□<サウダーテ霊林>深部
「……む。これは……《メタ・アナライズ》……多量の自然魔力が森の奥に
「うわぁ……森の奥から物凄い怨念が……これはまずい感じ?」
「何ですって?」
彼等【ハデスブランチ】討伐パーティーは森の奥へと向かっている途中、突然顔を顰めながらそんな事を言い出したネリルとシズカを見て思わず足を止めた。
「どう言う事? 詳しく説明して頂戴」
「えーっと、私は<エンブリオ>のスキルとサブジョブに入れた【
「さっきまでの魔力吸収は資料に書かれておった儀式に使われる量に近かったが、今のはそれを遥かに上回る量を吸収しておるんじゃ。……このレベルの魔力を運用可能なら、下手をすると古代伝説級レベルのモノが生まれたのかも知れんのぅ」
「そんな……師匠……」
二人の言葉を聞いてティアンであり【ハデスブランチ】に関わり深いペルシナを中心にパーティー内に動揺が走るが、それでもレントとひめひめの場数を潜ってる組は即座に対応し出した。
「ネリル、シズカさん、森の奥で何が起こっているのか、そして【ハデスブランチ】に何があったのかは詳しく分からないか? ここからだと森が鬱蒼としていて先が見えん」
「流石にそこまでは……」
「《マルチ・クレイヤボヤンス》《ハイ・アナライズ》《クリーチャーサーチ》対象アンデッド……ふむん、ここから500メテルぐらい離れた場所に反応……いやこれはまさか
「……成る程、でぃふぇ〜んど“高台”をお願い。私が見てくる」
「了解……皆さんちょっと離れてて下さい。《フリーダム・ランパード》!」
そんなレントとネリルの不穏な推測を聞いたひめひめが指示を出すと、それに応えたでぃふぇ〜んどは直ぐに彼女の足元から周囲の木々の倍以上の高さがある塔のような細長い城壁に変形させられた【パラスアテナ】がせり上がり、その身体を一気に森の上へと移動させた。
◇
「うわぁ……何アレ……?」
『◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎『◾️◾️◾️◾️◾️『■■■■■『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』
そうして森の上へと到着したひめひめだったが、遥か先の眼下に広がる光景を見て思わず絶句してしまった……そこには森の木々が半径200メテルぐらいの円周上で紫色に染まり、更に木々の幹にある口の様な樹洞から悍ましい唸り声の様な音を鳴り響かせながら加速度的にその円を拡大している光景だったのだ。
……更にその中心部には他の木々よりも三倍は大きく、頂点が禍々しいオーラを放つ不気味な人型の樹洞になっている樹木が屹立していた。
「《遠視》《看破》《遠隔識別》……【冥樹屍界 バイオハーデス】ねぇ。例の儀式によって生まれた<
『⬛️⬛️⬛️⬛️『■■■■『▪︎▪︎▪︎『▪️▪️▪️▪️▪️』
少なくとも【ドラグリーフ】の時は識別出来たし……そう考えながら得た情報を【テレパシーカフス】を介して下の仲間に送るひめひめだったが、そうしている間にも森がどんどん【バイオハーデス】となっていく光景を見て『これはマズイ』と思い始めた。
……そんな彼女の考えに呼応してか、或いは彼女の上空に光り輝く必殺スキルの光球に気が付いたのか紫の森の中心部にある巨木【バイオハーデス】がそちらへと意識を向けながら騒めき始めた。
『▪️▪️▪️▪️『◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎『◼️◼️◼️◼️◼️◼️『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』
「こっちに気付かれた? それとも上の必殺スキルに……もしあの森が無制限に拡大するなら、最終的にこの<サウダーテ霊林>全てが【バイオハーデス】の支配下になる可能性もあり得るか。……今から必殺スキルを撃つわ!」
時間を置いたらマズイと思ったひめひめは地上の仲間に連絡した後、数時間のチャージによって超級職の奥義すら上回る威力となった【アマテラス】の必殺スキルで中央にある本体っぽい巨木を撃ち抜こうと狙いを定めた。
……だが、そのひめひめの行動が危険な物だと融合した【ハデスブランチ】から得た知識と《危険察知》《殺気感知》のスキルで把握した【バイオハーデス】は、即座にこれまた【ハデスブランチ】から得た“対応策”を実行する。
『◼️◼︎⬛️■▪︎◾︎⬛️◼️◾️▪︎◾️■⬛️《
