また、評価・感想も合わせて伸びたのでこれをモチベーションにこれからも頑張ろうと思います。ありがとうございました。
「良い知らせと悪い知らせがあります。どちらから聞きたいですか?」
目の前の五条美城はその美しい顔のおもてを上げながら、白い髪をさらりとなびかせて、凛と通った吹替声優のような声で、ハリウッド映画の中盤みたいな事を言いだした。
……あれ? いつの間に映画に来てましたっけ?
早坂愛は銀幕を幻視した。
ベタな事をやってみたいとは言ったが、それはデートの話であって、誰が好き好んでハリウッド映画でありがちな事をやりたいと言ったのか。
「ではいい方からお願いします」
とりあえず乗っかっておく事にした。
早坂は基本的にツッコミタイプで後の先型なので、相手の出方を窺わないと反応も何もない。
「はい。今日は晴れて絶好のデート日和ですね」
「はあ、そんな事を言いたいが為にあんな無駄な前振りを?」
「それで悪い方の知らせなのですが」
「聞いてます?」
「晴れているので今日の移動は全て車です」
「あー……」
納得した。
五条美城のその特徴的な白い髪に赤い目は、日の光から守ってくれる色素が無い事の証明である。今日のように日差しが強い日は普段なら外出しないはずだ。
今もこうして、カフェに入ってはいるが日差しの来ない一番奥の席に座って向かい合っている程なのだから。
「ドライブデートですね」
「運転手がいますから。……まったく、風邪ひく前のかぐや様と同レベルの事を言ってますよ」
「やったあ」
「アホと呼んでいい状態のかぐや様と同レべルで嬉しいですか」
「お可愛いとは思いますけど、全くですね」
「でしょう」
遠慮なくアホかぐやを切った美城にふっと笑いながら、早坂はクリームの乗ったコーヒーをかき混ぜて、
「にゃーん」
猫に取られた。
「……」
「あ、スーくん愛のコーヒー取っちゃダメですよ」
「にゃあー」
「うーん……許しました……」
「許さないでください。というよりですね、どうしてこんな話合いに向かないカフェに来『にゃーん』ですか」
「来にゃんですか? ふふっ。愛ったら、そんな事しなくても可愛いですよ」
「この駄ネコ……」
早坂は自分のコーヒーを勝手に飲み(一応カフェインレスではあるが)、あまつさえ会話の間に割り込んできて安い猫キャラみたいな口調仕立て上げてくれた三毛猫をひっ捕らえた。
二人が今いる所は渋谷駅から少し歩いた場所にある猫カフェだった。
あの恐怖のスカウトから逃げた後で美城が長い時間待っていたので喉が渇きましたなどと言い出し、早坂が
「自販機で何か買いましょうか?」と言えば、
「近くに私が時々行くお店があるんです」
そう言って彼が連れて来たのがこのカフェだ。
明るい店内に、色とりどりに種々様々の猫がにゃあにゃあ言っていた。歴戦の甘え上手達だ、面構えが違う。
「愛は猫嫌いですか?」
「好きでも嫌いでもありません」
早坂は自由奔放なギャルを演じている事や、その大きなつり目を称して猫に例えられる事は時々あるが、個人の趣向としては普通と言った所だ。ちなみにかぐやは犬派である。
捕まえていたスーくんとやらがバタバタと腕の中で暴れ始めたので、離してやるとさっさと逃げ出してしまった。向かった先は店内最年長のお爺さん猫、アレクサンドルくんの下だ。仰々しい名前の割に雑種である。
そのアレクは後輩猫が来た方、つまり早坂の方を一瞬見ると、すぐに興味をなくしたようにお昼寝に戻った。ぷしゅん、という気の抜けたくしゃみを添えて。
「……今嫌いになりました」
「えー、こんなに可愛いのに。ねー」
「にゃー」
「ふふっ。にゃー♪」
「うわっ、あざとい」
美城は紅茶を飲み干してから、膝の上に大人しく鎮座していた白いペルシャ猫のシルヴァーくんに呼び掛けた。先ほどの駄ネコと違って利発な顔つきをしている。まさに貴族が飼っていそうなペルシャ猫そのままであった。
