とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:妹「ゴブリンを装備ごと潰す、ゴブリンを装備ごと潰す、ゴブリンを装備ごと潰す……」


ネリル先生による魔法+αの解説講座

 □王都アルテア・宿屋 【拳闘士(ピュージリスト)】ミュウ・ウィステリア

 

「さて、ではまずMPとSPの基本について解説するぞい。……簡単に言うとMPとは外なる万能。(リソース)に法則を与える事でこの世界のあらゆる現象に成り代わるモノ。SPは内なる変革。(リソース)を器に触れさせて在り方を変えるモノ……と言った所じゃな」

「……なんかいきなり難易度が高そうな話なのですが……」

「うーん、ちょっとよく分からないなぁ」

『そんな風に意識して使った事は無かったですね』

 

 とある日のデンドロプレイ時、私は兄様とミメとヴォルトと一緒にネリルちゃんから魔法やスキルに関する指導を受けていたのです……ちなみに姉様は超級職就職条件を満たす目的で<墓標迷宮>に籠っているので不参加なのです。

 ……私はそろそろジョブの方もカンストしそうですし姉様と違ってジョブリセットの必要も今の所は感じず、超級職の就職条件を満たすのも少し難しそうなので、それ以外の分野で戦力を強化しようと()()()()()()()もあって指導に参加しているのです。

 

「……ふむ、つまりMPは魔法などの現象を引き起こす……いや、現象に変換される物で、SPは自分自身に干渉する物といった感じか。……外に創り出されれる物と内を変換させる物とかか?」

「うむ、今の所はそんな認識で大丈夫じゃよ。この辺りの話は“本質”を理解するのに時間が掛かるから、今はフィーリングで覚えておけば良い。……そもそも今回の目的は各々の戦力強化に使えそうな知識や技術を教える事じゃからな」

 

 そう、この指導が行われている理由は以前姉様が超級職の就職条件を彼女から得た様に、前世では先々期文明から生きてきて様々な知識を持つネリルちゃんの知識や経験の中で私達の戦力強化になりそうなモノを教えてほしいと頼み込んだからなのです。

 ……この頼みを引き受けて貰う為に、私と兄様で王都で評判な高級お菓子とか高品質の魔石(前世と同じくこっちも普通に食べられるらしい)を彼女に貢いだ甲斐がありました。

 

「改めて言っておくが、御主らが強くなるのに一番手っ取り早い方法は普通にレベルを上げて装備を整えて戦闘経験を積む事じゃからな。御主らなら何か超級職を取ってレベルを上げるだけで普通に最高峰の実力を手に入れられるじゃろ。……今から教える知識や技術はある意味寄り道とかオマケとかみたいなもんじゃと思っておけ。上手くいく保証は無いからな」

「優先するのはレベルや地力を上げる事だと言うのを間違える気は無い。……だが、俺の場合だと超級職を取れるか怪しいからな」

「それに技術を覚えるなら早い方が良いと思うのです」

 

 レベルを上げて装備を整えるのは時間と手間を掛ければ確実に出来る事ですが、技術を覚えてそれを極めるにはどれだけ時間があっても足りませんからね。

 

「まあ、分かっているなら良い……と言っても。ワシに教えられるのは魔法技術とかMP系のスキルの運用に関しての物ぐらいじゃからな。元【ミネラルワーム】じゃから武術とかは全く知らんからの。……じゃあ、まずは“魔法”について教えようか」

 

 ……そうやって私達への確認と前置きを終えたネリルちゃんは早速この世界の“魔法”についての説明を始めた。

 

「魔法というのはMPを消費して発動するスキルで、属性は天・地・海の三属性を始めとして複数存在する……と言うのはもう知っておるじゃろうから飛ばすぞ。……そんでこの魔法なんじゃが実はスキルが無くても設定さえ知っておれば、その通りに魔力を操作する事で発動できる。つまり“魔法スキル”とは<アーキタイプ・システム>によってこの設定を簡略化させたモノになる」

「いきなり知らない単語が出て来たのですが。<アーキタイプ・システム>とは?」

「先代の“管理者”が遺した世界を管理するシステムの一つで『ジョブ』を管理するものじゃ。ジョブクリスタルを通じてティアンにジョブを与えたり個人の適性や才能や人生などを測定して“試練”によって超級職に相応しい者を選別する機能を持っておる。またスキルとしての確立による魔法の簡略化、料理や格闘などのセンススキルの一般化なども担っておると昔母様から聞いたな。……まあとにかく、魔法スキルによって詳しい設定を知らずともスキルさえ覚えれば誰でも簡単に魔法を使える訳じゃ」

 

 尚、その<アーキタイプ・システム>がどこにあるのか、そもそもどんなモノなのかはネリルちゃんにも分からないのだとか……先代管理者やそれに仕えていた“古龍”がいなくなった以上はシステムについて知る者は()()いないだろうとの事。