木々に付いた樹洞の多くから悍ましい
これは森司祭系統の森林内限定全体バフにアンデッドが弱点とする各属性のレジストスキルを組み合わせた、“アンデッドの弱点を一時的に人並みにする”という【ハデスブランチ】が生前から得意としていたオリジナルスキルであり、古代伝説級に進化して膨大なMPを注ぎ込んだ今では
「ッ⁉︎ アレは面倒そうね……《
……それを見たひめひめは即座に必殺スキルを使用して自身の上空に待機させていた光球を巨大な聖光の矢へと変形、その長時間のチャージを得た必殺スキルを中央の巨木へと射ち放った。
『⬛️⬛️◼️◼︎◼︎▪️▪️『■■⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎『■■▪︎◼️◼️◼️◾︎『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️…………!!!?』
そうして放たれた聖光の矢は超級職の奥義すら防ぐ障壁を紙切れの様に貫通して、彼女の狙い通り本体と思しき中央の巨木に直撃して跡形もなく消滅させ、更に貫通した矢は熱と光と浄化のエネルギー撒き散らす余波で辺りの木々を根こそぎ消し飛ばして地面に着脱して大爆発を起こした。
……その閃光が収まった後、そこには紫の森をくり抜いたかの様な直径30メテル、深さに至っては千メテル級の深い大穴が出来上がっており、その地面の一部は攻撃の余波で発生した高温によってガラス化している程であったた。
「……さて、これでやったか『◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎『◼️◼️◼️◼️『■■■■■『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』……だよね知ってた(溜息)」
だが本体である筈中央の巨木が消滅しても尚、残った紫の森──【バイオハーデス】は速度こそ落ちたものの変わらず周囲の木々を侵食してアンデッドへと変えていっていた。
……そんな光景を見たひめひめは溜息を吐きながらも、気持ちを切り替えて冷静に【バイオハーデス】の様子を観察してその能力を探りに掛かった。
「やはりあのあからさま過ぎる巨木は本体やコアでは無かった……いや、どの木々を《看破》しても同じ【バイオハーデス】のステータスが見えるわね。……つまりはスライムとかと同じで、何処かにコアがあるんじゃなく
そんなひめひめの予測は凡そ的中しており【冥樹屍界 バイオハーデス】が有する固有スキル《
更にこのスキルには【バイオハーデス】はスライムや一部エレメンタルなどと同じ様に『体積=HP』の生態として扱う効果もあり、加えて《冥樹侵食・屍界拡大》には取り込んだ生物の質量が増えれば増える程に最大HPだけでなくMPもSPも上昇する効果もある。
『■■■■■『◼️◼️◼️◼️◼️『◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️……』
「うわぁ、中央のクレーター無視してドンドン外側に拡大してるわ。……私の必殺スキルってあくまで超強化した矢を放つタイプだから、弾速や威力は高くても攻撃範囲はそこまでじゃ無いってのが致命的だったか」
故に彼女の必殺スキルで森の何割かが削られたとしても【バイオハーデス】は未だ活動可能かつ
……もちろん生者を直接アンデッドに変えるスキルである《冥樹侵食・屍界拡大》はコストとして少なくないMPとSPを要求されるが、前述の最大MP・SP増加に加えて周囲の自然魔力を吸収しての自動回復スキル《魔力集積賦活》により、この自然魔力が豊富な<サウダーテ霊林>内でなら消費分を即座に回復でき、先程の大規模魔法で消費されたMPすらも十分程度で完全回復してしまうのである。
『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎『◾️◾️◾️◾️◾️◾️『▪️▪️▪️▪️▪️▪️『◼️◼️◼️◼️◼️◼️……』
「あー、私の予想が正しかったら、あの【バイオハーデス】相手にこっちの戦力じゃ現状打つ手無いわよ。……レント達が良い感じでアレに有効な手段とか都合良く持ってないかしら……兎に角、一旦降りて他のメンバーと相談ね」
弱点を突いた必殺スキルを撃ち込んで尚、全く問題なさそうに自分自身でもある“屍界”を広げる【バイオハーデス】を見て頭を抱えつつも、ひめひめは今後の動向をどうするかを相談すべく地上に降りたのだった。
