とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:ネリル「本当に人間って面白!」兄「悪意は無いんだがな…」


<サウダーテ霊林>

 ◾️<サウダーテ霊林>最深部

 

『……実験はおおよそ上手く行っているな。……この森の魔力溜まりと、中心にある霊木を利用する術式の調整も終了した』

 

 アルター王国にある自然ダンジョン<サウダーテ霊林>の中心部にして最深部、虹色の霧の様に漂う程に自然魔力が濃いその場所には一本の巨大な霊木があり、その根元には一つの影──伝説級<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>【冥樹死王 ハデスブランチ】の姿があった。

 ……この<サウダーテ霊林>は地脈の魔力の流れの関係で<ニッサ辺境伯領>の中で最も自然魔力が濃い場所であり、その濃さからお隣のレジェンダリアと同じ様にアクシデントサークルの発生や自然魔力に適合した強力なモンスターの縄張りとなっている事から自然ダンジョンへと認定された場所である。

 

(……我が研究成果……()()()()()()()()()()と、それに必要な魔力を集める為のこの森一帯にある自然魔力と地脈の魔力を吸収させる術式は、その触媒としてこの森で最も古く巨大な霊木を使う事によって完成した)

 

 そして【ハデスブランチ】の足元には霊木を中心として描かれた大型の魔法陣が敷かれていた……この霊木は<サウダーテ霊林>の地脈の自然魔力が最も濃い場所で生まれたので、その影響を受けて巨大に成長した樹木である。

 また、この霊木は<サウダーテ霊林>のボスである樹木系エレメンタル【アドミニストレーター・ドライアド】が管理していて、更にこの森全体の自然魔力のバランスを整える役割を成していたからか、多量の自然魔力を浴びているにも関わらず<UBM>化どころかモンスター化すらしていない稀有な樹木オブジェクトでもあった。

 

『この森の管理者であるドライアドは既に排除し、森の管理者としての“制御権”も簒奪し終えている以上は既に儀式の邪魔をする者は居ない。作業を急ぐとしよう』

 

 最も、管理者であったそのエレメンタルは既に【ハデスブランチ】に倒された後であり、更に彼が生前磨いた【森司祭】系統の森林管理スキルによって<サウダーテ霊林>全体を管理する術は乗っ取られてしまっていたが。

 ……そうして至極あっさりと自然ダンジョンのボスとなった【ハデスブランチ】は引き続き“儀式”の準備をしつつ、手に付けられている生前から使っていた【ジュエル】より四体の()()()アンデッド──【プランツアンデッド・グリーンドラゴン】【プランツアンデッド・フォレストオーガ】【プランツアンデッド・レイドタイガー】【プランツアンデッド・メイガストレント】を呼び出した。

 

『『『『…………』』』』

『お前達は辺りを警戒して先に作っておいた【プランツアンデッド】と協力しつつ、侵入者が居たら排除しろ。後はこの森のモンスターを可能な限り《死界ノ冥種(ハデス・シード)》を使ってアンデッド化させて戦力を増やせ』

 

 そんな雑な命令を受けた【プランツアンデッド】達は黙ったまま四方に散って森の中へと消えていった……この四体は元々この森に住んでいた丁度良さそうな純竜級モンスターを《死界ノ冥種》で改造したモノであり、限定的だが同じ《死界ノ冥種》スキルで自身よりも弱いモンスターをアンデッドに改造する能力を与えられている。

 ……まあ、この四体は【妖精女王】にやられた手持ちの代用として即興で作ったモノであり、先に適当に《死界ノ冥種》で配下に変えた低級モンスターと共に、これから始める儀式の方が終わるまで稼働すれば良いとして活動時間は一週間程度ではあるが。

 

『一応あの【フォレストエレメンタル】が使っていた魔力経路を介して、この森にいる配下に我がパッシブスキルの効果が及ぶ様にしておいたから念の為の防衛に関してはこれで良いだろう。……さて、ようやくだ、ようやくお前達と再会出来る』

 

 そうして伝説級<UBM>が作る物としてはかなり適当に防衛網を整えた【ハデスブランチ】は、一転して狂気を滲ませた声音で虚空に向けて話しつつ懐から二つのアイテムボックス──生前の彼の妻と娘の遺体が収まった【棺桶】を取り出して魔方陣に設置した。

 

『あの忌々しい【妖精女王】とクソ議会の手の者に妖精郷を追い出されたが……この森の自然魔力と【アムニール】にこそ遥かに劣るが十分な魔力を宿すこの霊木があれば、我が死者蘇生の儀式を十分に実行する事が出来る。……待っていてくれ、二人とも、もうすぐみんなで永遠の時を生きる事が出来るぞ……』

