とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:シズカ「置き土産は置いていくから頑張ってねー」キンスペ『『『KYASSYAAAAA!!!』』』兄・ひめひめ「「どう見てもヤベー奴等なんですが」」


VS【冥樹屍界】

 □<サウダーテ霊林>深部・【冥樹屍界 バイオハーデス】勢力圏

 

『『『GUSYABRUGSYAAAAAAAAA!!!』』』

 

 そんなとても正気とは思えない叫び声を上げながら、三体の【キングバジリスク・スペクター】はそこら一帯にに存在する黒色の幹と紫色の葉をした木々──古代伝説級<UBM《ユニーク・ボス・モンスター》>【冥樹屍界 バイオハーデス】の肉体の一部へと当たる触る攻撃を仕掛けていた。

 

『BWERRUSYAAAA!!!』

『GEEESSSYAAAA!!!』

『KIIUEEEEE!!!』

 

 まず一体のバジリスクが吸い込んだ者に【猛毒】【衰弱】の状態異常を齎す《ヴェノムブレス》を辺りにばら撒き、別の一体が【バイオハーデス】の一本に噛み付いて牙から強力な【溶解毒】を送り込む《デッドリー・ファング》で攻撃し、最後の一体は目視した対象を【石化】させる《ペトラアイ》によって木々を石に変えてから体当たりで砕く。

 

『◼️◼️◼️◼️◼️『■■■■■『◾️◾️◾️◾️◾️!!!』

『『『KYABESAESYAAAAAA!!!』』』

 

 更に三体とも状態異常系スキルを使う度に周囲の物体を毒によって汚染する《ヴェノムフィールド》というパッシブスキルによって、辺りの土壌は既に毒性を帯び始めており、そこに根を貼る【バイオハーデス】を猛毒によって徐々に衰弱させていっていた。

 ……これらの強力な各種状態異常攻撃こそ【キングバジリスク】が純竜級モンスターの中でも恐れられている原因であり、加えて今の彼等は霊体なので物理攻撃は効かずシズカから付与された呪詛によって上位純竜に迫るステータスと攻撃して来た相手に呪怨系状態異常までも齎す力を得ている事から、霊体に有効な攻撃手段の無い相手なら超級職や伝説級レベルの<UBM>すらも打倒出来る程の戦力となっていたが……。

 

『◼️◼️◼️◼️『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎『◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

『『『KIGISYAAAAA!!!』』』

 

 そもそも【キングバジリスク・スペクター】が攻撃・汚染している範囲が【バイオハーデス】が現在有する領域の5()()()()()()()()()()でしか無い以上は決定打にはなり得なかった。それに加えて【バイオハーデス】はアンデッドである故に各種状態異常に高い耐性を持っており、固有スキル《冥樹侵食・屍界拡大(ハデス・ハザード)》によって膨大な体積を有しているので状態異常を与えてもその箇所にしか効果が無いので悪影響が希釈されていた。

 ……そして【バイオハーデス】は基本的にその身に刻まれた本能(怨念)によって自身を増やす事を最優先で行動しているが、それを妨害する相手にはひめひめに対して防御結界を展開した様に【ハデスブランチ】から継承した知識から最善と思われる対処法を機械的に実行するぐらいは出来るのだ。

 

『■◾︎◼️◾️◼︎◼️◾️《Soil Purification(土壌浄化)》『《Toxin Neutralize(毒素中和)》『《Poison・Prevention(病毒予防)》『《Grow Up(急速成長)》』

『『『GEASYAAAAA!!!』』』

 

 まず、手始めに【バイオハーデス】は継承した【森司祭(ドルイド)】系統の森林環境保護スキルにより土壌の毒素を浄化、木々の毒素の中和排出、病毒系状態異常耐性の上昇を実行し、更に植物系モンスターがそれなりに持っているスキルである《急速成長》に多量のHP・MP・SPを注ぎ込んで損耗した木々(肉体)を補う新たな【バイオハーデス】を生やして自身を再生させて行く。

 更にそれと並行して《冥樹侵食・屍界拡大》を使いバジリスク達の近くにあるにある木々や逃げ遅れたモンスターなどを片っ端から取り込んで、彼等を自身の肉体によって完全に包囲してしまおうと試みた。

 

『《Undead Restriction(死霊弱体化)》『《Spirit Hand(心霊の手)》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》』