◇
「……で、私が見た範囲ではこんな感じだったんだけど……ねえレント、なんかこう都合良く【バイトハーデス】を倒せる手段とか持ってない?」
「流石にそんな都合のいい手段は持ち合わせて無いな……ネリルお前は?」
「聞く限り今のワシでは倒せんヤツじゃな。増殖と魔力回復特化で倒すには体積全部吹き飛ばす必要がある典型的な条件特化型、必要なのが森ごと消し飛ばす超広範囲大火力ではのう。……【バイオハーデス】はこのままだと森全部飲み込んで神話級に至りかねない古代伝説級最上位といった所か」
『…………』
……そうして偵察と先制攻撃を終えて降りてきたひめひめの話と、その情報から語られたネリルの推測を聞いた事によってその場には重苦しい沈黙が広がった。
「その【バイオハーデス】が使った《森司祭の祝福》と各種レジストスキルの組み合わせは生前の師匠が得意としていた技術です。……もしや【バイオハーデス】は師匠が使役しているのでは……?」
「いや、その防御スキルは【バイオハーデス】自身が発動してたよ」
「おそらく儀式の際に何らかの事故があって取り込まれたんじゃろうな。……そもそも古代伝説級を作り上げるのは並大抵の事では無いし、それがいきなり現れたのなら素材として伝説級<UBM>を含む物を使いでもしない限りは無理じゃろ」
「……そうですか。……どうやら私はまた間に合わなかった様ですね」
そんな事を言いながら溜息を吐くペルシナを見て更に空気は重くなるが、今はひめひめが与えたダメージのお陰で動きが鈍っているとはいえそう遠く無いうちにここまで到着するであろう【バイオハーデス】にどう対応するのかを決める必要がある事は全員が理解していたので、とにかく彼等はひめひめが音頭をとる形で早急に方針を決める事にした。
「まずは逃げるか戦うかを決めましょう」
「いや、勝ち目がないなら逃げ一択じゃね?」
『<マスター>だけなら敗北覚悟で特攻って手もあるけどね。<マスター>なら死んでも大した問題じゃないし』
「命なんて軽い物だ……主に<マスター>のは。……という冗談はさておき、放置しておくのは危険過ぎる相手だから倒せなくとも可能な限り情報は入手しておきたいな」
ひめひめ・ミカ・レント達が中心になって『敗北覚悟で【バイオハーデス】に挑む』か『<サウダーテ霊林>から脱出して逃げる』かの二択に今後の行動を絞る所までは行った。
「つーか<マスター>だって死んでも問題ない訳じゃないだろ、装備ロストとか」
『別に特攻は強制じゃないよ、あくまで自由参加だから逃げても良いし。要するにチーム分け?』
「まあ、あの【バイオハーデス】についてニッサ辺境伯領に知らせるメンバーも必要だから必然的にそうなるわよね。ペルシナさんの護衛も兼ねて」
「待って下さい! 【バイオハーデス】が師匠によって生み出されたモノであるのなら私がそれを止めなければ……!」
「いやそれはホント勘弁してくれペルシナさん。今回は実質全滅前提の特攻だから、それで一緒にいるティアンの貴女に死なれたらこっち(主に妹)の精神状態が最悪になって勝算が下がる。……それにこの事を街に伝えるには社会的信用のあるティアンの方が良いし」
その際にペルシナが付いていくと言い、それをレントが合理的(に見える)説得によってやり込めると言う事もあったが……とりあえず全滅覚悟で挑む者達と街へ報告に行く者達に分かれて行動する事となった。
「……くっ、仕方ありませんね。分かりました……後の事はお願いします」
「すみません、ペルシナさん……後は任せて下さい」
「このひめひめに任せて頂戴! それに
【クエスト【討伐──【冥樹屍界 バイオハーデス】 難易度:十】が発生しました】
【クエスト詳細はクエスト画面をご確認ください】
悔しげな表情をしたペルシナがそれでも自分の成すべき事をしなければならないと覚悟を決め、これから死地へ向かう<マスター>達へと頭を下げると共にクエストが発生した。
「……難易度が『十』なんて初めて見たよ……【ハデスブランチ】の討伐でも難易度『八』だったんだけど」
『クロード君はどうするの? さっきから否定的な意見ばかりだし嫌なら報告側でいいけど』
「俺は行かないとは言ってないだろ。アレはあくまで一般的な意見を言っただけだし……と言うか、姉ちゃんを始め<マスター>はみんな<UBM>に挑戦する気満々みたいだけど、護衛に回るヤツはいるのか?」