 

「それで今から教えるのはスキルに寄らず魔法を使う方法になる。これが出来る様になれば魔法スキルの設定改変とかオリジナル魔法の開発とかが出来る様になる訳じゃ。その辺りはジョブスキルによって簡略化された“魔法の仕組み”に切り込める頭脳と才能を有しているかによるがな。……まず、本来魔法とは魔力の変換・操作・制御等の要素を組み合わせてできており、個々の魔法の要素・構成・仕組みを理解して手を加えれば魔法の設定を変化させることができるのじゃ。例えば《ファイアーボール》などの火属性魔法なら魔力の熱エネルギーへの変換、不要な拡散を防ぐための制御、攻撃にベクトルを与える指向性を持たせる操作と言った具合じゃな」

 

 そう言ったネリルちゃんはおもむろに人差し指を上げると指先に小さな火球を作り出してみせた。

 

「これは《ファイアーボール》の設定から『真っ直ぐ飛ばす運動ベクトルを与える』操作部分の術式を削除して、その場に留まらせているんじゃ。設定的には『魔力を熱・光エネルギーの複合である炎に変化』させ『球体に制御』している感じじゃな。ちなみにこのままだと重力に引かれて下に落ちるから消すぞ」

 

 それだけ説明するとネリルちゃんは徐々に下に落ちていっている《ファイアーボール》を消し去った……成る程、私にはさっぱり分かりませんね(笑)

 ……まあ、隣の兄様は何か頷いているので分かってるっぽいですが。

 

「じゃあこれから魔力制御や術式とかについて教えていくぞい。……まあ、役に立つかは御主ら次第じゃがな。この技術はティアンの魔法系超級職等が専門の知識や研鑽によって自身の魔法を突き詰める事で至る物じゃから一朝一夕には身に付かんし、身に付いたとしてもオリジナル魔法の開発とかちょっと魔法が使いやすくなるぐらいにしか役に立たんが。……まあ、主人殿の場合だと魔法系の“神”の転職条件を満たす事が出来るかもしれないがの」

「それもネリルの指導を受けようと思った目的の一つだからな。早速教えてくれ」

 

 そうしてネリルちゃんによる<Infinte Dendrogram>に於ける“魔法”の本格的な講義が始まったのでした……正直言って私の戦闘能力向上には余り役に立たなさそうですが、兄様やミメはやる気ですし知識を得ておく分には損は無いでしょう。

 

 

 ◇

 

 

「……ふむ、主人殿は中々魔法の才能がある様じゃな。……と言うか、かなりこの手の術式を編むのに慣れておる感じがするのじゃが。特に魔力の操作部分がな」

あちら(リアル)側で少し()()()()()()()()()()()()()があるだけだ。あちらのとは大分法則や術式が違うから各種設定をきっちりと覚える必要があるがな」

「成る程のー」

 

 そんな感じで指導を受ける事小一時間、どうやら兄様はかなり順調に魔法技術を覚えているみたいですね……後、現実の方での“兄様の秘密”とかに関しては私も詳しくは知らないのです。兄様が私や姉様を巻き込まない様にしているのは分かってるので聞かない様にしてますので。

 

「まあ、主人殿の場合だと魔法系ジョブをさっさと複数取ってレベルを上げた方が手っ取り早く強くなれるんじゃがな。マニュアル魔法に関しても多くの魔法スキルを使って、簡略化された魔法を使う感覚を体験するのが一番の近道じゃし」

「それはちゃんと分かってると言っているだろう。今回は知識を得ておくのが目的だから技術の習得は後回しにするさ。ジョブに関してもこの前のクエストで就職条件を満たした【司教(ビショップ)】などの魔法系上級職や、【戦像職人(ゴーレムマイスター)】や【防術師(ディフェンダー)】系統のジョブを取ってレベルを上げてるし」

「うむ、主人殿の場合は魔法剣士系ジョブも良いかもしれんな。アレには近接戦闘しながら魔法の行使を行える様になるジョブスキルもあるし。大量のジョブ枠があるなら必然万能型になるじゃろうからその手のスキルがあった方がいいじゃろ」

 

 そしてネリルちゃんの講義は前世で魔法都市のティアンに講義をした事があると言っていただけあって意外と分かりやすく、更に魔法技術だけではない各々の適正に合わせたより強くなれる方法を教えたりしてくれるなど長い時を生きてきたからかタメになる知識が多いのです。

 ……私の場合は『魔法系の才能はそこまででも無いけど、武術系の才能が図抜けてるからそっちを突き詰めた方が良いじゃろ。ワシに教えられる事はほぼ無いけどな』と言われただけでしたが。