『GIGIGYA⁉︎』

『GUGI⁉︎』

『GYASYA⁉︎』

 

 そして死霊術師系統のアンデッドへのデバフスキル、及び霊体への直接接触と直接攻撃時に固定ダメージを与える事が可能になる《心霊の手》を使った上で、侵食・再生させた多数の木々の枝や根を操っての《ヴァインウィップ(蔓の鞭)》による直接打撃や、鋭く尖らせた枝を飛ばす魔法によって【キングバジリスク・スペクター】達へと全方位から攻撃を始めたのだ。

 ……本来ならオブジェクトである木々が変質した【バイオハーデス】の物理ステータスはAGIが300前後、STR・ENDも2000前後という<UBM>としては非常に低い数値であるので純竜級であるバジリスクに対して与えるダメージは少ないのだが、微量とはいえステータスに関係無く固定ダメージを与える《心霊の手》と、何より()()()()()()()()()()()()()()()()()()故の圧倒的な物量によって徐々にバジリスクのHPを削っていく。

 

『GESYAAAA!!!』

『SYAHAAAAAA!!!』

『KYEEEEEEE!!!』

 

 それに対して三体の【キングバジリスク・スペクター】達も辺りの【バイオハーデス】へと猛毒の牙やブレスで果敢に反撃を仕掛けていくが、既に病毒対策を固められているので毒は効果が無く、直接攻撃も相手の侵食・再生速度が上回っている所為で焼け石に水。

 一応、付与されている《スピリット・オブ・リヴェンジ》の効果で攻撃してきた【バイオハーデス】にバジリスクの怨念を具現化した対象腐敗・HP継続低下の【呪毒】という呪いを与えてはいるが、そもそも怨念で動くアンデッドである【バイオハーデス】には効きが悪く、更に《魔力収束賦活》によるHP回復によって相殺されるので余り効果が無かった。

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

『GYEGYAAAAE!!?』

 

 更に一体のバジリスクが森の奥から現れた巨大な鬼型アンデッド──【ハデスブランチ】が森に配置していた【プランツアンデッド・フォレストオーガ】によって殴り飛ばされたのだ……が、よく見るとその鬼型アンデッドの頭上にある名前表記は【冥樹屍界 バイオハーデス】になっており、その脊髄の辺りには一本の黒い蔓が生えて森の奥へと続いていたのでソレも【バイオハーデス】の一部だと分かる。

 ……ちなみにスキルによって体積と共有されているHP・MP・SP以外の【バイオハーデス】のステータスは取り込んだ生物を基準にして()()()()()()()()()()設定されており、純竜級モンスターを取り込んだ場合ならば植物アンデッド化によって多少は変質するがその部位だけは純竜級相当のステータスとなり、更にそのモンスターのスキルもある程度は使用可能になっているのだ。

 

『⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

『『『『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!』』』』

『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》『《Vine Whip》『《Branch Needle》』

『『『GYEGYAAAAAAAAAA!!!』』』

 

 そうして同じく《心霊の手》の効果を受けたフォレストオーガ部分の打撃、他に侵食して戦闘用の部位とした後に脅威を排除する為に集めた<サウダーテ霊林>のモンスター達の攻撃、そして変わらず降り注ぐ周囲の木々からの攻撃を受け続けたバジリスク達は徐々にHPを削られていった。

 ……それでも怨念による狂化を受けたバジリスク達は文字通り“死にモノ狂い”になりその牙で、猛毒のブレスで、強化されたステータスによる打撃で全方位から迫る【バイオハーデス】を破壊し続けたが、まさに()()()とも言える物量を覆すまでには至らなかった。

 

『『『GIGIGI……AAAAA⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️!!!』

『◼️◾️◾️◾️◼︎⁉︎『◾️◼︎⬛️⬛︎◼️◼️◼️◾️! 『⬛︎■◾︎◼️◼️◼️⁉︎『⬛︎◼️◼️⬛️⬛︎■⬛︎◼️⬛️!!!?』

 

 ……だが、HPがゼロになったバジリスク達は《スピリット・オブ・リヴェンジ》の最後の効果により、自分達を倒した【バイオハーデス】に対して報復の超強力な【呪毒】状態異常を掛ける事によって、その付近の【バイオハーデス】全てを腐敗させて道連れにした辺り最後の意地を見せたと言えるかもしれない。