 

 そうして狂い落ちた冥王は地面の魔方陣に魔力を流しながら、霊木を起点に周囲の自然魔力を集めて自身が完全な死者蘇生の術式だと()()()()()()()儀式を進めていった。

 ……自身の名前はおろか、かつて愛した妻子の顔と名前も思い出せない程に狂い果てたまま……。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □<サウダーテ霊林> 【暗黒騎士(ダークナイト)】レント・ウィステリア

 

「《インクリース・カースド》《怨讐の闇刃》」

『GYAAAAAAAA⁉︎』

 

 俺が振るった【ナイトブレード・カースペイン】の装備スキルによる闇を纏った一閃が、こっちへと飛びかかってきた全長2メートルぐらいの全身緑色をした猿型モンスター【亜竜緑猿(デミドラグ・グリーンエイプ)】の脇腹をカウンター気味に斬り裂いた……その傷自体は大して深く無いが、暗黒騎士系統の呪いの武器を強化するスキルと【カースペイン】の《ファントムペイン》の組み合わせにより発生した激痛に悶え苦しんだ。

 ……この【亜竜緑猿】は森の中限定で自身と群れにバフと気配遮断能力を掛ける様で、特にAGIは亜音速に迫るレベルだったがそのぐらいならカウンターで捉え切れるし、気配遮断は《レイライン・サーチ》初め各種索敵スキルで対応出来たので問題無かった。

 

「しかし、この【カースペイン】は結構使えるな。正直言ってずっとアイテムボックスの肥やしになると思っていたんだが……《野獣斬り》」

『GIGYA……⁉︎』

 

 そして俺は激痛と《怨讐の闇刃》による【呪縛】で動けない【亜竜緑猿】に近付いて、その首を斬り落とした……《魔物特効》のスキルもあるからそこまでSTRが高くない俺でも問題無く亜竜級に攻撃を通せるし、やはりこの武器目当てで【暗黒騎士】に就いたのは正解だったか。

 ……俺は【亜竜緑猿】が光の塵(リソース)となり宝櫃を残したのを確認してからその部下と戦っていた妹達と従魔達の方を確認すると、そこには【亜竜緑猿】が率いていた全ての猿系下級モンスターを倒し終えた彼女達が居た。

 

「……まあ、心配はしてなかったが」

『色々な猿系モンスターが居て結構大変だったんだけどねー。魔力いっぱいの自然ダンジョンの中だからか魔法を使う連中も結構居たし。……ネリルちゃんの支援と絶好調のミュウちゃん無双が無ければもう少し手間取ったドラ』

 

 確かに、これまでは自分の“才能”への忌避感からほんの僅かに戦闘時の動きが鈍っていたミュウちゃんだったが、先程色々な悩み事が解決したお陰か忌避感が薄くなって明らかに動きが良くなっていたからな。

 ネリルに関しても普段はそんなにやる気が無いとは言え2000年に渡る経験と魔法に関する研鑽は伊達では無く、少なくとも魔法戦闘の技術に関しては俺程度では及びも付かないレベルなので、下級の猿モンスターがどれだけ魔法を使おうが問題無く封殺出来るだろうし。

 

「さて、粗方片付いたぞ」

「亜竜級率いるモンスターの群れを一蹴とは流石ね」

 

 そうして戦闘を終えた俺達は後ろに控えていたひめひめのパーティーに声を掛けた……彼女達が後ろに居るのは先程した【ハデスブランチ】と遭遇するまでは俺達のパーティーが前に出て消耗を引き受ける約束もあって、森に入ったらいきなり襲い掛かって来た【亜竜緑猿】の群れを相手取っていたのだ。

 ……それじゃあ、さっさと先に進もうかと思ったその時、ひめひめパーティーの一人で先程のトラブルの所為でこっちへの印象が悪いっぽいクロード君がこっちに声を掛けて来た。

 

「なあ、ちょっといいか?」

「なんだ? 今の戦闘に何かあったか?」

「いや、アンタがした『<UBM>までの戦いはそっちのパーティーが受け持つ』って言う提案は撤回してくれ。……いきなり亜竜級モンスターが現れるレジェンダリアに近い環境の森で、アンタらだけに負担を押し付けるのはクエスト達成に於いては効率的じゃない」

 

 ……彼がして来た提案はそんなちょっと予想外なものだった。

 