 

「ヴォルトの方も中々筋がいいな。雷属性に特化しているとは言え魔力の扱いやスキルの開発能力もかなりのもんじゃ。……モンスターの場合、ジョブでスキルを得る人間と違って高度なスキルを会得する為には自力開発する必要があるから本人のセンスはかなり重要じゃ。現在はどんな雷属性のスキルが使えるんじゃ?」

『雷の矢を発射する《サンダーアロー》、その上位版《ライトニング・ジャベリン》、雷に指向性を持たせて放射する《サンダー・スマッシャー》、全方位から雷を放射する《サンダーバースト》、蹄に雷を纏わせて踏みつける《迅雷の蹄》、身体に雷を纏わせて突撃する《雷電疾走》ですね。……ただ、制御が荒いので主人を背に乗せたまま戦うとそちらにもダメージが行きますが』

「ふむ、雷は元々操作難度の高い属性じゃからな。魔力制御技術を覚えるのは当然じゃが、それとは別に絶縁系の雷属性レジストスキルを覚えるのも良いかもしれん。威力を上がってくると自分にその余波がいかぬ様にする対策も必要じゃしの。……後はワシが使える雷系スキルをいくつか教えよう、各種雷属性攻撃魔法や電磁波レーダー、電磁防壁とかその応用である空中走行能力とかも良さそうじゃ」

 

 ちなみにヴォルトとネリルちゃんの仲は普通に良好……と言うよりは、ヴォルトの方がネリルちゃんを『自分より遥かに上位のモンスター』として敬意を払っている感じですね。兄様曰く、ネリルちゃんが<UBM>を倒した所を見たのが原因だそうです。

 

「そうじゃのう、最終的にはスキルの運用・開発能力が《竜王気》とかを覚えられるレベルになれば言う事無しなんじゃがな。……まあ、技術を磨くというのは時間のかかる物じゃからじっくり行くと良い」

『……《竜王気》って確か【竜王】専用のスキルでは?』

「いや? 《竜王気》は覚えようと思えば誰でも覚えられるぞ。……アレは魔力(MP)魂力(SP)によって練り上げるモノ。具体的に言うと魔力を擬似的な()()()()に成り代わらせてオーラという緩衝材とし、それに器に干渉する魂力を使う事で変革させ別の特性を与えるモノじゃからな。元は世界創造の力の片鱗であり世界の最古の理に刻まれた力で、かつての管理者の補助ユニットとして作られた古龍と、その類似品である【竜王】には現在も使用権限があるのじゃよ。逆に言えば理屈さえ理解出来れば【竜王】以外でも使えるぞ。前世のワシは使えたし」

「……本当、唐突にヤバめな情報をぶっこんで来るな」

 

 まあ、私も兄様も【竜王】や《竜王気》については気になったので、その後も続いた『ネリルちゃんによる《竜王気》講座』をしっかりと聞きましたけどね……正直習得出来る気がしないのですが、今後【竜王】とかと戦う時になったらこの知識は役に立つでしょう。

 

『……聞けば聞くほど私程度で習得出来る技術では無い様な……』

「《竜王気》の特性上、器がジョブで紐付けされている人間よりも、器そのもので構成されたモンスターの方が比較的習得しやすいんじゃがな。……まあ、流石にすぐ習得出来る物でも無いし今は普通にスキル制御や新スキルを覚えていけば良い」

 

 そうしてネリルちゃんはヴォルトにいくつかのアドバイスをした後、私とミメの元へとやって来ました。

 

「さて、御主らへの指導じゃが、まずミュウの方に関してはさっきも言ったがワシから指導出来る事は殆ど無いな。そもそも前世のワシは手足のない蚯蚓じゃったから人間の武術とかは大して磨いてこなんだしな。人型エレメンタルの遠隔操作時に少し体術の練習をした事はあるが、とても御主に教えられるレベルでは無い。【魔拳士】のスキルで多少のアドバイスは出来るだろうがそのぐらいじゃ」

「分かりましたのです」

「それでミメーシスの方じゃが、そちらも<エンブリオ>のスキルとか進化関連でワシが力になれる事はほぼ無い。そもそも専門外じゃからな。……まあ、御主が覚えたいのはスキルの運用法に関しての様じゃが」

「うん、《攻撃纒装(アタック・テスクチャ)》でラーニングしたスキルを使う時の参考になれば良いと思ってね。……ボクのスキルって使用状況が限定されているから普段の戦闘だと融合してミュウの戦いを見ているだけだし、こう何か出来る事があればいいなと思って」

 

 確かに雑魚が相手の時にはミメ自身のスキルは余り使ってませんが、直接戦闘していないが故に余裕をもって戦局を見てくれていますし、ステータスを感知する特性で周辺を見張ってくれたりしてるので十分役に立ってると思うのですが。