 そして何より、そうやって派手に戦った事によって“後に控える彼等”に【バイオハーデス】の情報と対策を練る時間を与える事が出来て、バジリスク達は主人(シズカ)に願われた『敵の情報を探る為の囮』という役目を十分果たしたと言えるのだから本望であろう。

 

 

 ◇

 

 

「……うーん、やっぱりあの【バイオハーデス】を倒す方法とかちょっと思いつかないわねぇ……」

「根本的に広域殲滅型、しかも相当な大火力を継続的に出せる者でないと勝てない相手じゃしのう」

 

 最も、そんなバジリスク達の奮戦を《遠視》と《透視》、更に《視界共有》などを駆使して観戦していたレント・ひめひめのパーティーの台詞はこちらである……まあ、純竜級上位モンスター三体でも大した損害を与えられない相手を見ての感想だからしょうがないが。

 一応言っておくがバジリスク達の犠牲は無駄では無く、彼等は解析能力に長けたネリルを中心に【バイオハーデス】の能力や特性などを凡そ把握する事が出来ており、その上で『自分達では現状打つ手が無い』と判断してしまっているだけなのだ。

 

「……おっと、森の侵食がこっちまで来てるわね。アンデッド特有の生物探知で気付かれたか、或いは単に領地を広める先に私達がいただけか……どうする?」

「ここまで来れば戦うしかなかろう。元より今からでは向こうの増殖速度からは逃げられん」

「んな事は言われなくても分かってんだよ! こうなったらやってやらぁ!!!」

「あら、やる気ねクロード」

 

 そして、ひめひめが遠視によって【バイオハーデス】の侵食がこちらまで近付いている事を知った彼等は各々戦闘準備を整えて迎え撃つ構えを見せた……そこでレントは先程から“地面に幾つもの【ジェム】を設置した陣を敷いて何やら準備をしていた”ネリルに向けて声を掛けた。

 

「ネリル、準備の方はどうだ? ……今回に限っては()()を出して貰うぞ」

「分かっておる……流石に今回は相手が相手じゃし、ワシが全力出しても勝てんヤツじゃから遠慮なく行くぞい。……そんでもって準備は完了じゃから行くぞ! これぞ【森王(キング・オブ・フォレスト)】が最終奥義(ファイナルブロウ)! 《魂の森(ソウル・フォレスト)》じゃ!!!」

 

 いつに無い気合を入れたネリルがそう宣言すると共に地面の【ジェムーマギ・トランスファー(魔力譲渡)】が一斉に砕け散り、そこから大量の魔力が放出されながら【ネイチャー(自然の)・エレメンタル】たるネリルのスキル《自然魔力操作》によって掌握された自然魔力と混じり合って辺り一帯にある普通の木々へと浸透して行き……直後、周囲の木々や植物全てが光の塵──()()()()へと変換されて消滅した。

 そうして発生したリソースを更にネリルが周囲の自然魔力と混ぜて操作して行き、彼等を中心とした半径30メテル程の周辺環境を『聖なる光で輝く半透明の木々で出来た森』へと再構築したのだ……これこそが森司祭系統超級職【森王】の最終奥義《魂の森》、周囲の植物全てと自然魔力をコストにして、その範囲内に任意の森林内バフ効果を超強化した上で展開するスキルである。

 

「……ふぅ、とりあえずこの《魂の森》の範囲内では常時『聖属性の対アンデッドデバフ効果』と『生物に対する呪術耐性・聖属性バフ』と『植物の成長阻害』と『諸々のステータス上昇及びHP・MP・SPの自動回復』が掛かる様にしておいたからのー。……しかし、今のワシでは【ジェム】の補助があってもこの程度の範囲を変換するのが限界か」

「これまでチマチマと作っていた魔力タンク代わりの【ジェム】も半分くらいは吹っ飛んだけどな。……まあ、さっきのバジリスク達の戦いを見るに辺りが只の森だと、あっという間に侵食からの包囲で詰むからしょうがないんだが」

「……ペルシナさんが居なくて良かったわね。ティアンの彼女が見たら突っ込みどころ満載の光景だったわよコレ」

 

 亜竜級でしか無い筈のエレメンタルが最終奥義まで行使した事にネリルの事情を詳しく知らないひめひめパーティー側の人間は若干引いているが、疑問の声を発する前に【バイオハーデス】の侵食が《魂の森》との境界まで迫った事によって追求は免れた。

