱ
能力特性:自爆・再誕
保有スキル:《爆炎鳥(エクスプロージョン)》《再誕鳥(リ・ボーン)》《爆裂羽弾(エクスプロード・フェザー)
・炎に包まれた鳥型のガードナーで、モチーフはエジプト神話に伝わる不死の霊鳥“ベンヌ”。
・《爆炎鳥》はベンヌを自爆させてその周囲を高熱と衝撃波で吹き飛ばすスキルで、威力はベンヌのステータスに比例する。
・《爆裂羽弾》は左右の翼に30枚づつある特殊な羽を分離・射出した上で爆発させるスキルで、威力は高いが一枚射出させる毎に自身の全ステータスが1%低下するデメリットがある。
・《再誕鳥》は自身のMPを注ぎ込む事で上記スキルによって負った欠損を回復させるスキル(通常のダメージは治せない)。
・だが、羽根の再装填・自爆からの再生共に大量のMPが必要になる為、今のところは回復速度を上げる程度しか出来ない。
・継戦能力が低い分一撃の威力は非常に高く、三兄妹でもまともに受ければ死にかねない代物だった。

モヒカン・ディシグマ:ボッチーのリアフレ
・リアルでは普通の会社員なのだが、ゲームの中でぐらいヒャッハーしたいと思いアバターをモヒカンにした。
・ボッチーの暴走にはやや辟易しているが、彼自身もヒャッハーしたかった為同調している。

残りのPK達:掲示板の呼びかけに集まった面子
・それぞれ『自身と接触した対象に光学迷彩を掛ける<エンブリオ>』『自身周辺への感知系スキルをジャミングする<エンブリオ>』『一定時間対象にMP自動回復とスキルによるMP消費軽減効果を掛ける<エンブリオ>』を持つ<マスター>達。
・『自分達の<エンブリオ>同士を組み合わせたら強力じゃね?』と考えて、実際結構なシナジーを生み出したので自信満々でPKに挑んだ。
・……だが、最初に狙った相手が余りにも悪かった。

<狂乱の森>:アルター王国にある自然ダンジョンの一つ
・何故かバーサーカー系ばかりが生息しており、群れを作るとお互いを攻撃してしまう為かバーサーカー系モンスターは基本的にに短期行動を取っている。
・ここのモンスターは狂化スキルを戦闘時のみ使い、更に基本的に森から出る事は少ないので立ち入りさえしなければ危険度は低いと認識されている。
・だが、縄張りに入って来た侵入者には積極的に襲い掛かる上、亜竜級モンスターでも狂化スキルを使ってステータスを純龍級に迫る程に強化してくるので難易度は高い。
・初心者エリアより少し離れたところにあり、少し強くなった人がうっかり入って殺される事が多い『初心者卒業気分キラー』なダンジョン。


読了ありがとうございました。
今回は太字などを使ってみましたがどうでしょうか? ダメそうなら修正します。
後、次回(PKとモンスターが)死闘編に続きます。
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