「ふむ、MVPは良いのか?」

「別に特典武具が欲しくてこのクエストを受けた訳でも無いし、クエストを受けた以上はその達成の為に可能な限りの手を尽くすのが最低限のマナーだろう? ……そもそも敵を受け持つ提案はそっちが勝手にして来た事じゃん。トラブルに関してももう気にして無いし」

「……それもそうだな。どうも余計な気を使ってしまった様だな、済まなかった」

 

 どうも俺は少し彼の事を誤解していたみたいだな。多分彼は彼なりにこのゲーム(Infinite Dendrogram)()()()()()()真剣に取り組んでいるからこそ、そうじゃない者に対してああいう態度を取るんだろう。

 ……そんな色々と早とちりしていた所為でちょっと気まずい感じの俺の前に、ふよふよと宙に浮いたシズカさんがやって来た。

 

「はいはーい! それじゃあ蟠りも無くなった所で自然ダンジョンの探索を続けましょうか。今度はみんなで協力してね」

「分かりましたよ、シズカさん」

「分かってる、クエスト達成が最優先だ」

「はい良くできました。……それじゃあ早速私から行こうかしら。まずは偵察を出すわね……《多重同時召喚》《御霊顕現・亡霊召喚》【グレイウルフ・ゴースト】【スカウトイーグル・ゴースト】」

 

 そんな感じで空気を変える様に明るい調子で宣言したシズカさんはスキルを行使すると、身体が透けている狼と鷲がそれぞれ五体ずつ召喚された。

 

『『『『『GURURURURU……』』』』』

『『『『『KYUEEEE…………』』』』』

「これが私のスキルの一つ《御霊顕現・亡霊召喚》……まあ、色々な種類の霊体系アンデッドを召喚出来るスキルよ。この子達は偵察向きだから辺りに放って周囲を索敵させるわ。後ついでに《ゴースト・レポート》っと。じゃあ行きなさい」

 

 そうしてシズカさんが指示を出すと【グレイウルフ・ゴースト】は生い茂る草木を意に介さず四方に散り、【スカウトイーグル・ゴースト】は木々を擦り抜けながら空へと飛び立って行った……どうも霊体だからかオブジェクトを擦り抜けるみたいだな。これなら鬱蒼とした森の中でも普通に行動出来るか。

 

「【幽霊術師(ゴーストマンサー)】のスキルであの子達が得た情報が私にも伝えられる様になってるから……それでペルシナさん、目的の【ハデスブランチ】はこの森の中にいるのよね」

「……はい、この【比翼の羅針盤】が指し示す先はこの<サウダーテ霊林>の奥になっていて、そこから動いている様子はありません。……それにこの【羅針盤】はある程度近づけば彼我の距離もわかるのですが、その距離を地図と照らし合わせれば丁度森の最深部に居ます」

「ふむん? じゃあ例の高性能な【プランツアンデッド】を作る儀式でもやっとるのかの。資料を見た限りだと相応に時間が掛かる様じゃし……さっさと攻略せんと向こうの戦力が増えるな」

 

 確かにネリルの言う通りでもあるが……問題は【ハデスブランチ】がその儀式を『亡き妻と子供を蘇生させる儀式』だと思い込んでるらしい事なんだよな。その儀式で生まれるのが只の高性能な【プランツアンデッド】なら、それを見た【ハデスブランチ】がどんな行動を取るかが予測出来ん。

 ……同じ懸念をしたのか発言したペルシナさんや、それを聞いたひめひめとシズカさんはやや眉根を寄せていた。

 

「とにかく時間をかけても状況は悪くなるから、クロード君の言った通り全員で協力して速攻ダンジョンを踏破するのが一番って事よ。……上空に()()()()()をピカピカさせている以上は直ぐに侵入には気付かれるだろうしね」

「ああ、私の《天地一切大祓之矢(アマテラス)》か……やっぱクッソ目立つわよねぇ……」

 

 そんな二人に釣られて俺達は森の遥か上空、大体ひめひめの真上に位置する場所で木々の間からでも見えるぐらい光っている光球を仰ぎ見た……それはひめひめの<エンブリオ>【アマテラス】の必殺スキルの待機状態であり、時間経過と共にあの光球が周囲から光エネルギーを吸収して威力を増す仕組みであるらしい。

 ……ちなみにあの光球はひめひめとの相対位置で固定される仕様であり彼女が移動すればその分だけ移動するので、こうしてダンジョンに入る前に準備してから移動時間の間にエネルギーをチャージして、ターゲットの<UBM>に遭遇したら即座に発射するという戦術も可能な訳だが……。