 ……そして【バイオハーデス】はこれまでと同じ様に生物を取り込んで自身を増やそうと根や枝を伸ばして《魂の森》の木々に触れようとしたが()()()()()()()()()()、更には領域内に入った枝や根は聖属性の浄化効果によってデバフとダメージを受けて徐々に朽ちていく。

 

『■■■■『◾️◾️◾️◾️◾️『◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎⁉︎』

「これらの木々はスキルの効果範囲を視覚的に表示するだけの幻影じゃからな。……先程は霊体系アンデッドであるバジリスク達を侵食する様子が無かった所から、彼奴の同化侵食スキルは植物系モンスターの寄生能力と強制アンデッド化の高位呪術を組み合わせたモノというのは分かっておる」

「ホントだ、すり抜けるね」

「てことは木々の破壊とかは気にしなくても良いのかしら?」

「うむ、この木々はあくまでそういう仕様なだけじゃから、この範囲内でどれだけ暴れても問題無いぞい」

 

 その言葉を聞いたクラリスは自身の<エンブリオ>である【命捧血槍 ロンギヌス】をクルクルと回しながら、結界に阻まれた【バイオハーデス】が集まっている方向まで歩いて行く。

 

「それじゃ、私が集まってる奴等を散らすからその間に戦闘準備を終わらせて頂戴な。……HP8()()()()! 《我が命を捧げ光の裁きを(サクリファイス・ディバインバスタァァァ)》!!!」

『◼️◼️◼️◼️◼️◼️『⬛️⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎『⬛️⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!!!?』

 

 そして結界の境界付近で立ち止まった彼女は【ロンギヌス】の穂先から()()()1()6()0()0()0()に達する聖属性熱線が放射状に放ち、そのまま槍を横薙ぎに動かす事で接触できない《魂の森》を警戒して範囲外の木々を侵食して包囲しようとしていた【バイオハーデス】の一角を纏めて消し飛ばした。

 ……ちなみにこのスキル《我が命を捧げ光の裁きを(サクリファイス・ディバインバスター)》は支払ったHPの五分の一の攻撃力を持つ聖属性拡散熱線を放つ強力な固有スキルだが、やはりと言うか“奇跡”を能力特性とする【ロンギヌス】の基本通りクールタイムは24時間と長大である。

 

『◾️◾️◾️◾️◾️『◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎『■■■■■■■……』

「……まあ、拡散ビームである以上は距離が離れると威力が落ちるのが難点だけど、有利属性でも焼け石に水かー。《セルフ・フィフスヒール》、後ポーション」

 

 そんな事を言いながら自己回復魔法とHP回復ポーションで消費コスト分を回復させたクラリスは、聖属性で浄化した筈の前方部分から既に黒の幹と紫色の葉をした植物が生えようとしているのを見て溜息を吐いた。

 ……本来なら浄化特化の聖属性にやられたアンデッドはその再生能力を大きく損なわれる物なのだが、この【バイオハーデス】は再生では無く植物としての特性を使って()()()()()()()()()()()事により肉体の再構築を行なっているので浄化効果による再生阻害が余り機能していないのだ。

 

『やれやれ、まさか敗北前提で古代伝説級<UBM>と戦う羽目になるとは』

「悪いなヴォルト。……まあ、危なくなったら【ジュエル】に戻すから勘弁してくれ」

「この辺りは不死身な<マスター>の従魔特有のメリットじゃな。ワシとヴォルトには【救命の首輪】が装備されておるし……クルエランには無いが『GOGOGO!』……ふむ、自分の力を示す為にやる気満々じゃし、生存用の“カラクリ”も仕込んであるから問題無いじゃろ」

「《フィジカル・バーサーク》《絶望セシ預言者》《狂乱セシ聖戦士》《狂喜スル守護聖人》《狂イ果テル司祭》《狂走スル巡礼者》……よし、全部のせ最大バフも慣れたから大分早くなった。正直精神系状態異常とか凄く効き難いだろうけど」

「私も特殊性特化でステータス低い相手は苦手ですから気にしないで下さい。……とりあえず《聖拳》と《フレイム・フィスト》を重ねがけで殴るぐらいです」

『ふふふ……どうやらこの新武装【ラブリーリリカルスターハートステッキ】の力を示す時が来たみたいドラ』

「いや待って、そのどう見ても魔法少女ステッキなソレは『レジェンダリアの<マスター>が作った物だってニッサにいた闇商人から買いました』

「「「知ってた」」」

 