その猫に、甘ったるい声をかけて優しくふわふわの毛を撫でる。まさしく猫なで声という物だ。
「ほらほら、愛も撫でてあげてください。ふわふわですよ?」
「いいです」
「もこもこですよ?」
「言い方の問題じゃありません」
えー、と美城は残念そうに呟きながらシルヴァーの喉を撫でてゴロゴロと鳴らしていた。何となく面白くない物を感じながら、ふと猫と目が合う。撫でてもいいのよ、みたいな目で見られている気さえして、プイっと顔を背けて店内に飾られている客と猫の写真を見る事にした。
「愛? どうしました?」
「お気になさらず」
「二人で同じ物を愛でるから意味があるんじゃないですか」
ぶーぶーと膨れながらペルシャ猫に興味がありそうな他の客の為にシルヴァーを手放す。
視線をきょときょと動かすと、すらりとした横顔、青い目を見つけて、美城は小さく手を鳴らした。
「ほらほら、あーいにゃん」
呼びかけられた方はピクリと耳を動かした。
いやいや、いくら猫カフェにいるとは言え、そんな安直な呼びかけ方します?
早坂は頭に浮かんだはてなを追い払うように印を組むかの如く指を組むが、しかし、なおも美城の攻勢は止まらない。パチパチと手拍子しながらそのリズムに乗って軽やかに歌いだした。
「にゃんにゃん♪ あーいにゃん♪ ブルーのロシにゃん♪ 青い瞳でこっち見て♪」
……なんかどっかで聞いた事があったような。
「だから私はアイリッシュです……って……」
ロシアだと経歴詐称されそうな現状に待ったをかけるべく、早坂は美城の方を振り向いた。そして振り返って気が付いた。
そもそも自分から直接ルーツについて聞いている美城が、そんな初歩的なミスをするはずがない。
「ん? どうかしました? 愛」
真っ白なさらさらの髪に赤い目の美城が早坂を向く。
その膝にはグレーの体毛に、青色の瞳が宿っている猫。ロシアンブルーが乗っかっていた。首から下げられたネームプレートには【アイ】と書かれている。
「アイちゃん、このおねーさんも愛って言うんですよ。挨拶してくれますか?」
「にゃー」
ブルーのロシアンのアイにゃんは一声鳴いた。一方のアイリッシュの愛にゃんはむっつりと黙りこくる。
早坂は肩透かしを食らった気分になってカクンとうな垂れた。
「偉いですねーアイちゃん。あ、すみませんこのシフォンちゃんのケーキください」
「……ふん」
甲斐甲斐しく世話を焼き始めた彼を見て、絶対にペットを飼ってはいけない男だなと美城の新たな一面を知った早坂であった。
猫のアイをゴロゴロ言わせながら、この店には絶対的ナンバーワンがいる事を美城が言っている。愛は興味があるのか無いのか分からないような頷きを返しながら、正に猫可愛がりされているアイを見つめた。
人に媚びる事で日々の糧を得ている寄生虫……いや寄生獣……。
早坂は漫画の事をあまり知らない少女である。
コトン、と固い音がした事で遠くに行っていた意識が目の前に帰って来た。可愛らしい猫の絵がチョコレートっぽいソースで描かれている。猫にとってチョコレートは毒なので、見た目がそれっぽい物を使うのだ。
「お待たせしました」
「ありがとうございます。わあ、可愛いですね」
「こちら猫ちゃんも食べる事が出来るケーキなんですよ」
「愛、撮っておきませんか?」
「いいです」
そうですか……。と言ってシュンと小さくなると、膝に乗っているアイが心配そうににゃあと鳴いた。それに応えるようにぱあっと美城の顔が明るくなると、ますます、何というのだろう、頑なにこの場を楽しんでやるものか、という気に愛の方はなってきていた。
何か気に障ったのでしょうか? こんなに猫ちゃんは可愛いのに……。
美城なんてこんな能天気な事を考えているというのに。
「愛、あーんしてあげましょうか?」
「はっ?」
「ほらほら、あーん」
クンクン……。
ペロペロ。
「美味しいですか?」
「にゃー」
「よしよーし」
……いや知ってましたし?