 ……それにミメの能力が純粋に戦闘に特化していないのは、多分私のパーソナルが“この世界で強くなりたい”という気持ちがあるのに“強い自分”への()()()があるのが原因なんじゃ……。

 

「……ふむ、まあミメーシスはラーニングスキルをある程度制御して使っているのだし、そちら方面での才能もありそうではあるが……とにかく主人殿と同じ様にワシが様々な種類の魔法を撃ち込むから、ラーニングしたそれら魔法を使い続けてスキルを使う感覚に慣れるのが良いじゃろう。ワシも出来る限りアドバイスをするし、普段の戦闘でも可能な限りラーニングスキルを使う事じゃな」

「分かりました。……ではミメ、行きましょうか。《憑依融合(フージョンアップ)》」

「了解」

 

 そうして私とミメはネリルちゃんのアドバイスを受けつつラーニングスキルの運用技術上昇や、効率的な使い方などを練習していくのでした……まあ、そうやって練習してみても自分への嫌悪感は消えませんでしたが。自分の肉体なら筋繊維一本に至るまで自在に制御出来る私ですが、自分の心に関しては自由に操る事も出来ないんですよね。

 

『ミュウ、今は練習に集中しよう。……ボクは君の相棒だからね。ミュウが先へ進める様になるまでは今のままでも構わずにずっと側にいるよ』

「……ありがとうございます。私はミメの力が共に歩める融合系で良かったと思うのですよ」

 

 そんな事を考えていたら融合したミメにそんな事を言われてしまいました……そうですね、それでも先に進むためには今出来る事を少しづつやっていくしかないんでしょうし頑張って練習しましょうか。




あとがき・各種設定解説

末妹&ミメ:カンスト近いので技術面からの強化方法を模索中
・ミメーシスの方は<エンブリオ>なので末妹の内心や“事情”も当然知っているが、彼女が踏ん切りをつけられるまで見守りながら手伝うスタンス。

拳闘士(ピュージリスト)】:闘士系統派生下級職
・闘士系の中でも徒手空拳での戦いに長けたジョブで防具の効果を上昇させて相手の攻撃に耐え、正面から素手での殴り合うなど“闘技場受けする拳闘”に長けたジョブ。
・主なスキルとして素手の時限定で装備した防具とアクセサリーを強化するパッシブスキル《拳闘衣装》や、同じ条件で拳の攻撃力と硬度を引き上げるアクティブスキル《ハードグローブ》と言ったスキルを覚える。
・覚えるスキルの多くが『右手・左手装備枠が空いている時』に効果を発揮するのでデメリットが被っている末妹とは相性が良いのだが、就職条件が『徒手空拳で決闘に勝利する』と言うものだったのでジョブに就くのは最後になった。

兄:リアルでの経験(異能系)あり
・ネリルを仲間にしてから就いたジョブは【司教】【白氷術師】【戦像職人】【防術師】といった所で、特典武具【クルエラン・コア】のスキル解放目当てにゴーレムの作成訓練も行なっている。

【防術師】:防術師系統下級職
・魔法系下級職の一つで《〇〇・レジスト》《〇〇・レジスト・ウォール》などの各種下級防御魔法を習得出来る。
・原作の《抵抗術師》《障壁術師》の描写やバババ先輩が防御魔法使ってた所からあるだろうと思って捏造して防御魔法下級職(原作で正式名称が出たら変えます)

ヴォルト:ネリルの指導で修行中
・本人的には格上の存在に師事して強くれる機会を拒む意味も無く、また兄を騎乗させながらの戦闘が出来ない事も気にしてたので訓練には積極的。

ネリル:情報に関しては三兄妹相手なら教えても問題ないだろう物のみ話している
・実は兄のレベリングに付き合っていて進化したので、種族はリトルが取れ【ネイチャー・エレメンタル】になっている。
・【ネイチャー・エレメンタル】自体は純竜級の種族なのだが、現在はレベルが低いので亜竜級下位程度のステータス。
・ちなみに前世の【アニミズヮーム】は《竜王気》の第二段階として鉱物と魔力・魂力を練り合わせて、更に様々な魔法術式を組み込んで多種多様な属性を付与する《ミネラル・エンチャント》と言うスキルが使えた。
・このスキルで【魔神石】を始めとする様々な【ジェム】を作成・蓄積したり、鉱脈や地脈の調整を行なって自分の住む場所や食料の確保なども行なっていた。
・尚、現在はステータスが足りない事と、根本的に“器”が別物になってしまったのでこのスキルは使用不可。


読了ありがとうございました。
今回ネリルの《竜王気》についての説明には独自設定・解釈が入っているので、原作で詳しい設定が発表されたら変更するかもしれません。ご了承ください。

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