「じゃあ私が護衛役に回るわ。……アンデッドである私が一緒だとレント君達が全力の聖属性魔法使えないっぽいし、妥当な人選でしょう」
時間もない事もあって手早く話し合った結果、街への報告にはペルシナとその護衛であるシズカが向かい、それ以外の全員で【バイオハーデス】へと挑む事になった。
……各々『最も犠牲の少ない未来を掴むため』や『折角の<UBM>だしとりあえず戦っておこう』とか『クエスト達成に全力を尽くす』など考えは違うが、デスペナも厭わないし足の引っ張り合いをする気も無く<UBM>と戦う思考だったのが幸いした形だ。
「まあ、このままお別れってのもアレだし置き土産ぐらいは置いておくわね……《多重同時召喚》《御霊顕現・亡霊召喚》【キングバジリスク・スペクター】×三!!!」
『『『KYASYAAAAAAAAAA』』』
そうして特攻チームが森の奥へと進もうとした時、唐突にシズカがスキルを起動すると共に全長10メートルはある大型の蛇型の霊体アンデッドを三体も召喚したのだ。
……ちなみにこれらはかつてシズカが
「ちょ⁉︎ シズカさんそんな危険生物を……!」
「さーらーにー、これだけじゃないわよ〜! 怨念解放《デッドリー・グラッジレイス》! 更にもう一つ《スピリット・オブ・リヴェンジ》!」
そんな唐突な危険生物召喚に動揺するメンバーを尻目に何故かテンション高めでノリノリなシズカは
……【
『『『ッ⁉︎ AAAAAAAA! GIYEEEAAAAAAAAAAA!!! 』』』
「よし、良い感じに仕上がったわね」
「……いや、どう見てもヤバイ感じに暴走してませんかコレ」
その特性上、どちらのスキルも一歩制御を間違えば対象にした霊体系アンデッドが暴走して辺りに呪いを撒き散らしかねない非常に危険なスキルである……少なくとも今のシズカの様に『良い仕事したわ〜』みたいな表情で平然としていられる様なモノではない。
それ故に他のメンバーは明らかにヤバいオーラを漂わせながらのたうち回る【キングバジリスク・スペクター】から距離を取って構えているし、その二つのスキルと【キング・バジリスク】の恐ろしさをよく知っているペルシナに至っては顔を真っ青にしている。
「ふむ、見事な怨念制御じゃな。ここまで出来る者はそうおらんじゃろ」
「その辺りの技術には自信があるのよねー、お陰で蓄積してきた怨念はすっからかんだけど。……ほらみんなもそんなに怯えなくて良いわよ。ちゃんとこの子達には【バイオハーデス】だけを狙う様にしてあるから『『『GIYEEEAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!! 』』』……ほらね」
「……指示を受け付けずに森の奥へと突っ込んで行った様にしか見えない件」
唯一、シズカが行った術理を理解出来たネリルだけは平然としていたが、最早暴走としか思えない様な勢いで森の奥へと突撃していった【キングバジリスク・スペクター】達を見て他のメンバーはドン引きしていた。
……実際、制御出来ていると言うよりは暴走の方向性を【バイオハーデス】のみに向けて他は攻撃しない様にしていると言った方が正確だが、危険度の高い二つのスキルを併用しながらそこまで出来る者はティアンでも殆ど居ないので凄い技術である事には変わりない。
「まあ、あの子達は二十分ぐらいは戦えるから共闘は無理でも囮か<UBM>の能力を探る捨て石にでもしてくれれば良いから。……それじゃあペルシナさん、行きましょうか」
「……色々言いたい事は出来ましたが分かりました。……必ずこの情報は街に使えますので皆様も御武運を」
……その辺りの事をシズカから説明されたので一応他のメンバーが納得したのを見て、彼女はアンデッド馬に乗ったペルシナに憑いていく形で森の外へと向かっていった。
「……さて! じゃあ気をとり直して【バイオハーデス】討伐特攻隊! 進軍開始よ!!!」
「「「『おー!』」」」
「……少女三人に混ざって何やってんの姉ちゃん」
「討伐するのか特攻するのかどっちなのか」
「討伐目的で特攻するんだろ」
そして、そんなちょっとヤケ気味なひめひめの号令の下、この世界が彼らにとっては
あとがき・各種設定解説
《メタ・アナライズ》:ネリルのオリジナルスキル
・あらゆる対象のステータス・材質・魔力・リソースの詳細や流れや構成など、ありとあらゆる情報を把握・解析する解析系の最上位魔法。
・《看破》《鑑定眼》の使用時にはシステム的に自動処理されている情報をマニュアルで処理するが故、殆どの隠蔽系スキルを突破して<エンブリオ>の解説すらも問題無く可能。