謎の強がりを心の中ですると、はあ、とため息を吐いて席から立ち上がる。
「愛、どこに行くんですか?」
「私も『みぃくん』を可愛がろうかと思いまして」
当てつけである。
だからと言って美城の機嫌が悪くなったり、嫉妬が芽生えるという事もないのだろうけど。
……嫉妬? いや、私は何を。
足元にすり寄って来たアメリカンショートヘアに気持ちを撫でつけるように触ると、どこか良からぬ思いでも感じたのか、別の客の所へ走って行ってしまった。
やるせない気持ちになりながら立ち上がると、猫達が遊ぶ用に付けられた天井まで届くタワーの一番上に鎮座する猫と目が合った。
漆を塗り重ねたように艶やかな毛並みを持つ、そんな黒猫だ。
ただの家猫とは違うスマートな立ち姿はまるで豹のようであり、そして左右の瞳の色が違う
他の猫のネームプレートはひらがなかカタカナなのに対して、この猫だけは『Oskar』とアルファベットで名前が書かれている。
横に備えられたちゅーるに見向きもしない。早坂はこの猫が店のナンバーワン猫だとすぐに分かった。
『みぃくん』ではないが、彼が熱弁を振るっていたナンバーワンを連れて行けば鼻を明かせるだろう。
指先をひらひらさせて「おいで」と黒猫のオスカーに呼び掛けた。
乗っているタワーの段に指先がかかると、『フー!』と短く一喝するように彼は唸った。
「何しているの、貴女」
それまで遠巻きに見ていた常連っぽい客が、慌てたように駆け寄って来て早坂に呼び掛けた。伸ばしていた手を下ろして、声の方を振り返ると、四十代くらいの身綺麗な恰好をした女性が睨み付けるような目でこちらを見ている。
「何って、あの子に興味があったからちょっと手を伸ばしてみただけですけど」
「オスカーくんに!?」
信じられないアホを見る目で見られた。
「この店は猫と触れ合う事が目的ですよね? 客としては一番人気の猫に興味を持つのは自然な事だと思いますけど」
少しムっとしながら言い返すと、目の前の常連っぽい客はキリっと眉を顰めた。
やばい、何か来る。
「黙れ下衆!!
貴様はオスカーくんの自由を封じるのか!?
彼の意思ではなく客の御旗を以ってしようというのか!?
資本主義の威を借る狐めが!!」
えぇ……滅茶苦茶厄介なファンが付いてらっしゃる……。
早坂は浴びせかけられた言葉の洪水に飲まれそうになりながら、四宮の一員としての矜持で何とか踏ん張った。
「愛、どうかしたんですか?」
「ぅにゃあー」
騒ぎを聞きつけ猫参上。
相も変わらずアイを抱っこしながら愛の下へ馳せ参じに来たのは美城である。
常連客の女性と愛の顔を見比べて状況を理解しようとしていた所、先に声をかけたのは常連客の方だ。
「五条さん。この子、あなたの知り合い?」
「はい。そうですけど」
「この子いきなりオスカーくんに触ろうとしたのよ。まったく……この店の事が分かってないわ」
分かってない、なんて、ただ猫に触ろうとしただけじゃないですか。
納得のいかない気持ちになりながら、しかしこの状況であれば自分を味方するだろう、と若干の安心感を抱いて美城の言葉に臨む。
「え!? 愛、本当ですか?」
聞こえて来たのは、アホを見た……とまでは行かないが何か信じられない物を見たかのような声であった。
「本当ですが……なにか問題でもあるんですか?」
「オスカーくんはとても気難しい猫なんです。特に自分に対して媚を売ってくる女性に対しては、どこか軽蔑するような視線を向けてくる事も少なくありません」
「えぇ……厄介な猫過ぎます……」
早坂は話題の中心であるオスカーくんを見上げてみる。下界を睥睨する貴族のような視線は変わらず、確かに非常に気位が高い猫である事は理解した。