 

「この戦術の難点は頭上の光球が目立ち過ぎて奇襲には向いていないという事だ。光を吸収してるからか光球の周りだけ暗くなってるからすごい目立つ」

「元魔法系超級職の<UBM>なら普通に気がつくよね。……だからこそ向こうが儀式を終えるまでに辿り付かないといけないわ」

「確かにクエスト達成には急ぐべきだったな。……気付かせてくれて助かったよクロード」

「あ、いや別に……」

 

 俺がお礼を言ったらクロードは少し気まずそうに目を逸らしてしまった……シスコンシスコンとよく言われるが、妹関連で少し視野が狭くなる悪癖は直さねばな。

 ……そういう訳で俺達は早急に【ハデスブランチ】の元へと向かうべく、互いに協力しながら<サウダーテ霊林>を進んでいった。

 

 

 ◇

 

 

「ここからは私も前線に出るわね。……多分、聖属性攻撃が乱舞する【ハデスブランチ】戦ではうっかり死にそうだから、あんまり役に立たないだろうし」

「シズカさん【ブローチ】とか付けてないの?」

「こんな身体(ボディ)だからまともな装備品が付けられないのよー。代わりに火属性や光属性耐性のスキルは()()()()けど、アンデッド特効の聖属性は普通に死ねるわ……あら、偵察に出た子達が敵を見つけたみたいね。先制を仕掛けるわよ《御霊顕現・亡霊召喚》【ブラッディベア・スペクター】。更に《ポルターガイスト》っと」

『GURUAAAAA!!!』

 

 ある時はシズカさんが呼び出した血塗れのクマ型ゴーストが、発見したトレントをその鋭い爪で斬り裂いたり……。

 

 

 ◇

 

 

「む、危ないのですアリマちゃん! せいっ!」

「ありがとう! ミュウちゃん!」

「……今アンタが手を触れたオーガがいきなり吹っ飛んだんだけど、何かのスキルか?」

「いえ? 単に重心を崩して投げ飛ばしただけの只の技術ですよ。特に何かスキルは使ってませんね」

「ミュウちゃんならそのぐらいは当然だよね! ……あ、トドメは刺さないと《レーザーブレード》」

「えぇ……」

 

 またある時は、そんな絶好調なミュウちゃんとすっかり仲直りしたアリマちゃんの妙に息のあった連携を見たクロードが困惑してたり……蟠りは無さそうです良かったな(目そらし)

 

 

 ◇

 

 

 そんな感じで<サウダーテ霊林>を歩く事三時間程、俺達は順調と言えるペースで森の奥まで入り込む事が出来たのだが……突然、ネリルが足を止めて警戒を促した。

 

「……ふむ、気を付けろよ主人殿。どうも侵入者を感知する結界の内部に入り込んだ様じゃし、向こうからこれまでの連中とは違うアンデッドモンスターの反応がある」

「《レイライン・サーチ》《魔物索敵》……確かに純竜級レベルのモンスターの反応があるな」

「……これは、間違いありません。師匠の【プランツアンデッド】の反応です」

 

 俺やペルシナさんの索敵結果を聞いた全員は一様に真剣な表情になって森の奥を警戒しつつ戦闘態勢に入って行き……その直後、森の奥から木々をなぎ倒しながら緑色をした全長5メートル程のやや細長い四足歩行のドラゴンが現れてこちらに突っ込んで来た。

 ……だが、よく見るとその目は白濁しており身体の一部が黒色の樹皮に覆われたり湾曲した枝葉が生えていたり植物によって侵食されている様に見え、その頭上には【プランツアンデッド・グリーンドラゴン】の文字があった。

 

『GUGYURABAAAAAAAAA!!!』

「こっちに来るわね……全員気を引き締めなさい! これまでとは違う相手よ!!!」

 

 ……そんなひめひめの号令とほぼ同時に、俺達と()()()()()()()()()()こちらに突っ込んで来た【ハデスブランチ】配下の【プランツアンデッド・グリーンドラゴン】との戦いが始まったのだった。




あとがき・各種設定解説

【冥樹死王 ハデスブランチ】:狂い堕ちた【冥王】
・<UBM>化により最早生前の妻と子供との生活すらまともに思い出せないぐらいに狂い果てており、今は『死者蘇生によって永遠に共に生きる』という妄念に取り憑かれたハイデスという男の残骸。
・それ故に儀式の実行を最優先しており、更に技量は一切衰えていないので、森の管理者から奪った監視網と純竜級アンデッドをリンクさせて範囲内に入った者をアンデッド達に襲わせる防衛網を構築している。
・ただ、本人は儀式に集中しているので戦闘には関心を向けていない。