・しかし対象の“あらゆる”情報を把握してしまうので、それらを理解出来る頭脳・知識と処理出来る演算能力がなければまともに使えないピーキーなスキル。
・ネリルの場合は本人の破格の技術・頭脳によって使いこなしているが、現状の彼女だとMPの消耗や演算能力の問題があるので《看破》《鑑定眼》《心眼》などのスキルを普通に複合した《ハイ・アナライズ》などと使い分けている。
ひめひめ:必殺スキルは強力だが相性が悪かった
・それでも撤退を良しとしていない三兄妹の考えを読んでフォローしながら皆を纏めたりとリーダー格として活躍。
・必殺スキル《天地一切大祓の矢》はチャージ時間が掛かる上にクールタイムが長く、日照下でしか使えず選択した矢も使えなくなると言う複数のデメリットが課せられている代わりに威力が高く、長時間のチャージを得たなら神話級金属すら融解させる熱量を生み出す事も可能。
・ただしあくまで『一発の矢』であり貫通力が高すぎる事もあって、威力に比べて攻撃範囲は余り広く無い。
ペルシナ:本懐を達する事は出来なかった
・それでも冷静に自分の成すべき事をしようとしている人格者なので、そういう方向に誘導したとある兄妹はちょっと申し訳無く思ってる。
シズカ:実は単騎戦闘が一番強い
・【キング・バジリスク】に対しては霊体に有効な攻撃手段が無かった事もあり、一方的に召喚アンデッドを嗾しかけながら【テンペスト・エクスプロシヴエレメンタル】からラーニングして無差別広範囲物理風攻撃&広域酸素濃度減少スキルではめ殺した。
・ちなみに最後ペルシナに付いて行った方法は、《ポルターガイスト》を使って捕まりながら体重ゼロの霊体である事を活かして引っ張られていった感じ。
《デッドリー・グラッジレイス》:【幽霊術師】の奥義
・死霊術師上級職お約束の怨念運用系スキルであり、大量の怨念を霊体系アンデッドに注ぎ込んでステータス・スキルの大幅強化・接触時に実体化してしまう《ポルターガイスト》とは違った一方的な物理干渉能力を与える。
・ただ、大量の怨念を注ぎ込まれる故に怨念運用の技量が拙いと暴走してしまい、そうで無くとも対象のアンデッドの精神がすり減って成仏も出来ず消滅する事も多いので真っ当な死霊術師からは禁じ手として扱われている。
・尚、シズカの場合は使い捨てのアンデッドなので気にする必要が無く、更に本人の卓越した怨念制御の“リアルスキル”によって問題無く運用可能。
【
・【呪術師】に加えて死霊術師系統の要素もある派生上級職で、霊体に呪いを付加して怨霊に変えた上でコストとして使い捨てる事で強力な呪術を行使するジョブ。
・手間がかかる分だけ呪術の効果は強力だが、アンデッドを使い捨てにする他にも普通の霊を怨念に変えて使役するスキルまで持っていて、その方がコスト的に安上がりだからよく使われるなどの理由で真っ当な死霊術師からは忌避されている。
・奥義である《スピリット・オブ・リヴェンジ》は霊体に大量の怨念を纏わせて攻撃した相手を呪う上、それを倒した相手に復讐系スキル特有の自傷扱いで多くの耐性無視&強力な呪いを掛けるスキル。
・だが、霊体の怨みや復讐心を煽って呪いに変換しているので、その矛先が術者自身に向く事も多いという罠スキルでもある……のだが、シズカの場合は<エンブリオ>のスキルで生み出したアンデッドなので制御は問題ない模様。
【冥樹屍界 バイオハーデス】:古代伝説級条件特化型
・融合元である【ハデスブランチ】と【ハイ・アンデッド・ジャイアントウッド】のスキルを幾らか引き継いでおり、本編で使った防御魔法や枝葉を動かす《樹木可動》などの地属性魔法スキルも有する。
・だが、知性や精神は劣化して基本的に本能のままに行動しているので多重技巧型と言える様な技術や戦術は行使出来ず、基本的に《冥樹侵食・屍界拡大》《魔力集積賦活》による自己の拡大の為の補助スキル扱い。
・最も殆どの生命を自身へと変成・同化させ、その全てを滅ぼさなければ死滅しない特性は厄介極まりなく、更にスキルによって得た膨大なMPとSPなら本能的にスキルを行使するだけでも十分過ぎる脅威となる。
・現在はひめひめの必殺スキルによる浄化効果で動きが大きく鈍っているが、保有する【ハデスブランチ】由来の浄化効果を相殺するスキルを使いながら着々と自身を拡大し続けている。
読了ありがとうございました。
最近デンドロ二次が増えて嬉しい。感想・評価・誤字報告・お気に入りに登録とかは待ってます。