「私もようやく女性ではないと理解してもらえる段になったので、抱っこして愛にオスカーくんを撫でさせてあげたかったのですが……」
落ち込んだような美城は抱っこしているアイの頭に顎を埋めた。嫌がっている。
「そういえば五条さん。あなた店に入ってどれくらい経ったのかしら?」
美城と顔見知りらしい女性は猫カフェに来るには少しお高い時計を見ながら、彼にそう尋ねてきた。
ん?と二人は思い出す為に小首をかしげて、先に思い出した早坂の愛が答える。
「二十分くらいですよね、みぃ」
「そうですね。それくらいに」
「五条さん……今すぐ出て行きなさい!」
凄い叫ばれた。
当然早坂は納得がいかない。目を鋭く細めて、女性の事を威圧するように睨み付ける。
「何なんですか貴女は?」
「愛、いいんです」
「よくありません。理由なく客を追い出すなんてありえないでしょう?」
「理由があればいいのね」
「あれば、ですけど」
「今、夏でしょう?」
「はい」
「毛が生え変わるでしょう?」
「はい。それがどういう……」
「くしゅっ」
……
「ほら」
「はい?」
「失礼しました。お話の続きっしゅん!」
「み、みぃ? 大丈夫ですか?」
「大丈ぶぁっしゅ!」
「フギャッ」
「ああ、ごめんなさいアイちゃん。くしゃみが……っしゅん」
美城がその容貌に相応しからぬくしゃみを盛大にすると、飛沫がかかったアイがバタバタ暴れ出して彼の腕から抜け出した。それでも尚くしゃみは止まらない。
「ほら五条さんやっぱりそうなるじゃない」
「お恥ずかしいかぎりです……す……ステューピファイ! うぅー……」
「くしゃみのクセが凄い」
魔法使いが失神しそうなくしゃみをすると、美城の真っ白な鼻頭が赤くなってきた。真珠のように美しい彼の白目も赤くなってきて、ちょっと涙ぐんでいる。
「もしかしてみぃって猫アレルギー……」
「違います。アレルギーではありません。……ただ抜け毛が多い時期だとくしゃみが出やすいだけで」
「なのにどうして来たんですか? バカですか?」
「愛にも私の好きな物を知ってもらおうかと……くしゅっ」
「平気な時期に来ればいいだけの事でしょう。早く店から出てください」
よく分からない常連客の言葉に従う事になりそうなのは癪だったが、そうも言っていられない。早坂などは平気だが、彼にとって非常に埃っぽいこの空間から美城を出す事を先決すべきだ。
猫が逃げ出して空いた美城の手を掴んで、さっさと店の外に放り投げた。それから先ほどまで二人で座っていた席に立てられている注文の明細を取って会計を済ませる。
忘れ物が無いか店内を見渡すと、常連客と目が合った。彼女はひらひら手を振ると、
「お大事に」
と言って自分が座っていた席に戻って行った。同じような事を店員も言ってきて、さして動揺した所も無いので、よくある事なのだろう。
だったら来るのを止めろと。
そうは思うのだが、理屈ではないのかもしれない。
店を後にすると、道の真ん中でスーツ姿の男に掃除機をかけてもらっている人がいた。
というか美城だ。
首元についているセーラー襟の裏っかわの方までしっかりと掃除して、身綺麗になった美城はスーツ姿の男、つまり運転手に何か詰まった袋を渡されると隣の店舗へと入って行き、お手洗いの表示の下で曲がった。
「今、美城様はお顔を洗いに行かれましたので、少々お待ちください」
落ち着いた低い声で、初老の運転手はそれだけ言うと車内に入って行った。
邪魔をしないように、という配慮だろうか。
暇つぶしにスマホを取り出してニュースでも眺めている事にする。あの様子だと念入りに手を洗い顔を洗う必要がありそうで、時間もかかりそうだ。