兄:ちょっとシスコンの悪い面が出た
・今回は久し振りに前衛をやっており本人の剣技と【ヴァルシオン】のステ補正、そして対モンスター特化の【カースペイン】で亜竜級下位ぐらいなら相手取れる。

クロード:プレイスタイルは遊戯派
・別に特典武具が欲しくない訳ではないが、それ以上にパーティーの和を乱したりクエストに悪影響を出す方が凄く嫌いなタイプで自分にも他人にも強制する感じ。
・尚、彼の姉のクラリスはこの事について『間違ってはいないけど、デンドロみたいに自由度の高いMMOにはあんまり向いてないわよね』と思っており、彼自身も自覚があるので譲れる所は譲る様にはしている。

【不有幽霊 ゴースト】
<マスター>:シズカ
TYPE:ボディ
到達形態:Ⅳ
能力特性:霊体・怨霊集積
固有スキル:《幽霊体》《斯の身は怨嗟の受け皿也》《供物を捧げ、御霊を祀れ》《御霊顕現・霊装将来》《御霊顕現・亡霊召喚》
・モチーフは幽霊や怨霊を意味する言葉である“ゴースト”。
・《幽霊体》は自身を“霊体系アンデッド”に置換するスキルで、種族をアンデッドに変え物理攻撃無効・浮遊可能・物体透過などが出来る様になり、実体が無いので多くの状態異常を無効化出来る他にも生物でないからか闇属性に高い耐性を持つ。
・だが、アンデッド故に火・光・聖属性弱点と日光下での弱体化が課せられ、更に物質透過故に装備品を装備出来ないどころかアイテムボックスや【ジュエル】すら所持出来ない重いデメリットもある。
・《斯の身は怨嗟の受け皿也》は周囲の怨念を蓄積し、それらを自身のHP・MP・SP・怨念を消費するスキルのコストとして使用出来るスキルで、彼女は死霊術師ギルドの怨念溜まりの除去や呪いの解呪クエストをこのスキルで達成しているのでかなりの蓄積量がある。
・《供物を捧げ、御霊を祀れ》は自身が所有するアイテムをコスト捧げる事で上記の《斯の身は怨嗟の受け皿也》にそのリソース分の怨念を蓄積し、更に生物由来であれば代わりに後述のスキルの為の情報としてストック出来るスキル。
・ストック出来る情報である生物のステータス・レベルなどは捧げたアイテムの質に比例し、ストックの最大数は自身の合計レベルの十分の一の数までで、同じモンスター由来のアイテムを捧げた際に既にあるストックに上乗せしてステータス内容の強化も可能。
・また、ボディ故にステータス補正がSP・STR・ENDがマイナス75%、HP・DEX・LUCがマイナス50%となっており、普通の人間なら味覚や触覚の欠落や霊体系アンデッド故の怨念感知や霊的感覚など発狂しかねないが、“リアルの事情”からそれらに慣れているシズカの場合は特に問題無い模様。

《御霊顕現・霊装招来》:パッシブスキル
・上述のストック一つを選択して、その生物のスキルの内一つを選択して自身のスキルとして使用可能にするラーニング系スキルで、獲得しても使えないドロップアイテムを無駄にしない為に発現した。
・選択できるストックの数は自身の使われていない装備枠までで、選択しているストックは《御霊顕現・亡霊召喚》による召喚不可能。
・彼女はこのスキルで火属性・光属性耐性を得る事で防具を装備出来ないデメリットをある程度補ったり、蓄積した怨念でモンスターの強力なスキルを使ったりしている。

《御霊顕現・亡霊召喚》:アクティブスキル
・上述のストックを一つを選択してMPを消費する事で、そのストック内のステータス・スキルを有する霊体系アンデッドを召喚するスキルで、死霊術師系統なのに【ジュエル】使用不能でアンデッド使役が出来ないので代わりに発現した。
・召喚時間は消費MPによって変わり一度召喚に使ったストックは1分間再使用不可になる他、《御霊顕現・霊装将来》で使用中のストックは選択出来ない。
・召喚されるモンスターは霊体系アンデッドなので物理攻撃を透過するが、逆に物理系スキルを当てる事も出来ないので、彼女の場合は霊体に物理干渉を可能にさせる《ポルターガイスト》を併用する事が多い。


読了ありがとうございました。何時もの事だけどちょっと後書きが長くなったな…。
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