 だが、そうして動きが鈍っている間に、他のメンバーも戦いの準備を終えて【バイオハーデス】が迫り来る方向へと歩んでいく……絶望的な戦いではあるが、彼等は不死身の<マスター>であるが故に臆する事無く死地へと向かうのだった。




あとがき・各種設定解説

【キングバジリスク・スペクター】:凄く頑張った
・元となった【キング・バジリスク】はステータスは純竜級としてはやや低めだったが、石化邪眼で動きを止め猛毒ブレスで弱らせて溶解毒牙で仕留めて、それでもダメなら周囲を猛毒で汚染しての持久戦を群れで挑むかなりタチの悪いヤツらだった。
・そいつらを殲滅したシズカが群れ全部のドロップアイテムを注ぎ込んで作ったストックによる召喚モンスターなのでスペックは高く、上記の戦闘方に加えて物理攻撃無効・ステータス大幅上昇・カウンター復習呪術まで駆使するのが今回の三体だった。
・尚、こんな連中をストックさえあれば召喚出来るシズカは現状でも準<超級>クラスの実力者。

魂の森(ソウル・フォレスト)》:森司祭系統超級職の最終奥義
・最終奥義にしてはコストが周りの植物だけと低すぎる様に見えるが、効果終了後にはその範囲内が草木一本生えず自然魔力も無くなる“死の大地”へと変貌するので森を守るジョブである森司祭系統にとってはかなり重いコストとなっている。
・また、消費MPも多い上に生物を直接リソースに変換するので、相応の技量で制御しなければ術者の寿命などが“持っていかれる”リスクもある。
・だが、ネリルの場合は今の自身が自然干渉系のエレメンタルであり、前世は自然環境調整用モンスターである【アースワーム(蚯蚓)】種の頂点だったので自然環境操作スキルは【ジェム】作成と並んで最も得意な分野なので技術面では問題無い。
・更に魔力タンク代わりに作っておいた【ジェム】と【バイオハーデス】が多量に集めていた自然魔力を掠め取る形で使う事でMPの問題をクリアし、そもそも戦いが終わったらどうあれ霊林の自然環境は滅茶苦茶になるのでリスクも気にしてない。
・後、ネリルは『将来性のある彼等が経験を積んで成長する所が見たい、その方が面白そうだし』と言う理由で、通常の戦闘や三兄妹だけでも解決出来る事件ではヌルゲーにならない様に適当に手を抜いている。

我が命を捧げ光の裁きを(サクリファイス・ディバインバスター)》:【ロンギヌス】の固有スキル
・消費HPに比べて威力はそこまででは無いが消費HPに比例して射程が伸びて拡散率も上がり、更に2〜3秒間は放射されるのでクラリスとしては薙ぎ払いによる広範囲攻撃用のスキルとして扱っている。

【救命の首輪】:珍しいテイムモンスター用のアクセサリー
・【殿兵(リア・ソルジャー)】の《ラスト・スタンド》と同じく、装備モンスターが致命ダメージを受けた際に数秒感だけHPが『1』残る装備スキル《臨死の救命》をなど持つ。
・勿論それだけだと直ぐに死ぬが、そこそこ高級な【ジュエル】には備わっている『HP一定以下のモンスターを自動回収する』『内部の時間を止める』効果と組み合わせてテイムモンスターの命を守る仕組み。
・尚、ヴォルトは翻訳アイテムである【翻訳の首輪】の代わりに装備していたが、既に修行の成果で《人間範疇生物言語》を習得しているので問題無く会話が可能。

【冥樹屍界 バイオハーデス】:条件特化型にして“個人”生存型
・尚、現在は【ハデスブランチ】と【ハイ・アンデッド・ジャイアントウッド】を取り込んだ“最強の部位”がひめひめによって消滅させられたので、単純な戦闘能力は大きく弱体化している。
・保有スキルに関しては上記二体のモンスターが持っていたものを基本的に引き継いでおり、それらは木々を侵食した部位なら全て使用可能だが、モンスターを取り込んだ部位だとそのモンスターのスキルが使える代わりにそれらのスキルの大半が使えなかったりする。
・ただ、作中でもやった通り部位ごとに別のスキルを併用させる事すら可能なので大した欠点にはなっていない。


読了ありがとうございました。
最近デンドロ二次の更新が多くて嬉しい。乗るしか無いなこのビッグウェーブに!!!(笑)
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