しかし、これでは何のために彼は痒い思いをして店に入ったのか分からない。
私はコーヒーもどきを猫に取られ、みぃはお目当てのオスカーには触れず終い。常連には怒鳴られたし、そもそも彼は猫に構ってばかり。……最後の凄い構ってちゃんの面倒くさい女みたいじゃないですか。うわぁ。
「お待たせしました」
しばらく待っていると、ようやく洗い終わった美城がお手洗いから戻って来た。どこかこざっぱりとした顔だが、目の赤さは誤魔化せていない。
「大丈夫ですか?」
「ええ。しっかり洗いましたから平気です」
そうは言うものの、何となく痒い思いを抑えられないように目頭の辺りを軽く揉んでいた。
「愛、すみません。まさか猫の事がそんなに好きではなかったなんて。女性は皆猫が好きなどと言うのは、私の思いこみでした」
「いえ……別に謝る必要はありませんよ」
猫に対しての好悪はそこまで無いし、むしろくしゅくしゅと鼻をすすって涙目の美城というレア物が見られたので、プラマイでいうとプラスだと早坂は思っている。
絶対に言ってはあげないが。
「ですが次に行く所は愛も気に入ってくれるはずです」
「どこですか?」
「この辺りで一番のネイルサロンです」
さあさあ、といつもの調子を取り戻した美城が車に乗るよう勧めてきた。
さっきまで猫に向けられていた甲斐甲斐しさが自分に向けられるのは、やはり悪い気はしない。
早坂は普段かぐやにしているような扉を開ける所作を自分に向けられると、何か偉くなったような気がした。
単純な家の格で言えば早坂家は五条家に及ばないが、それは二人の時には言いっこなしだろう。そうでなければ四宮かぐやと白銀御行の間でまともな交際が出来ない事になる。
「愛?」
扉を開けたのに乗り込んでこない早坂を不審に思ったのか、眉をハの字に困ったような表情を浮かべて美城は彼女の名前を呼び掛けた。
「いえ、何でもありません。行きましょうか」
こんな時でも主人の事が頭に浮かんでくるあたり職業病の気がある。自嘲しながらもすぐに頭を切り替えて車に乗りこんだ。
単純に早坂もネイルサロンは楽しみであるし、それがここらで一番の店ともなればなおさら。
「でも、よく予約がとれましたね」
「実はビルのオーナーと私の母が知り合いでして。普段は言わないわがままを聞いてもらいました。愛のためですよ?」
にっこりと笑いながら正面切って言われると、面の皮が厚いと自覚している早坂も少しばかり照れくさい。誤魔化すように、
「水をください」
と言ったが、かえって内心の動揺を吐露しているように感じて、体温が上がる感覚に襲われた。
「はい」
分かっているのか分かっていないのか。いや、分かった上で分からないフリをしているのだろう。
五条美城のそういう所が楽で付き合い易い。普段面倒くさい化けの皮を被っている自分にとって、そういう相手はありがたかった。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
美城は曇り一つないグラスに注がれたミネラルウォーターを早坂に手渡した。短く礼を返して口を付けると、同じように水を飲んでいる美城の赤い目と視線が合い、何となくふいっと反らした。
反らした先に、あの黒猫のオスカーがいたので少し吹き出しそうになる。美城も気が付いたのか、物惜しそうな目線をそちらに向けていた。
かぐやが将来デートするなら、絶対にデート先に選んではいけないと吹き込んでおこう。白銀が猫を構いだしたらこの世から猫が消えてしまうかもしれない。
そう思う早坂だった。
本日のデート勝負 五条美城の敗北(くしゅん!)
スーくんの正式名称はスーンスールズカリッターくんです。
デート編は次回で終わりです。